JP6264132B2 - 車体塗装面の検査装置および検査方法 - Google Patents

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本発明は、製造された自動車の車体塗装面を撮像した上で画像処理により上記塗装面における傷を抽出して、これを外観不良として検出するようにした検査装置および検査方法に関する。
製造された自動車における車体塗装面の外観検査は多くの場合に目視検査に頼っているが、その一部を自動化するための手段として例えば特許文献1に記載されているように画像処理による表面検査技術が提案されている。
この特許文献1に記載された表面検査技術では、車体塗装面における微細傷等の外観不良(表面欠陥)部位の検出を目的として、車体塗装面に特定パターンの照明光を照射し、車体と撮像カメラとを相対移動させながらその照明光照射部位を撮像カメラにて撮像し、取り込んだ画像に対して画像補正、二値化処理、画像マスク等の処理を行った上で微細傷等の欠陥検出を行い、特に画像に含まれる高輝度領域を欠陥候補として判定するようになっている。
特許第4315899号公報
車体塗装面に不可避的に発生する外観不良にも多くの種類のものがあり、車体塗装面の線状の傷(以下、これを「線傷」と言う。)やドアエッジ部での打痕傷に主眼をおいてこれらを的確に検出しようとする場合、これらの傷以外の例えば汚れ等までも過剰に傷として検出してしまうことがある。これらのことは特許文献1に記載された技術においても例外ではなく、検出精度と検査結果の信頼性向上の上でなおも改善の余地を残している。
より詳しくは、外観不良として検出したい上記のような線傷や打痕傷以外にも、外観検査ラインに投入される車体の塗装面には、例えば製造・組立過程において発生したケーブルで軽く擦ったような汚れ、同じくケーブルで強く叩いたような汚れ、オイルのような粘着物の付着による汚れ、テスト走行後の泥汚れ、さらにはシャワーテスト後の水滴や水垢等が付着していることがある。そして、これらの各種の汚れに水滴や水垢を含めたものを汚れ等と総称するものとすると、上記の画像処理による線傷や打痕傷の抽出の際に上記汚れ等との違いを識別することができずに傷として過剰に検出してしまうことがあり、線傷や打痕傷のみの抽出(検出)精度の向上が望まれている。
なお、線傷や打痕傷を上記汚れ等と区別して的確に抽出したいのは、多かれ少なかれ塗膜の表層の剥がれを伴う線傷や打痕傷はその他の汚れ等とはその後の補修対応が異なるためである。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、車体塗装面の線傷や打痕傷を他の汚れ等と区別して正確に検出することができるようにした検査装置および検査方法を提供しようとするものである。
本発明は、検査対象となる自動車車体の塗装面を撮像した上で画像処理により上記塗装面における傷を抽出してこれを外観不良として検出する装置であって、検査対象となる自動車車体の塗装面に対して照明光を照射する照明手段と、上記自動車車体と相対移動することにより上記塗装面のうち照明光による照射部位を撮像する撮像手段と、上記撮像手段が捉えた画像を入力として画像解析を行って、上記塗装面における傷を抽出してこれを外観不良として検出する画像処理手段と、を備えている。
その上で、上記画像処理手段は、画像解析により抽出した傷候補の明度の標準偏差分布と傷候補の近傍傷候補数および傷候補の形状変動率を個別パラメータとしてそれぞれ求めた上で、それらの個別パラメータを加算した評価パラメータとして傷の類似度を求め、この傷の類似度が判定しきい値よりも大きいときに傷候補を傷と判定することを特徴としている。
本発明によれば、画像解析により抽出した傷候補の明度の標準偏差分布と傷候補の近傍傷候補数および傷候補の形状変動率に基づいて評価パラメータとして傷の類似度を求め、この傷の類似度をもって傷候補が実際の傷であるかどうかの判定を行うようにしているため、塗膜の表層の剥がれを伴う線傷や打痕傷をその他の汚れ等と明確に識別できるようになり、車体塗装面の線傷や打痕傷を正確に検出することができて、線傷や打痕傷の検出精度の向上と検査結果の信頼性が向上する。
本発明に係る車体塗装面の検査装置を実施するためのより具体的な形態を示す図で、最終検査ラインにおける装置全体の概略説明図。 図1に示した最終検査ラインを車両の移動方向後方側から見た図。 図1の車両周りの要部斜視図。 図1に示した主制御装置の概略的なシステムブロック図。 図1に示した主制御装置でのおおまかな処理手順を示すフローチャート。 図5での傷抽出処理の詳細を示すフローチャート。 図6で使用される個別パラメータであるところの傷の太さの変動率および傷の面積の変動率の説明図。 傷画像の一例を示す説明図。 図6で使用される個別パラメータであるところの傷の明度に関する標準偏差のヒストグラム。 抽出対象である打痕傷の説明図。 傷の種類別の分布を示す説明図。 図6の検査面抽出処理の詳細を示すフローチャート。 図6の傷候補抽出処理の詳細を示すフローチャート。 図6での個別パラメータ調整のための詳細を示すフローチャート。
図1〜14は本発明に係る車体塗装面の検査装置を実施するためのより具体的な形態を示し、特に図1は装置全体の概略構造を示している。
ここでの車体塗装面の検査装置は、製造された車両(自動車)1のうち前後のドア、フロントフェンダおよびリアフェンダを含む車体側面部1aの塗装面の外観検査(表面検査)として、特にその車体側面部1aに発生しがちな線傷や打痕傷の検出を目的としていて、特にそれらの線傷や打痕傷を汚れ等と区別して的確に抽出・検出することを目的としている。なお、線傷とは先に述べたように線状の傷を言い、打痕傷とは例えばドアエッジ部にて打痕によってもたらされた傷を言う。さらに、汚れ等とはケーブルで軽く擦ったような汚れや同じくケーブルで強く叩いたような汚れのほか、オイルのような粘着物の付着による汚れ、テスト走行後の泥汚れ、さらにはシャワーテスト後の水滴や水垢等が付着した汚れ等の総称として用いるものとする。
図1に示すように、自動車生産ラインにおける最終検査ライン2では、コンティニアスタイプのスラットコンベア3に載せられた複数の車両1が所定速度で移動していて、この最終検査ライン2のラインサイドに撮影機器ユニット4が設置されている。この撮影機器ユニット4には後述する照明装置29,30,31や撮像手段として複数の工業用のカメラ32等が搭載されていて、この撮影機器ユニット4に主制御装置5のほか制御盤6および出力機器部7等がそれぞれ付帯している。なお、図1では片側の撮影機器ユニット4のみ図示しているが、最終検査ライン2をはさんで左右対称となるように撮影機器ユニット4が対向配置されている。
主制御装置5は、いわゆる外観不良あるいは表面欠陥の抽出のための画像解析処理ソフトウェアが予めインストロールされたパーソナルコンピュータを主要素として構成されていて、この主制御装置5はコンベア速度演算部8、撮影制御部9、車種認識部10、画像入力部11、画像処理手段としての傷検出部12、画像連結部13、検査表作成部14および出力部15等で構成されている。
上記コンベア速度演算部8にはスラットコンベア3における駆動系のコンベアエンコーダ16からの信号が入力されるようになっており、これによってカメラ32による車体側面部1aの撮影開始タイミングがコントロールされる。また、最終検査ライン2における搬入始端部側の天井部には車両情報読み取り手段としてコードリーダ17が設置されている。このコードリーダ17は車両1のフロントガラスに添付された作業指示カード18の例えばバーコード情報を読み取って該当する車両1の車両情報を取得して、これを車種認識部10に出力する。なお、上記バーコード情報に代えてQRコード(登録商標)情報を用いることも可能である。
さらに、主制御装置5の出力側には出力機器部7の各機器としてモニタ19、プリンタ20およびデータサーバー21等が接続されている。そして、主制御装置5での画像処理結果を自動車一台ごとにモニタ19に表示したり、プリンタ20で印刷することができるとともに、画像処理結果のデータを車種情報とともにデータサーバー21に記録・蓄積するようになっている。
制御盤6は、照明制御部22、モータ制御部23、安全制御部24およびライン制御部25等から構成されていて、外部のライン制御盤26と協調しながら、主として撮影機器ユニット4に搭載された照明装置29,30,31やカメラ32と車両1との車幅方向での相対位置決め制御を司っている。
図2は図1に示した最終検査ライン2を車両1の移動方向後方側から見た図を、図3は図1の車両1周りの要部斜視図をそれぞれ示していて、最終検査ライン2の左右のラインサイドに二台の撮影機器ユニット4が対向配置されている。各撮影機器ユニット4はいずれも定位置固定式の架台27に対して車幅方向にスライド可能なラック28を搭載したもので、このラック28に複数台(ここでは3台)の照明装置29,30,31と複数台のカメラ32を設置してあるとともに、非接触式のセンサとして光電センサ33と測距センサ34を設けてある。
架台27の底部には例えば電動モータとボールねじとの組み合わせからなる電動アクチュエータ35が設けられており、この電動アクチュエータ35の作動によりラック28が進退移動可能、すなわちラック28が車幅方向にスライド移動可能となっている。なお、図2ではその錯綜化を避けるために6台のカメラ32を図示しているが、実際には図3に示すように車体上下方向に合計8台のカメラ32が並設される。また、当然ことながら、上記複数台のカメラ32の数は一例にすぎず、その台数は特に限定されない。さらに、カメラ32としてはモノクロタイプ、カラータイプのいずれもが使用可能である。
上記光電センサ33は、ビームb1を下向きに照射して複数のカメラ32による撮影エリアに検査対象となる車両1が在席している否かを判定するためのものである。また、測距センサ34はビームb2を車体側面部1aに照射して各カメラ32と検査対象となる車両1との相対距離が規定の距離となるように制御するためのものである。上記のように複数のカメラ32による撮影エリアに検査対象となる車両1が在席していることを条件に、測距センサ34からのセンサ出力をフィードバック信号として上記電動アクチュエータ35の作動のもとにラック28がスライド移動し、もって各カメラ32と検査対象となる車両1(車体側面部1a)との相対距離が規定の距離となるように制御されることになる。
各ラック28に搭載された3台の照明装置29〜31のうち車体側面部1aの中央部の照明装置30は、図3に示すように、波長の安定性が高く且つ照射範囲の広い汎用の蛍光灯照明機器30aと拡散板30bとを組み合わせて比較的大型の面光源として機能させるようにしたもので、蛍光灯照明機器30aからの照射光を拡散板30bにて拡散させ、照射むらのない平行な照射光を車体側面部1aのうち特に鉛直部に均一に照射するように考慮してある。
その一方、ラック28に搭載された3台の照明装置29〜31のうち上下の照明装置29,31は、いずれも光の直線性が高い白色のLEDバー照明機器29a,31aと拡散板29b,31bとを組み合わせて面光源として機能させるようにしたもので、LEDバー照明機器29a,31aからの照射光を拡散板29b,31bにて拡散させ、照射むらのない平行な照射光を車体側面部1aのうち特にドアウエスト部とサイドシル部に均一に照射するように考慮してある。
そして、ドアウエスト部を照射するための上方の照明装置29は、その照射光を平行光とするために車体側面部1aとの距離を比較的大きく確保する一方、車体下部のサイドシル部を照射するための下方の照明装置31は、サイドシル部がとかく影となりやすいために車体側面部1aとの距離を他の照明装置29,30に比べて極端に小さくしてある。これにより、車体側面部1aのうちドアウエスト部からサイドシルまでの範囲に均等に各照明装置29〜31からの照射光が照射されることになる。同時に、各カメラ32は車体側面部1aからの正反射光を撮影することになる。
ここで、照明光として蛍光灯または白色LEDを採用しているのは、次のような理由による。検査対象となる車体の塗装色には複数色があるため、本来、検出精度を高める上では、車体の塗装色ごとに照明光の波長を変更することが好ましい。しかしながら、その場合には照明装置のコストアップが余儀なくされるため、本実施の形態では、複数の車体塗装色に対応するべく、幅広い波長成分をもつ蛍光灯または白色LEDを採用している。これにより、車体塗装色ごとに照明光を変える必要がなくなる。
また、各ラック28に搭載された8台のカメラ32は例えばCCDあるいはCMOSタイプのいわゆる二次元の固体撮像素子タイプのもので、車体側面部1aでの各照明装置29〜31による照射部位のうち高さ方向において互いに異なる領域を撮像するべく車体上下方向に沿って一列に並設されている。そして、図2,3から明らかなように、複数台の照明装置29〜31と複数台のカメラ32は、車体側面部1aにおける上下方向での曲率形状を考慮し、車両1の正面視または背面視において当該車体側面部1aの曲率形状に倣わせて配置してある。これにより、車体側面部1aからの正反射光を複数台のカメラ32で同時に且つ車体全長分を撮影することが可能となる。ここで、上記の複数台のカメラ32としてモノクロタイプのものを想定しているが、必要に応じてカラータイプのものであっても良い。
つまり、最終検査ライン1上を所定速度で移動する車両1に対してその車体側面部1aを指向させた複数台のカメラ32を固定とした状態で撮影(撮像)を行うことで、それぞれのカメラ32で撮影(撮像)部位を分担しながら車体側面部1aの全長を撮影(撮像)することが可能となっている。ここでは、最終検査ライン1上での車両1の移動量を算出し、所定距離だけ移動したことが確認されたならば、複数のカメラ32を同時に起動させて撮影を開始するものとし、かかる動作を車両全長分が完了するまで繰り返すことになる。
図4は図1に示した装置における主制御装置5の概略的なシステムブロック図を示している。
同図に示すように、各カメラ32の初期化と諸元情報の読み込み(ステップSa1)に続いて、コードリーダ17で読み取った車両情報(バーコード情報)とともに各カメラ32のスタート情報を取得する(ステップa2)。この後、全てのカメラ32で同時撮影を開始し、後述するように車体側面部1aである塗装面での傷検出のためのロジックが実行される(ステップa3)。そして、各カメラ32の撮影画像をフォルダに保存した後(ステップa4)、車両1の移動量を図1のコンベアエンコーダ16からの信号をもとに算出し、車両1が所定距離だけ移動して指定した位置に到達したならば次の撮影に移行する(ステップa5)。
このようなステップa2からステップa5までの処理は、車両1全体(全長)の撮影が完了するまで繰り返される。この後、図1の検査表作成部14では塗装面での傷検出結果が車両一台分ごとにまとめられ、複数のカメラ32での撮影画像が結合されるとともに、その傷検出結果(画像処理結果)が図1のモニタ19およびプリンタ20に出力される(ステップa6)。プリンタ20では画像結合された車両側面の画像がハードコピーである検査表36(図2および図4参照)としてそのままプリントされ、傷検出部位には所定のマーキングMが重ね描きされる。このハードコピーは例えば次工程での作業者による再検査あるいは塗装手直しの際に使用される。
上記ステップa2にてバーコード情報から取得した車両情報には、その車両の塗色情報も含まれている。車体の塗色には白色系から黒色系まで多くの種類があり、高コントラストな画像を取得するためには車体塗色に応じてカメラ32そのもののゲインを調整することが望ましい。一般的に白色系はゲイン調整なしでも十分な明度が得られるが、黒色系はどうしても明度が不足気味となる。そこで、取得した車体塗色情報を基づいて、車体側面の画像を256階調でグレースケール化した際の明度が、想定される全ての塗色に対して例えば60〜200の間になるようにゲインを自動設定するものとする。ゲインそのものの値としては、例えば白色やシルバー系は0、グレー系は15前後、ダーク系は25前後に設定するものとする。
そして、上記傷検出のための画像解析処理だけに着目すれば、その処理手順は図5のステップS1〜ステップS8のとおりとなり、さらに、より詳細には図5のステップS5の傷抽出処理は図6のとおりとなる。
ここで、先に述べた主たる抽出(検出)対象である線傷や打痕傷の傷候補を汚れ等から区別して正確に抽出するために、総合的な評価パラメータとして傷の類似度という概念を導入し、個別パラメータとしての傷候補の形状変動率として傷候補の太さや面積の変動率のほか、傷候補の総数、および傷候補の明度の標準偏差分布(エッジ)を用いたクラスタリングの類似度算出アルゴリズムにより傷の類似度を算出し、この傷の類似度に基づいて線傷や打痕傷を汚れ等から区別して正確に判定する方法を採用するものとする。これにより、汚れ等を線傷や打痕傷として誤検出することが極端に少なくなり、線傷や打痕傷のみを正確に検出することが可能となる。
具体的には、上記個別パラメータとして、傷候補強調画像から低しきい値と高しきい値とでそれぞれ傷候補を抽出した場合に、低しきい値時と高しきい値時とでの傷候補の太さの変動率と面積の変動率をそれぞれ用いる。また、取得した画像のうちの傷候補の総数を用いる。これは、例えば特定の傷候補に着目した場合に、その近傍の傷候補が多い場合には線傷や打痕傷以外の汚れ等と判断できるためである。さらに、傷候補の明度の標準偏差の分布を用いる。これは、線傷や打痕傷の傷候補の場合には汚れ等に比べて標準偏差が大きいとの知見に基づいている。これらの合計四つの個別パラメータに基づく総合評価パラメータとしての類似度算出アルゴリズムを用いることで線傷や打痕傷のみを正確に抽出することができる。
先に述べた傷候補の太さや面積の変動率は、傷候補強調画像から低しきい値と高しきい値とでそれぞれ傷候補を抽出した場合に、線傷や打痕傷では表層の塗膜が剥がれているため、低しきい値画像と高しきい値画像とを比較しても太さおよび面積の変動率が小さくなる。これに対し、汚れ等の場合には、明度分布が一定でないため、低しきい値画像と高しきい値画像とを比較した場合に太さや面積に変動率が大きくなる。図7は低しきい値画像と高しきい値画像からそれぞれ抽出した線傷の一例を示していて、線傷に相当する線状痕の太さおよび面積の変化は比較的小さく、これに比べて汚れ等の場合には太さおよび面積の変動率が極端に大きくなる。
また、先に述べた傷候補の総数は、一画面面上の傷候補オブジェクトの全体の数を表している。汚れ等の場合(特に水滴汚れや泥汚れの場合)には、一画面上に複数、例えば10〜50個のものが点在することが多く、これに対して線傷や打痕傷の場合には一画面上に一箇所程度発生するという傾向がある。
さらに、傷候補の明度の標準偏差は傷候補一つについてそれぞれに求める。実際の線傷や打痕傷の場合には、傷そのものとその周囲の車体部分もわずかに含むため、実際の線傷や打痕傷では汚れ等に比べて明度の標準偏差が大きくなる。図8は輝度補正後の画像における線傷の一例を示し、また図9は図8と同等の画像に基づいて実験的に線傷や打痕傷と汚れ等における明度の標準偏差を解析して求めた結果であって、明度の分布から標準偏差を抽出したヒストグラムを示している。そして、図9のヒストグラムの符号Q1は線傷での明度の標準偏差を示していて、それ以外は汚れ等の明度の標準偏差を示している。このように、線傷や打痕傷の場合には汚れ等に比べて明度の標準偏差が顕著に大きくなることから、例えば明度の偏差が10以上のものを線傷または打痕傷として判定するものとする。
このように、線傷や打痕傷を抽出した画像と汚れ等を抽出した画像とを実験的且つ多面的に解析した結果、(1)傷候補の明度の標準偏差、(2)傷候補の総数、(3)傷候補の太さの変動率、(4)傷候補の面積に変動率、という四つの個別パラメータにおいて、線傷や打痕傷とそれ以外の汚れ等との差が顕著に表れることが判明した。
そこで、サポートベクターマシン(Support Vector Machine)というクラスタリング評価法により四つそれぞれの個別パラメータを評価し、その評価結果を足し合わせることで総合評価パラメータとして傷の類似度を新たに定義した。なお、サポートベクターマシン(以下、SVMと表記するものとする。)はパターン認識手法に一つとして公知であり、教師あり学習を用いる識別手法の一つであって、非常に認識性能の優れた学習モデルとされている。
ここで、傷の類似度をSとし、この傷の類似度Sの算出式を下記(1)式とする。
S=e・α+f・β+g・γ+h・λ‥‥(1)
α:傷候補の明度の標準偏差
β:傷候補の総数
γ:傷候補の太さの変動率
λ:傷候補の面積の変動率
e、f、g、h:重み係数
αは先に図9で説明した傷候補の明度の標準偏差であり、ここでは例えば明度の標準偏差が10以上の場合に傷候補を線傷または打痕傷と判定するものとする。また、βは先に説明した傷候補の総数であり、傷候補を抽出した画面上における傷候補の総数であり、画面上での傷候補の数が多い場合に、傷候補が線傷または打痕傷ではなく汚れ等と判定するものとする。そして、ここではβ=1/βとする。
γは先に図7で説明した傷候補の太さの変動率であり、ここではγ=k・Fとしている。Fは太さの変化率であり、この太さの変化率Fに補正係数kを乗じたものを傷候補の太さの変動率γとしている。そして、この太さの変動率γが大きい場合には傷候補が線傷または打痕傷ではなく汚れ等と判定する。
また、λは同様に先に図7で説明した傷候補の面積の変動率であり、ここではλ=k・Aとしている。Aは面積の変化率であり、この面積の変化率Aに補正係数kを乗じたものを傷候補の面積の変動率λとしている。そして、この面積の変動率λが大きい場合には傷候補が線傷または打痕傷ではなく汚れ等と判定する。なお、上記の補正係数kは、k=(δ/κ)+1であり、κは傷候補の平均長、δは傷候補の長さである。
図6は先に述べた傷の類似度という総合評価パラメータを用いた場合の線傷や打痕傷の判定のための処理手順を示していて、図5のステップS5の傷抽出処理に対応している。
図6のステップSb1ではSVM用学習データの読み込みを行う。ここでは、事前に既知の線傷や打痕傷と汚れ等のデータを先に説明した四つの個別パラメータα、β、γ、λそれぞれに対して学習させたデータを読み込む。そして、続くステップb2ではカメラ32による撮像を開始する。
ステップb3では検査面の抽出処理を行う。その際に同時に部分的なマスキング処理(またはウインドウ処理)を施すものとする。ここでの検査面の抽出処理には、後述するドアノブやサイドランプ部分の抽出のためのしきい値処理や2値化処理、同じくドアノブやサイドランプ部分の周辺領域の削除のためのラベリングや膨張処理、後述する差分用画像作成のためのノイズ除去処理や2値化処理、検査面抽出のための差分処理や輝度補正処理等を含むものである。
車体の塗装面に露出しているドアノブ等の金属部分やサイドランプ部分ではそれらの周辺部を含めて黒い溝のようになっており、そのままではその部分を傷として誤認識してしまうおそれがあるため、画像処理により該当部分を例えば膨張させて周辺部分も含めてマスキング処理を行う。図6のステップb3における検査面抽出処理の詳細は図12のとおりであって、図12の全ての処理の画像に対して上記マスキング処理を施している。このマスキング処理によって、ドアノブ等の誤検出を防止しつつ車体塗装面の傷の検出精度を高めることができる。
図12のステップS11では、元画像について平均化フィルタ処理により画素ごとの明度のばらつきを軽減し、画像全体に対する大まかな処理を行えるようにする。ステップS12では、動的しきい値処理により撮像した画像ごとの明度のばらつきを把握して最適な2値化処理を施し、続くステップS13でラベリングを行う。
なお、上記動的しきい値処理とは次のように定義される。例えば検査対象物の表面性状によっては、反射や輝度むらにより通常の2値化法ではうまく処理が実現できない場合が多くある。このような場合、先ず対象画像を平滑化することでベースとなるコントラストを算出し、そこからオフセットを設定することで対象とする領域のみを抽出することができる。つまり、画像の各要所においてダイナミックにしきい値を設定するということから、この特殊な2値化手法は動的しきい値処理と呼ばれている。
図12のステップS14では、画面のちらつき等を削除するためにノイズ除去を行う。ステップS15では、マスキングしたい金属製のドアノブ等を認識するために、例えば明度の最高値付近255前後の部分のみを抽出し、金属部分抽出を行う。続いて、ステップS16では、ドアノブ等の金属部分の付近の黒い溝などを傷候補として認識しないように膨張処理を行って、金属部分の周りもマスキングできるように領域を確保する。
図12のステップS17では、先のマスキング処理で確保した領域から差分処理のための2値化画像を作成する。そして、ステップS18では、ステップS17で作成した2値化画像とステップS11の平均化フィルタ処理後の画像とで差分処理を行って検査面を抽出し、続くステップS19で輝度補正を行う。ここまでのステップS11〜ステップS19の処理が、図6のステップb3における検査面抽出処理となる。
図6のステップb4では傷候補抽出処理を行う。この傷候補抽出処理の詳細は図13のとおりであって、検査面抽出処理後の画像に対して、例えば微分フィルタ(ガウシアンフィルタ)処理、動的しきい値処理、ラベリング、膨張・収縮処理、ノイズ除去および傷候補抽出処理等のそれぞれの処理を順次施すことにより、線傷や打痕傷を汚れ等と区別して傷候補として抽出することになる。
具体的には、図13のステップS21では、先の検査面抽出処理後の画像に微分フィルタ処理を施すことにより、傷候補の強調画像を作成する。ステップS22では、動的しきい値処理で最適な2値化処理を行うことにより、より軽微な傷でも認識できるように画質調整を行い。続くステップS23ではラベリングを行う。このラベリングに続いて、ステップS24では、例えば非常にうっすらとついた傷の場合、傷同士が繋がっておらず、別の傷として認識されることがあるため、膨張・縮小処理により距離の近い傷同士を結合し、同じ傷として認識できるようにする。さらに、ステップS25において画面のちらつき等のノイズ除去後、続くステップS26にて傷候補を抽出する。この後、図6のステップb5の処理に移行することになる。
図6のステップb5では、パーティングライン上の打痕傷抽出処理を行う。例えばドアの後端のエッジ部ではドアの開閉に伴う打痕傷が発生しやすいものの、その打痕傷は線傷と異なり孤立した円形の塗膜剥がれとしてエッジのラインに近接もしくは重なって表れる傾向にある。そこで、図10に示すように、例えば微分処理により傷候補強調画像を作成したならば、長い直線である二本のパーティングラインL1,L2のみを抽出し、パーティングラインL1,L2に打痕傷である円形部Q2が近接している場合には、その画像内の長いパーティングラインL1全体を打痕傷の傷候補として抽出する。なお、この場合において、一方のパーティングラインL1をドアエッジ部のものとすれば、他方のパーティングラインL2は車体側のドア受容開口部の縁部に相当する。
図6のステップb6では、先に述べた類似度算出のための四つの個別パラメータα、β、γ、λを算出する。具体的には、四つの個別パラメータとして、傷候補の明度の標準偏差α、傷候補の総数β、傷候補の太さの変動率γおよび傷候補の面積の変動率λを、ステップb3〜b5までの処理で取得したデータに基づいてそれぞれ算出する。
続くステップb7では傷の類似度の判定を行う。具体的には、取得した四つの個別パラメータであるところの傷候補の明度の標準偏差α、傷候補の総数β、傷候補の太さの変動率γおよび傷候補の面積の変動率λに基づいて、先の(1)式により傷の類似度Sを算出する。そして、この傷の類似度Sに関して予め判定しき値を設定してあることから、この傷の類似度Sと判定しき値とを比較し、算出した傷の類似度Sが判定しき値よりも大きい場合に該当する傷候補を線傷または打痕傷として判定する。
以上により、車体塗装面の線傷または打痕傷を汚れ等から的確に区別して正確に検出することができるようになる。図11は線傷または打痕傷と汚れ等との類似度判定結果を示すものである。同図の領域B1は線傷または打痕傷の分布を示し、領域B2は汚れまたは水滴の付着を線傷または打痕傷として誤認識または過剰検出した場合の分布を示している。同図から明らかなように、汚れまたは水滴の付着を線傷または打痕傷として誤認識または過剰検出してしまう度合いを5%以下まで低減できることが確認できた。
図6のステップb8では過剰検出低減のための個別パラメータの調整を行う。なお、この処理については後述する。
図6のステップb9ではそれまでの判定結果や個別パラメータ調整結果のデータをまとめる処理を行い、線傷または打痕傷を検出した場合にはその線傷または打痕傷に関する四つの個別パラメータ、すなわち検出した傷の明度の標準偏差α、傷の総数β、傷の太さの変動率γおよび傷の面積の変動率λの値を保存する。
そして、以上のような一連の処理をステップb10の撮像終了まで繰り返し、続くステップb11では線傷または打痕傷の発見の有無を例えば警告灯等にて検査ラインの作業者に向けて可視表示するとともに、線傷または打痕傷の発見回数を保存する。さらに、過去一ヶ月ごとに線傷または打痕傷の発見回数を初期化して終了となる。
ここで、先の図6のステップb8での過剰検出低減のための個別パラメータの調整処理について図14を参照しながら説明する。過剰検出低減のための個別パラメータの調整処理は、汚れ等を線傷または打痕傷として誤認識または過剰検出する頻度が大きくなった場合に、先の(1)式で使用した重み係数e、f、g、hのいずれかを下方修正する処理である。
図14のステップS31,S32では、過去w週間分のデータとして線傷または打痕傷の検出回数と各傷ごとの四つの個別パラメータ、すなわち検出した傷の明度の標準偏差α、傷の総数β、傷の太さの変動率γおよび傷の面積の変動率λを入力する。
ステップS33では平均過剰検出回数nと線傷または打痕傷の検出回数とを比較し、平均過剰検出回数n<線傷または打痕傷の検出回数、であれば次のステップS34に進む。ステップS34では過去w週間の四つの個別パラメータの累積から過剰検出への寄与率を個別パラメータごとに算出し、ステップS35では過剰検出への寄与率が最も高い特定の個別パラメータを判定・検出する。
そして、ステップS36では過剰検出への寄与率が最も高いと判定された特定の個別パラメータ、すなわち傷の明度の標準偏差α、傷の総数β、傷の太さの変動率γおよび傷の面積の変動率λのうちのいずれか一つの重み係数(先に説明した(1)式で使用した重み係数e、f、g、hのいずれか一つ)が小さくなるように補正するべく、元の重み係数からしきい値iだけ減算して、一連の処理を終了する。これにより、図6の次の演算の際に使用される重み係数e、f、g、hのいずれか一つが下方修正されることになる。
このように、上記(1)式での重み係数を下方修正することで、汚れ等を線傷または打痕傷として誤認識または過剰検出してしまう回数を減らすことができる。
1…車両
1a…車体側面部(塗装面)
4…撮影機器ユニット
5…主制御装置
12…傷検出部(画像処理手段)
29…照明装置(照明手段)
30…照明装置(照明手段)
31…照明装置(照明手段)
32…カメラ(撮像手段)

Claims (7)

  1. 検査対象となる自動車車体の塗装面を撮像した上で画像処理により上記塗装面における傷を抽出してこれを外観不良として検出する装置であって、
    検査対象となる自動車車体の塗装面に対して照明光を照射する照明手段と、
    上記自動車車体と相対移動することにより上記塗装面のうち照明光による照射部位を撮像する撮像手段と、
    上記撮像手段が捉えた画像を入力として画像解析を行って、上記塗装面における傷を抽出してこれを外観不良として検出する画像処理手段と、
    を備えていて、
    上記画像処理手段は、画像解析により抽出した傷候補の明度の標準偏差分布と傷候補の総数および傷候補の形状変動率を個別パラメータとしてそれぞれ求めた上で、それらの個別パラメータを加算した評価パラメータとして傷の類似度を求め、
    この傷の類似度が判定しきい値よりも大きいときに傷候補を傷と判定することを特徴とする車体塗装面の検査装置。
  2. 上記傷候補の形状変動率は、傷候補強調画像から低しきい値と高しきい値とで抽出した傷候補の太さの変動率と面積の変動率であることを特徴とする請求項1に記載の車体塗装面の検査装置。
  3. 上記評価パラメータとしての傷の類似度は、サポートベクターマシン(Support Vector Machine)に基づいて算出したものであることを特徴とする請求項2に記載の車体塗装面の検査装置。
  4. 上記個別パラメータである傷候補の明度の標準偏差分布における標準偏差をα、傷候補の総数をβ、傷候補の太さの変動率をγ、傷候補の面積の変動率をλ、それぞれの個別パラメータの重み係数をe、f、g、hとしたとき、上記評価パラメータとしての傷の類似度SをS=e・α+f・β+g・γ+h・λによって算出するものであることを特徴とする請求項3に記載の車体塗装面の検査装置。
  5. 上記各個別パラメータおよび傷検出回数の蓄積データに基づいて、個別パラメータの重み係数e、f、g、hを補正するようになっていることを特徴とする請求項4に記載の車体塗装面の検査装置。
  6. 上記撮像手段による自動車車体の塗装面の撮像に先立って、塗装面の塗色に応じて撮像手段のゲインを自動調整するようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車体塗装面の検査装置。
  7. 検査対象となる自動車車体の塗装面を撮像した上で画像処理により上記塗装面における傷を抽出してこれを外観不良として検出する方法であって、
    検査対象となる自動車車体の塗装面に対して照明光を照射して当該塗装面のうち照明光による照射部位を撮像手段にて撮像する工程と、
    上記撮像手段が捉えた画像を入力として画像解析を行って、上記塗装面における傷を抽出してこれを外観不良として検出する画像処理工程と、
    を含んでいて、
    上記画像処理工程では、画像解析により抽出した傷候補の明度の標準偏差分布と傷候補の総数および傷候補の形状変動率を個別パラメータとしてそれぞれ求めた上で、それらの個別パラメータを加算した評価パラメータとして傷の類似度を求め、
    この傷の類似度が判定しきい値よりも大きいときに傷候補を傷と判定することを特徴とする車体塗装面の検査方法。
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