JP6263924B2 - 冷間鍛造用線材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、線材の製造方法に関し、さらに詳しくは、冷間鍛造用線材の製造方法に関する。
熱間圧延材である冷間鍛造用線材は、冷間鍛造される前に、酸洗処理及び潤滑処理が実施される場合がある。この場合、潤滑処理された線材は伸線され、鋼線が製造される。鋼線は冷間鍛造に用いられ、所定の形状に成形される。
C含有量が0.30%以下である炭素鋼線材では、酸洗処理及び潤滑処理を実施した後、線材の軸方向(圧延方向)に対して斜め又は直角に延びる浅い疵が観察される場合がある。この疵の深さは、1/100〜3/100mm程度であり、機械特性に影響を与えない。しかしながら、冷間鍛造後の製品に対してめっき処理を実施した場合、疵部分だけ他の部分と色が異なり、疵部分が目立つ場合がある。このような疵を本明細書では「傾斜疵」と称する。上記の炭素鋼線材において、傾斜疵の発生は抑制される方が好ましい。
特開昭62−56531号公報(特許文献1)は、傾斜疵(特許文献1では「チキンフット」と称する)を抑制する技術を提案する。この文献では、C含有量が0.20%以下であり、sol.Al/Nが15以上の低炭素鋼を熱間圧延した後、3℃/秒以下の冷却速度で徐冷する。実施例では、熱間圧延後の冷却速度を2℃/秒としている。
特開昭62−56531号公報
しかしながら、上記特許文献1の製造方法で線材が製造された場合であっても、上記傾斜疵が発生する場合があり得る。
本発明の目的は、傾斜疵の発生を抑制できる、冷間鍛造用線材の製造方法を提供することである。
本発明による冷間鍛造用線材の製造方法は、質量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0.50%以下、Mn:0.10〜1.50%、P:0.050%以下、S:0.050%以下、Al:0.020〜0.100%、N:0.0100%以下、及び、Ti:0〜0.100%を含有し、式(1)を満たす鋼ビレットを準備する工程と、鋼ビレットを熱間圧延して線材を製造する工程と、線材を螺旋状に形成してコンベア上に落下させ、コンベア上に落下したときの線材の表面温度を850℃以下にする工程と、コンベア上に落下した線材の表面温度が600℃になるまで、2.5℃/秒以上の平均冷却速度で冷却する工程と、線材の表面温度が600℃〜100℃までの間、0.5℃/秒以下の平均冷却速度で冷却する工程と、表面温度が100℃以下の線材のコイルを、40%以下の圧縮率で結束する工程とを備える。
(Al+Ti)/N≧7 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(原子%)が代入される。Tiが含有されていない場合、式(1)中のTiには0を代入する。
本発明による冷間鍛造用鋼線の製造方法で製造された線材では、傾斜疵の発生が抑制される。
好ましくは、上記製造方法の鋼ビレットを熱間圧延する工程では、1150℃以下に加熱された鋼ビレットを熱間圧延する。
この場合、傾斜疵の発生がさらに抑制される。
図1は、C含有量が0.30%以下の冷間鍛造用線材に発生した傾斜疵の一例を示す写真画像である。 図2は、本実施の形態による冷間鍛造用線材の製造方法で利用される製造ラインの機能ブロック図である。 図3は、本実施の形態による冷間鍛造用線材の製造方法の製造工程を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
上述のとおり、C含有量が0.30%以下である炭素鋼線材の表面には、図1に示す複数の傾斜疵20が発生する場合がある。傾斜疵20は、線材の軸方向(圧延方向)CLに対して斜め又は直角に延びる。傾斜疵20の深さは1/100〜3/100mmである。傾斜疵20は機械特性に影響を与えない。しかしながら、酸洗及び潤滑処理を実施した場合、傾斜疵20が視覚的に確認され、冷間鍛造及びめっき処理を実施すればさらに、傾斜疵20が目立つ。
この傾斜疵20について、本発明者らは調査及び検討を行った。その結果、本発明者らは次の知見を得た。
傾斜疵20の発生要因は2つある。一つは、ひずみ時効硬化に起因した傾斜疵である。もう一つは、線材の表面に形成されたスケールが割れることに起因した傾斜疵である。
ひずみ時効硬化は、固溶Nがコットレル雰囲気を転位のまわりに形成することにより発生する。したがって、ひずみ時効硬化による傾斜疵を抑制するためには、固溶Nを抑制するのが好ましい。
固溶Nを抑制するために、Alを含有し、さらに、任意元素としてTiを含有する。Al及びTiはNと結合して窒化物を形成する。窒化物が形成されれば、固溶Nが抑制される。そのため、ひずみ時効硬化が抑制され、傾斜疵が抑制される。
一方、スケール割れは、線材表面に形成されたスケールにひずみが与えられることで発生する。スケールが割れた場合、酸洗処理時において、スケールが割れて剥離した部分の線材表面と、スケールに覆われた線材表面とで、腐食の度合いが異なる。この腐食度合いの相違により、傾斜疵が形成される。
スケール割れの発生を抑制するには、スケールにひずみが与えられるのを抑制すればよい。さらにスケール厚を薄くすれば、スケール割れが発生しにくい。
スケール厚を薄くするためには、仕上圧延後の線材に対する冷却速度を速めればよい。しかしながら、冷却速度を速めると、線材が短時間で冷却されるため、高温下でAlNやTiNの窒化物が形成されるための時間が不足する。したがって、スケール厚を薄くしつつ、高温下でAlN及びTiNを形成する時間を確保できるように、冷却速度を調整するのが好ましい。
本実施形態では、線材の表面温度が巻取温度から600℃までの間では、平均冷却速度を2.5℃/秒以上とし、600℃〜100℃までの間では、平均冷却速度を0.5℃/秒以下にする。スケールは、600℃以上で形成が促進されるが、600℃未満ではそれほど形成されない。したがって、巻取温度〜600℃の間では、平均冷却速度を速め、スケールの生成を抑制する。一方、600℃〜100℃の間では、平均冷却速度を0.5℃/秒以下にして、AlN及びTiNが十分に形成されるようにする。このように、線材の温度域に応じて平均冷却速度を変えることにより、スケール起因の傾斜疵と固溶N起因の傾斜疵とをともに抑制する。
さらに、上記平均冷却速度でもAl及びTiが十分にNと結合できるように、Nに対してAl及びTiを多く含有する。具体的には、鋼ビレット中のAl含有量、Ti含有量、N含有量は式(1)を満たす。
(Al+Ti)/N≧7 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(原子%)が代入される。
Tiが含有されていない場合、式(1)中のTiには「0」が代入される。
上述の工程を経てもなお固溶Nが残存している場合、固溶Nの拡散速度を抑制すれば、傾斜疵の発生が抑制される。そこで、固溶Nの拡散速度を抑制するために、結束前の線材コイルの温度を低くする。
さらに、スケールが薄くても、ひずみが与えられると割れてしまう。そこで、スケールにひずみが入るのを抑制するために、結束装置を用いた線材コイルの結束時において、圧縮率(%)を低くする。
以上の製造条件により、0.30%以下のC含有量を有する冷間鍛造用線材において、傾斜疵の発生を抑制することができる。以下、本実施形態による冷間鍛造用線材の製造方法について詳述する。
[冷間鍛造用鋼線の製造ライン]
図2に、本実施の形態の冷間鍛造用線材の製造ラインの一例を示す。図2を参照して、製造ライン10は、加熱炉1と、粗及び中間圧延機2と、仕上圧延機3と、巻取装置(レーイングヘッド)4と、コンベア5と、集束装置6と、コンベア7と、結束装置8とを備える。
加熱炉1は、冷間鍛造用線材の素材となる鋼ビレットを加熱する。粗及び中間圧延機2は、粗圧延機と、中間圧延機とを備える。中間圧延機は、粗圧延機の後方に配置される。粗圧延機は、一列に配列された複数の圧延スタンドを含む。各圧延スタンドは複数のロールを含む。中間圧延機も同様に、一列に配列された複数の圧延スタンドを含む。
仕上圧延機3は、粗及び中間圧延機2の後方に配置される。仕上圧延機3は一列に配列された複数のロールを含む。仕上圧延機3により、線材の真円度を高める。
巻取装置4はレーインドヘッドとも呼ばれ、仕上圧延機3の後方に配置される。巻取装置4は、仕上圧延後の線材を螺旋状に形成して放出し、コンベア5上に落下させる。
コンベア5は、ステルモア方式のコンベアであり、コンベアと、冷却装置とを備える。冷却装置は、コンベアの下方に配置される。コンベア5は、巻取装置4により螺旋状に形成された線材を非同心円状に展開し、搬送しながら、コンベア上で冷却する。
集束装置6は、コンベア5の後端に配置される。集束装置6は、円筒と、円筒の中央部に配置されるノーズコーンとを備える。集束装置6は、コンベア5で冷却された線材を、ノーズコーンのまわりにコイル状に集束し、線材コイルを形成する。
コンベア7は、複数のフックを備えるフックコンベアである。集束装置6により形成された線材コイルをフックに掛けて搬送する。コンベア7での搬送時に、線材コイルはフックに掛けられたまま、冷却される。
結束装置8は、コンベア7の付近に配置される。結束装置8は、線材コイルを軸方向に圧縮し、圧縮された線材コイルをバンド材を用いて結束する。
[冷間鍛造用線材の製造方法]
図3は、本発明の実施の形態による冷間鍛造用線材の製造方法の一例を示すフロー図である。図3を参照して、本実施形態の製造方法は、素材準備工程(S1)と、熱間圧延工程(S2)と、巻取り工程(S3)と、第1冷却工程(S4)と、第2冷却工程(S5)と、結束工程(S6)とを備える。以下、各工程について詳述する。
[素材準備工程(S1)]
素材準備工程では、線材の素材である鋼ビレットを準備する。鋼ビレットの化学組成は、少なくとも、次の元素を含有する。以下、元素に関する%は、質量%を意味する。
C:0.01〜0.30%
炭素(C)は、鋼の強度を高める。C含有量が低すぎれば、この効果は得られない。一方、C含有量が高すぎれば、冷間鍛造時における鋼の変形抵抗が過剰に高くなり、冷間鍛造性が低下する。したがって、C含有量は0.01〜0.30%である。C含有量の好ましい上限は0.25%である。
Si:0.50%以下
シリコン(Si)は、不可避的に含有される。Siは、鋼を脱酸する。一方、Si含有量が高すぎれば、フェライトがSiにより固溶強化され、冷間鍛造性が低下する。したがって、Si含有量は0.50%以下である。Siを脱酸剤として使用する場合、Si含有量の好ましい下限は0.01%である。Si含有量の好ましい上限は0.35%である。
Mn:0.10〜1.50%
マンガン(Mn)は鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。Mnはさらに、鋼中のSと結合してMnSを形成し、鋼の被削性を高める。Mn含有量が低すぎれば、上記効果が得られない。一方、Mn含有量が高すぎれば、鋼の硬さが過剰に高くなり、冷間鍛造性が低下する。したがって、Mn含有量は0.10〜1.50%である。Mn含有量の好ましい上限は1.00%である。
P:0.050%以下
リン(P)は不純物である。Pは粒界に偏析して鋼の靭性を低下する。そのため、P含有量は低い方が好ましい。したがって、P含有量は0.050%以下である。好ましいP含有量は0.030%以下である。
S:0.050%以下
硫黄(S)は、不可避的に含有される。Sは粒界に偏析して鋼の靭性を低下する。そのため、S含有量は低い方が好ましい。したがって、S含有量は0.050%以下である。好ましいS含有量は0.035%以下である。上述のとおり、MnSを形成して鋼の被削性を高める場合、S含有量の好ましい下限は0.015%である。
Al:0.020〜0.100%
アルミニウム(Al)は鋼を脱酸する。Alはさらに、鋼中のNと結合してAlNを形成し、固溶Nを低減する。固溶Nが低減すれば、ひずみ時効硬化が抑制される。そのため、傾斜疵の発生が抑制される。Al含有量が低すぎれば、上記効果が得られない。一方、Al含有量が高すぎれば、粗大なAl酸化物が生成され、冷間鍛造性を低下する。したがって、Al含有量は0.020〜0.100%である。Al含有量の好ましい下限は0.060%である。本明細書におけるAl含有量は、sol.Al(酸可溶Al)を意味する。
N:0.0100%以下
窒素(N)は不純物であり、不可避的に含有される。Nはコットレル雰囲気を形成する。コットレル雰囲気により転位が固着されれば、ひずみ時効硬化が生じる。ひずみ時効硬化は、傾斜疵の原因となる。そのため、N含有量はなるべく低い方が好ましい。したがって、N含有量は0.0100%以下である。N含有量の好ましい上限は0.0060%であり、さらに好ましくは0.0050%である。上記のとおり、N含有量は低いほど好ましい。しかしながら、工業生産上におけるN含有量の下限は0.0030%である。
Ti:0〜0.100%
Tiは含有されなくてもよい。Tiは任意元素である。Tiが含有された場合、TiはNと結合してTiNを形成し、固溶Nを低減する。固溶Nが低減すれば、ひずみ時効硬化が抑制される。そのため、傾斜疵の発生が抑制される。一方、Ti含有量が高すぎれば、炭化物が形成され、線材の強度が高くなりすぎる。したがって、Ti含有量は0〜0.100%である。Ti含有量の好ましい下限は0.0005%であり、さらに好ましくは0.001%である。Ti含有量の好ましい上限は0.060%であり、さらに好ましくは0.040%である。
本実施形態の鋼ビレットの化学組成の残部はFe及び不純物からなるものであってもよいし、鋼ビレットの化学組成には、上記以外の他の元素が含有されてもよい。他の元素はたとえば、Cu、Ni、Cr、Mo、Nb、B等である。本実施形態の鋼ビレットの化学組成は、JIS G3507に規定の冷間圧造用炭素鋼線材(SWRCH)に相当する化学組成を含む。なお、本明細書において不純物とは、鉄鋼材料を工業的に製造する際に、原料としての鉱石、スクラップ、または製造環境などから混入するものを意味する。
鋼ビレットの化学組成はさらに、次の式(1)を満たす。
(Al+Ti)/N≧7 (1)
ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(原子%)が代入される。
Tiが含有されていない場合、式(1)中のTiには「0」が代入される。
上記のとおり、Alは固溶Nによるひずみ時効硬化を抑制する。本実施形態では、線材の表面に形成されるスケールの膜厚を抑えるため、線材の表面温度が600℃になるまで急冷する。線材の表面温度が急冷される場合、Nに対するAl含有量及びTi含有量が低すぎれば、AlN及びTiNが形成されにくくなる。
Al含有量及びTi含有量が式(1)を満たせば、急冷しても、AlN、又はAlN及びTiNが十分形成されるため、固溶N量を抑制できる。そのため、ひずみ時効硬化が抑制され、傾斜疵の発生が抑制される。
上述の鋼ビレットはたとえば、次の方法で製造される。上述の化学組成と、式(1)とを満たす溶鋼を製造する。製造された溶鋼を用いて、鋳造法により鋳片にする。溶鋼を造塊法によりインゴット(鋼塊)にしてもよい。鋳片又はインゴットを熱間加工して、鋼ビレットを製造する。
[熱間圧延工程(S2)]
準備された鋼ビレットを熱間圧延して線材(冷間鍛造用線材)を製造する(S2)。具体的には、鋼ビレットを加熱炉1に挿入して加熱する。加熱炉1の加熱温度の好ましい上限は1150℃である。加熱温度が高すぎれば、鋼ビレット内のAlNが溶解してNが鋼中に固溶しやすくなる。この場合、傾斜疵が発生する場合がある。加熱温度が1150℃以下であれば、鋼ビレット内のAlNの溶解を抑制でき、固溶Nの増大を抑制できる。
加熱温度が低すぎれば、鋼ビレットの変形抵抗が高くなるため、粗圧延機、中間圧延機及び仕上圧延機での圧延負荷が過剰に増大する。したがって、加熱温度の好ましい下限は850℃であり、さらに好ましくは950℃である。
加熱温度に加熱された鋼ビレットを加熱炉1から抽出し、熱間圧延する。熱間圧延は、粗及び中間圧延機2と、仕上圧延機3とにより実施される。
[巻取り工程(S3)]
仕上圧延機3による圧延後の線材を、巻取装置4まで搬送する。巻取装置(レーイングヘッド)4を用いて、線材を螺旋状に形成する。そして、螺旋状に形成された線材をコンベア5に落下させる。コンベア5に落下した直後のリング状線材の表面温度を「巻取温度」(℃)と定義する。本実施形態では、巻取温度を850℃以下にする。
巻取温度はたとえば、線材の落下位置に向けた放射温度計で測定可能である。図2には図示しないが、仕上圧延機3と巻取装置4との間、及び粗及び中間圧延機2と仕上圧延機3との間には、水冷装置が配置される。水冷装置による冷却を制御することで、巻取温度を850℃以下にする。
巻取温度が高すぎれば、スケール厚が厚くなりすぎる。スケール厚が厚ければ、スケールは割れやすくなる。スケールが割れてその一部が剥離すれば、スケールに覆われた表面と、スケールが剥離された表面とで、酸洗時の表面の腐食速度が異なる。そのため、傾斜疵が生成しやすくなる。
本実施形態では、巻取温度を850℃以下にするため、スケール厚を抑えることができる。そのため、スケールの割れを抑制でき、スケールに起因した傾斜疵の生成を抑制できる。巻取温度の好ましい上限は830℃であり、さらに好ましくは800℃である。
巻取温度が低すぎれば、線材の表面に傾斜疵以外の他の疵が発生しやすくなる。さらに、ステルモアコンベア上で線材コイルを搬送しにくくなる場合がある。そのため、巻取温度の好ましい下限は750℃である。
[第1冷却工程(S4)]
巻取装置4から排出されたリング状の線材を、コンベア5上で、非同心円状に展開し、搬送する。さらに、展開された線材をコンベア5で冷却する。このとき、線材の表面が巻取温度(850℃以下)〜600℃の間の平均冷却速度(以下、第1冷却速度という)を2.5℃/秒以上にする。
第1冷却工程では、スケールの生成をなるべく抑制するために、線材を第1冷却速度で急冷する。この場合、スケールの生成が抑制され、スケール厚が薄くなる。第1冷却速度の好ましい下限は3.0℃/秒であり、さらに好ましくは3.5℃/秒である。一方、第1冷却速度が速すぎれば、鋼材成分によっては線材の組織がベイナイトになる場合がある。これらの組織は、冷間鍛造性を低下する。したがって、第1冷却速度の好ましい上限は7℃/秒であり、さらに好ましくは5℃/秒である。
第1冷却工程は、線材の表面温度が600℃になるまで実施する。スケールは600℃以下では生成されにくい。さらに、600℃未満の温度範囲まで2.5℃/秒以上の平均冷却速度で線材を冷却する場合、式(1)を満たしていても、AlN及びTiNが形成されるために必要な時間が不足する。そのため、固溶Nが抑制されない。したがって、第1冷却工程では、線材の表面温度が600℃になるまで、第1冷却速度で冷却する。
[第2冷却工程(S5)]
第1冷却工程後、第2冷却工程を実施する(S5)。上述のとおり、本発明の実施の形態では、スケールに起因する傾斜疵を抑制するとともに、固溶Nに起因する傾斜疵も抑制する。巻取工程(S3)及び第1冷却工程(S4)では、スケールに起因した傾斜疵を抑制するための条件を設定する。第2冷却工程では、固溶Nに起因した傾斜疵を抑制するための条件を設定する。具体的には、第2冷却工程では、線材の表面温度が600℃〜100℃の間の平均冷却速度(以下、第2冷却速度という)を0.5℃/秒以下にする。
螺旋状の線材を、コンベア5から集束装置6に落下して、線材コイルを形成する。線材コイルをフックに掛けてコンベア7で搬送しながら冷却する。集束装置6での線材の表面温度は600℃前後である。そのため、第2冷却工程は、集束装置6により線材コイルが形成されてから、コンベア7により搬送中の線材コイルでの冷却工程に相当する。
第2冷却速度が速すぎれば、式(1)を満たしていても、AlN及びTiNの生成に必要な時間が不足する。そのため、冷却後において固溶N量が過剰に多く、傾斜疵が生成しやすくなる。したがって、第2冷却速度は0.5℃/秒以下である。第2冷却速度の好ましい上限は0.4℃/秒であり、さらに好ましくは0.3℃/秒である。線材の表面温度が100℃以下の場合の平均冷却速度は特に限定されない。
たとえば、コンベア7の経路の一部を断熱材で覆い、断熱材で囲まれた領域内をフックに掛けられた線材コイルが搬送される。これにより、平均冷却速度を0.5℃/秒以下にすることができる。
[結束工程(S6)]
フックコンベアで搬送された線材コイルを、結束装置8を用いて、線材コイルの軸方向に圧縮して、バンド材により結束する。圧縮時における線材コイルの表面温度は100℃以下にする。さらに、式(2)で定義される線材コイルの圧縮率(%)を40%以下にする。
圧縮率=(L0−L1)/L0×100 (2)
ここで、L0は、圧縮前の線材コイルの軸方向長さ(mm)であり、L1は圧縮後の線材コイルの軸方向長さ(mm)である。
結束装置8は、フックに掛けられた線材コイルの軸方向に加圧して、線材コイルを圧縮する。このとき、結束時の線材コイルの表面温度が100℃以下であれば、上述の工程を経てもなお固溶Nが残存している場合においても固溶Nの拡散速度を抑制し、ひずみ時効硬化に起因した傾斜疵の発生が抑制される。好ましい表面温度は50℃以下である。結束前温度はたとえば、放射温度計で測定できる。
さらに、結束装置8が線材コイルを過剰に圧縮すれば、線材コイルにひずみが入り、ひずみ時効硬化が生じやすい。さらに、スケールが剥離する場合が生じる。結束装置8による圧縮率が40%以下であれば、線材コイルにひずみが入りにくく、さらに、スケールの剥離も抑制される。そのため、冷間鍛造品の傾斜疵の発生が抑制される。
[結束後の工程について]
上述のとおり製造された冷間鍛造用線材に対して、酸洗処理及び潤滑処理を実施する。さらに、潤滑処理された線材に対して、減面率が10%以下の冷間鍛造(伸線)を実施して、冷間鍛造用鋼線を製造する。冷間鍛造用鋼線は、冷間鍛造により所定の形状に形成される。
上述の製造方法により製造された線材では、傾斜疵の発生が抑制される。そのため、潤滑処理後においても傾斜疵が目立ちにくい。そのため、鋼線に対してめっき処理を実施しても、めっき処理後の鋼線には傾斜疵が目立たない。
表1に示す試験番号1〜27の鋼ビレットを準備した。
表1中の「F1」欄には、式(1)の左辺であるF1=(Al+Ti)/Nの値が記載されている。なお、表中の「Ti」欄の「−」は実質的に含有されていないことを示す。この場合、式(1)の「Ti」に「0」を代入した。
試験番号1〜27の鋼ビレットの化学組成の各元素範囲はいずれも、本発明の範囲内であった。しかしながら、試験番号1〜3、24〜27の化学組成は、式(1)を満たさなかった。
試験番号1〜27の鋼ビレットを、図2に示す製造ラインを用いて、図3に示す製造フローを実施して、表1中の「直径」欄に記載された直径を有する冷間鍛造用線材を製造した。各製造工程中の条件(加熱温度、巻取温度、第1冷却速度、第2冷却速度、結束前温度及び圧縮率)は、表1に記載のとおりとした。
[傾斜疵観察試験]
製造された各試験番号の冷間鍛造用線材に対して、各試験番号で同一の条件で酸洗処理及び潤滑処理を実施した。
具体的には、3〜35容量%の塩酸溶液が収納された複数の塩酸槽を含む酸洗ラインに、各試験番号の線材コイルを合計300秒浸漬した。浸漬後、線材コイルを引き上げた。常温の水が収納された水洗槽に線材コイルを浸漬し、線材コイルの表面から塩酸を除去した。
上記の酸洗処理が実施された線材コイルに対して、潤滑処理を実施した。潤滑処理に使用した潤滑装置は、化成処理槽と、湯洗槽と、潤滑剤槽と、乾燥炉とを備えた。
化成処理槽の処理液(商品名:パルボンドPB181X)は、燐酸亜鉛を含有した。化成処理槽の処理液の遊離酸度は4〜7ポイント及び全酸度を30〜36ポイントに調整し、上記処理液で各試験番号のコイルを処理した。化成処理槽の処理液の温度は、いずれも70〜80℃に制御した。潤滑剤槽には、各試験番号に対して濃度を1.5〜2.5ポイントに調整したステアリン酸ナトリウムを含有する水溶液(商品名:パルーブ235)を収納した。潤滑剤液は、70〜90℃に調整した。
各試験番号の線材コイルを化成処理槽に300秒浸漬した。次に、線材コイルを湯洗槽に浸漬した。次に、線材コイルを潤滑剤槽に300秒浸漬した。最後に、線材コイルを乾燥炉において100℃で600秒乾燥して、潤滑被膜が形成された線材コイルを製造した。
潤滑処理後の各試験番号の線材コイルの両端からそれぞれ3巻きのサンプル(合計6巻き)を採取した。サンプルの表面を目視で観察し、図1に示す傾斜疵の有無を判断した。傾斜疵が発生している場合、その個数をカウントした。各試験番号ごとに、6巻きのサンプルで確認された傾斜疵個数の総計の、サンプル(合計6巻き)の総長さ(21m)に対する比(個/m)を求めた。
[試験結果]
表1の「疵評価」欄に、試験結果を示す。「疵評価」欄中の「◎」印は、傾斜疵が0個/mであったことを意味する。「○」は傾斜疵が0.1個/m以下であったことを意味する。「×」は、傾斜疵が0.1個/mよりも多いことを意味する。傾斜疵が0.1個/m以下である場合、傾斜疵が抑制されたと評価した。
表1を参照して、試験番号4〜7,14,16〜18,21〜23の線材コイルでは、化学組成が本発明の範囲内であり、式(1)を満たした。さらに、巻取温度、第1及び第2冷却速度、結束前温度及び圧縮率が本発明の範囲内であった。そのため、これらの試験番号では、傾斜疵が0.1個/m以下であった。
さらに、試験番号4,5,14,16〜18,21〜23の線材コイルでは、加熱温度が1150℃以下であった。そのため、これらの試験番号では、傾斜疵が観察されなかった。
一方、試験番号1では、F1値が7未満であった。さらに、巻取温度が高すぎ、第1冷却速度が低すぎた。そのため、傾斜疵が0.1個/mよりも多く観察された。F1値が7未満であったためひずみ時効硬化に起因した傾斜疵が発生し、かつ、巻取温度が高すぎ、第1冷却速度が低すぎたため、スケールに起因した傾斜疵も発生したと考えられる。
試験番号2,3,24〜27では、F1値が7未満であった。そのため、これらの試験番号では、傾斜疵が0.1個/mよりも多く観察された。F1値が7未満であったため、ひずみ時効硬化に起因した傾斜疵が発生したと考えられる。
試験番号8及び9では、化学組成が本発明の範囲内であり、F1値が7以上であった。しかしながら、巻取温度が850℃を超えた。そのため、傾斜疵が0.1個/mよりも多く観察された。巻取温度が高すぎてスケール厚が厚くなったため、スケール割れに起因した傾斜疵が発生したと考えられる。
試験番号10及び11では、化学組成が本発明の範囲内であり、F1値が7以上であった。しかしながら、第1冷却速度が2.5℃/秒未満であった。そのため、傾斜疵が0.1個/mよりも多く観察された。第1冷却速度が低すぎてスケール厚が厚くなったため、スケール割れに起因した傾斜疵が発生したと考えられる。
試験番号12及び13では、化学組成が本発明の範囲内であり、F1値が7以上であった。しかしながら、第2冷却速度が0.5℃/秒を超えた。そのため、傾斜疵が0.1個/mよりも多く観察された。第2冷却速度が高すぎたため、AlN及びTiNが十分に形成されず、ひずみ時効硬化に基づく傾斜疵が発生したと考えられる。
試験番号15では、化学組成が本発明の範囲内であり、F1値が7以上であった。しかしながら、結束前温度が100℃を超えた。そのため、傾斜疵が0.1個/mよりも多く観察された。結束前温度が高すぎたため、鋼中に残存している固溶Nが拡散して、ひずみ時効硬化に基づく傾斜疵が発生したと考えられる。
試験番号19及び20では、化学組成が本発明の範囲内であり、F1値が7以上であった。しかしながら、結束時の圧縮率が40%を超えた。そのため、傾斜疵が観察された。結束時の圧縮率が高すぎたため、結束時にひずみが導入され、ひずみ時効硬化に基づく傾斜疵が発生したと考えられる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
1 加熱炉
2 粗及び中間圧延機
3 仕上圧延機
4 巻取装置
5 ステルモアコンベア
6 集束装置
7 フックコンベア
8 結束装置
10 製造ライン
20 傾斜疵

Claims (2)

  1. 質量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0.50%以下、Mn:0.10〜1.50%、P:0.050%以下、S:0.050%以下、Al:0.020〜0.100%、N:0.0100%以下、及び、Ti:0〜0.100%を含有し、残部はFe及び不純物からなり、式(1)を満たす鋼ビレットを準備する工程と、
    前記鋼ビレットを熱間圧延して線材を製造する工程と、
    前記線材を螺旋状に形成してコンベア上に落下させ、前記コンベア上に落下したときの前記線材の表面温度を850℃以下にする工程と、
    前記コンベア上に落下した前記線材の表面温度が600℃になるまでの間、2.5℃/秒以上の平均冷却速度で前記線材を冷却する工程と、
    前記線材の表面温度が600℃〜100℃の間、0.5℃/秒以下の平均冷却速度で前記線材を冷却する工程と、
    表面温度が100℃以下の前記線材のコイルを、40%以下の圧縮率で結束する工程とを備える、冷間鍛造用線材の製造方法。
    (Al+Ti)/N≧7 (1)
    ここで、式(1)中の元素記号には、対応する元素の含有量(原子%)が代入される。Tiが含有されていない場合、式(1)中のTiには0を代入する。
  2. 請求項1に記載の冷間鍛造用線材の製造方法であって、
    前記鋼ビレットを熱間圧延する工程では、1150℃以下に加熱された前記鋼ビレットを熱間圧延する、冷間鍛造用線材の製造方法。
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