JP6263780B2 - トルク発生装置 - Google Patents

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Description

この発明は、渦巻きバネ機構を搭載したトルク発生装置の構造に関するものである。
たとえばホース巻取装置は、長尺のホースをホイールに巻き取って収容すると共に所要時に当該ホースが当該ホイールから引き出されるように構成されている。引き出されたホースが巻き取られるときはホイールが回転されるが、このときに大きなトルクが必要になる場合もある。そのため、従来のホース巻取装置には、渦巻きバネ機構(「ゼンマイ機構」とも称される。)により上記ホイールにトルクを付与する装置を備えたものがある(たとえば特許文献1参照)。すなわち、渦巻きバネ(ゼンマイ)が上記ホイールの回転軸に連結されており、ゼンマイの弾性力が上記ホイールの回転軸に回転力(トルク)を付与する。このような装置は一般にトルク発生装置と称され、特許文献1に開示された装置に適用されているトルク発生装置は、ゼンマイが使用されているために構造が簡単である。
上記トルク発生装置が発生するトルクの大きさは、ゼンマイの諸元により決定される。ゼンマイは、一般にいわゆるバネ鋼からなり、細長帯状のバネ鋼が渦巻き状に巻回され、巻かれたバネ鋼が解ける方向に弾性力が生じる。従来のトルク発生装置では、出力や回転数の増加のために複数のゼンマイを搭載しているものがある(たとえば特許文献1及び特許文献2参照)。
複数のゼンマイが採用された場合、それぞれのゼンマイは、ゼンマイの巻回が解けるにつれて上記弾性力が変動するので、理論的には、発生するトルクはゼンマイの巻回の状況に応じて一定とはならない。そのため、複数のゼンマイ同士は、全く同一の挙動を示すことなく、ゼンマイ同士の物理的干渉及び力学的干渉が抑えられなければならない。また、ゼンマイという機械要素の性質上、同一の弾性力を発揮する一対のゼンマイの製造は容易ではない。そのため、同一の回転軸に複数のゼンマイを配置した場合、それぞれのゼンマイの挙動により当該回転軸にねじり力や曲げ力が外力として作用してしまうことがある。そのため、回転軸のぶれ等が生じて、当該回転軸に並設された複数のゼンマイ同士が接触したり、各ゼンマイが発生する弾性力が相互に干渉して所要のトルクが発生されない等の不都合が生じる。
特開2001−31334号公報 特開2007−236596号公報
上記不都合が解消されるために、従来では、隣り合うゼンマイ同士の間に遮蔽板が配置されている(各特許文献参照)。上記遮蔽板が設けられることにより、確かにゼンマイ同士が直接に接触することがある程度避けられる。しかしながら、遮蔽板が単にゼンマイ同士の間に配置されただけでは、ゼンマイ同士の接触は遮蔽板により回避されるが、各ゼンマイの変位等により生じる上記外力によって回転軸のぶれ等が生じて回転軸の耐久性が低下するおそれがある。
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、複数の渦巻きバネを動力源とし、安定したトルクを発生するトルク発生装置を提供することである。
(1) 本発明に係るトルク発生装置は、出力軸と、当該出力軸を回転自在に支持する支持部が設けられた基体と、上記出力軸の軸方向に沿って並設され、内側端が上記出力軸に固定されることにより当該出力軸を所定方向に回転させるように弾性的に付勢する複数の渦巻きバネと、隣り合う渦巻きバネ同士の間に配置され、上記出力軸に垂直な抑制部を含む単一又は複数の介在部材とを備え、上記支持部は、上記基体の上記軸方向一方側の第1側壁と、上記基体の上記軸方向他方側の第2側壁と、当該第1及び第2側壁の上記軸方向に沿う離間距離を規定する位置決め軸とを有し、上記介在部材の両端部に設けられた貫通孔に上記位置決め軸が貫通し、当該位置決め軸によって離間距離が決められた上記第1側壁及び第2側壁との間に上記渦巻きバネが配置されている。
この構成によれば、並設された複数の渦巻きバネが動力源となり、出力軸が駆動される。すなわち、当該出力軸が予め設計された一定の出力(軸トルク)を発揮する。動力源として複数の渦巻きバネが採用されているから、単一の渦巻きバネが採用される場合に比べて出力が安定する。また、上記出力軸を支持する支持部が、上記介在部材及び渦巻きバネが所定の位置関係となるように、これらを位置決めするから、仮に各渦巻きバネの弾性力に不均衡があったとしても上記出力軸のぶれないし変位が抑えられる。位置決め軸によって基体の第1側壁と第2側壁との離間距離が決定される。また、上記介在部材及び渦巻きバネの位置関係は、上記第1側壁及び第2側壁によって決定される。このように、基体の側壁によって上記介在部材および渦巻きバネが挟み込まれた状態で位置決めされるので、支持部の構造、すなわち上記介在部材及び渦巻きバネの位置決め構造がきわめて簡単である。
(2) 上記介在部材と上記巻きバネとは、上記介在部材と当該介在部材を介して隣り合う渦巻きバネとの間隔をそれぞれ有して配置されている。
この構成では、各渦巻きバネは上記介在部材に沿って弾性変形し、互いに接触することがない。しかも、各渦巻きバネと上記介在部材との間に局部的な大きな面圧が生じることもない。したがって、上記出力軸は、より安定した出力を発揮することができる。加えて、各渦巻きバネ同士が強く押圧されることがないから、異音の発生や摩耗が生じることもない。
(3) 上記介在部材の上記渦巻きバネと対応する面は、樹脂から構成されるのが好ましい。
この構成では、上記介在部材と渦巻きバネとの間の摩擦係数が低下する。したがって、渦巻きバネの弾性変形が滑らかになり、上記出力軸は、より一層安定した出力を発揮することができる。
(4) 上記渦巻きバネは、上記軸方向に沿って一対設けられ、当該一対の渦巻きバネの間に単一の平板が上記介在部材として介在されている構造が採用され得る。
この構成では、トルク発生装置の構造がシンプルであり、製造コストが低減される。
この発明によれば、支持部により介在部材及び渦巻きバネが位置決めされ、出力軸の変位が抑えられるから、軸ぶれによる出力軸の耐久性の低下を抑制することができる。また、出力軸の変位によって遮蔽板とゼンマイとの接触圧が局部的に大きくなれば、異音が発生したり、ゼンマイが損傷を受けることが予想され、ひいては安定したトルクの発生が困難になる。しかし、この発明によれば、渦巻きバネ同士が接触すること等を原因とする異音の発生が防止されると共に、出力軸が安定したトルクを発揮することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るトルク発生装置の外観斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るトルク発生装置の分解斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るトルク発生装置の内部構造を示す断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るトルク発生装置の要部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係るトルク発生装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
<概略及び特徴点>
図1は、本発明の一実施形態に係るトルク発生装置10の外観斜視図である。また、図2及び図3は、このトルク発生装置10の分解斜視図及び内部構造を示す断面図である。
このトルク発生装置10は、図2及び図3が示すように渦巻きバネ11、12を内蔵しており、これを動力源とする出力軸13を備えている。この出力軸13は、渦巻きバネ11、12によって所定方向(正転方向)に回転するように弾性的に付勢されており、所要の軸トルクを発生する。本実施形態では、出力軸13にワイヤ・ドラムユニット14が連結されている。このワイヤ・ドラムユニット14は、ドラム15と、これに巻き取られたワイヤ(不図示)とを備えている。ドラム15は、後述の基体20から延出した出力軸13に固定されており、出力軸13と共に回転する。出力軸13の回転力によりドラム15が出力軸13と共に正回転すればワイヤがドラム15に巻き取られる。もっとも、渦巻きバネ11、12の弾性力に抗してワイヤがドラム15から引き出されると、ドラム15は逆回転し、出力軸13もドラムと共に逆回転する。
本実施形態に係るトルク発生装置10の特徴とするところは、(1) 出力軸13の動力源として一対の渦巻きバネ11、12が備えられている点、(2) 隣り合う渦巻きバネ11、12の間に介在部材である平板16が介在されている点、(3) 出力軸13は、壁面部材17(「第1側壁」に相当)及び壁面部材18(「第2側壁」に相当)を含む支持部19によって支持されており、この支持部19は、上記平板16及び各渦巻きバネ11、12が後述されるレイアウトとなるように、これらを位置決めしている点である。
<トルク発生装置の構成>
トルク発生装置10は、基体20を備えている。図2及び図3が示すように、基体20は、本体21と、補助板22、23とを備えている。本実施形態では、本体21及び補助板22、23は、金属(典型的にはステンレス鋼)からなる。もっとも、これらが金属以外の部材(樹脂等)から構成されていてもよい。本体21は、所定の幅寸法Bを有する帯状の部材がC字状に屈曲されることにより形成されている。そして、この本体21に囲繞されるように上記渦巻きバネ11、12及び樹脂製の平板16が配置されている(図3参照)。
なお、本実施形態では、平板16と同様の平板30も本体21内に配置されており、この平板30は、後述されるように壁面部材18と隣接している。補助板22は、上記出力軸13に含まれるコアシャフト24を固定している。また、補助板23は、後述のように壁面部材18と協働して上記ドラム15を支持している。これら補助板22、23については後に詳述される。
支持部19は、出力軸と渦巻きバネとを含むトルク発生装置の構成の基礎となる基体20に設けられている。支持部19は、複数部材で構成されており、上記壁面部材17、18と、位置決め軸25とを備えている。
図2が示すように、壁面部材17は矩形に形成されており、本実施形態では樹脂(典型的には、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂)からなる。壁面部材17の中央部に貫通孔28が形成されており、ここに軸受ユニット26が装着されている。この軸受ユニット26は、上記出力軸13の一端部を回転自在な状態で支持している。なお、ここで、出力軸13の一端部とは、図2において当該出力軸13の軸方向(矢印46の方向)の手前側部分をいう。
一方、壁面部材18も壁面部材17と同様に矩形に形成されており、本実施形態では金属(典型的にはステンレス鋼)からなる。壁面部材18の中央部にも貫通孔29が形成されており、この貫通孔29に出力軸13が挿通されている。この壁面部材18に上記補助板23が連結されている。補助板23は、固定ピン45を介して壁面部材18と対向して配置されている。固定ピン45が存在することにより形成された隙間にドラム15が配置されている。補助板23の中央部に貫通孔49が設けられており、壁面部材18を貫通した出力軸13は、ドラム15を支持し上記補助板23に設けられた貫通孔49に挿通されている。この貫通孔49の位置に合わせて軸受ユニット27が設けられており、出力軸13の他端部は、軸受ユニット27に支持されている。補助板23は、固定ピン45により壁面部材18に固定されている。上記ドラム15は、出力軸13に固定され、出力軸13と共に回転する。なお、壁面部材18の材質は、樹脂であっても良いし、本実施形態のように、金属板である壁面部材18に隣接して内側に樹脂製の平板30が配置されていても良い。なお、支持部19には、補助板23も含めることができる。
本実施形態では、2本の位置決め軸25が壁面部材17と壁面部材18との間に介在されている。図4は、このトルク発生装置10の要部拡大断面図であり、位置決め軸25の組付構造を詳細に示している。
同図が示すように、各位置決め軸25は、いわゆる段付き軸であって大径部31及び小径部32を有する。後に詳述されるが、各位置決め軸25は、基体20の内部に収容された渦巻きバネ11、12及び上記平板16、30を出力軸13の軸方向(矢印46に沿う方向)に位置決めしている。
図2及び図3が示すように、基体20の本体21の一方側(矢印46の手前側)に壁面部材17が固定される。壁面部材17は、ねじ33により本体21に締結される。本実施形態では、4本のねじ33により壁面部材17が固定されているが、ねじ33の本数は特に限定されるものではない。前述のように、壁面部材17に設けられた軸受ユニット26に出力軸13が支持される。この出力軸13は、上記コアシャフト24と、このコアシャフト24に嵌め込まれた回転リング34とを備えている。この回転リング34は、小径リング35及び大径リング36を有する。これらは、一体的に形成されていてもよいし、別部材として構成され、互いに固着されていてもよい。回転リング34は、コアシャフト24に嵌め込まれており、コアシャフト24に対して回転可能となっている。そして、この回転リング34が上記軸受ユニット26に支持されている。なお、図3では、簡略化のために軸受ユニット26から軸受の図示が省略されている。
上記大径リング36に渦巻きバネ11、平板16、渦巻きバネ12及び壁面部材18が順に嵌め込まれる。渦巻きバネ11、12の諸元は同一である。大径リング36の周面に軸方向に沿って細溝37が形成されている。この細溝37に渦巻きバネ11の内側端が嵌め込まれて固定されている。図2が示すように、平板16は、帯状に形成されており、中央部に貫通孔38が形成されている。介在部材である平板16は、渦巻きバネ11、12の軸方向の位置決めをする抑制部として平面を有し、渦巻きバネ11、12に面する当該平面の法線方向は、回転リング34の軸方向(矢印46の方向)に沿っており、平板16は、渦巻きバネ11、12といわゆる面接触している。
平板16に設けられた貫通孔38に大径リング36が挿通されており、渦巻きバネ11に隣接して平板16が配置されている。この平板16に隣接して渦巻きバネ12が配置されている。渦巻きバネ12は、平板16を挟んで渦巻きバネ11と対向している。渦巻きバネ12は、渦巻きバネ11と同様に、その内側端が上記細溝37に嵌め込まれて固定されている。そして、渦巻きバネ11、平板16及び渦巻きバネ12を壁面部材17と協働して挟み込むように、壁面部材18が設けられている。すなわち、壁面部材17と対向して基体20の本体21の他方側に壁面部材18が配置されている。前述のように、壁面部材18に上記貫通孔29が設けられており、これに上記大径リング36が挿通されている。
なお、本実施形態においては、壁面部材17、18により渦巻きバネ11、12の軸方向の位置決めがなされ、出力軸13が、軸受ユニット26、27を介して壁面部材17と補助板23とにより支持されている。壁面部材17、18及び補助板23は、それぞれ別部材であるが、位置決め軸25と固定ピン49により固定され、これらの部材が一体的に固定された支持部の内側に、渦巻きバネ11、12及び出力軸13が配置されることになる。
前述のように、壁面部材17と壁面部材18との間に位置決め軸25が介在されている。図2及び図4が示すように、位置決め軸25の一端部(大径部31の端部)は、ねじ47によって壁面部材17に締結されており、他端部(小径部32の端部)は、壁面部材18を貫通して締付けナット39により当該壁面部材18に固定されている。平板16及び平板30の両端部に貫通孔51が設けられており、この貫通孔51に位置決め軸25の大径部31が挿通されている。
壁面部材18は、上記大径部31と小径部32との境界部(段部)に当接されている。壁面部材18に設けられた貫通孔29の内径は、上記小径部32の外径よりも大きく且つ上記大径部31の外径よりも小さい。上記小径部32が上記貫通孔29を貫通し、この小径部32に締付けナット39が締め込まれている。したがって、上記大径部31の軸方向長さLが、軸方向(上記矢印46の方向)に沿う壁面部材17と壁面部材18との離間距離を決定している。なお、図2が示すように、壁面部材17と壁面部材18との間に固定ピン40が掛け渡されている。この固定ピン40は、ねじ41及びナット48により壁面部材17と壁面部材18との間に固定されており、渦巻きバネ11、12の外側端が係止されている。
図4が示すように、渦巻きバネ11、平板16、渦巻きバネ12及び平板30のそれぞれの厚み寸法(矢印46に沿う方向の寸法)は、それぞれ寸法D1、t1、D2及びt2である。そして、上記大径部31の軸方向長さLは、D1+t1+D2+t2に対応している。すなわち、渦巻きバネ11、平板16、渦巻きバネ12及び平板30は、矢印46の方向に隙間がほとんど形成されることがないように、上記大径部31の軸方向長さLが設計されている。換言すれば、渦巻きバネ11、平板16、渦巻きバネ12及び平板30の相互間に隙間がほとんど形成されないように、壁面部材17、18の離間距離が設定されている。したがって、渦巻きバネ11、平板16、渦巻きバネ12及び平板30は、矢印46の方向に沿って互いに押圧されることなく且つがたつくことなく位置決めされている。このように渦巻きバネ11、平板16、渦巻きバネ12及び平板30が位置決めされることによる作用効果については、後述される。
さて、図1及び図2が示すように、前述の補助板22は、ねじ42(47)により壁面部材17に締結されている。補助板22に固定片43が形成されている。上記出力軸13のコアシャフト24は、軸受ユニット26から突出しており、回り止めピン44により回転が規制されている。すなわち、回り止めピン44がコアシャフト24を貫通し、上記固定片43にねじ込まれている。このようにコアシャフト24が固定されることにより、回転リング34(図2及び図3参照)のみが渦巻きバネ11、12の弾性力により円滑に回転する。
また、前述のように、壁面部材18と対向して補助板23が配置されており、両者間にドラム15が配置されている。図2が示すように、ドラム15は、上記回転リング34の小径リング35に嵌め込まれて固定されており、これにより、出力軸13の回転に伴ってドラム15も回転する。
<トルク発生装置の作用効果>
本実施形態に係るトルク発生装置10によれば、並設された一対の渦巻きバネ11、12を動力源として出力軸13が駆動される。したがって、単一の渦巻きバネが採用される場合に比べて軸トルク(出力)が安定する。また、出力軸13を支持する支持部19が、渦巻きバネ11、12及び平板16、30を前述の位置関係(すなわち、互いに押圧されることなく且つがたつくことなく位置決めされた状態)となるように位置決めするから、各渦巻きバネ11、12の弾性力に不均衡があったとしても出力軸13のぶれや変位が抑えられる。さらに、各渦巻きバネ11、12同士が強く接触することもない。したがって、異音の発生や摩耗が生じることもなく、出力軸13は、より安定した出力を発揮することができる。
本実施形態では、位置決め軸25によって壁面部材17、18の位置が決められ、両者間の離間距離が決定される。すなわち、きわめて簡単な構造で平板16及び渦巻きバネ11、12の位置関係が決定されるので、トルク発生装置10の製造コストが抑えられる。
また、平板16、30は樹脂からなるので、平板16、30と渦巻きバネ11、12との間の摩擦係数が低下する。したがって、渦巻きバネ11、12の弾性変形が滑らかになり、その結果、出力軸13はより一層安定した出力を発揮することができる。なお、本実施形態では、平板16、13が樹脂から構成されているが、平板16、30のうち渦巻きバネ11、12と対向する面のみが樹脂により構成されていてもよい。
さらに、壁面部材17が樹脂から構成されているので、壁面部材17と渦巻きバネ11との間の摩擦係数が低下する。したがって、出力軸13はさらに安定した出力を発揮することができる。本実施形態では、壁面部材18に平板30が隣接しているので、壁面部材18と渦巻きバネ12との間の摩擦係数も低下し、出力軸13はなお一層安定した出力を発揮することができる。もっとも、平板30は、省略され得る。
本実施形態では、一対の渦巻きバネ11、12が並設されており、両者間に単一の平板16が介在されている。このため、トルク発生装置10の構造がシンプルであり、製造コストの上昇が抑えられる。もっとも、渦巻きバネが3つ以上並設されてもよいことは勿論であり、その場合、隣り合う渦巻きバネ同士の間には上記平板16と同様の構成の平板が介在される。
なお、たとえば40kgなどの10kgを越える重量物に対しても、各渦巻きバネが発揮する付勢力により当該重量物を移動することができる。そのため、本発明のトルク発生装置は、上記のトルク発生装置の出力軸にドラムを設け、一端に重量物が接続される可撓性長尺部材(たとえばワイヤ)と、上記可撓性長尺部材の他端が接続されて上記可撓性長尺部材を巻き取るように構成した重力物移動用の駆動装置として用いることもでき、重量物のバランサーとしても用いることができる。
10・・・トルク発生装置
11・・・渦巻きバネ
12・・・渦巻きバネ
13・・・出力軸
16・・・平板
17・・・壁面部材
18・・・壁面部材
19・・・支持部
20・・・基体
21・・・本体
22・・・補助板
23・・・補助板
24・・・コアシャフト
25・・・位置決め軸
30・・・平板
31・・・大径部
32・・・小径部
34・・・回転リング
35・・・小径リング
36・・・大径リング


Claims (3)

  1. 出力軸と、
    当該出力軸を回転自在に支持する支持部が設けられた基体と、
    上記出力軸の軸方向に沿って並設され、内側端が上記出力軸に固定されることにより当該出力軸を所定方向に回転させるように弾性的に付勢する複数の渦巻きバネと、
    隣り合う渦巻きバネ同士の間に配置され、上記出力軸に垂直な抑制部を含む単一又は複数の介在部材とを備え、
    上記支持部は、
    上記基体の上記軸方向一方側の第1側壁と、
    上記基体の上記軸方向他方側の第2側壁と、
    当該第1及び第2側壁の上記軸方向に沿う離間距離を規定する位置決め軸とを有し、
    上記介在部材の両端部に設けられた貫通孔に上記位置決め軸が貫通し、当該位置決め軸によって離間距離が決められた上記第1側壁及び第2側壁との間に上記渦巻きバネが配置されているトルク発生装置。
  2. 上記介在部材の上記渦巻きバネと対向する面は、樹脂からなる請求項1に記載のトルク発生装置。
  3. 上記渦巻きバネは、上記軸方向に沿って一対設けられ、
    当該一対の渦巻きバネの間に単一の平板が上記介在部材として介在されている請求項1又は2に記載のトルク発生装置。

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