JP2001031334A - ゼンマイ機構及びそれを用いた巻取装置 - Google Patents

ゼンマイ機構及びそれを用いた巻取装置

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JP2001031334A
JP2001031334A JP11212144A JP21214499A JP2001031334A JP 2001031334 A JP2001031334 A JP 2001031334A JP 11212144 A JP11212144 A JP 11212144A JP 21214499 A JP21214499 A JP 21214499A JP 2001031334 A JP2001031334 A JP 2001031334A
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Hiroshi Yamada
浩 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた容積の中でゼンマイのトルクを増や
さず回転数のみを増やすことが可能なゼンマイ機構を提
供すると共に、かかるゼンマイ機構を用いた巻取装置を
提供する。 【解決手段】 ゼンマイ機構は第一のゼンマイ21及び
第二のゼンマイ22を巻方向が逆方向となるように並列
して配置し、両ゼンマイの内端同士又は外端同士の一方
を互いに連動して回転するように連結部を形成し、反対
側の端部のうち第一のゼンマイ21の端部は回転しない
ように固定すると共に第二のゼンマイの端部は回転自在
として構成され、そしてかかるゼンマイ機構を用いた巻
取装置はとしてのフレーム11と、フレーム11内に配
置され回転体16aに嵌着された凹部を有するホイール
13と、フレーム11内に配置され回転体16aに回転
可能に嵌着された香箱25内に収納された両ゼンマイの
両外端が香箱25に固定され、且つ第一のゼンマイ21
の内端は回転しないように固定されると共に第二のゼン
マイ22の内端は回転体に固定されているゼンマイ機構
とを含み構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼンマイ機構及び
それを用いた巻取装置に係り、特に限られた容積の中で
トルクを増加させずに回転数を増やすことが可能なゼン
マイ機構及びそれを用いた巻き取り装置に関する。に関
する。
【0002】
【従来の技術】ゼンマイは簡単な形状でありながら、し
かも便利に回転エネルギを蓄えることができることから
動力源として広く使用されており、かかるゼンマイを使
用した装置の一つとしてホース巻取装置がある。従来の
ホース巻取装置60は、図6及び図7に示すように、ゼ
ンマイ67の内端が軸受65に固定され、軸受65はボ
ルト61a、61aによりフレーム61に固定されてい
る。フレーム61は使用時には床・壁・梁等に固定され
る。ゼンマイ67の外端は外周部にホースを巻き取って
収納する凹部を有するホイール63にスタッドボルト6
7aにより固定されている。
【0003】ホイール63の凹部に巻かれるように収納
されたホース70を引き出すとホイール63が回転し、
その回転に伴ってホイール63に固定されたゼンマイ6
7の外端が回転する。そして、ゼンマイ67が内側から
軸受65に巻き取られて回転エネルギがゼンマイ67に
蓄えられていく。そして、ホース70を所望の長さに引
き出すとストッパ機構69によりホイール63の回転が
停止する。ホイール63の停止位置はホイール63が1
回転する間に数箇所設定されている。その後、ホース7
0を僅かに引き出してストッパを解除すると、ゼンマイ
67の復元力によりホイール63巻き戻されてホース7
0が再び巻き取られ収納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゼンマイは図
8に示すように、巻き込み回数が増加するにつれてトル
クも増加することから、ゼンマイを単に使用した従来の
ホース巻取装置では、ホース70を引き出す長さに比例
して次第に引き出す力も大きくなるという欠点があっ
た。また、ゼンマイが収納される香箱(ケース)の面積
とその中でゼンマイの占める割合の比がゼンマイの回転
数を決めることとなるが、ホース巻取装置内に内設可能
な香箱の容積は限られたものであるため、使用するゼン
マイの板厚、巾、長さにより得られる回転数やトルクは
限られたものとなる。
【0005】そこで、本発明の目的は、限られた容積の
中でゼンマイのトルクを増やさず回転数のみを増やすこ
とが可能なゼンマイ機構を提供すると共に、かかるゼン
マイ機構を用いた巻取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の本発明は、渦巻き状に形成された第
一のゼンマイ及び第二のゼンマイをその巻方向が互いに
逆方向となるように並列して配置し、第一のゼンマイと
第二のゼンマイの内端同士又は外端同士のいずれか一方
を互いに連動して回転するように連結した連結部を形成
し、連結部側とは反対側の端部のうち第一のゼンマイの
端部は回転しないように固定すると共に第二のゼンマイ
の端部は該第二のゼンマイを巻き込むために回転自在と
し、回転自在とされた第二のゼンマイの端部を回転させ
て該第二のゼンマイを巻き込むと連結部がその回転を吸
収するように回転方向に移動し、該連結部の移動に伴っ
て第一のゼンマイが巻き込まれ、回転エネルギが第一の
ゼンマイ及び第二のゼンマイの両方に蓄えられることを
特徴とする。
【0007】上記課題を解決するために請求項2に記載
の本発明は、請求項1に記載のゼンマイ機構において、
連結部を第一のゼンマイと第二のゼンマイの外端同士を
互いに連動して回転するように形成すると共に、第一ゼ
ンマイの内端を回転しないように固定し、そして、第一
のゼンマイ及び第二のゼンマイの巻芯中心に挿通された
中心軸に正逆回転自在に嵌着された回転体に第二のゼン
マイの内端を固定することにより、第二のゼンマイが巻
き込まれる方向に回転体を回転させると連結部がその回
転を吸収するように回転方向に移動し、その移動により
第一のゼンマイが外端から巻き込まれて回転エネルギが
第一のゼンマイ及び第二のゼンマイに蓄えられることを
特徴とする。
【0008】上記課題を解決するために請求項3に記載
の本発明は、請求項1に記載のゼンマイ機構において、
連結部を第一のゼンマイと第二のゼンマイの内端同士を
互いに連動して回転するように形成すると共に、該連結
部を第一のゼンマイ及び第二のゼンマイの巻芯中心に挿
通された中心軸に正逆回転自在に嵌着された回転体に固
定し、そして、第一のゼンマイの外端を回転しないよう
に固定することにより、第二のゼンマイが巻き込まれる
方向に該第二のゼンマイの外端を回転させると回転体に
固定された連結部がその回転を吸収するように回転方向
に移動し、その移動により第一のゼンマイが内端から巻
き込まれて回転エネルギが第一のゼンマイ及び第二のゼ
ンマイに蓄えられることを特徴とする。
【0009】上記課題を解決するために請求項4に記載
の本発明は、請求項2に記載のゼンマイ機構において、
第一のゼンマイ及び第二のゼンマイは回転体に回転可能
に嵌着された香箱内に並列して収納され、第一のゼンマ
イと第二のゼンマイの外端は香箱に固定されていること
を特徴とする。
【0010】上記課題を解決するために請求項5に記載
の本発明は、請求項4に記載のゼンマイ機構において、
香箱内には第一のゼンマイと第二のゼンマイが接触しな
いように両者の間を仕切る遮蔽板が設けられていること
を特徴とする。
【0011】上記課題を解決するために請求項6に記載
の本発明は、請求項3に記載のゼンマイ機構において、
第一のゼンマイは回転しない第一の香箱内に収納される
と共に該第一のゼンマイの外端は第一の香箱に固定さ
れ、第二のゼンマイは回転体に回転可能に嵌着された第
二の香箱内に収納されると共に該第二のゼンマイの外端
が第二の香箱に固定され、第一のゼンマイと第二のゼン
マイの内端は回転体に固定されていることを特徴とす
る。
【0012】上記課題を解決するために請求項7に記載
の本発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載のゼ
ンマイ機構を用いた巻取装置を提供する。
【0013】上記課題を解決するために請求項8に記載
の本発明は、請求項7に記載のゼンマイ機構を用いた巻
取装置において、各部材が取り付けられる構造材として
のフレームと、フレーム内に配置され、回転体に嵌着さ
れた外周部に長尺部材を巻き取って収納する凹部を有す
るホイールと、そして、フレーム内に配置され、回転体
に回転可能に嵌着された香箱内に並列して収納された第
一のゼンマイと第二のゼンマイの両外端が香箱に固定さ
れ、且つ第一のゼンマイの内端は回転しないように固定
されると共に第二のゼンマイの内端は回転体に固定され
ているゼンマイ機構とを含み構成されたことを特徴とす
る。
【0014】上記課題を解決するために請求項9に記載
の本発明は、請求項7に記載のゼンマイ機構を用いた巻
取装置において、各部材が取り付けられる構造材として
のフレームと、フレーム内に配置され、回転体に嵌着さ
れた外周部に長尺部材を巻き取って収納する凹部を有す
るホイールと、そして、フレーム内に配置され、第一の
ゼンマイは回転しない第一の香箱内にその外端が固定さ
れて収納されると共に第二のゼンマイは回転体に回転可
能に嵌着された第二の香箱内にその外端が該第二の香箱
を介してホイールに固定されて収納され、第二のゼンマ
イの内端及び第一のゼンマイの内端は回転体に固定され
ているゼンマイ機構とを含み構成されたことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るゼンマイ機構及びそ
れを用いた巻取装置を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るゼンマイ機構を用いた巻取装置の
一実施形態であるホース巻取装置の断面図、図2は図1
に示したホース巻取装置の側面図である。
【0016】初めに、本実施形態におけるホース巻取装
置10は、概略として、各部材が取り付けられる構造材
としてのフレーム11と、外周部にホースを巻き取って
収納する凹部を有するホイール13と、引き出されたホ
ースを巻き込み収納するためのゼンマイ機構20とを含
み構成されている。フレーム11は、内部にホイール1
3やゼンマイ機構20等の各部材を取り付け又は収納す
る構造材であり、ホース巻取装置10を設置する場合に
はフレーム11をボルト等で床・壁・梁等に固定して設
置される。
【0017】ホイール13は、概略として、その外周部
にホース70を巻き込んで収納するための凹部が形成さ
れた糸巻形状を有し、フレーム11内に内設されてい
る。ホイール13の側面中央部には反対側の側面に貫通
する孔部が穿設され、該孔部を正逆自在に回転可能な中
心軸15に嵌着された回転体16aに挿着した後、ボル
ト13a、13aにて固定されている。この構造により
ホイール13は中心軸15及び回転体16aが回転する
のに伴って一緒に回転するようになっている。中心軸1
5の内部にはインレット75から送られてくる液体等が
流入ポート71を介して流入する流入孔73が穿設さ
れ、流入孔73はさらに巻き込み収納されるホース70
の一端部と連結されている。
【0018】ホイール13の横にはゼンマイ機構20が
配設されている。ゼンマイ機構20は、概略として、香
箱25内にその板厚・巾・長さが共に同じである第一の
ゼンマイ21と第二のゼンマイ22の2つのゼンマイの
巻き込み方向が互いに逆方向となるように遮蔽板27を
挟んで並列して配置され、中心軸15が2つのゼンマイ
の巻芯中心となるようにフレーム11内に内設されてい
る。そして、第一のゼンマイ21と第二のゼンマイ22
が互いに接触するのを防ぐために遮蔽板27が設けられ
ている。第一のゼンマイ21の内端はボルト11a、1
1aにてフレーム11に固着された軸受16bに固定さ
れると共に、第二のゼンマイ22の内端は回転体16a
に固定されている。また、香箱25は回転自在とされて
おり、第一のゼンマイ21と第二のゼンマイ22の外端
同士はそれぞれ香箱25に固定され香箱25の回転に伴
って互いに連動して回転するように連結部が形成されて
いる。尚、2つのゼンマイは必ずしも同じ板厚・巾・長
さのものを使用しなければならないわけではないが、互
いのゼンマイの性能を充分に引き出すためには同じ板厚
・巾・長さのゼンマイを使用することが好ましい。
【0019】ホース巻取装置10には、従来のホース巻
取装置60と同様に、公知のストッパ機構19が設けら
れている。すなわち、ホイール13の側面部にはホイー
ル13の逆回転を阻止する係止部材は設けられ、ホース
70を所望の長さに引き出すとホイール13が引き出し
方向には回転するが係止部材によりホイール13の逆回
転が阻止され停止するように構成されている。ホイール
13の停止位置はホイール13が1回転する間に数箇所
設定されている。そしてホース70を僅かに引き出しす
と係止状態が解除され、第一のゼンマイ21と第二のゼ
ンマイ22の復元力によりホイール13巻き戻されてホ
ース70が再び巻き取られて収納されるようになってい
る。
【0020】次に、本実施形態におけるホース巻取装置
10の動作についてゼンマイ機構20の動きを簡便に説
明した図3を参照しつつ説明する。まず、ホイール13
に収納されたホース70を引き出すとホイール13は回
転自在の中心軸15に嵌着された回転体16aに固定さ
れているためホース70を引き出すことによりホイール
13が回転する。ホイール13が回転すると第二のゼン
マイ22の内端は回転体16aに固定されているので第
二のゼンマイ22が内端から巻き込まれる。すると、香
箱25に固定された第二のゼンマイ22の外端がその回
転を吸収するように回転方向に移動する(図3(a)参
照)。
【0021】第一のゼンマイ21と第二のゼンマイ22
は巻き込み方向が互いに逆方向となるように配置され、
第二のゼンマイ22の外端と第一のゼンマイ21の外端
は香箱25を介して連結されており、また第一のゼンマ
イ21の内端は動かないように軸受16bに固定されて
いることから第二のゼンマイ22の外端が回転方向に移
動すると第一のゼンマイ21が外端から巻き込まれてい
く(図3(b参照))。そしてホース70がさらに引き
出されると第一のゼンマイ21と第二のゼンマイ22が
さらに巻き込まれていく(図3(c参照))。その後ス
トッパ機構19を解除すれば第一のゼンマイ21と第二
のゼンマイ22の巻き戻しの力によりホース70は再び
ホイール13に巻き込み収納される。このように本発明
に係るゼンマイ機構20は第一のゼンマイ21と第二の
ゼンマイ22を合わせた長さのゼンマイを使用している
のと同じこととなるため、ホース70を従来のホース巻
取装置60と同じ長さだけ引き出したとすれば、従来の
ホース巻取装置60の場合に必要とされる力より僅かの
力でホース70を引き出すことが可能となる。また、限
られた容積の中でゼンマイの回転数を増やすことができ
るので巻き取るホース70の長さを長くすることも可能
となる。
【0022】次に、図1に示した実施形態とは異なる他
の実施形態について、図4を参照しつつ説明する。図4
は、図1とは異なるゼンマイ機構を用いた巻取装置の一
実施形態であるホース巻取装置の断面図である。本実施
形態におけるホース巻取装置30は、概略として、各部
材が取り付けられる構造材としてのフレーム31と、ホ
ースを巻き取って収納する凹部を有するホイール33
と、ホースを巻き取り収納するためのゼンマイ機構40
と、ホース70を所望の長さで停止させるストッパ機構
39を含み構成されている。尚、フレーム31及びホイ
ール33の形状、ゼンマイ機構40の取り付け位置、ス
トッパ機構39等は図1に示した実施形態のものと同じ
であるのでここでの説明は省略する。
【0023】ゼンマイ機構40は、概略として、その板
厚・巾・長さが共に同じである第一のゼンマイ41と第
二のゼンマイ42がそれぞれ第一の香箱45aと第二の
香箱45b内に収納され、2つのゼンマイの巻き込み方
向が互いに逆方向で、且つ中心軸35が2つのゼンマイ
の巻芯中心となるようにフレーム31内に並列して内設
されている。本実施形態において、回転体36aは中心
軸35に正逆回転可能に嵌着されている。
【0024】第一のゼンマイ41は外端が第一の香箱4
5aにスタッドボルト45cにて固定されると共に内端
は回転体36aに固定されている。第一の香箱45aは
軸受36bを介してボルト31a、31aによりフレー
ム31に固定され回転しないようにされている。一方、
第二のゼンマイ42は外端が第二の香箱45bを介して
スタットボルト45dによりホイール33に固定される
と共に内端は回転体36aに固定されている。また、第
二の香箱45bは回転自在とされており、第一のゼンマ
イ41と第二のゼンマイ42の内端同士はそれぞれ回転
体36aに固定され互いに連動して回転する連結部が形
成されている。
【0025】次に、本実施形態におけるホース巻取装置
30の動作についてゼンマイ機構40の動きを簡便に説
明した図5を参照しつつ説明する。まず、ホイール33
に収納されたホース70を引き出すとホイール33が回
転する。第二のゼンマイ42の外端が第二の香箱45b
を介してホイール33に固定されているためホイール1
3が回転することにより第二のゼンマイ42は外端から
次第に巻き込まれていく。すると、第二のゼンマイ42
の内端は回転体36aに固定されているので第二のゼン
マイ42の内端がその回転を吸収するように回転方向に
移動するのに伴って回転体36aが回転方向に回転する
(図5(a)参照)。
【0026】巻き込み方向が互いに逆方向となるように
並列して配置された第二のゼンマイ42の内端と第一の
ゼンマイ41の内端は共に回転体36aに固定連結され
ており、また第一のゼンマイ41の外端は動かないよう
に第一の香箱45aに固定されていることから第二のゼ
ンマイ42の内端が回転方向に移動すると第一のゼンマ
イ41が内端から巻き込まれることとなる(図5(b参
照))。そしてホース70がさらに引き出されると第一
のゼンマイ41と第二のゼンマイ42がさらに巻き込ま
れていく(図3(c参照))。その後ストッパ機構19
を解除すれば第一のゼンマイ41と第二のゼンマイ42
の巻き戻しの力によりホース70は再びホイール33に
巻き込み収納される。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るゼンマイ機構によれば、渦
巻き状に形成された2つのゼンマイをその巻方向が互い
に逆方向となるように並列して配置して、ゼンマイの内
端同士又は外端同士のいずれか一方を互いに連動して回
転するように連結して連結部とし、反対側の端部のうち
一方のゼンマイの端部を固定すると共に他方のゼンマイ
の端部は回転自在として構成したので、回転自在とされ
たゼンマイの端部を回転させてゼンマイを巻き込むとそ
の回転を吸収するように他方のゼンマイが巻き込まれ、
回転エネルギが両方のゼンマイに蓄えられ、従って、2
倍の長さのゼンマイを使用しているのと同じこととな
り、限られた容積の中で回転数を増加させることが可能
となるという効果がある。
【0028】また、本発明に係るゼンマイ機構を用いた
巻取装置によれば、巻取装置に収納された長尺部材を引
き出すときに従来の巻取装置の場合に必要とされる力よ
り少ない力で引き出すことが可能となる。また、限られ
た容積の中でゼンマイの回転数を増やすことができるの
で巻き取る長尺部材の長さを長くすることも可能となる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゼンマイ機構を用いた巻取装置の
一実施形態であるホース巻取装置の断面図である。
【図2】図1に示したホース巻取装置の側面図である。
【図3】(a)から(c)は図1のホース巻取装置に使
用されたゼンマイ機構の動きを簡便に説明した斜視図で
ある。
【図4】図1の実施形態とは異なる実施形態のホース巻
取装置の断面図である。
【図5】(a)から(c)は図4のホース巻取装置に使
用されたゼンマイ機構の動きを簡便に説明した斜視図で
ある。
【図6】従来のホース巻取装置の断面図である。
【図7】図6に示したホース巻取装置の側面図である。
【図8】ゼンマイの回転数とトルク・荷重関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 ホース巻取装置 11 フレーム、 11a ボルト 13 ホイール、 13a ボルト 15 中心軸 16a 回転体、 16b 軸受 19 ストッパ機構 20 ゼンマイ機構 21 第一のゼンマイ 22 第二のゼンマイ 25 香箱 27 遮蔽板 30 ホース巻取装置 31 フレーム、 31a ボルト 33 ホイール 35 中心軸 36a 回転体、 36b 軸受 39 ストッパ機構 40 ゼンマイ機構 41 第一のゼンマイ 42 第二のゼンマイ 45a 第一の香箱 45b 第二の香箱 45c スタットボルト、 45d スタットボルト 60 従来のホース巻取装置 61 フレーム、 61a ボルト 63 ホイール 65 軸受 67 ゼンマイ、 67a スタッドボルト 69 ストッパ機構 70 ホース 71 流入ポート 73 流入孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦巻き状に形成された第一のゼンマイ及
    び第二のゼンマイをその巻方向が互いに逆方向となるよ
    うに並列して配置し、前記第一のゼンマイと前記第二の
    ゼンマイの内端同士又は外端同士のいずれか一方を互い
    に連動して回転するように連結した連結部を形成し、 前記連結部側とは反対側の端部のうち前記第一のゼンマ
    イの端部は回転しないように固定すると共に前記第二の
    ゼンマイの端部は該第二のゼンマイを巻き込むために回
    転自在とし、 回転自在とされた前記第二のゼンマイの端部を回転させ
    て該第二のゼンマイを巻き込むと前記連結部がその回転
    を吸収するように回転方向に移動し、該連結部の移動に
    伴って前記第一のゼンマイが巻き込まれ、回転エネルギ
    が前記第一のゼンマイ及び前記第二のゼンマイの両方に
    蓄えられることを特徴とするゼンマイ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のゼンマイ機構におい
    て、 前記連結部を前記第一のゼンマイと前記第二のゼンマイ
    の外端同士を互いに連動して回転するように形成すると
    共に、前記第一ゼンマイの内端を回転しないように固定
    し、そして、 前記第一のゼンマイ及び前記第二のゼンマイの巻芯中心
    に挿通された中心軸に正逆回転自在に嵌着された回転体
    に前記第二のゼンマイの内端を固定することにより、前
    記第二のゼンマイが巻き込まれる方向に前記回転体を回
    転させると前記連結部がその回転を吸収するように回転
    方向に移動し、その移動により前記第一のゼンマイが外
    端から巻き込まれて回転エネルギが前記第一のゼンマイ
    及び前記第二のゼンマイに蓄えられることを特徴とする
    ゼンマイ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のゼンマイ機構におい
    て、 前記連結部を前記第一のゼンマイと前記第二のゼンマイ
    の内端同士を互いに連動して回転するように形成すると
    共に、該連結部を前記第一のゼンマイ及び前記第二のゼ
    ンマイの巻芯中心に挿通された中心軸に正逆回転自在に
    嵌着された回転体に固定し、そして、 前記第一のゼンマイの外端を回転しないように固定する
    ことにより、前記第二のゼンマイが巻き込まれる方向に
    該第二のゼンマイの外端を回転させると前記回転体に固
    定された前記連結部がその回転を吸収するように回転方
    向に移動し、その移動により前記第一のゼンマイが内端
    から巻き込まれて回転エネルギが前記第一のゼンマイ及
    び前記第二のゼンマイに蓄えられることを特徴とするゼ
    ンマイ機構。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のゼンマイ機構におい
    て、 前記第一のゼンマイ及び前記第二のゼンマイは前記回転
    体に回転可能に嵌着された香箱内に並列して収納され、 前記第一のゼンマイと前記第二のゼンマイの外端は前記
    香箱に固定されていることを特徴とするゼンマイ機構。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のゼンマイ機構におい
    て、 前記香箱内には前記第一のゼンマイと前記第二のゼンマ
    イが接触しないように両者の間を仕切る遮蔽板が設けら
    れていることを特徴とするゼンマイ機構。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のゼンマイ機構におい
    て、 前記第一のゼンマイは回転しない第一の香箱内に収納さ
    れると共に該第一のゼンマイの外端は前記第一の香箱に
    固定され、 前記第二のゼンマイは前記回転体に回転可能に嵌着され
    た第二の香箱内に収納されると共に該第二のゼンマイの
    外端が前記第二の香箱に固定され、 前記第一のゼンマイと前記第二のゼンマイの内端は前記
    回転体に固定されていることを特徴とするゼンマイ機
    構。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    ゼンマイ機構を用いた巻取装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のゼンマイ機構を用いた
    巻取装置において、各部材が取り付けられる構造材とし
    てのフレームと、 前記フレーム内に配置され、前記回転体に嵌着された外
    周部に長尺部材を巻き取って収納する凹部を有するホイ
    ールと、そして、 前記フレーム内に配置され、前記回転体に回転可能に嵌
    着された香箱内に並列して収納された前記第一のゼンマ
    イと前記第二のゼンマイの両外端が前記香箱に固定さ
    れ、且つ前記第一のゼンマイの内端は回転しないように
    固定されると共に前記第二のゼンマイの内端は前記回転
    体に固定されているゼンマイ機構と、 を含み構成されたことを特徴とする巻取装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のゼンマイ機構を用いた
    巻取装置において、 各部材が取り付けられる構造材としてのフレームと、 前記フレーム内に配置され、前記回転体に嵌着された外
    周部に長尺部材を巻き取って収納する凹部を有するホイ
    ールと、そして、 前記フレーム内に配置され、前記第一のゼンマイは回転
    しない第一の香箱内にその外端が固定されて収納される
    と共に前記第二のゼンマイは前記回転体に回転可能に嵌
    着された第二の香箱内にその外端が該第二の香箱を介し
    て前記ホイールに固定されて収納され、前記第二のゼン
    マイの内端及び前記第一のゼンマイの内端は前記回転体
    に固定されているゼンマイ機構と、 を含み構成されたことを特徴とする巻取装置。
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