JP6263061B2 - 低膨潤性組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明において、前記組成物とは、ポリマー(A)およびポリマー(B)を少なくとも含み、必要に応じて、その他のポリマー、架橋剤、微粒子、あるいは各種添加剤などを含む混合物を意味している。
本発明の低膨潤性組成物は、繰り返し単位中にアミノ基又は4級アンモニウム基を有するアミン系ポリマー(A)10〜40質量%と、繰り返し単位中にアミノ基又は4級アンモニウム基を有しない親水性ポリマー(B)60〜90質量%とを含む組成物中のポリマーを、架橋剤(C)で、架橋し、架橋処理後の膨潤特性(75℃の水中、10分浸漬後の質量/乾燥質量×100)が80〜200質量%の範囲内であることにあることを特徴としている。
本発明の低膨潤性組成物は、樹脂成分としてアミン系ポリマー(A)を含み、アミン系ポリマー(A)は、アミノ基及び4級アンモニウム基において金属イオンなどの被吸着物質を吸着する。アミン系ポリマー(A)の有するアミノ基は、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基のいずれであってもよく、1級アミノ基又は2級アミノ基であることが好ましい。アミノ基を有する繰り返し単位は1種であっても、2種以上であってもよい。したがって、アミン系ポリマー(A)は、アミノ基又は4級アンモニウム基を有する2種以上の繰り返し単位が、ランダム、ブロック、交互又はグラフト共重合したポリマーであってもよい。また、本発明の効果を阻害しない範囲内で、アミノ基又は4級アンモニウム基を有しない繰り返し単位を有していてもよい。
本発明の低膨潤性組成物は、樹脂成分として親水性ポリマー(B)を含み、親水性ポリマー(B)は、低膨潤性組成物に成形性及び耐久性を与える。本発明において用いられる親水性ポリマー(B)は、例えば、繰り返し単位中に水酸基、エーテル基、カルボキシル基、アミド基等の親水性基を有するポリマーのことをいう。親水性ポリマー(B)としては、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルキルアルコール、ポリアルキレングリコール、ポリビニルアルキルエーテル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアルキレンオキシド、ポリアクリルアミド、ポリアミド、及びポリアミノ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種が好適に用いられる。これらのポリマーは、他のコモノマー単位(例、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸等の不飽和カルボン酸単位、シラノール基、アルデヒド基、又はスルホン酸基を有するモノマー単位など)を有していてもよく、該コモノマー単位の含有量は、全モノマー単位中10モル%以下であることが好ましく、5%モル以下であることがより好ましい。
本発明の低膨潤性組成物の樹脂成分[(A)と(B)の総量]における、アミン系ポリマー(A)の含有量は、10〜40質量%である。アミン系ポリマー(A)の含有量が、10質量%未満だと、例えば、低膨潤性組成物を金属吸着材に用いた場合、金属イオンの吸着点が少なくなりすぎて、金属の回収効率が悪くなる。一方、40質量%より多いと、成形性が悪く、例えば樹脂ペレットに成形しようとする場合、ストランド同士が膠着しやすくなるばかりか、親水性ポリマー(B)との混合性が悪くなり、高い耐久性を得られない。アミン系ポリマー(A)の含有量は、好ましくは、20〜35質量%である。
本発明の低膨潤性組成物は、樹脂成分としてアミン系ポリマー(A)と親水性ポリマー(B)を含む組成物中のポリマーを架橋剤(C)により架橋することにより、カラムに充填して、湿潤状態で安定であるという特性を有する。本発明において用いられる架橋剤(C)は、得られる低膨潤性組成物の化学的安定性の観点から、エポキシ基、イソシアネート基、ビニル基、カルボキシル基、ハロゲン基、酸無水物基、酸ハライド基、N−クロロホルミル基、クロロホーメイト基、イミドエーテル基、アミジニル基、アルデヒド基などから選択される少なくとも1種又は2種以上の官能基を少なくとも2個含む化合物が挙げられる。より好適には、エポキシ基、イソシアネート基、ビニル基からなる群より選ばれる少なくとも1種が用いられる。さらに好ましくは、エポキシ基を有する化合物であり、官能基数を2〜5個含む多価エポキシ系化合物である。なお、上記のアルデヒド基を含む架橋剤による架橋は、酸を含む水溶液中での加熱により脱アセタール化しやすい傾向にあり、用途によっては耐酸性の点で好ましいとはいえない。
前記架橋剤(C)による架橋処理により、親水性ポリマー(B)中の親水性基および/またはアミン系ポリマー(A)中のアミノ基などの官能基と架橋剤とが反応して、親水性ポリマー(B)と親水性ポリマー(B)との間、アミン系ポリマー(A)とアミン系ポリマー(A)との間、および/またはアミン系ポリマー(A)と親水性ポリマー(B)との間に架橋結合が導入される。
本発明に係る低膨潤性組成物の膨潤特性(75℃、水中)(膨潤特性の測定方法は後記)が200質量%を超えると、組成物が著しく膨潤しやすく、後述する組成物から形成される粒子状または繊維状等の組成物成形体から、タブレット状、ハニカム状、シート状、筒状等に成形されたフィルターに亀裂が発生したり、フィルターを装填しているハウジング(カラムなど)がフィルターの膨潤により破損したりすることが起こりやすくなる。このため、低膨潤性組成物の膨潤特性は200質量%以下にする必要があり、好ましくは、190質量%以下であり、より好ましくは180質量%以下である。
一方、膨潤特性が80質量%未満である場合には、金属イオンなどの被吸着物質を含有する溶液の組成物内部への浸透性が不十分となるため、吸着材として求められる十分な吸着性を得にくくなる。このため、低膨潤性組成物の膨潤特性は80質量%以上にする必要があり、好ましくは、90質量%以上であり、より好ましくは100質量%である。
微粒子(D)の平均粒子径は0.012〜20μmである。微粒子(D)の平均粒子径が、0.012μm未満だと、低膨潤性組成物の膨潤を低減させる効果が十分に得られない。一方、微粒子(D)の平均粒子径が20μmより大きいと、樹脂成分との混合性と、成形性が悪くなり、また、低膨潤性組成物の膨潤特性が悪くなる。微粒子(D)の平均粒子径は、好ましくは、0.02〜10μmである。なお、微粒子(D)の平均粒子径は、例えば、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置を用い、粒子群にレーザ光を照射し、そこから発せられる回折・散乱光の強度分布パターンから計算によって粒度分布を求めることにより求めることができる。
本発明の低膨潤性組成物には、更に、アミン系ポリマー(A)、親水性ポリマー(B)、及び架橋剤(C)以外の任意成分を含有させることも可能である。よって、必要に応じて各種の添加剤、例えば、酸化防止剤、安定剤、滑剤、加工助剤、帯電防止剤、着色剤、耐衝撃助剤、発泡剤などが配合されていてもよい。
本発明の低膨潤性組成物は、例えば、公知方法に従い、アミン系ポリマー(A)、親水性ポリマー(B)、架橋剤(C)、必要に応じて、微粒子(D)及び任意成分を混合することによって製造することができる。好適な製造方法としては、アミン系ポリマー(A)、親水性ポリマー(B)、微粒子(D)及び任意成分を、二軸型の混練機を用いて溶融混練する方法(溶融混練法)が挙げられる。当該溶融混練法によれば、各成分が均一に分散した粒子状の物を得ることが容易であるという利点を有する。架橋剤(C)は粒子状の物に架橋結合を導入して低膨潤性組成物とすることができる。当該溶融混練方法としては、具体的には、例えば、親水性ポリマー(B)を二軸押出機により溶融混練し、そこへアミン系ポリマー(A)と微粒子(D)をサイドフィーダーから所定量添加して、これらを混合して実施することができる。さらに、溶融混練物を押出成形して各種形状の成形体とすることもでき、さらに、架橋剤(C)を含む溶液に浸漬させ架橋処理を施すことができるし、また、混練時に架橋剤(C)を加えて、ポリマーを溶融混練するとともに架橋結合の導入を行うこともできる。さらに、成形体を粉砕して粒子状の低膨潤性組成物とすることもできる。
低膨潤性組成物は、用途に応じて粒子状、フレーク状、繊維状、シート状、布帛状、3次元形状などの各種形状に成形されて低膨潤性組成物の単体が得られるが、好適には、粒子状である。その粒子径は特に制限はないが、0.1〜2.0mmであることが好ましく、さらに好ましくは0.3〜1.0mmである。なお、粒子径は、篩分けにより分級された値を示す。
本発明に係る、ポリマー(A)とポリマー(B)を含み架橋結合が導入された低膨潤性組成物は、粒子状、フレーク状、繊維状、シート状、布帛状、3次元形状などの各種形状の単体に成形され、通常、カラムに充填されて、吸着材として利用される。
カラムに充填された、前記粒子状、繊維状、フレーク状等の単体の集合体またはシート状または布帛状の単体が巻回、積層された集合体に、75℃の被処理水が導入されたとき、前記低膨潤性組成物100質量%当たり水80〜200質量%の範囲内の水を含んで膨潤するように架橋結合が導入されており、前記の水の量を含んで膨潤した前記単体は、相互に融着することなく、所定形状を維持した状態で通液性を保持するとともに、前記集合体を構成する個々の単体は、膨潤状態において個々に分離しており、取出し可能な状態で充填されている。このことにより、本発明に係る低膨潤性組成物単体はカラムに充填されて、75℃の高温下においても使用可能な吸着材として用いられる。
本発明に係る低膨潤性組成物の好適な用途として、金属イオン吸着材が挙げられる。前記の低膨潤性組成物を含む金属イオン吸着材は、優れた金属イオン吸着性、溶離性、膨潤特性を保持することができる。
本発明の低膨潤性組成物を含む金属イオン吸着材は、金属イオンの吸着性及び溶離性に優れ、更には、膨潤特性が低く膨潤の小さいものである。特に75℃付近における膨潤率が小さいものである。したがって、本発明の低膨潤性組成物を含む金属イオン吸着材を繰り返し使用しても、優れた吸着性及び溶離性が維持され、本発明の低膨潤性組成物を含む金属イオン吸着材が充填されたカラムは、劣化が起こりにくくカラム寿命の長いものとなる。本発明の低膨潤性組成物を含む金属イオン吸着材を用いることにより、金属イオンを含有する溶液から金属(特に白金族金属)を、簡単な操作で、高効率かつ低コストで金属イオンとして回収することができる。この回収操作は、繰り返し実施にも適している。
・金属イオン吸着材が粒子状の場合は、金属イオン吸着材粒子をカラムに充填し、金属イオンを含有する溶液を通液する。
・金属イオン吸着材粒子を、金属イオンを含有する溶液に投入し、金属イオンを吸着させた後引き上げる。
・金属イオン吸着材粒子を、タブレット状、ハニカム状、シート状、筒状に成形したフィルターに加工し、これをカラムに充填し、金属イオンを含有する溶液を通液する。
・金属イオン吸着材が繊維状の場合は、側面に穴を有する筒状の芯に金属イオン吸着材繊維を巻きつけ、筒の内部から外部へ或いはその逆方向に金属イオンを含有する溶液を通液する。
・金属イオン吸着材繊維を適当な長さ(例えば0.5〜10mm)に切断してカラムに充填し、金属イオンを含有する溶液を通液する。
・金属イオン吸着材繊維を所望の長さに切断して金属イオンを含有する溶液に投入し、金属イオンを吸着させた後引き上げる。
・金属イオン吸着材繊維を紙、不織布、織物などのシートに加工し、これを積層してカラムに充填し、金属イオンを含有する溶液を通液する。
回収の対象となる金属としては、プラチナ、パラジウム、ロジウム、オスミウム、イリジウム、ルテニウムなどの白金族金属、金、銀、銅、ニッケル、クロム、バナジウム、コバルト、鉛、亜鉛、水銀、カドミウム等が挙げられる。本発明に係る低膨潤性組成物を含む金属イオン吸着材は、優れた耐水性と耐久性を有しているため、とりわけ塩酸中で回収が行われる白金族金属の回収に好適である。
低膨潤性組成物のサンプル100mgを、100mg/Lの濃度の白金族金属イオンを含有する20℃の3N−塩酸100mLに投入し、60分間攪拌する。低膨潤性組成物のサンプルを溶液から取り出して付着液をふき取り、水に浸漬して25℃、45℃及び75℃にてそれぞれ10分間攪拌する。次いで、低膨潤性組成物サンプルを溶液から取り出して、サンプルを遠心脱水して秤量(A)した後、105℃で4時間乾燥して秤量(B)する。以下の式より、膨潤特性(膨潤率と称すこともある)を求める。
膨潤特性=[(A−B)/B]×100 (%)
低膨潤性組成物粒子をカラムに充填して白金族金属イオンを含有する20℃の3N−塩酸溶液をカラム上部より下部に通液した後、75℃の水を同様に通液する。次いで、低膨潤性組成物サンプルをカラムから取り出してサンプルを遠心脱水して秤量(A)した後、使用した低膨潤性組成物の粒子径の1.5倍の径の篩にて篩分けをする。篩を通過した粒子(B)を秤量する。以下の式より、通過率を求める。
通過率=[(A−B)/A]×100 (%)
上記記載の通過率が100%の場合、粒子の膨潤が抑制されており、低膨潤性組成物のカラム取り出し性は「○」、80〜99%の場合、低膨潤性組成物のカラム取り出し性は「△」、80%以下の場合、低膨潤性組成物カラム取り出し性は「×」として評価する。
低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材のサンプル100mgを、100mg/Lの濃度の白金族金属イオンを含有する20℃の3N−塩酸100mLに投入し、60分間攪拌する。その後、溶液1mLをサンプリングしてICP発光分析装置(日本ジャーレルアッシュ製 IRIS−AP)にて測定した金属濃度をC(mg/L)とする。以下の式より、金属吸着量を求める。
サンプル1gあたりの金属吸着量=100−C (mg/g)
吸着量測定後のサンプルを溶液から取り出して付着液をふき取り、50g/Lの濃度のチオ尿素の溶液20mLに10分間浸漬して金属を溶離させ、溶離液1mLをサンプリングしてICP発光分析装置で金属濃度を測定(D mg/L)する。以下の式より、溶離率
を求める。
溶離率=[(D/50)/{(100−C)/10}]×100 (%)
親水性ポリマー(B)として、重合度1700、ケン化度98.5モル%のポリビニルアルコール((株)クラレ製、PVA117(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。ポリビニルアルコール80質量%、及びポリエチレンイミン20質量%を水に溶解した。当該溶液を直径0.08mm、孔数1000のノズルから40℃の飽和硫酸ナトリウム浴に湿式紡糸し、形成した糸条を2倍に湿延伸した後、130℃で乾燥させ、230℃で5倍の乾熱延伸を施した。引き続いて、この繊維を、エポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製、デナコールEX−314(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行い、繊維状の低膨潤性組成物を得た(平均繊維径:25μm)。得られた低膨潤性組成物について水中での膨潤特性の測定を行った。また、上記低膨潤組成物からなる金属イオン吸着材について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製、デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリアリルアミンを所定量添加して、ポリアリルアミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物を、エポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製、デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、ナイロン6(宇部興産(株)製、UBEナイロン5033B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。ナイロン6をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、ナイロン6の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−314(商品名))[架橋剤(C)]1質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量32モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール F−104A(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量48モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール G−156B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が10質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が90質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−512(商品名))[架橋剤(C)]5質量%の濃度25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名)を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が40質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が60質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))、及び重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミン、ポリアリルアミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンとポリアリルアミンの合計含有量が30質量%(ポリエチレンイミンとポリアリルアミンの合計に対するポリエチレンイミンの質量比が50%)、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が70質量%となるように3種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]5質量%の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定、を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))、及び重量平均分子量40000の4級アンモニウム含有ポリマー((株)日東紡製、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド重合体 PAS−H−5L(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミン、4級アンモニウム含有ポリマー、酸化珪素を所定量添加して、ポリエチレンイミンと4級アンモニウム含有ポリマーの合計含有量が25質量%(ポリエチレンイミンと4級アンモニウム含有ポリマーの合計に対するポリエチレンイミンの質量比が80%)、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように3種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−314(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))、及び重量平均分子量40000の4級アンモニウム含有ポリマー((株)日東紡製、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド重合体 PAS−H−5L(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリアリルアミン、4級アンモニウム含有ポリマーを所定量添加して、ポリアリルアミンと4級アンモニウム含有ポリマーの合計含有量が25質量%(ポリアリルアミンと4級アンモニウム含有ポリマーの合計に対するポリアリルアミンの質量比が80%)、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように3種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−314(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−314(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及び重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−512(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定をおこなった。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物を多官能性イソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ(株)製デュラネートWB40−100(商品名))[架橋剤(C)]6質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をビニル基化合物(新中村化学(株)製NKエステルA−400(商品名))[架橋剤(C)]5質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の評価、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の評価を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))、及び微粒子(D)として、平均粒子径0.03μmの酸化珪素(日本アエロジル(株)製、アエロジル50(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミン、酸化珪素を所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が74質量%、酸化珪素の含有量が1質量%となるように2種のポリマーと微粒子を混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%濃度の25℃の水溶液で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材につぃて白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))、及び微粒子(D)として、平均粒子径0.03μmの酸化珪素(日本アエロジル(株)製、アエロジル50(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリアリルアミン、酸化珪素を所定量添加して、ポリアリルアミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が74質量%、酸化珪素の含有量が1質量%となるように2種のポリマーと微粒子を混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))、及び微粒子(D)として、平均粒子径1.0μmの炭酸カルシウム(三共製粉(株)製、エスカロン#2300(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミン、炭酸カルシウムを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%部、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が74質量%、炭酸カルシウムの含有量が1質量%となるように2種のポリマーと微粒子を混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))、及び微粒子(D)として、平均粒子径14.0μmの酸化珪素(東ソー・シリカ(株)製、NIPGEL、BY−001(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミン、酸化珪素を所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が20質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%、酸化珪素の含有量が5質量%となるように2種のポリマーと微粒子を混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について、
白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、アミン系ポリマー(A)として,重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))、及び微粒子(D)として、平均粒子径0.02μmの酸化珪素(日本アエロジル(株)製、アエロジル90G(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミン、酸化珪素を所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が20質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が70質量%、酸化珪素の含有量が10質量%となるように2種のポリマーと微粒子を混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%濃度の25℃の水溶液で架橋処理を行った。得られた低膨潤性組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記低膨潤性組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、重合度1700、ケン化度99モル%のポリビニルアルコール((株)クラレ製、PVA117(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))を用いた。ポリビニルアルコール95質量%、ポリアリルアミン5質量%を水に溶解した。当該溶液を直径0.08mm、孔数1000のノズルから40℃の飽和硫酸ナトリウム浴に湿式紡糸し、形成した糸条を2倍に湿延伸した後、130℃で乾燥させ、230℃で5倍の乾熱延伸を施した。引き続いて、この繊維を、架橋剤(C)であるグルタルアルデヒド1質量%濃度、およびマレイン酸2質量%濃度の40℃の水溶液中で架橋処理を行い、繊維状の組成物を得た(平均繊維径:25μm)。得られた組成物について水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、重合度1700、ケン化度99モル%のポリビニルアルコール((株)クラレ製、PVA117(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))を用いた。ポリビニルアルコール50質量%、ポリアリルアミン50質量%を水に溶解した。当該溶液を直径0.08mm、孔数1000のノズルから40℃の飽和硫酸ナトリウム浴に湿式紡糸したが、糸条形成はできなく、繊維状の組成物を得られなかった。
親水性ポリマー(B)として、重合度1700、ケン化度99モル%のポリビニルアルコール((株)クラレ製、PVA117(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))を用いた。ポリビニルアルコール80質量%、及びポリアリルアミン20質量%を水に溶解した。当該溶液を直径0.08mm、孔数1000のノズルから40℃の飽和硫酸ナトリウム浴に湿式紡糸し、形成した糸条を2倍に湿延伸した後、130℃で乾燥させ、230℃で5倍の乾熱延伸を施した。引き続いて、この繊維を、架橋剤(C)であるグルタルアルデヒド1質量%およびマレイン酸2質量%濃度の40℃の水溶液中で架橋処理を行い、繊維状の組成物を得た(平均繊維径:25μm)。得られた組成物について水中での膨潤特性の測定、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記組成物からなる金属イオン吸着材について白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が5質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が95質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]2質量%濃度の25℃の水溶液で架橋処理を行った。得られた組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定を行った。また、前記組成物からなる金属イオン吸着材について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が50質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が50質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、取り出しを試みたが、樹脂組成物が固化せず、樹脂組成物および該樹脂組成物からなる金属イオン吸着材を得ることができなかった。
親水性ポリマー(B)の代わりに、ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、ノバテック HY420(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。ポリエチレンをラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、ポリエチレンの含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をしたが、樹脂組成物が均一に混合せず、樹脂組成物および前記樹脂組成物からなる金属イオン吸着材を得ることができなかった。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量10000のポリエチレンイミン((株)日本触媒製、エポミンSP−200(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリエチレンイミンを所定量添加して、ポリエチレンイミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%になるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。得られた粒子状の物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記粒子状の物について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
親水性ポリマー(B)として、エチレン含量44モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバール E−105B(商品名))、及びアミン系ポリマー(A)として、重量平均分子量15000のポリアリルアミン((株)日東紡製、PAA−15C(商品名))を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合体をラボプラストミルにより210℃で溶融混練して、そこへポリアリルアミンを所定量添加して、ポリアリルアミンの含有量が25質量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体の含有量が75質量%となるように2種のポリマーを混合した。所定時間混練をした後、樹脂組成物を取り出し、得られた樹脂組成物に、粉砕機による粉砕処理を施し、粒子径0.2〜0.5mmの粒子状の物を得た。引き続いてこの粒子状の物をエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製デナコールEX−810(商品名))[架橋剤(C)]0.5質量%濃度の25℃の水溶液中で架橋処理を行った。得られた樹脂組成物を、篩を用いて粒子径0.2〜0.5mmの粒子に分級した後、水中での膨潤特性の測定、並びにカラムでの取り出し性の評価を行った。また、前記樹脂組成物からなる金属イオン吸着材について、白金族の吸着量及び溶離率の測定を行った。結果を表1に示す。
Claims (13)
- 繰り返し単位中にアミノ基又は4級アンモニウム基を有するアミン系ポリマー(A)10〜40質量%と、繰り返し単位中にアミノ基又は4級アンモニウム基を有しない親水性ポリマー(B)60〜90質量%[ポリマー(A)とポリマー(B)との合計を100質量%とする。]と、を含む組成物中のポリマーを、架橋剤(C)で架橋し、架橋処理後の膨潤特性(75℃の水中、10分浸漬後の質量/乾燥質量×100)が80〜200質量%の範囲内にあることを特徴とする低膨潤性組成物。
- 前記親水性ポリマー(B)が、エチレン−ビニルアルコール共重合体である請求項1に記載の低膨潤性組成物。
- 前記アミン系ポリマー(A)がポリエチレンイミンまたはポリアリルアミンであり、かつ前記親水性ポリマー(B)がエチレン−ビニルアルコール共重合体である請求項1または2に記載の低膨潤性組成物。
- 前記架橋剤(C)が、エポキシ基、イソシアネート基およびビニル基からなる群から選択される少なくとも1種又は2種以上の官能基を少なくとも2個含む化合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の低膨潤性組成物。
- 前記ポリマー(A)と前記ポリマー(B)との合計100質量%に対して、0.10〜10質量%の微粒子(D)を含み、該微粒子(D)の平均粒子径が、0.012〜20μmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の低膨潤性組成物。
- 前記微粒子(D)が、酸化珪素、酸化チタン、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、ポリスチレン、及び架橋アクリルからなる群より選ばれる少なくとも1種の該微粒子(D)である請求項5に記載の低膨潤性組成物。
- 前記低膨潤性組成物は、粒子径が0.1〜2.0mmの粒子状または繊維径が10〜1000μmの繊維状である請求項1〜6のいずれか1項に記載の低膨潤性組成物。
- 前記アミン系ポリマー(A)、前記親水性ポリマー(B)、および前記架橋剤(C)を二軸型の混練機を用いて混練し、所定形状に成形し、と同時および/または成形した後、架橋処理を施す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の低膨潤性組成物の製造方法。
- さらに微粒子(D)を加えて前記混練機で混練する、請求項8に記載の低膨潤性組成物の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の低膨潤性組成物を含む金属イオン吸着材。
- 金属イオンを含有する溶液から金属を回収する方法であって、請求項10に記載の金属イオン吸着材に該溶液中の金属イオンを吸着させること、及び吸着させた該金属イオンを溶離液によって該金属イオン吸着材から溶離させることを含む金属回収方法。
- 回収する金属が白金族金属である請求項11に記載の金属回収方法。
- 前記金属イオンを含有する溶液が、塩化水素を含む溶液であり、前記溶離液が、水酸化ナトリウム、アンモニア、及びチオ尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項11または12に記載の金属回収方法。
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