JP6262524B2 - 表示装置用の駆動回路および表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置あるいは有機EL表示装置の駆動回路に関し、特に、所望のゲート線のみを連続的に駆動可能なパーシャル駆動回路技術に関する。
近年、酸化物半導体をバックプレーンTFTに採用した、TVや携帯/スマートフォンが商品化されるに至っている。酸化物半導体は、オフリーク特性が良好であり、リフレッシュレートを低周波化することで、低消費電力化が可能である。ローリフレッシュレート(Low Refresh Rate:LRR)技術には、以下の2つがある。
(1)フルスクリーンLRR
前画面と今度表示しようとする画面のビデオデータが同じ場合を検出して、映像データ書き込みレート(リフレッシュレート)を低下させる方法である。この技術は、静止画像表示の場合に有効であり、通常、60Hz動作から10Hz以下のレートに低下させる。この場合、パネル駆動アルゴリズムを変える必要はあるが、パネル内部の回路を変える必要はない。
(2)パーシャルLRR
ゲート線毎に前画面データとの差異を検出して、異なる場合にのみ映像データを書き込む方法である。ほとんど静止画であるが、部分的にリフレッシュする必要がある画像の場合に有効である。この場合、パネル駆動アルゴリズムおよびパネル内部の回路(ゲート線駆動回路)を変える必要がある。パーシャルLRR回路を搭載した商品は、まだ市場には出回っておらず、現在、各社において、信頼性ある回路技術が開発されつつあるところと考えられる。
また、LRR駆動にすることで、ビデオデータを書き込まない時間にタッチ検出を行うことが可能となる。この結果、より小さいポイントの検出(Pen先認識など)や、これまでS/N比が取れなかったものでの検出が可能となり、より快適なユーザインタフェース機能を提供できる。
所望のエリアのみに画像表示させることを目的とする場合の従来技術としては、表示エリア以外を黒表示する液晶表示装置がある。図8は、従来の液晶表示装置に用いられる駆動回路の一例を示したブロック図である(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、ゲートドライバ104は、ゲートスタートパルスGSPの入力ラインに従属接続された複数のシフトレジスタステージS/R1〜S/R5と、シフトレジスタステージS/R1〜S/R5にそれぞれ接続された複数の出力切替部104A〜104Eとを含む。複数のシフトレジスタステージS/R1〜S/R5は、第1クロックCLK1および第2クロックCLK2のいずれか1つを入力する。
第1クロックCLK1および第2クロックCLK2は、シフトレジスタステージS/R1〜S/R5に交代に入力される。つまり、奇数番目のシフトレジスタステージS/R1、S/R3、S/R5には、第1クロックCLK1が入力されるが、偶数番目のシフトレジスタステージS/R2、S/R4には、第2クロックCLK2が入力される。
第1クロックCLK1および第2クロックCLK2は、相反する位相を有すると共に、水平同期信号の1/2に該当する周波数(すなわち、2倍に相当する周期)を有する。複数のシフトレジスタステージS/R1〜S/R5は、第1クロックCLK1または第2クロックCLK2に応答し、ゲートスタートパルスGSPまたは以前のシフトレジスタステージS/R1〜S/R4からのゲート信号(Vg1〜Vg4のいずれか1つ)をラッチし、対応するゲート線GL1〜GL5に供給されるゲート信号Vg1〜Vg5を発生する。
第1シフトレジスタステージS/R1は、第1クロックCLK1に応答し、ゲートスタートパルスGSPをラッチさせて第1ゲート信号Vg1を発生する。第1ゲート信号Vg1は、第1出力切替部104Aおよび第2シフトレジスタステージS/R2に供給される。第2シフトレジスタステージS/R2は、第2クロックCLK2によって、以前のステージである第1シフトレジスタステージS/R1からの第1ゲート信号Vg1をラッチして、第2ゲート信号Vg2を発生する。第2ゲート信号Vg2は、第2出力切替部104Bおよび次のステージである第3シフトレジスタステージS/R3に供給される。
第1クロックCLK1に応答する第3シフトレジスタステージS/R3も、以前のステージである第2シフトレジスタステージS/R2からの第2ゲート信号Vg2をシフトさせて、第3ゲート信号Vg3を発生する。第3ゲート信号Vg3は、第3出力切替部104Cおよび次のステージである第4シフトレジスタステージS/R4に供給される。
これにより、残りのシフトレジスタステージS/R4、S/R5も、第1クロックCLK1または第2クロックCLK2に応答して、以前のシフトレジスタステージS/R3、S/R4からの第3ゲート信号Vg3または第4ゲート信号Vg4をラッチし、対応するゲート信号Vg4(またはVg5)を発生する。複数の各シフトレジスタステージS/R1〜S/R5から発生する複数のゲート信号Vg1〜Vg5は、1つの水平同期信号の期間ずつ、順次特定論理(例えば、ハイ論理)の状態でイネーブルされる。
複数の出力切替部104A〜104Eは、液晶パネルの表示領域上の複数のゲート線GL1〜GL5と電気的にそれぞれ接続される。また、複数の出力切替部104A〜104Eは、垂直ウィンドウ制御信号VWS、または遅延した垂直ウィンドウ制御信号DVWSを、共通に入力する。垂直ウィンドウ制御信号VWSまたは遅延したウィンドウ制御信号DVWSに共通に応答する複数の各出力切替部104A〜104Eは、対応するシフトレジスタステージS/R1〜S/R5から、対応するゲート線GL1〜GL5に供給されるゲート信号Vg1〜Vg5を切り換える。
垂直ウィンドウ制御信号VWSまたは遅延した垂直ウィンドウ制御信号DVWSの垂直ウィンドウパルスの期間(基底論理の期間)では、出力切替部104A〜104Eは、対応するシフトレジスタステージS/R1〜S/R5からの対応するゲート線GL1〜GL5に供給される対応するゲート信号Vg1〜Vg5を遮断する。それとは反対に、垂直ウィンドウ制御信号VWSまたは遅延した垂直ウィンドウ制御信号DVWSの特定論理のイネーブル期間では、各出力切替部104A〜104Aは、対応するシフトレジスタステージS/R1〜S/R5からのゲート信号Vg1〜Vg5を対応するゲート線GL1〜GL5に供給する。また、CLK信号は、シフトレジスタS/R1〜S/R5のみに導入され、出力切替部Vg1〜Vg5には導入されていない。
図9は、図8に示した従来の液晶表示装置の出力切替部の回路図と、駆動波形の一例を示した図である。第n出力切替部Vgnは、第nシフトレジスタS/Rnの出力Vgnを通すか通さないかを、垂直ウィンドウ制御信号VWSで制御する。ここで、垂直ウィンドウ制御信号VWSが「H」の時には、GLn(Vgn)が出力され、「L」の時にはGLn(Vgn)が遮断される。
第nシフトレジスタS/Rn内のトランジスタTdrvは、第n出力切換部Vgn内のトランジスタTGnを通して、ゲート線を駆動することになり、大きな駆動能力を必要とする。また、トランジスタTGn自身も、トランジスタTdrvの出力抵抗を小さくするために、大きなゲート幅に設定される。
また、垂直ウィンドウ制御信号VWSの駆動波形については、以下のようになる。図9(b)に示したように、第1ゲート線GL1と第2ゲート線GL2に出力し、第3ゲート線GL3の出力を遮断する場合について説明する。この場合、第2ゲート線GL2が十分「L」になるまで、垂直ウィンドウ制御信号VWSは、「H」を維持し、その後、第3ゲート線GL3が立ち上がる前に「L」に設定される。
特開2008−003548号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
従来のシフトレジスタ回路では、次に活性化すべきGate線アドレスまで、順々にシフトレジスタ回路を動作させる必要があった。したがって、所望のゲート線のみを連続的に駆動してパーシャル駆動を行うことができず、無駄な時間と消費電力を要していた。逆に言うと、次に活性化すべき回路まで、Carryを転送する制御回路がないため、無駄な時間と消費電力を要していた。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、駆動時間の短縮化および低消費電力化を図ったパーシャル駆動を実現する表示装置用の駆動回路および表示装置を得ることを目的とする。
本発明に係る表示装置用の駆動回路は、各段のゲート線に対応して設けられ、クロックに同期して動作する第1シフトレジスタと第2シフトレジスタとからなるシフトレジスタ回路と、各段のゲート線に対応して設けられ、ゲート線を活性化するかしないかを切り換える制御信号をゲート線ごとに記憶し、活性化する場合にT信号を「ハイ」とし、活性化しない場合にB信号を「ハイ」とする相補型出力信号を出力するメモリ部と、各段のゲート線に対応して設けられ、ゲート線の駆動制御と、キャリー信号の出力制御を行うスイッチ部とを備え、n段目(nは、2以上の整数)のスイッチ部は、n段目のメモリ部からのn段相補型出力信号、およびn+1段目のメモリ部からのn+1段相補型出力信号を読み取り、n段相補型出力信号のT信号が「ハイ」の場合には、n段目のゲート線を活性化し、n段相補型出力信号のT信号が「ハイ」、n+1段相補型出力信号のT信号が「ハイ」の場合には、n段目の第1シフトレジスタから読み取ったキャリー信号を、n+1段目の第1シフトレジスタに出力し、n段相補型出力信号のT信号が「ハイ」、n+1段相補型出力信号のB信号が「ハイ」の場合には、n段目の第1シフトレジスタから読み取ったキャリー信号を、n+1段目のスイッチ部に、スキップキャリー信号として出力し、n段相補型出力信号のB信号が「ハイ」、n+1段相補型出力信号のT信号が「ハイ」の場合には、n−1段目のスイッチ部から読み取ったスキップキャリー信号を、n+1段目の第1シフトレジスタにキャリー信号として出力し、n段相補型出力信号のB信号が「ハイ」、n+1段相補型出力信号のB信号が「ハイ」の場合には、n−1段目のスイッチ部から読み取ったスキップキャリー信号をn+1段目のスイッチ部に、スキップキャリー信号として出力し、メモリ部は、第2シフトレジスタからの出力信号のタイミングで、制御信号を取り込むデータ取り込み部と、転送信号に応じて、データ取り込み部に取り込まれた制御信号を取り出し、スイッチ部を駆動するための相補型出力信号を出力するデータ保持・駆動部とを有するものである。
本発明によれば、所望のゲート線のみを連続的に駆動可能なスイッチ回路構成を備えることにより、駆動時間の短縮化および低消費電力化を図ったパーシャル駆動を実現する表示装置用の駆動回路および表示装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるパーシャルGIP回路におけるスキップ機能の説明図である。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路のブロック図である。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路の、スイッチ部による切り換え制御動作を示した説明図である(ケース1)。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路の、スイッチ部による切り換え制御動作を示した説明図である(ケース2)。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路の、スイッチ部による切り換え制御動作を示した説明図である(ケース3)。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路の、スイッチ部による切り換え制御動作を示した説明図である(ケース4)。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路で用いられるメモリ部のブロック図である。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路での、パーシャル駆動情報の取り込みと、パーシャル駆動タイミングとの関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路によるパーシャル駆動の説明図である(スキップ動作がない場合)。 本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路によるパーシャル駆動の説明図である(スキップ動作がある場合)。 従来の液晶表示装置に用いられる駆動回路の一例を示したブロック図である。 図8に示した従来の液晶表示装置の出力切替部の回路図と、駆動波形の一例を示した図である。
以下、本発明の表示装置用の駆動回路および表示装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるパーシャルGIP(Gate In Panel)回路におけるスキップ機能の説明図である。パーシャルGIP回路では、前画面のデータと異なる場合のみ、ゲート線を活性化し、ビデオデータを書き込む。この際、次のゲート線も活性化する必要がある場合には、Carry信号は、次のシフトレジスタへ転送される。
しかしながら、次の画像情報が前画面のデータと同じ場合(すなわち、静止画の場合)、ゲート線を活性化する必要はない。そこで、図1に示した本実施の形態1におけるパーシャルGIP回路は、活性化する必要のないゲート線に対応するシフトレジスタにCarry信号を送るのを停止し、Carryデータを必要とするシフトレジスタへスキップして転送する機能を有している。
図2は、本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路のブロック図である。図2に示したスキップ機能付きパーシャル駆動回路は、メモリ部10と、シフトレジスタ(SR)部20と、スイッチ部30と、ドライバ部40とを備えて構成されている。また、この図2では、(n−1)ライン目のゲート線から、(n+1)ライン目のゲート線までを、部分的に記載したものとなっている。そして、()内の添字として記載された、n−1、n、n+1は、ラインの番号を意味している。
1つのゲートライン毎に、メモリ部10、シフトレジスタ部20、スイッチ部30、およびドライバ部40が設けられている。さらに、スイッチ部30(n)は、スイッチ部(n−1)、(n+1)と、メモリ部10(n)、(n+1)と、シフトレジスタ部20(n)、20(n+1)と、ドライバ(n)につながれている。
そして、スイッチ部30(n)は、メモリ部10(n)からの相補型出力信号(High、Low)によって切り換え制御され、T信号が「High」の時、ゲート線(n)を立ち上げ、B信号が「High」の時、ゲート線(n)を立ち上げないで、パスする。
なお、スイッチ部30(n)は、メモリ部(n)からの出力に基づいてゲート線(n)を立ち上げる場合には、シフトレジスタ部20(n)からの出力(Carry(n))を読み取り、ドライバ部40(n)へ出力する。一方、スイッチ部30(n)は、メモリ部(n)からの出力に基づいてゲート線(n)を立ち上げない場合には、シフトレジスタ部20(n)からの出力(Carry(n))を読み取る代わりに、前段のスイッチ部30(n−1)からの出力(Skip Carry(x))を読み取る。
さらに、スイッチ部30(n)は、現段のメモリ部10(n)および次段のメモリ部10(n+1)からの相補型出力信号に応じて、次段への出力を以下のように行う。
(ケース1)メモリ部10(n)のT信号が「High」、メモリ部10(n+1)のT信号が「High」の場合(ゲートラインn、n+1をともに活性化する場合に相当)
この場合は、シフトレジスタ部20(n)から読み取ったCarry(n)を、次段のシフトレジスタ部20(n+1)に、Carry(n+1)として出力する。
(ケース2)メモリ部10(n)のT信号が「High」、メモリ部10(n+1)のB信号が「High」の場合(ゲートラインnを活性化し、ゲートラインn+1を活性化しない場合に相当)
この場合は、シフトレジスタ部20(n)から読み取ったCarry(n)を、次段のスイッチ部30(n+1)に、Skip Carry(x+1)として出力する。
(ケース3)メモリ部10(n)のB信号が「High」、メモリ部10(n+1)のT信号が「High」の場合(ゲートラインnを活性化せず、ゲートラインn+1を活性化する場合に相当)
この場合は、スイッチ部30(n−1)から読み取ったSkip Carry(x)を、次段のシフトレジスタ部20(n+1)に、Carry(n+1)として出力する。
(ケース4)メモリ部10(n)のB信号が「High」、メモリ部10(n+1)のB信号が「High」の場合(ゲートラインn、n+1ともに活性化しない場合に相当)
この場合は、スイッチ部30(n−1)から読み取ったSkip Carry(x)を次段のスイッチ部30(n+1)に、Skip Carry(x+1)として出力する。
図3A〜図3Dは、本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路の、スイッチ部30による切り換え制御動作を示した説明図であり、より具体的には、上述したケース1〜ケース4の状態を個別に図示したものである。
なお、これら図3A〜図3Dでは、シフトレジスタ部20を、2つに大別して示している。1つは、ゲート線活性化情報を取り込むタイミングを作るシフトレジスタ(符号SR21(1)、SR21(2)、・・・に相当)であり、もう1つは、ゲート線駆動のタイミングを生成するシフトレジスタ(符号SR22(1)、SR22(2)、・・・に相当)である。そして、後者のシフトレジスタSR22が、先の図2に記載したシフトレジスタ部20に相当し、前者のシフトレジスタSR21については、先の図2では省略している。
図3A〜図3Dは、それぞれ、上述したケース1〜4に相当している。このようにして、スイッチ部30(n)は、メモリ部10(n)の状態に応じて、ドライバ部40(n)によりゲート線(n)を活性化するか否かを切り換え制御できる。さらに、スイッチ部30(n)は、メモリ部10(n)、10(n+1)の状態に応じて、次段への出力として、Carry(n+1)をシフトレジスタ部20(n+1)に出力するか、Skip Carry(x+1)をスイッチ部30(n+1)に出力するかを切り換え制御できる。この結果、所望のゲート線のみを連続的に駆動可能なスイッチ部30を実現できる。
次に、メモリ部10の内部構成について、説明する。図4は、本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路で用いられるメモリ部10のブロック図である。図4に示したメモリ部10は、データ取り込み部11、転送トランジスタ12、およびデータ保持・駆動部13で構成されている。
データ取り込み部11は、ゲート線を立ち上げるか否かの情報であるゲート線活性化信号OEを、垂直走査Start信号(VST)あるいはシフトレジスタSR21からの出力信号(VSR)のタイミングにより、取り込む。
データ取り込み部11に取り込まれたデータは、転送信号(DT)によって転送トランジスタ12がオンされることで、データ保持・駆動部13に転送され、この結果、データ保持・駆動部13により相補型出力信号が出力され、スイッチ部30が駆動される。
次に、パーシャル駆動情報(OE情報)の取り込みと、パーシャル駆動タイミングとの関係について、図5を用いて説明する。本発明のスキップ機能付きパーシャル駆動回路では、2つの垂直走査期間を用いており、最初のフレームでゲート線活性化情報を取り込み、次のフレームで必要なゲート線を立ち上げ、ビデオデータを書き込んでいる。
ゲート線活性化情報の転送時期(DT信号がオンになる時期)は、1フレーム目の終了から2フレーム目が始まるまでの期間に行う。また、パーシャル駆動時には、実際にゲート線を活性化していない時にタッチ検出を行うことができる。
次に、パーシャル駆動の具体例について説明する。図6、図7は、本発明の実施の形態1におけるスキップ機能付きパーシャル駆動回路によるパーシャル駆動の説明図である。具体的には、図6は、ゲート線1、2、3をすべて活性化する場合の動作説明図であり、図7は、パーシャル駆動の一例として、ゲート線1、2をスキップして、ゲート線3を活性化する場合の動作説明図である。メモリ部10からの出力に応じて、スイッチ部30によるパス方向が切り換えられ、所望のゲート線のみを連続的に駆動可能としている。
以上のように、本発明のスキップ機能付きパーシャル駆動回路を用いることで、フレーム内の所望のゲート線駆動(パーシャル駆動)が可能になり、以下のような技術的意義を有する。
(1)無駄なCLKのトグリングがないため、低消費電力化が期待できる。
(2)スキップすることで、無駄な時間がなくなり、タッチ検出等に割り当てる時間が確保でき、快適なユーザインタフェースが可能になる。
10 メモリ部、11 データ読み取り部、12 転送トランジスタ、13 データ保持・駆動部、20 シフトレジスタ部、30 スイッチ部、40 ドライバ部。

Claims (3)

  1. 各段のゲート線に対応して設けられ、クロックに同期して動作する第1シフトレジスタと第2シフトレジスタとからなるシフトレジスタ回路と、
    各段のゲート線に対応して設けられ、ゲート線を活性化するかしないかを切り換える制御信号をゲート線ごとに記憶し、活性化する場合にT信号を「ハイ」とし、活性化しない場合にB信号を「ハイ」とする相補型出力信号を出力するメモリ部と、
    各段のゲート線に対応して設けられ、ゲート線の駆動制御と、キャリー信号の出力制御を行うスイッチ部と
    を備え、
    n段目(nは、2以上の整数)のスイッチ部は、
    n段目のメモリ部からのn段相補型出力信号、およびn+1段目のメモリ部からのn+1段相補型出力信号を読み取り、
    前記n段相補型出力信号のT信号が「ハイ」の場合には、n段目のゲート線を活性化し、
    前記n段相補型出力信号のT信号が「ハイ」、前記n+1段相補型出力信号のT信号が「ハイ」の場合には、n段目の第1シフトレジスタから読み取ったキャリー信号を、n+1段目の第1シフトレジスタに出力し、
    前記n段相補型出力信号のT信号が「ハイ」、前記n+1段相補型出力信号のB信号が「ハイ」の場合には、n段目の第1シフトレジスタから読み取ったキャリー信号を、n+1段目のスイッチ部に、スキップキャリー信号として出力し、
    前記n段相補型出力信号のB信号が「ハイ」、前記n+1段相補型出力信号のT信号が「ハイ」の場合には、n−1段目のスイッチ部から読み取ったスキップキャリー信号を、n+1段目の第1シフトレジスタにキャリー信号として出力し、
    前記n段相補型出力信号のB信号が「ハイ」、前記n+1段相補型出力信号のB信号が「ハイ」の場合には、n−1段目のスイッチ部から読み取ったスキップキャリー信号をn+1段目のスイッチ部に、スキップキャリー信号として出力し、
    前記メモリ部は、前記第2シフトレジスタからの出力信号のタイミングで、前記制御信号を取り込むデータ取り込み部と、転送信号に応じて、前記データ取り込み部に取り込まれた前記制御信号を取り出し、前記スイッチ部を駆動するための前記相補型出力信号を出力するデータ保持・駆動部とを有する
    表示装置用の駆動回路。
  2. 請求項1に記載の表示装置用の駆動回路において、
    前記制御信号を前記メモリ部に取り込むタイミングは、前記スイッチ部により前記制御信号に対応するゲート線を駆動するタイミングよりも1フレーム前である
    表示装置用の駆動回路。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置用の駆動回路を含む表示装置。
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