JP2001249636A - 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器

Info

Publication number
JP2001249636A
JP2001249636A JP2000057679A JP2000057679A JP2001249636A JP 2001249636 A JP2001249636 A JP 2001249636A JP 2000057679 A JP2000057679 A JP 2000057679A JP 2000057679 A JP2000057679 A JP 2000057679A JP 2001249636 A JP2001249636 A JP 2001249636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
circuit
signal
scanning line
lines
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000057679A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Ozawa
裕 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000057679A priority Critical patent/JP2001249636A/ja
Publication of JP2001249636A publication Critical patent/JP2001249636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、部分表示等における非走査の
走査線数に対応する分、消費電力を低減することができ
る電気光学装置の駆動回路を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 複数の走査線Y1〜YMと複数のデータ
信号線X1〜XNとの各交差に対応して設けられた複数
の画素を駆動する電気光学装置1において、複数の走査
線Y1〜YMを駆動する走査線ドライバ130内に、各
走査線Y1〜YMの走査または非走査を設定する走査デ
ータ信号を記憶するメモリ131を設け、メモリ131
に記憶されている各走査線に対する設定データに基づい
て、走査状態に設定されている走査線のみを駆動する。
このとき、メモリ131内の記憶内容は、LCDコント
ローラ4から供給されるメモリ制御信号と走査データ信
号に基づいて、任意の走査線または走査線群に対して設
定・変更可能ととする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査線の走査/非
走査を切り換える際に用いて好適な電気光学装置の駆動
回路、電気光学装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器用の液晶パネルの表示容
量(ドット数)が増加する傾向にある。表示容量が大き
くなるにつれて消費電力が増加するため、液晶パネルに
低消費電力化が要求されている。低消費電力化を達成す
る技術の一つとして使用状況に応じて表示エリアの一部
だけを表示する部分表示と呼ばれる駆動方法が実用化さ
れている。
【0003】上記のような部分表示を行う駆動方法の一
例が、特開平11−184434号公報「液晶装置及び
電子機器」に記載されている。この公報には、列方向の
部分表示を行う場合と行方向の部分表示を行う場合の駆
動方法がそれぞれ記述されている。そして、行方向の部
分表示を行う場合には、全画面表示のときと、部分表示
のときで、走査線の駆動回路を構成する走査用シフトレ
ジスタのシフトクロックCLYの周波数を変更せずに、
非表示行に対しては、PDYという走査許可信号によっ
て非表示行が走査されないように走査信号をマスクする
という構成が採用されている。このような構成では、走
査用のシフトレジスタには、実際の走査ライン数には係
わらず、全走査線数に対応する一定のクロックが送られ
るため、部分表示を行っているときでもシフトレジスタ
において、全画面表示のときと同一のシフトクロック数
に応じたシフト動作が行われ、その分電力が消費され
る。
【0004】次に部分表示ではないが部分書き換えを行
う他の走査回路の例として、特公平6−105390号
公報に記載の「液晶装置の信号転送方式」がある。この
例は、強誘電液晶パネルの表示を部分書き換えするため
の走査回路に対する信号転送方式として、アドレスデコ
ーダ方式を取っている。走査線アドレスデータをアドレ
スデータラッチに転送して、そのアドレスデータラッチ
の出力をデコードしてデコード結果に対応する走査線に
対して走査信号を供給する。このような構成において
も、アドレスデータを制御することで、上記のような部
分表示が可能になる。しかし、アドレスデコーダによる
方式は、パネルの高精細化によって走査線のライン数が
増加した場合にアドレス信号線の数が増えることや1ラ
イン分のデコード回路の規模が大きくなる欠点がある。
また水平走査期間毎にアドレス信号線が切り替わるため
消費電力が大きくなる問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の構成で
は、一部の走査線を非走査状態とする場合に、非走査と
する走査線に対応する分だけ、すなわち、表示に寄与す
る走査線のライン数が減った分だけ、走査線の駆動回路
のシフトレジスタに供給されるシフトクロック数を減少
させるようにはしていなかったため、部分表示時におい
てその分の余分な電力が消費されていた。また、走査線
の駆動回路を、アドレスデコード方式によって走査する
複数のラインの走査/非走査を水平走査期間毎に設定す
る構成では、走査線数の増加によって回路規模が大きく
なる課題があり、また、水平走査期間毎に大きな消費電
力が発生するといった課題があった。
【0006】そこで、本発明は、簡易な構成で、部分表
示等における非走査の走査線数に対応して、消費電力を
低減することができる電気光学装置の駆動回路、電気光
学装置および電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、複数の走査線と、複数のデータ信号線
と、これらの各交差に対応して設けられた複数の画素と
を有する電気光学装置の駆動回路において、各走査線の
走査又は非走査を設定する走査設定データを記憶する走
査設定データ記憶手段と、各走査線の駆動を指示する駆
動信号を各々一時記憶する複数の一時記憶手段を有し、
駆動信号を各一時記憶手段に順次転送し、各一時記憶手
段に記憶された各駆動信号により各走査線の駆動を指示
する駆動制御信号発生手段と、前記走査設定データ記憶
手段に記憶されている走査設定データに基づいて前記駆
動制御信号発生手段内の複数の一時記憶手段による駆動
信号の転送経路を切り換える切り換え手段とを備えるこ
とを特徴とする電気光学装置の駆動回路を提供するもの
である。
【0008】かかる駆動回路によれば、走査設定データ
記憶手段に記憶されている走査設定データに基づいて、
走査状態に設定されている走査線のみの駆動が指示され
るので、走査状態に設定されている走査線に対応する分
だけ、走査線の駆動に必要な信号を発生して供給すれば
よい。従って、例えば特定の範囲の画素のみにより表示
を行う場合には、駆動制御信号発生手段において駆動信
号を転送させる転送クロックについて、その範囲内の各
走査線を駆動するに足る転送クロックのみを駆動回路に
供給すればよく、消費電力を低減することができる。ま
た、各走査線の走査又は非走査を設定する走査設定デー
タを記憶する走査設定データ記憶手段を設けたので、表
示を行う範囲を自由に設定することができる。
【0009】走査設定データ記憶手段は、各走査線毎に
走査設定データを記憶する他、複数の走査線毎に走査設
定データを記憶するようにしてもよい。
【0010】また、走査設定データ記憶手段は、複数の
走査線に対応した複数の走査設定データ用一時記憶手段
を直列接続して構成し、これらの複数の走査設定データ
用一時記憶手段が、走査線の走査に同期して直列に入力
される走査設定データを順次後段に転送することによ
り、各走査線に対応した各走査設定データを記憶するよ
うにしてもよい。
【0011】また、この発明は、駆動回路として実施す
る他、複数の走査線と、複数のデータ信号線と、これら
の各交差に対応して設けられた複数の画素と、上記の各
態様による駆動回路とからなる電気光学装置として実施
され得る。
【0012】さらにこの発明は、かかる電気光学装置を
表示装置として備える電子機器として実施され得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る電気光学装置の実施の形態について説明する。
【0014】A.本実施形態に係る電気光学装置とその
周辺回路の電気的な構成 図1は、本実施形態の電気光学装置1とその周辺回路の
電気的な構成を示すブロック図である。
【0015】本実施形態における電気光学装置1は、電
気光学材料として液晶を用いた液晶パネル(以下、表示
パネルという)を例としている。表示パネル100を構
成する素子基板上には、行(X)方向に延在して形成さ
れる複数本の走査線112と、列(Y)方向に延在して
形成される複数本のデータ信号線114とが互いに交差
するように設けられている。複数の走査線112,11
2,…と、複数のデータ信号線114,114,…との
各交点に対応する位置には複数の画素110,110,
…が設けられている。表示パネル100の素子基板上に
は、また、各走査線112を駆動する走査線ドライバ
(走査線駆動回路)130と、各信号線114を駆動す
る信号線ドライバ(信号線駆動回路)140とが、各画
素110の素子とともに形成されている。
【0016】本実施の形態では、走査線ドライバ130
が、M本の走査線(112)Y1〜YMの走査/非走査
を設定するための走査データ信号を記憶するメモリ13
1を備えている。走査線ドライバ130は、ディスプレ
イコントローラ(LCDコントローラ)4から供給され
るメモリ制御信号、走査データ信号等に基づいて、走査
線Y1〜YMのうち走査状態に設定されている走査線を
走査して駆動する。信号線ドライバ140は、液晶ディ
スプレイコントローラ4から供給される信号線ドライバ
制御信号、表示データ等に基づいて、N本のデータ信号
線(114)X1〜XNにデータ信号としての所定の電
圧を印加する制御を行う。
【0017】CPU(中央処理装置)2は、アドレスバ
スおよびデータバスからなるシステムバス5、ならびに
LCDコントローラ4を介して、表示パネル100の1
フレーム分の各画素110の表示データを記憶する表示
メモリ3に表示データを書き込むとともに、LCDコン
トローラ4に所定の制御信号を送出する。LCDコント
ローラ4は、CPU2から送られてくる制御信号に従っ
て、表示メモリ3に記憶されている表示データを読み出
しながら、走査線ドライバ130および信号線ドライバ
140に各種の制御信号や各種のデータを送出する。
【0018】B.画素の構成例 ここで、各画素110の具体的な構成例を図2〜図5を
参照して説明する。図2は、図1の画素110に対応す
る画素110aに薄膜トランジスタ(Thin Film Transi
stor:TFT)やMOS型FETのようなトランジスタ
116を設けた構成例を示している。トランジスタ11
6のゲートが走査線(ゲート線ともいう)112に、ソ
ースがデータ信号線114に、ドレインが画素電極11
8にそれぞれ接続されるとともに、画素電極118と対
向電極108との間に電気光学材料として例えばTN
(Twisted Nematic)型の液晶105が挟持されて液晶
層が形成されている。ここで、画素電極118と共通電
位LCcom(電位Vc)との間には蓄積容量119が形
成されている。この蓄積容量119は、トランジスタ1
16を介して画素電極118に電圧が印加された後、こ
の印加電圧を必要な時間だけほぼ一定に維持するために
設けられた容量である。なお、この例では、蓄積容量を
画素電極と共通電位LCcomの間に形成しているが、画
素電極と接地電位GND間や画素電極と走査線の間等に
形成しても良い。対向電極108は、画素電極118と
対向するように、素子基板と液晶層を挟んで対向する対
向基板に一面に形成される透明電極である。
【0019】なお、図2および以下で参照する図3〜図
4では、走査線Y1〜YMのうちの1本を走査線Yjと
して、また、データ信号線X1〜XNのうちの1本をデ
ータ信号線Xkとして示している。
【0020】図2の構成では、トランジスタ116とし
て一方のチャネル型(例えばNチャネル)のみが用いら
れている。従って、図2において、データ信号線114
からトランジスタ116を介して液晶層105や蓄積容
量119への充電が行われる際、画素電極118に対す
る印加電圧が、走査線112上の電圧よりもトランジス
タ116の閾値電圧だけ低い電圧に達すると、トランジ
スタ116がオフ状態となり、液晶層105や蓄積容量
119に対する充電が止まってしまう。このため、走査
線112に対する印加電圧がデータ信号線114に対す
る印加電圧よりもトランジスタ116の閾値電圧分だけ
高くない場合には、画素電極118に対する印加電圧を
データ信号線114上の電圧に一致させることができ
ず、両電圧間にオフセット電圧が生じることとなる。
【0021】これに対し、図3に示すように、図1の画
素110に対応する画素110bをNチャネル型トラン
ジスタ116aとPチャネル型トランジスタ116bと
を相補的に組み合わせた構成とすれば、このようなオフ
セット電圧を生じさせることなく、データ信号線114
上の電圧を極めて少ない誤差で画素電極118に印加す
ることができる。ただし、この相補型構成では、互いに
反対の信号極性の走査信号をゲートに供給して、トラン
ジスタ116a,116bを共にオンオフする必要が生
じるため、1行の画素110bに対して走査線112
a、112bの2本が必要となる。
【0022】図4は、図1の画素110に対応する画素
110cを、液晶層118と、スイッチング素子の一例
である薄膜ダイオード(Thin Film Diode:TFD)の
ような二端子型スイッチング素子116cとの直列接続
から構成する例を示している。ここで、図5を参照し
て、図4に示すTFDをスイッチング素子116cとし
て備える画素110cを用いた場合の図1の液晶パネル
100の構造の一例について説明する。
【0023】C.液晶パネルの構成例 図5は、液晶パネル100の構造を示す部分破断斜視図
である。この図に示されるように、液晶パネル100
は、素子基板200と、これに対向配置される対向基板
300とを備えている。このうち、素子基板200の対
向面には、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電
体からなる画素電極234がX方向およびY方向にマト
リクス状に配列しており、このうち、同一列に配列する
M個の画素電極234が、Y方向に延在するデータ信号
線212(図1のデータ信号線114に対応する。)の
1本に、それぞれTFD220を介して接続されてい
る。ここで、TFD220は、基板側からみると、タン
タル単体やタンタル合金などから形成され、データ信号
線212とは枝分かれした第1の導電体222と、この
第1の導電体222を陽極酸化してなる絶縁体224
と、クロム等などの第2の導電体226とから構成され
て、導電体/絶縁体/導電体のサンドイッチ構造を採
る。このため、TFD220は、電流−電圧特性が正負
双方向にわたって非線形となるダイオードスイッチング
特性を有することになる。
【0024】また、絶縁体201は透明性および絶縁性
を有するものであるが、省略可能である。
【0025】一方、対向基板300の対向面には、走査
線(走査電極)312がX方向に延在し、かつ、画素電
極234と対向するように形成されている。そして、こ
のように構成された素子基板200と対向基板300と
は、シール材およびスペーサ(ともに図示省略)によっ
て、一定の間隙を保っており、この閉空間に、電気光学
材料として例えばTN(Twisted Nematic)型の液晶1
05が封入されて、液晶層が形成されることとなる。す
なわち、画素は、データ信号線212と走査線312
(図1の走査線112に対応する。)との交点におい
て、当該走査線312と、画素電極234と、両者の電
極間に挟持される液晶105とで構成されることにな
る。
【0026】したがって、このような構成において、走
査線312を介して、走査信号として選択電圧を印加す
ると、当該TFDが導通状態となる。この導通状態の際
に、データ信号線212を介してデータ信号を印加する
と、当該TFDに接続された液晶層に所定の電荷が蓄積
される。電荷蓄積後、非選択電圧を印加して、当該TF
Dを非導通状態としても、当該TFDのリーク(オフリ
ーク)が少なく、かつ、液晶層の抵抗が十分に高けれ
ば、当該液晶層における電荷の蓄積が維持される。この
ように、各TFDを駆動して蓄積させる電荷の量を制御
することによって、画素毎に液晶の配向状態が変化し
て、所定の情報を表示することが可能となっている。な
お、このようなTFDを用いた表示パネルにおいては、
走査線312とデータ信号線212はその機能を入れ替
えて、データ信号線312,走査線121としても構わ
ない。この他に、対向基板300内面には必要に応じて
カラーフィルタやブラックマスクが形成され、素子基板
200と対向基板300の内面にはそれぞれ配向膜が形
成される。
【0027】D.本発明に係る駆動回路である走査線ド
ライバの実施形態 次に、図1に示す走査線ドライバ130の構成例につい
て説明する。
【0028】D−1.走査線ドライバの第1の実施形態 図6は、図1に示す走査線ドライバ130の回路構成の
一例を示すブロック図であり、図6に示す走査線ドライ
バ130は、各走査線Y1,Y2,Y3,…,YMに対
して、それぞれ所定の電圧の駆動信号を印加するドライ
バ回路621,622,623,…,62Mと、各ドラ
イバ回路621,622,623,…,62Mに対し
て、走査線の駆動を指示する駆動制御信号C1,C2,
C3,…,CMをそれぞれ供給する複数段の駆動制御信
号発生回路611,612,613,…,61Mとから
構成されている。ドライバ回路621〜62Mは、2値
の駆動制御信号C1〜CMが「1」レベルのときに各走
査線Y1〜YMに対して所定の駆動電圧を印加する。な
お、各走査線Y1〜YMのドライバ回路621〜62M
の具体的な構成例については後述する。
【0029】駆動制御信号発生回路611〜61Mは、
それぞれ、図1のLCDコントローラ4から入力される
メモリ制御信号に基づいて、LCDコントローラ4から
入力される各記憶回路毎に指定された1ビットの走査デ
ータ信号を記憶するとともに、記憶したデータを出力す
る記憶回路631と、記憶回路631から出力されたデ
ータを負論理入力(「0」でリセット)のリセット端子
RSTへ入力するDフリップフロップ回路632と、記
憶回路631から出力されたデータに基づいて2つの入
力の一方を選択して出力する選択回路633とから構成
されている。ここで、駆動制御信号発生回路611〜6
1Mにおける記憶回路631は、特許請求の範囲におけ
る「走査設定データ記憶手段」に相当する。また、駆動
制御信号発生回路611〜61Mにおける個々のDフリ
ップフロップ回路632は、特許請求の範囲における
「一時記憶手段」に相当し、これらのDフリップフロッ
プ回路によって構成されたシフトレジスタは特許請求の
範囲における「駆動制御信号発生手段」に相当する。ま
た、駆動制御信号発生回路611〜61Mにおける選択
回路633は、特許請求の範囲における「切り換え手
段」に相当する。
【0030】各選択回路633は、LCDコントローラ
4から1垂直走査期間毎に1パルスずつ入力される信号
であって所定のパルス幅を有する走査信号YD(駆動制
御信号発生回路611の場合)または隣接する前段の駆
動制御信号発生回路611〜61(M−1)内の選択回
路633の出力信号を一方の入力信号(図で左側の入
力)とし、自段の駆動制御信号発生回路611〜61M
内のDフリップフロップ回路632の出力Qを他方の入
力信号(図で右側の入力)とする。そして、各選択回路
633は、記憶回路632の出力データが「0」の場
合、走査信号YDまたは隣接する前段の駆動制御信号発
生回路611〜61(M−1)内の選択回路633の出
力信号(左側の入力)選択して出力信号とし、記憶回路
632の出力データが「1」の場合、Dフリップフロッ
プ回路632の出力Q(右側の入力)を選択して出力信
号とする。この出力信号は隣接する後段の駆動制御信号
発生回路611〜61(M−1)内のDフリップフロッ
プ回路632のD入力端子と選択回路633の入力端子
に供給される。
【0031】各Dフリップフロップ回路632は、走査
信号YD(駆動制御信号発生回路611の場合)または
隣接する前段の駆動制御信号発生回路611〜61(M
−1)内の選択回路633の出力信号を入力信号Dと
し、LCDコントローラ4から入力される走査線クロッ
ク信号Yclkをクロック端子CKに入力し、リセット
信号RSTが「1」レベルの時、クロック信号Yclk
に同期して入力データをラッチして出力する。また、各
Dフリップフロップ回路632の出力Qは、自段の駆動
制御信号発生回路611〜61M内の選択回路633の
一方の入力とそれぞれに対応するドライバ回路621〜
62Mの入力へと出力される。走査線クロック信号Yc
lkは、LCDコントローラ4から入力される信号であ
って、各垂直走査期間(1フレームや1フィールド等の
1画面走査期間)毎に走査する走査線の本数に対応する
クロック数を各垂直走査期間内に有し、走査線の走査タ
イミングを決定するクロック信号である。走査線クロッ
ク信号Yclkの周期は1水平走査期間に相当する。
【0032】なお、図6に示す例では、各走査線に対応
する回路構成を共通化するため、M番目の走査線YMに
対応する駆動制御信号発生回路61M内にも選択回路6
33を設けるようにしているが、最後段の駆動制御信号
発生回路61Mの選択回路633は省略することがで
き、その場合にも同一の機能を得ることが可能である。
【0033】以上の構成において、例えば、すべての記
憶回路631に「1」が設定されている場合、各記憶回
路631からは「1」が出力されるので、各選択回路6
33は右側の入力すなわちDフリップフロップ回路63
2のQ出力を選択するので、駆動制御信号発生回路61
1のDフリップフロップ回路632へは走査信号YD
が、また他の駆動制御信号発生回路612〜61MのD
フリップフロップ回路632へはそれぞれ1つ前(図で
上側)の駆動制御信号発生回路612〜61(M−1)
のDフリップフロップ回路632の出力Qが入力される
ことになる。また、各Dフリップフロップ回路632の
各リセット端子RSTには「1」が入力されるので、各
Dフリップフロップ回路632は動作状態となり、M個
のDフリップフロップ回路632は、走査クロック信号
Yclkに同期して走査信号YDを転送するM段のシフ
トレジスタを構成することになる。したがって、各垂直
走査周期毎に走査信号YDを1パルス入力し、かつ、走
査クロック信号Yclkを所定の周期でM走査線分(Y
clkをM+1パルス)入力したとすると、駆動制御信
号C1〜CMとして順次1個のパルス信号が出力される
ことになる。ここで、走査線クロック信号Yclkは、
駆動制御信号C1〜CMのM個のパルスの立ち上げおよ
び立ち下げを指示する信号なので、走査しようとする走
査線の本数に1を加えた数を入力する。
【0034】一方、例えば、駆動制御信号発生回路61
2の記憶回路631に「0」を設定するとともに、他の
記憶回路631に「1」を設定する場合、駆動制御信号
発生回路612の記憶回路631からは「0」が出力さ
れるので、その選択回路633は左側の入力すなわち駆
動制御信号発生回路612のDフリップフロップ回路6
32を通らない、駆動制御信号発生回路611の選択回
路633の出力(この場合、駆動制御信号発生回路61
1のDフリップフロップ回路632の出力Q)を選択す
ることになる。また、駆動制御信号発生回路612のD
フリップフロップ回路632のリセット入力RSTには
「0」が入力されるので、出力Q(駆動制御信号C2)
が「0」レベルに固定されることになる。この接続状態
では、駆動制御信号発生回路612のDフリップフロッ
プ回路632を迂回した形で残りのM−1個のDフリッ
プフロップ回路632によってM−1段のシフトレジス
タが構成されることになる。よって、各垂直走査周期毎
に走査信号YDが1パルス入力され、かつ、走査クロッ
ク信号Yclkが所定の周期(例えば1水平走査期間
毎)でM−1本の走査線分(Yclk信号はMパルス)
入力されたとすると、駆動制御信号C2を除く、駆動制
御信号C1,C3,C4〜CMとして、順次1個のパル
ス信号が出力されることになる。
【0035】以上のように、図6の走査線ドライバ13
0によれば、各走査線Y1〜YMのうち、走査状態に設
定する走査線に対応する記憶回路631に「1」を、非
走査状態に設定する走査線に対応する記憶回路631に
「0」を記憶させるとともに、走査状態とする走査線の
数に対応する数の走査クロック信号Yclkを入力する
ことで、走査状態に設定した走査線のみが駆動されるこ
とになる。
【0036】次に、図7を参照して、図6に示す駆動制
御信号発生回路611〜61Mの変形例( 駆動制御信
号発生回路61ja )について説明する。図7に示す
駆動制御信号発生回路61ja(jは1〜M)は、図6
に示す駆動制御信号発生回路611〜61Mと異なり、
Dフリップフロップ回路632a(図6のDフリップフ
ロップ回路632に対応)からリセット端子を省略する
とともに、新たにAND回路634を設け、AND回路
634の一方の入力にDフリップフロップ回路632a
の出力Qを、他方の入力に記憶回路631の出力を入力
している。AND回路634は、記憶回路631の出力
が「1」レベルのときのみ、Dフリップフロップ回路6
32aの出力Qを出力する。したがって、AND回路6
34の出力が、図6の駆動制御信号C1〜CMに対応す
る駆動制御信号Cjとなる。記憶回路631の出力が
「1」、Dフリップフロップ回路632aの出力Qが
「1」のときに、駆動信号Cj(jは1〜M)として
「1」(ハイレベル)の駆動制御信号がドライブ回路6
2j(jは1〜M)に出力される。
【0037】次に、図8を参照して、図6を参照して説
明した走査線ドライバ130の具体的構成例について説
明する。なお、図8において符号の末尾に英字“b”を
付けた構成は、図6において英字“b”を付けていない
符号で示す構成に対応している。また、図8および以下
で示す他の構成例では、図6のドライバ回路621〜6
2Mに対応する構成の図示を省略している。
【0038】図8に示す走査線ドライバ130の具体的
構成例では、図6に示す各走査線Y1〜YMに対応する
M個の記憶回路631を、M個のDフリップフロップ回
路631bからなるM段のシフトレジスタとして構成す
るとともに、各選択回路633をAND・OR複合ゲー
ト回路によって構成された選択回路633bによって構
成している。この場合、各Dフリップフロップ回路63
1bの出力Qが図6の記憶回路631の出力に対応して
いる。この構成では、図1のLCDコントローラ4から
シリアルデータとして供給される走査データ信号PD
を、同じくLCDコントローラ4から供給される所定の
周期を有する走査データ設定クロック信号Pclkに同
期するタイミングで所定の値に設定することによって、
クロック信号Pclkに応じて走査データ信号PDを順
次転送した結果、各フリップフロップ回路631bに所
定の値のデータをラッチさせることができる。
【0039】図9は、図8に示す選択回路633bの詳
細構成を示す回路図である。図9(a)は、図9(b)
に示すように選択回路633bの選択信号をPDn、一
方の被選択信号をYDn、他方の被選択信号をYDn−
xとした場合のAND・OR複合ゲート回路と同等の入
出力仕様を有する論理回路の構成例を示している。ここ
で、信号PDnはn段目の駆動制御信号発生回路61n
b(nは1〜M)のDフリップフロップ回路631bの
出力Qであり、信号YDnはn番目の駆動制御信号発生
回路61nbのDフリップフロップ回路632の出力Q
であり、そして、信号YDn−xはn−x番目の駆動制
御信号発生回路61(n−x)bのDフリップフロップ
回路632の出力Q(または信号YD)である。ただし
n−xはDフリップフロップ回路631b(記憶回路6
31)に「1」が設定されている1つ前の駆動制御信号
発生回路611b〜61(M−1)bに対応する変数で
ある。また、信号YDin n+1は、次の駆動制御信
号発生回路61(n+1)のフリップフロップ回路63
2の入力信号を示している。
【0040】図9(a)に示す回路では、図9(b)に
示すAND・OR複合ゲート回路と等価な回路を、信号
PDnを入力信号とするインバータ901と、信号PD
nをゲート入力とするP型MOSトランジスタ902お
よびN型MOSトランジスタ903と、インバータ90
1の出力信号をゲート入力とするN型MOSトランジス
タ904およびP型MOSトランジスタ905とから構
成している。この場合、トランジスタ902および90
4と、トランジスタ903および905は、それぞれト
ランスファゲートを構成しているので、トランジスタ9
02〜905の接点の信号であるYDin n+1は、
信号PDnのレベルに従って、トランジスタ902およ
び904の他方の接点に接続されている信号YDn−x
か、または、トランジスタ903および905の他方の
接点に接続されている信号YDnのどちらか一方とな
る。なお、この図9(a)(b)の選択回路の構成は、
図7における選択回路633としても用いることができ
る。
【0041】次に、図10および図11に示すタイミン
グチャートを参照して、図8に示す走査線ドライバ13
0の各部の動作について説明する。図10は、M本の走
査線Y1〜YMのすべてを走査する場合の動作を示すタ
イミングチャートであり、図11は、2ライン目と3ラ
イン目の走査線Y2,Y3を走査する場合の動作を示す
タイミングチャートである。
【0042】図10に示すように、M本の走査線Y1〜
YMのすべてを走査する場合、まず、走査信号YDをハ
イレベルにするより前の走査データ転送期間にMライン
分の走査データ信号PDを、走査データ設定クロック信
号Pclkに同期して各Dフリップフロップ回路631
b内に入力する。全ラインを走査する場合は、M段のシ
フトレジスタを構成するすべてのDフリップフロップ回
路631bに対して「1」(ハイレベル)を転送して順
次入力する。データの入力順は走査順序の終わりのほう
から逆に入力されることになる。したがって、最後に入
力するデータは1ライン目(走査線Y1)の走査データ
である。ここで、クロック信号Pclkは走査クロック
信号Yclkの周波数と同じである必要はなく、むしろ
走査データ転送期間を短くするようにクロック信号Pc
lkをより高周波のクロック信号とすることが好まし
い。この場合、M個のDフリップフロップ回路632に
よってM段のシフトレジスタが構成されるので、各1垂
直走査期間の先頭で走査信号YDを1パルス入力すると
ともに、走査クロック信号YclkをM+1パルス入力
することで、走査クロック信号Yclkに同期したタイ
ミングで順次、各段のDフリップフロップ回路632に
よって駆動制御信号C1〜CMが順次、生成されること
になる。なお、駆動信号C1〜CMのパルスのハイレベ
ルの期間は、1水平走査期間(選択期間)に相当し、こ
の期間において走査線が走査(選択)された状態とな
る。
【0043】一方、図11に示すように、2ライン目と
3ライン目の走査線Y2,Y3を走査する場合は、走査
データ転送期間において、走査データPDとして2ライ
ン目と3ライン目に対応するデータのみを「1」とし
て、他のデータを「0」とするように各データを入力す
る。この場合、M個のDフリップフロップ回路631b
に入力されるデータは、「0」,「0」,…,「0」,
「1」(3ライン目のデータ),「1」(2ライン目の
データ),「0」(1ライン目のデータ)となる。次
に、各1垂直走査期間の先頭で、走査信号YDを1回、
所定の期間ハイレベルとするととも、走査クロック信号
Yclkとして、走査状態とする走査ラインの本数に対
応する数のクロックパルスを入力する。この場合、各D
フリップフロップ回路632は、走査クロック信号Yc
lkの立ち上がりに同期して入力Dのデータを取り込ん
で出力Qに出力するので、2本の走査線Y2およびY3
のみのデータを「0」→「1」→「0」とするため3個
のクロックパルスを入力することになる。
【0044】D−2.走査線ドライバの第2の実施形態 次に、図12を参照して図6に示す走査線ドライバ13
0のさらに他の変形例について説明する。以下の説明に
おいては、図6と同一の部分については同じ符号を用い
て説明を割愛する。図12に示す走査線ドライバ130
では、各駆動制御信号発生回路611c〜61Mc内に
それぞれ2入力のOR回路635を設けている。各OR
回路635は、各記憶回路631の出力を一方の入力と
し、LCDコントローラ4から供給される走査データマ
スク信号ND/PDを他方の入力とし、出力を選択回路
633と、Dフリップフロップ回路632の負論理入力
のリセット端子RSTへ入力する。走査データマスク信
号ND/PDは、各記憶回路631に所定の走査データ
PDを設定する際に、複数の走査データPDのすべてを
各記憶回路631に転送し終わった段階で新たに転送し
た全走査データPDを一度に有効にするために使用され
る信号である。例えば、全記憶回路631に「1」を設
定して全走査線Y1〜YMを走査している場合に、一部
の走査線を非走査状態に設定しようとしたとき、走査デ
ータマスク信号ND/PDを「1」として、記憶回路6
31の内容を次書き換え、必要な記憶回路631の内容
の書き換えが終了したところで、走査データマスク信号
ND/PDを「0」とすることで、書き換えられた各記
憶回路631を内容を、同時に、各Dフリップフロップ
回路632および各選択回路633へ供給することが可
能となる。すなわち、本実施形態によれば、例えば全走
査線の走査中に、部分表示用の表示データを各記憶回路
に設定することが可能となる。
【0045】次に、図13を参照して、図12に示す各
駆動制御信号発生回路611c〜61Mcの変形例であ
る駆動制御信号発生回路61jd(jは1〜M)につい
て説明する。図13に示す駆動制御信号発生回路61j
dは、図7に示した駆動制御信号発生回路61jaと同
様に、リセット端子を省略したDフリップフロップ回路
632aを用いるとともに、Dフリップフロップ回路6
32aの出力Qと、記憶回路631の出力とをそれぞれ
入力端子に接続したAND回路634を備えている。
【0046】次に、図14を参照して、図12に示す走
査線ドライバ130の詳細構成例を説明する。図14で
は、各駆動制御信号発生回路611e〜61Meにおい
て、各記憶回路631を負論理入力のリセット端子RS
T付きのDフリップフロップ回路631eで構成すると
ともに、選択回路633をAND・OR複合ゲート回路
633bによって構成している。各Dフリップフロップ
回路631eのリセット端子RSTには、図1のLCD
コントローラ4から供給される信号である表示データク
リア信号PDclmを入力し、必要に応じて、表示デー
タクリア信号PDclmを「0」とすることで、各Dフ
リップフロップ回路631eの記憶内容を一括して初期
化することができるようになっている。なお、図13や
図14の選択回路633,633bの回路構成として
は、図9の構成を用いることができる。
【0047】次に、図15を参照して、図14に示す走
査線ドライバ130の動作例について説明する。図15
は、M本の走査線Y1〜YMをすべて走査している状態
から、2,3番目のラインの部分表示に切り替える場合
の動作を示すタイミングチャートである。図15におい
て、各時刻t1〜t6の時間間隔はいずれも1垂直走査
期間である。時刻t1〜t2では、全走査線Y1〜YM
に対応する駆動制御信号C1〜CMが、走査クロック信
号Yclkに同期した各々に対応する所定のタイミング
で、順次出力されており、全画面表示モードとなってい
る。また、時刻t1〜t2では、走査データマスク信号
ND/PDは「1」レベルである。
【0048】次に、時刻t2〜t3において、表示デー
タクリア信号PDclm信号を一旦「0」(ローレベ
ル)にしてシフトレジスタを構成するM個のフリップフ
ロップ回路631eのデータをクリア(非走査に設定)
した後、走査データPDを転送する期間にはND/PD
信号をハイレベルにして選択回路633bが全ラインを
走査するように設定しておき、各Dフリップフロップ回
路631eにラッチさせる走査データPDを順次、転送
する。この例では、走査ラインが2ライン目と3ライン
目なので先頭から3ライン分のデータを転送する。この
場合、走査データ設定クロックPclkを3パルス入力
するとともに、各走査線Y3,Y2,Y1に対応する走
査データPD3,PD2,PD1として、それぞれ、
「1」,「1」,「0」を入力する。それ以下のライン
はPDClm信号によりローレベル(非走査)に設定さ
れているのでデータPDを転送する必要はなく、走査デ
ータ設定クロックPclkおよび走査データの転送を停
止する。なお、PDclm信号は、YD信号を入れずに
走査が開始されない期間に一度ローレベルにしておけ
ば、走査データPDを入力する直前に入れる必要はな
い。
【0049】この例では、時刻t3〜t5において走査
線Y2,Y3のみの部分表示を行っているので、時刻t
3でND/PD信号をローレベルにして各Dフリップフ
ロップ回路631の出力を有効にしている。そして、時
刻t3〜t5の部分走査時には、Yclk信号を3ビッ
ト分送出している。つまり走査するライン数プラス1ク
ロック分のクロック信号Yclkで2ライン分走査を行
うことができる。部分表示を行っているモードにおいて
は、全画面のうちの表示領域に属する走査線に係る画素
に対して表示データ信号を印加するようにすればよく、
本実施形態によれば表示領域に属する走査線のみに駆動
信号を印加するように部分走査することがきるので、結
果として低消費電力化できる。
【0050】時刻t5では、部分表示と全画面表示の表
示モード切換えを行う。走査データ転送後では、部分表
示と全画面表示の表示モード切換えは、ND/PD信号
を切り替えるだけで良く、この場合は、時刻t5でND
/PD信号をハイレベルにすることで、全走査線Y1〜
YMの全ラインを走査するように対応する駆動制御信号
C1〜CMが順次出力される。
【0051】D−3.走査線ドライバの第3の実施形態 次に、図16を参照して、図1に示す走査線ドライバ1
30の他の構成例について説明する。図16に示す走査
線ドライバ130では、M本の走査線Y1〜YMを、n
本(n<M)ずつの組のブロックに分け、n本の走査線
毎に走査/非走査を設定可能にする回路である。図16
に示す例では、各n本の走査線を駆動する回路を、複数
段の部分走査線ドライバB1,B2,B3,…,Bmと
して構成し、各部分走査線ドライバB1,B2,B3,
…,Bm内に、各1つの記憶回路631f、OR回路6
35fおよび選択回路633fを設けるとともに、各n
本の走査線に対応する駆動制御信号C1〜Cn,C1+
n〜C2n,C1+2n〜C3n,…,C1+(n−
1)m〜Cnmを出力するn個のDフリップフロップ回
路632fを設けている。また、各Dフリップフロップ
回路632fは、それぞれ、駆動制御信号発生回路の回
路ブロック641〜64nを構成している。なお、図で
は、部分走査線ドライバB2〜Bmについては、部分走
査線ドライバB1と同じであるので詳細な回路構成の例
示を割愛する。
【0052】各部分走査線ドライバB1,B2,B3,
…,Bm内の記憶回路631fは、走査データ信号,メ
モリ制御信号に基づいて各ブロック毎に走査/非走査を
設定する走査データPDを記憶して、記憶したデータを
OR回路635fの一方の入力へ出力する。OR回路6
35fの他方の入力には走査データマスク信号ND/P
Dが入力され、出力信号を各部分走査線ドライバB1,
B2,B3,…,Bm内のn個のDフリップフロップ回
路632fの負論理入力のリセット端子RSTへ入力す
る。選択回路633fは、走査信号YDまたは図におい
て前段の部分走査線ドライバB1,B2,B3,…,B
(m−1)内の選択回路633fの出力を入力し、一
方、OR回路635fの出力が「1」のときは回路ブロ
ック64n内のDフリップフロップ回路632fの出力
Qを選択して出力し、他方、「0」のときは走査信号Y
Dまたは前段の選択回路633fの出力を選択して出力
する。
【0053】以上の構成において、記憶回路631f内
に「1」が記憶されている部分走査線ドライバB1〜B
mでは、走査信号YDおよび走査クロック信号Yclk
に基づいて、各部分走査線ドライバB1〜Bmに対応す
る各走査線を駆動する制御信号C1〜Cn,C1+n〜
C2n,C1+2n〜C3n,…,C1+(n−1)m
〜Cnmを出力し、記憶回路631f内に「0」が記憶
されている部分走査線ドライバB1〜Bmでは、走査信
号YDを、自段の部分走査線ドライバ内のDフリップフ
ロップ回路632fを通さずに、次段以降の部分走査線
ドライバB1〜Bmへ伝送する。なお、最後段の部分走
査線ドライバBmに関しては、選択回路633fを削除
してもよい。
【0054】図17は、図16の部分走査線ドライバB
1〜Bmの詳細構成例を示すブロック図である。図17
において、各部分走査線ドライバB1〜Bmに対応する
各部分走査線ドライバB1a〜Bmaでは、図14に示
した構成例と同様に、各記憶回路631fをDフリップ
フロップ回路631gによって構成するとともに、選択
回路633fをAND・OR複合ゲート回路635gに
よって構成している。各Dフリップフロップ回路631
gでは、負論理のリセット入力に表示データクリア信号
PDclm信号が入力されている。
【0055】図17に示す構成の動作例について、図1
8を参照して説明する。図18は、mブロックすべてを
走査する全画面表示状態から、2ブロック目だけを走査
する部分表示状態に切り換える場合の各部の動作を示す
タイミングチャートである。時刻t1〜t2では走査デ
ータマスク信号ND/PDが「1」レベルに設定されて
いるので、走査信号YDが、走査クロック信号Yclk
に同期して各Dフリップフロップ回路632fを順次、
転送されて、各駆動制御信号C1〜Cn,C1+n〜C
2n,C1+2n〜C3n,…,C1+(n−1)m〜
Cnmが1パルス分、順次出力される。
【0056】時刻t1〜t2の期間では、時刻t2以降
に2つ目のブロック(部分走査線ドライバB2a)のみ
を走査状態とするため、表示データクリア信号PDcl
mを一旦「0」レベルにして各Dフリップフロップ回路
631gの記憶内容を「0」に初期化するとともに、走
査データPDとして部分走査線ドライバB2aのDフリ
ップフロップ回路631gのみに「1」を設定するため
の信号を入力する。この場合、2パルス分の走査データ
設定クロック信号Pclkと、「1」(回路ブロックB
2a用)および「0」(回路ブロックB1a用)レベル
のPD信号を、走査データ転送期間において入力するこ
とになる。
【0057】次いで、時刻t2において、走査データマ
スク信号ND/PDを「0」レベルに切り換えるととも
に、走査信号YDを1パルス分入力し、続いて、走査ク
ロック信号Yclkをn走査線分入力することで、部分
走査線ドライバB2aから駆動制御信号C1+n〜C2
nが順次出力される。この垂直走査期間においては、部
分走査ドライバB1aは走査信号YDがそのまま通過し
てしまうので、部分走査ドライバB2aから走査が開始
されて、走査クロック信号Yclkのn個に応じて駆動
制御信号C1+n〜C2nが順次出力され、走査クロッ
ク信号Yclkをここで停止させることができる。
【0058】このようにブロック単位で走査/非走査を
設定する構成を採用した場合、走査データPDはブロッ
ク毎に転送されるので、1ライン毎に走査データを転送
する場合に比べ、走査データ量を減らすことが可能にな
る。また、回路規模や消費電力をより低減させることが
出来る。
【0059】E.走査線ドライバにおけるドライバ回路
の構成例 次に、図6に示す走査線ドライバ130内のドライバ回
路621〜62Mの構成例について、図1に示す液晶パ
ネル100の具体的構成例をいくつか挙げて、説明す
る。
【0060】E−1.画素のスイッチング素子がTFT
である場合のドライバ回路 図19は、図1の液晶パネル100を、図2や図3に示
すような各画素にスイッチング素子としてTFTを有す
るアクティブマトリクスパネル(所謂TFTパネル)1
00aによって構成する場合の構成例を示すブロック図
である。この場合、走査線ドライバ130aは、メモリ
131と、メモリ131に記憶された表示データに基づ
いて内部の選択回路を切り換えることでLCDコントロ
ーラ4から供給される走査信号YDの転送経路を切り換
えながら、走査線クロック信号Yclkに応じてシフト
動作を行うシフトレジスタ132と、シフトレジスタ1
32の各段のレジスタの出力レベルを変更して、TFT
パネル100aの各走査線に所定の電圧を印加するレベ
ルシフタ133とから構成されている。この場合、メモ
リ131は、図6の構成例では、記憶回路631,63
1,…に対応し、シフトレジスタ132は、図6のDフ
リップフロップ回路632,632,…に対応し、選択
回路は図6の選択回路633,633,…に対応し、そ
して、レベルシフタ133は図6のドライバ回路621
〜62Mに対応している。
【0061】図2に示すように画素のTFTのゲートに
駆動信号を印加してTFTをオンさせるTFTパネル1
00aの場合には、TFTは単チャネル型であるため
に、駆動信号の電圧としてはメモリ131やシフトレジ
スタ132のようなロジック回路における電源電圧より
も高電圧が必要である。したがって、駆動制御信号C1
〜CMの電圧レベルをTFTのオン電圧まで引き上げる
ためにレベルシフタ133がドライバ回路621〜62
Mとして設けられる。なお、図2のような画素構成の場
合、レベルシフタを有するドライバ回路621〜62M
は、図6の構成だけでなく、図7、図8、図12、図1
3、図14、図16および図17においても駆動制御信
号の出力先にそれぞれ設けられるものである。
【0062】図20は、図19の液晶パネル100aの
各画素110を図2に示す画素110aから構成する場
合の走査線ドライバ130aにおける1走査線分の駆動
回路を示すブロック図である。各走査線112に対応す
る回路は、図6の駆動制御信号発生回路611〜61M
のいずれか1回路と、対応するドライバ回路621〜6
2Mの1回路とから構成されている。この場合、ドライ
バ回路621〜62Mは、駆動制御信号発生回路611
〜61M内のDフリップフロップ回路632の出力Qの
電圧レベルをシフトするレベルシフタ2001と、レベ
ルシフタ2001の出力電圧を維持しながら出力電流を
増大するバッファ2002とから構成されている。この
レベルシフタ2001は、例えば、図21に示すよう
に、レベルシフト前の電圧振幅が高電位側VDDY、低
電位側VSSYであったとすると、高電位側電位VDD
Yをさらに高電位側にシフトした電位VHHYと、低電
位側電位VSSYをマイナス側にシフトした電位VLL
Yとにシフトするような電圧変換を行う。レベルシフト
後の出力における電圧VHHYのパルスが走査線112
を駆動する駆動信号であり、このパルス期間において走
査線が走査されて画素110aのTFTがオンし、液晶
に表示データ信号が書き込まれる。
【0063】次に、図22を参照して、図19の液晶パ
ネル100aの各画素110を図3に示す画素110b
から構成する場合の走査線ドライバ130aにおける1
走査線分の回路について説明する。この場合、各走査線
112a、112bに対応する駆動回路は、図6の駆動
制御信号発生回路611〜61Mの1回路においてDフ
リップフロップ回路632から正論理出力Qと負論理出
力(Qの反転)とを出力として取り出したものと、2本
の走査線112a、112bに対する出力電流値を増加
させるバッファ2003からなるドライバ回路621〜
62Mの1回路とから構成されている。バッファ200
3からは、例えば、図23に示すように、電圧振幅の高
電位側をVDDY、低電位側をVSSYとして、互いに
逆位相で変化する電圧が出力される。図23に示すバッ
ファ後の出力における走査線1の電圧VDDYのパルス
と走査線1の電圧VSSYのパルスが走査線112a,
112bを駆動する駆動信号であり、このパルス期間に
おいて走査線が走査されて画素110bのTFTがオン
し、液晶に表示データ信号が書き込まれる。なお、図3
のような画素構成の場合、バッファを有するドライバ回
路621〜62Mは、図6の構成だけでなく、図7、図
8、図12、図13、図14、図16および図17にお
いても駆動制御信号の出力先にそれぞれ設けられるもの
である。
【0064】E−2.画素のスイッチング素子がTFD
である場合のドライバ回路 次に、図24を参照して、図1の液晶パネル100を、
図43に示すような各画素にスイッチング素子としてT
FDを有するアクティブマトリクスパネル(所謂TFD
パネル)100bによって構成する場合の走査線ドライ
バ130bの構成について説明する。この場合、走査線
ドライバ130bは、メモリ131と、メモリ131に
記憶された表示データに基づいて内部の選択回路を切り
換えることでLCDコントローラ4から供給される走査
信号YDの転送経路を切り換えながら、走査線クロック
信号Yclkに応じてシフト動作を行うシフトレジスタ
132と、シフトレジスタ132の各段のレジスタの出
力に基づいて所定のレベルの信号を出力するレベルシフ
タ134と、レベルシフタ134の出力とLCDコント
ローラ4から供給される走査線駆動電位の交流化信号F
Rに基づいて複数の異なったレベルの電圧に出力電圧を
切り換えながらTFDパネル100bの各走査線を駆動
する電圧を出力するアナログスイッチ135とから構成
されている。この場合、メモリ131は、図6の構成例
では、記憶回路631,631,…に対応し、シフトレ
ジスタ132は、図6のDフリップフロップ回路63
2,632,…に対応し、選択回路は図6の選択回路6
33,633,…に対応し、そして、レベルシフタ13
4およびアナログスイッチ135は図6のドライバ回路
621〜62Mに対応している。
【0065】次に、図25を参照して、図24のTFD
100bの各画素110が図4に示す画素110cから
構成されている場合の走査線ドライバ130bにおける
1走査線分の回路について説明する。この場合、各走査
線112に対応する駆動回路は、図6に示す駆動制御信
号発生回路611〜61Mの1回路と、駆動制御信号発
生回路621〜62Mの1回路とから構成されている。
各駆動制御信号発生回路621〜62Mは、交流化信号
FRを入力Dとして交流化選択信号FRSELを出力
(出力Q)するDフリップフロップ回路136aと、図
24のレベルシフタ134に対応するレベルシフタ13
4aと、図24のアナログスイッチ135に対応するも
のであって、レベルシフタ134aの出力に基づいて、
+Vs,+Vb,−Vb,+Vsのいずれかの電圧を選
択して出力するアナログスイッチ135aとから構成さ
れている。Dフリップフロップ回路136aは、駆動制
御信号発生回路611〜61Mから出力される駆動制御
信号C1〜CMをイネーブル入力ENに入力するととも
に、走査クロック信号Yclkを立ち下がりエッジで有
効となるクロック端子CLKに入力している。
【0066】図25に示すようなTFDを用いる走査ド
ライバ130bの場合は、各走査線112に対して、図
26に示すように、非選択期間には、選択時の選択電位
+Vs(または−Vs)の極性と同じ極性でレベルの違
うバイアス電位+Vb(または−Vb)を出力する必要
がある。このために選択時の極性をラッチする回路(D
フリップフロップ回路136a)が必要になる。Dフリ
ップフロップ回路136aは、駆動制御信号発生回路6
11〜61Mの出力である駆動制御信号Cn(C1〜C
M)が「1」レベルの時にラッチ動作が許可され、走査
クロック信号Yclkの立ち下がりでFR信号をラッチ
する。駆動制御信号Cnが「0」レベルのときはラッチ
の出力であるFRSEL信号によってバイアス電位Vb
の極性が決定され、「1」レベルのときはFR信号によ
って選択電位Vsの極性が決定される。図27に、各信
号FR,FRSEL,Cnと、走査線112の印加電圧
との関係を一覧にして示す。また、各走査線112に対
応する走査電位波形例を図28に示す。
【0067】図28に示す例は、各画素110cをすべ
てオンにする場合を示すものであって、駆動制御信号C
1〜C3に対応する走査線1〜3には、選択期間(Cn
=「1」の期間)において、駆動信号として、各走査線
毎に垂直走査期間(フレーム)単位で極性反転した選択
電圧Vsまたは−Vsが印加されるとともに、それらの
電位が走査線毎に反転(例えば走査線1と走査線2、走
査線2と走査線3)されて印加されている。また、非選
択期間には選択期間と同じ極性の非選択電圧Vb,−V
bが印加される。各画素110cでは、液晶に、走査電
位と表示データ信号電位(信号線X1〜XNの電位)の
差分電圧が印加される。液晶印加電圧は、交流化するた
めにフレーム毎に極性反転され、さらに、フリッカを防
止するためにライン毎に極性反転して印加されている。
図28では、最初のフレームではすべてオン(ただしノ
ーマリホワイトの場合)を書き込み、次のフレームでは
極性を反転してオンを書き込むようにしている。なお、
図4のような画素構成の場合、レベルシフタ134やア
ナログスイッチ135を有するドライバ回路621〜6
2Mは、図6の構成だけでなく、図7、図8、図12、
図13、図14、図16および図17においても駆動制
御信号の出力先にそれぞれ設けられるものである。
【0068】F.液晶パネルが単純マトリックスパネル
である場合における走査線ドライバ(駆動回路)の実施
形態 次に、図29を参照して、図1の液晶パネル100を、
走査線(走査電極)と信号線(信号電極)のマトリクス
配列の交差部の液晶によって画素を構成する単純マトリ
クスパネル100cによって構成する場合の走査線ドラ
イバ130cの構成について説明する。単純マトリクス
パネル100cの場合の液晶としては、TN(Twisted
Nematic)、STN(Super Twisted Nematic)、強誘
電、双安定TN(Bi-stable Twisted Nematic)など、
種々のタイプを用いることができる。単純マトリクスパ
ネル100cの場合、走査線ドライバ130cは、メモ
リ131と、メモリ131に記憶された表示データに基
づいて内部の選択回路を切り換えることでLCDコント
ローラ4から供給される走査信号YDの転送経路を切り
換えながら、走査線クロック信号Yclkに応じてシフ
ト動作を行うシフトレジスタ132と、シフトレジスタ
132の各段のレジスタの出力に基づいて所定のレベル
の信号を出力するレベルシフタ134bと、レベルシフ
タ134bの出力とLCDコントローラ4から供給され
る走査線駆動電位の交流化信号FRに基づいて複数の異
なったレベルの電圧に出力電圧を切り換えながら単純マ
トリクスパネル100cの各走査線を駆動するアナログ
スイッチ135bとから構成されている。この場合、メ
モリ131は、図6の構成例では、記憶回路631,6
31,…に対応し、シフトレジスタ132は、図6のD
フリップフロップ回路632,632,…に対応し、選
択回路は図6の選択回路633,633,…に対応し、
そして、レベルシフタ134bおよびアナログスイッチ
135bは図6のドライバ回路621〜62Mに対応し
ている。
【0069】次に、図30を参照して、図29の走査線
ドライバ130cにおける1走査線分の回路の詳細構成
について説明する。この場合、各走査線112と各信号
線114との各交点にはスイッチング素子を持たない受
動型の画素110dが構成されている。各走査線112
に対応する駆動回路は、図6に示す駆動制御信号発生回
路611〜61Mの1回路と、駆動制御信号発生回路6
21〜62Mの1回路とから構成されている。各駆動制
御信号発生回路621〜62Mは、交流化信号FRに基
づいて駆動制御信号Cnのレベルを変更して出力するレ
ベルシフタ134bと、+Vs,Vc,−Vsのいずれ
かの電圧を選択して出力するアナログスイッチ135b
とから構成されている。この場合、各走査線112に
は、信号FR,Cnに基づいて、図31に示すよな電位
が印加される。すなわち、非選択期間(Cn=「0」)
はコモン電位Vcが、選択時(Cn=「0」)には、信
号FRのレベルに応じて正または負の選択電位Vsが印
加される。図32に第1〜第3の走査線112,11
2,112に対応する走査電位の波形例を示す。図32
に示す例では、駆動制御信号C1〜C3に対応する走査
線1〜3に、選択期間(Cn=「1」の期間)におい
て、駆動信号として、各走査線毎に垂直走査期間(フレ
ーム)単位で極性反転した選択電圧Vsまたは−Vsが
印加されている。非選択期間においては非選択電圧Vc
が走査線に印加される。はなお、単純マトリクスの画素
構成の場合、レベルシフタ134やアナログスイッチ1
35を有するドライバ回路621〜62Mは、図6の構
成だけでなく、図7、図8、図12、図13、図14、
図16および図17においても駆動制御信号の出力先に
それぞれ設けられるものである。
【0070】G.本発明に係る駆動回路の他の動作例
(インタレース表示) 次に、図33を参照して、図14に示す走査線ドライバ
130を用いる場合を例に挙げ、インタレース表示を行
う場合の動作について説明する。ここでは、走査線Y1
〜YMが240本設けられているとして説明を行う。走
査線の全数が240ラインの場合、まず、PDclm信
号をローレベルにしてシフトレジスタ(各Dフリップフ
ロップ回路632)のデータをクリア(非走査に設定)
した後、インターレースの時は、1ライン毎にデータが
1ライン目から1,0,1,0,…となるように交互の
レベルを有するPD信号を各Dフリップフロップ回路6
31eに転送する(時刻t1〜t2)。その後、YD信
号をハイレベルにしてYclk信号によって、対応する
Dフリップフロップ回路631eに「1」がラッチされ
ている各Dフリップフロップ回路632のデータをシフ
トすると、1ライン間隔で120ラインを時間的に連続
して選択することになる(時刻t2〜t3)。121番
目のYclkを送った後は1垂直走査期間の残りの期間
はYclkを停止しておけば良い。
【0071】次の走査期間(時刻t4〜t5)では、そ
れに先だって、まず、データ記憶用のシフトレジスタ
(Dフリップフロップ回路631e)の1ライン分の
「0」データをPD信号によって転送する(時刻t3〜
t4)。この結果、各Dフリップフロップ回路631e
には、1ライン目から0,1,0,1,…のように入
り、1ラインずれたデータを送ることが出来るので、Y
D信号をハイレベルにしてYclk信号を121個入れ
れば、前の走査期間に選択しなかった120ラインを選
択することが出来る(時刻t4〜t5)。次の走査期間
ではデータ記憶用のシフトレジスタの1ライン分の1デ
ータをPD信号(「1」レベル)によって転送する(時
刻t5〜t6)。この結果、各Dフリップフロップ回路
631eには、1ライン目から1,0,1,0,…のよ
うに入るので前の走査期間に選択しなかった走査ライン
を選択できる。
【0072】なお、このインタレース表示は、図14に
示す走査線ドライバ130を用いる場合に限らず、他の
形態の走査線ドライバ、例えば図6(図8)、図7,図
12、図13に示す各走査線ドライバを用いる場合にも
実施可能であることは言うまでもない。
【0073】H.本発明の実施形態である電気光学装置
の構造 次に、上記実施形態や応用形態に係る電気光学装置の構
造について、図34および図35を参照して説明する。
これらの図は、電気光学装置の一例としてドライバを素
子基板に内蔵したアクティブマトリックスパネル(高温
ポリシリコンや低温ポリシリコンTFTパネル、半導体
基板を素子基板とした反射型アクティブマトリックスパ
ネル)の構造を示すものである。ここで、図34は、か
かるアクティブマトリックスパネルである電気光学装置
1の構成を示す平面図であり、図35は、図34におけ
るA−A'線の断面図である。
【0074】これらの図に示されるように、電気光学装
置1は、画素電極118などが形成された素子基板10
1と、対向電極108などが形成された対向基板102
とが、互いにシール材104によって一定の間隙を保っ
て貼り合わせられるとともに、この間隙に電気光学材料
としての液晶105が挟持された構造となっている。な
お、実際には、シール材104には切欠部分があって、
ここを介して液晶105が封入された後、封止材により
封止されるが、これらの図においては省略されている。
【0075】ここで、素子基板101を上述したように
半導体基板とした場合、基板は不透明である。このた
め、画素電極118は、アルミニウムなどの反射性金属
から形成されて、電気光学装置1は、反射型として用い
られることになる。これに対して、対向基板102は、
ガラスなどから構成されるので透明である。もちろん、
素子基板101をガラス等の透明な絶縁基板で構成して
も構わない。このような絶縁基板を用いた場合、画素電
極を反射性金属により形成すれば反射型表示、それ以外
の材質により形成すれば透過型表示とすることができ
る。
【0076】さて、素子基板101において、シール材
104の内側かつ表示領域101aの外側領域には、遮
光膜106が設けられている。この遮光膜106が形成
される領域内のうち、領域130aには走査線駆動回路
130が形成され、また、領域140aにはデータ信号
線駆動回路140が形成されている。すなわち、遮光膜
106は、この領域に形成される駆動回路に光が入射す
るのを防止している。この遮光膜106には、対向電極
108とともに、交流化駆動信号FRが印加される構成
となっている。このため、遮光膜106が形成された領
域では、液晶層への印加電圧がほぼゼロとなるので、画
素電極118の電圧無印加状態と同じ表示状態となる。
【0077】また、素子基板101において、データ信
号線駆動回路140が形成される領域140a外側であ
って、シール材104を隔てた領域107には、複数の
接続端子が形成されて、外部からの制御信号や電源など
を入力する構成となっている。
【0078】一方、対向基板102の対向電極108
は、基板貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇
所において設けられた導通材(図示省略)によって、素
子基板101における遮光膜106および接続端子と電
気的な導通が図られている。すなわち、交流化駆動信号
FRは、素子基板101に設けられた接続端子を介し
て、遮光膜106に、さらに、導通材を介して対向電極
108に、それぞれ印加される構成となっている。
【0079】ほかに、対向基板102には、電気光学装
置1の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第1
に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等
に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例え
ば、金属材料や樹脂などからなる遮光膜(ブラックマト
リクス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合に
は、例えば、後述するプロジェクタのライトバルブとし
て用いる場合には、カラーフィルタは形成されない。ま
た、直視型の場合、電気光学装置1に光を対向基板10
2側から照射するフロントライトが必要に応じて設けら
れる。くわえて、素子基板101および対向基板102
の電極形成面には、それぞれ所定の方向にラビング処理
された配向膜(図示省略)などが設けられて、電圧無印
加状態における液晶分子の配向方向を規定する一方、対
向基板101の側には、配向方向に応じた偏光子(図示
省略)が設けられる。ただし、液晶105として、高分
子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用い
れば、前述の配向膜や偏光子などが不要となる結果、光
利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの
点において有利である。
【0080】また、この実施形態においては、電気光学
装置を構成する素子基板101を半導体基板とし、ここ
に、画素電極118に接続されるトランジスタ116
や、駆動回路の構成素子などを、MOS型FETで形成
したが、本発明は、これに限られない。例えば、素子基
板101を、ガラスや石英などの非晶質基板とし、ここ
に半導体薄膜を堆積して薄膜トランジスタ(TFT)を
形成する構成としても良い。このようにTFTを用いる
と、素子基板101として透明基板を用いることができ
る。
【0081】なお、液晶としては、TN型のほか、18
0度以上のねじれ配向を有するSTN型や、BTN(Bi
-stable Twisted Nematic)型・強誘電型などのメモリ
性を有する双安定型、高分子分散型、さらには、分子の
長軸方向と短軸方向とで可視光の吸収に異方性を有する
染料(ゲスト)を一定の分子配列の液晶(ホスト)に溶
解して、染料分子を液晶分子と平行に配列させたゲスト
ホスト型などの液晶を用いることもできる。
【0082】また、電圧無印加時には液晶分子が両基板
に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加時には液晶
分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直
配向(ホメオトロピック配向)の構成としても良いし、
電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に
配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対し
て垂直方向に配列する、という平行(水平)配向(ホモ
ジニアス配向)の構成としても良い。さらに、対向基板
に対向電極を配置するのでなく、素子基板上に、画素電
極と対向電極とを、互いに間隔を置いて櫛歯状に配置す
る構成としても良い。この構成では、液晶分子が水平配
向して、電極間による横方向の電界に応じて液晶分子の
配向方向が変化することになる。このように、本発明の
駆動方法に適合するものであれば、液晶や配向方式とし
て、種々のものを用いることが可能である。
【0083】本発明の適用対象たる電気光学装置の他の
例として、アモルファスシリコンTFTパネル、TFT
パネル、単純マトリックスパネルが挙げられる。これら
の電気光学装置の場合には、本発明に係る駆動回路であ
るドライバICをシール材の外側の基板にCOG実装す
るか、あるいはこのドライバICが可撓性基板に実装さ
れたTABを基板に接続するという構成が採られること
となる。
【0084】くわえて、電気光学装置としては、液晶装
置のほかに、エレクトロルミネッセンス(EL)や、デ
ジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、プラズマ発
光や電子放出による蛍光などを用いて、その電気光学効
果により表示を行う装置などの種々の電気光学装置に適
用可能である。この場合、電気光学材料としては、E
L、ミラーデバイス、ガス、蛍光体などとなる。なお、
電気光学材料としてELを用いる場合、素子基板におい
てELが画素電極と透明導電膜の対向電極との間に介在
することになるので、対向基板は不要となる。このよう
に、本発明は、上述した構成と類似の構成を有する電気
光学装置、特に、オンまたはオフの2値的な表示を行う
画素を用いて、階調表示を行う電気光学装置のすべてに
適用可能である。
【0085】I.電子機器への応用 次に、上述した液晶装置を具体的な電子機器に用いた例
のいくつかについて説明する。
【0086】<その1:プロジェクタ>まず、電気光学
装置1をライトバルブとして用いたプロジェクタについ
て説明する。図36は、このプロジェクタの構成を示す
平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ
2100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からな
るランプユニット2102が設けられている。このラン
プユニット2102から射出された投射光は、内部に配
置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイ
ックミラー2108によってRGBの3原色に分離され
て、各原色に対応するライトバルブ100R、100G
および100Bにそれぞれ導かれる。ここで、ライトバ
ルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述
した実施形態に係る液晶パネル100と同様であり、画
像信号を入力する外部回路(ここでは図示省略)から供
給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるも
のである。また、B色の光は、他のR色やG色と比較す
ると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レ
ンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ
2124からなるリレーレンズ系2121を介して導か
れる。
【0087】さて、ライトバルブ100R、100G、
100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイ
ックプリズム2112に3方向から入射する。そして、
このダイクロイックプリズム2112において、R色お
よびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進
する。したがって、各色の画像が合成されるた後、スク
リーン2120には、投射レンズ2114によってカラ
ー画像が投射されることとなる。
【0088】なお、ライトバルブ100R、100Gお
よび100Bには、ダイクロイックミラー2108によ
って、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するの
で、上述したカラーフィルタを設ける必要はない。ま
た、ライトバルブ100R、100Bの透過像はダイク
ロイックミラー2112により反射した後に投射される
のに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投
射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる
表示像を、ライトバルブ100Gによる表示像に対して
左右反転させる必要がある。
【0089】なお、この実施形態においては、透過型の
電気光学装置を用いたが、反射型表示の電気光学装置を
用いたプロジェクタとしても構わない。
【0090】<その2:モバイル型コンピュータ>次
に、上記電気光学装置1を、モバイル型のパーソナルコ
ンピュータに適用した例について説明する。図37は、
このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であ
る。図において、コンピュータ1200は、キーボード
1202を備えた本体部1204と、表示ユニット12
06とから構成されている。この表示ユニット1206
は、先に述べた電気光学装置1の表示パネル100の前
面にフロントライトを付加することにより構成されてい
る。
【0091】なお、この構成では、電気光学装置1を反
射直視型として用いることになるので、画素電極118
において、反射光が様々な方向に散乱するように、凹凸
が形成される構成が望ましい。
【0092】<その3:携帯電話>さらに、上記電気光
学装置1を、携帯電話に適用した例について説明する。
図38は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図
において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン13
02のほか、受話口1304、送話口1306ととも
に、電気光学装置1の表示パネル100を備えるもので
ある。この電気光学装置1にも、必要に応じてその前面
にフロントライトが設けられる。また、この構成でも、
電気光学装置1が反射直視型として用いられることにな
るので、画素電極118に凹凸が形成される構成が望ま
しい。
【0093】なお、電子機器としては、図36〜図38
を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファ
インダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワー
ドプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、PO
S端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられ
る。そして、これらの各種電子機器に対して、実施形態
や応用形態に係る電気光学装置が適用可能なのは言うま
でもない。
【0094】本発明が適応可能な表示パネル100とし
ては、上述した各種パッシブ駆動パネル(TN、ST
N、有機EL等)、各種アクティブ駆動パネル(TFD
パネル、アモルファスSi−TFTパネル、高温ポリS
i−TFTパネル、低温ポリSi−TFTパネル、Si
チップベースド液晶パネル、有機EL等)などの電気光
学装置がある。また、それらによって電気光学装置1を
構成するときには、TNパネル、STNパネル、TFD
パネル、アモルファスSi−TFTパネル、パッシブ型
有機ELの場合は走査回路はシリコンチップに形成して
液晶パネルに実装し、また、低温ポリSi−TFTパネ
ル、高温ポリSi−TFTパネル、Siチップベースド
液晶パネル、アクティブ型有機ELの場合は、走査回路
が基板上に内蔵可能なのでパネル内に形成するようにし
ても良い。
【0095】以上説明したように、本発明によれば、走
査線の走査/非走査設定を各走査線に対応する記憶回路
に設定するとともに、走査線信号をシフトするシフト回
路の回路構成を任意に変更可能とので、部分表示する位
置の自由度が高くなるとともに、走査線駆動および非走
査/走査設定の際のクロック数が減り低消費電力の効果
を得ることが出来る。また、各記憶回路の出力を所定の
信号(信号ND/PD)でマスクすることで、走査デー
タを送らなくても全画面表示が可能で、全ライン走査を
している期間に走査データを書き込むことが出来るよう
になる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各走査線の走査または非走査を設定する走査設定データ
を記憶する走査設定データ記憶手段と、走査設定データ
記憶手段に記憶されている走査設定データに基づいて走
査状態に設定されている走査線の駆動を指示する駆動制
御信号発生手段とを備えたので、アドレスデコーダ等を
用いず、簡易な構成で、部分表示等における非走査の走
査線数に対応する分、消費電力を低減することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電気光学装置1およびその周辺
回路を示すブロック図である。
【図2】 図1の画素110の構成例(画素110a)
を示す回路図である。
【図3】 図1の画素110の構成例(画素110b)
を示す回路図である。
【図4】 図1の画素110の構成例(画素110c)
を示す回路図である。
【図5】 図4の画素110c(TFD)を用いる場合
の表示パネル100の構成を示す斜視図である。
【図6】 図1の走査線ドライバ130の構成例(1ラ
イン毎に走査、非走査を設定する場合)を示すブロック
図である。
【図7】 図6の駆動制御信号発生回路611,61
2,613,…,61Mの変形例(駆動制御信号発生回
路61ja)を示すブロック図である。
【図8】 図1の走査線ドライバ130の具体的構成例
を示すブロック図である。
【図9】 図8の選択回路633b(b)の具体的構成
例(a)を示すブロック図である。
【図10】 図8の走査線ドライバ130の動作例(全
ラインを走査する時)を示すタイミングチャートであ
る。
【図11】 図8の走査線ドライバ130の動作例(一
部を走査する時)を示すタイミングチャートである。
【図12】 図1の走査線ドライバ130の他の構成例
(1ライン毎に走査、非走査を設定するとともに、記憶
回路631の出力をマスク可能とした場合)を示すブロ
ック図である。
【図13】 図12の駆動制御信号発生回路611c,
612c,613c,…,61Mcの変形例(駆動制御
信号発生回路61jd)を示すブロック図である。
【図14】 図12の走査線ドライバ130の具体的構
成例(図12に加えさらに記憶回路631をリセット可
能な記憶回路631eとする例)を示すブロック図であ
る。
【図15】 図14の走査線ドライバ130の動作例
(一部を走査する時)を示すタイミングチャートであ
る。
【図16】 図1の走査線ドライバ130の他の構成例
(複数の走査ライン毎に走査、非走査を設定する場合)
を示すブロック図である。
【図17】 図16の走査線ドライバ130の具体的構
成例を示すブロック図である。
【図18】 図17の走査線ドライバ130の動作例
(一部を走査する時)を示すタイミングチャートであ
る。
【図19】 図1の電気光学装置1の表示パネル100
をTFTパネルとして構成する場合(表示パネル100
a)を示すブロック図である。
【図20】 図19のTFTパネル100aの各走査線
112の駆動回路を示すブロック図である。
【図21】 図19の構成におけるレベルシフト前後の
電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図22】 図19のTFTパネル100aの各走査線
112の駆動回路の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図23】 図22の構成における各走査線112a,
bの動作電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図24】 図1の電気光学装置1の表示パネル100
をTFDパネルとして構成する場合(表示パネル100
b)を示すブロック図である。
【図25】 図24のTFDパネル100bの各走査線
112の駆動回路を示すブロック図である。
【図26】 図25の構成における各走査線112の動
作波形を示すタイミングチャートである。
【図27】 図25の構成における各走査線112の動
作電圧値をまとめた図表である。
【図28】 図25の構成による各走査線112の動作
波形を示すタイミングチャートである。
【図29】 図1の電気光学装置1の表示パネル100
を単純マトリクスパネルとして構成する場合(表示パネ
ル100c)を示すブロック図である。
【図30】 図29の単純マトリクスパネル100cの
各走査線112の駆動回路を示すブロック図である。
【図31】 図30の構成における各走査線112の動
作電圧値をまとめた図表である。
【図32】 図30の構成による各走査線112の動作
波形を示すタイミングチャートである。
【図33】 図14の走査線ドライバ130によってイ
ンターレース走査を行う場合の各部の波形を示すタイミ
ングチャートである。
【図34】 図1の電気光学装置1の構造を示す平面図
である。
【図35】 図1の電気光学装置1の構造を示す断面図
である。
【図36】 図1の電気光学装置1を適用した電子機器
の一例たるプロジェクタの構成を示す断面図である。
【図37】 図1の電気光学装置1を適用した電子機器
の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図
である。
【図38】 図1の電気光学装置1を適用した電子機器
の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…電気光学装置 100…表示パネル 130,130a,130b,130c…走査線ドライ
バ 140…信号線ドライバ 611〜61M…駆動制御信号発生回路 631…記憶回路(メモリ131) 632…Dフリップフロップ(シフトレジスタ) 633…選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA44 NB11 NC15 NC22 NC26 NC34 NC35 ND39 NE06 NF05 NF06 5C006 AA03 AB05 AC22 AF13 AF42 AF69 BB12 BB15 BC12 BF06 BF26 FA47 5C058 AA06 BA01 BA26 BB11 BB19 5C080 AA10 BB05 DD26 EE25 FF07 FF09 GG02 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査線と、複数のデータ信号線
    と、これらの各交差に対応して設けられた複数の画素と
    を有する電気光学装置の駆動回路において、 各走査線の走査又は非走査を設定する走査設定データを
    記憶する走査設定データ記憶手段と、 各走査線の駆動を指示する駆動制御信号を各々一時記憶
    する複数の一時記憶手段を有し、駆動制御信号を各一時
    記憶手段に順次転送し、各一時記憶手段に記憶された駆
    動制御信号により各走査線の駆動を指示する駆動制御信
    号発生手段と、 前記走査設定データ記憶手段に記憶されている走査設定
    データに基づいて前記駆動制御信号発生手段内の複数の
    一時記憶手段による駆動制御信号の転送経路を切り換え
    る切り換え手段とを備えることを特徴とする電気光学装
    置の駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記走査設定データ記憶手段が、各走査
    線毎に走査設定データを記憶することを特徴とする請求
    項1記載の電気光学装置の駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記走査設定データ記憶手段が、複数の
    走査線毎に走査設定データを記憶することを特徴とする
    請求項1記載の電気光学装置の駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記走査設定データ記憶手段は、複数の
    走査線に対応した複数の走査設定データ用一時記憶手段
    を直列接続してなるものであり、複数の走査設定データ
    用一時記憶手段は、走査線の走査に同期して直列に入力
    される走査設定データを順次後段に転送することによ
    り、各走査線に対応した各走査設定データを記憶するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気
    光学装置の駆動回路。
  5. 【請求項5】 複数の走査線と、複数のデータ信号線
    と、これらの各交差に対応して設けられた複数の画素
    と、 請求項1乃至4のいずれかに記載の駆動回路とを備える
    ことを特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電気光学装置を表示装置
    として備えることを特徴とする電子機器
JP2000057679A 2000-03-02 2000-03-02 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器 Pending JP2001249636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000057679A JP2001249636A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000057679A JP2001249636A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001249636A true JP2001249636A (ja) 2001-09-14

Family

ID=18578419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000057679A Pending JP2001249636A (ja) 2000-03-02 2000-03-02 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001249636A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003091259A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Tohoku Pioneer Corp 発光表示パネルの駆動装置
JP2005227629A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Sharp Corp アクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法、電子情報機器
JP2008058939A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Samsung Electronics Co Ltd 表示装置とその駆動方法及び画面表示モードの転換方法
US7365728B2 (en) 2003-07-23 2008-04-29 Sharp Kabushiki Kaisha Shift register and display device
JPWO2006134885A1 (ja) * 2005-06-14 2009-01-08 シャープ株式会社 シフトレジスタ、表示装置の駆動回路および表示装置
JP2014228737A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 株式会社ルネサスエスピードライバ 半導体装置、及び表示装置
JP2015125351A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 表示装置用の駆動回路および表示装置
JP2015125350A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 表示装置用の駆動回路および表示装置
JP2019219461A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 株式会社デンソーテン 映像処理装置および表示態様変更方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003091259A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Tohoku Pioneer Corp 発光表示パネルの駆動装置
US7365728B2 (en) 2003-07-23 2008-04-29 Sharp Kabushiki Kaisha Shift register and display device
JP2005227629A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Sharp Corp アクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法、電子情報機器
JP4484137B2 (ja) * 2004-02-13 2010-06-16 シャープ株式会社 アクティブマトリクス型表示装置およびその駆動方法、電子情報機器
JPWO2006134885A1 (ja) * 2005-06-14 2009-01-08 シャープ株式会社 シフトレジスタ、表示装置の駆動回路および表示装置
US8174479B2 (en) 2005-06-14 2012-05-08 Sharp Kabushiki Kaisha Shift register, circuit driving display device, and display device
JP2008058939A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Samsung Electronics Co Ltd 表示装置とその駆動方法及び画面表示モードの転換方法
JP2014228737A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 株式会社ルネサスエスピードライバ 半導体装置、及び表示装置
JP2015125351A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 表示装置用の駆動回路および表示装置
JP2015125350A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 表示装置用の駆動回路および表示装置
JP2019219461A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 株式会社デンソーテン 映像処理装置および表示態様変更方法
JP7161869B2 (ja) 2018-06-18 2022-10-27 株式会社デンソーテン 映像処理装置および表示態様変更方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6965366B2 (en) System and method for driving an electro-optical device
JP4123711B2 (ja) 電気光学パネルの駆動方法、電気光学装置、および電子機器
JP4196999B2 (ja) 液晶表示装置の駆動回路、液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法、および電子機器
US6778157B2 (en) Image signal compensation circuit for liquid crystal display, compensation method therefor, liquid crystal display, and electronic apparatus
US7075507B2 (en) Electro-optical device, gray scale display method, and electronic apparatus
US7602361B2 (en) Electro-optical device, driving circuit, method, and apparatus to clear residual images between frames and precharge voltage for subsequent operation
US7495650B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
KR20070037684A (ko) 전기 광학 장치, 전기 광학 장치의 구동 방법 및 전자 기기
US7038645B2 (en) Driving method for electro-optical apparatus, driving circuit therefor, electro-optical apparatus, and electronic equipment
TW200919435A (en) Electro-optical device, driving circuit, and electronic apparatus
US20030011552A1 (en) Electrooptic device and electronic apparatus
JPH0980386A (ja) 液晶表示装置
JP2001249636A (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器
JP2002352593A (ja) シフトレジスタ、電気光学パネル、その駆動回路および駆動方法、および電子機器
US20050237291A1 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP3800912B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
JP3818050B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路及び駆動方法
JP3855575B2 (ja) 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器
US7626567B2 (en) Electro-optic device, method for driving the same, and electronic device
JP4461687B2 (ja) 電気光学パネル、その駆動回路及び駆動方法、並びに電子機器
JP2006178494A (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2004061631A (ja) 電気光学装置、フレキシブルプリント基板及び電子機器
JP2002229528A (ja) 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器
JP2008033362A (ja) 電気光学パネルの駆動方法、電気光学装置、および電子機器
JP2004233447A (ja) 電気光学パネル及びその駆動方法、電気光学装置、並びに電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606