JP6261291B2 - GaN系電界効果トランジスタおよび窒化物半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、GaN系電界効果トランジスタおよび窒化物半導体装置に関する。
従来より、Si系電界効果トランジスタ(FET)としては、素子分離領域を含むものがある(特許文献1:特開平11−26767号公報)。
ところで、最近、ヘテロ接合を有するGaN系電界効果トランジスタ(GaN系HFET)は、高い耐圧を有し、かつ、高いキャリア移動度を有するため、パワーデバイスなどへの利用が期待されている。
ここで、GaN系電界効果トランジスタのヘテロ接合とは、下層のGaN系チャネル層に、上層のGaN系バリア層をヘテロ接合して積層した構造である。
特開平11−26767号公報
特許文献1のようなSi系FETにおいては、界面制御はほぼ実現されているが、GaN系HFETにおいては、界面制御が難しく、素子分離をしたつもりでも、表面リーク等により、電流がリークしてしまうという問題がある。より詳しくは、GaN系バリア層をエッチングして、絶縁膜を堆積したのみでは、絶縁膜とエッチング面との界面にキャリアが残存しているため、素子分離が不完全になって、界面を通じて電流リークが生じるという問題がある。
そこで、この発明の課題は、素子分離部位の界面リークを低減したGaN系電界効果トランジスタを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のGaN系電界効果トランジスタは、
基板と、
上記基板上に積層されたGaN系チャネル層と、このGaN系チャネル層の上にヘテロ接合したGaN系バリア層とを含むGaN系積層体と、
上記GaN系積層体の活性領域上に形成されたゲート電極とソース電極とドレイン電極とを有する素子部と、
上記活性領域を分離するために上記GaN系バリア層を含まないと共に、上記GaN系チャネル層の一部を含む分離領域と、
上記分離領域上に形成された素子分離用電極と
を備え、
上記素子分離用電極は、上記活性領域を囲んでいることを特徴としている。
また、この発明の窒化物半導体装置は、
上述のGaN系電界効果トランジスタと、
このGaN系電界効果トランジスタにカスコード接続されている別の電界効果トランジスタと
を備えることを特徴としている。
この明細書で、GaN系とは、AlInGa1−X−YN(X≧0、Y≧0、0≦X+Y<1)で表される物質のことを言い、例えば、GaN、AlGaN、InGaNなどのことを言う。
この発明によれば、素子分離領域におけるリーク電流を低減することができる。
図1はこの発明の第1実施形態のGaN系電界効果トランジスタの模式縦断面図である。 上記第1実施形態のGaN系電界効果トランジスタの素子部の模式縦断面図である。 上記GaN系電界効果トランジスタを用いたこの発明の第2実施形態の窒化物半導体装置の回路図である。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、この第1実施形態のGaN系電界効果トランジスタは、例えばシリコン基板である基板1と、この基板1上に積層されたGaN系チャネル層2と、このGaN系チャネル層2上にヘテロ接合したGaN系バリア層3とを備える。このGaN系チャネル層2とGaN系バリア層3とは、GaN系積層体5を構成する。上記GaN系チャネル層2およびGaN系バリア層3は、GaN系半導体からなる。
この明細書で、GaN系半導体とは、AlInGa1−X−YN(X≧0、Y≧0、0≦X+Y<1)で表される半導体のことを言い、例えば、GaN、AlGaN、InGaNなどを言う。
上記GaN系チャネル層2は、この第1実施形態では、アンドープのGaN層である。このGaN系チャネル層2は電子が走行するチャネルとして機能する。このGaN系チャネル層2のC濃度は、可能な限り低いほど良く、1×1017/cm以下が望ましい。C濃度が高い場合、このGaN系積層体5で、電界効果トランジスタを作製した場合、高電圧動作時のオン抵抗が、低電圧動作時のオン抵抗よりも高くなってしまうコラプス現象が生じやすくなってしまうためである。
上記GaN系バリア層3は、この第1実施形態では、Al混晶比17%程度のAlGaN層であり、厚みは34nmである。上記GaN系チャネル層2とGaN系バリア層3でヘテロ接合を形成しており、界面のGaN系チャネル層2側に二次元電子ガス(2DEG)が発生する。オン状態のときは、2DEGを伝って電子が流れ、オフ状態のときはゲート電極下に空乏層が生じ、電子が流れない仕組みとなっている。なお、上記GaN系バリア層3のAl混晶比や厚みは一例であり、GaN系チャネル層2とGaN系バリア層3との間に2DEGが発生すれば可である。
上記GaN系積層体5の活性領域10に、例えばスイッチング素子部などの素子部20を設けている。
ここで、上記活性領域10とは、上記GaN系チャネル層2およびGaN系バリア層3とのヘテロ接合によって2次元電子ガス(2DEG)が発生する領域であり、キャリアを発生させる領域のことである。
上記素子部20において、図2に示すように、上記GaN系積層体5に、上記GaN系バリア層3を貫通してGaN系チャネル層2に達するリセスを形成し、このリセスにドレイン電極21,21とソース電極22とをオーミック電極として形成している。また、上記GaN系バリア層3の上、かつ、上記ドレイン電極21とソース電極22との間に、ゲート電極23,23を形成している。このゲート電極23は、GaN系バリア層3にショットキー接合するショットキー電極である。尤も、図示しないが、ゲート電極は、ゲート絶縁膜を有する絶縁膜ゲート電極であってもよい。
上記GaN系チャネル層2とGaN系バリア層3との界面、GaN系チャネル層2側に2DEG25が発生する。
また、上記GaN系積層体5上には、図示しないが、絶縁層としての保護膜と、絶縁層としての層間絶縁膜と、配線層を形成している。
一方、図1に示すように、上記活性領域10を分離するために、GaN系バリア層3をエッチングにより除去して、分離領域30を形成している。この分離領域30は、GaN系バリア層3を含まない一方、GaN系チャネル層2の一部を含んでいる。視点を変えると、この分離領域30では、GaN系バリア層3が除去されているから、分離領域30は、バリア層除去領域30でもある。上記分離領域30の上には、断面略U字状の素子分離用電極31を形成し、この素子分離用電極31で活性領域10を囲んでいる。
上記素子分離用電極31と、分離領域30のGaN系チャネル層2との間に、絶縁膜32を設けている。この絶縁膜32は、素子分離用電極31の下面に密着しており、好ましくは厚さ40nm以下、例えば厚さ20nmのストイキオメトリの窒化シリコン(SiN)膜である。また、上記分離領域30および活性領域10の一部を覆う絶縁膜6を設けている。
より詳細に説明すると、図1では、上記素子部20とチップ端7とを、活性領域10を囲む素子分離用電極31で素子分離している。端的に説明するために、図1の左側は活性領域を描いているが、実際は、左端も活性領域とチップ端とを素子分離用電極31で素子分離を行っている。
また、上記分離領域30および素子分離用電極31は、素子部20とチップ端7との間の素子分離に限るものではなく、素子部20と図示しない別の素子部との間の素子分離に対しても適用できる。また、素子分離用電極31は必ずしもU字状にする必要は無いが、この第1実施形態では、絶縁膜6の段差によって、絶縁膜32や素子分離用電極31が段切れされないように、U字状のテーパをつけている。
前述の如く、上記分離領域30は、活性領域10を分離するために、GaN系バリア層3をエッチングにより除去したバリア層除去領域30である。この第1実施形態においては、図1に示すように、分離領域30において、GaN系バリア層3を完全に除去するために、オーバエッチングをかけており、GaN系バリア層3よりも深くGaN系チャネル層2の一部まで削っている。また、図1に示すように、素子分離用電極31が設置されている以外の面内方向の箇所は、分離領域30は絶縁膜6で覆われている。
上記素子分離用電極31の材料は、金属材料では、Ti、Co、W、Al、Ta、Ni、Pt、Pdを始めとした仕事関数の高い物質、あるいは上記金属材料の合金、あるいは上記金属材料の窒化物、あるいは上記金属のシリサイド化材料、あるいは上記に挙げた材料の積層膜を用いても可である。この第1実施形態では、上記素子分離用電極31は、下層にWN、上層にWを用いた積層膜である。
また、上記素子分離用電極31は、基板1の裏面もしくは素子部20のゲート電極23に電気的に接続している。
上記構成のGaN系電界効果トランジスタは、次のように動作する。
今、仮に、素子分離用電極31が設けられていないと仮定すると、分離領域30の絶縁膜6がある箇所では、GaN系バリア層3をエッチングした後の表面状態や、GaN系バリア層3と絶縁膜6の界面状態によって、活性領域10と比較すればごく少数ではあるがキャリアが存在する。そのために、GaN系バリア層3をエッチングしてヘテロ接合させていなくても、無視できない電流リークが生じてしまい、活性領域10の分離が不完全となってしまうという問題が生じる。
しかし、この第1実施形態のGaN系電界効果トランジスタでは、上記素子分離用電極31を分離領域30に設けて、この素子分離用電極31で活性領域10を囲んでいるから、素子分離用電極31の仕事関数の高さが作用することにより、素子分離用電極31下のキャリアを無くし、リーク電流を低減することが可能となった。
また、この第1実施形態では、素子分離用電極31と、分離領域30のGaN系チャネル層2との間に、絶縁膜32を設けているから、素子分離用電極31に流れるリーク電流をさらに低減することができる。
しかも、上記素子分離用電極31の下の絶縁膜32は、厚さが40nm以下の一例である20nmの薄さであるので、素子分離用電極31のGaN系チャネル層2に及ぼす仕事関数の作用を妨害することがない。
さらに、上記素子分離用電極31の下の絶縁膜32の材料にSiNを用いているから、素子分離用電極31の下の絶縁膜32とGaN系チャネル層2との界面のトラップを減少させることが可能である。そのため、素子部20と分離領域30との間のリーク電流の低減を一層改善することが可能である。
また、この第1実施形態において、上記素子分離用電極31を基板1の裏面に接続している場合、素子分離用電極31とチップ端7との間の電位差はゼロであるから、この間にリーク電流は流れない。したがって、素子部20から基板1の裏面までのリーク電流を低減することが可能である。
また、上記素子分離用電極31を素子部20のゲート電極23に接続している場合で、素子部20がノーマリーオフ(ゲート電圧0Vで素子がオフする特徴をもつもの)であれば、上記基板1の裏面に接続した場合と同様であるが、ノーマリーオン(ゲート電圧0Vで素子がオンする特徴をもつもの)の場合、素子部20がオフ状態の際にはゲート電圧はマイナスとなっているため、素子分離用電極31の電圧もマイナスであることから、素子分離用電極31下にごく少数残ったキャリアを無くすことができ、分離領域30のリーク電流をさらに低減することが可能である。
また、上記素子分離用電極31を素子部20のゲート電極23に接続している場合で、かつ、素子部20がノーマリーオンの場合、素子分離用電極31の下に絶縁膜32を設けているから、素子分離用電極31の材料は、仕事関数の高い金属である必要はなく、一般的に用いられるポリシリコン(poly−Si)でも構わない。
上記第1実施形態では、基板1としてシリコン基板を用いたが、基板1は、窒化物半導体層を積層可能であれば可であり、例えば、サファイア基板、GaN基板、SiC基板、AlN基板等を用いてもよい。
また、図示しないが、上記基板1とGaN系チャネル層2との間に耐圧向上のためのバッファ層が形成されていても構わない。バッファ層とは、例えば、C濃度の高い高抵抗のGaNや、また、AlGa1−xN(0≦x≦1)とAlGa1−yN(0≦y≦1、x≠y)が連続して積層された超格子構造を用いた層等である。
また、図示しないが、上記GaN系チャネル層2とGaN系バリア層3との間に2DEG25中のキャリアの移動度向上のためのスペーサ層としてAlN層が形成されていても構わない。
また、図示しないが、上記GaN系バリア層3の上にキャップ層としてGaN層が形成されていても構わない。上記キャップ層は、上記GaN系バリア層3のAlGaN中のAlの酸化防止や、不純物の取り込み防止のためのものである。また、AlGaNからなるGaN系バリア層3を、このGaN層であるキャップ層とGaN系チャネル層2のGaN層とで挟み込むことによって、格子定数の違いによるGaN系バリア層3の歪みを防ぐことが可能である。
また、上記第1実施形態では、GaN系チャネル層2に達するリセスを形成し、このリセスにドレイン電極21とソース電極22をオーミック電極として形成したが、上記リセスを形成しないで、GaN系チャネル層上のGaN系バリア層上にドレイン電極とソース電極を形成し、GaN系バリア層の層厚を薄くすることによってドレイン電極とソース電極がオーミック電極になるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、上記素子分離用電極31の下の絶縁膜32として、ストイキオメトリのSiN膜32を用いたが、この絶縁膜32の材料は、絶縁性が高ければ可であり、例えば、酸化シリコン(SiO)等であってもよい。この絶縁膜32の材料にSiOを用いた場合、素子分離用電極31に流れ込むリーク電流を低減することが可能となる。
また、上記素子分離用電極31の下の絶縁膜32は、削除することも可能である。
(第2の実施例)
図3に示すように、この第2実施形態の窒化物半導体装置は、第1実施形態または変形例に記載のGaN系HFET51と、このGaN系HFET51にカスコード接続されている別の電界効果トランジスタ52とを備えている。
上記GaN系HFET51および電界効果トランジスタ52は、ノーマリーオンタイプである。
上記電界効果トランジスタ52はGaN系HFET51のような高耐圧は必要なく、この第2実施形態では、電界効果トランジスタ52として耐圧40VのMOSトランジスタ52を用いた。
このGaN系HFET51の閾値電圧を−|Vth|とすると、オフ動作時のこのGaN系HFET51のソース電位は、|Vth|ほど電位が上がることとなる。
従来技術では、ソース電位が|Vth|、基板裏面は0Vであり、ソース−基板裏面間に電位差があるので、このようにカスコード接続していると、リーク電流がさらに生じやすい状態となっている。
しかしながら、上述のGaN系HFET51がカスコード接続された場合には、素子領域と分離領域間のリーク電流を、従来技術に比べて顕著に低減することができる。
また、図1に示す素子分離用電極31が基板1の裏面もしくは素子部20のゲート電極に電気的に接続している場合には、ソース電位が|Vth|ほど上がっていることから、素子分離用電極31の下は空乏化して、素子部20と分離領域30間のリーク電流のさらなる低減の効果がある。
この発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
この発明のGaN系電界効果トランジスタは、
基板1と、
上記基板1上に積層されたGaN系チャネル層2と、このGaN系チャネル層2の上にヘテロ接合したGaN系バリア層3とを含むGaN系積層体5と、
上記GaN系積層体5の活性領域10上に形成されたゲート電極23とソース電極22とドレイン電極21とを有する素子部20と、
上記活性領域10を分離するために上記GaN系バリア層3を含まないと共に、上記GaN系チャネル層2の一部を含む分離領域30と、
上記分離領域30上に形成された素子分離用電極31と
を備え、
上記素子分離用電極31は、上記活性領域10を囲んでいることを特徴としている。
上記構成のGaN系電界効果トランジスタによれば、上記分離領域30上に、上記活性領域10を囲む素子分離用電極31を設けているので、この素子分離用電極31の仕事関数が作用して、素子分離用電極31下のキャリアが無くなって、リーク電流を低減することが可能となる。
1実施形態では、
上記素子分離用電極31と上記GaN系チャネル層2との間に絶縁膜32を設けている。
上記実施形態によれば、上記絶縁膜32により、上記素子分離用電極31に流れるリーク電流をさらに低減することが可能となる。
また、1実施形態では、
上記絶縁膜32の材料は、窒化シリコンまたは酸化シリコンのうちの少なくとも1つである。
上記素子分離用電極31の下の上記絶縁膜32の材料が窒化シリコンである場合、上記絶縁膜32と上記GaN系チャネル層2との界面におけるキャリアのトラップを減少させることが可能となり、上記活性領域10と分離領域30との間のリーク電流を一層低減することが可能である。
上記素子分離用電極31の下の上記絶縁膜32の材料が酸化シリコンである場合、上記素子分離用電極31に流れ込むリーク電流を低減することが可能となる。
また、1実施形態では、
上記素子分離用電極31は、上記基板1裏面または上記素子部20のゲート電極23に電気的に接続されている。
上記素子分離用電極31が上記基板1裏面に接続されている場合、上記素子分離用電極31と、上記基板の端、つまり、チップ端7との間の電位差はゼロであり、この間にリーク電流は流れない。したがって、上記基板1裏面へのリーク電流を低減することが可能である。
また、上記素子分離用電極31が上記素子部20のゲート電極23に接続されている場合、上記素子部20がノーマリーオフ型(ゲート電圧0Vで素子がオフする型)であれば、上記基板1裏面に接続した場合と同様であるが、ノーマリーオン型(ゲート電圧0Vで素子がオンする型)の場合、素子部20がオフ状態の際にはゲート電圧23はマイナスとなっているため、素子分離用電極31の電圧もマイナスであることから、上記素子分離用電極31下にごく少数残ったキャリアを無くすことができ、上記分離領域30からのリーク電流をさらに低減することが可能である。
この発明の窒化物半導体装置は、
上述のGaN系電界効果トランジスタ51と、
このGaN系電界効果トランジスタ51にカスコード接続されている別の電界効果トランジスタ52と
を備えることを特徴としている。
従来技術においては、GaN系HFETのカスコード接続を行うと、GaN系HFETのソース電位は、GaN系HFETの閾値電圧の絶対値ほど上がることとなり、素子部と分離領域間に電位差が生じ、リーク電流はさらに悪化する。
これに対して、この発明の窒化物半導体装置は、この発明のGaN系電界効果トランジスタ51を用いているので、従来技術に比べて顕著にリーク電流の低減を行える。
第1〜第2実施形態および変形例で述べた構成要素は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよいのは、勿論である。
1 基板
2 GaN系チャネル層
3 GaN系バリア層
5 GaN系積層体
6,32 絶縁膜
7 チップ端
10 活性領域
20 素子部
21 ドレイン電極
22 ソース電極
23 ゲート電極
25 2DEG
30 分離領域
31 素子分離用電極
51 GaN系HFET
52 電界効果トランジスタ

Claims (4)

  1. 基板と、
    上記基板上に積層されたGaN系チャネル層と、このGaN系チャネル層の上にヘテロ接合したGaN系バリア層とを含むGaN系積層体と、
    上記GaN系積層体の活性領域上に形成されたゲート電極とソース電極とドレイン電極とを有する素子部と、
    上記活性領域を分離するために上記GaN系バリア層を含まないと共に、上記GaN系チャネル層の一部を含む分離領域と、
    上記分離領域上に形成された素子分離用電極と
    を備え、
    上記素子分離用電極は、上記活性領域を囲んでおり、
    上記素子分離用電極と上記GaN系チャネル層との間に絶縁膜を設けていることを特徴とするGaN系電界効果トランジスタ。
  2. 請求項1に記載のGaN系電界効果トランジスタにおいて、
    上記素子分離用電極は、上記基板裏面または上記素子部のゲート電極に電気的に接続されていることを特徴とするGaN系電界効果トランジスタ。
  3. 請求項1または2に記載のGaN系電界効果トランジスタにおいて、
    上記絶縁膜の材料は、窒化シリコンまたは酸化シリコンのうちの少なくとも1つであることを特徴とするGaN系電界効果トランジスタ。
  4. 基板と、
    上記基板上に積層されたGaN系チャネル層と、このGaN系チャネル層の上にヘテロ接合したGaN系バリア層とを含むGaN系積層体と、
    上記GaN系積層体の活性領域上に形成されたゲート電極とソース電極とドレイン電極とを有する素子部と、
    上記活性領域を分離するために上記GaN系バリア層を含まないと共に、上記GaN系チャネル層の一部を含む分離領域と、
    上記分離領域上に形成された素子分離用電極と
    を備え、
    上記素子分離用電極は、上記活性領域を囲んでいるGaN系電界効果トランジスタと、
    このGaN系電界効果トランジスタにカスコード接続されている別の電界効果トランジスタと
    を備えることを特徴とする窒化物半導体装置。
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