JP6260985B2 - 積層体の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6260985B2
JP6260985B2 JP2013210579A JP2013210579A JP6260985B2 JP 6260985 B2 JP6260985 B2 JP 6260985B2 JP 2013210579 A JP2013210579 A JP 2013210579A JP 2013210579 A JP2013210579 A JP 2013210579A JP 6260985 B2 JP6260985 B2 JP 6260985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink layer
metallic ink
metallic
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013210579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015074123A (ja
Inventor
大西 勝
勝 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mimaki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mimaki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mimaki Engineering Co Ltd filed Critical Mimaki Engineering Co Ltd
Priority to JP2013210579A priority Critical patent/JP6260985B2/ja
Priority to PCT/JP2014/076324 priority patent/WO2015053153A1/ja
Publication of JP2015074123A publication Critical patent/JP2015074123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6260985B2 publication Critical patent/JP6260985B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B9/00Layered products comprising a layer of a particular substance not covered by groups B32B11/00 - B32B29/00
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/04Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

本発明はインクで印刷することによって形成された積層体及びその製造方法に関するものである。
特許文献1には、金属粉末及び溶剤を含む紫外線硬化型インクジェット用組成物が記載されている。
特開2013−001839号公報(2013年1月7日公開)
ところで、黒色のメディアに対してカラーインクで印刷を行なう場合、メディアの色がカラーインクにより形成された層を透過することによって、所望の色合いに見えないことがある。これを防ぐために、メディア上に白色インクを塗布した後に、当該白色インクによって形成された層の上に、所望の色のカラーインクを塗布する対策が考えられる。しかし、白色インクでは、メディアの色の隠ぺいが不十分であるため、メディアの色の影響を十分に抑えることができない。
本発明はこのような問題に鑑みて成されたものであり、被記録媒体の色の影響を抑えて、所望の色合いを実現した積層体及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係る積層体は、上記課題を解決するため、被記録媒体、金属粒子を含むインクであるメタリックインクによって形成されたメタリックインク層、及び、着色するためのインクである着色インクによって形成された着色インク層を備え、上記メタリックインク層は、上記被記録媒体の上にあり、上記着色インク層は、上記メタリックインク層の上であって、上記被記録媒体とは反対側にあることを特徴としている。
また、本発明に係る積層体の製造方法は、被記録媒体上に、金属粒子を含むインクであるメタリックインクを塗布してメタリックインク層を形成するメタリックインク層形成工程と、上記メタリックインク層の上であって、上記被記録媒体とは反対側の面に、着色するためのインクである着色インクを塗布して着色インク層を形成する着色インク層形成工程と、を含むことを特徴としている。
メタリックインク層を形成するメタリックインク中の金属粒子が、被記録媒体への光の到達を遮断することにより、被記録媒体の色を隠ぺいする。これにより、着色インク層の色合いに被記録媒体の色が影響を及ぼすことを抑えることができる。よって、被記録媒体の色の影響を抑えて所望の色合いを実現できる。
本発明に係る積層体では、上記被記録媒体の上記メタリックインク層が形成されている側の面は黒色であってもよい。黒色の被記録媒体であっても、当該被記録媒体が着色インク層の色合いに対して影響を及ぼすことを好適に抑えることができる。
本発明に係る積層体では、上記メタリックインクは、紫外線硬化型であり、且つ、溶媒を含むインクであることがより好ましい。
メタリックインク層が薄くなるので金属粒子の動きを規制することができ、また、メタリックインクが硬化するまでの流動性が高いので金属粒子が整って整列する。よって、より多くの光の被記録媒体への到達を光に対する透過率の低い金属粒子が遮蔽して、被記録媒体の色を隠ぺいする効果が高まる。
本発明に係る積層体では、上記着色インク層は、白色のインクによって形成された層であってもよい。被記録媒体の色が白色のインクに対して影響を及ぼすことを抑えることができる。
本発明に係る積層体では、上記着色インク層は、複数の層からなり、当該複数の層のうち、最も上記メタリックインク層側の層は、白色のインクによって形成された層であってもよい。
白色のインクから形成された層も、被記録媒体の色を隠ぺいするので、被記録媒体の色が最表面の着色インク層の色に対して影響を及ぼすことを、より抑えることができる。
本発明によれば、メディアの色の影響を抑えて、所望の色合いを実現できるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る印刷物1の構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
<積層体>
まず、本発明に係る積層体の一実施形態である印刷物1について図1を用いて説明する。図1は印刷物1の構造を示す図である。
印刷物1はメディア11(被記録媒体)、メタリックインク層12、白色インク層13(着色インク層)及びカラーインク層14(着色インク層)から構成されている。
〔被記録媒体〕
メディア11は黒色である。つまり、メディア11のメタリックインク層12が形成されている側の面は黒色になっている。本発明に係る積層体が備える被記録媒体の色は特に限定されるものではなく、黒色以外のものも好適に用いることができる。従来技術では、黒色の被記録媒体上にカラーインクで印刷を行なう場合、カラーインクの色合いが被記録媒体の黒色の影響を受けるが、本発明では、被記録媒体と着色インク層との間にメタリックインク層を含むので、メタリックインク層が被記録媒体の色を隠ぺいして、カラーインクの色合いに対する影響を抑えることができる。
メディア11の材質としては特に限定されず、様々な種類のものを採用できる。
また、メディア11には受理層が設けられていてもよい。メタリックインクが接着し難いメディア11であってもメタリックインク層を形成することができる。どのような樹脂で受理層を形成するかについては、当業者であれば容易に理解できる。なお、受理層とはインク受容層ともいい、インクを吸収して染料、顔料等の色材を定着させるために被記録媒体上に形成される層であり、例えば、水溶性樹脂等によって形成される。また、受理層は、例えば、デンプン等の水系受理層であってもよい。また、例えば、カオリン又は酸化チタンとSBRゴムとによって形成した受理層を形成することがより好ましい。また、受理層を有する被記録媒体は、その印刷面が平滑化処理されたものであることがより好ましい。
〔メタリックインク層〕
メタリックインク層12は、金属粒子を含むインクであるメタリックインクによって形成された層である。メタリックインク層12に含まれる金属粒子がメディア11の色を隠ぺいするので、着色インク層の色合いにメディア11の色が影響を及ぼすことを抑えることができる。
本発明に係る積層体が備えるメタリックインク層を形成するためのメタリックインクは金属粒子を含めばよい。
金属粒子は、印刷物が金属であるような質感を与えるために加える着色剤である。金属の種類としては、印刷物の用途等に応じて適宜選択すればよく、例えば、銀、アルミ等が挙げられる。また、「金属粒子」は、金属が粒子の表面に存在していればよく、金属のみから形成される粒子のみならず、非金属粒子の表面を金属で被覆された粒子も包含される。
金属粒子の形状は、特に限定されないが、鱗片状、扁平状であることが好ましい。鱗片状や扁平状の金属粒子が、その面方向が被記録媒体の面方向に平行になるように配向することで、輝度がより向上する。
金属粒子の平均粒径は、10nm以上、2000nm以下が好ましく、30nm以上、1000nm以下がより好ましい。これにより、メディアの色に対する隠ぺい性がより向上する。なお、平均粒径とは金属粒子の投影面積が最大となる方向から観察した際の面積の直径の数平均である。
メタリックインク中における金属粒子の含有率は、当該インク全体に対して1重量%以上、20重量%以下であることが好ましく、2重量%以上、10重量%以下であることがより好ましい。
メタリックインクは紫外線硬化型インクであることがより好ましく、紫外線硬化型インクであり、且つ、溶媒を含むインクであることがさらに好ましい。
紫外線硬化型インクとは、紫外線の照射を受けることで硬化するインクであり、紫外線の照射を受けることで重合するモノマー又はオリゴマー等の樹脂をバインダとして含む。このような樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等が挙げられる。
メタリックインクに含まれる紫外線硬化型化合物としては、紫外線を照射した際に硬化する化合物であれば限定されない。紫外線硬化型化合物としては、例えば、紫外線の照射により重合する硬化型モノマー及び硬化型オリゴマーが挙げられる。
硬化型モノマーとしては、例えば、低粘度アクリルモノマー、ビニルエーテル類、オキセタン系モノマー又は環状脂肪族エポキシモノマー等が挙げられる。硬化型オリゴマーとしては、例えば、アクリル系オリゴマーが挙げられる。
低粘度アクリルモノマーは、ラジカル重合により重合し、硬化した樹脂を形成する。低粘度アクリルモノマーとしては、例えば、メトキシポリエチレングリコール(n=3又は9)アクリレート、フェノキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、フェノキシヘキサエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコール(n=2、4又は9)メタアクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、β−カルボキシエチルアクリレート、アクリロイルモルフォリン、ダイアセトンアクリルアマイド、ビニルホルムアミド、N−ビニルピロリドン、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2POネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール(n=4又は9)ジアクリレート、エチレングリコールジメタアクリレート、ナノエチレングリオールジアメタクリレート、ポリプロピレングリコール(n=2、4又は9)ジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、グリセリンジメタクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、変性エポキシ化ポリエチレングリコールジアクリレート、アクリル酸−2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート(EO20モル)、又は、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート等が挙げられる。
ビニルエーテル類は、カチオン重合により重合し、硬化した樹脂を形成する。ビニルエーテル類としては、例えば、ヒドロキシブチルビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、プロピレンカーボネートのプロペニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、シクロヘキサンビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、トリプロピレングリコールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、アリルビニルエーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、ノナジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジオールビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ペンタエリスリトールテトラビニルエーテル、VEEAアクリル酸−2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、又は、VEEMメタクリル酸−2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル等が挙げられる。また、ビニルエーテル類の硬化型モノマーとしては、例えば、以下の式(I)又は(II)の化学式で表わされるモノマーが挙げられる。
Figure 0006260985
Figure 0006260985
オキセタン系モノマーは、カチオン重合により重合し、硬化した樹脂を形成する。オキセタン系モノマーとしては、例えば、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、1,4−ビス「((3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ)メチル」ベンゼン、3−エチル−3−「((3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ)メチル」オキセタン、3−エチル−3−(2−エチヘキシロキシメチル)オキセタン、又は3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン等が挙げられる。
環状脂肪族エポキシモノマーは、カチオン重合により重合し、硬化した樹脂を形成する。環状脂肪族エポキシモノマーとしては、例えば、Daicel Chemical Industries Co.,Ltd製のCelloxide 2000、Celloxide 3000、Dow Chemical Co.製のCYRACURE UVR−6015、CYRACURE UVR−6028、CYRACURE UVR−6105、CYRACURE UVR−6128、CYRACURE ERL−4140及びその誘導体、丸善石油化学株式会社製のDCPD−EP及びその誘導体等が挙げられる。
アクリル系オリゴマーは、カチオン重合により重合し、硬化した樹脂を形成する。アクリル系オリゴマーとしては、例えば、ハイパーブランチ型ポリエステルアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、又はエポキシアクリレート等が挙げられる。
メタリックインク中における紫外線硬化型化合物の含有率は、当該インク全体に対して1重量%以上、90重量%以下であることが好ましく、5重量%以上、60重量%以下であることがより好ましい。
メタリックインクに含まれる溶媒としては、例えば、炭化水素系溶剤、アルコール類、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、グリコール誘導体が挙げられる。
グリコール誘導体としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート等のグリコールエーテル類、グリコールエーテルアセテート類が挙げられる。
また、炭化水素系溶剤としては、例えば、芳香族炭化水素系溶剤、塩化炭化水素系溶剤、脂環式炭化水素系溶媒、脂肪族炭化水素系溶媒が挙げられ、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼンなどが挙げられる。
また、エステル系溶剤としては、例えば、ギ酸プロピル、ギ酸−n−ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸第二ブチル、酢酸−n−アミル、酢酸イソアミル、酢酸メチルイソアミル、酢酸第二ヘキシル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸−n−ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、乳酸メチル、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。
また、ケトン系溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、メシチルオキシドなどが挙げられる。
メタリックインク中における溶媒の含有率は、当該インク全体に対して10重量%以上、90重量%以下であることが好ましく、40重量%以上、80重量%以下であることがより好ましい。
メタリックインクが紫外線硬化型であることにより、塗布後に素早く硬化させることができる。
また、メタリックインクが、紫外線硬化型インクであり、且つ、溶媒を含むことにより、メディア11の色を隠ぺいする効果をより高めることができる。理由は次のとおりである。溶媒を含んでいるので、メタリックインクの流動性が高い。そのため、塗布後のメタリックインクは面方向に流動しやすく、メタリックインク層の厚みが薄くなる。メタリックインク層が薄いと金属粒子の動きを規制することができる。また、流動する際に、メタリックインクに含まれる金属粒子が整って整列する。金属粒子の動きが規制され、且つ、整って整列していることにより、より多くの光のメディア11への到達を金属粒子が遮蔽する。よって、メディア11の色を隠ぺいする効果が高まる。
なお、メタリックインク層12が薄いと、硬化収縮を抑えることができるという効果もある。つまり、メタリックインク層12が厚くなると、層を構成するメタリックインクの表面側と底部側との硬化性の差から表面側が硬化収縮してしまう虞がある。硬化収縮が起こると、メディア11の面方向に平行になるように配向した金属粒子の配向が乱れ、輝度が低下したり、被記録媒体の色を隠ぺいする効果が低下したりする。溶媒を含むメタリックインクを用いて、メタリックインク層12を薄くすれば、層を構成するメタリックインクの表面側と底部側との硬化性の差をより少なくすることができ、表面側の硬化収縮を抑制することができる。よって、金属粒子の配向が乱れることを抑制でき、高い輝度を確保し、また、被記録媒体の色を隠ぺいする効果を向上することができる。
〔着色インク層〕
本実施形態では、白色インク層13及びカラーインク層14によって、本発明に係る積層体が備える着色インク層が構成されている。本発明に係る積層体が備える着色インク層は、メタリックインク層の上であって、上記被記録媒体とは反対側に、着色するためのインクである着色インクによって形成されていればよい。
本実施形態のように、白色インク層13がメタリックインク層12上に設けられていてもよく、メタリックインク層の上に白色インク以外の所望の色の着色インクで形成した着色インク層が形成されていてもよい。最表面が白色のインクから形成される層であれば、被記録媒体の色の影響を抑えた白色の積層体となる。また、メタリックインク層の上に白色のインクから形成される層を設け、当該層の上に所望の色のインクで着色インク層を形成すれば、白色のインクから形成される層が、被記録媒体の色をさらに隠ぺいするので、被記録媒体の色の影響がより抑えられた積層体となる。
白色インク層13を形成するための白色のインクとしては、白色であればよく、種々のインクを採用できる。例えば、酸化チタン粒子を顔料とするインクなどが挙げられる。
カラーインク層14を形成するためのインクとしては、特に限定されず、マゼンダ、シアン、イエロー等の所望のインクを採用できる。
<積層体の製造方法>
本発明に係る積層体の製造方法の一実施形態である印刷物1の製造方法について説明する。
印刷物1の製造方法は、メディア11上に、メタリックインクを塗布してメタリックインク層12を形成するメタリックインク層形成工程と、メタリックインク層12の上であって、メディア11とは反対側の面に、着色インクを塗布して着色インク層を形成する着色インク層形成工程と、を含む。着色インク層は、白色インク層13及びカラーインク層14で構成される。
〔メタリックインク層形成工程〕
メタリックインク層形成工程では、メタリックインクを塗布してメタリックインク層12を形成すればよい。
メタリックインクを塗布する方法は、特に限定されず、例えば、インクジェットによって行ってもよい。
インクジェットによりメタリックインクの塗布を行なう場合は、メタリックインクがメディア11上に着弾した後、メタリックインクの表面を平滑化するレベリングを行なうことがより好ましい。メタリックインク層12の厚さが均一になることによって、金属粒子がより整って配向する。
また、インクジェットの際には、レベリングする際に隣接するメタリックインク滴同士が一体化するようにメタリックインク滴を吐出することがより好ましい。隣接するメタリックインク滴が一体化すると、金属粒子がメディア11の面方向に平行になる配向がより促進される。例えば、鱗片状の金属粒子の面方向がメディア11の面方向に平行になる配向がより促進される。
また、レベリングはメディア11を加熱することにより行なうことがより好ましい。メディア11の上に着弾したメタリックインクが、加熱されることにより、当該メタリックインクの濡れ性が向上して、メディア11の面方向に広がってレベリングされる。これにより、メタリックインク中の金属粒子が配向して輝度が向上する。例えば、鱗片状の金属粒子の面方向がメディア11の面方向に平行になるように、当該金属粒子が配向することで、輝度がより向上する。
加熱するための構成については、例えば、メディア11を載置するためのプラテンにヒータを設ける等すればよい。加熱の温度としては、メタリックインクの種類等に応じて適宜設定すればよく、例えば、メディア11の表面を40℃以上、70℃以下の範囲、より好ましくは50℃に加熱することにより、メタリックインクを加熱することが好ましい。この範囲であれば、メタリックインクが好適にレベリングする。
メディア11が、メタリックインクによって膨潤するか、メタリックインクが染み込むか、又はメタリックインクによって溶解されるものである場合には、着弾直後にメタリックインクを完全に硬化しない程度に硬化させる仮硬化を行なうとよい。メタリックインクのメディア11への余分な染み出しを抑制し、且つ、より平らにレベリングさせることができる。仮硬化の後に、メタリックインクが十分にレベリングさせて、その後に、メタリックインクを完全に硬化させる本硬化を行なえばよい。メタリックインクが紫外線硬化型インクの場合には、仮硬化のときには完全に硬化しない程度に紫外線を照射して、本硬化のときに完全に硬化するまで紫外線を照射すればよい。また、レベリングは本硬化までの間であれば、仮硬化の前後及び最中のいずれのタイミングで行なってもよい。
なお、仮硬化における完全に硬化しない程度とは、時間が経過すれば着弾したインク滴が少しでもメディア11の面方向に広がりレベリングする粘度を有することをいう。
〔着色インク層形成工程〕
本実施形態では、メタリックインク層12上に、まず白色インク層13を形成して、白色インク層13の上にカラーインク層14を形成する。
白色インク及びカラーインクを塗布する方法は、特に限定されず、例えば、インクジェットによって行ってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
<付記事項>
本発明に係る積層体の一実施形態である印刷物1は、メディア11、金属粒子を含むインクであるメタリックインクによって形成されたメタリックインク層12、及び、着色するためのインクである着色インクによって形成された白色インク層13及びカラーインク層14を備え、メタリックインク層12は、メディア11の上にあり、白色インク層13及びカラーインク層14は、メタリックインク層12の上であって、メディア11とは反対側にある。
また、本発明に係る積層体の製造方法の一実施形態である印刷物1の製造方法は、メディア11上に、金属粒子を含むインクであるメタリックインクを塗布してメタリックインク層12を形成するメタリックインク層形成工程と、メタリックインク層12の上であって、メディア11とは反対側の面に、着色するためのインクである着色インクを塗布して白色インク層13及びカラーインク層14を形成する着色インク層形成工程と、を含む。
メタリックインク層12を形成するメタリックインク中の金属粒子が、メディア11への光の到達を遮断することにより、メディア11の色を隠ぺいする。これにより、着色インク層の色合いに被記録媒体の色が影響を及ぼすことを抑えることができる。よって、メディア11の色の影響を抑えて所望の色合いを実現できる。
印刷物1では、メディア11のメタリックインク層12が形成されている側の面は黒色である。黒色のメディア11であっても、メディア11が着色インク層の色合いに対して影響を及ぼすことを好適に抑えることができる。
印刷物1では、メタリックインクは、紫外線硬化型であり、且つ、溶媒を含むインクである。
メタリックインク層12が薄くなるので金属粒子の動きを規制することができ、また、メタリックインクが硬化するまでの流動性が高いので金属粒子が整って整列する。よって、より多くの光のメディア11への到達を光に対する透過率の低い金属粒子が遮蔽して、メディア11の色を隠ぺいする効果が高まる。
印刷物1では、白色インク層13は、白色のインクによって形成された層である。メディア11の色が白色のインクに対して影響を及ぼすことを抑えることができる。
印刷物1では、白色インク層13及びカラーインク層14からなり、メタリックインク層12側の層は、白色インク層13である。
白色のインクから形成された層も、メディア11の色を隠ぺいするので、メディア11の色が最表面のカラーインク層14の色に対して影響を及ぼすことを、より抑えることができる。
本発明は、黒色等の被記録媒体上にカラーインク等で印刷する分野に利用することができる。
1 印刷物(積層体)
11 メディア(被記録媒体)
12 メタリックインク層
13 白色インク層(着色インク層)
14 カラーインク層(着色インク層)

Claims (6)

  1. 被記録媒体上に、金属粒子を含むインクであるメタリックインクを塗布してメタリックインク層を形成するメタリックインク層形成工程と、
    上記メタリックインク層の上であって、上記被記録媒体とは反対側の面に、着色するためのインクである着色インクを塗布して着色インク層を形成する着色インク層形成工程と、を含み、
    上記メタリックインクは、紫外線硬化型であり、且つ、溶媒を含むインクであり、
    少なくとも、上記メタリックインク層形成工程は、インクジェットによって行われ、
    上記メタリックインク層では、上記金属粒子が上記被記録媒体の色を隠ぺいしていることを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 上記メタリックインク層形成工程では、上記被記録媒体を加熱することによって、上記被記録媒体上に着弾した上記メタリックインクを加熱することを特徴とする請求項1に記載の積層体の製造方法
  3. 上記メタリックインク層形成工程では、上記メタリックインクが上記被記録媒体上に着弾した後、当該メタリックインクの表面を平滑化するレベリングを行ない、
    上記メタリックインク層形成工程では、上記インクジェットの際に、上記レベリングによって隣接する上記メタリックインクの滴同士が一体化するように当該メタリックインクの滴を吐出することを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。
  4. 上記被記録媒体の上記メタリックインク層が形成される側の面は黒色であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
  5. 上記着色インク層を、白色のインクによって形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
  6. 上記着色インク層形成工程を複数回行なうことによって、複数の層からなる上記着色インク層を形成し、当該複数の層のうち、最も上記メタリックインク層側の層を、白色のインクによって形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
JP2013210579A 2013-10-07 2013-10-07 積層体の製造方法 Active JP6260985B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210579A JP6260985B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 積層体の製造方法
PCT/JP2014/076324 WO2015053153A1 (ja) 2013-10-07 2014-10-01 積層体及び積層体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210579A JP6260985B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 積層体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015074123A JP2015074123A (ja) 2015-04-20
JP6260985B2 true JP6260985B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=52812969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013210579A Active JP6260985B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 積層体の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6260985B2 (ja)
WO (1) WO2015053153A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102197892B1 (ko) * 2016-12-09 2021-01-04 주식회사 엘지화학 잉크젯 프린팅을 이용한 uv 패턴의 형성방법, 이를 포함하는 베젤의 제조방법 및 이에 따라 제조된 베젤
JP6834748B2 (ja) * 2017-04-25 2021-02-24 コニカミノルタ株式会社 積層体および積層体の製造方法
JP7013784B2 (ja) * 2017-10-16 2022-02-01 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置およびプログラム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2773803B2 (ja) * 1989-11-02 1998-07-09 大日本印刷株式会社 磁気層隠蔽カード及びその製造方法
JP2851012B2 (ja) * 1990-10-11 1999-01-27 共同印刷株式会社 感熱及び磁気記録併用可能な二重隠蔽情報媒体
JP2002259933A (ja) * 2001-03-05 2002-09-13 Dainippon Printing Co Ltd カード及びその製造方法
JP2002273332A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 Nippon Paint Co Ltd 光輝性塗膜形成方法および塗装物
JP2003221554A (ja) * 2002-02-01 2003-08-08 Toyo Ink Mfg Co Ltd アルミニウム含有紫外線硬化型塗料組成物及び被塗物
US7026368B2 (en) * 2002-07-31 2006-04-11 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Ultraviolet-curable ink composition for ink jet recording
US20070096457A1 (en) * 2005-11-03 2007-05-03 Travel Tags, Inc. Articles including removable concealing layers and methods of printing the same
JP4771830B2 (ja) * 2006-03-01 2011-09-14 王子製紙株式会社 多層ハガキの製造方法
EP2017310B1 (en) * 2007-07-17 2014-02-12 Eckart GmbH Ink jet printing ink containing thin aluminium effect pigments and method
JP4816976B2 (ja) * 2007-08-09 2011-11-16 セイコーエプソン株式会社 光硬化型インク組成物
JP4358897B1 (ja) * 2009-02-27 2009-11-04 株式会社システム・トート 表面被覆アルミニウム顔料の製造方法
JP5744571B2 (ja) * 2011-03-03 2015-07-08 興亜硝子株式会社 装飾ガラス容器および装飾ガラス容器の製造方法
JP2012245676A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Mimaki Engineering Co Ltd 印刷物、印刷方法、およびインクジェット吐出装置
JP5811726B2 (ja) * 2011-09-16 2015-11-11 大日本印刷株式会社 包装フィルム及びそれを用いた包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015053153A1 (ja) 2015-04-16
JP2015074123A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6632165B2 (ja) 3d印刷の彩色
JP6026234B2 (ja) インクジェット印刷用インク
JP4533205B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型水性インク、それを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置
JP6071163B2 (ja) 液体組成物、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録画像
US9555648B2 (en) Method of manufacturing recorded matter, manufacturing device of recorded matter and recorded matter
JP6296742B2 (ja) 積層体の製造方法
JP6260985B2 (ja) 積層体の製造方法
JP2010530922A (ja) 改善された付着性を有するuv硬化可能なインク
JP2014507305A5 (ja)
JP5561456B2 (ja) インクジェット記録方法、記録物、インクジェット記録用インク組成物、インクセット、インクカートリッジ、およびインクジェット記録装置
WO2014103782A1 (ja) インクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法
JP2007245630A (ja) インクジェット記録方法
JP2010149484A (ja) インクジェット記録方法、記録物、インクセット、インクカートリッジ、およびインクジェット記録装置
WO2018180284A1 (ja) インクジェット記録用水性インク組成物、画像形成方法及び樹脂微粒子
JP2011057900A (ja) インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
JP2007245368A (ja) インクジェットによる画像形成方法
JP2019099748A (ja) インクセット、インクセットを使用して形成された積層体、インクセットを使用して像を形成する像形成方法及び積層体の製造方法
JP2010036508A (ja) インクジェット記録方法
JP2013245241A (ja) 顔料分散組成物
JP2019019249A (ja) 活性エネルギー線硬化型インク及び該インクを用いた画像形成方法
JP2008274077A (ja) インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
JP2007314612A (ja) 活性エネルギー線硬化型水性インク、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット及びインクジェット記録装置
JP2005319642A (ja) インクジェットによる画像形成方法
JP6647497B1 (ja) インクジェット印刷物の製造方法
EP2024187B1 (en) A printing process

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6260985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250