JP6260195B2 - 情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6260195B2
JP6260195B2 JP2013219301A JP2013219301A JP6260195B2 JP 6260195 B2 JP6260195 B2 JP 6260195B2 JP 2013219301 A JP2013219301 A JP 2013219301A JP 2013219301 A JP2013219301 A JP 2013219301A JP 6260195 B2 JP6260195 B2 JP 6260195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
event
user
users
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013219301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015082182A (ja
Inventor
健太郎 池本
健太郎 池本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013219301A priority Critical patent/JP6260195B2/ja
Publication of JP2015082182A publication Critical patent/JP2015082182A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6260195B2 publication Critical patent/JP6260195B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法に関する。
近年の、情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)の進展に伴い、PC(PC:Personal Computer)、スマートフォン、タブレットPC、PDA
(Personal Data Assistance)といった情報処理装置が普及してきている。このような情報処理装置の普及により、情報処理装置の利用者(以下、ユーザと称す)は、時間、場所等を問わず、他の複数のユーザとの間でコミュニケーションを図ることが可能となってきている。この結果、ユーザは、複数の他のユーザとの間で情報の伝達や共有化を図ることが可能となってきている。
伝達された情報や共有化された情報の中から、信頼できる情報を見つける場合、例えば、ユーザの個人属性や人間関係を基盤としたソーシャルグラフ(人間関係図)といった暗黙知の関係を利用することで、よりパーソナライズされた情報利用が可能となる。例えば、企業等においては、ソーシャルグラフで関連付けられた人間関係を利用することで、ビジネスプロセスの進展に対してフォローすべき人物、グループ、ファイル等をユーザに推奨することが期待できる。
なお、本明細書で説明する技術に関連する技術が記載されている先行技術文献としては、以下の特許文献が存在している。
特開2013−3626号公報 特開2012−133735号公報 特開2008−112432号公報 国際公開2010/044490号公報 特開2000−163306号公報
例えば、ユーザの個人属性や人間関係を基盤としたソーシャルグラフに基づいて情報交流を行うことにより、異なる複数の部課所間で情報の共有化が図られるため、業務遂行の効率化が期待される。しかしながら、例えば、関係する各部課所に所属する全ての人員に対して交流関係に係る情報を収集し、収集した情報に基づいて人員間の交流関係を処理する作業は、処理量が多大となる。
ソーシャルグラフの作成処理では、集められる人物の活動情報が限られる中で、限定された情報から如何に効率的に業務活動の実態に即したソーシャルグラフを生成することが課題となる。
1つの側面では、本発明は、業務活動の実態に即した、効率的なソーシャルグラフを作成する技術の提供を目的とする。
上記技術は、次の情報処理装置の構成によって例示できる。すなわち、情報処理装置は、所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集する手段と、収集されたイベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいてイベント毎の情報伝搬の経路を抽出する手段と、抽出されたイベントに対し、ユーザ毎のユーザ属性に基づいて情報伝搬の経路を、時系列順に直列化してホップ数を増加するように変換する変換手段と、記変換手段で変換されたイベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する手段と、を備える。
上記の情報処理装置によれば、業務活動の実態に即した、効率的なソーシャルグラフを作成する技術が提供できる。
企業等における情報の伝達や共有化された情報の利用に係るユーザ間の交流関係を説明する図である。 情報の伝達や共有化された情報の利用に対するソーシャルグラフ例を示す図である。 電話や電子メール等を用いた情報伝達の傾向を説明する図である。 メーリングリストや社内報等を用いた情報の伝搬を説明する図である。 本実施形態のソーシャルネットワークシステムを例示する図である。 本実施形態の情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の圧縮データの生成処理を説明する図である。 本実施形態の仮想化処理を説明する図である。 本実施形態の圧縮センシング処理を説明する図である。 本実施形態の圧縮センシング処理を説明する図である。 本実施形態のソーシャルグラフ生成処理の全体を例示するフローチャートである。 図11に例示する、S1−S2の処理の詳細なフローチャートである。 図11に例示する、S1−S2の処理の詳細なフローチャートである。 図11に例示する、S1−S2の処理の詳細なフローチャートである。 図11に例示する、S3−S5の処理の詳細なフローチャートである。 職制情報テーブル例を示す図である。 組織階層図例を示す図である。 図11に例示する、S6の処理の詳細なフローチャートである。 図11に例示する、S6の処理の詳細なフローチャートである。 リンク除外リスト例を示す図である。 図11に例示する、S7−S8の処理の詳細なフローチャートである。 図11に例示する、S7−S8の処理の詳細なフローチャートである。 図11に例示する、S7−S8の処理の詳細なフローチャートである。 リンク情報例を示す図である。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る情報処理装置について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、情報処理装置は実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図16の図面に基づいて、情報処理装置を説明する。
<比較例>
図1に、企業等における情報の伝達や共有化された情報の利用に係るユーザ間の交流関
係の説明図を例示する。図1の説明図では、例えば、ユーザAは、ネットワーク等に接続された情報処理装置を介し、他のユーザとの情報の伝達や共有化を図っている。情報処理装置には、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、
PDA(Personal Data Assistance)等が含まれる。情報処理装置では、例えば、搭載されたアプリケーション(Application software、以下、アプリと称す)の実行により、ブラウザ機能、電子メール機能を実現する。情報処理装置のユーザは、各種アプリの実行により、時間、場所等を問わず、他のユーザとの情報の伝達、共有化された情報の利用を行う。
図1の説明図において、ユーザAは、例えば、顧客先の生産工場に対する受発注の管理システムの開発プロジェクトのメンバーである。ユーザAは、例えば、開発プロジェクトのメンバーである他部門のユーザCと、各人に割り当てられたPC等の情報処理装置を介して、顧客先の受発注の業務に係る情報を共有化している。また、ユーザAは、例えば、社内のネットワークに接続された情報処理装置、記憶装置等に蓄積された共有資料F1等を参照し、顧客先の生産工場に対する受発注の管理システムの開発を進めている。また、ユーザAは、同部門の同僚であるユーザE1,ユーザE2に対し、管理システムの開発に係る進捗報告や関係部門への指示といった各種情報の伝達を、電話や電子メール等で行っている。
また、図1の説明図において、ユーザAは、同じ顧客先に対して、例えば、生産工場の製造ラインの構築、製造設備の開発等について商談を進めている他部門のユーザD1,D2から顧客に係る情報の共有化を図る連絡を、電話や電子メール等で受けている。そして、ユーザAは、開発プロジェクトの対象となっている管理システムについて、他の顧客先への導入を検討している他部門のユーザBと携帯型の情報処理装置を介し、例えば、システム適用に係る仕様等について電子メール等による情報交換を行っている。
図1に例示のように、情報の伝達や共有化された情報の利用に対するユーザ間の、業務に係る交流関係(以下、ソーシャルグラフと称する)は状況に応じて変化する。情報の伝達や共有化された情報の利用に対するソーシャルグラフでは、ユーザ間で伝達される情報に応じて新たな関係が形成され、解消される。
例えば、図1の例では、ユーザAは、ユーザB,C等を介して伝達された情報から、新たな共有資料に開示された情報を利用することができる。つまり、ユーザAの、共有化された情報の利用に対するソーシャルグラフが新たに形成される。また、ユーザAから、ユーザE1,E2に伝達された情報は、図示しない他のユーザに伝達され、ユーザAとの間に情報の伝達に係る新たなソーシャルグラフが形成される。また、情報の共有化に係る連絡を受けているユーザAにおいて、例えば、共有化を断る応答を行うことにより、他部門のユーザD1,D2との間に形成された情報の伝達に係るソーシャルグラフは解消されることとなる。
また、図1の説明図において、ユーザ毎に情報の伝達や共有化に係る多様なソーシャルグラフが形成される。例えば、図1中のユーザAに対し、図2に例示する情報の伝達や共有化された情報の利用に対するソーシャルグラフが形成される。
図2の例において、例えば、ユーザAは、同じ開発プロジェクトのメンバーである他部門のユーザC、同部門のユーザE1,E2との間で情報を授受する関係を有する。そして、ユーザAからユーザE1に伝達された情報は、同部門の同僚E3、E4に伝達される。この結果、ユーザAには、ユーザC、E1−E4との間で情報の伝達に係るソーシャルグラフが形成される。また、図2に例示するように、ユーザAは、共有資料F1以外に、ユーザB,C等を介して伝達された共有資料F2,F3に対し、共有化された情報の利用に
係るソーシャルグラフを形成する。
上述したように、企業等における情報の伝達や共有化された情報の利用に係るユーザ間の交流関係は流動的であり、状況に応じて形成されるソーシャルグラフの形態も多様である。このようなユーザ間の交流関係に係る情報を、例えば、スケジューラ等のスケジュール管理アプリを介して収集することが考えられるが、スケジューラ等にユーザの予定や計画が登録されていなければ交流関係に係る情報は収集できない。また、ユーザ間の交流関係に係る全ての情報を収集し、収集した情報に基づいて企業等におけるユーザ間の交流関係を処理する作業は、処理量が膨大となる。このため、例えば、対象となる企業の人員規模が大きい場合では、交流関係を処理する作業が収束しない虞がある。
次に、企業等における情報の伝達に係る傾向を説明する図を図3、4に例示する。企業等におけるユーザ間の情報の伝達では、例えば、電子メール等による文章形式での情報伝達や、電話等による音声形式での情報伝達が多数を占める傾向にある。また、業務連絡等の情報伝達では、予め情報を伝達するメンバーが登録された、メーリングリストや社内報が利用される傾向にある。
図3の説明図は、電話や電子メール等を用いた情報伝達の傾向を説明する図の例示である。図3の説明図では、例えば、複数のグループG1,G2,G3、G4は、それぞれ共通の部門に属する業務グループであり、G11,G21,G31,G41は、それぞれが属するグループのグループ長である。図3の説明図において、各業務グループに属する担当者であるユーザは、他のユーザとの間で一対一の情報の伝達を行っている。例えば、業務グループG1に所属するユーザG16は、同じグループに所属するG15,G11との間で、電話や電子メール等による一対一の情報の伝達を行っている。また、ユーザG16は、業務グループG2に所属するG21との間で電話や電子メール等による一対一の情報の伝達を行っている。なお、以下の説明においては、一対一で行われるユーザ間の情報の伝達関係をリンクと称する。
このように、企業等では、電話や電子メール等を用いた情報伝達の傾向として、担当者間での一対一の情報伝達が頻繁に行われる傾向にあり、一人のユーザに対するリンク数が多い傾向にある。
図4の説明図は、メーリングリストや社内報等を用いた情報の伝搬を説明する図の例示である。図4の説明図では、業務グループG1のグループ長G11が、メーリングリストや社内報といった連絡ツールにより、各グループ員に対して業務連絡等の情報伝達を行う。G11のメーリングリスト等には、G12−G1Aのグループ員が情報伝達のメンバーとして予め登録されている。メーリングリスト等を使用してG11から伝達された業務連絡等の情報は、各グループ員に対して同報される。メーリングリスト等を使用して伝達される情報の伝搬は、G11から各グループ員への1経由(ホップ)で行われる。
図4に例示するように、メーリングリストや社内報を用いた情報の伝搬範囲は、予め登録されたメンバー全員に対して同報できるため、広範囲に伝達できる傾向にある。しかし、情報の伝搬は、複数の経由点を多段階に介するものでなく、例えば、情報送信者であるG11から情報受信者であるG12−G1Aに至るように、単一ホップによる情報伝搬となる傾向にある。
上述のように、企業等における電話や電子メール等を使用した情報の伝達は、一対一のユーザ間による情報の伝達を主とする傾向にあり、メーリングリストや社内報を用いた情報伝達では、広範囲に伝搬するも単一のホップ数で終了する傾向にある。情報の伝達や共有化された情報の利用に係るソーシャルグラフの処理の観点からは、一対一のユーザ間に
よる情報の伝達形態は、ユーザ間を結ぶリンク数が増大することとなる。このため、ソーシャルグラフの処理量が膨大となり、交流関係を処理する作業が収束しない虞がある。また、単一のホップ数で終了する情報伝搬の形態は、情報の伝達や共有化された情報の利用に係るソーシャルグラフの処理の観点からは、複数のユーザ間を経由しないため、業務活動の実態にそぐわない虞がある。
<実施例>
以下に説明する、本実施形態のソーシャルネットワークシステムでは、ユーザに対応付けられた複数の情報処理装置から、情報の伝達や共有化された情報の利用に係る情報の中から限られた情報を収集することで、ユーザ間の交流関係の処理量を軽減する。そして、本実施形態のソーシャルネットワークシステムでは、収集した各ユーザの情報の伝達経路に対して複数の人員を経由するように仮想化処理を行い、ユーザ間の交流関係を示すソーシャルグラフの作成処理を行う。この結果、本実施形態のソーシャルネットワークシステムでは、業務活動の実態に即した、効率的なソーシャルグラフを作成する技術が実現できる。
〔システム構成〕
図5に、本実施形態のソーシャルネットワークシステムを例示する。図5に例示のソーシャルネットワークシステム1は、例えば、企業等に設けられた情報の伝達や共有化された情報の利用に係る管理を行う情報処理システムといった機能を有する。図5に例示のソーシャルネットワークシステム1の情報処理装置10では、例えば、ネットワークNに接続された複数の、ユーザが操作する情報処理装置12から情報の伝達や共有化された情報の利用に係る情報の中から限られた情報を収集する。そして、情報処理装置10は、ユーザが操作する情報処理装置12から収集された限定的な情報に基づいて、ユーザ間の交流関係を示すソーシャルグラフの作成処理を行う。作成されたソーシャルグラフは、例えば、異なる部門間で進行中のビジネスプロセス等に利用されることで、情報交流や情報の共有化が推進できるため、業務遂行の効率化が期待できる。
本実施形態のソーシャルネットワークシステム1は、ソーシャルグラフの作成処理に、圧縮センシングの技術を採用する。本実施形態のソーシャルネットワークシステム1では、圧縮センシングの技術を採用することで、ユーザ間の交流関係に係る全ての情報を収集せずとも、限られた情報量を収集することでソーシャルグラフが推定できる。ここで、限られた情報量とは、例えば、ユーザ間の交流関係に係る情報の中から時間的に限定することで得られた情報量が例示できる。例えば、単位日に相当する24時間のユーザ間の業務に係る伝達情報の中から1時間分を限定して抽出することでソーシャルグラフの処理に係る情報量のデータサイズが圧縮できる。本実施形態のソーシャルネットワークシステム1では、例えば、ソーシャルグラフ処理の対象となる情報量を時間的に限定することにより、ユーザが操作する情報処理装置12から収集する情報量が削減できる。なお、以下の説明では、ユーザ間の交流関係に係る情報の中から限定して抽出した情報を圧縮データと称する。
ところで、図3、4で説明したように、企業等の情報の伝達形態は、主に一対一の担当者間で行われる傾向にあり、一人のユーザに対するリンク数は多い傾向にある。また、情報の伝搬形態は、単一のホップ数で終了する傾向にある。圧縮センシングの技術においては、例えば、収集した圧縮データを観測データとし、行列演算を行うことにより、圧縮データの抽出元の情報伝達の全体像(ソーシャルグラフ)が復元される。しかし、一対一の担当者間で行われる情報の伝達形態では、単一のユーザに係るリンク数が多いためにスパース性(疎性、sparsity)を有さず、行列演算処理が収束しない虞がある。また、単一のホップ数で終了する情報の伝搬形態では、ユーザの業務活動の実態にそぐわない虞がある。
本実施形態のソーシャルグラフの作成処理においては、各情報処理装置12から収集された情報に対し、収集された情報の伝搬経路が複数の仮想経由者を経由して伝搬されたように仮想化処理を行う。ここで、仮想経由者とは、情報伝達の送受に係るユーザの属性に応じた関係を有するユーザであり、例えば、企業等における職制情報を利用した、職制上の上司が例示できる。
本実施形態のソーシャルグラフの作成処理においては、情報伝達の送受に係るユーザの属性に応じた関係を有する仮想経由者をユーザ間の情報伝達に係る経由者として挿入する。例えば、2者間で送受される情報は、挿入された、それぞれの上司である仮想経由者を直列的に経由して各ユーザに伝達される。なお、2者間の情報伝達経路に挿入されたそれぞれの仮想経由者は、仮想経由者間で情報の伝達を行う。情報伝達の送受に係るユーザの属性に応じた関係を有する仮想経由者を直列的に経由させることにより、主に一対一の担当者間で行われる傾向にある情報の伝達形態を、スパース性を有する情報の伝達形態として扱うことができる。この結果、収集した圧縮データを用いた行列演算による、圧縮データの抽出元の情報伝達の全体像(ソーシャルグラフ)を復元することが可能となる。また、仮想経由者を経由させることにより、単一のホップ数で終了する情報の伝搬形態は、仮想ユーザを経由した多段階(マルチホップ)の情報伝搬として扱うことができる。この結果、複数の部門に対して交流関係を有するユーザの業務活動をソーシャルグラフに反映することができる。
例えば、図3の説明例では、グループG1に所属するユーザG14とグループG3に所属するユーザG32とは、一対一の関係で業務に係る情報を伝達している。本実施形態の仮想化処理では、ユーザG14とユーザG32の単一ホップの伝達経路に、例えば、ユーザG14の直属上長であるユーザG11とユーザG32の直属上長であるユーザG31への伝達経路を仮想的に挿入する。本実施形態の仮想化処理では、ユーザG14とユーザG32との間の情報伝達は、仮想経由者である各グループ長を介し、ユーザG14⇔ユーザG11⇔ユーザG31⇔ユーザG32と、多段階に伝搬して伝達された情報として扱うことができる。
本実施形態のソーシャルグラフの作成処理では、一対一の関係で業務に係る情報を伝達している担当者間の情報伝達経路に、上述のように、職制情報を利用した仮想経由者を挿入し、該仮想経由者を経由して情報が伝搬するように情報伝達経路を仮想化する。仮想化処理を行うことで、図3、4で説明したように、一対一の関係で伝達される情報や単一ホップの伝搬経路の情報であっても、複数の仮想経由者を経由した多段階の伝搬経路を有する情報として処理することができる。本実施形態のソーシャルグラフの作成処理では、職制情報を利用した仮想経由者を経由して情報が伝搬するように経路を仮想化することで、データサイズが圧縮された情報に対する、圧縮センシングによるソーシャルグラフの推定が適用できる。
図5に例示のソーシャルネットワークシステム1は、ネットワークNに接続された情報処理装置10、記憶装置11、ユーザが操作する情報処理装置12を有する。情報処理装置10は、記憶装置11と接続する。ユーザが操作する情報処理装置12は、ネットワークNを介して情報処理装置10に接続する。ネットワークNは、例えば、インターネット等の公衆ネットワーク、携帯電話網等の無線ネットワーク、LAN(Local Area Network)等のネットワークを含む。ネットワークNには、例えば、複数の情報処理装置12が接続され得る。
図5に例示のソーシャルネットワークシステム1において、情報処理装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC、Personal Computer)、サーバ等のコンピュータで
ある。情報処理装置10には、例えば、ネットワークNを介して接続されたユーザが操作する情報処理装置12から送信された、情報の伝達や共有化された情報の利用に係るユーザ毎の圧縮データが登録される。圧縮データには、例えば、ユーザを一意に識別する識別情報(ユーザID)、ユーザ間で伝達された情報を一意に識別する識別情報(データID)、伝達された情報の受信時刻情報、収集フラグの有無等が含まれる。情報処理装置12を介して収集された圧縮データは、例えば、記憶装置11の圧縮データDB111に格納される。
記憶装置11は、各種プログラムおよび各種データを格納する記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶装置11は、外部記憶装置とも呼ばれる。記憶装置11としては、例えば、ソリッドステートドライブ装置、ハードディスクドライブ装置等がある。また、記憶装置11は、CD(Compact Disc)ドライブ装置、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ装置、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)ドライブ装置等の可搬記録媒体を含むことができる。なお、情報処理装置10、記憶装置11は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドの一部を構成するものであってもよい。
記憶装置11には、情報処理装置10が参照し、或いは、管理するデータの格納先として、圧縮データDB111、職制情報DB112、リンク除外DB113、リンク情報DB114等が含まれる。
圧縮データDB111には、例えば、ネットワークNを介して接続された情報処理装置12から取得した圧縮データが格納される。職制情報DB112には、例えば、部門毎の職制情報が格納される。リンク除外DB113には、本実施形態の情報処理装置10で作成された、リンク情報を求めるためのリンク除外リストが格納される。リンク情報DB114には、本実施形態の本実施形態の情報処理装置10で作成された、ユーザ間のリンク情報が格納される。
情報処理装置12は、例えば、PC、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、携帯電話等のネットワークNへの接続機能を有する情報処理装置である。情報処理装置12は、例えば、ユーザ間の交流関係に係る情報の中からデータを抽出し、圧縮データとしてネットワークNに接続された情報処理装置10に出力する機能を有する。なお、データの抽出は任意であり、例えば、データはランダムに抽出してもよく、所定の時間内のデータを抽出するとしてもよい。また、例えば、ネットワークNに接続された情報処理装置10から抽出するデータの指示を受けるとしてもよい。
なお、情報処理装置12は、例えば、ユーザ毎に設けられた有線電話等と連動する情報処理装置としてもよい。情報処理装置12は、抽出されたユーザ間の交流関係に係る情報を圧縮データとして、ネットワークNに出力する機能を有する装置であればよい。
図6に、情報処理装置100のハードウェア構成を例示する。図6に例示する情報処理装置100は、いわゆる一般的なコンピュータの構成を有している。図5に例示の情報処理装置10、ユーザが操作する情報処理装置12は、例えば、図6に例示する情報処理装置100によって実現される。
情報処理装置100は、接続バスB1によって相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)101、主記憶部102、補助記憶部103、入力部104、出力部10
5、通信部106を有する。主記憶部102及び補助記憶部103は、情報処理装置100が読み取り可能な記録媒体である。
情報処理装置100は、CPU101が補助記憶部103に記憶されたプログラムを主
記憶部102の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行う。これにより、情報処理装置100は、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
図6に例示の情報処理装置100において、CPU101は、情報処理装置100全体の制御を行う中央処理演算装置である。CPU101は、補助記憶部103に格納されたプログラムに従って処理を行う。主記憶部102は、CPU101がプログラムやデータをキャッシュしたり、作業領域を展開したりする記憶媒体である。主記憶部102は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。
補助記憶部103は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部103には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部106を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、接続されたネットワーク上の、他のサーバといった情報処理装置、外部記憶装置、ネットワークに接続可能な通信機能を有する情報処理装置等が含まれる。
補助記憶部103は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ソリッド
ステートドライブ装置、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)装置等で
ある。また、補助記憶部103としては、例えば、CDドライブ装置、DVDドライブ装置、BDドライブ装置等が提示できる。記録媒体としては、例えば、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)を含むシリコンディスク、ハードディスク、CD、DVD、BD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード等がある。
入力部104は、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部104は、入力ボタン、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、マイクロフォン、カメラ等の入力デバイスである。また、入力部104には、USB等のインターフェースを介して接続された有線電話等が含まれる。入力部104から入力された情報は、接続バスB1を介してCPU101に通知される。
出力部105は、CPU101で処理されるデータや主記憶部102に記憶されるデータを出力する。出力部105は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)パネル、有機ELパネル、プリンタ、スピーカ等の出力デバイスである。通信部10
6は、例えば、ネットワークN等とのインターフェースである。
情報処理装置12は、例えば、CPU101が補助記憶部103に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部102に読み出して実行することにより、ユーザ間の交流関係に係る情報の中からデータを抽出する。また、例えば、情報処理装置12は、CPU101が補助記憶部103に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部102に読み出して実行することにより、抽出したデータを圧縮データとしてネットワークNに接続された情報処理装置10に出力する。
情報処理装置12は、例えば、CPU101が補助記憶部103に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部102に読み出して実行することにより、ネットワークNを介して接続された複数の情報処理装置12から圧縮データを収集する。そして、情報処理装置10は、例えば、収集した圧縮データに対し、職制情報等を利用した仮想ユーザを経由して情報が伝搬するよう、仮想化処理を行う。情報処理装置10は、仮想化処理が施された圧縮データに対して、圧縮センシングの復元処理を行うことにより、情
報の伝達や共有化された情報の利用に係るユーザ間のリンク情報を推定し、ソーシャルグラフの生成を行う。
〔機能構成〕
(圧縮データ生成処理)
図7に、情報処理装置12における圧縮データの生成処理の説明図を例示する。本実施形態のソーシャルネットワークシステム1の情報処理装置12は、例えば、ユーザ間の交流関係に係る情報の中から限定的にデータを抽出し、抽出されたデータを圧縮データとしてネットワークNに接続された情報処理装置10に出力する。ここで、圧縮データとしてのデータ抽出は任意である。例えば、データ抽出の仕方としては、ユーザ毎に発生した電子メール受信、電話連絡等のイベントを契機として電子メール履歴、電話履歴等のデータをランダムに抽出することが例示できる。また、例えば、情報処理装置12の起動から一定時間の間に受信された電子メール履歴、電話履歴等のデータを圧縮データとして抽出するとしてもよい。また、例えば、ネットワークNに接続された情報処理装置10から抽出するデータの指示を受けるとしてもよい。情報処理装置10からの、データ抽出指示は、例えば、発生したイベントに係るデータを識別するデータIDを指定するとしてもよく、時刻を指定してもよく、am10:00〜am11:00等の時間幅を指定するとしてもよい。
図7に例示の説明図において、抽出データには、例えば、ユーザID、データID、時刻情報、収集フラグの有無等が含まれる。抽出データは、例えば、情報処理装置12の主記憶部102の所定の記憶領域に一時的に記憶される。そして、情報処理装置12は、抽出したデータを圧縮データとして、ネットワークNを介して接続された情報処理装置10に送信する。なお、図7に例示の説明図において、情報処理装置12は、収集フラグの有無により、抽出データの送信の有無を決定する。
図7の説明例は、電子メールを介して伝達された情報を圧縮データとして収集する場合の例である。図7の説明例において、ユーザKは、ユーザLの上司であり、ユーザH,Jは他部門に所属するメンバーである。図7に例示の他部門のユーザJは、例えば、電子メールを介してユーザKに対し、業務連絡等の情報を伝達する。ユーザJから送信された電子メールは、例えば、ユーザKの情報処理装置12により受信される。ユーザKの情報処理装置12は、例えば、ユーザJから受信した電子メールを抽出データとして、主記憶部102の所定の記憶領域に一時的に格納する。
図7に例示するように、格納された抽出データの「ユーザID」カラムにはユーザKのユーザ識別情報である「K」が格納され、「データID」カラムにはユーザJから送信された電子メールのイベント識別情報である「メールabcd」が格納される。また、「受信時刻」カラムには電子メールを受信した時刻情報が「10:01:50」のように時暦、分暦、秒暦の順に格納される。なお、図7の「収集フラグ」カラムには該データを情報処理装置10に送信するためのフラグ「Yes」が格納されている。「収集フラグ」カラムに格納されるフラグ形態は、該当するデータが圧縮データとして収集対象であるか否かを識別できればよく、例えば、「0」,「1」で識別されたビット情報が格納されるとしてもよい。例えば「0」の場合には該当データは収集対象でなく、「1」の場合には該当データは収集対象であるとすることができる。収集フラグの指定は、例えば、情報処理装置10からの、データ抽出指示等により行われる。
他部門のユーザJから送信された電子メールは、ユーザKを介して業務担当者のユーザLに転送される。また、ユーザLには、他部門のユーザHから通話による業務連絡等が伝達される。ユーザLの情報処理装置12は、例えば、ユーザKから受信した電子メールを抽出データとして、主記憶部102の所定の記憶領域に一時的に格納する。図7の例では
、ユーザLの抽出データの「ユーザID」カラムにはユーザLのユーザ識別情報である「L」が格納され、「データID」カラムにはユーザKから転送された電子メールのイベント識別情報である「メールabcd」が格納される。また、「受信時刻」カラムには電子メールを受信した時刻情報である「10:12:35」が格納され、「収集フラグ」カラムには該データを情報処理装置10に送信するためのフラグ「Yes」が格納されている。
なお、ユーザHからの通話による連絡は、例えば、電子メールと同様の形式で情報処理装置12の補助記憶部103に通話履歴として格納される。図7の説明例では、「ユーザID」カラムにはユーザLのユーザ識別情報である「L」が格納され、「データID」カラムにはユーザHから連絡された通話のイベント識別情報である「電話xyz」が格納される。また、「受信時刻」カラムには通話を受信した時刻情報である「15:12:35」が格納され、「収集フラグ」カラムにはフラグ「No」が格納される。なお、ユーザHから連絡された通話情報が圧縮データとして収集される場合には、「収集フラグ」カラムにはフラグ「Yes」が格納される。収集フラグの指定は、例えば、情報処理装置10からの、データ抽出指示等により行われる。
図7の説明例において、ユーザK,ユーザLの各情報処理装置12の、収集対象となるフラグが格納された抽出データは、ネットワークNを介して接続された情報処理装置10に収集される。
(仮想化処理)
図8に、情報処理装置10における仮想化処理の説明図を例示する。本実施形態のソーシャルネットワークシステム1の情報処理装置10は、例えば、収集された圧縮データからユーザ間の情報の伝達に係るリンクを抽出し、抽出されたリンクに対し、職制情報を利用した仮想化処理を行う。仮想化処理では、例えば、情報伝達に係るユーザの職制上の上司が仮想経由者として、ユーザ間の情報の伝達に係るリンクに挿入される。仮想化処理により、ユーザ間の情報伝搬は、挿入された仮想経由者である上司を介して多段階に伝搬されることとなり、圧縮データの抽出元である情報伝達の全体像(ソーシャルグラフ)を、圧縮センシングを使用して復元することが可能となる。
図8に例示の説明図において、ユーザYは、ユーザJの職制上の上司であり、ユーザXは、ユーザK、ユーザLの職制上の上司である。仮想化処理では、例えば、対象となる圧縮データから抽出された、ユーザJ→ユーザK→ユーザLとのユーザ間の情報伝達に係るリンクに対し、職制上の上司を経由して情報が伝搬されるよう、仮想データを挿入する。
ユーザ毎に収集された圧縮データからの情報伝達に係るリンクの抽出は、例えば、対象となる情報(データID)の受信時刻の経過順で特定することができる。図8の説明例では、例えば、データIDが「メールabcd」である情報の受信時刻は、ユーザJでは「9:51:20」であり、ユーザKでは「10:01:50」であり、ユーザLでは「10:12:35」である。ユーザ間の「メールabcd」に対する受信時刻の関係では、ユーザJ→ユーザK→ユーザLと経過順に並ぶため、「メールabcd」は、ユーザJ→ユーザK→ユーザLのリンクで伝搬されたと特定できる。なお、図8の説明例では、ユーザJは「メールabcd」の情報発信元であるため、ユーザJの圧縮データの「受信時刻」カラムには、「メールabcd」を発信した時刻情報が格納されている。
仮想化処理では、収集した同一のデータIDを有する圧縮データの受信時刻から特定されたリンクに対し、職制上のユーザを経由する仮想データを生成し挿入する。職制上のユーザを経由する仮想データは、例えば、特定されたリンクを介して伝搬された情報の受信時刻から生成することができる。例えば、ユーザJ,K間のリンクに、ユーザY,Xを経
由するリンクを挿入する場合、ユーザY,Xにおける「メールabcd」の受信時刻が、ユーザJ,Kでの「メールabcd」の受信時刻の間となるように時刻情報を設定し、仮想データを生成すればよい。
仮想データの時刻情報の設定は任意であり、仮想化処理の対象となるデータに対するリンクでの、受信時刻の間に設定すればよい。例えば、図8の説明例において、「メールabcd」のユーザJの受信時刻は「9:51:20」であり、ユーザKの受信時刻は「10:01:50」である。そして、ユーザJ,K間の受信時刻の時間差は630秒である。仮想データの時刻情報の設定として、例えば、ユーザJ,K間の受信時刻の時間差を均等に配分することが例示できる。なお、図8の説明例では、仮想データの時刻情報として、ユーザYでの「メールabcd」の受信時刻を「9:55:20」とし、ユーザJからの時間差を180秒と設定している。また、ユーザXでの「メールabcd」の受信時刻を「9:58:20」とし、ユーザYからの時間差を180秒と設定している。
仮想化処理の結果、ユーザJ→ユーザK→ユーザLとのリンクで伝搬される情報は、仮想経由者であるユーザX,ユーザYを時系列順に直列的に介した多段階の伝達形態となる。例えば、ユーザJ→ユーザK→ユーザLとの3ホップのリンクは、ユーザJ→ユーザY→ユーザX→ユーザK→ユーザLとの5ホップの仮想化リンクに変換される。なお、仮想化処理により生成されたユーザY,Xの仮想データは、例えば、ユーザJ、K、Lから収集した圧縮データに対応付けられて追記される。
(圧縮センシング処理)
図9に、情報処理装置10における圧縮センシング処理の説明図を例示する。図9に例示するように、本実施形態の圧縮センシング処理では、ユーザ毎に収集した圧縮データに基づく生起確率をm×nの行列Aの要素として、y=Axの関係式で対応付けられた行列演算を行い、ユーザ間のリンク情報を特定する。
図9に例示の行列Aにおいて、「m」は、電子メールや電話等による通話連絡といった、ユーザ間で発生した情報伝達に係るイベント数を表す。各イベントは、例えば、図7で説明した「データID」により識別することができる。また、「n」は、圧縮データが収集されるユーザの総数を表す。行列Aの要素の「PIDm(n,n−1)」は、データID
mで表されるイベントに対する、ユーザnとユーザn−1との間に形成されるリンク間の、生起確率である。ここで、データIDmに対するリンク間の生起確率は、例えば、データIDmを受信したユーザnとユーザn−1間の受信時間差を「ΔT」として、「Log(ΔT)」で表すことができる。本実施形態の圧縮センシング処理では、受信時間差(ΔT)の単位時間は、秒単位で表すことができる。
図9に例示の説明図において、ベクトル「y」はデータID1−IDmで表されるイベ
ントに対するPath確率であり、要素「P(IDm|G)」はデータIDmで表される情報に対するPath確率を表す。なお、以下の説明では「Path確率」を伝搬確率とも称する。ここで、データIDmに対するPath確率は、例えば、データIDmの情報伝搬に係るユーザについての生起確率の直積(Π)として表すことができる。また、「x」はユーザ間のリンク情報を表し、要素「En,n-1」は、ユーザEnとユーザEn−1と
の間のリンク情報を表す。
このように、例えば、データIDmで表されるイベントに対するユーザ間の生起確率「PIDm(n,n−1)」、Path確率「P(IDm|G)」は、ユーザ毎に収集した圧
縮データから求めることができる。つまり、「y=Ax」の関係式で対応付けられた要素の内、圧縮データから求められた行列Aの要素及び「y」に基づいて、ユーザ間のリンク情報「x」を求めればよい。図9に例示するように、ユーザ間のリンク情報「x」は、「
x=minx||x||1 subject to Ax=y」で示される、L1ノルム最小化を行うこ
とで求めることができる。
本実施形態の圧縮センシング処理では、収集したユーザ毎の圧縮データからデータID毎に、ユーザ間のリンクに対する生起確率「PIDm(n,n−1)」を求める。そして、
データID毎に、該データの情報伝搬に係る全てのユーザについての生起確率「PIDm
n,n−1)」の直積(Π)を算出し、データIDmで表されるイベントに対するPath確率「P(IDm|G)」を求める。そして、データID毎の、ユーザ間のリンクに対する生起確率「PIDm(n,n−1)」、Path確率「P(IDm|G)」から、「x
=minx||x||1 subject to Ax=y」で示される、L1ノルム最小化を行うこと
でユーザ間のリンク情報「x」を特定する。
図10に、データID毎のユーザ間のリンクに対する生起確率、Path確率の算出例を例示する。図10の算出例は、図8で説明した仮想化処理が行われた、ユーザJ→ユーザY→ユーザX→ユーザK→ユーザLとのリンクに対する算出例である。
図10において、各圧縮データの「メールabcd」に対する受信時刻は、上述のリンク順に、「9:51:20」、「9:55:20」、「9:58:20」、「10:01:50」、「10:12:35」となる。「メールabcd」の受信時刻に対するユーザJとY間の時間差は240秒であり、ユーザYとX間の時間差は180秒であり、ユーザXとK間の時間差は210秒であり、ユーザKとL間の時間差は645秒である。
行列Aの要素である、「メールabcd」に対するリンク間の生起確率「PIDm(n,
n−1)」は、各受信時刻の時間差(ΔT)から「Log(ΔT)」により求められる。例えば、「メールabcd」をデータID1と表現すれば、ユーザJとY間のリンクに対
する生起確率PID1(J,Y)は、「Log(240)」より「2.38」と算出される
。他のリンクについても同様に求められ、PID1(Y,X)は「2.25」、PID1(X,K)は「2.32」、PID1(K,A)は「2.80」と算出される。
そして、「メールabcd」に対するPath確率(P(ID1|G))は、それぞれ
の生起確率PIDm(n,n−1)の直積(ΠPID1(i,j))で求められるので、((2.38)×(2.25)×(2.32)×(2.80)より約34.7となる。仮想化処理が行われた、「メールabcd」の、ユーザJ→ユーザY→ユーザX→ユーザK→ユーザLとのリンクに対するPath確率(P(ID1|G))は「34.7」となる。
以上のように算出された、データID毎のユーザ間のリンクに対する生起確率、Path確率に基づいて、ユーザ間のリンク情報である、(EJ,EY),(Ey,Ex),(Ex
,EK),(EK,EL)がそれぞれ求められる。
〔処理フロー〕
(全体フロー)
以下、図11−14を参照し、本実施形態のソーシャルネットワークシステム1におけるソーシャルグラフ生成処理を説明する。図11は、ソーシャルグラフ生成処理に係るシステム全体の処理のフローチャートの例示である。図11に例示のソーシャルグラフ生成処理では、S1−S2の処理は、例えば、ユーザ毎の情報処理装置12により実行される。また、図11のS3−S8の処理は、例えば、情報処理装置10により実行される。
図11に例示の全体フローチャートにおいて、例えば、ユーザ毎の情報処理装置12は、ユーザ間の交流関係に係る情報の中から限定的にデータを抽出し(S1)、抽出されたデータを圧縮データとしてネットワークNに接続された情報処理装置10に出力する(S
2)。ネットワークNに出力されたユーザ毎の圧縮データは、情報処理装置10により、収集される。情報処理装置10により、ユーザ毎に収集された圧縮データは、例えば、記憶装置11の圧縮データDB111に格納される。
ソーシャルネットワークシステム1の情報処理装置10は、収集されたユーザ毎の圧縮データに基づいて、情報伝達に係るデータ毎にユーザ間のリンクを抽出する(S3)。そして情報処理装置10は、S3の処理で抽出されたリンクに対して職制情報を利用した仮想化処理を行う(S4)。仮想化処理により、ユーザ毎に収集された圧縮データには、例えば、伝達されるデータ毎に職制上の上司を経由する仮想データが時系列順に直列的に追記される(S5)。また、情報処理装置10は、リンク除外リストを生成し、例えば、記憶装置11のリンク除外DB113に格納する(S6)。
そして、情報処理装置10は、仮想化処理が行われたユーザ毎の圧縮データに基づいて、圧縮センシング処理を行い(S7)、ソーシャルグラフの作成に係るユーザ間のリンク情報を特定する(S8)。圧縮センシング処理では、データID毎のユーザ間のリンクに対する生起確率、Path確率を算出し、「x=minx||x||1 subject to Ax=
y」で示される、L1ノルム最小化を行うことでユーザ間のリンク情報「x」を特定する。なお、S7の処理において、情報処理装置10は、図14で後述するリンク除外リストを参照し、圧縮センシング処理を行う。圧縮センシング処理により特定されたユーザ間のリンク情報は、例えば、記憶装置11のリンク情報DB114に格納される。
(ユーザ側処理フロー)
図12A−12Cに、ユーザ毎の情報処理装置12で実行される、図11に例示のS1−S2の詳細な処理のフローチャートを例示する。図12Aは、例えば、ユーザ毎の情報処理装置12で実行される情報の受信処理のフローチャートの例示である。図12Bは、例えば、ユーザ毎の情報処理装置12で実行される情報の送信処理のフローチャートの例示である。図12Cは、例えば、ユーザ毎の情報処理装置12で実行される圧縮データ処理のフローチャートの例示である。
図12Aに例示のフローチャートにおいて、受信処理の開始は、例えば、他のユーザから伝達された情報(例えば、データIDで識別される情報)の受信の時が例示できる。情報処理装置12は、他のユーザから伝達された情報を受信すると(S11)、受信した情報を、例えば、主記憶部102の所定の領域に一時的に格納し、S12,S14の処理に移行する。S14の処理については、図12Cに例示のフローチャートで後述する。
S12の処理では、情報処理装置12は、例えば、入力部104を介して入力されたユーザ指示により、受信した情報の他のユーザへの転送の有無を判定する。情報処理装置12は、受信した情報を他のユーザに転送する場合には(S12,Yes)、受信した情報を情報処理装置12の送信キューに格納する(S13)。一方、情報処理装置12は、受信した情報を他のユーザに転送しない場合には(S12,No)、受信処理を終了する。
次に、図12Bに例示のフローチャートにおいて、送信処理の開始は、例えば、送信キューに対して送信データの登録の時が例示できる。情報処理装置12は、他のユーザに対して、該情報処理装置12を起点として新たに発信する情報が存在するか否かを判定する(S21)。情報処理装置12は、例えば、主記憶部102の所定の領域を参照し、該領域に入力部104を介して入力された、新たに発信する情報が格納されているかを判定する。情報処理装置12は、該情報処理装置12を起点として新たに発信する情報が存在する場合には(S21,Yes)、S22に移行する。情報処理装置12は、該情報処理装置12を起点として新たに発信する情報が存在しない場合には(S21,No)、S25に移行する。
S22の処理では、情報処理装置12は、新たに発信する情報が収集対象とするデータか否かを判定する。例えば、情報処理装置10によりデータID等を指定して収集指示を受けた場合には、情報処理装置12は、新たに発信する情報のデータIDに基づいて収集の有無を判定する。また、情報処理装置12は、現時点の時刻が、データを収集するために割り当てられた所定の時間帯に含まれるか否かを判定するとしてもよい。また、例えば、情報処理装置12は、乱数表等を用いてランダムに発生した乱数値により、収集対象の有無を判定するとしてもよい。
情報処理装置12は、新たに発信する情報が収集対象のデータの場合には(S22,Yes)、例えば、該発信情報に収集対象であることを識別する収集フラグを付加し、送信データの生成を行う(S23−S24)。一方、情報処理装置12は、新たに発信する情報が収集対象のデータでない場合には、収集フラグを付加せず送信データの生成を行う(S22,No−S24)。なお、情報処理装置12は、新たに発信する情報が収集対象のデータでない場合、図7の説明例に示すように、収集対象でないことを識別するフラグ(図7の例では“No”)を付加し、送信データの生成を行うとしてもよい。S24の処理で生成された送信データは、情報処理装置12の送信キューに格納される。
情報処理装置12は、送信キューを参照し、送信データの有無を判定する(S25−S26)。送信キューに送信データがない場合には送信処理を終了し(S26,No)、送信キューに送信データがある場合には、送信データに含まれる送信先へ該データを送信する(S26,Yes−S27)。情報処理装置12は、送信キューの送信データがなくなるまで、S26−S27の処理を繰り返す。
次に、図12Cに例示のフローチャートを参照し、図12AのS14の詳細な処理を説明する。図12Cに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置12は、図12AのS11で受信したデータを参照し、該受信したデータに、収集対象であることを識別する収集フラグが含まれているか否かを判定する(S141−S142)。情報処理装置12は、受信データに収集対象であることを識別する収集フラグが含まれていない場合には(S142,No)、当該処理を終了する。
一方、情報処理装置12は、受信データに収集対象であることを識別する収集フラグが含まれている場合には(S142,Yes)、例えば、補助記憶部103に受信データを受信時刻と対応付けて格納する(S143)。補助記憶部103に格納された受信データは、圧縮データとして送信キューに格納され、ネットワークNを介して接続された情報処理装置10に送信される(S144)。
ここで、情報処理装置12で実行されるS141の処理は、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報を収集する処理の一例である。また、情報処理装置12のCPU101等は、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報を収集する手段の一例としてS141の処理を実行する。
また、情報処理装置12で実行されるS143の処理は、前記収集されたイベント情報の中から所定の条件を満たしたイベント情報を抽出する処理の一例である。また、情報処理装置12のCPU101等は、前記収集されたイベント情報の中から所定の条件を満たしたイベント情報を抽出する手段の一例としてS143の処理を実行する。
(仮想化処理フロー)
図13に、情報処理装置10で実行される、仮想化処理のフローチャートを例示する。図13に例示のフローチャートは、図11に例示のS3−S5の詳細な処理のフローチャ
ートである。なお、図13に例示のフローチャートにおいて、S33の処理は図11のS3の処理に相当し、S34の処理は図11のS4の処理に相当し、S35の処理は図11のS5の処理に相当する。
図13に例示のフローチャートにおいて、仮想化処理の開始は、例えば、ネットワークを介して接続されたユーザ毎の情報処理装置12からの圧縮データの収集の時が例示できる。なお、ユーザ毎の情報処理装置12から収集した圧縮データは、例えば、記憶装置11の圧縮DB111に格納される。圧縮データには、例えば、ユーザを一意に識別する識別情報(ユーザID)、ユーザ間で発生したイベントに応じて伝達された情報を一意に識別する識別情報(データID)、伝達された情報の受信時刻情報、収集フラグの有無等が含まれる。圧縮DB111に格納された圧縮データの形式は、例えば、図7で説明した。
情報処理装置10は、例えば、圧縮DB111を参照し、ユーザ毎に収集した圧縮データをデータID毎に検索し、該データIDを受信した時刻の経過順に並べ替えを行う(S31)。そして、情報処理装置10は、同一のデータIDを有する圧縮データの中で、受信時刻が前後する圧縮データのユーザ対をリンクとして定義付けを行う(S32)。
情報処理装置10は、例えば、職制情報DB112を参照し、S32の処理で定義付けされたリンクから、「一般ユーザ間」と「他部門の上司と一般ユーザ間」のリンクを抽出する(S33)。ここで、「一般ユーザ間」のリンクとは、例えば、担当者同士の2者間の伝達経路であり、図3に例示するG12,G13間のリンクである。また、「他部門の上司と一般ユーザ間」のリンクとは、例えば、他部門に属する職制上の上司と担当者との2者間の伝達経路であり、図3に例示するG21,G15間のリンクである。
図13B−13Cに、職制情報DB112に格納される職制情報例を例示する。図13Bは、職制情報テーブル例であり、図13Cは、職制情報テーブルと対応付けられた組織階層図の例である。職制DB112には、図13B(1)、(2)に例示のように、ユーザが所属する部門毎の職制情報テーブルが格納される。図13Bに例示の各テーブルは、「所属部」、「メンバー」、「職制」といったカラムを有する。「所属部」カラムには、図13Cに例示する、組織階層図と対応付けられた部門名称が格納される。「メンバー」カラムには、「所属部」カラムに格納された部門に所属するユーザ名等のユーザを一意に識別する識別情報が格納される。「職制」カラムには、メンバー毎の職制情報が格納される。なお、職制情報テーブルには、職制順に、対応するユーザが格納される。
図13B(1)に例示の職制情報テーブルは、例えば、図7の説明例のユーザK,Lが所属する事業部Aのテーブル例であり、図13B(2)に例示の職制情報テーブルは、例えば、図7の説明例のユーザJが所属する研究所のテーブル例である。図13B(1)の職制情報テーブルから、ユーザXは、ユーザK,Lの直属の上司であることがわかる。図13B(2)の職制情報テーブルから、ユーザYは、ユーザJの直属の上司であることがわかる。また、図13B(1)、(2)の職制情報テーブルより、ユーザX,Yには、共通する職制上の上司であるユーザZが存在することがわかる。
図13Cに例示の組織階層図から、ユーザX,K,Lが所属する部門と、ユーザY,Jが所属する部門とは、組織階層上、同列に位置することがわかる。また、図13Cに例示の組織階層図から、組織階層上、同列に位置する部門が複数に存在することがわかる。
図13Aに例示のフローチャートに戻り、情報処理装置10は、職制情報DB112に格納された職制情報テーブル等を参照し、「一般ユーザ間」と「他部門の上司と一般ユーザ間」のリンクを抽出する。S31−S33の処理により、例えば、図7で説明した、ユーザJ→ユーザK→ユーザLのリンクが抽出される。抽出された各リンクは、例えば、情
報処理装置10の主記憶部102の所定の領域に一時的に格納される。
情報処理装置10は、例えば、職制情報DB112を参照し、S31−S33の処理で抽出されたリンクに対し、該リンクが職制上の上司を経由する圧縮データを仮想データとして生成する(S34)。そして、情報処理装置10は、S34の処理で生成された仮想データを、S31−S33の処理で抽出した圧縮データに追記する(S35)。なお、S34−S35の処理については、図8で説明した。
S34−S35の処理の結果、例えば、図8の例で説明した、ユーザJ→ユーザY→ユーザX→ユーザK→ユーザLとの、仮想経由者である職制上の上司を時系列順に直列的に経由した5ホップのリンクが生成される。なお、図13B(1)、(2)の職制情報テーブルより、ユーザX,Yには、共通する職制上の上司であるユーザZが存在する。例えば、情報処理装置10は、S34−S35の処理で、ユーザZを経由して情報が伝達されるようリンクを生成してもよい。ユーザZを経由するリンクを挿入した場合、情報の伝達に係るリンクは、例えば、ユーザJ→ユーザY→ユーザZ→ユーザX→ユーザK→ユーザLとの、6ホップのリンクとなる。情報処理装置10は、S35の処理で生成した、職制上の上司を経由した情報の伝達に係るリンクを、例えば、主記憶部102の所定の領域に一時的に記憶する。
ここで、情報処理装置10で実行されるS31の処理は、所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集する処理の一例である。また、情報処理装置10のCPU101等は、所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集する手段の一例としてS31の処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS32−S33の処理は、前記収集されたイベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出する処理の一例である。また、情報処理装置10のCPU101等は、前記収集されたイベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出する手段の一例としてS32−S33の処理を実行する。
また、情報処理装置10で実行されるS34−S35の処理は、抽出された前記イベントに対し、前記ユーザ毎のユーザ属性に基づいて前記情報伝搬の経路を、時系列順に直列化してホップ数を増加するように変換する処理の一例である。また、情報処理装置10のCPU101等は、抽出された前記イベントに対し、前記ユーザ毎のユーザ属性に基づいて前記情報伝搬の経路を、時系列順に直列化してホップ数を増加するように変換する変換手段の一例としてS34−S35の処理を実行する。
次に、図14A−14Cを参照し、図11に例示の、S6の処理について説明する。図14A,Bは、図11に例示のS6の処理の詳細なフローチャート例である。図14Cは、リンク除外リスト例である。情報処理装置10は、図14A,Bに例示する処理により、一般ユーザ間のリンクを除外するためのリストを作成する。生成されたリンク除外リストは、例えば、記憶装置11のリンク除外DB113に格納される。生成されたリンク除外リストは、例えば、ユーザ毎に収集した圧縮データに対する、圧縮センシング処理によるユーザ間のリンク情報を求めるために参照される。
図14Aに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、例えば、職制情報DB112を参照し、職制情報テーブルのユーザの中からリンク除外リストを作成する対象
者を選択し、選択した対象者に対して除外リンクの抽出処理を行う(S41−S42)。除外リンクの抽出処理は、例えば、S41の処理で選択された対象者と同一部門に所属する他のユーザに対して行われる。情報処理装置10は、職制情報DB112に格納された職制情報テーブルに格納された全てのユーザに対してS41−S42の処理を繰り返し、リンク除外リストを作成する(S43)。
図14Bに、図14AのS42の処理の詳細なフローチャートを例示する。図14Bに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、S41の処理で選択した対象者が、同一所属グループ内で最上位に位置するか否かを判定する(S421)。情報処理装置10は、職制情報DB112を参照し、S41の処理で選択された対象者が職制情報テーブルの最上位に位置するか否かを判定する。
情報処理装置10は、S41の処理で選択された対象者が職制情報テーブルの最上位に位置しない場合には、該職制情報テーブルに格納されたユーザの中から、職制順に対象者と前後するユーザを除く、他のユーザを抽出する(S421,No−S422)。一方、情報処理装置10は、S41の処理で選択された対象者が職制情報テーブルの最上位に位置する場合には、該職制情報テーブルに格納されたユーザの中から、直近の下位に位置する職制のユーザを除く、他のユーザを抽出する(S421,Yes−S423)。
情報処理装置10は、S422,S423の処理で抽出したユーザをS41の処理で選択された対象者に対応付けて、例えば、記憶装置11のリンク除外DB113に格納し、図14Aに例示のS43の処理に移行する。
図14Cに、図14BのS422,S423の処理で生成されたリンク除外リスト例を例示する。図14Cに例示のリンク除外リストは、「対象ノード」、「除外リンク」といったカラムを有する。「対象ノード」カラムには、図14AのS41の処理で選択された対象者が格納される。「除外リンク」カラムには、図14BのS422,S423の処理で抽出された同一部門に所属するユーザが格納される。
図14Cのリンク除外リスト例において、ユーザ「Z」に対する「除外リンク」カラムには、S423の処理で抽出されたユーザJ,K,L,Mが格納されている。「除外リンク」カラムに格納されたユーザは、図13Bに例示の職制情報テーブルにおいて、ユーザZの直近の下位の職制者であるユーザX、Yを除く他のメンバーである。同様に、ユーザ「M」に対する「除外リンク」カラムには、S422の処理で抽出されたユーザZ,Y,X,K,Lが格納されている。なお、図14Cの例では、ユーザZが複数の異なる部門の職制上の最上位職制を兼務しているため、図13Cに例示の組織階層図では他部門に所属するユーザX,K,Lが含まれている。
(圧縮センシング処理フロー)
図15A−15Cに、情報処理装置10で実行される、圧縮センシング処理のフローチャートを例示する。図15Aに例示のフローチャートは、図11に例示のS7−S8の処理の詳細なフローチャートである。なお、図15Aに例示のフローチャートにおいて、S51−54の処理は図11のS7の処理に相当し、S55の処理は図11のS8の処理に相当する。図15Aに例示の処理は、例えば、図14Aに例示のリンク除外リスト作成処理後に実行される。
図15Aに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、例えば、図13AのS35の処理で仮想データが追記された圧縮データを含む収集データに対し、イベント単位に相当するデータID毎に圧縮センシング処理を繰り返し実行する(S51−S54)。
例えば、情報処理装置10は、収集した圧縮データをデータID毎に整列させ、整列させたデータID順に、圧縮センシング処理を行うためのイベント番号の対応付けを行う。データIDに対応付けられるイベント番号は、例えば、圧縮センシングを繰り返し実行するための引数iと同値が割り当てられる。なお、圧縮センシングを繰り返し実行するための引数iの初期値は「1」とする(S51)。
情報処理装置10は、引数iとイベント番号の最大値との比較を行い(S52)、引数iがイベント番号の最大値と合致した場合(S52,No)に、S55の処理に移行する。なお、S55の詳細な処理については、図15Cの説明で後述する。
一方、情報処理装置10は、引数iがイベント番号の最大値を超えない場合には(S52,Yes)、S53の処理に移行する。情報処理装置10は、S53の処理を実行後、引数iに「1」を加えてインクリメントし、S52−S53の処理を繰り返す。
次に、図15Bに例示のフローチャートを参照し、S53の詳細な処理を説明する。図15Bに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、例えば、S51の処理でデータID毎に整列された圧縮データから、対象となるデータIDに対する圧縮データを抽出し、受信時刻順に整列させる。そして、情報処理装置10は、図10の説明図に例示するように、該データIDに対する受信時刻が直近で前後するユーザ同士をリンクペアとし、該データIDに係る全てのリンクペアに対する生起確率(PIDm(n,n−1))を
導出する(S531)。生起確率(PIDm(n,n−1))の導出については、図10で
説明した。情報処理装置10は、S531の処理で導出された生起確率(PIDm(n,n
−1))を、例えば、リンクペアに対応付けて主記憶部102の所定の領域に一時的に格納する。
情報処理装置10は、例えば、リンク除外DB113に格納されたリンク除外リストを参照し、S531の処理で導出された生起確率(PIDm(n,n−1))から、対象のデ
ータIDに対するPath確率(P(IDm|G))を導出する(S532)。情報処理装置10は、例えば、リンクペアに含まれるユーザ情報に基づいてリンク除外リストを検索し、リンク除外リストの「対象ノード」カラムに格納されたユーザと、該ユーザに対応付けられた「除外リンク」カラムに格納されたユーザとのリンクペアを特定する。そして、情報処理装置10は、S531の処理で導出されたリンクペアの生起確率の中から、リンク除外リストから特定されたリンクペアの生起確率を除外して、対象となるデータIDのPath確率を導出する。Path確率(P(IDm|G))の導出については、図10で説明した。情報処理装置10は、S532の処理で導出されたPath確率(P(IDm|G))を、例えば、対象のデータIDに対応付けて主記憶部102の所定の領域に一時的に格納する。
S533の処理では、情報処理装置10は、S531,S532の処理で導出した生起確率(PIDm(n,n−1))、Path確率(P(IDm|G))を、例えば、図9に
例示の線形行列に挿入する。例えば、対象のデータIDを「ID1」とすれば、S531
の処理で導出された生起確率は、図9に例示の行例Aの「ID1」に対応する行要素とな
り、S532の処理で導出されたPath確率は、図9に例示の「y」の要素P(ID1
|G)となる。
情報処理装置10は、データID毎に生起確率(PIDm(n,n−1))、Path確
率(P(IDm|G))を導出し、線形行列に挿入することで、リンク情報を求めるための「y=Ax」の行列関係式を得ることができる。
次に、図15Cに例示のフローチャートを参照し、S55の詳細な処理を説明する。図15Bに例示のフローチャートにおいて、情報処理装置10は、図15AのS51−S54の処理で得られた「y=Ax」の行列関係式から、ユーザ間のリンク情報である「x」を導出する(S551)。ユーザ間のリンク情報「x」は、「x=minx||x||1 subject to Ax=y」の関係式で示される、L1ノルム最小化を行うことで求めることが
できる。
情報処理装置10は、例えば、線形計画法のシンプレックス法を用いることで、L1ノルム最小化を行う。情報処理装置10は、例えば、線形計画法のシンプレックス法を用いて繰り返し探索を行い、リンク情報「x」の最適解を導出する。情報処理装置10は、例えば、繰り返し時のx値が同値であった場合を収束条件としてリンク情報「x」の最適解を導出する。情報処理装置10は、S551の処理で導出されたユーザ間のリンク情報を、例えば、記憶装置11のリンク情報DB114に格納する。
ここで、情報処理装置10で実行されるS551の処理は、S34−S35の処理で変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する処理の一例である。また、情報処理装置10のCPU101等は、S34−S35の処理で変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する手段の一例としてS551の処理を実行する。
図16に、リンク情報DB114に格納されたリンク情報を例示する。図16に例示のリンク情報は、15人のユーザから収集された圧縮データの中の70個のデータIDから導出されたリンク情報「x」の例である。図16の例においては、情報の伝達に係るユーザを「ノード」として表し、各ユーザは「N**(**=1〜15)」で表されるノード番号で識別されている。図16において、本実施形態の圧縮センシングにより求められたユーザ間のリンク情報「x」は、縦列に配列されたノード番号と横行に配列されたノード番号との交点に、「0」又は「1」の2値状態で格納されている。ここで、「1」はリンクが存在することを示し、「0」はリンクが存在しないことを示している。
図16に例示のリンク情報において、例えば、ユーザN2は、ユーザN9,N14との間でリンクが存在し、ユーザN9は、ユーザN2以外にユーザN5,N8との間でリンクが存在することがわかる。また、ユーザN14は、ユーザN2以外にはリンクが存在しないことがわかる。このように、図16に例示するリンク情報から、リンクが存在するユーザ間を接続し、グラフ化することにより、圧縮データが収集されたグループのソーシャルグラフが作成できる。
以上で説明したように、本実施形態のソーシャルネットワークシステム1では、情報伝達に係るデータを、所定の条件を満たしたデータに限定することにより、ソーシャルグラフの作成処理に係るデータ量を削減できる。このため、データが収集されるユーザ側の情報処理装置12では、送信データのデータサイズが削減(圧縮)できる。また、データが収集されるユーザ側の情報処理装置12では、送信データの処理負荷が軽減できる。また、ソーシャルネットワークシステム1では、データ収集に係る通信コスト低減することができる。
また、本実施形態の情報処理装置10では、ユーザ毎に収集した圧縮データに対して職制情報を利用し、該ユーザの情報伝達に係る経路上に、該ユーザの職制上の上司を仮想経由者として挿入することができる。このため、一対一の関係で情報伝達が頻繁に行われ、単一のユーザに係るリンク数が多い場合であっても、収集した圧縮データに対してスパース性を持たせることができるため、圧縮センシングによるリンク情報の導出が可能となる。
また、情報伝達が対象ユーザと他部門の担当者等との単一ホップ数のリンクであっても、それぞれの上司を介した多段階のマルチホップのリンクとして処理することができる。情報処理装置10は、圧縮センシング処理により、ユーザ間の情報の伝達に直接的に関らない仮想経由者に対する、他のイベントで発生した情報伝達に係るリンク情報を関連付けることができる。この結果、情報処理装置10は、複数の部門間を伝搬するデータに対するリンク情報を導出することができる。
<変形例>
本実施形態のソーシャルネットワークシステム1は、例えば、職制情報を変えることにより、市区町村等の地域コミュニティや子供等の家族が属するコミュニティといった様々なコミュニティのソーシャルグラフ作成に適用できる。例えば、市区町村等の場合では、地域で形成された防災組織等の組織情報等を使用することにより、市区町村等の地域コミュニティに係るソーシャルグラフを作成できる。作成されたソーシャルグラフを利用することにより、例えば、介護福祉に係るネットワークの強化が期待できる。また、子供等の場合では、例えば、親、兄弟、担任等が含まれるPTA等の組織情報を利用することにより、子供が所属するコミュニティのソーシャルグラフを作成できる。作成されたソーシャルグラフを利用することにより、例えば、防犯マップの拡充といった社会安全確保の整備等が期待できる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
《その他》
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
(付記1)
所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集する手段と、
前記収集されたイベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出する手段と、
抽出された前記イベントに対し、前記ユーザ毎のユーザ属性に基づいて前記情報伝搬の経路を、時系列順に直列化してホップ数を増加するように変換する変換手段と、
前記変換手段で変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいてユーザ間のリンク情報を導出する手段と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報を収集する手段と、
前記収集されたイベント情報の中から所定の条件を満たしたイベント情報を抽出する手段と、
を備える情報処理端末。
(付記3)
情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続された複数の情報処理端末とを備えるソーシャルネットワークシステムであって、
前記情報処理端末は、
情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報を収集する手段と、
前記収集されたイベント情報の中から所定の条件を満たしたイベント情報を抽出する手段と、を備え、
前記情報処理装置は、
所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集する手段と、
前記収集されたイベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出する手段と、
抽出された前記イベントに対し、前記ユーザ毎のユーザ属性に基づいて前記情報伝搬の経路を、時系列順に直列化してホップ数を増加するように変換する変換手段と、
前記変換手段で変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する手段と、
を備える、ソーシャルネットワークシステム。
(付記4)
ソーシャルネットワークシステムの
コンピュータに、
所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集し、
収集された前記イベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出し、
抽出された前記イベントに対し、前記ユーザ毎のユーザ属性に基づいて前記情報伝搬の経路を、時系列順に直列化してホップ数を増加するように変換し、
変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する、
処理を実行させるためのプログラム。
(付記5)
ソーシャルネットワークシステムの
コンピュータが、
所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集し、
収集された前記イベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出し、
抽出された前記イベントに対し、前記ユーザ毎のユーザ属性に基づいて前記情報伝搬の経路を、時系列順に直列化してホップ数を増加するように変換し、
変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報の導出する、
処理を実行する処理方法。
1 ソーシャルネットワークシステム
10、12、100 情報処理装置
11 記憶装置
101 CPU
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 入力部
105 出力部
106 通信部
111 圧縮データDB
112 職制情報DB
113 リンク除外DB
114 リンク情報DB

Claims (5)

  1. 所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集する手段と、
    前記収集されたイベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出する手段と、
    前記抽出された情報伝搬の経路に対し、前記ユーザ関係性に基づいて定まるユーザに対して前記イベントの発生時刻情報を仮想的に生成して、前記イベントの発生時刻情報が仮想的に生成されたユーザを前記情報伝搬の経路に追加することで、前記経路のホップ数を増加するように変換する変換手段と、
    前記変換手段で変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. ユーザ間の情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報を収集する手段と、
    前記収集されたイベント情報の中から所定の条件を満たしたイベント情報を抽出する手段と、
    前記抽出されたイベント情報のうち同一のイベントの識別情報を有するイベント情報について、前記発生時刻情報が示す時刻の前後関係に基づいて、ユーザ間のリンクを定義する手段と、
    を備える情報処理端末。
  3. 情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続された複数の情報処理端末とを備えるソーシャルネットワークシステムであって、
    前記情報処理端末は、
    情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報を収集する手段と、
    前記収集されたイベント情報の中から所定の条件を満たしたイベント情報を抽出する手段と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集する手段と、
    前記収集されたイベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出する手段と、
    前記抽出された情報伝搬の経路に対し、前記ユーザ関係性に基づいて定まるユーザに対して前記イベントの発生時刻情報を仮想的に生成して、前記イベントの発生時刻情報が仮想的に生成されたユーザを前記情報伝搬の経路に追加することで、前記経路のホップ数を増加するように変換する変換手段と、
    前記変換手段で変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する手段と、
    を備える、ソーシャルネットワークシステム。
  4. ソーシャルネットワークシステムの
    コンピュータに、
    所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集し、
    収集された前記イベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出し、
    前記抽出された情報伝搬の経路に対し、前記ユーザ関係性に基づいて定まるユーザに対して前記イベントの発生時刻情報を仮想的に生成して、前記イベントの発生時刻情報が仮想的に生成されたユーザを前記情報伝搬の経路に追加することで、前記経路のホップ数を増加するように変換し、
    変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する、
    処理を実行させるためのプログラム。
  5. ソーシャルネットワークシステムの
    コンピュータが、
    所定の条件を満たすように情報量が限定された、情報伝搬に係るイベントの識別情報及び発生時刻情報を含むイベント情報をユーザ毎に収集し、
    収集された前記イベント情報から、同一の識別情報を有するイベントの発生時刻情報に基づいて前記イベント毎の情報伝搬の経路を抽出し、
    前記抽出された情報伝搬の経路に対し、前記ユーザ関係性に基づいて定まるユーザに対して前記イベントの発生時刻情報を仮想的に生成して、前記イベントの発生時刻情報が仮想的に生成されたユーザを前記情報伝搬の経路に追加することで、前記経路のホップ数を増加するように変換し、
    変換された前記イベントの情報伝搬の経路に基づいて、ユーザ間のリンク情報を導出する、
    処理を実行する処理方法。
JP2013219301A 2013-10-22 2013-10-22 情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法 Expired - Fee Related JP6260195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219301A JP6260195B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219301A JP6260195B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015082182A JP2015082182A (ja) 2015-04-27
JP6260195B2 true JP6260195B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=53012758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013219301A Expired - Fee Related JP6260195B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6260195B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6511971B2 (ja) * 2015-06-05 2019-05-15 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3730174B2 (ja) * 2001-01-12 2005-12-21 有限会社築城ソフト研究所 関係付け情報管理システム、関係付け情報管理用プログラム、及び記録媒体
JP5565063B2 (ja) * 2010-04-16 2014-08-06 日本電気株式会社 情報取得システム、情報取得方法および情報取得プログラム
JP5525433B2 (ja) * 2010-12-24 2014-06-18 Kddi株式会社 ソーシャルグラフ更新システム、ソーシャルグラフ更新方法、およびプログラム
JP5499333B2 (ja) * 2011-06-15 2014-05-21 日本電信電話株式会社 情報推薦装置、情報推薦方法及び情報推薦プログラム
JP5711629B2 (ja) * 2011-07-29 2015-05-07 Kddi株式会社 ソーシャルネットワーキングサービスシステム及び方法
JP6024133B2 (ja) * 2012-03-14 2016-11-09 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015082182A (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Riaz et al. BIM and sensor-based data management system for construction safety monitoring
KR101925662B1 (ko) 소셜 활동 피드 및 연락처 정보를 위한 집합 공급자
CN104838370A (zh) 传输通知至与用户相关联的多个设备
CN110555172B (zh) 用户关系挖掘方法及装置、电子设备和存储介质
JP2007280000A (ja) 人脈分析検索方法及び人脈分析検索システム
WO2017087304A1 (en) Automatic extraction of tasks associated with communications
US20230259824A1 (en) Automatic generation of an explanation, based on data lineage and user feedback, of a prediction produced by a machine learning system
JPWO2008105525A1 (ja) メッセージ通知方法、業務管理装置及びコンピュータプログラム
US20230162087A1 (en) Federated learning method, electronic device, and storage medium
JP6260195B2 (ja) 情報処理装置、情報処理端末、ソーシャルネットワークシステム、プログラム及び処理方法
WO2011083739A1 (ja) 情報伝達支援装置、情報伝達支援方法および記録媒体
CN110769056A (zh) 实名制信息处理方法、装置、电子设备及存储介质
US7810101B2 (en) Task harmonization layer
JP6750838B1 (ja) 業務自動処理の手順定義装置、及び業務自動処理の手順定義システム
JP5358981B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および情報処理装置の制御用プログラム
JPWO2015129246A1 (ja) 情報管理装置、情報共有システム、制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
Kelley The evolution of the Kelley community capacity development model for palliative care.
JP2015222526A (ja) 資産管理装置及び資産管理プログラム
US11927928B2 (en) Output management apparatus, output management method, and program
CN114707040A (zh) 企业合作群体数据分类方法及装置、存储介质及电子设备
Zhang et al. Single machine group scheduling with position dependent processing times and ready times
JP2010157203A (ja) 保守管理方法、プログラムおよび保守管理装置
CN117312874A (zh) 一种基于冲突和规则簇的规则匹配方法
Scholl Mobile computing in the public sector: practices, opportunities, and arduous challenges
JP2009135629A (ja) 文書管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6260195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees