JP6259211B2 - 合成セグメントの製造方法 - Google Patents
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Description
1)5面鋼殻タイプ合成セグメント(例えば非特許文献1参照)
先ず、スキンプレートのない4面鋼殻の枠を作り、枠内で鉄筋を組立て、スキンプレートで蓋をして5面鋼殻とし、コンクリートを中詰めする。
この場合、製造中に重量物であるセグメントをクレーン反転する必要が課題である。
内部に鉄筋を配置せず、鋼殻と中詰めコンクリートだけで強度を担保する構造で、5面鋼殻タイプに比べ組立ては容易である。
しかし、構造上、鋼板量やスタッドジベルを多く必要とすることが課題である。
4面鋼殻の剛性を大きくしてスタッドジベルを不要としたものである。
この場合、鋼殻の板厚が大きく鋼板量が多いだけでなく、切断・溶接・ひずみ修正の製造加工が難しいことが課題である。
そこで、鋼板量を減らした5面鋼殻タイプが考案されたが、前述のとおり、4面鋼殻→鉄筋組立→5面鋼殻→コンクリート中詰め、とした工程であることから、製作中のセグメント反転を必要とすることが残された問題であった。
鋼殻内に鉄筋を設置してコンクリートを中詰めして合成セグメントを作製する製造方法であって、
四周を囲む主桁の一面側がスキンプレートで蓋をされた5面体の鋼殻を作製するとともに、前記主桁の内部に固定されたジベルプレートを設ける一方、
前記5面体の鋼殻内に挿入する鉄筋籠を作製しておき、
前記5面体の鋼殻内に鉄筋籠を挿入するとともに、前記ジベルプレートに前記鉄筋籠の主筋を載置して前記5面体の鋼殻内に前記鉄筋籠を位置決め設置した後、
前記5面体の鋼殻内にコンクリートを打設することを特徴とする。
鋼殻内に鉄筋を設置してコンクリートを中詰めして合成セグメントを作製する製造方法であって、
四周を囲む主桁の一面側がスキンプレートで蓋をされた5面体の鋼殻を作製するとともに、前記主桁の内部に固定されたジベル鉄筋を設ける一方、
前記5面体の鋼殻内に挿入する鉄筋籠を作製しておき、
前記5面体の鋼殻内に鉄筋籠を挿入するとともに、前記ジベル鉄筋に前記鉄筋籠の主筋を載置して前記5面体の鋼殻内に前記鉄筋籠を位置決め設置した後、
前記5面体の鋼殻内にコンクリートを打設することを特徴とする。
その結果、工場レイアウトやクレーン等移動装置の配置がシンプルになり、従来のRCセグメント工場を改造等する必要がなく、工場経費を低減できる。
また、鋼殻内の鉄筋籠の位置決めと固定が容易となり、鉄筋の被り、ズレ防止が確実となり、高品質な合成セグメントの製造が合理的に可能となる。
(概要)
最初から5面鋼殻を形成し、これに鉄筋籠を挿入する工程とすることで、反転工程を解消する。
まず、鉄筋籠を組立て、これと別に製作した5面の鋼殻で形成される箱体に挿入し、コンクリートを中詰めして合成セグメントとする。
そして、鋼殻と中詰めコンクリートとのずれ止めに過ぎないスタッドジベルの位置や形状を工夫して、鉄筋籠の挿入時の位置決めガイド及びコンクリート打設時のスペーサとなる機能を持たせる。
その結果、鉄筋籠を用いた合成セグメントの製作工程が簡単となり、鉄筋籠を確実に所定の位置に固定でき、合理的な手段で高品質な合成セグメントが製作可能となる。
図1、図2に示すように、最初から四周の主桁11の地山側がスキンプレート12で蓋をされた5面体の鋼殻1を作製する。
次に、図3、図4に示すように、外部で周方向鉄筋(主筋)21及び幅方向鉄筋22を別途組立てた鉄筋籠2を鋼殻1内に挿入して、鉄筋籠2を図示したような位置に固定する。
なお、鉄筋籠2の固定は、その挿入時の位置決めと、その後の中詰めコンクリート3の打設において移動しないような保持の配慮が必要である。
1)スタッドジベル13を位置決めガイド及び拘束具として用いる。
図1に示すように、主桁11から水平方向に突出したスタッドジベル13に鉄筋籠2の主筋21を載置・懸垂させた状態で、丁度、鉄筋籠2が上下方向において、所定の位置となるようにスタッドジベル13を配置する。
図示例では、スキンプレート12からも垂直方向にスタッドジベル14が突出している。
2)ジベルプレート15及びジベル鉄筋16を位置決めガイド及び拘束具として用いる。
図2に示すように、主桁11から水平方向に突出したジベルプレート15及びジベル鉄筋16に鉄筋籠2の主筋21を載置・懸垂させた状態で、丁度、鉄筋籠2が上下方向において、所定の位置となるようにジベルプレート15及びジベル鉄筋16を配置する。
また、ジベル鉄筋16は、図示のような三次元形状に形成されていて、その上端面にガイド鉄筋16aが設けられている。このガイド鉄筋16aが主筋21を載せるガイドとして機能している。
3)アークシールド17を位置決めガイドとして用いる。
図5に示すように、スタッドジベル13はアーク溶接により鋼殻1(主桁11)内面に固定されている。
この製作工程で、図示のように、スタッドジベル13の根元を円錐状に覆う粘土等で形成した焼き物のようなアークシールド17が、アーク溶接時に周囲の鋼材を保護する役割を持っている。
すなわち、主桁11から水平方向に突出したスタッドジベル13の根元のアークシールド17を残して、このスタッドジベル13に鉄筋籠2の主筋21を載置すると、鉄筋籠2の幅方向鉄筋22が、丁度、アークシールド17に接触する所定の位置となるように鉄筋籠2を調整しておけば、アークシールド17を、鉄筋籠2の上下位置及び左右位置(幅方向位置)を案内するガイドとしても用いることができる。
以上、実施形態の合成セグメントによれば、最初から5面鋼殻1を形成し、これに鉄筋籠2を挿入する工程とすることで、鉄筋籠2と鋼殻1とを別々に製作することができるため、従来必要としていた製作中の反転工程が必要ない。
その結果、工場レイアウトやクレーン等移動装置の配置がシンプルになり、従来のRCセグメント工場を改造等する必要がなく、工場経費を低減できる。
以上の実施形態の他、具体的な細部構造や手法等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
11 主桁
12 スキンプレート
13 スタッドジベル
14 スタッドジベル
15 スタッドプレート
16 ジベル鉄筋
17 アークシールド
2 鉄筋籠
21 周方向鉄筋(主筋)
22 幅方向鉄筋
3 中詰コンクリート
Claims (2)
- 鋼殻内に鉄筋を設置してコンクリートを中詰めして合成セグメントを作製する製造方法であって、
四周を囲む主桁の一面側がスキンプレートで蓋をされた5面体の鋼殻を作製するとともに、前記主桁の内部に固定されたジベルプレートを設ける一方、
前記5面体の鋼殻内に挿入する鉄筋籠を作製しておき、
前記5面体の鋼殻内に鉄筋籠を挿入するとともに、前記ジベルプレートに前記鉄筋籠の主筋を載置して前記5面体の鋼殻内に前記鉄筋籠を位置決め設置した後、
前記5面体の鋼殻内にコンクリートを打設することを特徴とする合成セグメントの製造方法。 - 鋼殻内に鉄筋を設置してコンクリートを中詰めして合成セグメントを作製する製造方法であって、
四周を囲む主桁の一面側がスキンプレートで蓋をされた5面体の鋼殻を作製するとともに、前記主桁の内部に固定されたジベル鉄筋を設ける一方、
前記5面体の鋼殻内に挿入する鉄筋籠を作製しておき、
前記5面体の鋼殻内に鉄筋籠を挿入するとともに、前記ジベル鉄筋に前記鉄筋籠の主筋を載置して前記5面体の鋼殻内に前記鉄筋籠を位置決め設置した後、
前記5面体の鋼殻内にコンクリートを打設することを特徴とする合成セグメントの製造方法。
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JP2013133251A JP6259211B2 (ja) | 2013-06-26 | 2013-06-26 | 合成セグメントの製造方法 |
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2013
- 2013-06-26 JP JP2013133251A patent/JP6259211B2/ja active Active
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