JP6258779B2 - 燃料供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、改質触媒により炭化水素系の原燃料から改質燃料を生成し、生成された改質燃料を内燃機関へ供給する燃料供給システムに関する。
従来、この種の燃料供給システムとして、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載された燃料供給システムでは、排気通路に改質器を設け、排気熱により、原燃料(メタン)を発熱量がより大きい燃料である改質燃料(水素と一酸化炭素)に改質し、吸気に導入して燃焼させている。
特開2001−241364号公報
特許文献1の燃料供給システムでは、内燃機関の停止後においても、改質器に残留する原燃料と熱とにより原燃料の改質が継続し、改質燃料が生成される。そして、生成された改質燃料が、吸気通路を逆流して外部に漏れ出したり、吸気通路に充満して次回の始動時に異常燃焼が発生したりするおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、内燃機関の停止後に、改質器で生成された改質燃料を処理することができる燃料供給システムを提供することにある。
本発明は、燃料供給システムであって、内燃機関の排気通路に設けられ、内燃機関の排気熱により原燃料を改質燃料へと改質する改質器と、内燃機関の排気通路に設けられ、内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置と、改質器に接続され、改質燃料を内燃機関の吸気通路に導入する改質燃料導入通路と、改質器に接続され、改質燃料を排気浄化装置に導入する改質燃料排出通路と、改質燃料排出通路を開閉する第1開閉機構と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、内燃機関が停止された場合に、改質燃料を改質燃料排出通路を介して排気浄化装置に導入し、排気浄化装置により改質ガスを酸化することができる。したがって、内燃機関の停止後に、改質器内に残留する原燃料と排気熱とにより生成された改質ガスが、吸気通路を逆流して外部に漏れ出したり、吸気通路に充満して次回の始動時に異常燃焼が発生したりすることを抑制することができる。
第1実施形態に係る発電システムの構成を示している。 第1実施形態における、内燃機関の運転時の流路を示している。 第1実施形態における、内燃機関の停止時の流路を示している。 第2実施形態に係る発電システムの構成を示している。 第2実施形態における、内燃機関の運転時の流路を示している。 第2実施形態における、内燃機関の停止時の流路を示している。 第3実施形態に係る発電システムの構成を示している。 第3実施形態における、内燃機関の運転時の流路を示している。 第3実施形態における、内燃機関の停止時の流路を示している。 第4実施形態に係る発電システムの構成を示している。 第4実施形態おける、熱量不足時の流路を示している。
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る発電システムを示している。発電システムは、燃料供給システムを含んで構成されており、原燃料を改質燃料へと改質し、改質燃料を燃焼させることで得られる動力により発電を行うシステムである。
発電システムは、内燃機関10と、エアクリーナ30と、原燃料タンク31と、原燃料気化器32と、改質器33と、排気浄化装置34とを含んで構成されている。内燃機関10は、ディーゼル機関である。エアクリーナ30は、外部の空気から粉塵等を取り除き、清浄な空気を発電システムへと取り込む。原燃料タンク31は、液体の燃料である原燃料を貯留している。原燃料気化器32は、内部に原燃料流路を備えており、液体の原燃料を蒸発させ気体の原燃料へと変化させる。改質器33は、排気通路33aと燃料通路33bとを備えており、排気通路33a内を通過する流体と燃料通路33b内を通過する流体との間で熱交換が可能となっている。排気浄化装置34は、排気を浄化する触媒を備えている。
内燃機関10は、シリンダブロック11とシリンダヘッド12とを含んで構成されている。シリンダブロック11にはシリンダ13が形成されており、シリンダ13内にはシリンダ13に対して上下方向に往復動するピストン14が配設されている。ピストン14はコンロッド15を介してクランク軸16に連結されている。ピストン14の上方には、シリンダブロック11とシリンダヘッド12により区画形成された燃焼室17が設けられ、燃焼室17は吸気バルブ18及び排気バルブ19を介して、シリンダヘッド12に形成された吸気ポート20及び排気ポート21に連通している。また、シリンダヘッド12には、燃焼室17へ副燃料を供給する副燃料供給装置22が設けられている。なお、副燃料としては、圧縮着火が可能な軽油等が用いられる。
クランク軸16には図示しない発電機が接続されており、ピストン14の上下動に伴うクランク軸16の回転により発電機で発電が行われ、外部機器または蓄電装置への給電がなされる。
内燃機関10の吸気ポート20は、吸気通路40を介して、エアクリーナ30と接続されており、内燃機関10の排気ポート21は、第1排気通路41を介して、改質器33の排気通路33aの排気入口に接続されている。一方、改質器33の排気通路33aの排気出口は、第2排気通路42により、排気浄化装置34の排気入口に接続されており、排気浄化装置34の浄化排気出口は、第3排気通路43に接続されている。
原燃料タンク31は、原燃料を送出する燃料ポンプ44aが設けられた原燃料通路44を介して、原燃料気化器32の原燃料入口に接続されている。原燃料気化器32の気化原燃料出口は、気化原燃料通路45を介して、改質器33の燃料通路33bの燃料供給口に接続されている。気化原燃料通路45には、原燃料気化器32から改質器33の燃料通路33bへと流入する原燃料の量を調整又は遮断する、燃料遮断弁45aが設けられている。燃料遮断弁45aは、改質器33へ原燃料を供給する気化原燃料通路45の開閉を行う第3開閉機構の機能を備えている。なお、原燃料気化器32は、内燃機関10と熱交換通路46a、46bを介して接続されており、内燃機関10において発生した熱を、原燃料気化器32内を流通する原燃料へ供給可能な構成となっている。改質器33の燃料通路33bの改質燃料出口は、改質燃料導入通路47を介して、エアクリーナ30と吸気ポート20との間に介在する吸気通路40に接続されている。
一方、改質燃料導入通路47には、2箇所の分岐部が設けられており、改質器33の燃料通路33bの改質燃料出口側の分岐部には、改質燃料排出通路48の第1端が接続されており、吸気通路40側の分岐部には、空気導入通路49の第1端が接続されている。一方、改質燃料排出通路48の第2端は、第2排気通路42に接続されており、空気導入通路49の第2端は、改質燃料排出通路48の第1端と第2端との間に接続されている。
改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48との接続部には、改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48とのいずれかを閉塞することにより、改質燃料の流路を改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48とのいずれかに切り替える、通路切替弁47aが設けられている。すなわち、通路切替弁47aは、改質燃料排出通路48を開閉する第1開閉機構の機能と、改質燃料導入通路47を開閉する第2開閉機構の機能とを備えている。
空気導入通路49には、送風ファンの回転により空気導入通路49から改質燃料排出通路48へと空気を送出する送風機49aと、空気導入通路49から改質燃料排出通路48へ送出される空気量の調節、及び、空気導入通路49と改質燃料排出通路48との遮断を行う空気遮断弁49bとが設けられている。空気遮断弁49bは、空気導入通路49を開閉する第4開閉機構として機能する。
また、内燃機関10には、計測装置として、内燃機関10のクランク軸16の回転数を検出するクランク角センサ60が設けられており、第3排気通路43には、排気温を検出する温度センサ61が設けられている。
発電システムは、制御装置70を備えており、クランク角センサ60により検出された内燃機関10のクランク軸16の回転数、温度センサ61により検出された排気温が制御装置70に入力される。また、外部から入力された発電システムの駆動命令、または、制御装置内で生成された発電システムの駆動命令に基づいて、燃料ポンプ44a、燃料遮断弁45a、通路切替弁47a、送風機49a、空気遮断弁49bへ制御信号を送信する。ここで、制御装置70は、通路切替弁47aの開閉制御を行うことにより、燃料通路制御装置として機能し、空気遮断弁49bの開閉制御を行うことにより、空気通路制御装置として機能する。
本実施形態に係る発電システムにおいて、原燃料タンク31から供給される原燃料はメタノールである。原燃料タンク31から改質器33へと供給されたメタノールは、改質器33内において、下記熱化学方程式1に示す吸熱反応である化学反応により、水素と一酸化炭素とに改質される。そして、この化学反応により生成された水素と一酸化炭素が改質燃料となる。
Figure 0006258779
排気浄化装置34では、触媒により、下記熱化学方程式2に示す発熱反応である化学反応により、改質燃料を酸化する。
Figure 0006258779
図2は、本実施形態に係る発電システムにおいて、内燃機関10へ改質燃料及び副燃料を供給して燃焼させて発電を行う際の、内燃機関10の運転時の、原燃料、改質燃料、空気及び排気の通路を示している。制御装置70から送信される制御信号により、燃料遮断弁45aは気化原燃料通路45を開放しており、通路切替弁47aは、改質燃料導入通路47を開放し、改質燃料排出通路48を閉塞している。また、空気遮断弁49bは空気導入通路49を閉塞している。
まず、制御装置70から燃料ポンプ44aへ送信された制御信号により燃料ポンプ44aが作動し、原燃料タンク31に蓄えられた原燃料が、原燃料通路44を介して原燃料気化器32へと供給される。原燃料気化器32へ供給された原燃料は、内燃機関10から熱交換通路46a、46bを介して流入した熱により、気化される。気化された原燃料は、気化原燃料通路45を介して改質器33の燃料通路33bの原燃料入口へと供給され、改質器33の燃料通路33bを通過し、上述した化学反応により改質燃料へと改質される。改質器33の燃料通路33bの改質燃料出口から送出された改質燃料は、改質燃料導入通路47を通過し、吸気通路40へと流入する。一方、エアクリーナ30から吸入された空気も吸気通路40へと流入する。吸気通路40内では、改質燃料と空気とが混合して混合気となり、混合気は吸気ポート20へ供給される。
吸気ポート20へ供給された混合気は、吸気行程における吸気バルブ18の開放に伴い、燃焼室17内へと流入する。圧縮行程において、ピストン14の上昇に伴い、混合気が圧縮され、燃焼室17内は高温高圧となる。ここで、クランク角センサ60が、ピストン14が上死点近傍まで上昇したことを検出すれば、制御装置70からの指令により、副燃料供給装置22から副燃料が燃焼室17内へと供給される。供給された副燃料は、高温高圧の環境下で自己発火し、発生した火炎が改質燃料へと伝播して改質燃料の燃焼が行われる。そして、副燃料及び改質燃料の燃焼により、燃焼室17内の混合気が膨張し、ピストン14が下降する。ピストン14が下死点近傍まで下降すれば、排気バルブ19が開放され、排気が排気ポート21から排出される。
排気ポート21から排出された排気は、第1排気通路41を介して改質器33の排気通路33aの排気入口へと流入し、改質器33の燃料通路33bの原燃料と熱交換を行った後、改質器33の排気通路33aの排気出口から、第2排気通路42を経て排気浄化装置34の排気入口へ流入し、浄化される。浄化された排気は、排気浄化装置34の浄化排気出口から第3排気通路43を介して、外部へ排出される。
図3は、本実施形態に係る発電システムにおいて、内燃機関10が停止している場合の、改質燃料、空気及び排気の通路を示している。制御装置70から送信される制御信号により、燃料遮断弁45aは気化原燃料通路45を閉塞しており、通路切替弁47aは、改質燃料導入通路47を閉塞し、改質燃料排出通路48を開放している。また、空気遮断弁49bは空気導入通路49を開放している。
燃料遮断弁45aは閉塞されているため、改質器33への原燃料の供給は停止されている。ところが、改質器33内には、原燃料が残存しており、また、熱も残存している。したがって、改質器33内では改質反応が継続し、改質燃料が生成される。生成された改質燃料は、改質燃料排出通路48へと流入する。
一方、エアクリーナ30から流入する空気は、改質燃料導入通路47を逆流し、空気導入通路49へと流入する。空気導入通路49では、制御装置70からの制御信号により送風機49aが動作しており、流入した空気を改質燃料排出通路48へと送出する。
改質燃料排出通路48で空気と合流した改質燃料は、第2排気通路42を経て排気浄化装置34へと流入する。排気浄化装置34へと流入した改質燃料は、上述した熱化学方程式2の化学反応により酸化され、第3排気通路43を介して外部へと排出される。
ところで、上記の熱化学方程式2で示したとおり、排気浄化装置34内で起こる化学反応は発熱反応である。したがって、排気温の経時変化を温度センサ61により検出することにより、排気浄化装置34内へ流入する改質燃料の量を推定することが可能である。制御装置70は、温度センサ61が検出した排気温に基づいて、排気浄化装置34内へ流入する改質燃料の量を概算する。そして、空気導入通路49から改質燃料排出通路48へと導入される空気の量が、改質燃料の酸化に十分な量となるように、送風機49aの送風ファンの回転数及び空気遮断弁49bの開度を制御する。
上記構成により、本実施形態に係る燃料供給システムは、以下の効果を奏する。
(1)内燃機関10が停止された場合に、改質燃料を改質燃料排出通路48を介して排気浄化装置34に導入し、排気浄化装置34により改質燃料を酸化することができる。したがって、内燃機関10の停止後に、改質器33内に残留する原燃料と排気熱とにより生成された改質燃料が、吸気通路40を逆流して外部に漏れ出したり、吸気通路40に充満して次回の始動時に異常燃焼が発生したりすることを抑制することができる。
(2)内燃機関10が停止された場合に、改質器33への原燃料の供給が継続されれば、改質器33内に残留する排気熱と、供給された原燃料とにより改質燃料が生成されることとなる。本実施形態では、内燃機関10の停止時に改質器33への原燃料の供給を遮断するため、内燃機関10の停止後に改質器33内で生成される改質燃料は、改質器33内に残留する原燃料から生成されるもののみとなる。したがって、内燃機関10の停止後に生成される改質燃料の量を低減することができる。
(3)改質燃料が排気浄化装置34に導入された場合、改質燃料の酸化反応が行われる。ところが、改質燃料の酸化反応に十分な量の酸素が排気浄化触媒に導入されない場合には、酸化されなかった改質燃料が排気浄化装置34から排出されることとなる。本実施形態では、改質燃料排出通路48へ空気を導入する空気導入通路49を備えるため、改質燃料排出通路48を介して排気浄化装置34に導入された改質燃料の酸化を十分に行うことができ、その結果として、酸化されていない改質燃料の排気浄化装置34からの排出を抑制することができる。また、空気導入通路49に空気遮断弁49bを設けているため、内燃機関10の動作時に、排気が空気導入通路49を逆流することを抑制することができる。
<第2実施形態>
図4は、本実施形態に係る発電システムを示している。発電システムは、第1実施形態に係る発電システムと同様に、燃料供給システムを含んで構成されており、原燃料を改質燃料へと改質し、改質燃料を燃焼させることで得られる動力により発電を行うシステムである。
発電システムは、内燃機関10と、エアクリーナ30と、原燃料タンク31と、原燃料気化器32と、改質器33と、排気浄化装置34とに加えて、ターボ過給機35及び空気リザーバ36を含んで構成されている。ターボ過給機35は、コンプレッサ35aと、コンプレッサ35aと回転軸35bにより連結されたタービン35cとにより構成されている。空気リザーバ36は、内部に圧縮空気を蓄積する。
内燃機関10の吸気ポート20は、吸気通路40’を介して、エアクリーナ30と接続されており、内燃機関10の排気ポート21は、第1排気通路41’を介して、改質器33の排気通路33aの排気入口に接続されている。吸気通路40’及び第1排気通路41’には、それぞれ、ターボ過給機35のコンプレッサ35a及びタービン35cが設けられている。改質器33の排気通路33aの排気出口は、第2排気通路42により、排気浄化装置34の排気入口に接続されており、排気浄化装置34の浄化排気出口は第3排気通路43に接続されている。
原燃料タンク31は、原燃料を送出する燃料ポンプ44a、及び、燃料遮断弁44bが設けられた原燃料通路44を介して、原燃料気化器32の原燃料入口に接続されている。燃料遮断弁44bは、原燃料通路44の開放と閉塞とを切り替える第3開閉機構の機能を備えている。一方、原燃料気化器32の気化原燃料出口は、気化原燃料通路45を介して、改質器33の燃料通路33bの原燃料入口に接続されている。なお、原燃料気化器32は、内燃機関10と熱交換通路46a、46bを介して熱交換可能に接続されている。改質器33の燃料通路33bの改質燃料出口は、改質燃料導入通路47を介して、ターボ過給機35のコンプレッサ35aと吸気ポート20との間に介在する吸気通路40’に接続されている。
改質燃料導入通路47には、分岐部が設けられており、分岐部には、改質燃料排出通路48の第1端が接続されている。また、改質燃料排出通路48の第2端は、第2排気通路42に接続されている。改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48との接続部には、改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48とのいずれかを閉塞することにより、改質燃料の流路を改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48とのいずれかに切り替える、通路切替弁47aが設けられている。すなわち、通路切替弁47aは、改質燃料排出通路48を開閉する第1開閉機構の機能と、改質燃料導入通路47を開閉する第2開閉機構の機能とを備えている。
吸気通路40’の、改質燃料導入通路47との分岐部と、コンプレッサ35aとの間には、分岐部が設けられており、分岐部には、逆止弁50aが設けられた空気流入通路50の第1端が接続されている。一方、空気流入通路50の第2端は、空気リザーバ36の空気流入部に接続されている。逆止弁50aは、吸気通路40’から空気リザーバ36への空気の流入を許容し、空気リザーバ36から吸気通路40’への空気の流出を遮断する向きに取り付けられている。
空気リザーバ36の空気流出部には、空気遮断弁51aが設けられた空気導入通路51の第1端が接続されている。空気導入通路51の第2端は、原燃料気化器32の内部の原燃料流路に接続されている。空気遮断弁51aは、空気導入通路51を開閉する第4開閉機構として機能する。
発電システムが備える制御装置70は、外部から入力された発電システムの駆動命令、または、制御装置70内で生成された発電システムの駆動命令に基づいて、燃料ポンプ44a、燃料遮断弁44b、通路切替弁47a、空気遮断弁51aへ制御信号を送信する。ここで、制御装置70は、通路切替弁47aの開閉制御を行うことにより、燃料通路制御装置として機能し、空気遮断弁51aの開閉制御を行うことにより、空気通路制御装置として機能する。
図5は、本実施形態に係る発電システムにおいて、内燃機関10へ改質燃料及び副燃料を供給して燃焼させて発電を行う際の、内燃機関10の運転時の、原燃料、改質燃料、空気及び排気の通路を示している。制御装置70から送信される制御信号により、燃料遮断弁44bは原燃料通路44を開放しており、通路切替弁47aは、改質燃料導入通路47を開放し、改質燃料排出通路48を閉塞している。また、空気遮断弁51aは空気導入通路51を閉塞している。
まず、制御装置70から燃料ポンプ44aへ送信された制御信号により燃料ポンプ44aが作動し、原燃料タンク31に蓄えられた原燃料が、原燃料通路44を介して原燃料気化器32へと供給される。原燃料気化器32へ供給された原燃料は、内燃機関10から熱交換通路46a、46bを介して流入した熱により、気化される。気化された原燃料は、気化原燃料通路45を介して改質器33の燃料通路33bの原燃料入口へと供給され、改質器33の燃料通路33bを通過し、上述した化学反応により改質燃料へと改質される。改質器33の燃料通路33bの改質燃料出口から送出された改質燃料は、改質燃料導入通路47を通過し、吸気通路40’へと流入する。一方、エアクリーナ30から吸入された空気は、コンプレッサ35aにより圧縮空気となる。圧縮空気の一部は、空気流入通路50から空気リザーバ36へと流入し、空気リザーバ36の充填に用いられる。また、圧縮空気の残余は吸気通路40’内で、改質燃料と混合して混合気となり、その混合気は吸気ポート20へ供給される。
吸気ポート20へ供給された混合気は、吸気行程における吸気バルブ18の開放に伴い、燃焼室17内へと流入する。圧縮行程において、ピストン14の上昇に伴い、混合気が圧縮され、燃焼室17内は高温高圧となる。ここで、クランク角センサ60が、ピストン14が上死点近傍まで上昇したことを検出すれば、副燃料供給装置22から副燃料が燃焼室17内へと供給される。供給された副燃料は、高温高圧の環境下で自己発火し、発生した火炎が改質燃料へと伝播して改質燃料の燃焼が行われる。そして、副燃料及び改質燃料の燃焼により、燃焼室17内の混合気が膨張し、ピストン14が下降する。ピストン14が下死点近傍まで下降すれば、排気バルブ19が開放され、排気が排気ポート21から排出される。
排気ポート21から排出された排気は、第1排気通路41’においてタービン35cを経た後、改質器33の排気通路33aの排気入口へと流入する。このとき、第1排気通路41を流通する排気は、タービン35cを回転させ、タービン35cの回転が回転軸35bによりコンプレッサ35aへ伝播し、コンプレッサ35aが駆動する。改質器33の排気通路33aの排気入口へ流入した排気は、改質器33の燃料通路33bの原燃料と熱交換を行った後、改質器33の排気通路33aの排気出口から、第2排気通路42を経て排気浄化装置34へ流入し、浄化される。浄化された排気は、排気浄化装置34の浄化排気出口から第3排気通路43を介して、外部へ排出される。
図6は、内燃機関10が停止した際の、原燃料、改質燃料、空気及び排気の通路を示している。制御装置70から送信される制御信号により、燃料遮断弁44bは原燃料通路44を閉塞しており、通路切替弁47aは、改質燃料導入通路47を閉塞し、改質燃料排出通路48を開放している。また、空気遮断弁51aは空気導入通路51を開放している。
燃料遮断弁44bが閉塞されているため、原燃料タンク31から原燃料気化器32への原燃料の供給は停止している。また、空気遮断弁51aが空気導入通路51を開放するため、空気リザーバ36に蓄積された圧縮空気は、空気導入通路51を経て原燃料気化器32へと流入する。圧縮空気は原燃料気化器32内に残留する原燃料と共に、原燃料気化器32から、気化原燃料通路45を経て、改質器33の燃料通路33bへ流入する。改質器33の燃料通路33b内では、圧縮空気と共に流入した原燃料が改質燃料へと改質され、改質燃料排出通路48、第2排気通路42を経て排気浄化装置34へと流入する。排気浄化装置34へ空気とともに流入した改質燃料は、上述した熱化学方程式2の化学反応により酸化され、第3排気通路43を介して外部へと排出される。
本実施形態に係る発電システムは、上記構成により、第1実施形態が奏する(1)及び(2)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(4)改質器33の燃料通路33bの原燃料入口から空気を導入することにより、改質器33内に残存する原燃料及び改質燃料を空気により押し出して排出することができる。したがって、改質器33内に残存する原燃料及び改質燃料の量をより少なくすることができると共に、改質器33内に残存する原燃料及び改質燃料を押し出すために用いられた空気により、排気浄化装置34内での原燃料及び改質燃料の酸化を行うことができる。
(5)ターボ過給機35を利用して空気リザーバ36に充填した圧縮空気を用いるため、改質燃料排出通路48に空気を導入するための送風機49a等を省略することができる。
<第3実施形態>
図7は、本実施形態に係る発電システムを示している。発電システムは、第1実施形態に係る発電システム、及び、第2実施形態に係る発電システムと同様に、燃料供給システムを含んで構成されており、原燃料を改質燃料へと改質し、改質燃料を燃焼させることで得られる動力により発電を行うシステムである。
本実施形態に係る発電システムと第2実施形態に係る発電システムとは、空気リザーバ36からの圧縮空気の導入先が異なっている。すなわち、空気リザーバ36の空気流出部には、空気遮断弁51a’が設けられた空気導入通路51’の第1端が接続されており、空気導入通路51の第2端は、改質燃料排出通路48に接続されている。空気遮断弁51a’は、空気導入通路51’を開閉する第4開閉機構として機能する。
図8は、本実施形態に係る発電システムにおいて、内燃機関10へ改質燃料及び副燃料を供給して燃焼させて発電を行う際の、内燃機関10の運転時の、原燃料、改質燃料、空気及び排気の通路を示している。制御装置70から送信される制御信号により、燃料遮断弁44bは原燃料通路44を開放しており、通路切替弁47aは、改質燃料導入通路47を開放し、改質燃料排出通路48を閉塞している。また、空気遮断弁51a’は空気導入通路51’を閉塞している。
まず、制御装置70から燃料ポンプ44aへ送信された制御信号により燃料ポンプ44aが作動し、原燃料タンク31に蓄えられた原燃料が、原燃料通路44を介して原燃料気化器32へと供給される。原燃料気化器32へ供給された原燃料は、内燃機関10から熱交換通路46a、46bを介して流入した熱により、気化される。気化された原燃料は、気化原燃料通路45を介して改質器33の燃料通路33bの原燃料入口へと供給され、改質器33の燃料通路33bを通過し、上述した化学反応により改質燃料へと改質される。改質器33の燃料通路33bの改質燃料出口から送出された改質燃料は、改質燃料導入通路47を通過し、吸気通路40’へと流入する。一方、エアクリーナ30から吸入された空気は、コンプレッサ35aにより圧縮空気となる。圧縮空気の一部は、空気流入通路50から空気リザーバ36へと流入し、空気リザーバ36の充填に用いられる。また、圧縮空気の残余は吸気通路40’内で、改質燃料と混合して混合気となり、その混合気は吸気ポート20へ供給される。
吸気ポート20へ供給された混合気は、吸気行程における吸気バルブ18の開放に伴い、燃焼室17内へと流入する。圧縮行程において、ピストン14の上昇に伴い、混合気が圧縮され、燃焼室17内は高温高圧となる。ここで、クランク角センサ60が、ピストン14が上死点近傍まで上昇したことを検出すれば、副燃料供給装置22から副燃料が燃焼室17内へと供給される。供給された副燃料は、高温高圧の環境下で自己発火し、発生した火炎が改質燃料へと伝播して改質燃料の燃焼が行われる。そして、副燃料及び改質燃料の燃焼により、燃焼室17内の混合気が膨張し、ピストン14が下降する。ピストン14が下死点近傍まで下降すれば、排気バルブ19が開放され、排気が排気ポート21から排出される。
排気ポート21から排出された排気は、第1排気通路41’においてタービン35cを経た後、改質器33の排気通路33aの排気入口へと流入する。このとき、第1排気通路41を流通する排気は、タービン35cを回転させ、タービン35cの回転が回転軸35bによりコンプレッサ35aへ伝播し、コンプレッサ35aが駆動する。改質器33の排気通路33aの排気入口へ流入した排気は、改質器33の燃料通路33bの原燃料と熱交換を行った後、改質器33の排気通路33aの排気出口から、第2排気通路42を経て排気浄化装置34へ流入し、浄化される。浄化された排気は、排気浄化装置34の浄化排気出口から第3排気通路43を介して、外部へ排出される。
図9は、内燃機関10が停止した際の、原燃料、改質燃料、空気及び排気の通路を示している。制御装置70から送信される制御信号により、燃料遮断弁44bは原燃料通路44を閉塞しており、通路切替弁47aは、改質燃料導入通路47を閉塞し、改質燃料排出通路48を開放している。また、空気遮断弁51a’は空気導入通路51’を開放している。
燃料遮断弁44bが閉塞されているため、原燃料タンク31から原燃料気化器32への原燃料の供給は停止している。ところが、改質器33内には、原燃料が残存しており、また、熱も残存している。したがって、改質器33内では改質反応が継続し、改質燃料が生成される。生成された改質燃料は、改質燃料排出通路48へと流入する。一方、空気遮断弁51a’が空気導入通路51’を開放するため、空気リザーバ36に蓄積された圧縮空気は、空気導入通路51’を経て改質燃料排出通路48へと流入する。
改質燃料排出通路48で空気と合流した改質燃料は、第2排気通路42を経て排気浄化装置34へと流入する。排気浄化装置34へと流入した改質燃料は、上述した熱化学方程式2の化学反応により酸化され、第3排気通路43を介して外部へと排出される。
本実施形態に係る発電システムは、上記構成により、第1実施形態が奏する(1)及び(2)の効果と同様の効果、及び、第2実施形態が奏する(5)の効果と同様の効果を奏する。
<第4実施形態>
図10は、本実施形態に係る発電システムを示している。発電システムは、第1実施形態に係る発電システム、第2実施形態に係る発電システム、及び、第3実施形態に係る発電システムと同様に、燃料供給システムを含んで構成されており、原燃料を改質燃料へと改質し、改質燃料を燃焼させることで得られる動力により発電を行うシステムである。
本実施形態に係る発電システムでは、第1実施形態に係る発電システムに加えて、第3排気通路43に熱交換器37を備える点が異なっている。熱交換器37は、例えば、給湯器であり、内部に排気流路と液体流路とが熱交換可能に設けられ、排気浄化装置34から第3排気通路43へ流入した排気が排気流路を通過し、液体流路を通過する水の温度を上昇させる。
本実施形態では、内燃機関10の運転時、及び、内燃機関10の停止時における空気、原燃料、改質燃料の流路は、第1実施形態と同様の流路である。
ところで、給湯量が増加した場合等、熱交換器37に要求される熱量が増加した場合、内燃機関10の排気熱のみでは、熱量が足りない場合が生ずる。上述したとおり、改質燃料が排気浄化装置34で酸化される場合の化学反応は、発熱反応である。そこで、本実施形態では、熱交換器37に要求される熱量が増加した場合に、改質燃料を内燃機関10へ供給せず、排気浄化装置34へ供給する。
図11は、本実施形態に係る発電システムにおいて、熱交換器37に要求される熱量が増加した場合の、空気、原燃料、改質燃料の流路を示している。制御装置70は、温度センサ61により計測された排気温と、必要とする熱量とに基づいて、燃料遮断弁45a及び空気遮断弁49bの開度を制御する。また、制御装置70からの制御信号により、通路切替弁47aは、改質燃料導入通路47を閉塞し、改質燃料排出通路48を開放している。
エアクリーナ30から吸入された空気は、吸気通路40を経由して吸気ポート20へと導入され、吸気バルブ18の開放に伴い、燃焼室17内へと流入する。燃焼室17内では、副燃料供給装置22から供給された副燃料が燃焼し、それにより、内燃機関10での発電が行われる。排気ポート21から排出された排気は、第1排気通路41を経て、改質器33へと流入する。
一方、改質器33へと流入した原燃料は、改質器33内で副燃料の燃焼に伴う排気の熱により、改質燃料へと改質される。改質燃料は、改質燃料排出通路48を経て、第2排気通路42で排気と合流し、排気浄化装置34へ流入する。
また、エアクリーナ30から吸入された空気の一部は、吸気通路40と改質燃料導入通路47との接続部から改質燃料導入通路47へも流入し、改質燃料導入通路47を逆流して空気導入通路49へと流入する。そして、制御装置70からの制御信号により送風機49aが駆動され、空気が、改質燃料排出通路48及び第2排気通路42を経て、排気浄化装置34へと供給される。排気浄化装置34では、上述した熱化学方程式2に係る化学反応が起こり、改質燃料が浄化されるとともに、化学反応に伴う熱が放出される。
そして、排気は第3排気通路43に設けられた熱交換器37に流入し、熱交換器37内で熱交換を行った後、第3排気通路43から外部へと排出される。
上記構成により、本実施形態に係る発電システムは、第1実施形態が奏する(1)〜(3)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(5)改質燃料を排気浄化装置34へ直接導入すれば、改質燃料の酸化反応により発生したエネルギーを、内燃機関10の動力としてではなく熱エネルギーとして利用することができる。したがって、内燃機関10に要求される動力に比べて、熱交換器37に要求される熱量が増加した場合に、改質燃料を排気浄化装置34へ導入することにより、熱交換器37へ供給される熱量を増加させることができる。
<変形例>
・上記各実施形態に係る各図において、各通路の幅は模式的に表されており、実際の通路の径や流量を具体的に示しているわけではない。
・第1、第3、第4実施形態において、空気導入通路49、51’を改質燃料排出通路48に接続するものとした。しかしながら、空気導入通路49、51’の接続先は、改質燃料排出通路48に限られることはなく、第2排気通路42に接続してもよく、排気浄化装置34に空気が直接流入する構造であってもよい。すなわち、改質燃料の排出時に、改質燃料と空気とが混合する構造であればよい。
・第2実施形態において、空気導入通路51を原燃料気化器32に接続し、内燃機関10の停止時には空気リザーバ36に蓄積された圧縮空気を原燃料気化器32へと送出するものとした。しかしながら、空気導入通路51の接続先は原燃料気化器32に限られることはなく、例えば、気化原燃料通路45に接続されていてもよい。この場合、燃料遮断弁44bは、例えば、原燃料気化器32の気化原燃料出口設けられるものとすればよい。すなわち、空気導入通路51は、改質器33と原燃料タンク31との間の任意の位置に接続することができ、その際に、燃料遮断弁44bは、空気導入通路51の接続部よりも原燃料タンク31側に設けられていればよい。
・上記各実施形態において、改質燃料の流路を、通路切替弁47aにより改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48とに切り替えるものとした。しかしながら、改質燃料の流路を切り替える機構は、これに限られない。例えば、改質燃料導入通路47と改質燃料排出通路48とのそれぞれに、開放状態と閉塞状態とを切り替える弁を設け、制御装置70がそれぞれの弁の開閉状態を制御することにより、改質燃料の流路を切り替えるものとしてもよい。
・上記各実施形態における各弁は、少なくとも、通路の開放と閉塞とを切り替えられる機能を有していればよく、その具体的な構造は、任意に設計可能である。
・原燃料は、メタノールに限られることはない。また、改質の際に空気や水等が必要な原燃料を用いることもでき、その場合には、改質器33の燃料通路33bに空気や水等を供給する構成とすればよい。
・上記各実施形態では、内燃機関10において、副燃料を燃焼させることにより発生する火炎を改質燃料に伝播させ、改質燃料を燃焼させるものとした。しかしながら、供給する改質燃料によっては、内燃機関10に副燃料供給装置22を設けず、点火プラグを設け、点火プラグにより発生した火花により改質燃料を燃焼させるものとしてもよい。
・第4実施形態で示した熱交換器37は、第2、3実施形態に係る発電システムに設けてもよい。
・第1、第4実施形態における燃料遮断弁45aの位置、第3実施形態における燃料遮断弁44bの位置は、上述した位置に限られることはなく、原燃料タンク31から改質器33への原燃料の供給を停止することができる位置に変更することができる。
・第2、第3実施形態において、ターボ過給機35を用いて、内燃機関10及び空気リザーバ36へ空気を供給するものとしたが、機械式過給機を用いて、内燃機関10及び空気リザーバ36へ空気を供給するものとしてもよい。また、第1、第4実施形態において、ターボ過給機又は機械式過給機を用いて、内燃機関10へ空気を供給するものとしてもよい。
・第1、第4実施形態において、送風ファンを備える送風機49aを送風機構として用いており、第2、第3実施形態において、空気リザーバ36を送風機構として用いているが、送風機構としては、その他の送風機構を採用することもできる。例えば、改質燃料排出通路48に容積式モータを設け、その回転出力を容積式送風機に伝達することにより送風を行ってもよい。こうすることで、改質器33内に残存する原燃料と熱とにより改質燃料が生成され、改質器33から改質燃料が流出する間は、容積式モータが駆動して容積式送風機から送風が行われ、改質燃料の流出が終われば容積式モータが停止し、それに伴い容積式送風機からの送風も停止する構造とすることができる。
・第4実施形態において、熱交換器37を第3排気通路43に設けるものとしたが、熱交換器37を設ける位置は、第3排気通路43に限られない。例えば、排気浄化装置34に熱交換機能を持たせてもよい。
10…内燃機関、33…改質器、34…排気浄化装置、40…吸気通路、41…第1排気通路、42…第2排気通路、43…第3排気通路、47…改質燃料導入通路、47a…通路切替弁、48…改質燃料排出通路。

Claims (13)

  1. 内燃機関(10)の排気通路(41、41’、42、43)に設けられ、前記内燃機関の排気熱により原燃料を改質燃料へと改質する改質器(33)と、
    前記内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置(34)と、
    前記改質器に接続され、前記改質燃料を前記内燃機関の吸気通路(40、40’)に導入する改質燃料導入通路(47)と、
    前記改質器に接続され、前記改質燃料を前記排気浄化装置に導入する改質燃料排出通路(48)と、
    前記改質燃料排出通路を開閉する第1開閉機構(47a)と
    前記改質燃料導入通路を開閉する第2開閉機構(47a)と、
    前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構の開閉制御を行う燃料通路制御装置(70)と、を備え、
    前記燃料通路制御装置は、前記内燃機関が停止された場合に、前記第1開閉機構を開放し、前記第2開閉機構を閉塞することを特徴とする燃料供給システム。
  2. 前記改質器へ前記原燃料を供給する燃料通路の開閉を行う第3開閉機構(44b、45a)をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の燃料供給システム。
  3. 前記改質燃料排出通路へ空気を導入する空気導入通路(49、51、51’)と、
    前記空気導入通路を開閉する第4開閉機構(49b、51a、51a’)と、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給システム。
  4. 内燃機関(10)の排気通路(41、41’、42、43)に設けられ、前記内燃機関の排気熱により原燃料を改質燃料へと改質する改質器(33)と、
    前記内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置(34)と、
    前記改質器に接続され、前記改質燃料を前記内燃機関の吸気通路(40、40’)に導入する改質燃料導入通路(47)と、
    前記改質器に接続され、前記改質燃料を前記排気浄化装置に導入する改質燃料排出通路(48)と、
    前記改質燃料排出通路を開閉する第1開閉機構(47a)と、
    前記改質燃料排出通路へ空気を導入する空気導入通路(49、51、51’)と、
    前記空気導入通路を開閉する第4開閉機構(49b、51a、51a’)と、を備えることを特徴とする燃料供給システム。
  5. 前記空気導入通路(49、51’)は、前記改質器と前記排気浄化装置との間に空気を導入することを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料供給システム。
  6. 前記空気導入通路(51)は、前記改質器へ前記原燃料を供給する燃料通路(45)に空気を導入することを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料供給システム。
  7. 前記空気導入通路に送風機構(36、49a)を設けたことを特徴とする請求項〜6のいずれか1項に記載の燃料供給システム。
  8. 前記送風機構は、送風ファンの回転により空気を送出する送風機(49a)であることを特徴とする請求項7に記載の燃料供給システム。
  9. 前記送風機構は、圧縮空気を蓄積する空気リザーバ(36)であることを特徴とする請求項7に記載の燃料供給システム。
  10. 前記排気通路を流通する排気により駆動されるターボ過給機(35)をさらに備え、
    前記ターボ過給機により前記空気リザーバに圧縮空気を充填することを特徴とする請求項9に記載の燃料供給システム。
  11. 前記第4開閉機構の開閉制御を行う空気通路制御装置をさらに備え、
    前記空気通路制御装置は、前記内燃機関が運転されている場合に前記第4開閉機構を閉塞し、前記内燃機関が停止されている場合に前記第4開閉機構を開放することを特徴とする請求項〜10のいずれか1項に記載の燃料供給システム。
  12. 熱交換機(37)をさらに備え、
    前記内燃機関が運転されている場合に、前記熱交換機が要求する熱量に応じて、前記改質器で生成された前記改質燃料を前記排気浄化装置へ導入することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃料供給システム。
  13. 内燃機関(10)の排気通路(41、41’、42、43)に設けられ、前記内燃機関の排気熱により原燃料を改質燃料へと改質する改質器(33)と、
    前記内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置(34)と、
    前記改質器に接続され、前記改質燃料を前記内燃機関の吸気通路(40、40’)に導入する改質燃料導入通路(47)と、
    前記改質器に接続され、前記改質燃料を前記排気浄化装置に導入する改質燃料排出通路(48)と、
    前記改質燃料排出通路を開閉する第1開閉機構(47a)と、
    熱交換機(37)を備え、
    前記内燃機関が運転されている場合に、前記熱交換機が要求する熱量に応じて、前記改質器で生成された前記改質燃料を前記排気浄化装置へ導入することを特徴とする燃料供給システム。
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