JP2001241365A - 燃料改質装置付き内燃機関 - Google Patents

燃料改質装置付き内燃機関

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JP2001241365A
JP2001241365A JP2000054110A JP2000054110A JP2001241365A JP 2001241365 A JP2001241365 A JP 2001241365A JP 2000054110 A JP2000054110 A JP 2000054110A JP 2000054110 A JP2000054110 A JP 2000054110A JP 2001241365 A JP2001241365 A JP 2001241365A
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reformer
fuel
engine
reformed gas
internal combustion
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JP2000054110A
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English (en)
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Hiroshi Komatsu
宏 小松
Hisashi Aoyama
尚志 青山
Kazuhiko Ishiwatari
和比古 石渡
Masayuki Munekiyo
正幸 宗清
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改質器6に燃料弁11、空気弁15、水弁1
9より燃料、空気、水を供給して、部分酸化反応及び水
蒸気改質反応により、水素、一酸化炭素を主成分とする
改質ガスを生成し、この改質ガスをガス弁23,24を
介して混合器4からエンジン1の吸気通路2に供給する
燃料改質装置において、エンジン停止後に停止時より多
くの改質ガスを貯蔵して再始動に備えると共に、エンジ
ン停止後の改質器6の温度低下を早める。 【解決手段】 エンジン1の停止を検出したときに、ガ
ス弁23,24及び空気弁15を閉じるが、燃料弁11
及び水弁19を開き続けて、改質器6に燃料及び水を供
給し、改質器6の余熱で吸熱反応である水蒸気改質反応
を行わせる。そして、エンジン停止後に改質器6にて生
成された改質ガスを改質ガス貯蔵タンク20に貯蔵す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリンに代表さ
れる炭化水素燃料やメタノールに代表されるアルコール
燃料を改質触媒により改質する改質器を有して、水素及
び一酸化炭素を主成分とする改質ガスを機関に供給する
燃料改質装置付き内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料改質装置付き内燃機関とし
て、例えば特開昭59−46358号公報に記載されて
いるようなものがある。
【0003】これは、アルコール燃料を燃料通路を介し
て改質器に導いて、該改質器により水素含有ガスに改質
し、改質ガスをガス通路を介して機関に供給するもの
で、前記ガス通路に連通して水素貯蔵用金属を充填した
水素貯留室を設け、前記燃料通路と、前記水素貯留室下
流側の前記ガス通路とに、機関停止時に閉弁する弁手段
をそれぞれ設けている。
【0004】従って、機関を再始動時する際に、前記ガ
ス通路側の弁手段を開くことで、前記水素貯留室に蓄え
た改質ガスを用いて、機関を運転することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料改質装置付き内燃機関においては、機関
の停止と同時に、改質器への燃料通路の弁手段を閉じる
ため、次のような問題点があた。
【0006】(1)貯蔵できる改質ガス量が少ない。よ
って、再始動時に、改質器が改質できる温度になるま
で、貯蔵した改質ガスだけでは運転できない。このた
め、始動時には、液体燃料を機関に直接供給する必要を
生じ、燃料供給系や排気後処理などのシステムが複雑に
なる。
【0007】(2)機関の停止後の改質器の温度低下が
遅い。このため、車両が停止し、換気が見込めないエン
ジンルーム内の温度が上昇し、エンジンルーム内部品の
熱劣化が懸念される。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、機関の停止時により多くの改質ガスを貯蔵できるよ
うにすると共に、機関の停止後の改質器の温度低下を早
めるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、燃料を少なくとも水と共に改質触媒により
改質する改質器を有して、改質ガスを機関に供給する燃
料改質装置付き内燃機関において、機関の停止を検出し
たときに改質器に燃料及び水を供給する手段と、機関の
停止後に改質器にて生成された改質ガスを貯蔵する手段
とを設けたことを特徴とする。
【0010】ここで、請求項2に係る発明では、改質器
内の温度を検出する手段を備え、機関停止時に、改質器
内の温度が高いほど、燃料及び水の供給量を増大させる
ことを特徴とする。更に、請求項3に係る発明では、改
質器内の温度が所定値以下の領域にて、改質器内の温度
が高いほど、燃料の供給量を増大させる特性とし、改質
器内の温度が所定値を超える領域では、改質器内の温度
によらず、燃料の供給量を上限値に制限することを特徴
とする。
【0011】また、請求項4に係る発明では、改質器に
より生成された改質ガスの圧力を検出する手段を備え、
機関停止時に、改質ガスの圧力が高いほど、燃料及び水
の供給量を減少させることを特徴とする。
【0012】また、請求項5に係る発明では、前記改質
器には部分酸化反応を行うために必要な空気を供給する
空気源が空気弁を介して接続されており、機関停止時
に、前記空気弁を閉じて空気の供給を停止することを特
徴とする。
【0013】一方、アルコール燃料の改質を念頭におく
と、アルコール燃料の場合は、吸熱反応である分解反応
により改質ガスを生成できるので、燃料のみを供給すれ
ばよい。
【0014】このため、請求項6に係る発明では、燃料
を改質触媒により改質する改質器を有して、改質ガスを
機関に供給する燃料改質装置付き内燃機関において、機
関の停止を検出したときに改質器に燃料を供給する手段
と、機関の停止後に改質器にて生成された改質ガスを貯
蔵する手段とを設けたことを特徴とする。
【0015】ここで、請求項7に係る発明では、改質器
内の温度を検出する手段を備え、機関停止時に、改質器
内の温度が高いほど、燃料の供給量を増大させることを
特徴とする。更に、請求項8に係る発明では、改質器内
の温度が所定値以下の領域にて、改質器内の温度が高い
ほど、燃料の供給量を増大させる特性とし、改質器内の
温度が所定値を超える領域では、改質器内の温度によら
ず、燃料の供給量を上限値に制限することを特徴とす
る。
【0016】また、請求項9に係る発明では、改質器に
より生成された改質ガスの圧力を検出する手段を備え、
機関停止時に、改質ガスの圧力が高いほど、燃料の供給
量を減少させることを特徴とする。
【0017】請求項10に係る発明では、機関の所定の
運転条件にて、前記貯蔵手段に貯蔵した改質ガスで機関
を運転することを特徴とする。更に、請求項11に係る
発明では、前記所定の運転条件は、始動時であることを
特徴とする。
【0018】請求項12に係る発明では、前記貯蔵手段
として、改質器から機関吸気系への改質ガスの供給通路
に貯蔵器を設け、また、この貯蔵器と機関吸気系との間
に弁を設け、機関停止時に前記弁を閉じて、機関停止後
に生成された改質ガスを前記貯蔵器に貯蔵することを特
徴とする。更に、請求項13に係る発明では、前記貯蔵
器は、ガスタンクであることを特徴とする。
【0019】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、機関の停
止を検出したときに改質器に燃料及び水を供給し、機関
の停止後に改質器にて生成された改質ガスを貯蔵するこ
とで、貯蔵できる改質ガスの量を増大できる。従って、
再始動時などに、改質器が改質できる温度に達するま
で、貯蔵した改質ガスだけで運転できるので、システム
が簡単になる。また、改質器の余熱で水蒸気改質反応な
どの吸熱反応を起こさせるため、改質器の温度の低下が
早く、エンジンルーム内の温度が上昇しずらい。
【0020】請求項2に係る発明によれば、機関停止時
の改質器内の温度が高いほど、すなわち改質のポテンシ
ャルを持っているほど、燃料及び水の供給量を増大させ
ることで、改質ガスの生成量を増大させて、貯蔵量をよ
り増大させることができると共に、改質器の温度低下を
より早めることができる。
【0021】請求項3に係る発明によれば、機関停止時
の改質器内の温度が所定値を超える領域では、改質器内
の温度によらず、燃料の供給量を上限値に制限すること
で、改質ガス貯蔵手段内の圧力が過大に上昇するのを防
止でき、燃料供給システムの信頼性を向上できる一方、
水の供給量を相対的に増して水の潜熱により改質器を冷
却することができる。
【0022】請求項4に係る発明によれば、機関停止時
の改質ガスの圧力が高いほど、燃料及び水の供給量を減
少させることで、改質ガス貯蔵手段内の圧力が過大に上
昇するのを防止でき、燃料供給システムの信頼性を向上
できる。
【0023】請求項5に係る発明によれば、機関停止時
に改質器への空気の供給を停止することで、発熱反応で
ある部分酸化反応が生じるのを防止でき、改質器の温度
低下を早めることができる。
【0024】請求項6に係る発明によれば、アルコール
燃料の改質を念頭においた場合に、機関の停止を検出し
たときに改質器に燃料を供給し、機関の停止後に改質器
にて生成された改質ガスを貯蔵することで、貯蔵できる
改質ガスの量を増大できる。従って、再始動時などに、
改質器が改質できる温度に達するまで、貯蔵した改質ガ
スだけで運転できるので、システムが簡単になる。ま
た、改質器の余熱で分解反応などの吸熱反応を起こさせ
るため、改質器の温度の低下が早く、エンジンルーム内
の温度が上昇しずらい。
【0025】請求項7に係る発明によれば、機関停止時
の改質器内の温度が高いほど、すなわち改質のポテンシ
ャルを持っているほど、燃料の供給量を増大させること
で、改質ガスの生成量を増大させて、貯蔵量をより増大
させることができると共に、改質器の温度低下をより早
めることができる。
【0026】請求項8に係る発明によれば、機関停止時
の改質器内の温度が所定値を超える領域では、改質器内
の温度によらず、燃料の供給量を上限値に制限すること
で、改質ガス貯蔵手段内の圧力が過大に上昇するのを防
止でき、燃料供給システムの信頼性を向上できる。
【0027】請求項9に係る発明によれば、機関停止時
の改質ガスの圧力が高いほど、燃料の供給量を減少させ
ることで、改質ガス貯蔵手段内の圧力が過大に上昇する
のを防止でき、燃料供給システムの信頼性を向上でき
る。
【0028】請求項10、更には請求項11に係る発明
によれば、機関の所定の運転条件にて、特に始動時に、
貯蔵手段に貯蔵した改質ガスで機関を運転することで、
確実に運転できる。
【0029】請求項12に係る発明によれば、貯蔵手段
として、改質器から機関吸気系への改質ガスの供給通路
に貯蔵器を設け、機関停止時に貯蔵器の出口側の弁を閉
じて、改質ガスを貯蔵することで、確実に貯蔵でき、更
に、請求項13に係る発明によれば、前記貯蔵器をガス
タンクにより構成することで、十分かつ確実な貯蔵を行
うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
燃料改質装置付き内燃機関のシステム図であり、燃料と
しては、ガソリンに代表される炭化水素燃料を用いるこ
とを想定している。
【0031】エンジン1の吸気通路2には、上流端にエ
アクリーナ3が設けられ、その下流側にガス燃料(改質
ガス)供給用の混合器4が設けられている。エンジン1
の排気通路5には、排気熱を利用して燃料改質を行う改
質器6が設けられ、この改質器6内には改質触媒が充填
されている。
【0032】燃料タンク7内の液体燃料(ガソリンに代
表される炭化水素燃料)は、燃料ポンプ8により吸入さ
れて燃料通路9へ圧送され、この燃料通路9は熱交換器
10の内部を貫通し、燃料の供給手段として用いる燃料
弁11を介して、改質器6の燃料入口に接続されてい
る。
【0033】改質器6にはまた、エアフィルタ12を介
して吸入した空気を圧送する空気ポンプ13からの空気
通路14が接続されており、該空気通路14の途中には
空気の供給手段として用いる空気弁15が介装されてい
る。
【0034】改質器6にはまた、水タンク16から吸入
した水を圧送する水ポンプ17からの水通路18が接続
されており、該水通路18の途中には水の供給手段とし
て用いる水弁19が介装されている。
【0035】改質器6では、燃料及び水を気化し、改質
触媒により炭化水素燃料と空気とを反応させ(部分酸化
反応;下記(1)式参照)、また、改質触媒により炭化
水素燃料と水蒸気とを反応させ(水蒸気改質反応;下記
(2)式参照)、水素及び一酸化炭素を主成分とする改
質ガスを生成する。
【0036】 Cm n +(m/2)O2 →(n/2)H2 +mCO ・・・(1) Cm n +mH2 O→(m+n/2)H2 +mCO ・・・(2) 尚、(1)式の部分酸化反応は発熱反応であり、(2)
式の水蒸気改質反応は吸熱反応である。
【0037】改質器6の改質ガス出口は、改質ガスを貯
蔵する貯蔵手段(貯蔵器)として用いる改質ガス貯蔵タ
ンク(ガスタンク)20に接続されている。そして、改
質ガス貯蔵タンク20の出口側は、ガス通路21により
熱交換器10に接続され、更に熱交換器10からのガス
通路22は前記混合器4に接続されている。ここで、改
質ガス貯蔵タンク20と熱交換器10との間のガス通路
21、及び熱交換器10と混合器4との間のガス通路2
2には、それぞれガス弁23,24が介装されている。
【0038】前記燃料弁11、空気弁15、水弁19及
びガス弁23,24等は、コントロールユニット30に
より制御され、コントロールユニット30には、イグニ
ッションスイッチ31や、エンジン1の運転条件(エン
ジン回転数、負荷等)を検出する図示しない各種のセン
サから信号が入力される他、改質器6内の温度Trを検
出する温度センサ(改質器内温度検出手段)32、及
び、改質ガス貯蔵タンク20内の圧力Prを検出する圧
力センサ(改質ガス圧力検出手段)33から信号が入力
されている。
【0039】ここにおいて、定常運転時は、基本的に、
全ての弁11,15,19,23,24が開き、改質器
6に燃料、空気及び水を供給して、前記部分酸化反応及
び水蒸気改質反応により改質ガスを生成して、改質ガス
貯蔵タンク20に一時的に蓄えつつ、改質ガス貯蔵タン
ク20から熱交換器10に送って、改質前の燃料との熱
交換により、温度低下させた後、混合器4からエンジン
1の吸気通路2内に改質ガスを供給して、運転を行わせ
る。
【0040】次にエンジン停止時及び再始動時の制御に
ついて説明する。本発明では、エンジン1の停止を検出
したときに改質器6に燃料及び水を供給する手段と、エ
ンジン1の停止後に改質器6にて生成された改質ガスを
貯蔵する手段とを設けており、前記供給手段は、前記コ
ントロールユニット30により燃料弁11及び水弁19
をエンジン停止後も所定の期間開き続けるように制御す
ることで達成され、前記貯蔵手段は、改質ガス貯蔵タン
ク20の出口側のガス弁23(及び24)をエンジン停
止時に閉じることで達成される。
【0041】エンジン停止時の制御は、イグニッション
スイッチ31のON→OFFをトリガとして、図2のフ
ローチャートに従って行われる。ステップ1(図にはS
1と記す。以下同様)では、ガス弁23,24及び空気
弁15を閉じる。従って、燃料弁11及び水弁19は開
いたままとする。
【0042】ステップ2では、温度センサ32により、
エンジン停止時の改質器6内の温度Trを検出する。ス
テップ3では、圧力センサ33により、エンジン停止時
の改質ガス貯蔵タンク20内の圧力Prを検出する。
【0043】ステップ4では、検出したエンジン停止時
の改質器内温度Trに基づいて、基本燃料供給量Qf0
及び基本水供給量Qw0を計算する。具体的には、図3
のテーブルより検索する。
【0044】ここで、図3のテーブルからわかるよう
に、改質器内温度Trが高いほど、燃料及び水の供給量
を増大させように、燃料及び水の基本供給量Qf0,Q
w0を大きくする。但し、燃料については、改質器内温
度Trが所定値Aを超える領域では、改質器内温度Tr
によらず、燃料の供給量を制限するように、基本供給量
Qf0を上限値に固定する。
【0045】ステップ5では、検出したエンジン停止時
の改質ガス圧力(タンク内圧力)Prに基づいて、燃料
供給量補正係数Kf及び水供給量補正係数Kwを計算す
る。具体的には、図4のテーブルより検索する。
【0046】ここで、図4のテーブルからわかるよう
に、改質ガス圧力(タンク内圧力)Prが高いほど、燃
料及び水の供給量を減少させるように、補正係数Kf,
Kwを小さくする。
【0047】ステップ6では、次式により、燃料供給量
Qf及び水供給量Qwを計算する。 Qf=Qf0×Kf Qw=Qw0×Kw すなわち、基本燃料供給量Qf0に燃料供給量補正係数
Kfを乗じて、燃料供給量Qfを算出し、また、基本水
供給量Qw0に水供給量補正係数Kwを乗じて、水供給
量Qwを算出する。
【0048】ステップ7では、前記燃料供給量Qf及び
水供給量Qwに従って、対応する量の燃料及び水を、燃
料弁11及び水弁19から改質器6に供給する。供給
後、ステップ8で、燃料弁11及び水弁19を閉じて、
エンジン停止時の制御を終了する。
【0049】このような制御により、エンジン停止時
に、改質器6に燃料及び水を供給して、改質器6の余熱
で、水蒸気改質反応を行わせることで、エンジン停止後
に改質ガスを生成して、これを改質ガス貯蔵タンク20
に貯蔵しておくことができる。また、水蒸気改質反応は
吸熱反応であるので、これにより改質器6内の温度を速
やかに低下させ、エンジンルーム内の温度上昇を抑える
ことができる。
【0050】また、エンジン停止時の改質器6内の温度
Trが高いほど、すなわち改質のポテンシャルを持って
いるほど、燃料及び水の供給量を増大させることで、改
質ガスの生成量を増大させて、貯蔵量をより増大させる
ことができると共に、改質器6の温度低下をより早める
ことができる。
【0051】但し、改質器6内の温度Trが所定値Aを
超える領域では、過大に燃料を改質してエンジン停止後
のタンク内圧を増大させ、燃料供給システムの信頼性を
低下させることがないよう、燃料の供給量は略一定と
し、水の供給量を相対的に増して水の潜熱により改質器
6を冷却させることとする。水のみの場合、水が蒸発
し、一旦タンク内圧は上昇するものの、その後凝縮し圧
力は低下するからである。
【0052】また、エンジン停止時の改質ガス貯蔵タン
ク20内の圧力Prが高いほど、燃料及び水の供給量を
減少させることで、エンジン停止後の圧力Prが過大に
上昇するのを防止できる。
【0053】また、改質器6への空気の供給について
は、エンジン停止時に速やかに空気弁15を閉じて停止
することで、発熱反応である部分酸化反応が生じるのを
防止でき、改質器6の温度低下を早めることができる。
【0054】エンジン再始動時の制御は、イグニッショ
ンスイッチ31のOFF→ONをトリガとして、図5の
フローチャートに従って行われる。ステップ11では、
先ずガス弁23,24を開いて、改質ガス貯蔵タンク2
0内に蓄えていた改質ガスを混合器4よりエンジン1の
吸気通路2に供給する。
【0055】ステップ12では、温度センサ32によ
り、改質器6内の温度Trを検出し、次のステップ13
で、改質器内温度Trが所定値(改質可能な温度)以上
となったか否かを判定する。
【0056】Tr<所定値の場合は、ステップ12,1
3のTrの検出と判定とを繰り返して、排気温度の上昇
により、Tr≧所定値となるのを待つ。すなわち、再始
動時には、改質器6が改質できる温度に達するまで、貯
蔵した改質ガスだけで運転するのである。
【0057】そして、Tr≧所定値となった段階で、ス
テップ14へ進み、燃料弁11、空気弁15及び水弁1
9を開いて、改質器6での燃料改質を開始し、再始動時
の制御を終了して、通常制御に移行する。
【0058】尚、以上では、燃料として、ガソリンに代
表される炭化水素燃料を用いた場合について説明した
が、メタノールに代表されるアルコール燃料を用いる場
合は、次のようにする。
【0059】メタノールの場合の改質反応は、次式のよ
うな分解反応であり、これは吸熱反応である。 CH3 OH→2H2 +CO 従って、この場合は、燃料改質を行う改質器6に燃料の
みを供給すればよく、エンジン1の停止を検出したとき
も、改質器6に燃料のみを供給すれば、改質器6の余熱
による改質ガスの生成と、吸熱反応による改質器6の速
やかな温度低下とを達成できる。そして、この場合の燃
料供給量の制御はガソリン改質の場合の燃料供給量の制
御と同様に行うことで、同様の効果を得ることができ
る。
【0060】また、改質ガスの貯蔵手段(貯蔵器)とし
ては、ガスタンクを用いる他、前記公報に記載のような
吸蔵合金を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す燃料改質装置付き
内燃機関のシステム図
【図2】 停止時制御のフローチャート
【図3】 改質器内温度による燃料及び水の基本供給量
の特性図
【図4】 改質ガス圧力による燃料及び水の補正係数の
特性図
【図5】 始動時制御のフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気通路 4 混合器 5 排気通路 6 改質器 7 燃料タンク 8 燃料ポンプ 10 熱交換器 11 燃料弁 13 空気ポンプ 15 空気弁 16 水タンク 17 水ポンプ 19 水弁 20 改質ガス貯蔵タンク 23,24 ガス弁 30 コントロールユニット 32 温度センサ 33 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 和比古 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 宗清 正幸 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EB43 EB47

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を少なくとも水と共に改質触媒により
    改質する改質器を有して、改質ガスを機関に供給する燃
    料改質装置付き内燃機関において、 機関の停止を検出したときに改質器に燃料及び水を供給
    する手段と、機関の停止後に改質器にて生成された改質
    ガスを貯蔵する手段とを設けたことを特徴とする燃料改
    質装置付き内燃機関。
  2. 【請求項2】改質器内の温度を検出する手段を備え、機
    関停止時に、改質器内の温度が高いほど、燃料及び水の
    供給量を増大させることを特徴とする請求項1記載の燃
    料改質装置付き内燃機関。
  3. 【請求項3】改質器内の温度が所定値以下の領域にて、
    改質器内の温度が高いほど、燃料の供給量を増大させる
    特性とし、改質器内の温度が所定値を超える領域では、
    改質器内の温度によらず、燃料の供給量を上限値に制限
    することを特徴とする請求項2記載の燃料改質装置付き
    内燃機関。
  4. 【請求項4】改質器により生成された改質ガスの圧力を
    検出する手段を備え、機関停止時に、改質ガスの圧力が
    高いほど、燃料及び水の供給量を減少させることを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の燃料
    改質装置付き内燃機関。
  5. 【請求項5】前記改質器には部分酸化反応を行うために
    必要な空気を供給する空気源が空気弁を介して接続され
    ており、機関停止時に、前記空気弁を閉じて空気の供給
    を停止することを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れか1つに記載の燃料改質装置付き内燃機関。
  6. 【請求項6】燃料を改質触媒により改質する改質器を有
    して、改質ガスを機関に供給する燃料改質装置付き内燃
    機関において、 機関の停止を検出したときに改質器に燃料を供給する手
    段と、機関の停止後に改質器にて生成された改質ガスを
    貯蔵する手段とを設けたことを特徴とする燃料改質装置
    付き内燃機関。
  7. 【請求項7】改質器内の温度を検出する手段を備え、機
    関停止時に、改質器内の温度が高いほど、燃料の供給量
    を増大させることを特徴とする請求項6記載の燃料改質
    装置付き内燃機関。
  8. 【請求項8】改質器内の温度が所定値以下の領域にて、
    改質器内の温度が高いほど、燃料の供給量を増大させる
    特性とし、改質器内の温度が所定値を超える領域では、
    改質器内の温度によらず、燃料の供給量を上限値に制限
    することを特徴とする請求項7記載の燃料改質装置付き
    内燃機関。
  9. 【請求項9】改質器により生成された改質ガスの圧力を
    検出する手段を備え、機関停止時に、改質ガスの圧力が
    高いほど、燃料の供給量を減少させることを特徴とする
    請求項6〜請求項8のいずれか1つに記載の燃料改質装
    置付き内燃機関。
  10. 【請求項10】機関の所定の運転条件にて、前記貯蔵手
    段に貯蔵した改質ガスで機関を運転することを特徴とす
    る請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の燃料改質
    装置付き内燃機関。
  11. 【請求項11】前記所定の運転条件は、始動時であるこ
    とを特徴とする請求項10記載の燃料改質装置付き内燃
    機関。
  12. 【請求項12】前記貯蔵手段として、改質器から機関吸
    気系への改質ガスの供給通路に貯蔵器を設け、また、こ
    の貯蔵器と機関吸気系との間に弁を設け、機関停止時に
    前記弁を閉じて、機関停止後に生成された改質ガスを前
    記貯蔵器に貯蔵することを特徴とする請求項1〜請求項
    11のいずれか1つに記載の燃料改質装置付き内燃機
    関。
  13. 【請求項13】前記貯蔵器は、ガスタンクであることを
    特徴とする請求項12記載の燃料改質装置付き内燃機
    関。
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