JP4153958B2 - 燃料電池用改質装置およびその起動方法 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池用改質装置に関し、特に燃料電池システム停止に伴い改質器の内部が負圧化する燃料電池用改質装置およびその起動方法に関する。
特許文献1には、燃料電池システムの停止時に、燃料電池は封止された状態にあるため、燃料電池の内部の圧力を燃料電池の外部の圧力以上に設定する燃料電池システムが開示されている。これにより燃料電池の内部に担持されている触媒を、大気に含まれる被毒物質から保護することにしている。
特許文献2には、燃料電池システムで用いられている改質装置が開示されている。この改質装置は、原料ガスと水蒸気とを反応させて燃料ガスを生成する改質器と、原料ガスを改質器に供給する燃料原料供給通路と、水系原料として水蒸気を改質器に供給する水系原料供給経路とを備えている。燃料電池システム停止時において、改質器は密閉状態のまま高温状態から冷却されるため、改質器の内部が負圧化する。
特許文献2によれば、改質器の負圧化を抑制すべく、燃料電池システムを停止させるとき、燃料ガスを改質器の内部に封入しておく。これにより燃料電池システムの停止時において改質器が密閉状態のまま冷却されるときであっても、改質器の内部の負圧化が抑えられる。そして停止している改質装置を起動させるにあたり、原料水から蒸発器により水蒸気を生成し、その水蒸気を改質器の内部に供給し、改質器の内部に封入されている原料ガスを追い出す。これにより改質器の内部を原料ガスから水蒸気に置換させる。改質器の温度が上昇して改質処理開始温度に到達するまで、改質器の内部に、水蒸気を封入しておく。
その理由としては、原料ガスが改質器の内部に封入されたままの状態で、改質器が改質処理開始温度まで加熱されると、その間に原料ガスが熱分解して炭素成分が改質器の改質触媒に付着し、改質触媒の機能を低下させるおそれがあるからである。ここで、水蒸気は、炭化水素系の原料ガスと異なり、加熱されても炭素を生成しないので、改質器の改質触媒に対して保護作用を果たす保護流体として機能することができる。そして、改質器の温度が上昇して改質処理開始温度に到達すると、原料ガスを改質器の内部に供給すると共に、水蒸気を改質器の内部に供給し、水蒸気を利用して原料ガスを改質反応させ、水素リッチな燃料ガスを生成する。
特開2005−267910号公報 特開2002−356305号公報 特開2005−71934号公報
ところで、上記した特許文献2に係る改質器装置によれば、燃料電池システム停止に伴い改質器の温度が高温状態(例えば300〜800℃程度)から常温域まで低下する。改質器の温度低下は長時間にわたる。このように改質器の温度が長時間にわたり次第に低下するため、改質器の内部に燃料原料を供給する制御を、改質器の温度が常温域付近に到達するまで、長時間にわたり実行する必要がある。即ち、燃料電池システムの停止後に、改質器の温度の監視、燃料原料を開放するバルブの制御を長時間にわたり実行する必要があり、制御が複雑化する不具合がある。
そこで、燃料電池システム停止に伴い改質器の内部が負圧化され、システムの起動時まで負圧化が継続する方式の改質装置が近年開発されている。このものによれば、燃料電池システムの運転が停止されると、改質器が密閉状態とされた状態で、加熱状態から冷却されるため、改質器の内部が負圧化され、改質器の内部の負圧状態がシステムの起動時まで継続する。
このものによれば、改質器を起動させるとき、水系原料供給経路から、水蒸気を改質に供給し、改質器の負圧を解除する方式が採用されている。水蒸気は原料ガスと異なり、改質器の改質触媒に与える影響が少ないため、保護流体として機能する。
しかしながら、負圧化されている改質器に水蒸気を供給することにしているものの、負圧による吸引力がかなり強いため、保護流体として機能する水蒸気の流量の制御が容易ではなく、水蒸気が過剰に改質器に供給される不具合が発生するおそれがある。場合によっては、負圧による吸引力が強いため、水蒸気になる前の液体としての原料水が改質に過剰に供給されてしまうおそれがある。このような場合、改質器内部の触媒の活性度が水により低下するおそれがあり、改質器の円滑な立ち上がりを確保するには限界がある。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、起動時において、負圧によって水蒸気が改質器に過剰に供給される不具合を抑えるのに有利な燃料電池用改質装置およびその起動方法を提供することを課題とする。
(i)様相1に係る燃料電池用改質装置は、運転時にガス状の燃料原料と、水系原料とを反応させて燃料ガスを生成すると共に、運転停止に伴い内部が負圧化される改質器と、改質器に繋がるように設けられ運転時に燃料原料を改質器に供給する燃料原料供給通路と、改質器に繋がるように設けられ運転時に加熱により水蒸気を生成する水系原料を改質器に供給する水系原料供給経路とを具備する改質装置において、
改質装置の起動時に、改質器に設けられている改質触媒を保護する水蒸気を改質器に供給して改質器の内部のガスを水蒸気でパージして置換する保護操作を実行し、且つ、保護操作を実行する前に、ガス状の燃料原料および不活性ガスのうちの少なくとも一つを改質器に供給することにより、改質器の内部の負圧度を低減し改質器への水蒸気の過剰供給を抑制する負圧度低減操作を実行する制御部が設けられていることを特徴とする。
(ii)様相に係る燃料電池用改質装置の起動方法は、運転時にガス状の燃料原料と水系原料とを反応させて燃料ガスを生成すると共に、運転停止に伴い内部が負圧化される改質器と、改質器に繋がるように設けられ運転時に燃料原料を改質器に供給する燃料原料供給通路と、改質器に繋がるように設けられ運転時に加熱により水蒸気を生成する水系原料を改質器に供給する水系原料供給経路とを具備する燃料電池用改質装置の起動方法において、
改質装置の起動時に、改質器に設けられている改質触媒を保護する水蒸気を改質器に供給すると共に改質器の内部のガスを水蒸気でパージして置換する保護操作を実行し、
保護操作を実行する前に、ガス状の燃料原料および不活性ガスのうちの少なくとも一つを改質器に供給することにより、改質器の内部の負圧度を低減し改質器への水蒸気の過剰供給を抑制する負圧度低減操作を実行することを特徴とする。
(iii)各様相によれば、改質装置の起動時において、改質器を保護する水蒸気(保護流体)を改質器の内部に供給する保護操作を実行する。これにより改質器の内部が改質開始温度まで昇温されるとき、改質器の内部は、炭素を生成しない水蒸気(保護流体)により保護される。特に、改質器に担持されている改質触媒と燃料原料との長時間にわたる接触が回避されるため、改質器の改質触媒は、炭素を生成しない水蒸気(保護流体)により保護される。
ここで、各様相によれば、保護操作に先だって、改質装置の内部の負圧度を低減または解消する負圧度低減操作を実行する。このため、水蒸気(保護流体)を改質器に供給するときには、改質装置の内部の負圧度は低減または解消されている。このため水蒸気(保護流体)が改質装置に短時間のうちに過剰に引き込まれる不具合が改善される。
本発明によれば、水蒸気(保護流体)が改質装置に短時間のうちに多量に引き込まれる不具合が改善される。
改質装置は、改質器と、燃料原料供給通路と、水系原料供給経路とを備えている。改質器は、運転時に燃料原料と水系原料とを反応させて燃料ガスを生成すると共に、運転停止に伴い内部が負圧化される。ここで、改質器の上流には入口バルブが設けられており、改質器の下流には出口バルブが設けられている形態が例示される。燃料電池システムの停止時に入口バルブおよび出口バルブが閉鎖すれば、改質器の密閉化が図られる。これにより改質器の内部に対する外気の進入が防止され、燃料電池システムの停止中において外気と改質器の内部とが長時間にわたり接触することが抑制される。
燃料原料供給通路は、改質器に繋がるように設けられており、運転時に改質のために燃料原料を改質器に供給する。水系原料供給経路は、改質器に繋がるように設けられており、運転時に改質のために水系原料を改質器に供給する。制御部は、燃料原料供給通路および水系原料供給経路を制御する。
水系原料としては水または水蒸気が採用される。燃料原料としてはガス状とする。燃料原料としては炭化水素系の原料ガスが例示される。このように燃料原料としては炭化水素系が例示され、天然ガス、都市ガス等でも良い。例えば燃料原料がメタンガスであるときには、改質器では次の(1)の改質反応により、水素ガスを含む燃料ガスが生成される。
(1)…CH+2HO→4H+C
制御部は、改質装置の起動時において、水蒸気(保護流体)を改質器に供給する保護操作を実行し、且つ、保護操作に先だって、改質装置の内部の負圧度を低減または解消する負圧度低減操作を実行する。このように水蒸気(保護流体)を改質器に供給するに先だって、改質装置の内部の負圧度を低減する負圧度低減操作が実行される。このため、水蒸気(保護流体)を改質器に供給するときには、改質装置の内部の負圧度は既に低減または解消されている。このため水蒸気(保護流体)が改質装置に短時間のうちに過剰に引き込まれる不具合が改善される。
保護流体は改質器を保護する流体を意味する。保護流体としては、起動時に改質器が加熱されるとき、燃料原料よりも炭素を発生させないか少ない流体を意味する。殊に、保護流体としては、改質器に担持されている改質触媒を保護する流体が好ましい。保護流体としては水蒸気が採用される。
保護流体が水蒸気であるため、保護操作にあたり、水蒸気を改質器に供給する。水蒸気を改質器に供給するに先立って、改質装置の内部の負圧度を低減または解消する負圧度低減操作が実行される。このため、水蒸気が改質器の内部に短時間のうちに過剰に引き込まれる不具合が改善される。これにより改質器の内部が水蒸気により過剰に濡れる不具合が改善される。
負圧度低減操作としては、燃料原料がガス状である場合には、ガス状の燃料原料および不活性ガスのうちの少なくとも一つを改質器に供給して改質装置の内部の負圧度を低減する形態が採用される。
ここで、燃料原料がガス状の場合、負圧低減操作用の流体として、ガス状の燃料原料や不活性ガスなどを使用することができる。
改質装置の定常運転の前に起動運転が行われるため、起動運転の時間は定常運転の時間に比較して短い。そして起動運転は改質器を保護流体で保護する保護操作を主としており、負圧度低減操作の時間は更に短い。このため負圧度低減操作において、燃料原料を用いたとしても、改質器に与える影響は少ない。このため燃料原料を改質器の内部に供給することにより改質器の負圧を低減または解消させても良い。
また、負圧度低減操作は、燃料原料供給通路のバルブを開放することにより、燃料原料供給通路を介して燃料原料を改質器の内部に自然に吸入させることにより行い得る。自然吸入であるため、ブロア、ファン、コンプレッサ等の搬送要素を駆動させずとも良い。
また、燃料原料供給通路は、定常運転時に燃料原料を改質器に供給するために使用するとともに圧損発生機器を有する主経路と、主経路に対して並列に配置され開閉可能なバルブを有する起動時用のバイパス経路とを備えており、バイパス経路は主経路よりも圧損が少ない形態が例示される。バイパス経路については、主経路に比較して圧損が少ないため、バイパス経路を利用してガス状の燃料原料を改質の内部に自然吸入させるのに適する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図4を参照して説明する。本実施例に係る改質装置は、燃料原料に対して改質反応を行って燃料ガスを生成する改質器2と、改質器2の入口2iに繋がるように設けられた燃料原料供給通路3と、改質器2の入口2rに繋がるように設けられた水系原料供給経路5と、制御部6とを備える。制御部6は、燃料原料供給通路3および水系原料供給経路5を制御する。よって制御部6は、燃料原料供給通路3に装備されている機器、水系原料供給経路5に装備されている機器を制御する。
図2は改質器2の内部構造を模式的に示す。図2に示すように、改質器2は、燃焼部20と、燃焼部20を包囲する筒形状の改質部21と、燃焼部20で燃焼した排ガスを通過させる燃焼排ガス通路22と、燃焼排ガス通路22の外側に配置され燃焼排ガスで加熱される蒸発器23と、蒸発器23の外側に配置されたCO浄化部24と、改質部21の温度を検知する温度センサ29とをもつ。
改質部21は、改質反応を生成させる改質通路26と、燃料原料を改質通路26に供給する入口2iとをもつ。改質通路26は内側通路261と外側通路262とで形成されている。改質部21には改質反応を促進させる改質触媒25が担持されている。改質触媒25としては、銅系、亜鉛系、ニッケル系等の金属系、あるいは、ルテニウム、白金、ロジウム系の貴金属系が例示されるが、これらに限定されるものではない。
燃料原料供給通路3は、運転時に改質のために燃料原料源38からガス状の燃料原料(炭化水素系の原料ガス)を改質器2に供給するものである。燃料原料供給通路3は、燃料原料源38と改質器2の入口2iとを繋ぐ主経路30と、主経路30に並列に設けられた燃焼経路40とを備えている。燃焼経路40は燃料原料源38および燃焼部20の入口20iに連通する。主経路30には、これの上流から下流にかけて、燃料原料源38、元栓バルブ33と、脱硫器34と、原料ガスポンプ35と、流量計36と、入口バルブ37とが順に設けられている。元栓バルブ33は2個直列に配置されたバルブ33a,33cで形成されている。燃焼経路40にはこれの上流から下流にかけて燃焼ガスポンプ42、流量計43が順に設けられている。
改質器2の出口2pと燃料電池のスタック70の入口70iとを繋ぐ燃料ガス経路7が設けられている。燃料ガス経路7は、改質部21で改質された燃料ガスを燃料電池のスタック70に供給する。燃料電池のスタック70には酸化剤ガス通路71から酸化剤ガスが供給され、発電反応により電気エネルギが生成される。燃料ガス経路7は、改質器2の出口2p側を開閉する出口バルブ72と、改質器2の内圧P1を検知する圧力センサ73とを備えている。
水系原料供給経路5は、運転時に改質反応のために水系原料を改質器2に供給するものである。水系原料供給経路5には、これの上流から下流にかけて、原料水源50、原料水ポンプ51、流量計52、給水バルブ53、蒸発器23の順に配置されている。図2に示すように、蒸発器23は改質部21と一体的に接近して設けられており、蒸発器23と改質部21との間にバルブ等を設けるスペースはない。
改質器2のCO浄化部24に繋がるCO浄化経路8が設けられている。CO浄化経路8には、これの上流から下流にかけて、空気ポンプ80と、流量計81と、空気バルブ82とが設けられている。CO浄化経路8から改質器2のCO浄化部24に供給される空気に含まれている酸素によりCOを酸化させて二酸化炭素(CO2) とする。これにより改質器2で改質された改質ガスに含まれているCO成分が除去される。
燃料電池のスタック70の定常運転時には、元栓バルブ33が開放している状態で、燃焼ガスポンプ42が作動し、燃料原料源38からガス状の燃料原料が燃焼部20に供給される。これにより燃焼部20で燃焼反応が発生し、改質器2の改質部21および蒸発器23が高温に加熱されている。更に、入口バルブ37および出口バルブ72が開放している状態で、原料ガスポンプ35が作動する。この結果、燃料原料源38からガス状の燃料原料が改質器2の改質部21に供給される。更に、水系原料供給経路5において、給水バルブ53が開放している状態で、原料水ポンプ51が作動するため、液体としての水系原料が給水バルブ53を介して蒸発器23に供給される。蒸発器23は高温に加熱されているため、液体としての水系原料は蒸発器23において加熱されて水蒸気となり、水蒸気として改質部21に供給される。この結果、改質部21では、水蒸気を利用した改質反応が燃料原料に対して行われ、水素リッチな燃料ガスとなる。
水素リッチな改質ガスはCO浄化部24に送られる。CO浄化部24では、改質ガスに含まれているCOを酸化させて除去する。CO除去された改質ガス(燃料ガス)は、改質器2の出口2pから燃料ガス経路7を介して燃料電池のスタック70に供給され、酸化剤ガスと共にスタック70において発電反応に使用される。
燃料電池のスタック70の発電運転を停止させると、改質装置1も停止する。この場合、元栓バルブ33、入口バルブ37、出口バルブ72、給水バルブ53、CO浄化バルブ82が閉鎖される。これにより改質部21の内部は密閉状態に閉鎖される。改質装置1を停止させるとき、改質部21の内部を密閉状態とする理由としては、外気が改質部21の内部に進入することを防止し、改質部21に担持されている改質触媒25と外気との長時間にわたる接触を避け、改質部21の改質触媒25を保護するためである。
このように燃料電池システムの運転停止に伴い、密閉状態のまま暖かい改質器2が放置されて冷却される。このため、改質器2が停止されると、改質器2の内部は次第に低圧となり、負圧化される。例えば、改質器2の内圧は、改質器2の周辺環境の圧力(大気圧)に対してマイナス数10kPa程度の負圧とされる。
さて、燃料電池システムを起動させるときについて説明を加える。燃料電池システムの起動時には、制御部6は、負圧化されていた改質装置1を起動させる。以下、制御部6による制御を説明する。負圧化されていた改質装置1の起動時において、元栓バルブ33および入口バルブ37が開放する。これにより燃料原料供給通路3の主経路30を介して燃料原料源38と改質部21とが連通する。このため、ガス状の燃料原料が燃料原料源38から主経路30を介して入口2iから改質部21に自然吸入される。自然吸入される燃料原料は脱硫器34(燃料原料の浄化器)で脱硫されているため、改質部21に悪影響を与えない。この場合、改質部21の内部は既に負圧化されているため、改質部21の内部と元栓バルブ33側との差圧により、ガス状の燃料原料は改質部21に良好に自然吸入される。差圧が大きいほど、燃料原料は改質部21に良好に自然吸入される。この結果、改質部21の内部の負圧の度合が低減または解消される。これが本実施例で実行される負圧度低減操作である。この場合、燃焼ガスポンプ42は作動していない。また、上記した負圧度低減操作では出口バルブ72が閉鎖されている。また、給水バルブ53,CO浄化バルブ82も閉鎖されている。
改質部21の内部と元栓バルブ33側との差圧がなくなれば、ガス状の燃料原料が改質部21に自然吸入されることが停止される。自然吸入であるため、原料ガスポンプ35は駆動しておらず、停止状態であり、省エネルギ化に有利である。この場合、改質部21の内圧は、基本的には、燃料原料の元栓バルブ33側の圧力に対応するものと推察される。このようにガス状の燃料原料が改質部21に自然吸入されることにより、改質部21の内部の負圧の度合が低減または解消される。負圧度低減操作が終了すると、入口バルブ37を閉鎖し、負圧度低減操作を終了する。
ここで、負圧度低減操作において負圧の度合が低減または解消されると、蒸発器23から液状の水が改質部21にほとんど供給されない負圧の度合となることを意味する。改質装置の構造にもよるが、例えば、改質部21内の圧力を、−10kPaゲージ圧以上、−3kPaゲージ圧以上、大気圧以上とすることが望ましい。
上記したように制御部6は負圧度低減操作を終了すると、改質装置1の通常の起動操作を行う。即ち、燃焼ガスポンプ42が作動し、ガス状の燃料原料を燃焼経路40から燃焼部20に供給し、燃焼部20を着火させ、燃料原料を燃焼ガスとして燃焼部20で燃焼させる。これにより燃焼部20により改質部21および蒸発器23が加熱され、次第に高温とされる。
その後、蒸発器23が所定温度以上になった頃、改質部21の負圧は解除されているため、水系原料供給操作を実行する。この場合、制御部6は給水バルブ53を開放し、原料水源から水系原料供給経路5を介して液体としての水系原料を蒸発器23に供給する。これにより蒸発器23で水蒸気が形成され、その水蒸気は改質部21に供給される。このため、水蒸気により改質部21内がパージされる。
図3は起動時におけるタイミングチャートの一例を示す。図3の横軸は時間を示す。左側の縦軸は改質部21の内圧P1、改質部に流れるガス状の燃料原料の流量を示す。右側の縦軸はバルブ作動の開閉を示す。時刻t1〜t2において、元栓バルブ33および入口バルブ37が閉鎖している。時刻t2において元栓バルブ33および入口バルブ37が開放される。この時点では、出口バルブ72は閉鎖されている。このように元栓バルブ33および入口バルブ37が開放されると、特性線A1に示すように、ガス状の燃料原料が改質部21に自然吸入される。このように燃料原料が自然吸入されると、特性線A2に示すように、負圧化されていた改質部21の内圧は次第に増加し、改質部21の負圧度が次第に低減される。このように改質部21の負圧度が次第に低減されるので、元栓バルブ33側と改質部21の内部との差圧が低下するため、特性線A1に示すように、燃料原料源38から改質部21へと流れる単位時間あたりのガス状の燃料原料の流量は、次第に低下する。その後、時刻t5において元栓バルブ33を開放させたまま、入口バルブ37を閉鎖する。
その後、給水バルブ53を開放させて水系原料供給操作を実行し、水蒸気を改質部21の内部に供給する。
図4は、改質装置1の起動時において制御部6が実行するフローチャートの一例を示す。フローチャートはこれに限定されるものではない。図4に示すように、元栓バルブ33および入口バルブ37を開放する(ステップS2)。所定時間待機している間に(ステップS4)、燃料原料を改質部21の内部に自然吸入させる。その後、入口バルブ37を閉鎖して自然吸入を停止させる(ステップS6)。次に、燃焼ガスポンプ42を作動させる(ステップS8)。次に燃焼部20を着火させる(ステップS10)。燃焼部20の着火を確認した後(ステップS10)、改質部21の現在温度Tを読み込む(ステップS14)。着火操作後の改質部21の現在温度Tが上昇してしきい値温度Tmに到達していなければ、読み込みを継続する。改質部21の現在温度Tがしきい値温度Tmに到達していれば、燃料原料から炭素がかなりの頻度で生成する現象が近づいているので、原料水を供給するバルブ53を開放する(ステップS18)。これにより蒸発器23で水蒸気を生成し、その水蒸気を改質部21の内部に供給し、改質部21の内部を燃料原料から水蒸気に置換させる。
ここで、しきい値温度Tmは、炭化水素系の燃料原料の熱分解により炭素成分がかなりの確率で発生し、その炭素成分が改質部21の改質触媒25に付着する炭素発生温度よりも、所定温度ΔT低い温度に設定されている。この結果、起動時には、炭素生成可能なガス状の燃料原料が改質部21の内部に供給されるものの、改質部21の温度が燃料原料の炭素発生温度に到達するまでの間に、つまり、改質部21の温度が上昇してしきい値温度Tmに到達すれば、改質部21の内部は燃料原料から水蒸気に置換される。このため、改質部21の内部に残留していた燃料原料から発生した炭素により改質触媒25の機能低下が発生することが防止される。
以上説明したように本実施例によれば、燃料電池発電運転システムの停止に伴い、改質器2の内部は負圧化されている。このため改質装置1が常温領域付近まで冷却されるまでの間、改質部21を内圧を高める操作を長時間にわたり継続せずとも良く、システム停止時における制御が簡素化される。
更に、改質装置1の起動時には改質器2の内部が負圧化されているものの、制御部6は、改質器2に対して水系原料供給操作(保護操作)を実行するに先だって、負圧度低減操作を実行し、改質器2の改質部21の内部の負圧度を低減または解消する。このため改質部21に対して水系原料供給操作(保護操作)を実行する段階では、改質部21の負圧の度合は低減または解消されている。故に、改質部21の負圧の影響で、水蒸気(保護流体)が改質部21に過剰に供給されることが抑制または防止される。このため改質装置1の起動時に、改質部21が過剰に濡れることが防止される。
蒸発器23が充分に暖まっていれば、水系原料は蒸発器23で速やかに水蒸気となる。このため、水蒸気で改質部21が過剰に濡れることが防止される。また、蒸発器23が充分に暖まっていない場合においても、改質部21の内部の負圧は低減または解消されているため、液体としての水系原料が蒸発器23を介して改質部21に過剰に供給されることが抑制または防止される。このため、改質装置1の起動時に、改質部21が過剰に濡れることが防止される。この結果、本実施例によれば、改質装置1の立ち上がりを良好に行うことができる。
上記した負圧度低減操作を実行するにあたり、燃料電池システムに供給される燃料ガスとなるガス状の燃料原料を用いる。このため、不活性ガスを貯蔵する貯蔵タンクなどを改質装置1に別途搭載せずとも良く、改質装置1の小型化に貢献できる。
また、万一、改質部21の昇温過程において、負圧度低減操作において改質部21に供給したガス状の燃料原料が高温状態の改質部21の内部に長時間にわたり残留していると、燃料原料の熱分解により発生した炭素成分が改質部21の改質触媒25に付着することがある。この場合、改質部21に担持されている改質触媒25の機能が充分に発揮されないおそれがある。この点本実施例によれば、負圧度低減操作により燃料原料を改質部21の内部に自然吸入させて改質部21の負圧を低減または解除するものの、改質部21の負圧が低減または解除された後には、制御部6は、速やかに水系原料供給操作(保護操作)を実行する。従って、ガス状の燃料原料が封入されている改質部21に水蒸気を速やかに供給し、負圧低減操作で改質部21に供給されていたガス状の燃料原料を改質部21から追い出して、改質部21の内部を水蒸気に置換させる。具体的には、改質装置1の起動にあたり、改質部21を昇温させる過程において、ガス状の燃料原料から炭素成分が発生する炭素発生温度に改質部21の温度が到達するまでに、水蒸気を改質部21に供給することにより、改質部21の内部の燃料原料を水蒸気に置換させる。このため、ガス状の燃料原料の熱分解により発生した炭素成分が改質部21の改質触媒25に付着することが抑制または防止される。この結果、改質部21に担持されている改質触媒25の機能を長期にわたり良好に維持することができる。
なお、ガス状の燃料原料から炭素が発生する炭素発生温度(炭素析出温度)は、燃料原料の組成や触媒などによって異なる。燃料として天然ガス13Aを用い、水蒸気改質触媒を用いた場合における炭素発生温度(触媒温度)は約200〜400℃にある。
燃焼部20の燃焼は、改質部21の炭素発生温度に到達する前に、蒸発器23で水蒸気を発生させ、その水蒸気で改質部21内がパージされるように制御される。これらは負圧度低減操作において燃料原料を使用した場合であり、不活性ガスを使用する場合には考慮する必要がない。なお、上記した負圧低減操作で供給された燃料原料を水蒸気により改質部21から追い出すにあたり、改質部21の出口側の出口バルブ72を開放させる。
図5は実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には共通の構成および共通の作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部分を中心として説明する。本実施例においても、燃料電池システムの発電運転の停止後の放置により、改質器2の改質部21は密閉されたまま高温状態から冷却されるため、改質部21の内部は負圧化されている。改質装置1を起動させるにあたり、制御部6は、まず、改質器2の改質部21の内部の負圧度を低減または解消する負圧度低減操作を実行する。負圧度低減操作を実行するにあたり、原料ガスポンプ35、流量計36、入口バルブ37の構造によっては、原料ガスポンプ35、流量計36、入口バルブ37のガス流過抵抗が高く、圧損が大きいことがある。原料ガスポンプ35、流量計36、入口バルブ37は、圧損発生機器として機能する。この場合、元栓バルブ33および入口バルブ37が開放しても、ガス状の燃料原料が改質部21の入口2iに良好に自然吸入されないおそれがある。
そこで本実施例によれば、燃料原料供給経路3は、主経路30に対して並列に設けられたパイパス経路90を備えている。パイパス経路90はバイパスバルブ91をもつ。パイパス経路90の上流端90uは、主経路30のうち原料ガスポンプ35の上流で脱硫器34の下流に繋がれている。パイパス経路90の下流端90dは、主経路30のうち入口バルブ37の下流に繋がれている。よって図4に示すように、パイパス経路90は、上記した圧損発生機器としての原料ガスポンプ35、流量計36、入口バルブ37を迂回している。故にパイパス経路90の圧損は主経路30の圧損よりも小さくされている。
本実施例によれば、負圧度低減操作を実行するにあたり、バイパスバルブ91を開放させる。この結果、原料ガスポンプ35、流量計36、入口バルブ37の圧損が大きいとしても、パイパス経路90によりガス状の燃料原料が良好に改質部21に自然吸入される。負圧度低減操作を終えて通常の操作に移行したら、バイパスバルブ91を閉鎖する。そして、制御部6は、速やかに水系原料供給操作(保護操作)を実行する。従って、ガス状の燃料原料が封入されている改質部21に水蒸気を速やかに供給し、負圧低減操作で改質部21に供給されていたガス状の燃料原料を改質部21から追い出して、改質部21の内部を水蒸気に置換させる。
図6は実施例3を示す。本実施例は実施例1と基本的には共通の構成および共通の作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部分を中心として説明する。図6に示すように、燃料原料供給経路の主経路30において、原料ガスポンプ35に代えて、ガス流量調整弁94が設けられている。起動時における負圧度低減操作において、ガス流量調整弁94が開放される。定常運転においても、ガス流量調整弁94が開放される。
本実施例においても、燃料電池発電運転システムの停止に伴い、改質器2の内部は負圧化されているものの、実施例1と同様に、制御部6は、改質器2に対して水系原料供給操作(保護操作)を実行するに先だって、負圧度低減操作を実行し、改質器2の改質部21の内部の負圧度を低減または解消する。このため水系原料供給操作(保護操作)を実行する段階では、改質部21の負圧の度合は低減または解消されている。故に、改質部21の負圧の影響で、水蒸気(保護流体)が改質部21に過剰に供給されることが抑制または防止される。このため改質装置1の起動時に、改質部21が過剰に濡れることが防止される。
図7は実施例4を示す。本実施例は実施例1と基本的には共通の構成および共通の作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部分を中心として説明する。本実施例は、燃料原料供給経路3の燃料原料の元圧が高い場合に対処する。燃料原料供給経路3の主経路30において、元栓バルブ33の下流には、燃料原料の元圧を低下させるための減圧機能をもつ圧力調整弁97が設けられている。圧力調整弁97と並列に第2バイパス経路90Bが設けられている。燃料電池の定常運転時には、第2バイパスバルブ91Bを開放させ、第2バイパス経路90Bを介して高圧のガス状の燃料原料を改質器2に供給する。なお、35X、42Xは流量制御バルブである。
改質装置1の起動時において、負圧度低減操作を実行するにあたり、改質器2の内部が負圧であるため、ガス状の燃料原料が急激に改質器2の内部に流入するおそれがある。この場合、ガス状の燃料原料が改質器2の耐圧限界以上に改質器2の内部に流入するおそれがある。そこで、改質装置1の起動時において、負圧度低減操作を実行するにあたり、第2バイパスバルブ91Bを閉鎖させ、圧力調整弁97を開放させる。圧力調整弁97によりガス状の燃料原料の圧力を低下させる。そして低下させたガス状の燃料原料を改質部21に供給し、改質部21の内部の負圧化を低減または回避させる。このように起動時には、圧力調整弁97により圧力を低下させたガス状の燃料原料を改質部21に供給するため、燃料原料が改質器2の耐圧限界以上に改質器2の内部に流入することが防止される。
その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
本発明は例えば定置用、車両用、電気機器用、電子機器用等の燃料電池システムに利用できる。
実施例1に係り、燃料電池用改質装置を模式的に示す配管図である。 改質器の内部を模式的に示す断面図である。 改質装置の起動時のタイミングチャートである。 制御部が起動時に実行するフローチャートである。 実施例2に係り、燃料電池用改質装置を模式的に示す配管図である。 実施例3に係り、燃料電池用改質装置を模式的に示す配管図である。 実施例4に係り、燃料電池用改質装置を模式的に示す配管図である。
符号の説明
1は改質装置、2は改質器、20は燃焼部、21は改質部、3は燃料原料供給通路、30は主経路、35は原料ガスポンプ(圧損発生機器)、36は流量計(圧損発生機器)、37は入口バルブ(圧損発生機器)、40は燃焼経路、33は元栓バルブ、5は水系原料供給経路、51は原料水ポンプ、53は給水バルブ、6は制御部を示す。

Claims (6)

  1. 運転時にガス状の燃料原料と、水系原料とを反応させて燃料ガスを生成すると共に、運転停止に伴い内部が負圧化される改質器と、前記改質器に繋がるように設けられ運転時に前記燃料原料を前記改質器に供給する燃料原料供給通路と、前記改質器に繋がるように設けられ運転時に加熱により水蒸気を生成する前記水系原料を前記改質器に供給する水系原料供給経路とを具備する燃料電池用改質装置において、
    前記改質装置の起動時に、前記改質器に設けられている改質触媒を保護する水蒸気を前記改質器に供給すると共に前記改質器の内部のガスを水蒸気でパージして置換する保護操作を実行し、且つ、
    前記保護操作を実行する前に、ガス状の前記燃料原料および不活性ガスのうちの少なくとも一つを前記改質器に供給することにより、前記改質器の内部の負圧度を低減し前記改質器への前記水蒸気の過剰供給を抑制する負圧度低減操作を実行する制御部が設けられていることを特徴とする燃料電池用改質装置。
  2. 請求項1において、前記負圧度低減操作は、前記燃料原料供給通路のバルブを開放することにより、前記燃料原料供給通路を介して前記燃料原料を前記改質器の内部に自然に吸入させることを特徴とする燃料電池用改質装置。
  3. 請求項1または2において、前記燃料原料供給通路は、定常運転時に前記燃料原料を前記改質器に供給するために使用されるとともにガスポンプ、流量計、バルブのうちの少なくとも一つからなる圧損発生機器を有する主経路と、前記主経路に対して並列に配置され開閉可能なバルブを有する起動時用のバイパス経路とを備えており、
    前記バイパス経路は前記主経路よりも圧損が少ないことを特徴とする燃料電池用改質装置。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記改質器の上流には入口バルブが設けられており、前記改質器の下流には出口バルブが設けられていることを特徴とする燃料電池用改質装置。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、前記改質装置の起動時に前記改質器に供給された前記燃料原料の熱分解により炭素成分が発生するめやすとなるしきい値温度が設定されており、
    前記制御部は、前記改質装置の起動時に前記改質器の現在温度が上昇して前記しきい値温度に到達するとき、前記水蒸気を前記改質器の内部に供給すると共に前記改質器の内部のガスを前記水蒸気でパージして置換する前記保護操作を実施することを特徴とする燃料電池用改質装置。
  6. 運転時にガス状の燃料原料と、水系原料とを反応させて燃料ガスを生成すると共に、運転停止に伴い内部が負圧化される改質器と、前記改質器に繋がるように設けられ運転時に前記燃料原料を前記改質器に供給する燃料原料供給通路と、前記改質器に繋がるように設けられ運転時に加熱により水蒸気を生成する前記水系原料を前記改質器に供給する水系原料供給経路とを具備する燃料電池用改質装置の起動方法において、
    前記改質装置の起動時に、前記改質器に設けられている改質触媒を保護する水蒸気を前記改質器に供給すると共に前記改質器の内部のガスを水蒸気でパージして置換する保護操作を実行し、且つ、
    前記保護操作を実行する前に、ガス状の前記燃料原料および不活性ガスのうちの少なくとも一つを前記改質器に供給することにより、前記改質器の内部の負圧度を低減し前記改質器への前記水蒸気の過剰供給を抑制する負圧度低減操作を実行することを特徴とする燃料電池用改質装置の起動方法。
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