JP6256191B2 - 油性インキ組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、有機溶剤を使用した油性インキ組成物に関し、更に、低湿度下でのペン先乾燥性に優れ、低温下でも掠れずに筆記できる油性インキ組成物に関するものである。
従来より、比較的低沸点の有機溶剤を主媒体とし、主に繊維収束体をペン先として使用したフェルトペンなどとも称される筆記具に使用されるインキは、紙、布等の吸収面やプラスチック、ガラス、金属等の非吸収面のどちらにも筆記可能であり、しかも速乾性があることから広く使用されている。しかしながら、キャップを外した状態でペン先を長時間外部に露出させると、ペン先に含浸しているインキ組成物の溶剤が揮発して着色剤、樹脂等が乾燥固化して詰まり、筆記不能となっていた。
そうした中、ペン先のインキ組成物の溶剤が乾燥することを防止するために、例えば、2.0〜16.0のHLB値を有するポリグリセリン高級脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルおよびプロピレングリコール脂肪酸エステルからなる群から選ばれた多価アルコールの脂肪酸エステルを含有するマーキングインキ組成物(特許文献1)や、ペン先に蒸発抑制作用を有する物質をコーティングした筆記具(特許文献2)等が知られている。
特開平10−120962号公報 特許第4610049号公報
通常の湿度下では、有機溶剤が空気中から水分を吸収しペン先乾燥性を抑えているが、低湿度下では、水分の吸収ができず先行技術記載の乾燥防止材や添加物の樹脂が皮膜形成後にひび割れが発生し溶剤の蒸発が進んで固い膜ができてカスレてしまうという問題点を有している。
また、ペン先表面に被膜を形成するような常温で固体の物質は、低温時に固体化し析出してインキ流通路を塞ぎ、筆跡が掠れる原因となるという問題があった。
本発明は、低湿度下でも低温下でも掠れずに良好な筆跡を形成できる油性インキ組成物を提供することを目的とする。
本発明は、着色剤と、アルコール性水酸基を有する有機溶剤と、下記一般式(化1)で示され融点が20℃以上の造膜性高分子化合物と、下記一般式(化1)で示され融点が20℃未満の化合物とを含有し、し、下記一般式(化1)で示され融点が20℃以上の造膜性高分子化合物がインキ組成物全量に対し0.1重量%以上1.0重量%以下で、下記一般式(化1)で示され融点が20℃未満の化合物がインキ組成物全量に対し0.3重量%以上5.0重量%以下であることを特徴とする油性インキ組成物を要旨とする。
Figure 0006256191
本発明の油性インキ組成物は、上記一般式(化1)で示され融点が20℃以上の造膜性高分子化合物と、上記一般式(化1)で示され融点が20℃未満の化合物とを併用することにより、同一骨格部分の親和性により両者は相溶し、また、構造内に有するアルコール性の水酸基によってアルコール性の水酸基を有する溶剤とも相溶したままこれらを含有する膜を形成するものと推察され、この膜は筆記時の弱い力で容易に破れるものの、低湿度下でもひび割れが生じず、ペン先からの蒸発が抑えられるのでペン先が乾燥しにくく、低温環境下においても低湿度環境下においても掠れずに良好な筆跡を形成できるのである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明に使用する着色剤は、公知の染料、顔料の何れも使用することができる。
着色剤として使用する染料は使用する有機溶剤に可溶であればよく、C.I.SolventYellow2、同6、同14、同15、同16、同19、同21、同33、同56、同61、同80、SolventOrange1、同2、同5、同6、同14、同37、同40、同44、同45、SolventRed1、同3、同8、同23、同24、同25、同27、同30、同49、同81、同82、同83、同84、同100、同109、同121、C.I.DisperseRed9、C.I.SolventViolet8、同13、同14、同21、同27、C.I.DisperseViolet1、C.I.SolventBlue2、同11、同12、同25、同35、同36、同55、同73、C.I.SolventGreen3、C.I.SolventBrown3、同5、同20、同37、C.I.SolventBlack3、同5、同7、同22、同23、同123等を用いることができる。
着色剤として使用する顔料としては、従来公知のピグメントブラック6、同7等のカーボンブラック、ピグメントブルー27、同9、ピグメントバイオレット15、ピグメントレッド259等の金属錯塩系顔料、ピグメントホワイト6、ピグメントイエロー42、ピグメントブラック11、ピグメントレッド101等の金属酸化物系顔料、ピグメントイエロー53、ピグメントブラウン24等の複合酸化物系顔料等、ピグメントホワイト21、同22、同27、同28、同19、同24、カオリンクレー、焼成クレー、タルク、ベントナイト、マイカ、白雲母、金雲母、ネフェリンシナイト等の体質顔料、アルミニウムペースト、アルミニウムフレークパウダー、ブロンズ粉等の金属粉系顔料、ピグメントホワイト1、同14、二酸化チタン、被覆雲母等の真珠光沢顔料等の無機顔料、ピグメントレッド81、同81:1、同81:2、同81:3、同81:4、同82、同83、同84、同90、同90:1、同151、同169、同172、同173、同174、同191、ピグメントオレンジ39、ピグメントイエロー18、同100、同104、同115、同117、ピグメントブルー1、同1:2、同2、同3、同8、同9、同10、同11、同12、同14、同53、同62、同63、ピグメントバイオレット1、同2、同2:2、同3、同3:1、同3:3、同4、同5、同5:1、同6:1、同7:1、同9、同12、同20、同26、同27、同39、ピグメントグリーン1、同2、同3、同4、同8、同9、同10、同12、同45、ピグメントブラウン3等のレーキ系顔料、ピグメントレッド1、同3、同21、同112、同114、同146、同170、同187、同150、同185、同38、同41、ピグメントオレンジ5、同38、同36、同16、同13、同34、ピグメントイエロー1、同3、同97、同167、同154、同12、同13、同14、同17、同55、同83、同81、同10、ピグメントブラウン25等の不溶性アゾ顔料、ピグメントレッド144、同166等の縮合アゾ顔料、ピグメントレッド53、同53:1、同53:3、同50、同50:1、同49、同49:1、同49:2、同49:3、同57:1、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同52:1、同63:1、同63:2、同58:2、同58:4、同51、同60:1、同64:1、ピグメントオレンジ17、同18、同19、ピグメントイエロー61、同62等のアゾレーキ系顔料、ピグメントブルー15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同15:6、同16、同17:1、ピグメントグリーン7、同36、同37等のフタロシアニン系顔料、ピグメントレッド122、同202、同206、同207、同209、ピグメントオレンジ48、ピグメントバイオレット19等のキナクリドン系顔料、ピグメントレッド168、同177、ピグメントオレンジ51、ピグメントイエロー24、同108、ピグメントブルー60等のアントラキノン系顔料、ピグメントレッド123、同149、同178、同179、同190、同224、ピグメントバイオレット29、ピグメントブラック31、同32等のペリレン系顔料、ピグメントレッド194、ピグメントオレンジ43等のペリノン系顔料、ピグメントレッド88、同181、ピグメントブラウン27、ピグメントブルー66、同63等のインジゴ系顔料、ピグメントバイオレット23、同37等のジオキサジン系顔料、ピグメントイエロー138等のキノフタロン系顔料、ピグメントオレンジ61、ピグメントイエロー109、同110、同173等のイソインドリノン系顔料、ピグメントレッド260、ピグメントオレンジ66、同69、ピグメントイエロー139、同185等のイソインドリン系顔料、ピグメントイエロー150、ピグメントグリーン8、ピグメントグリーン10等のアゾ金属錯体顔料、ピグメントレッド257、ピグメントオレンジ68、ピグメントイエロー129、同153、同65等のアゾメチン金属錯体顔料、ピグメントレッド254、同255、同264、同270、同272、ピグメントオレンジ71、同73等のジケトピロロピロール系顔料、ピグメントブルー18、同19、同56、同57、同61、同56:1、同61:1等のアルカリブルー顔料、ピグメントブラック1等のアニリンブラック、ベーシックイエロー40、ベーシックレッド1、ベーシックバイオレット10、アシドイエロー7、アシドレッド92、アシドブルー9、ディスパーズイエロー121、ディスパーズブルー7、ダイレクトイエロー85、フルオロセントブライティングホワイテックスWS52、ソルベントイエロー44、ソルベントブルー5等の蛍光染料を合成樹脂中で固溶体とした蛍光顔料等の有機顔料等の中から、マーキングインキ組成物中に微粒子として安定に分散し得るものを1種または2種以上を適宣選択して用いることができる。その使用量は、顔料の種類や他のインキ成分によりことなるものの、マーキングインキ組成物全量に対して1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%である。
本発明に使用される有機溶剤としては、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、第三ブチルアルコール等の低級アルコール等が挙げられる。これらは単独もしくは複数混合して使用可能であり、これらの使用量はインキ組成物全量に対して50〜90重量%であり、好ましくは70〜85重量%である。
上記一般式(化1)で示され融点が20℃未満の化合物として、NIKKOL Decaglin 1−ISV(モノイソステアリン酸デカグリセリル、融点10℃以下)、同1−OV(モノオレイン酸デカグリセリル、融点10℃以下)、同2−ISV(ジイソステアリン酸デカグリセリル、融点5℃以下)、同3−OV(トリオレイン酸デカグリセリル、融点5℃以下)、同5−ISV(ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、融点5℃以下)、同5−OV(ペンタオレイン酸デカグリセリル、融点−5℃以下)、同7−OV(ヘプタオレイン酸デカグリセリル、融点−10℃以下)、同10−ISV(デカイソステアリン酸デカグリセリル、融点−15℃以下)、同10−OV(デカオレイン酸デカグリセリル、融点−15℃以下)、同PR−20(ポリリシノレイン酸デカグリセリル、融点−15℃以下)(以上、日光ケミカルズ(株)製)、サンソフト Q−17S(モノオレイン酸デカグリセリル、融点10℃以下)、同Q−175S(ペンタオレイン酸デカグリセリル、融点−5℃以下)、同Q−171OS(デカオレイン酸デカグリセリル、融点−15℃以下)(以上、太陽化学(株)製)が挙げられる。これらの使用量はインキ組成物全量に対し0.01〜10.0重量%が好ましく、更に好ましくは0.3〜5.0重量%である。
上記一般式(化1)で示され融点が20℃以上の造膜性高分子化合物としては、NIKKOL Decaglin 2−SV(ジステアリン酸デカグリセリル、融点35℃以上)、同3−SV(トリステアリン酸デカグリセリル、融点40℃以上)、同5−SV(ペンタステアリン酸デカグリセリル、融点50℃以上)、同7−SV(ヘプタステアリン酸デカグリセリル、融点50℃以上)、同10−SV(デカステアリン酸デカグリセリル、融点50℃以上)(以上、日光ケミカルズ(株)製)、サンソフト Q−18S(モノステアリン酸デカグリセリル、融点30℃以上)、同Q−18SW(モノステアリン酸デカグリセリル、融点30℃以上)、同Q−182S(ジステアリン酸デカグリセリル、融点35℃以上)、同Q−185S(ペンタステアリン酸デカグリセリル、融点50℃以上)、同Q−185SP(ペンタステアリン酸デカグリセリル、融点50℃以上)、同Q1810S(デカステアリン酸デカグリセリル、融点45℃以上)(以上、太陽化学(株)製)が挙げられる。この使用量はインキ全量に対しインキ組成物全量に対し0.01〜2.0重量%であり、好ましくは0.1〜1.0重量%である。
上記必須成分のほかに、皮膜形成付与、被筆記面への付着性付与およびインキの粘度調整の為に樹脂を使用することができる。天然樹脂、合成樹脂が使用でき、具体的には、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性グリセリンエステル、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性フェノールグリセリンエステル等のリロジン系樹脂、エチルセルロース、アセチルセルロース等のセルロース樹脂、石油系樹脂、ケトン系樹脂、ポリビニルブチラール、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合物等が挙げられ、単独もしくは複数混合して使用可能であり、これらの使用量はインキ組成物全量に対して1〜30重量%であり、好ましくは2〜19重量%である。
また、非吸収面に書いた筆跡を乾いた布等による軽い擦過で消去しうるタイプの筆記板用消去性インキとする場合、上述の各成分に加えて、使用する有機溶剤に溶解し、該有機溶剤よりも蒸気圧が低く、難揮発性または不揮発性である剥離剤を添加すれば良く、剥離剤としては高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン系界面活性剤が挙げられる。これらを単独もしくは複数混合して使用することにより、筆跡に消去性を付与できる。具体的には、高級脂肪酸エステルとしては、ミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、イソオクタン酸セチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、オリーブオレイン酸エチル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、イソステリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル等が挙げられ、その使用量はインキ全量に対して、1〜10重量%、好ましくは2〜8重量%である。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン系界面活性剤およびその誘導体としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(C12〜15)アルキルエーテル、ポリオキシエチレン2級アルキルエーテル等が挙げられ、その使用量はインキ全量に対して0.1〜4.0重量%、好ましくは、0.5〜3重量%である。
また、上記以外に必要に応じて防腐・防黴剤、粘度調整剤、凍結防止剤、消泡剤、界面活性剤等、種々の添加剤を適宣使用できる。
本発明の油性インキ組成物は、着色剤として染料を使用する場合、各成分を混合溶解することにより得ることができ、顔料を使用する場合、各成分をホモミキサー、ボールミル、ラボミキサー、ヘンシルミキサー等の撹拌機を使用することにより容易に得ることができる。
以下、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
VALIFASTRED1308(C.I.BacicRed1とC.I.AcidYellow23の混合染料、オリエント化学工業(株)製) 5.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 79.0重量%
ベンジルアルコール(大阪有機化学工業(株)製) 5.0重量%
ヒタノール1501(フェノール樹脂、日立化成(株)製) 5.0重量%
デカグリン2−SV(ジステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
1.0重量%
デカグリン5−OV(ペンタオレイン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
5.0重量%
上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌して、赤色インキを得た。
(実施例2)
OilBlue613(C.I.SolventBlue5とロジン変性スチレン・マレイン酸イソプロピル強重合物との混合品、オリエント化学工業(株)製)1.0重量%
SavinylBlueGLS(C.I.SolventBlue44、クラリアントジャパン(株)製) 6.0重量%
AizenSpilonYellowC−2GH(増塩化合物染料、保土谷化学(株)製)
4.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 71.2重量%
ベンジルアルコール(大阪有機化学工業(株)製) 5.0重量%
YP−90L(テルペンフェノール樹脂、ヤスハラケミカル(株)製)10.0重量%
デカグリン3−SV(トリステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.8重量%
デカグリン7−OV(ヘプタオレイン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
2.0重量%
上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌して、緑色インキ組成物を得た。
(実施例3)
FUJIASBlack810(ポリビニルブチラールで黒色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 8.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 50.0重量%
IPA(イソプロピルアルコール、日本石油化学(株)製) 31.5重量%
CIO(イソオクタン酸セチル、日光ケミカルズ(株)製) 7.0重量%
BS−2(ポリオキシエチレンステアリルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)
2.0重量%
デカグリン5−SV(ペンタステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.5重量%
デカグリン5−ISV(ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)
製) 1.0重量%
上記配合物をホモミキサーで5時間分散して黒色のマーキングペン用油性インキを得た。
(実施例4)
FUJIASRed575(ポリビニルブチラールで赤色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 6.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 53.8重量%
IPA(イソプロピルアルコール、日本石油化学(株)製) 31.5重量%
BS(ステアリン酸ブチル、日光ケミカルズ(株)製) 6.0重量%
BO−2(ポリオキシエチレンオレイルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)
1.5重量%
デカグリン7−SV(ペンタステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.2重量%
デカグリン10−OV(デカオレイン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)
製) 1.0重量%
上記各成分をホモミキサーにて5時間攪拌して、赤色インキを得た。
(実施例5)
ニグロシンベースEX(C.I.Solvent Black 7、オリエント化学工業(株)製) 8.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 58.3重量%
n−プロピルアルコール(ダイセル化学工業(株)製) 16.0重量%
ベンジルアルコール(大阪有機化学工業(株)製) 5.0重量%
ガムロジン(ハリマ化成(株)製) 8.0重量%
ネオペレックスGS(ドデシルベンゼンスルフォン酸、日光ケミカルズ(株)製)
3.5重量%
デカグリン7−SV(ヘプタステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.2重量%
デカグリン10−OV(デカオレイン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
1.0重量%
上記各成分をラボミキサーにて5時間撹拌して、黒色インキ組成物を得た。
(実施例6)
FUJIASRed575(ポリビニルブチラールで赤色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 6.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 54.6重量%
IPA(イソプロピルアルコール、日本石油化学(株)製) 31.5重量%
BS(ステアリン酸ブチル、日光ケミカルズ(株)製) 6.0重量%
BO−2(ポリオキシエチレンオレイルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)
1.5重量%
デカグリン10−SV(デカステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.1重量%
デカグリン3−ISV(トリイソステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)
0.3重量%
上記各成分をホモミキサーにて5時間攪拌して、赤色インキを得た。
(実施例7)
ニグロシンベースEX 9.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 60.9重量%
n−プロピルアルコール(ダイセル化学工業(株)製) 14.0重量%
ベンジルアルコール(大阪有機化学工業(株)製) 6.0重量%
ガムロジン(ハリマ化成(株)製) 5.0重量%
ネオペレックスGS(ドデシルベンゼンスルフォン酸、日光ケミカルズ(株)製)
3.3重量%
デカグリン5−SV(ペンタステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.8重量%
デカグリン5−ISV(ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)
製) 1.0重量%
上記各成分をラボミキサーにて5時間撹拌して、黒色インキ組成物を得た。
(実施例8)
VALIFASTRED1308(C.I.BacicRed1とC.I.AcidYellow23の混合染料、オリエント化学工業(株)製) 6.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 80.5重量%
ベンジルアルコール(大阪有機化学工業(株)製) 8.0重量%
ヒタノール1501(フェノール樹脂、日立化成(株)製) 4.0重量%
ヘキサグリン3−SV(トリステアリン酸ヘキサグリセリル、日光ケミカルズ(株)製) 0.5重量%
デカグリン5−ISV(ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、日光ケミカルズ(株)
製) 1.0重量%
上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌して、赤色インキを得た。
(実施例9)
OIl BLUE 613(C.I.SolventBlue5とロジン変性スチレンマレイン酸イソプロピル共重合物の混合染料、オリエント化学工業(株)製)
8.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 77.8重量%
ベンジルアルコール(大阪有機化学工業(株)製) 6.0重量%
ヒタノール1501(フェノール樹脂、日立化成(株)製) 7.0重量%
ヘキサグリン3−SV(トリステアリン酸ヘキサグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.4重量%
ヘキサグリンPR15(ポリリシノール酸ヘキサグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.8重量%
上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌して、青色インキを得た。
(実施例10)
ニグロシンベースEX(C.I.Solvent Black 7、オリエント化学工業(株)製) 11.0重量%
ソルミックスAP−4(イソプロピルアルコール変性エチルアルコール、日本アルコール販売(株)製) 70.0重量%
ベンジルアルコール(大阪有機化学工業(株)製) 6.0重量%
ネオペレックスGS(ドデシルベンゼンスルフォン酸、日光ケミカルズ(株)製)
4.2重量%
ヒタノール1501(フェノール樹脂、日立化成(株)製) 7.0重量%
ヘキサグリン3−SV(トリステアリン酸ヘキサグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
0.8重量%
テトラグリン1−OV(モノオレイン酸テトラグリセリル、日光ケミカルズ(株)製)
1.0重量%
上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌して、黒色インキを得た。
(比較例1)
実施例1において、デカグリン5−OV(前述)5.0重量%を除き、ソルミックスAP−4(前述)を84.0重量%にした以外は実施例1と同様にして赤色インキを得た。
(比較例2)
実施例2において、デカグリン3−SV(前述)0.8重量%を2.0重量%、デカグリン7−OV(前述)2.0重量%を0.8重量%にした以外は実施例2と同様にして緑色インキを得た。
(比較例3)
実施例3において、デカグリン5−SV(前述)0.5重量%とデカグリン5−ISV(前述)1.0重量%を除き、ソルミックスAP−4(前述)を51.5重量%にした以外は実施例3と同様にして黒色インキを得た。
(比較例4)
実施例6において、デカグリン10−SV(前述)0.1重量%を除き、ソルミックスAP−4(前述)54.6重量%を54.5重量%にした以外は実施例6と同様にして赤色インキを得た。
以上の実施例1〜10及び比較例1〜4により得られたインキ組成物を、繊維収束体をペン先とする筆記具である、ぺんてる(株)製のNXNS15に充填して試験サンプルとし、下記の試験を行った。結果を表1に示す。
ペン先乾燥性試験
試験サンプルのペン先を開放した状態で、室温20℃、湿度50%の環境下に放置し、開始から5分、10分、20分、40分、1時間、3時間、5時間、10時間、15時間、20時間経過した時点で筆記し、掠れの発生した時間を測定した。
低湿度ペン先乾燥性試験
試験サンプルのペン先を開放した状態で、低湿度環境下(室温20℃、湿度20%)に放置し、開始から5分、10分、20分、40分、1時間、3時間、5時間、10時間、15時間、20時間経過した時点で筆記し、掠れの発生した時間を測定した。
低温筆記性試験方法
試験サンプルのペン先を閉じた状態で20℃、5℃、及び−10℃の環境下に5時間放置し、連続丸書き4丸(直径:約20mm)を3秒で筆記し、掠れの有無を目視で確認した。
Figure 0006256191
実施例1〜実施例10は、本発明の20℃での状態が固体である造膜化合物と20℃での状態が液体である化合物を使用したインキであり、その中でも実施例1〜7及び実施例9は、上記一般式(化1)における20℃で固体物質と液体物質のnの数が同じく、相溶性があると共に、アルコール性水酸基を持っており、20℃での状態が固体の物質を0.1重量%〜1.0重量%と20℃での状態が液体である化合物を0.3重量%〜5.0重量%併用することによりペン先乾燥性に優れ、低温筆記性にも優れるものであるが、特に実施例3及び実施例7は、構造の類似するステアリン酸化合物とイソステアリン酸化合物の組み合わせであるので、ペン先乾燥性に更に優れるものである。
比較例1は、本発明で用いる常温で固体の物質のみを使用したインキであり、低湿度でのペン先乾燥性の効果が得られず、低温下での筆記もやや劣る。
比較例2は、本発明で用いる常温で固体の物質を多めに使用したインキであり、低温下での筆記は劣る。
比較例3は、本発明の常温で液体の成分と常温で固体の成分を使用しないインキであり、ペン先乾燥の効果は得られない。
比較例4は、本発明で用いる常温で液体物質のみを使用したインキであり、室温でも低湿度でもペン先乾燥性の効果は得られない。

Claims (2)

  1. 着色剤と、アルコール性水酸基を有する有機溶剤と、下記一般式(化1)で示され融点が20℃以上の造膜性高分子化合物と、下記一般式(化1)で示され融点が20℃未満の化合物とを含有し、下記一般式(化1)で示され融点が20℃以上の造膜性高分子化合物がインキ組成物全量に対し0.1重量%以上1.0重量%以下で、下記一般式(化1)で示され融点が20℃未満の化合物がインキ組成物全量に対し0.3重量%以上5.0重量%以下であることを特徴とする油性インキ組成物。
    Figure 0006256191
  2. 前記一般式(化1)で示され融点が20℃以上の造膜性高分子化合物がトリステアリン酸デカグリセリル及び/又はペンタステアリン酸デカグリセリルであり、前記一般式(化1)で示され融点が20℃未満の化合物がトリオレイン酸デカグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ヘプタオレイン酸デカグリセリルから選ばれる1種もしくは2種以上の混合物である請求項1に記載の油性インキ組成物。
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