JP6255663B2 - 投影装置、投影状態調整方法、及び投影状態調整プログラム - Google Patents

投影装置、投影状態調整方法、及び投影状態調整プログラム Download PDF

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Description

本発明は、投影装置、投影状態調整方法、及び投影状態調整プログラムに関する。
一般に、パーソナルコンピュータ等から出力された画像データに基づく画像を、スクリーン等の被投影体に投影する画像投影装置としてのプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタによって、例えば円柱といった曲面に画像が投影されることがある。例えば円柱に歪みがない画像を適切に投影する場合、投影画像に幾何学補正を施す必要がある。このような幾何学補正に用いられる関数は、例えば円柱に対するプロジェクタの向きや距離、円柱の直径といった、プロジェクタと円柱との位置関係等に応じて異なる。このため、プロジェクタと円柱との位置関係等に応じて幾何学補正に係る設定が必要となる。
このような幾何学補正の設定方法はいくつか知られている。例えば、第1の方法は、プロジェクタによって格子模様を円柱に投影し、その格子の交点位置をユーザが調整することで逐次幾何学補正の設定値を変更する方法である。第2の方法は、プロジェクタから円柱までの距離及び方向、円柱におけるスクリーンの範囲、プロジェクタの画角、並びに光軸位置等を明らかにし、それらの値から必要な幾何学補正の補正値を算出する方法である。第3の方法として、例えば特許文献1には、円柱とは直接関係がない一般的な幾何学補正を組み合わせて、画像を調整する技術が開示されている。
特開2004−320662号公報
上述の幾何学補正の設定方法について、例えば第1の方法によれば、ユーザは、直感的に操作を行うことができる。しかしながら、多くの交点位置について調整を行う必要があり、多大な手間と時間を要する。例えば第2の方法では、一般的に特定することが困難なプロジェクタと円柱との位置関係等を正確に特定する必要があり、実施することは困難である。例えば第3の方法によれば、操作量が少ないためユーザは比較的容易に操作を行うことができる。しかしながら、ユーザがどのような幾何学補正を組み合わせればよいかを直感的に把握することは困難である。また、第1の方法及び第3の方法は、近似的な設定であり、数学的に正確な補正とはならない。
そこで本発明は、円柱面への画像の投影に係る正確な調整を、直感的に、容易な操作で行える投影装置、投影状態調整方法、及び投影状態調整プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、投影装置は、円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影するように構成された投影部と、射出する投影画像に幾何学変換を施す画像変換部と、前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得するパラメータ取得部と、前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定する変換関数決定部と、を具備し、前記対象領域は、前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、に囲まれた領域であり、前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、を含む。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、投影装置は、円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影するように構成された投影部と、射出する投影画像に幾何学変換を施す画像変換部と、前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得するパラメータ取得部と、前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定する変換関数決定部と、を具備し、前記対象領域は、前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、に囲まれた領域であり、前記幾何学変換は、投影方向に対して垂直な面である投影平面と、前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面との間の回転射影変換と、前記第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、を含む。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、投影状態調整方法は、投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、を具備し、前記対象領域は、前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、に囲まれた領域であり、前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、を含む。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、投影状態調整方法は、投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、を具備し、前記対象領域は、前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、に囲まれた領域であり、前記幾何学変換は、投影方向に対して垂直な面である投影平面と、前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面との間の回転射影変換と、前記第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、を含む。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、投影状態調整プログラムは、コンピュータに、投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、を実行させるための投影状態調整プログラムであって、前記対象領域は、前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、に囲まれた領域であり、前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、を含む。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、投影状態調整プログラムは、コンピュータに、投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、を実行させるための投影状態調整プログラムであって、前記対象領域は、前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、に囲まれた領域であり、前記幾何学変換は、投影方向に対して垂直な面である投影平面と、前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面との間の回転射影変換と、前記第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、を含む。
本発明によれば、円柱面への画像の投影に係る正確な調整を、直感的に、容易な操作で行える投影装置、投影状態調整方法、及び投影状態調整プログラムを提供できる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタの構成例を示すブロック図。 プロジェクタによる円柱への画像投影について説明するための図。 プロジェクタと円柱との位置関係の自由度について説明するための図。 プロジェクタと円柱との位置関係の自由度について説明するための図。 プロジェクタと円柱との位置関係の自由度について説明するための図。 一実施形態に係る調整用チャートの一例について説明するための図。 一実施形態に係る調整用チャートの一例について説明するための図。 一実施形態に係る調整用チャートの一例について説明するための図。 一実施形態に係る調整用チャートの一例について説明するための図。 一実施形態に係る投影状態調整処理の一例を示すフローチャート。 一実施形態に係る第1の調整用チャート処理の一例を示すフローチャート。 一実施形態に係る調整処理の一例を示すフローチャート。 投影状態調整処理前の円柱への調整用チャートの投影状態の一例を示す図。 第1の調整用チャート処理後の円柱への調整用チャートの投影状態の一例を示す図。 一実施形態に係る第2の調整用チャート処理の一例を示すフローチャート。 第2の調整用チャート処理後の円柱への調整用チャートの投影状態の一例を示す図。 一実施形態に係る第3の調整用チャート処理の一例を示すフローチャート。 第3の調整用チャート処理後の円柱への調整用チャートの投影状態の一例を示す図。 一実施形態に係る第4の調整用チャート処理の一例を示すフローチャート。 第4の調整用チャート処理後の円柱への調整用チャートの投影状態の一例を示す図。 一実施形態に係る投影状態調整処理における第1の変換と第2の変換とを説明するための図。 一実施形態に係るプロジェクタによる円柱への画像投影について説明するための図。 一実施形態の変形例に係る円柱への画像投影について説明するための図。 一実施形態の変形例に係る曲面への画像投影について説明するための図。 一実施形態に係る調整用チャートについて説明するための図。 一実施形態に係る調整用チャートについて説明するための図。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る投影装置は、マイクロミラー表示素子を用いたDigital Light Processing(DLP)(登録商標)方式を用いている。本実施形態に係る投影装置としてのプロジェクタ1の構成の概略を図1に示す。本実施形態に係るプロジェクタ1は、円柱に歪みのない画像を適切に投影することができる。このためプロジェクタ1は、投影画像に幾何学変換を施す。プロジェクタ1は、後述のとおり、幾何学変換にあたって必要なパラメータをユーザから取得するように構成されている。
プロジェクタ1は、入出力コネクタ部11と、入出力インターフェース(I/F)12と、画像変換部13と、投影処理部14と、マイクロミラー素子15と、光源部16と、ミラー18と、投影レンズ20と、CPU25と、メインメモリ26と、プログラムメモリ27と、操作部28と、姿勢センサ29と、音声処理部30と、スピーカ32と、投影調整部40と、システムバスSBとを有する。
入出力コネクタ部11には、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子や、D−sub15タイプのRGB入力端子といった端子が設けられており、アナログ画像信号が入力される。入力された画像信号は、入出力I/F12及びシステムバスSBを介して画像変換部13に入力される。入力された各種規格のアナログ画像信号は、入出力I/F12でデジタル画像信号に変換される。なお、入出力コネクタ部11には、例えばHDMI(登録商標)端子等も設けられ、アナログ画像信号のみならずデジタル画像信号も入力され得るようにしてもよい。また、入出力コネクタ部11には、アナログ又はデジタル信号による音声信号が入力される。入力された音声信号は、入出力I/F12及びシステムバスSBを介して音声処理部30に入力される。また、入出力コネクタ部11には、例えばRS232C端子やUSB端子が設けられてもよい。
画像変換部13は、スケーラとも称される。画像変換部13は、入力された画像データについて、解像度数、階調数等を調整する変換を行い、投影に適した所定のフォーマットの画像データを生成する。画像変換部13は、変換した画像データを投影処理部14へ送信する。必要に応じて画像変換部13は、On Screen Display(OSD)用の各種動作状態を示すシンボルを重畳した画像データを、加工画像データとして投影処理部14に送信する。また、画像変換部13は、投影画像の幾何学変換を行い、投影状態に応じてスクリーン等の被投影体に適切な形状で画像が投影されるようにする。特に本実施形態では、画像変換部13は、円柱に適切に画像を投影するための幾何学変換を行う。
光源部16は、赤(R)、緑(G)、青(B)の原色光を含む複数色の光を射出する。ここで、光源部16は、複数色の色を時分割で順次射出するように構成されている。光源部16から射出された光は、ミラー18で全反射し、マイクロミラー素子15に入射する。
マイクロミラー素子15は、アレイ状に配列された複数の微小ミラーを有する。各微小ミラーは、高速でオン/オフ動作して、光源部16から照射された光を投影レンズ20の方向に反射させたり、投影レンズ20の方向からそらしたりする。マイクロミラー素子15には、微小ミラーが例えばWXGA(Wide eXtended Graphic Array)(横1280画素×縦800画素)分だけ並べられている。各微小ミラーにおける反射によって、マイクロミラー素子15は、例えばWXGA解像度の画像を形成する。このように、マイクロミラー素子15は空間的光変調素子として機能する。
投影処理部14は、画像変換部13から送信された画像データに応じて、その画像データが表す画像を表示させるため、マイクロミラー素子15を駆動する。すなわち、投影処理部14は、マイクロミラー素子15の各微小ミラーをオン/オフ動作させる。ここで投影処理部14は、マイクロミラー素子15を高速に時分割駆動する。単位時間の分割数は、所定のフォーマットに従ったフレームレート[フレーム/秒]と、色成分の分割数と、表示階調数とを乗算して得られる数である。また、投影処理部14は、マイクロミラー素子15の動作と同期させて光源部16の動作も制御する。すなわち、投影処理部14は、各フレームを時分割して、フレーム毎に全色成分の光を順次射出するように光源部16の動作を制御する。
投影レンズ20は、マイクロミラー素子15から導かれた光を、例えば図示しないスクリーンや円柱等の被投影体に投影する光に調整する。したがって、マイクロミラー素子15による反射光で形成された光像は、投影レンズ20を介して、スクリーンや円柱等の被投影体に投影され表示される。投影レンズ20は、ズーム機構を有しており、投影される画像の大きさを変更する機能を有する。また、投影レンズ20は、投影画像の合焦状態を調整するためのピント(フォーカス)調整機構を有する。このように、投影処理部14、マイクロミラー素子15、光源部16及び投影レンズ20等は、画像を投影する投影部22として機能する。
音声処理部30は、PCM音源等の音源回路を備える。入出力コネクタ部11から入力されたアナログ音声データに基づいて、又は投影動作時に与えられたデジタル音声データをアナログ化した信号に基づいて、音声処理部30は、スピーカ32を駆動して拡声放音させる。また、音声処理部30は、必要に応じてビープ音等を発生させる。スピーカ32は、音声処理部30から入力された信号に基づいて音声を射出する一般的なスピーカである。
CPU25は、画像変換部13、投影処理部14、音声処理部30、及び後述の投影調整部40の動作を制御する。このCPU25は、メインメモリ26及びプログラムメモリ27と接続されている。メインメモリ26は、例えばSRAMで構成される。メインメモリ26は、CPU25のワークメモリとして機能する。プログラムメモリ27は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。プログラムメモリ27は、CPU25が実行する動作プログラムや各種定型データ等を記憶する。また、CPU25は、操作部28と接続されている。操作部28は、プロジェクタ1の本体に設けられるキー操作部と、プロジェクタ1専用の図示しないリモートコントローラからの赤外光を受光する赤外線受光部とを含む。操作部28には、十字キーやOKボタンが含まれる。操作部28は、ユーザが本体のキー操作部又はリモートコントローラで操作したキーに基づくキー操作信号をCPU25に出力する。CPU25は、メインメモリ26及びプログラムメモリ27に記憶されたプログラムやデータを用いて、操作部28からのユーザの指示に応じてプロジェクタ1の各部の動作を制御する。
姿勢センサ29は、例えば3軸の加速度センサを有する。加速度センサは、重力方向に対するプロジェクタ1の姿勢角すなわち、ピッチ、及びロールの各角度を検出する。姿勢センサ29は、検出結果を投影調整部40に出力する。
但し、姿勢センサ29は、後述するように、必須の構成ではない。
投影調整部40は、例えば円柱に画像を適切に投影するために用いられる画像の幾何学変換に係る変換関数を決定等する。投影調整部40は、チャート生成部41と、パラメータ取得部42と、パラメータ記憶部43と、変換関数決定部44と、変換関数記憶部45と、変換関数読出部46とを含む。チャート生成部41は、後述する投影状態調整用のチャートを生成する。調整用のチャートは、例えばプログラムメモリ27に記録されている、格子模様や現在調整すべきパラメータを表示するマーカ等を読出して生成される。パラメータ取得部42は、後述する12個の変換パラメータを、ユーザからの入力等に基づいて取得する。パラメータ記憶部43は、パラメータ取得部42が取得した変換パラメータを記憶する。変換関数決定部44は、パラメータ取得部42が取得した変換パラメータに基づいて、画像の幾何学変換に用いられる変換関数を算出する。変換関数記憶部45は、変換関数決定部44が算出した変換関数を記憶する。変換関数読出部46は、変換関数記憶部45に記憶された変換関数を読出し、例えば画像変換部13に出力する。画像変換部13は、変換関数に基づいて画像の幾何学変換を行う。
本実施形態に係るプロジェクタ1の動作について説明する。プロジェクタ1が直円柱の母線がなす曲面に画像を投影する場合を考える。まず、図2を参照してプロジェクタ1と、円柱200と、投影領域100と、画像が投影される対象領域210との関係を説明する。プロジェクタ1の投影レンズから射出された光が被投影体に投影される範囲を投影領域100と称することにする。円柱200の表面のうち、画像の投影が希望される領域を対象領域210と称することにする。本実施形態では、プロジェクタ1は、長方形の画像が描かれた紙を円柱200に貼り付けたように、円柱200に画像を投影するように動作する。この紙に相当する領域であり、最終的に画像が投影される領域が対象領域210である。ここで、対象領域210の左辺212と右辺214とは、円柱200の中心軸202と平行になるように設定される。対象領域210の上辺216及び下辺218は、円柱200の中心軸202に対して垂直な平面上に配置される。
投影領域100内のうち、幾何学変換によって補正された画像が含まれる領域を画像領域101と称することにする。すなわち、本実施形態に係るプロジェクタ1は、画像領域101を対象領域210に一致させるように動作する。ここで、プロジェクタ1は、所望の画像が、この画像が描かれた紙を円柱200に貼り付けたように、円柱200に投影されるような幾何学変換を行う。この幾何学変換によって、所望の画像が画像領域101に含まれるようにされ、画像領域101は、対象領域210と一致する。
まず、投影状態の自由度について図3乃至図5を参照して説明する。図3に示されるように、プロジェクタ1の投影レンズを原点として、次のように座標系を定義する。すなわち、プロジェクタ1の投影方向をz軸と定義する。z軸方向を向いて、z軸に垂直な面におけるプロジェクタ1の右方向をx軸、上方向をy軸と定義する。
図3は、プロジェクタ1と円柱200と対象領域210との位置関係を示す。上述の通り、対象領域210の左辺212と右辺214とは平行であり、さらに左辺212及び右辺214は、円柱200の中心軸202と平行である。また、左辺212の上端212−1を通り円柱200の中心軸202と垂直な平面を第1の平面221としたとき、第1の平面221は、右辺214の上端214−1を通る。また、円柱200と第1の平面221との交線のうち、左辺212と右辺214とに挟まれた部分は、対象領域210の上辺216と一致する。左辺212の下端212−2を通り円柱200の中心軸202と垂直な平面を第2の平面222としたとき、第2の平面222は、右辺214の下端214−2を通る。また、円柱200と第2の平面222との交線のうち、左辺212と右辺214とに挟まれた部分は、対象領域210の下辺218と一致する。
円柱200の中心軸202と第1の平面221との交点を第1の中心O1とし、円柱200の中心軸202と第2の平面222との交点を第2の中心O2とする。プロジェクタ1に対する円柱200の自由度は、第1の中心O1の座標O1(x1,y1,z1)と第2の中心O2の座標O2(x2,y2,z2)との合計6自由度により表現され得る。なお、円柱の半径Rが変化することは、プロジェクタ1及び円柱200を含む本座標系全体を拡大又は縮小することと同義であるので、円柱の半径Rは1とし、自由度に含まれないものとする。
図4は、第1の平面221を示す。この図に示されるように、任意の基準線226に対する右辺214の上端214−1を表す回転角をθ1とし、基準線226に対する左辺212の上端212−1を表す回転角をθ2とする。このように、円柱200における左辺212と右辺214とは、2自由度により表現され得る。ここで、(θ2−θ1)で表される画像が投影される部分を表す角度を投影角θと称することにする。
図5は、プロジェクタ1が投影する画像のz座標が1である平面における投影範囲を示す。投影範囲は、長方形で表されるので、投影範囲は、例えば左上の座標D1(x3,y3,1)と右下の座標D2(x4,y4,1)との合計4自由度により表現され得る。
以上のように、長方形の画像が描かれた紙を円柱200に貼り付けたように画像を円柱200に投影し、この画像の左右の辺が円柱の中心軸と平行に調整される場合、投影状態の自由度は、合計12である。
本実施形態に係るプロジェクタ1は、上述のように円柱200への画像の投影を調整する投影状態調整動作において、ユーザにとって直感的であり操作数が少ない調整操作であっても、投影状態が正確に調整され得る投影状態調整動作を提供する。上述のとおり円柱への投影に係る自由度は12であるので、正確に投影状態を調整するためには、投影状態調整において、12個のパラメータが取得される必要がある。
本実施形態に係るプロジェクタ1における投影状態調整に用いられるパラメータと、投影状態の調整に用いられる調整用チャートの一例とを図6乃至図9を参照して説明する。本実施形態に係る投影状態調整に用いられる調整用チャートは、図6乃至図9に示されるようなものである。これら調整用チャートは何れも、投影領域100のうち画像を表す画像領域101の外枠を含む。さらに、分かり易さのため、これら調整用チャートは、外枠内に設けられた格子状の線を含む。この格子状の線は、投影する画像において間隔が均等となるように設けられている。本実施形態では、これら調整用チャートに含まれる後述の調整用マーカを、図2を参照して説明した画像を投影すべき領域である対象領域210の対応する箇所と一致するように調整させることで、投影状態が調整される。
図6は、第1の調整用チャート110を示す。第1の調整用チャート110は、画像領域101の左上角を表す第1の角マーカ112と、画像領域101の左下角を表す第2の角マーカ114と、画像領域101の右下角を表す第3の角マーカ116と、画像領域101の右上角を表す第4の角マーカ118とを含む。プロジェクタ1は、第1の角マーカ112、第2の角マーカ114、第3の角マーカ116、及び第4の角マーカ118がユーザの操作に従ってそれぞれ上下左右に移動するように、第1の調整用チャート110に係る幾何学変換を行う。第1の角マーカ112、第2の角マーカ114、第3の角マーカ116、及び第4の角マーカ118のそれぞれが2自由度を有しているので、第1の調整用チャート110は、合計8自由度を有している。すなわち、上述の12自由度のうち8自由度が、第1の調整用チャート110を用いて規定される。
図7は、第2の調整用チャート120を示す。第2の調整用チャート120は、画像領域101の上辺の投影画像における中点と画像領域101の下辺の投影画像における中点とを結ぶ線を示す中線マーカ122を含む。プロジェクタ1は、中線マーカ122がユーザの操作に従って左右に移動するように、第2の調整用チャート120に係る幾何学変換を行う。中線マーカは1自由度を有しているので、第2の調整用チャート120は、1自由度を有している。すなわち、上述の12自由度のうち1自由度が、第2の調整用チャート120を用いて規定される。
図8は、第3の調整用チャート130を示す。第3の調整用チャート130は、画像領域101の上辺の投影画像における中点を示す上辺マーカ132と、画像領域101の下辺の投影画像における中点を示す下辺マーカ134とを含む。プロジェクタ1は、上辺マーカ132と下辺マーカ134とがユーザの操作に従ってそれぞれ上下に移動するように、第3の調整用チャート130に係る幾何学変換を行う。上辺マーカ132と下辺マーカ134とがそれぞれ1自由度を有しているので、第3の調整用チャート130は、合計2自由度を有している。すなわち、上述の12自由度のうち2自由度が、第3の調整用チャート130を用いて規定される。
図9は、第4の調整用チャート140を示す。第4の調整用チャート140は、画像領域の左辺と上述の中線マーカ122が示した中線との間の線である1/4線マーカ142と、画像領域の右辺と上述の中線との間の線である3/4線マーカ144とを含む。プロジェクタ1は、1/4線マーカ142と3/4線マーカ144とがユーザの操作に従って左右に移動するように、第4の調整用チャート140に係る幾何学変換を行う。ここで、1/4線マーカ142と3/4線マーカ144とは、上述の中線を中心軸として対称に移動する(幅が変わる)ように構成されている。すなわち、1/4線マーカ142及び3/4線マーカ144は1自由度を有しているので、第4の調整用チャート140は、1自由度を有している。すなわち、上述の12自由度のうち1自由度が、第4の調整用チャート140を用いて規定される。
以上の通り、本実施形態では、第1の調整用チャート110と、第2の調整用チャート120と、第3の調整用チャート130と、第4の調整用チャート140とによって、12自由度が規定される。その結果、プロジェクタ1は、これら調整用チャートを用いて入力されたパラメータを用いて、画像領域101を対象領域210に正確に一致させるために必要な幾何学変換に係る変換関数を算出することができる。
このように、例えば中線マーカ122は、第1の基準線として機能する。例えば1/4線マーカ142及び3/4線マーカ144は、第2の基準線として機能する。
次に、本実施形態に係るプロジェクタ1における投影状態調整処理について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。この投影状態調整処理は、例えば、円柱200に向けてプロジェクタ1が設置されたときに、ユーザの指示によって開始される。ステップS101において、投影調整部40は、画像領域の4隅の位置を調整する第1の調整用チャート処理を行う。第1の調整用チャート処理について図11に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS201において、投影調整部40は、第1の調整用チャート110の投影を行わせる。すなわち、投影調整部40は、第1の調整用チャート110を生成し、投影処理部14に第1の調整用チャートを投影させる。ステップS202において、投影調整部40は、第1の調整用チャート110の左上の第1の角マーカ112を強調表示させる。すなわち、投影調整部40は、例えば第1の角マーカ112の色を変化させたり、第1の角マーカ112の大きさを変化させたりすることにより、他の角マーカと比較して第1の角マーカ112が強調された第1の調整用チャート110を生成し、この第1の調整用チャート110を画像変換部13に出力する。画像変換部13は、第1の調整用チャート110について画像変換を行い、投影処理部14に出力する。投影処理部14は、画像変換部13から入力された画像変換された第1の調整用チャート110を投影する。ステップS203において、投影調整部40は、第1の角マーカ112に係る調整処理を行う。
調整処理について図12を参照して説明する。ステップS301において、投影調整部40は、調整用チャートを投影させる。第1の角マーカ112に係る調整処理においては、第1の角マーカ112が強調された第1の調整用チャート110を投影させる。このとき、ユーザは、例えば十字キーを用いて調整操作を行う。例えば第1の角マーカ112に係る調整処理においては、ユーザは、第1の角マーカ112の位置を対象領域210の左辺212の上端212−1に一致させるように、十字キーを用いて第1の角マーカ112を上下左右に移動させる指示を入力する。
ステップS302において、投影調整部40は、ユーザによる調整操作が行われたか否かを判定する。調整操作が行われたと判定されたとき、処理はステップS303に進む。ステップS303において、投影調整部40は、画像変換部13に画像変換を行わせる。この際、投影調整部40は、ユーザからの調整操作に基づいて、変換パラメータを決定し、この変換パラメータに基づいて、投影画像の幾何学変換に係る変換関数を算出する。投影調整部40は、算出した変換関数を画像変換部13に出力する。画像変換部13は、投影調整部40から取得した変換関数に基づいて、投影画像について幾何学変換に係る演算を行う。その後、処理はステップS301に戻る。
例えば第1の角マーカ112に係る調整処理においては、投影調整部40は、十字キーの押圧に応じて、押された方向に第1の角マーカ112の投影位置を移動させるための変換パラメータを決定する。投影調整部40は、現在の変換関数と、決定された変換パラメータとに基づいて、第1の調整用チャート110を変形させるための変換関数を算出する。ユーザは、円柱200に投影された第1の調整用チャート110を見ながら、第1の角マーカ112の位置が、対象領域210の左辺212の上端212−1と一致するように十字キーを操作する。投影調整部40は、算出した変換関数を画像変換部13に出力する。画像変換部13は、投影調整部40から取得した変換関数に基づいて、第1の調整用チャート110に対して幾何学変換に係る演算を行う。ステップS301において、幾何学変換された第1の調整用チャート110が投影される。
ステップS302において、調整操作がされていないと判定されたとき、処理はステップS304に進む。ステップS304において、投影調整部40は、ユーザから本調整処理の完了を表すOKの入力がなされたか否かを判定する。OKの入力がなされていないと判定されたとき、処理はステップS301に戻り、現在の投影を維持する。一方、OKの入力がなされたと判定されたとき、処理はステップS305に進む。例えば第1の角マーカ112に係る調整処理においては、第1の角マーカ112の位置が、対象領域210の左辺212の上端212−1と一致したら、ユーザはOKボタンを押圧する。このように、OKボタンが押圧されるまで、ユーザの調整操作に応じて順次調整用チャートの幾何学変換に係る変換パラメータが取得され、この変換パラメータから変換関数が算出される。さらに、算出された変換関数を用いて投影用チャートの幾何学変換が行われ、幾何学変換された調整用チャートの投影が行われる。
ステップS305において、投影調整部40は、前回のステップS303における幾何学変換処理に係る変換パラメータを、パラメータ記憶部43に記憶させ、変換関数を変換関数記憶部45に記録する。その後、調整処理は終了し、処理は戻る。
図11に戻って、第1の調整用チャート処理について説明を続ける。ステップS203の調整処理の後、処理はステップS204に進む。ステップS204において、投影調整部40は、第1の角マーカ112の強調表示を終了し、左下の第2の角マーカ114を強調表示する。すなわち、投影調整部40は、第2の角マーカ114が強調された第1の調整用チャート110を生成し、この第1の調整用チャート110を画像変換部13を介して投影処理部14に出力して投影させる。
ステップS205において、投影調整部40は、第2の角マーカ114に係る調整処理を行う。調整処理は、第1の角マーカ112の場合と同様である。すなわち、ユーザは第2の角マーカ114と、対象領域210の左辺212の下端212−2とが一致するように、十字キーを操作する。投影調整部40は、十字キーの押圧に応じて、第2の角マーカ114の投影位置が上下左右に移動するように第1の調整用チャート110を変形させる幾何学変換の変換関数の算出を行う。画像変換部13は、算出された変換関数に基づいて、第1の調整用チャート110の幾何学変換を行う。第2の角マーカ114の位置が、対象領域210の左辺212の下端212−2と一致したら、ユーザはOKボタンを押圧する。このときの変換パラメータ及び変換関数が記録されて調整処理は終了する。
ステップS206において、投影調整部40は、第2の角マーカ114の強調表示を終了し、右下の第3の角マーカ116を強調表示する。ステップS207において、投影調整部40は、第3の角マーカ116に係る調整処理を行う。調整処理は、第1の角マーカ112の場合と同様である。すなわち、ユーザは第3の角マーカ116と、対象領域210の右辺214の下端214−2とが一致するように、十字キーを操作する。投影調整部40は、十字キーの押圧に応じて、第3の角マーカ116の投影位置が上下左右に移動するように第1の調整用チャート110を変形させる幾何学変換の変換関数の算出を行う。画像変換部13は、算出された変換関数に基づいて、第1の調整用チャート110の幾何学変換を行う。第3の角マーカ116の位置が、対象領域210の右辺214の下端214−2と一致したら、ユーザはOKボタンを押圧する。このときの変換パラメータ及び変換関数が記録されて調整処理は終了する。
ステップS208において、投影調整部40は、第3の角マーカ116の強調表示を終了し、右上の第4の角マーカ118を強調表示する。ステップS209において、投影調整部40は、第4の角マーカ118に係る調整処理を行う。調整処理は、第1の角マーカ112の場合と同様である。すなわち、ユーザは第4の角マーカ118と、対象領域210の右辺214の上端214−1とが一致するように、十字キーを操作する。投影調整部40は、十字キーの押圧に応じて、第4の角マーカ118の投影位置が上下左右に移動するように第1の調整用チャート110を変形させる幾何学変換の変換関数の算出を行う。画像変換部13は、算出された変換関数に基づいて、第1の調整用チャート110の幾何学変換を行う。第4の角マーカ118の位置が、対象領域210の右辺214の上端214−1と一致したら、ユーザはOKボタンを押圧する。このときの変換パラメータ及び変換関数が記録されて調整処理は終了する。
以上によって、第1の調整用チャート処理は終了し、処理は投影状態調整処理に戻る。
例えば、初めに図13のように第1の調整用チャート110が投影されていたとする。ここで、図13で示されたチャートでは、簡単のため、外枠内の格子の数を図6に示したチャートの格子の数に比べて縦横それぞれ半分にしている。また、マーカの表示は省略されている。図13において破線は目標とする対象領域210を表す。これらは、以下図14、図16、図18、図20でも同様である。上述の第1の調整用チャート処理によれば、図13に示されたように投影されていた第1の調整用チャート110は、図14に示されるように、4隅の位置が対象領域210の4隅の位置と一致した状態となる。
図10に戻って説明を続ける。第1の調整用チャート処理の後、ステップS102において、投影調整部40は、第2の調整用チャート処理を実行する。第2の調整用チャート処理の一例を、図15を参照して説明する。第2の調整用チャート処理は、用いられる調整用チャートやマーカが異なるが、基本的には第1の調整用チャート処理と同様である。
ステップS401において、投影調整部40は、中線マーカ122を含む第2の調整用チャート120を投影させる。
ステップS402において、投影調整部40は、中線マーカ122について調整処理を行う。
ユーザは、中線マーカ122が、対象領域210の左辺212と右辺214との中間に位置するように、十字キーの左右キーを操作する。投影調整部40は、左右キーの押圧に応じて、中線マーカ122の投影位置が左右に移動するように第2の調整用チャート120を変形させる幾何学変換の変換関数の算出を行う。画像変換部13は、算出された変換関数に基づいて、第2の調整用チャート120の幾何学変換を行う。中線マーカ122の位置が、左辺212と右辺214との中間に位置したら、ユーザはOKボタンを押圧する。このときの変換パラメータ及び変換関数が記録されて調整処理は終了する。
例えば、図14のように投影されていた調整用チャートは、上述の第2の調整用チャート処理によれば、図16に示されるようになる。すなわち、投影画像である第2の調整用チャート120の左右方向の中央は、対象領域210の左右方向の中央と一致する。
図10に戻って説明を続ける。第2の調整用チャート処理の後、ステップS103において、投影調整部40は、第3の調整用チャート処理を実行する。第3の調整用チャート処理の一例を、図17を参照して説明する。第3の調整用チャート処理は、用いられる調整用チャートやマーカが異なるが、基本的には第1の調整用チャート処理と同様である。
ステップS501において、投影調整部40は、第3の調整用チャート130を投影させる。ステップS502において、投影調整部40は、第3の調整用チャート130の上辺マーカ132を強調表示させる。ステップS503において、投影調整部40は、上辺マーカについて調整処理を行う。
ユーザは上辺マーカ132が、対象領域210の上辺216の中点と同じ高さになるように、すなわち、上辺マーカ132と上辺216の中点とが重なるように、十字キーの上下キーを操作する。投影調整部40は、上下キーの押圧に応じて、上辺マーカ132の投影位置が上下に移動するように第3の調整用チャート130を変形させる幾何学変換の変換関数の算出を行う。画像変換部13は、算出された変換関数に基づいて、第3の調整用チャート130の幾何学変換を行う。上辺マーカ132の位置が、対象領域210の上辺216の中点と同じ高さになったら、ユーザはOKボタンを押圧する。このときの変換パラメータ及び変換関数が記録されて調整処理は終了する。
ステップS504において、投影調整部40は、第3の調整用チャート130の下辺マーカ134を強調表示させる。ステップS505において、投影調整部40は、下辺マーカについて調整処理を行う。ユーザは下辺マーカ134が、対象領域210の下辺218と同じ高さになるように、すなわち、下辺マーカ134と下辺218の中点とが重なるように、十字キーの上下キーを操作する。投影調整部40は、上下キーの押圧に応じて、下辺マーカ134の投影位置が上下に移動するように第3の調整用チャート130を変形させる幾何学変換の変換関数の算出を行う。画像変換部13は、算出された変換関数に基づいて、第3の調整用チャート130の幾何学変換を行う。下辺マーカ134の位置が、対象領域210の下辺218の中点と同じ高さになったら、ユーザはOKボタンを押圧する。このときの変換パラメータ及び変換関数が記録されて調整処理は終了する。
以上によって、第3の調整用チャート処理は終了し、処理は投影状態調整処理に戻る。例えば、図16のように投影されていた調整用チャートは、上述の第3の調整用チャート処理によれば、図18に示されるようになる。
なお、第2の調整用チャート処理と第3の調整用チャート処理との順序は変更可能であるし、ユーザが第2の調整用チャート処理と第3の調整用チャート処理とを繰り返し行いながら微調整を行うようにしてもよい。第2の調整用チャート処理と第3の調整用チャート処理とによる調整が行われることによって、調整用チャートの外枠である画像領域101の4隅と対象領域210の4隅とが一致することに加え、画像領域101の上辺の中点(上辺マーカ132)と対象領域210の上辺216の中点とが一致し、画像領域101の下辺の中点(下辺マーカ134)と対象領域210の下辺218の中点とが一致する。なお、第2の調整用チャート処理と第3の調整用チャート処理とを行っても、画像領域101の上辺と対象領域210の上辺216とは、完全には一致せず、画像領域101の下辺と対象領域210の下辺218とは、完全には一致しない場合がある。
図10に戻って説明を続ける。第3の調整用チャート処理の後、ステップS104において、投影調整部40は、第4の調整用チャート処理を実行する。第4の調整用チャート処理の一例を、図19を参照して説明する。第4の調整用チャート処理は、用いられる調整用チャートやマーカが異なるが、基本的には第1の調整用チャート処理と同様である。
ステップS601において、投影調整部40は、1/4線マーカ142及び3/4線マーカ144を含む第4の調整用チャート140を投影させる。ステップS602において、投影調整部40は、1/4線マーカ142及び3/4線マーカ144について調整処理を行う。
ユーザは、1/4線マーカ142が、対象領域210の左辺212と第3の調整用チャート処理で調整した中線との中間に位置するように、また、3/4線マーカ144が、対象領域210の右辺214と中線との中間に位置するように十字キーの左右キーを操作する。投影調整部40は、左右キーの押圧に応じて、1/4線マーカ142及び3/4線マーカ144の投影位置が左右に移動するように第4の調整用チャート140を変形させる幾何学変換の変換関数の算出を行う。画像変換部13は、算出された変換関数に基づいて、第4の調整用チャート140の幾何学変換を行う。ここで、1/4線マーカ142と3/4線マーカ144とは、中線に対して対称となるように連動して移動する。1/4線マーカ142と3/4線マーカ144との位置が所望の位置となったら、ユーザはOKボタンを押圧する。このときの変換パラメータ及び変換関数が記録されて調整処理は終了する。
例えば、図18のように投影されていた調整用チャートは、上述の第4の調整用チャート処理によれば、図20に示されるようになる。すなわち、投影画像である第4の調整用チャート140の外枠である画像領域101は、対象領域210の外枠と完全一致し、画像領域内において、例えば等間隔で投影されるべき画像は等間隔で投影される状態になる。すなわち、長方形の画像が描かれた紙が円柱に貼り付けられたように画像が投影される。
図10に戻って説明を続ける。第4の調整用チャート処理の後、ステップS105において、投影調整部40は、第1乃至第4の調整用チャート処理の結果得られた12個の変換パラメータに基づいて最終的に算出された変換関数を出力する。この変換関数は、これ以降キャンセルされるまで画像投影において、画像変換部13で行われる幾何学変換に用いられる。また、この変換関数は、変換関数記憶部45に調整日や設定名などと関連付けられて記憶される。以上によって、投影状態調整処理は終了する。
変換関数記憶部45に記録された変換関数は、いつでも変換関数読出部46によって読み出されて画像変換部13に出力され、画像変換部13による画像変換に用いられ得る。したがって、例えば、よく用いられるプロジェクタ1と円柱200との位置関係について1度投影状態の調整が行われ、変換関数が求められれば、2度目以降は、投影状態調整処理は行われなくてもよい。このとき、変換関数読出部46が変換関数記憶部45に記憶された変換関数を読み出すことにより、プロジェクタ1は、直ちに所望の領域に正しく画像の投影を行うことができる。
次に、調整処理において行われる幾何学変換について、図21を参照してさらに説明する。本実施形態で行われる幾何学変換は、2つの画像変換に分解して考えることができる。図21(a)に示されるように、プロジェクタ1が円柱200の対象領域210に画像を投影する場合の幾何学変換を考える。図21(a)に2点鎖線で示されるように、対象領域の右辺と左辺とを通る平面を切断平面250と称することにする。また、プロジェクタ1の投影方向に対して垂直な面を投影平面170と称することにする。一般には、図21(a)に示されるように、切断平面250と投影平面170とは平行でない。一方で、図21(b)に示されるように、切断平面250と投影平面170とが平行な場合、投影平面170から対象領域210への幾何学変換は比較的容易である。
そこで、本実施形態では、切断平面250と投影平面170とが平行でない場合、図21(c)に示されるように、切断平面250と平行な中間平面180を考える。この中間平面180から対象領域210への幾何学変換が第1の変換である。例えば円柱200の中心(Ox,Oy,Oz)と対象領域の幅を表す投影角θとの4つの変数を、円柱200を表す変数としたとき、これら変数は、中線マーカ122の左右方向の移動パラメータと、上辺マーカ132の上下方向の移動パラメータと、下辺マーカ134の上下方向の移動パラメータと、1/4線マーカ142及び3/4線マーカ144が表す対象領域の幅を表す投影角θの半分の値とから決定され得る。
また、図21(d)に示されるように、投影平面170から中間平面180への変換が第2の変換である。この第2の変換は、一般的に知られている平面から平面への回転射影変換である。この回転射影変換の変換式は、第1の調整用チャート110を用いて決定される画像領域101の4隅の座標から決定され得る。
本実施形態では、上述の第1の変換と第2の変換との2つの変換によって、図22に示されるような、投影平面170から対象領域210への幾何学変換が行われる。ここで、第1の変換に係るパラメータは、第2の調整用チャート120を用いた第2の調整用チャート処理、第3の調整用チャート130を用いた第3の調整用チャート処理、及び第4の調整用チャート140を用いた第4の調整用チャート処理によって得られる。また、第2の変換に係るパラメータは、第1の調整用チャート110を用いた第1の調整用チャート処理で得られる。このように、例えば切断平面250は、第3の平面に相当し、例えば第1の変換は、第3の平面と平行な平面と対象領域との間の円柱幾何学変換に相当する。
本実施形態に係る投影状態調整処理によれば、12個ある変数を、第1乃至第4の調整用チャートを用いた調整操作による入力に基づいて数学的に完全に解いて求めることができるので、投影に必要な正確な幾何学変換の変換式が決定され得る。また、12変数を解くために入力する12個のパラメータは、画像領域101の4隅の位置と、上辺及び下辺の上下方向位置と、中線の左右方向の位置と、1/4線及び3/4線の間隔とからなる。これらのパラメータは、例えばプロジェクタ1と円柱200との位置関係や、対象領域を表す投影角θ等を直接入力する場合と比較して、ユーザにとってはるかに直感的に把握しやすいものである。したがって、本実施形態によれば、ユーザは投影状態調整において直感的な操作を行うことができる。また、ユーザの入力に応じて調整用チャートがリアルタイムで更新されることも、直感的な操作を容易にする。また、これら12個のパラメータという必要最小限のパラメータの入力のみを必要とするので、ユーザにとって調整のための操作数が少ない。以上のことから、本実施形態によれば、ユーザは、直感的かつ容易に正確な投影状態の調整を行うことができる。
さらに、本実施形態にように、第1の変換と第2の変換とに分離して幾何学変換を求めることで、演算量が減少する。このことは高速な処理に効を奏する。本実施形態では、第1の変換に対応する第1の調整用チャート110と、第2の変換に対応する第2の調整用チャート120、第3の調整用チャート130、及び第4の調整用チャート140との組み合わせを用いることで、幾何学変換を第1の変換と第2の変換とに分離することを容易にしている。
なお、本実施形態では、例えば第1乃至第4の調整用チャート処理が順に行われるようになっているが、ユーザの指示に応じて適宜戻ったりスキップしたりするように構成されてもよい。また、第1の調整用チャート処理等、各処理における処理順序等についても同様に変更され得る。
本実施形態では、不明な12個のパラメータを全てユーザが入力するものとして説明を行った。しかしながらこれらパラメータの一部は、必ずしもユーザが入力しなくても、これらパラメータと関係する値を投影調整部40が取得することは可能である。例えば、投影調整部40は、投影レンズ20の画角を投影レンズ20に設けられたセンサや、投影レンズ20を制御している制御部から取得することができる。また、投影調整部40は、例えばプロジェクタ1の姿勢を前述した姿勢センサ29から取得することができる。投影調整部40は、ユーザによって操作部28に入力された円柱200の直径や、プロジェクタ1の光軸と円柱200との位置関係を取得するようにしてもよい。これらパラメータに係る値が取得されれば、上記12個のパラメータのうちいくつかが入力されなくても、12個の自由度が全て算出され、正確な変換関数が取得され得る。すなわち、調整に必要なユーザの操作を削減することができる。このように、例えば投影レンズ20の画角を取得する部分や姿勢センサ29は、投影部と対象領域との位置関係を取得する条件取得部として機能するが、必須の構成ではない。
例えば円柱200の真正面にプロジェクタ1が設けられていることが明らかであれば、第1乃至第4の調整用チャートを用いて取得される変換パラメータのうち、左右対称なパラメータに係る演算が減らされ得る。この場合、例えば第1の調整用チャートの各角マーカは、左右対称に移動するようにしてもよいし、第3の調整用チャートによる調整が不要になる。また、投影角θが明らかであれば、第4の調整用チャートによる調整は不要になる。
本実施形態では、直円柱に画像を投影する場合を例に挙げて説明したが、斜円柱に画像を投影する場合も、対象領域の左右の2辺が斜円柱の軸と平行であれば、上記と同様である。
また、本実施形態では、対象領域210の左右の辺が円柱200の軸と平行になるという条件が与えられているが、例えば図23に示されるように、対象領域210を円柱の軸に対して回転させてもよい。この場合、変換パラメータは13個になる。この場合、例えば第5の調整用チャートとしてこの回転角度を調整するチャートが用いられるように構成され得る。変換パラメータの数は増えるが、さらに多様な投影が可能になる。
また、本実施形態では、凸型の円柱曲面に画像を投影する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、凸型の曲面に限らず、図24に示されるように、円周面の一部をなす凹型の曲面300に画像を投影する場合も上述の実施形態と同様に動作し得る。この際、プロジェクタ1について設定の変更は必要ない。すなわち、ユーザは、円柱であるか凹面であるかを意識することなく全く同じ操作のよって投影状態の調整を行うことができる。
また、本実施形態では、曲面に画像を投影する例を示したが、投影調整部40は、平面(半径無限大の円柱面に相当)に画像を投影する場合の投影状態の調整にも用いられ得る。この場合、第1の調整用チャート110を用いて画像領域の4隅と対象領域の4隅とが一致するように第1の調整用チャート処理のみが行わればよく、第2乃至第4の調整用チャート処理は行われる必要がない。すなわち、上述の第1の変換と第2の変換とのうち、第2の変換のみが行われればよい。
調整用チャートを用いた調整において、現在どの点を調整しているのかをユーザが明確に認識できるように、また、調整用のチャートの周縁部が円柱の外側にはみ出して投影されない場合でもその方向をユーザが認識できるように、調整用チャートの中央付近に位置ガイドマークが表示されてもよい。例えば、図25に示されるように、第1の調整用チャート110の第1の角マーカ112が調整されているとき、第1の調整用チャート110は、その中心付近に位置ガイドマーク113を含んでもよい。同様に、例えば図26に示されるように、第3の調整用チャート130の上辺マーカ132が調整されているとき、第3の調整用チャート130は、その中心付近に位置ガイドマーク133を含んでもよい。
また、ユーザ操作によるパラメータの更新値の間隔は、例えば十字キーの押圧回数や押圧時間に応じたリニアな変化でもよいし、そうでなくてもよい。例えば、パラメータ値やユーザの指示に応じて、間隔が細かく又は粗く変更され得る。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べられた課題が解決でき、かつ、発明の効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成も発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影するように構成された投影部と、
射出する投影画像に幾何学変換を施す画像変換部と、
前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得するパラメータ取得部と、
前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定する変換関数決定部と、
を具備し、
前記対象領域は、
前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
前記第1の面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
に囲まれた領域であり、
前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、
前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、
前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、
前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、
前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、
を含む、
投影装置。
[2]
前記4隅パラメータは、
前記画像領域の左上隅を、前記対象領域の前記第1の辺と前記第3の辺との交点である左上隅と一致させるための第1のパラメータ及び第2のパラメータと、
前記画像領域の左下隅を、前記対象領域の前記第1の辺と前記第4の辺との交点である前記対象領域の左下隅と一致させるための第3のパラメータ及び第4のパラメータと、
前記画像領域の右下隅を、前記対象領域の前記第2の辺と前記第4の辺との交点である前記対象領域の右下隅と一致させるための第5のパラメータ及び第6のパラメータと、
前記画像領域の右上隅を、前記対象領域の前記第2の辺と前記第3の辺との交点である前記対象領域の右上隅と一致させるための第7のパラメータ及び第8のパラメータと、
を含み、
前記第1の中点パラメータ及び前記第2の中点パラメータは、
前記第1の辺と垂直に設けられた軸方向の位置を横位置と称するときに、
前記第1の中点及び前記第2の中点の横位置を変化させて、第1の中点及び第2の中点の横位置と、前記第3の辺の中点及び前記第4の辺の中点の横位置とを一致させるための第9のパラメータと、
前記第1の辺と平行に設けられた軸方向の位置を高さと称するときに、
前記第1の中点の高さを変化させて、前記第1の中点の高さと前記第3の辺の中点の高さとを一致させるための第10のパラメータと、
前記第2の中点の高さを変化させて、前記第2の中点の高さと前記第4の辺の中点の高さとを一致させるための第11のパラメータと、
を含み、
前記第2の基準線は、前記左上隅と前記第1の中点との中点と、前記左下隅と前記第2の中点との中点とを結ぶ1/4線、及び前記右上隅と前記第1の中点との中点と、前記右下隅と前記第2の中点との中点とを結ぶ3/4線であり、
前記第2基準線パラメータは、前記1/4線及び前記3/4線を前記第1の辺と垂直な方向に移動させるための第12のパラメータである、
[1]に記載の投影装置。
[3]
前記幾何学変換は、
平面と平面との間の回転射影変換と、
前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
を含む、
[1]又は[2]に記載の投影装置。
[4]
変換関数決定部は、
前記第1のパラメータと、前記第2のパラメータと、前記第3のパラメータと、前記第4のパラメータと、前記第5のパラメータと、前記第6のパラメータと、前記第7のパラメータと、前記第8のパラメータとに基づいて、前記回転射影変換に用いられる前記変換関数を決定し、
前記第9のパラメータと、前記第10のパラメータと、前記第11のパラメータと、前記第12のパラメータとに基づいて、前記円柱幾何学変換に用いられる前記変換関数を決定する、
[3]に記載の投影装置。
[5]
前記左上隅と、前記左下隅と、前記右下隅と、前記右上隅と、前記第1の中点と、前記第2の中点と、前記第1の基準線と、前記第2の基準線とを表す調整用チャートであって、前記投影部によって前記曲面上に投影される前記調整用チャートを生成するチャート生成部と、
ユーザによって入力される前記左上隅と、前記左下隅と、前記右下隅と、前記右上隅と、前記第1の中点と、前記第2の中点と、前記第1の基準線と、前記第2の基準線との移動方向を取得する入力部と、
をさらに具備し、
前記パラメータ取得部は、前記入力部への前記ユーザの入力毎に、前記入力部から入力される前記移動方向に基づいて、前記パラメータを取得し、
前記変換関数決定部は、前記入力部への前記ユーザの入力毎に、前記パラメータに基づいて前記変換関数を決定し、
前記画像変換部は、前記入力部への前記ユーザの入力毎に、前記調整用チャートに前記幾何学変換を施す、
[2]に記載の投影装置。
[6]
前記投影部と前記対象領域との位置関係を取得する条件取得部をさらに具備し、
前記パラメータ取得部は、前記位置関係に基づいて、前記パラメータのうち少なくとも1つを取得する、
[1]乃至[4]のうち何れか一に記載の投影装置。
[7]
前記投影部は、前記対象領域の重心を中心として前記対象領域を回転させた回転対象領域に画像を投影するように構成されており、
前記パラメータ取得部は、前記パラメータにさらに含まれる前記回転を表す第13のパラメータを取得し、
前記変換関数決定部は、前記第13のパラメータに基づいて、前記回転対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる前記変換関数を決定する、
[1]乃至[4]のうち何れか一に記載の投影装置。
[8]
前記変換関数決定部によって決定された前記変換関数を記憶する変換関数記憶部と、
前記記憶部により記憶された前記変換関数を読み出す変換関数読出部と、
をさらに具備する[1]乃至[7]のうち何れか一に記載の投影装置。
[9]
円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影するように構成された投影部と、
射出する投影画像に幾何学変換を施す画像変換部と、
前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得するパラメータ取得部と、
前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定する変換関数決定部と、
を具備し、
前記対象領域は、
前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
前記第1の面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
に囲まれた領域であり、
前記幾何学変換は、
平面と平面との間の回転射影変換と、
前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
を含む、
投影装置。
[10]
投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
を具備し、
前記対象領域は、
前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
前記第1の面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
に囲まれた領域であり、
前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、
前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、
前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、
前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、
前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、
を含む、
投影状態調整方法。
[11]
投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
を具備し、
前記対象領域は、
前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
前記第1の面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
に囲まれた領域であり、
前記幾何学変換は、
平面と平面との間の回転射影変換と、
前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
を含む、
投影状態調整方法。
[12]
コンピュータに、
投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
を実行させるための投影状態調整プログラムであって、
前記対象領域は、
前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
前記第1の面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
に囲まれた領域であり、
前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、
前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、
前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、
前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、
前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、
を含む、
投影状態調整プログラム。
[13]
コンピュータに、
投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
を実行させるための投影状態調整プログラムであって、
前記対象領域は、
前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
前記第1の面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
に囲まれた領域であり、
前記幾何学変換は、
平面と平面との間の回転射影変換と、
前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
を含む、
投影状態調整プログラム。
1…プロジェクタ、11…入出力コネクタ部、12…入出力インターフェース、13…画像変換部、14…投影処理部、15…マイクロミラー素子、16…光源部、18…ミラー、20…投影レンズ、22…投影部、25…CPU、26…メインメモリ、27…プログラムメモリ、28…操作部、29…姿勢センサ、30…音声処理部、32…スピーカ、40…投影調整部、41…チャート生成部、42…パラメータ取得部、43…パラメータ記憶部、44…変換関数決定部、45…変換関数記憶部、46…変換関数読出部、100…投影領域、101…画像領域、110…第1の調整用チャート、112…第1の角マーカ、113…位置ガイドマーク、114…第2の角マーカ、116…第3の角マーカ、118…第4の角マーカ、120…第2の調整用チャート、122…中線マーカ、130…第3の調整用チャート、132…上辺マーカ、133…位置ガイドマーク、134…下辺マーカ、140…第4の調整用チャート、142…1/4線マーカ、144…3/4線マーカ、170…投影平面、180…中間平面、200…円柱、202…中心軸、210…対象領域。

Claims (13)

  1. 円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影するように構成された投影部と、
    射出する投影画像に幾何学変換を施す画像変換部と、
    前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得するパラメータ取得部と、
    前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定する変換関数決定部と、
    を具備し、
    前記対象領域は、
    前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
    前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
    前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
    に囲まれた領域であり、
    前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、
    前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、
    前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、
    前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、
    前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、
    を含む、
    投影装置。
  2. 前記4隅パラメータは、
    前記画像領域の左上隅を、前記対象領域の前記第1の辺と前記第3の辺との交点である左上隅と一致させるための第1のパラメータ及び第2のパラメータと、
    前記画像領域の左下隅を、前記対象領域の前記第1の辺と前記第4の辺との交点である前記対象領域の左下隅と一致させるための第3のパラメータ及び第4のパラメータと、
    前記画像領域の右下隅を、前記対象領域の前記第2の辺と前記第4の辺との交点である前記対象領域の右下隅と一致させるための第5のパラメータ及び第6のパラメータと、
    前記画像領域の右上隅を、前記対象領域の前記第2の辺と前記第3の辺との交点である前記対象領域の右上隅と一致させるための第7のパラメータ及び第8のパラメータと、
    を含み、
    前記第1の中点パラメータ及び前記第2の中点パラメータは、
    前記第1の辺と垂直に設けられた軸方向の位置を横位置と称するときに、
    前記第1の中点及び前記第2の中点の横位置を変化させて、第1の中点及び第2の中点の横位置と、前記第3の辺の中点及び前記第4の辺の中点の横位置とを一致させるための第9のパラメータと、
    前記第1の辺と平行に設けられた軸方向の位置を高さと称するときに、
    前記第1の中点の高さを変化させて、前記第1の中点の高さと前記第3の辺の中点の高さとを一致させるための第10のパラメータと、
    前記第2の中点の高さを変化させて、前記第2の中点の高さと前記第4の辺の中点の高さとを一致させるための第11のパラメータと、
    を含み、
    前記第2の基準線は、前記左上隅と前記第1の中点との中点と、前記左下隅と前記第2の中点との中点とを結ぶ1/4線、及び前記右上隅と前記第1の中点との中点と、前記右下隅と前記第2の中点との中点とを結ぶ3/4線であり、
    前記第2基準線パラメータは、前記1/4線及び前記3/4線を前記第1の辺と垂直な方向に移動させるための第12のパラメータである、
    請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記幾何学変換は、
    投影方向に対して垂直な面である投影平面と、前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面との間の回転射影変換と、
    前記第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
    を含む、
    請求項2に記載の投影装置。
  4. 変換関数決定部は、
    前記第1のパラメータと、前記第2のパラメータと、前記第3のパラメータと、前記第4のパラメータと、前記第5のパラメータと、前記第6のパラメータと、前記第7のパラメータと、前記第8のパラメータとに基づいて、前記回転射影変換に用いられる前記変換関数を決定し、
    前記第9のパラメータと、前記第10のパラメータと、前記第11のパラメータと、前記第12のパラメータとに基づいて、前記円柱幾何学変換に用いられる前記変換関数を決定する、
    請求項3に記載の投影装置。
  5. 前記左上隅と、前記左下隅と、前記右下隅と、前記右上隅と、前記第1の中点と、前記第2の中点と、前記第1の基準線と、前記第2の基準線とを表す調整用チャートであって、前記投影部によって前記曲面上に投影される前記調整用チャートを生成するチャート生成部と、
    ユーザによって入力される前記左上隅と、前記左下隅と、前記右下隅と、前記右上隅と、前記第1の中点と、前記第2の中点と、前記第1の基準線と、前記第2の基準線との移動方向を取得する入力部と、
    をさらに具備し、
    前記パラメータ取得部は、前記入力部への前記ユーザの入力毎に、前記入力部から入力される前記移動方向に基づいて、前記パラメータを取得し、
    前記変換関数決定部は、前記入力部への前記ユーザの入力毎に、前記パラメータに基づいて前記変換関数を決定し、
    前記画像変換部は、前記入力部への前記ユーザの入力毎に、前記調整用チャートに前記幾何学変換を施す、
    請求項2に記載の投影装置。
  6. 前記投影部と前記対象領域との位置関係を取得する条件取得部をさらに具備し、
    前記パラメータ取得部は、前記位置関係に基づいて、前記パラメータのうち少なくとも1つを取得する、
    請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の投影装置。
  7. 前記投影部は、前記対象領域の重心を中心として前記対象領域を回転させた回転対象領域に画像を投影するように構成されており、
    前記パラメータ取得部は、前記パラメータにさらに含まれる前記回転を表す第13のパラメータを取得し、
    前記変換関数決定部は、前記第13のパラメータに基づいて、前記回転対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる前記変換関数を決定する、
    請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の投影装置。
  8. 前記変換関数決定部によって決定された前記変換関数を記憶する変換関数記憶部と、
    前記変換関数記憶部により記憶された前記変換関数を読み出す変換関数読出部と、
    をさらに具備する請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の投影装置。
  9. 円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影するように構成された投影部と、
    射出する投影画像に幾何学変換を施す画像変換部と、
    前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得するパラメータ取得部と、
    前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定する変換関数決定部と、
    を具備し、
    前記対象領域は、
    前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
    前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
    前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
    に囲まれた領域であり、
    前記幾何学変換は、
    投影方向に対して垂直な面である投影平面と、前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面との間の回転射影変換と、
    前記第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
    を含む、
    投影装置。
  10. 投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
    射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
    前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
    前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
    を具備し、
    前記対象領域は、
    前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
    前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
    前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
    に囲まれた領域であり、
    前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、
    前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、
    前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、
    前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、
    前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、
    を含む、
    投影状態調整方法。
  11. 投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
    射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
    前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
    前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
    を具備し、
    前記対象領域は、
    前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
    前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
    前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
    に囲まれた領域であり、
    前記幾何学変換は、
    投影方向に対して垂直な面である投影平面と、前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面との間の回転射影変換と、
    前記第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
    を含む、
    投影状態調整方法。
  12. コンピュータに、
    投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
    射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
    前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
    前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
    を実行させるための投影状態調整プログラムであって、
    前記対象領域は、
    前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
    前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
    前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
    に囲まれた領域であり、
    前記幾何学変換が施された画像が前記曲面上に投影される領域を画像領域としたときに、前記パラメータは、
    前記画像領域の4隅と前記対象領域の4隅とを一致させるための4隅パラメータと、
    前記画像領域の上辺の中点である第1の中点と前記対象領域の前記第3の辺の中点とを一致させるための第1の中点パラメータと、
    前記画像領域の下辺の中点である第2の中点と前記対象領域の前記第4の辺の中点とを一致させるための第2の中点パラメータと、
    前記画像領域の前記第1の中点と前記第2の中点とを結んだ線を第1の基準線としたときに、前記画像領域の左辺と前記第1の基準線との間、又は、前記画像領域の右辺と前記第1の基準線との間に設けられた第2の基準線の位置を調整するための第2基準線パラメータと、
    を含む、
    投影状態調整プログラム。
  13. コンピュータに、
    投影部から円柱の母線がなす曲面上の対象領域に画像を投影することと、
    射出する投影画像に幾何学変換を施すことと、
    前記投影部と前記曲面との位置関係を表すパラメータを取得することと、
    前記パラメータに基づいて、前記対象領域に画像を投影するための前記幾何学変換に用いられる変換関数を決定することと、
    を実行させるための投影状態調整プログラムであって、
    前記対象領域は、
    前記円柱の軸に平行な第1の辺及び第2の辺と、
    前記軸に対して垂直な第1の平面と前記曲面との交線である第3の辺と、
    前記第1の平面と平行な第2の平面と前記曲面との交線である第4の辺と、
    に囲まれた領域であり、
    前記幾何学変換は、
    投影方向に対して垂直な面である投影平面と、前記第1の辺と前記第2の辺とを通る第3の平面と平行な平面との間の回転射影変換と、
    前記第3の平面と平行な平面と、前記対象領域との間の円柱幾何学変換と、
    を含む、
    投影状態調整プログラム。
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