JP6255280B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

この発明は、加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、筐体と、被加熱物が載置されるトッププレートと、上記被加熱物を電磁誘導加熱する加熱コイルと、上記トッププレートから所定の高さまで突出するように付勢されて、上記被加熱物に接触してその被加熱物の温度を検出する接触式の温度センサとを備えたものがある(特許文献1:特許2880881号公報)。
この加熱調理器は、接触式の温度センサを使用しているため、赤外線式の温度センサを使用する場合に比べて、迅速、かつ、正確に被加熱物の温度を検出できるという利点がある。
特許2880881号公報
しかしながら、上記従来の加熱調理器においては、次のような問題があることを本発明者は、発見した。
すなわち、図13に示すように、トッププレート200上の被加熱物としての鍋100が、種類によっては、加熱により、その底100aが反ってしまい(図13では誇張して示している。)、トッププレート200から所定の高さまでしか突出できない温度センサ103から離間してしまうという問題がある。
そうすると、上記温度センサ103が鍋100の実際の温度よりも低い温度を検出して、正確に鍋100の温度を検出できなくなる。そのため、鍋100の温度を正確に制御できなくて、鍋100が過熱されて、パッキン等を損傷したり(フッ素ゴム製のパッキンの場合は硬化する)、調理が失敗したりするという不具合がる。
より具体的に説明すると、図14のグラフにおいて、温度センサ103の検知温度は、実線で表されるように変化し、一方、鍋100の底面の実際の温度は、破線で表されるように変化する。経過時間がT1になるまでは、温度センサ103は、鍋100の底に接触して鍋100の底の温度を検出しているが、時間T1を過ぎると、温度センサ103が鍋100の底から離間するため、温度センサ103の検知温度は、実線で示されるように、鍋100の底の温度(破線で示される)よりも低くなって、加熱を継続する。そのため、鍋100が過熱されて、パッキン等を損傷したり、調理が失敗したりする。
そこで、この発明の課題は、被加熱物の過熱を防止して、パッキン等の損傷を防止し、また、調理の失敗を防止することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
筐体と、
上記筐体に取り付けられると共に、被加熱物が載置されるトッププレートと、
上記筐体内に設けられて、上記被加熱物を電磁誘導加熱する加熱コイルと、
上記トッププレートから所定の高さまで突出するように付勢されて、上記被加熱物に接触してその被加熱物の温度を検出する温度センサと、
上記温度センサが被加熱物から離隔していることを検知する離隔検知装置と、
上記離隔検知装置が、上記温度センサが被加熱物から離隔していることを検知したときに、上記加熱コイルの出力を低下または停止させる加熱コイル出力制御部と
を備え、
上記離隔検知装置は、
上記温度センサの変位を検出する変位センサと、
上記温度センサと変位センサとの出力に基づいて、上記温度センサが被加熱物から離隔しているか否かを判断する離隔判断部と
を含み、
上記離隔判断部は、上記変位センサからの出力に基づいて、上記温度センサが上記所定の高さまで突出していると判定し、かつ、上記加熱コイルを一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサからの出力に基づいて、上記被加熱物に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサが被加熱物から離隔していると判断することを
特徴としている。
この発明の加熱調理器によれば、被加熱物の過熱を防止できて、パッキン等の損傷を防止でき、また、調理の失敗を防止できる。
図1は、この発明の第1実施形態の加熱調理器の斜視図である。 図2は、上記第1実施形態の加熱調理器の断面図である。 図3は、上記第1実施形態の加熱調理器のトッププレートと入力操作部との間の構造を示す側面図である。 上記第1実施形態の加熱調理器の要部のブロック図である。 上記第1実施形態の加熱調理器のフローチャートである。 上記第1実施形態の加熱調理器の動作を説明する模式図である。 上記第1実施形態の加熱調理器の動作を説明する模式図である。 上記第1実施形態の加熱調理器の特性を説明する模式的グラフである。 上記第1実施形態の加熱調理器の制御例を示す詳細なグラフである。 この発明の第2実施形態の加熱調理器の要部のブロック図である。 上記第2実施形態の加熱調理器のフローチャートである。 この発明の第3実施形態の加熱調理器の要部のブロック図である。 上記第3実施形態の加熱調理器のフローチャートである。 背景技術の説明図である。 背景技術を説明するグラフである。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態の加熱調理器は、薄い筐体1の上側に例えば結晶化ガラスからなる略矩形のトッププレート2と、略矩形のタッチパネル式の入力操作部4を取り付けており、トッププレート2の表面と入力操作部4の表面とは同一平面上に位置する。
上記トッププレート2の略中央に、温度センサ3を設けている。この温度センサ3は、トッププレート2に対して出没可能で、トッププレート2から所定の高さまで突出するように付勢されていて、トッププレート2上の図示しない鍋等の被加熱物に接触して、被加熱物の温度を検出する接触式の温度センサ3である。また、上記入力操作部4に隣接して、例えば、ブザーや発光ダイオード等からなる報知部18を設けている。
図2に示すように、上記トッププレート2の略中央に貫通穴5を設け、この貫通穴5の周囲のトッププレート2の部分と、筐体1の下部との間に、支持ガイド部材6を設け、この支持ガイド部材6に案内されて、温度センサ3は、トッププレート2に対して上下方向に出没可能になっている。
上記温度センサ3は、センサ本体7と、このセンサ本体7の上端部に埋め込んだ温度検出素子8とからなる。上記センサ本体7は、支持ガイド部材6に案内されて上下に移動できる。このセンサ本体7と、支持ガイド部材6との間にコイルスプリング11を縮装して、センサ本体7を上方に付勢して、温度センサ3がトッププレート2から所定の高さまで突出できるようになっている。
上記温度センサ3とトッププレート2との間に、略円錐台形状のパッキン19を設けて、上記温度センサ3とトッププレート2との間をシールしている。
また、上記温度センサ3のセンサ本体7の下端と、筐体1の下部との間に、温度センサ3の変位、つまり、温度センサ3の突出量を検出する変位センサ12を設けている。この変位センサ12は、例えば、ポテンショメータや差動トランス等により構成される。
また、上記筐体1とトッププレート2との間、かつ、トッププレート2の4隅(図1も参照)に、重量センサ15,15,…を設けて、トッププレート2上の被加熱物の重量を検出するようにしている。なお、16は、上記筐体1とトッププレート2との間をシールするパッキンである。
また、上記トッププレート2と入力操作部4との間の詳しい構造は、図1では省略しているが、実際には、図3に示すようになっている。すなわち、図3に示すように、上記トッププレート2は、高価な耐熱性の結晶化ガラスからなり、上記入力操作部4は、比較的安価な黒色または白色ガラスから構成され、トッププレート2と入力操作部4とは異種材料からなる。上記トッププレート2と入力操作部4との間に、筐体1に設けたリブ1aが位置し、トッププレート2のコーナにアール2aを設け、入力操作部4のコーナに面取り4aを設けている。このアール2aと面取り4aとによって、上記トッププレート2と入力操作部4との間に、断面が略V字形状の溝9が形成されている。この略V字形状の溝9の底、つまり、リブ1aの上端は、アール2aの下端および面取り4aの下端よりも僅かに低くなっている。
このように、上記トッププレート2と入力操作部4との間に、略V字形状の溝9を形成しているから、上記トッププレート2と入力操作部4との間にゴミが入り込んでも、容易に清掃をすることができる。特に、略V字形状の溝9の底、つまり、リブ1aの上端が、アール2aの下端および面取り4aの下端よりも僅かに低くなっているから、清掃性が良い。
一方、図2に示すように、上記筐体1内のボス25に、取り付け台26を固定し、この取り付け台26に加熱コイル28を固定して、加熱コイル28をトッププレート2の下方に配置している。この加熱コイル28の駆動によって、被加熱物は電磁誘導加熱される。
また、上記筐体1の図示しないボスに、回路基板30を固定し、この回路基板30に、加熱コイル28を駆動するインバータ31と、インバータ駆動部32と、制御装置40とを搭載している。
上記筐体1内には、上記加熱コイル28、インバータ31と、インバータ駆動部32、制御装置40等を冷却するための冷却ファン29を設けている。
上記制御装置40は、例えば、マイクロコンピュータからなり、図4に示すように、CPU(中央処理装置)41と、メモリ42と、離隔判断部43と、加熱コイル出力制御部44とを含む。上記制御装置40は、CPU41によって、入力操作部4からの目標温度を表す信号と、温度センサ3からの検出信号との偏差を演算し、この偏差に基づいて、例えば、PID(比例積分微分)制御をするように、インバータ駆動部32を介して、インバータ31の駆動を制御して、温度センサ3の検出信号が目標温度となるようにする周知のフィードバック制御を行う。その他に、この制御装置40は、離隔判断部43と加熱コイル出力制御部44によって、この第1実施形態特有の制御を行う。この離隔判断部43および加熱コイル出力制御部44は、メモリ42に格納されているソフトウェアにより構成されていて、図5に示すように動作する。すなわち、上記離隔判断部43は、温度センサ3と変位センサ12と重量センサ15の出力に基づいて、上記温度センサ3が被加熱物から離隔しているか否かを判断する。
上記変位センサ12、重量センサ15および離隔判断部43は、離隔検知装置71を構成する。上記離隔検知装置71は、上記温度センサ3と変位センサ12と重量センサ15の出力に基づいて、上記離隔判断部43で、温度センサ3が被加熱物から離隔していることを検知する。
また、上記加熱コイル出力制御部44は、上記離隔検知装置71が、温度センサ3が被加熱物から離隔していることを検知したとき、つまり、上記離隔判断部43が、上記温度センサ3が被加熱物から離隔していると判断したときに、上記加熱コイルの出力を低下または停止させるように制御する。
上記構成の加熱調理器の動作を、図5,6および7を参照しながら、説明する。
図6は、反りの無い鍋100の底100aに温度センサ3が接触している状態を示し、図7は、反った鍋100の底100aから温度センサ3が離間している状態を示す。
今、図6に示すように、鍋100をトッププレート2の上に搭載し、制御装置40は、入力操作部4からの指令を受けて、インバータ駆動部32、インバータ31を介して、加熱コイル28を駆動して、鍋100を電磁誘導加熱しているとする。
上記鍋100の加熱の初期段階では、図6に示すように、鍋100の底100aには、殆ど反りが生じないため、温度センサ3は鍋100の底100aに接触するまで、突出して、鍋100の温度を正確に検出している。
図5のステップS1では、変位センサ12からの出力に基づいて、温度センサ3が所定の高さまで、つまり、最大限に突出しているか否かを判定する。そして、この判定が否の場合は、このステップS1の判定を繰り返し、是の場合は、ステップS2に進む。
ステップS2では、ステップS1で是と判定し、つまり、温度センサ3が最大限突出していると判定してから、計時を開始して、予め定められた一定時間、加熱コイル28の駆動を連続していたか否かを判定する。この判定が否ならば、ステップS1に戻り、是ならば、ステップS3に進む。
ステップS3では、ステップS2で計時を開始したときの温度センサ3の検出温度から、予め定められた一定値以上、温度センサ3の検出温度が上昇したか否かが判定される。そして、この判定が是ならば、ステップS1に戻り、否ならば、ステップS4に進む。
ステップS4では、ステップS2で計時を開始したときの重量センサ15の検出重量から、予め定められた一定値以上、重量センサ15の検出重量が増加したか否かが判定される。そして、この判定が是ならば、ステップS1に戻り、否ならば、ステップS5に進む。
このように、重量センサ15の検出重量が増加したと判定したときには、ステップS1に戻ることによって、鍋100の中に食材や水を追加したことにより温度上昇が無い場合を、温度センサ3の鍋100からの離隔と誤認することがない。
このステップS1,S2,S3およびS4は、離隔判断部43を構成する。
ステップS5では、加熱コイル28の出力を低下、あるいは、加熱コイル28の駆動を停止させる信号をインバータ駆動部32に出力する。これにより、図7に示すような、反った鍋100の底100aから温度センサ3が離間しているときでも、図8Aの模式的なグラフにおいて、実線Aで示されるように、目標温度に制御されて、破線Bで示すように、鍋100の温度が目標温度を超えことがなくて、鍋100の過熱が防止されて、パッキン19等の損傷を防止でき、また、鍋100に収容されている食品の調理の失敗が防止される。
図8Bは、より詳細な制御を示すグラフである。図8Bに示すように、例えば、時刻t1では、鍋100の底面に浮き(反り)が発生しても、温度センサ3が押し上がり、鍋100の底面に追従して、温度センサ3が鍋100の底面の温度を正確に検出し、時刻t2では、さらに、鍋100の底面に浮きが発生して、温度センサ3が鍋100の底面から離間して、温度センサ3の検出温度の勾配が急に小さくなって、それを検知して、加熱コイル28の出力を低下、あるいは、停止する。また、時刻t3では、鍋100の底面の温度が低下し、浮き(反り)が少なくなって、温度センサ3が鍋100の底面に接触して、温度センサ3の検出温度が再び上昇し始め、その検出温度が、目標温度よりも低い所定の温度になると、加熱コイル28は再出力する。
上記ステップS5は、加熱コイル出力制御部44を構成する。
次に、ステップS6に進んで、報知部18を駆動する信号を出力して、報知部18から、例えば、音声や光で、鍋100が過熱されて、過度に反ったことをユーザーに報知する。
この第1実施形態では、離隔判断部43は、温度センサ3と変位センサ12と重量センサ15との3つのセンサの出力を用いて、上記温度センサ3が所定の高さ(最大限度)まで突出していると判定し、かつ、上記加熱コイル28を一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサ3からの出力に基づいて、鍋100に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサ3が鍋100から離隔していると判断するので、正確に、鍋100から温度センサ3の離隔を判断できる。すなわち、上記離隔検知装置71は、上記温度センサ3と変位センサ12と重量センサ15の出力に基づいて、上記離隔判断部43で、温度センサ3が被加熱物から離隔していることを検知するので、正確に、鍋100から温度センサ3の離隔を検知することができる。
さらに、上記加熱コイル出力制御部44は、上記温度センサ3の鍋100からの離隔の有無についての離隔判断部43の正確な判断に基づいて、加熱コイル28の駆動を制御するので、鍋100の過熱を防止できて、パッキン等の損傷を防止でき、また、鍋100に収容されている食品の調理の失敗を防止できる。
上記第1実施形態では、ステップS2で、加熱コイル28の駆動を一定時間連続したか否かを判定しているが、加熱コイル28の駆動を一定時間連続していなくても、加熱コイル28を、複数の所定期間、極短い休止期間を挟んで、間欠的に駆動していたか否かを判定してもよい。
また、上記第1実施形態では、ステップS3で、ステップS1で温度センサ3が所定の高さまで突出していると判定したときの温度センサ3の検出温度から、一定値以上、上昇しているか否か判定しているが、ステップS1で是と判定してから、ステップS3の判定をする前の適宜なときの温度センサ3の検出温度から、一定値以上、上昇しているか否か判定してもよい。
上記第1実施形態では、ステップS4で、ステップS1で温度センサ3が所定の高さまで突出していると判定したときの重量センサ15の検出重量から、一定値以上、増加しているか否かを判定しているが、ステップS1で是と判定してから、ステップS3の判定をする前の適宜なときの重量センサ15の検出重量から、一定値以上、増加しているか否か判定してもよい。
また、上記第1実施形態では、ステップS4で、重量センサ15の検出重量が、一定値以上、増加しているか否かを判定しているが、重量センサ15の検出重量が一定値以上減少しているか否かも併せて判定し、つまり、重量センサ15の検出重量の増減が一定範囲に入っているか否かを判定して、振り鍋(鍋をトッププレートから離間させて振ること)による温度低下も検出するようにしてもよい。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の加熱調理器のブロック図であり、図10は、第2実施形態の加熱調理器の動作を示すフローチャートである。
上記変位センサ12、重量センサ15および離隔判断部43は、離隔検知装置71を構成する。上記離隔検知装置71は、上記温度センサ3と変位センサ12と重量センサ15の出力に基づいて、上記離隔判断部43で、温度センサ3が被加熱物から離隔していることを検知する。
図9において、制御装置401、離隔判断部431および離隔検知装置72の構成が、第1実施形態の図4の制御装置40、離隔判断部43および離隔検知装置71の構成と異なる。また、第2実施の形態では、図9に示すように、第1実施形態の図4の重量センサ15を有さない。これらの点のみが、第2実施形態は、第1実施形態と異なる。したがって、第1実施形態の部分と同一構成を有する部分については、第1実施形態の図4および5において付された参照番号と同一参照番号を付して、それらの詳しい説明は、省略する。
また、第2実施形態の加熱調理器では、第1実施形態の図5と、第2実施形態の図10を比較すると、分かるように、第1実施形態の図5のステップS4が無くて、重量が増加したか否かの判断を行わない。他の点は、第1実施形態と全く同じである。
図10において、ステップS1,S2およびS3が、上記離隔判断部431を構成する。
また、上記離隔検知装置72は、図9に示すように、変位センサ12および離隔判断部431により構成される。
第2実施の形態では、上記離隔判断部431は、変位センサ12からの出力に基づいて、温度センサ3が所定の高さ(最大限)まで突出していると判定し、かつ、加熱コイル28を一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサ3からの出力に基づいて、被加熱物の一例としての鍋100(図7を参照)に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサ3が被加熱物から離隔していると正確に判断する。
そうすると、加熱コイル出力制御部44は、上記温度センサ3の鍋100からの離隔の有無についての離隔判断部431の正確な判断に基づいて、加熱コイル28の駆動を制御するので、鍋100の過熱を防止できて、パッキン等の損傷を防止でき、また、鍋100に収容されている食品の調理の失敗を防止できる。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態の加熱調理器のブロック図であり、図12は、第3実施形態の加熱調理器の動作を示すフローチャートである。
図11において、制御装置402,離隔判断部432および離隔検知装置73の構成が、第2実施形態の図9の制御装置401、離隔判断部431および離隔検知装置72の構成と異なる。上記離隔検知装置73は、上記変位センサ12および離隔判断部431により構成される。また、第3実施の形態では、図11に示すように、第2実施形態の図9の変位センサ12が無くて、代わりに、重量センサ15を有する。これらの点のみで、第3実施形態は、第2実施形態と異なる。したがって、第2実施形態の部分と同一構成を有する部分については、第2実施形態の図9および10において付された参照番号と同一参照番号を付して、それらの詳しい説明は、省略する。
また、第3実施形態の加熱調理器では、第2実施形態の図10と、第3実施形態の図12とを比較すると、分かるように、第2実施形態の図10のステップS1がなくて、変位センサを有さないから、温度センサ3が所定の高さまで突出しているか否かの判定をしていなくて、代わりに、ステップS11で、重量センサ15の検出重量が一定値以上、増加あるいは減少したか否かの判定、つまり、重量センサ15の検出重量が予め定められた一定の範囲を超えて変動したか否かの判定を行う。他は、第2実施形態と同じである。
この第3実施形態では、図12のステップS11で、予め定められた時間前の重量センサ15の検出重量から、今回の重量センサ15の検出重量が予め定められた一定の範囲を超えて変動したか否かが判定される。そして、この判定が是ならば、このステップS11を繰り返し、否ならば、ステップS2に進む。
このように、重量センサ15の検出重量が一定の範囲を超えて変動したと判定したときには、ステップS11を繰り返すことによって、鍋100の中に食材や水を追加したことにより温度上昇がない場合や、振り鍋(鍋をトッププレートから離間させて振ること)により温度上昇がない場合を、温度センサ3の鍋100からの離隔と誤認することがない。
ステップS2では、ステップS11で否と判定してから計時を開始して、予め定められた一定時間、加熱コイル28の駆動を連続していたか否かを判定する。この判定が否ならば、ステップS11に戻り、是ならば、ステップS3に進む。
ステップS3では、ステップS2で計時を開始したときの温度センサ3の検出温度から、予め定められた一定値以上、温度センサ3の検出温度が上昇したか否かが判定される。そして、この判定が是ならば、ステップS11に戻り、否ならば、ステップS5に進む。
このステップS11,S2およびS3は、離隔判断部432を構成する。
ステップS5では、加熱コイル28の出力を低下、あるいは、加熱コイル28の駆動を停止する信号をインバータ駆動部32に出力する。これにより、図8のグラフにおいて、破線Bで示すように、鍋100の温度が目標温度を超えことがなくて、実線Aで示されるように、目標温度に制御されて、鍋100の過熱が防止されて、パッキン等の損傷を防止でき、また、鍋100に収容されている食品の調理の失敗が防止される。
上記ステップS5は、加熱コイル出力制御部44を構成する。
次に、ステップS6に進んで、報知部18を駆動する信号を出力して、報知部18から、例えば、音声や光で、鍋100が過熱されて、過度に反ったことをユーザーに報知する。
この第3実施形態では、離隔判断部432は、温度センサ3と重量センサ15との2つのセンサの出力を用いて、上記重量センサ15の検出重量が一定の範囲を超えて変動していないと判定し、かつ、上記加熱コイル28を一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサ3からの出力に基づいて、鍋100に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサ3が鍋100から離隔していると判断するので、鍋100への水や食材の追加や振り鍋に影響されないで、正確に、温度センサ3の鍋100からの離隔を判断できる。
さらに、上記加熱コイル出力制御部44は、上記温度センサ3の鍋100からの離隔の有無についての離隔判断部43の正確な判断に基づいて、加熱コイル28の駆動を制御するので、鍋100の過熱を防止できて、パッキン等の損傷を防止でき、また、鍋100に収容されている食品の調理の失敗を防止できる。
この発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
この発明の第1のアスペクトの加熱調理器は、
筐体1と、
上記筐体1に取り付けられると共に、被加熱物100が載置されるトッププレート2と、
上記筐体1内に設けられて、上記被加熱物100を電磁誘導加熱する加熱コイル28と、
上記トッププレート2から所定の高さまで突出するように付勢されて、上記被加熱物100に接触してその被加熱物100の温度を検出する温度センサ3と、
上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していることを検知する離隔検知装置71,72,73と、
上記離隔検知装置71,72,73が、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していることを検知したときに、上記加熱コイル28の出力を低下または停止させる加熱コイル出力制御部44と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記離隔検知装置71,72,73が、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していることを検知すると、上記加熱コイル出力制御部44は、加熱コイル28の出力を低下または停止させるように制御する。
したがって、被加熱物100の過熱を防止できて、パッキン16,19等の損傷を防止でき、また、食品の調理の失敗を防止できる。
このように、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していて、被加熱物100の実際の温度よりも低い温度を検出しているときは、上記加熱コイル28の出力を低下または停止させるように制御するので、被加熱物100の過熱を防止できて、パッキン16,19等の損傷を防止でき、また、被加熱物100に収容されている食品の調理の失敗を防止できる。
1実施形態では、
上記離隔検知装置71,72は、
上記温度センサの変位を検出する変位センサ12と、
上記温度センサ3と変位センサ12との出力に基づいて、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔しているか否かを判断する離隔判断部43,431と
を含む。
上記実施形態によれば、上記離隔検知装置71,72の離隔判断部43,431は、上記温度センサ3と変位センサ12からの出力に基づいて、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していると判断するので、上記温度センサ3の被加熱物100からの離隔を正確に判断できる。
したがって、被加熱物100の過熱を防止できて、パッキン16,19等の損傷を防止でき、また、食品の調理の失敗を防止できる。
1実施形態では、
上記離隔判断部43,431は、上記変位センサ12からの出力に基づいて、上記温度センサ3が上記所定の高さまで突出していると判定し、かつ、上記加熱コイル28を一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサ3からの出力に基づいて、上記被加熱物100に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していると判断する。
上記実施形態によれば、上記離隔判断部43,431は、変位センサ12からの出力に基づいて、温度センサ3が所定の高さ(最大限)まで突出していると判定し、かつ、加熱コイル28を一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサ3からの出力に基づいて、被加熱物100に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していると判断するので、上記温度センサ3の被加熱物100からの離隔を正確に判断することができる。
したがって、被加熱物100の過熱を防止できて、パッキン16,19等の損傷を防止でき、また、食品の調理の失敗を防止できる。
1実施形態では、
上記離隔検知装置71,73は、
上記トッププレート2に載置されている上記被加熱物100の重量を検出する重量センサ15を含み、
上記離隔判断部43,432は、上記重量センサ15からの出力に基づいて、上記重量センサ15の検出重量が一定値以上増加していないと判定した場合に、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していると判断する。
この実施形態では、上記重量センサ15の検出重量が一定値以上増加していないと判定し、かつ、上記温度センサ3からの出力に基づいて、上記被加熱物100に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していると判断し、逆に、上記重量センサ15の検出重量が一定値以上増加したと判定したときは、上記被加熱物100に一定値以上の温度上昇がなかったとしても、離隔していないと判断する。
したがって、被加熱物100に食材や水を追加した場合、温度センサ3の検出温度が低下し、あるいは、上昇しないが、このような場合を、温度センサ3の検出温度に基づいて、温度センサ3が被加熱物100から離隔していると誤検出することがない。
1実施形態では、
上記離隔検知装置71,73は、
上記トッププレート2に載置されている上記被加熱物100の重量を検出する重量センサ15と、
上記温度センサ3と重量センサ15との出力に基づいて、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔しているか否かを判断する離隔判断部43,432と
を含む。
上記構成によれば、上記離隔判断部432は、上記温度センサ3と重量センサ15との出力に基づいて、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔しているか否かを判断するので、正確に、温度センサ3が被加熱物100から離隔していることを判断できる。
このように、上記離隔判断部432は、温度センサ3と重量センサ15と出力に基づいて、被加熱物100に対する温度センサ3の離隔を判断するので、水や食品の追加による温度低下や、振り鍋(鍋をトッププレートから離間させて振ること)による温度低下による誤検出を防止できて、正確に離隔を検出することができる。
したがって、被加熱物100の過熱を防止できて、パッキン16,19等の損傷を防止でき、また、食品の調理の失敗を防止できる。
1実施形態では、
上記離隔判断部432は、上記重量センサ15からの出力に基づいて、上記重量センサ15の検出重量が一定範囲を超えて変動していないと判定し、かつ、上記加熱コイル28を一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサ3からの出力に基づいて、一定値以上の温度上昇がなかった判定した場合に、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していると判断する。
上記実施形態によれば、上記離隔判断部432は、上記重量センサ15からの出力に基づいて、上記重量センサ15の検出重量が一定範囲を超えて変動していないと判定し、かつ、上記加熱コイル28を一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサ3からの出力に基づいて、一定値以上の温度上昇がなかった判定した場合に、上記温度センサ3が被加熱物100から離隔していると判断するので、水や食品の追加による温度低下、振り鍋等による誤検出を防止できて、上記温度センサ3の被加熱物100からの離隔を正確に判断することができる。
第1〜第3実施形態および変形例で述べた構成要素は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよいのは、勿論である。
1 筐体
2,200 トッププレート
3,103 温度センサ
12 変位センサ
15 重量センサ
28 加熱コイル
40,401,402 制御装置
43,431,432 離隔判断部
44 加熱コイル出力制御部
71,72,73 離隔検知装置
100 被加熱物

Claims (2)

  1. 筐体と、
    上記筐体に取り付けられると共に、被加熱物が載置されるトッププレートと、
    上記筐体内に設けられて、上記被加熱物を電磁誘導加熱する加熱コイルと、
    上記トッププレートから所定の高さまで突出するように付勢されて、上記被加熱物に接触してその被加熱物の温度を検出する温度センサと、
    上記温度センサが被加熱物から離隔していることを検知する離隔検知装置と、
    上記離隔検知装置が、上記温度センサが被加熱物から離隔していることを検知したときに、上記加熱コイルの出力を低下または停止させる加熱コイル出力制御部と
    を備え、
    上記離隔検知装置は、
    上記温度センサの変位を検出する変位センサと、
    上記温度センサと変位センサとの出力に基づいて、上記温度センサが被加熱物から離隔しているか否かを判断する離隔判断部と
    を含み、
    上記離隔判断部は、上記変位センサからの出力に基づいて、上記温度センサが上記所定の高さまで突出していると判定し、かつ、上記加熱コイルを一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサからの出力に基づいて、上記被加熱物に一定値以上の温度上昇がなかったと判定した場合に、上記温度センサが被加熱物から離隔していると判断することを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記離隔検知装置は、
    上記トッププレートに載置されている上記被加熱物の重量を検出する重量センサを含み、
    上記離隔判断部は、上記変位センサからの出力に基づいて、上記温度センサが上記所定の高さまで突出していると判定し、かつ、上記加熱コイルを一定時間連続して駆動した状態で、上記温度センサからの出力に基づいて、上記被加熱物に一定値以上の温度上昇がなかったと判定し、かつ、上記重量センサからの出力に基づいて、上記重量センサの検出重量が一定値以上増加していないと判定した場合に、上記温度センサが被加熱物から離隔していると判断することを特徴とする加熱調理器。
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