JP6253407B2 - 易開封型打栓式キャップおよびその打栓方法 - Google Patents

易開封型打栓式キャップおよびその打栓方法 Download PDF

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Description

本発明は、打栓式キャップでありながら、素手などでも容易に開封することの出来る易開封型打栓式キャップに関するものであり、より詳しくは、天面およびスカート壁からなり、該スカート壁の内周面が容器の口部に密着させるキャップ本体と、スカート壁の外側に位置する薄肉筒と、薄肉筒の外側に位置する外筒と、外筒の外周面に繋がっている開封用リングとが一体成形されてなり、キャップ本体を外側からカシメ状態にして容器口部とキャップ本体とを液密に保持するようにした易開封型打栓式キャップおよびその打栓方法に関する。
打栓式キャップは、キャップ打栓機により打栓すれば、容器の口部に容易に液密に嵌めることが出来るから、広く普及している。しかしながら、打栓式キャップと容器口部との液密度を高めるため、双方とも打栓前と打栓後の嵌合部形状が近くなって、いきおい打栓力が強くならざるを得ず、逆に、開封時に強い力でないと開けることが出来ないことになる。加えて、それらの力に耐えるだけの強度が、打栓式キャップおよび容器口部に求められることになる。
このような観点から、開封を容易にした打栓式キャップが指向されるようになり、このような打栓式キャップとしては、天面およびスカート部からなって、そのスカート部の内周面に容器と係合する突起を設けたキャップ本体と、このキャップ本体のスカート部外面を覆うように設けたリング状側壁とからなり、このキャップ本体のスカート部には軸方向に延びる複数のスリットが設けられ、キャップ本体と、リング状側壁とは連結部および複数の破断可能な橋絡部を介して一体成形され、連結部および橋絡部を除くスカート部外面とリング状側壁内面とは完全に分離しているが、密着しているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、密封部材は、容器の開口に取り付けられた封止部と、それぞれ封止部の下側縁から延びるヒンジに結合し、内側に突起し、容器に形成された係止縁に固定される、複数の係止突起と、リング状で,封止部に対して垂直に動くように封止部の外側に取り付けられるカバー部と、このカバー部の内側円周面から突き出て係止突起を支持する複数の固定突起と、を有するものであり、この密封部材は、封止部とカバー部との相対的な垂直の動きによりワンタッチで開閉でき、確実な気密性も確保するものである(例えば、特許文献2参照)。
特許第3492007号公報 特表2012−530654号公報
特許文献1のキャップは、容器の口部からリング状側壁を引き上げると、スカート部からリング状側壁が外れることになりスカート部への拘束力が弱まって、その後リング状側壁を引っ張ると、容器口部からキャップを取り外せて都合が良いものである。しかしながら、構造上リング状側壁によるスカート部への拘束力により、この特許文献1のキャップは容器口部に液密を保持することになる一方、逆に容器口部の打栓力が強くならざるを得ず、開封時に強い力でないと開けることが出来ないことになる。また、キャップ本体スカート部外面とリング状側壁内面は、成形の当初は完全に一体的に成形後に、橋絡部及び連結部となるべき部分を除いて、キャップ本体スカート部外面及びリング状側壁内面を形成するように、スカート部とリング状側壁の間をカッター等で切断する製造方法の為、成形後のカッター切断工程が必要な点、カッター破損に注意が必要な点、などの二次加工によるコスト高の要因となる虞がある。
特許文献2の密封部材は、封止部分とカバー部分の相対的な上下方向への動きによってワンタッチで密閉部材の開閉が可能で、それにより簡便な操作と良好な気密性を確実にするものであるが、容器口部の打栓力が強くならざるを得ず、開封時に上下方向に引き上げる強い力が必要となる。
注ぎ口たる容器の開閉はできるものの、注ぎ口たる容器を本来の容器から外すことは困難であり、密封部材および注ぎ口たる容器の分別廃棄が事実上出来ない。
そこで、本発明の目的は、比較的弱い力でも容器の口部に打栓でき、消費者が開封しようとする際、指を掛け易くする事が可能となるため、開封時あるいは廃棄時に、容器の口部から容易に取り外すことが出来ると共に、不正開封を容易に識別できる易開封型打栓式キャップおよびその打栓方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、天面および該天面の周縁から垂下するスカート壁からなり、該スカート壁の内周面に容器係合用突起を設けて、容器口部に前記スカート壁および前記天面の一部を前記容器口部に密着させてなるキャップ本体と、前記スカート壁の外側に位置する薄肉筒と、前記薄肉筒の外側に位置する外筒と、前記外筒の外周面に繋がっている開封用リングと、が一体成形される易開封型打栓式キャップにおいて、
前記薄肉筒は、前記外筒の下端部と前記スカート壁の外周面との間に接続されると共に、前記外筒の内周面と前記スカート壁の外周面との間に介在して、前記外筒と相俟って前記スカート壁の外周面を外側から押圧し、前記キャップ本体を外側からカシメ状態にして前記容器口部と前記キャップ本体とを液密に保持すると共に、前記開封用リングが前記外筒の外周面に破断可能なブリッジと破断不能な連結部によって繋がっており、前記連結部の他に補助的な破断可能な1個以上のブリッジを設けると共に、前記連結部の反対側に位置する前記外筒の外周面には、連結部及びブリッジが無い部分を設ける、
ことを特徴とする易開封型打栓式キャップが提供される。
また、本発明によれば、前記薄肉筒にスリットを設けた易開封型打栓式キャップが提供される。
また、本発明によれば、前記キャップ本体のスカート壁の下端部が軸方向スリットにより複数に分割される易導入壁に形成されてなる易開封型打栓式キャップが提供される。
また、本発明によれば、前記易導入壁が外方に末広がりで形成されてなる易開封型打栓式キャップが提供される。
また、本発明によれば、天面および該天面の周縁から垂下するスカート壁からなり、該スカート壁の内周面に容器係合用突起を設けて、容器口部に前記スカート壁および前記天面の一部を前記容器口部に密着させてなるキャップ本体と、前記スカート壁の外周面に接続され、上方に延びる薄肉筒と、前記薄肉筒の上端から更に上方に延びる外筒と、前記外筒の外周面に繋がっている開封用リングと、が形成されている中間体を一体成形した後、まず、キャップ打栓機のヘッド部によって前記中間体の前記天面を押し下げて前記容器口部に前記キャップ本体を嵌合させ、次いで、前記キャップ打栓機のヘッド部の外周を摺動するリング状ヘッドによって前記外筒を押し下げることによって、前記薄肉筒を折り曲げて前記薄肉筒を介在させた状態で前記キャップ本体の前記スカート壁の外側に前記薄肉部および前記外筒を後から嵌合させることで、前記外筒および前記薄肉筒で前記キャップ本体を外側からカシメ状態にして、前記容器口部とキャップ本体とを液密に保持するようにしたことを特徴とする易開封型打栓式キャップの打栓方法が提供される。
上記請求項1の課題解決手段による作用は、容器口部に打栓され閉栓した状態で、外筒とキャップ本体との間に介在する薄肉筒および外筒により、キャップ本体のスカート壁を外側から押圧し、スカート壁をカシメ状態にして、スカート壁内周面の容器係合用突起と容器口部とを密着させ、キャップ本体と容器口部とを液密に保持する。一方、開封用リングに開栓方向の力を加えると、薄肉筒が外筒とスカート壁との間から離脱し始め、上記カシメ状態の解消に向かい、容器係合用突起と容器口部との密着が弱まり、さらに開封用リングに開栓方向の力を加えれば、遂にはキャップ本体が容器口部から外れる。
また、開封用リングに開栓方向の力を加えると、破断可能なブリッジが破断して、薄肉筒が外筒とスカート壁との間から離脱し始め、上記カシメ状態の解消に向かい、容器係合用突起と容器口部との密着が弱まり、さらに開封用リングに開栓方向の力を加えれば、破断不能な連結部によって遂にはキャップ本体が容器口部から外れるものであり、本発明では、この際、連結部の他に補助的な破断可能な1個以上のブリッジを設けており、更に連結部の反対側に位置する外周面には、連結部やブリッジなどの繋がり部分が無い部分を設けることで、消費者が開封しようとする際、指を掛け易くする事が可能となる。
上記請求項2の課題解決手段による作用は、スリットがある分、薄肉筒が変形し易くなり、薄肉筒を折り曲げ反転させる力を低減させることが出来る。
上記請求項3の課題解決手段による作用は、スカート壁下端が軸方向スリットにより分割されているため、易導入壁を容器口部に当てがいキャップ本体を押圧すれば、軸方向スリットにより複数に分割された易導入壁が外側に開き易くなる。
上記請求項4の課題解決手段による作用は、易導入壁が外方に末広がりである分、キャップ本体内に容器口部がより導入され易くなると共に、開封時あるいは廃棄時においては、スカート壁のカシメ状態が解除された後、再び易導入壁が末広がりに開き易くなるため、容器の口部から容易に取り外すことが出来る。
上記請求項の課題解決手段による作用は、キャップ打栓機のヘッド部でキャップ本体の天面を押し下げて、容器口部にキャップ本体を嵌合させ、次いで、キャップ打栓機のリング状ヘッドによって外筒を押し下げることによって、薄肉筒を折り曲げ薄肉筒を介在させた状態で、スカート壁の外側に薄肉部および外筒を後から嵌合させ、外筒および薄肉筒でキャップ本体を外側からカシメ状態にして、容器口部とキャップ本体とを液密に保持する。
本発明の易開封型打栓式キャップは、比較的弱い力でも容器口部に打栓でき、開封時あるいは廃棄時に、容器の口部から容易に取り外すことが出来、開封用リングにて容易に開封でき、しかも開封するとブリッジを破断するため、不正開封等のいたずらなどによる影響を事前に防止出来る効果がある。
また、本発明の易開封型打栓式キャップは、上記の効果に加えて、容器口部へのスムーズな打栓及び開封に必要な力をさらに低減するという効果がある。
また、本発明の易開封型打栓式キャップは、上記の効果に加えて、容器口部に打栓する
際、初期抵抗をより少なくでき、その分打栓が容易となる効果がある。
また、本発明の易開封型打栓式キャップは、上記の効果に加えて、容器口部に打栓する際、初期抵抗をさらに少なくでき、開封あるいは廃棄時においては、容器の口部から容易に取り外すことが出来る。
さらに、本発明の易開封型打栓式キャップの打栓方法によれば、キャップ打栓機のヘッド部およびリング状ヘッドによって、外筒と薄肉筒が時間差を設けて順番に押し下げられることにより、キャップ本体のスカート壁を外側から押圧し、スカート壁をカシメ状態にするので、容器口部に易開封型打栓式キャップを極めて容易に打栓できる効果がある。
実施例1に示した本発明の実施の形態を示す易開封型打栓式キャップを1/4切り欠いた斜視図である。 同じく本発明の易開封型打栓式キャップの縦断面図である。 図2の易開封型打栓式キャップを打栓前に予めカシメ状態にした縦断面図である。 同じく本発明の易開封型打栓式キャップを容器口部に打栓した状態の縦断面図である。 本発明の実施の形態を示す変形例の易開封型打栓式キャップ1Aを1/4切り欠いた斜視図である。 実施例1に示した本発明の易開封型打栓式キャップを容器口部に打栓する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部に打栓する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部に打栓する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部に打栓する状態の縦断面図である 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部から開封する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部から開封する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部から開封する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部から開封する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部から開封する状態の縦断面図である。 同じく易開封型打栓式キャップ1を容器口部から開封する状態の縦断面図である。 実施例2に示した本発明の易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部に打栓する状態の縦断面図である(実施例1の図6に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部に打栓する状態の縦断面図である(実施例1の図7に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部に打栓する状態の縦断面図である(実施例1の図8に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部に打栓する状態の縦断面図である(実施例1の図9に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部から開封する状態の縦断面図である(実施例1の図10に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部から開封する状態の縦断面図である(実施例1の図11に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部から開封する状態の縦断面図である(実施例1の図12に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部から開封する状態の縦断面図である(実施例1の図13に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部から開封する状態の縦断面図である(実施例1の図14に相当)。 同じく易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部から開封する状態の縦断面図である(実施例1の図15に相当)。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1ないし図4において、1は易開封型打栓式キャップであり、この易開封型打栓式キャップ1は、天面2およびこの天面2の周縁から垂下するスカート壁3からなり、このスカート壁3の内周面に容器係合用突起4を設けて、容器5の口部6にスカート壁3および天面2の一部を容器口部6に密着させてなるキャップ本体7と、スカート壁3の外側に位置する薄肉筒8と、この薄肉筒8の外側に位置する外筒9と、この外筒9の外周面9cに繋がっている開封用リング10と、が一体成形されていて、薄肉筒8は、外筒9の下端部9aとスカート壁3の外周面3aとの間に接続されると共に、外筒9の内周面9bとスカート壁3の外周面3aとの間に介在して、外筒9と相俟ってスカート壁3の外周面3aを外側から押圧し、キャップ本体7を外側からカシメ状態にして容器口部6とキャップ本体7とを液密に保持するものである。
前記易開封型打栓式キャップ1を冠する容器5は、その口部6に、キャップ本体7を打栓により、装着できるものであれば特に限定がなく、PETボトルやガラス瓶に代表されるいわゆる一般的な包装容器であれば、どのようなタイプ、どのような材質でも良いが、この実施例1での容器5は瓶タイプである。そして、この易開封型打栓式キャップ1は、キャップ本体7のスカート壁3の下端部を容器5の口部6に当てがい、打栓して液密にして、容器5の口部6に冠することになる。そして、この易開封型打栓式キャップ1は、主にキャップ開封後、内容物を飲みきるタイプの飲料などを収容した容器5に使用することを想定しているが、それだけに限定的しているわけではなく、例えば内容物を一度に飲みきることなく、再びキャップにより容器をリシールする利用も可能である。
前記キャップ本体7は、天面2およびスカート壁3からなり、スカート壁3の内周面下部に設けられた容器係合用突起4と、容器口部6の外周面に設けられたキャップ係合部6aとにより、打栓した後、容器口部6にスカート壁3および天面2の一部を密着させ且つ離脱しないようにしている。また、上記した容器係合用突起4は、90度毎に切欠4aが都合4つ設けられ、切欠4aのある部分のスカート壁3が変形し易いから、容器口部6にキャップ本体7、すなわち、易開封型打栓式キャップ1を打栓し易く、かつ開封し易くしている。この切欠4aは必須ではなく、その大きさ、その個数については、設計仕様に応じて適宜設けてやればよい。
前記薄肉筒8は、既述のとおり、外筒9の下端部9aとスカート壁3の外周面3aとの間に接続され、打栓した後、図3に示すように、外筒9の内周面9bとスカート壁3の外周面3aとの間に介在して、図4に示すように、外筒9と相俟ってスカート壁3の外周面3aを外側から押圧し、キャップ本体7を外側からカシメ状態にして、容器口部6とキャップ本体7とを液密に保持するものである。したがって、薄肉筒8は、打栓時に破損することなく容易に折れ曲がり反転して、外筒9の内周面9bとスカート壁3の外周面3aとの間に介在する必要があり、そのような変形に耐え得る材質、薄肉筒の厚みを、易開封型打栓式キャップ1全体として選定する必要がある。なお、薄肉筒8は、スカート壁3の外周面3aの中間高さ、すなわち、スカート壁3の内周面に設けた容器係合用突起4よりも高い位置で、接続するのが望ましい。このような構成にすることにより、スカート壁3下部の容器係合用突起4が形成されている位置に対応する外周面3aを薄肉筒8と外筒9とにより安定して外側から保持することが可能となり、結果、打栓後のカシメ状態を良好にするからである。また、薄肉筒8のスカート壁3側接続部位は、弧状接続部8aに形成してあるのが望ましく、その理由は打栓時曲がりやすく打栓し易くなるからである。さらに、薄肉筒8の外筒9側接続部位は、外筒9の下端部9aの内端側であるのが望ましく、その理由は上記同様に打栓時曲がり易くなり打栓し易いからである。
前記外筒9は、既述のとおり、薄肉筒8の外側に位置し、その薄肉筒8と相俟ってキャップ本体7を外側からカシメ状態にする際、その主体として働くものである。また、この外筒9の外方には開封用リング10があり、この開封用リング10は外筒9の外周面9cに破断不能な1個の連結部11によって繋がっている。また、本発明においては、連結部11の他に補助的な破断可能な1個以上のブリッジ12a、12bを設けている。更に連結部11の反対側に位置する外周面9cには、連結部11やブリッジ12a、12bなどの繋がり部分が無い部分を設けることで、消費者が開封しようとする際、指を掛け易くする事が可能となる。高さ方向における連結部11の接続位置は、外筒9の外周面9cであれば上方、下方、中間のいずれの位置でも構わない。
したがって、開封工程ではまず初めに外筒9との繋がり部分のない開封用リング10を手指でつかみ、開封方向の力を加えると、ブリッジ12a、12bが破断し、さらに、開封方向に力を加えれば、薄肉筒8が外筒9とスカート壁3との間から離脱し始め、上記カシメ状態の解消に向かい、容器係合用突起4と容器口部6との密着が弱まり、遂には、破断不能な連結部11によって、キャップ本体7が容器口部6から外れることになる。
図5は、図1ないし図4に示す易開封型打栓式キャップ1の変形例1Aを示すものであり、この変形例の易開封型打栓式キャップ1Aと、易開封型打栓式キャップ1との相違点は、キャップ本体7のスカート壁3の下端部が軸方向スリット20により複数に分割された易導入壁21に形成され、その内面には容器係合用突起4が形成されている点、さらに、その易導入壁21が外方に末広がりに形成された点、加えて、薄肉筒8に複数の縦スリット8bを設けている点にある。その他の構成は、易開封型打栓式キャップ1と同様なので、図5に符号を付すと共に、図16ないし図25に、易開封型打栓式キャップ1Aの打栓状態と、易開封型打栓式キャップ1Aを容器口部から開封する状態の縦断面図を示してその詳細な説明を省略する。
次に、上記構成になる易開封型打栓式キャップ1および1Aの利用方法、ならびに、その打栓方法について説明する。
まず、容器5の口部6に合う形の図1あるいは図5に示す中間体である、易開封型打栓式キャップ1あるいは1Aを選択する。次に、容器5内に内容液を充填したあと、容器口部6に、中間体の易開封型打栓式キャップ1あるいは1A(以下、「易開封型打栓式キャップ1」について説明し、必要に応じて易開封型打栓式キャップ1Aにも言及することにする。)をあてがい(図6参照)、まず、キャップ打栓機のヘッド部Bによって、中間体である、易開封型打栓式キャップ1のキャップ本体7の天面2を押し下げて、容器口部6にキャップ本体7を嵌合させる(図7参照)。易開封型打栓式キャップ1Aの場合は、キャップ本体7のスカート壁3の下端部が、軸方向スリット20により複数に分割された易導入壁21があるから、容器口部6に容易に嵌合でき、さらに、その易導入壁21が外方に末広がりに形成されているから、さらに容易に嵌合できる。
次いで、キャップ打栓機のヘッド部の外周を摺動するリング状ヘッド部により外筒9の上端を押し下げることによって、薄肉筒8を折り曲げて徐々に反転させていき(図8参照)、まず薄肉筒8をスカート壁3の外方位置まで押し下げ、次いで外筒9を薄肉筒8の外方位置に押し下げることで、薄肉筒8を介在させた状態でキャップ本体7のスカート壁3の外側に薄肉筒8および外筒9を段階的に嵌合させることで、比較的小さな打栓力でも外筒9および薄肉筒8でキャップ本体7を外側からカシメ状態にして(図9参照)、容器口部6とキャップ本体7とを液密に保持することが可能となるのである。その後、必要に応じて易開封型打栓式キャップ1を装着した容器5を包装して最終製品とする。なお、図1に示す中間体である易開封型打栓式キャップ1を、予めキャップ打栓機のリング状ヘッドにより外筒9を押し下げ、図3あるいは図9の状態にしたものを、容器口部6に打栓することも可能である。
易開封型打栓式キャップ1Aの場合は、薄肉筒8が複数の縦スリット8bにより分割され複数の帯状部8cとなっているため、易開封型打栓式キャップ1よりもさらに薄肉筒の折り曲げ反転が容易となる。そして、帯状部8cはスカート壁3の易導入壁21の複数の軸方向スリット20形成位置に対応するよう周方向に配置されているので、外筒9および薄肉筒8を介して易導入壁21を外側からカシメ状態にして、容器口部6とキャップ本体7とを液密に保持することが可能となる。帯状部8c間の間隙(縦スリット8b)と、易導入壁21の下端に設けられた軸方向スリット20の形成位置は、互いにずらして形成されていることが好ましい。
最終製品の消費に際し、包装があればそれを取り除き、少なくとも易開封型打栓式キャップ1の部分を裸出し、容器口部6から易開封型打栓式キャップ1を開ける得る状態にする。そして、開封用リング10を手指でつかみ、開封方向の力を加えブリッジ12a、12bを破断し(図10、11参照)、さらに、開封方向に力を加えて、薄肉筒8を外筒9とスカート壁3との間から離脱させ、上記カシメ状態を解消させて(図12、13参照)、容器係合用突起4と容器口部6との密着を弱め(図14参照)、破断不能な連結部11により容器口部6から易開封型打栓式キャップ1を外して(図15参照)、容器5の内容液を利用する。
なお、容器5に内容液が残った場合、易開封型打栓式キャップ1は、図15の状態になっているから、それを図14のように容器口部6に被せ、図13、図12、図11、図10へと順次閉栓方向に戻せば、図9に示すように、容器口部6に易開封型打栓式キャップ1を被せ得て、閉栓が可能となる。以後、容器5の内容液を使い切るまで、上記と同じ動作を繰り返すことになる。また、この場合、再閉栓した易開封型打栓式キャップ1は、未開栓の場合と見分けづらいが、外筒9の外周面9cと開封用リング10とを繋げている1以上のブリッジ12a、12bが破断しているので、不正開封かどうかを見分けることができて、いたずら防止となる。
以上、本発明の実施例1及び2を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は、適宜可能であることが理解されるべきである。
本発明の易開封型打栓式キャップは、比較的弱い力でも容器の口部に打栓でき、開封時あるいは廃棄時に、容器の口部から容易に取り外したいような場合に、その利用可能性が極めて高くなる。
1、1A 易開封型打栓式キャップ
2 天面
3 スカート壁
3a 外周面
4 容器係合用突起
4a 切欠
5 容器
6 口部
6a キャップ係合部
7 キャップ本体
8 薄肉筒
8a 弧状接続部
8b スリット
8c 帯状部
9 外筒
9a 下端部
9b 内周面
9c 外周面
10 開封用リング
11 連結部
12a、12b ブリッジ
20 軸方向スリット
21 易導入壁
打栓機のセンターヘッド部
B 打栓機のリング状ヘッド部

Claims (5)

  1. 天面および該天面の周縁から垂下するスカート壁からなり、該スカート壁の内周面に容器係合用突起を設けて、容器口部に前記スカート壁および前記天面の一部を前記容器口部に密着させてなるキャップ本体と、前記スカート壁の外側に位置する薄肉筒と、前記薄肉筒の外側に位置する外筒と、前記外筒の外周面に繋がっている開封用リングと、が一体成形される易開封型打栓式キャップにおいて、
    前記薄肉筒は、前記外筒の下端部と前記スカート壁の外周面との間に接続されると共に、前記外筒の内周面と前記スカート壁の外周面との間に介在して、前記外筒と相俟って前記スカート壁の外周面を外側から押圧し、前記キャップ本体を外側からカシメ状態にして前記容器口部と前記キャップ本体とを液密に保持すると共に、前記開封用リングが前記外筒の外周面に破断可能なブリッジと破断不能な連結部によって繋がっており、前記連結部の他に補助的な破断可能な1個以上のブリッジを設けると共に、前記連結部の反対側に位置する前記外筒の外周面には、連結部及びブリッジが無い部分を設ける、ことを特徴とする易開封型打栓式キャップ。
  2. 前記薄肉筒にスリットを設けた請求項1記載の易開封型打栓式キャップ。
  3. 前記キャップ本体のスカート壁の下端部が軸方向スリットにより複数に分割される易導入壁に形成されてなる請求項1または2記載の易開封型打栓式キャップ。
  4. 前記易導入壁が外方に末広がりで形成されてなる請求項3記載の易開封型打栓式キャップ。
  5. 天面および該天面の周縁から垂下するスカート壁からなり、該スカート壁の内周面に容器係合用突起を設けて、容器口部に前記スカート壁および前記天面の一部を前記容器口部に密着させてなるキャップ本体と、前記スカート壁の外周面に接続され、上方に延びる薄肉筒と、前記薄肉筒の上端から更に上方に延びる外筒と、前記外筒の外周面に繋がっている開封用リングと、が形成されている中間体を一体成形した後、
    まず、キャップ打栓機のヘッド部によって前記中間体の前記天面を押し下げて前記容器口部に前記キャップ本体を嵌合させ、次いで、前記キャップ打栓機のヘッド部の外周を摺動するリング状ヘッドによって前記外筒を押し下げることによって、前記薄肉筒を折り曲げて前記薄肉筒を介在させた状態で前記キャップ本体の前記スカート壁の外側に前記薄肉部および前記外筒を後から嵌合させることで、前記外筒および前記薄肉筒で前記キャップ本体を外側からカシメ状態にして前記容器口部とキャップ本体とを液密に保持するようにしたことを特徴とする易開封型打栓式キャップの打栓方法。
JP2013273688A 2013-12-28 2013-12-28 易開封型打栓式キャップおよびその打栓方法 Active JP6253407B2 (ja)

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