JP6252887B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の別の態様に係る照明装置は、前記保持部材と前記ベースとの間に配置され、基板表面に前記半導体発光素子が実装された実装基板を有し、前記保持部材は前記カバーに沿って配置された板状部材であり、且つ、前記半導体発光素子の出射光を前記カバー側に通過させる開口を有する構成とすることもできる。
また、本発明の別の態様に係る照明装置は、前記発光部は、前記基板表面に複数の前記半導体発光素子が環状の素子列を形成するように実装されてなり、前記導光板は、前記環状の素子列と重なるように円周状に形成され且つ前記各半導体発光素子の出射光が入射される入光部を有する構成とすることもできる。
また、本発明の別の態様に係る照明装置は、前記カバーは、前記リブの頂部より前記リブの長手方向に沿って形成され、且つ前記実装基板の表面と当接する当接部を有する構成とすることもできる。
また、本発明の別の態様に係る照明装置は、前記先端部がカシメ部である構成とすることもできる。
また、本発明の別の態様に係る照明装置は、前記保持部材がネジ止めにより前記ベースと固定されている構成とすることもできる。
また、本発明の別の態様に係る照明装置は、前記発光素子に電力供給するための電源ユニットを有する構成とすることもできる。
また、環状の発光部と環状のリブとは、一方が他方を取り囲むように配置され、リブは発光部に沿って形成されている。よって半導体発光素子からの出射光がカバーを透過する際、リブのいずれの部分に対しても光が比較的均等に透過する。
結果として、透光性カバーの全面が発光する照明装置において、発光面における輝度のばらつきを軽減することで良好な面発光を行うことが可能な照明装置を提供できる。
<実施の形態1>
(照明装置100)
照明装置100は天井等の造営材に設置する埋設型のダウンライトであり、照明器具1と、電源ユニット4とを備えてなる。照明器具1は、掛止部材3と、ベース10と、実装基板20と、反射部材30と、導光板40と、拡散カバー50と、複数のネジBとを有する。掛止部材3は板バネであり、照明器具1のベース10の周囲に取着される。電源ユニット4は照明器具1を点灯させる。電源ユニット4は配線23において照明器具1と電気接続されている。
(照明器具1)
照明器具1は、外観的には図2に示すように、掛止部材3と、ベース10と、拡散カバー50とで構成されている。図2中の点線は、照明器具1に内蔵された実装基板20と、実装基板20における基板21と、LED22の各位置を示す。照明器具1のサイズは、一例として外径約136mm、高さ約100mmである(→確認)。照明器具1は外周が円形の正面形状を有する。以下、照明器具1の内部の構成要素を述べる。
[ベース10]
ベース10は、本体部11と、複数の放熱フィン12と、中央リブ13とを有する。ベース10は放熱特性に優れる材料、例えばアルミニウム等の金属材料で構成される。
中央リブ13は反射部材30の内側ボス311と当接し、反射部材30をベース10に対して位置決めする。中央リブ13は図3に示すように、本体部11の中央において円周状に立設される。
[実装基板20]
実装基板20はベース10の上方に配置され、環状の基板21と、複数のLED22と、配線23とを有する。
尚、実装基板20は基板21において、反射部材30の第2嵌合部と嵌合可能な第4嵌合部を有する。すなわち基板21は、図3と図4とに示すように、第4嵌合部として、基板21の中央に設けられた内側孔210と、内側孔210の周囲に設けられた複数の外側孔211と、細孔212とを有する。
配線23は、電源ユニット4側よりLED22に電力供給を行うために用いられる。配線23の両端は、基板21の配線パターンと、電源ユニット4とに電気接続されている。一例として、配線23は基板21の内側孔210とベース10の本体部11における中央孔を通じて照明器具1の外部に引き出される。図4では図示簡単化のため、配線23を省略している。
[反射部材30]
反射部材30は板状部材であり、導光板40からの戻り光を導光板40側に反射する。図3に示すように、反射部材30は実装基板20と導光板40との間に挟設される。反射部材30は、高光反射特性を有する材料、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ナイロン樹脂、発泡樹脂等を用いて構成される。これらの樹脂材料で反射部材30を射出成形することで、高精度で反射部材30を構成できる。反射部材30は、少なくとも導光板40との対向面において光反射特性を有していれば良い。
内側反射部31は、実装基板20におけるLED22の円環状の素子列の内側において、導光板40からの戻り光を反射する。
図3に示すように、導光板40との対向面である内側反射部31の上面31Aには、第1嵌合部(嵌合孔310)が存在する。また図4に示すように、実装基板20との対向面である内側反射部31の下面31Bには、第2嵌合部(内側ボス311、外側ボス312、柱状ボス313)が存在する。
内側ボス311、外側ボス312、柱状ボス313は、実装基板20に形成された第4嵌合部である内側孔210、外側孔211、細孔212と同順に嵌合される。内側ボス311は、内側反射部31の下面31Bにおいて、図4に示すように、嵌合孔310を取り囲むように複数にわたり立設される。外側ボス312は、内側ボス311を取り囲むように複数にわたり立設される。外側ボス312は内部に雌ネジが形成されている。
凹入部32の内部には図5に示すように、反射部材30の厚み(Y)方向を貫通する複数の開口320が、互いに架橋部321を挟んで間隔をおいて存在する。各開口320の位置は、実装基板20上の各LED22の位置と個別に合わせられている。架橋部321は導光板40側を上辺とし、導光板40側に突出した台形の断面形状を有する突出部であり、導光板40の溝部421と嵌合可能に形成されている。
[導光板40]
導光板40は、LED22から出射した光をその板内において導光する。図3のように導光板40は、反射部材30と拡散カバー50との間に介設される。これにより、導光板40の上方から出射される光は拡散カバー50に入射される。導光板40は透光性に優れる材料、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ガラスのいずれか等からなる。具体的構成として導光板40は、図3〜図6に示すように、その中央側から外側に向けて、内側導光部41と、入光部42と、外側導光部43とを有する。一例として、導光板40の外径は約128mm、板厚は約1.5mmである。
内側導光部41は円盤状であり、入光部42より導光板40の板内に入射されたLED22の光をLED22の実装位置よりも内側に導光する。内側導光部41の直径は約80mmである。
図6に示すように、内側導光部41の下面41Bには複数の凹状反射部411が存在する。凹状反射部411は下面41Bの一部を凹入させてなり、導光板40の板内を導光される光を上面41A側に反射させる。凹状反射部411は下面41B側より上面41Aに向けて、円錐体状に形成されてなる。
(ii)入光部42
入光部42は、LED22の出射光を導光板40側に導光する。図4に示すように、入光部42は導光板40を平面視する際に円周状に形成される。また入光部42は図5に示すように、下面41B側に突出されて形成される。入光部42は反射部材30の凹入部32に対し、実装基板20上の各LED22の真上に位置するように挿入される。
素子対向部420の各々は、各LED22と個別に近接配置される。素子対向部420の表面は、光を入光部42の長手(円周)方向に沿って分散するため、一例として多数の凹凸が併設されたプリズム状に形成されている。
外側導光部43は、入光部42より導光板40の内部に入射された各LED22からの入射光を、LED22の実装位置より外側に導光する。図6に示すように、外側導光部43の下面43Bにおいても複数の凹状反射部411が存在する。
尚、外側導光部43の外周には、導光板40の各貫通孔314の位置に合わせて複数の貫通孔431が設けられている。
[拡散カバー50]
拡散カバー50は、導光板40の出射光を散乱させて面発光させる。拡散カバー50は乳白色且つ透光性を有し、外表面全体が発光面として機能する。拡散カバー50は、例えばシリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラス等を用いて構成される。
本体部51は光散乱処理が施され、導光板40からの出射光を効率よく散乱して上面51Aより外部に出射する。光散乱処理としては、例えば導光板40と対向する本体部51の下面51Bを微細に凹凸処理する。本体部51は導光板40を覆うように配される。ここで拡散カバー50は、ベース10との対向面である本体部51において、リブ512と、当接部513と、複数の凸部514とを有する。
当接部513は、リブ512と連続するように、リブ512頂部からリブ512の長手方向に沿って形成され、実装基板20における基板21の上面21Aと当接する。これにより当接部513は、導光板40との間で基板21を支持する。
(カシメ部515の形成方法について)
カシメ部515の形成方法について、図6と図7(a)、(b)とを用いて例示する。
まず図6に示すように、リブ512の頂部に当接部513と柱状の加工前凸部514Xとを有する拡散カバー中間体50Xを用意する。拡散カバー中間体50Xの加工前凸部514Xに、導光板40の貫通孔431と、反射部材30の貫通孔314を順次、挿通させる。
(照明装置100の基本動作)
以上の構成を有する照明装置100では、電源投入すると、商業用電源に接続された電源ユニット4から配線23を介して各LED22に電力供給がなされる。これにより各LED22が駆動されて発光する。図8に示すように、各LED22で生じた出射光L1〜L3は、反射部材30の各開口320を介し、主として入光部42の素子対向部420より導光板40の板内に入射する。入射光は導光板40の板内で正反射を繰り返し、内側導光部41と外側導光部43の両方に導光される。導光板40より下方に漏れ出た戻り光は反射部材30で反射され、導光板40に再度入射される。
(照明装置100で奏される効果)
まず、図9と図10とを用いて想定される課題を説明し、その後、図11と図12とを用いて照明装置100で奏される効果を説明する。
図9に示す照明器具900Xは、図15に示した従来の照明装置における照明器具900とほぼ同様であるが、拡散カバー950に雌ネジを有するボス951を設け、外部よりネジBをボス951の雌ネジに締結することで、拡散カバー950をベース910と固定している。
一方、照明装置100では図11に示すように、反射部材30の貫通孔314と導光板40の貫通孔431とに挿通された拡散カバー50の凸部514の先端部515Xが拡径されることにより、カシメ部515が形成される。このカシメ部515によって、拡散カバー50と導光板40とが反射部材30に保持される。一方、反射部材30は外側ボス312にネジBを締結することにより、ベース10と固定される。これにより、反射部材30を介して拡散カバー50と導光板40とがベース10に固定される。
ここで、凸部514はリブ512とともに透光性を有しており、凸部514とリブ512とは互いに連続している。従って、拡散カバー50において、凸部514に対応する領域の輝度と、リブ512に対応する領域の輝度とをほぼ同等にできる。これにより拡散カバー50の発光面において、凸部514に対応する領域のみの輝度が低い暗点となって目立つのを防ぎ、発光面における輝度ばらつきを軽減できる。
尚、拡散カバー50では図9に示したように、ベース10に直接固定する手段としてネジを用いる必要がない。また、拡散カバー50では凸部514をネジを螺合するボスとして形成しなくてもよい。従って各LED22からの光が拡散カバー50を透過する際、拡散カバー50の発光面に、ネジの影や、ネジを螺合するボスの影が生じて暗点となるのを防止でき、これらの暗点により生じる光ムラを抑制する効果も奏される。さらに、凸部514の径D1のサイズに制約が少ないので、径D1を比較的細くし、凸部514を一層目立たなくすることもできる。
<実施の形態2>
図13に実施の形態2に係る照明器具1Aの部分断面を示す。照明器具1Aでは、実装基板20Aに貫通孔24を設け、凸部514を導光板40の貫通孔431と、反射部材30Aの貫通孔314と、実装基板20Aの貫通孔24に順次挿通させた後、カシメ部515を形成している。尚、ベース10Aにはカシメ部515を配置させるスペース15を設けている。
このような構成の照明器具1Aを用いた場合でも、実施の形態1と同様の効果を期待できる。この構成によれば、拡散カバー50に対し、導光板40と反射部材30Aと実装基板20Aとを一度に位置決めすることができる。
本発明にて言及する「上面」とは、拡散カバー50と対向する面を指し、「上方」とは、ベース10から拡散カバー50に向かうY方向に沿った方向を指す。
上記各実施の形態では、リブ512は各LED22の円環状の素子列を取り囲むように形成した。しかしながら、本発明ではこの構成に限定されず、リブ512と環状の発光部とは、このうち一方が他方を取り囲むように配置されていればよい。従って、照明器具1を平面視する際、リブ512を取り囲むように各LED22の円環状の素子列を配置させることもできる。
本発明で言う「環状の素子列」とは、円環状のみを指すものではなく、例えば三角形や四角形、或いは八角形等の多角環状の素子列であってもよい。
外側ボス312及び外側孔211を用いる場合、柱状ボス313及び細孔212は必須ではなく、これらを省略することもできる。
本発明において、掛止部材3は必須ではない。照明器具1はネジ止めやリベット、接着等を用いて造営材に固定してもよい。
本発明に係る半導体発光素子は、例えば、LD(レーザダイオード)や、EL素子(エレクトリックルミネッセンス素子)であっても良い。ここで実施の形態1では、基板21の表面に複数のLED22を実装し、その素子列により環状の発光部を構成したが、EL素子を用いる場合は1個のみのEL素子で環状の発光部を構成することも可能である。
上記実施の形態では、反射部材30を一体型として構成した。しかしながら本発明では、隣接する開口320同士を互いに連通させてもよい。この場合、反射部材30は内側反射部31と外側反射部33の2部材で構成することができる。
尚、反射部材30を板状部材として用いる場合等には、実装基板20と対向する導光板40の面に対して高反射シールを配設したり、高反射塗装を施すこともできる。このような構成にすれば、導光板20と対向する導光板40の面において光を拡散カバー50側に効率よく反射させることができ、反射部材30を用いた場合と同様の効果を期待できる。
凸部410は、上記実施の形態1では円柱状としたが、これを多角柱状とし、嵌合孔310を多角形状の内壁を有する形状とすることもできる。この場合、凸部410を嵌合孔310に嵌合させれば、円環状の素子列の周方向に対する導光板40の位置ずれを規制することが可能となる。凸部410の多角柱の形状としては、四角柱状、五角柱状、六角柱状等、いずれであってもよい。
反射部材30は必須ではなく、これを省略することもできる。この場合、反射部材30の代わりに、反射部材30と同様の形状を有し且つ反射特性を有さない板状部材を用いることも可能である。
4 電源ユニット
10 ベース
14、24、25、314、431 貫通孔
20、20A 実装基板
21 基板
22、922 LED
30、30A、930 反射部材
31 内側反射部
32 凹入部
33 外側反射部
34 開口
40、940 導光板
41 内側導光部
42 入光部
43 外側導光部
50 拡散カバー
50X 拡散カバー中間体
100 照明装置
210 内側孔
210A 挿通孔
211 外側孔
212 細孔
310 嵌合孔
311 内側ボス
312 外側ボス
313 柱状ボス
320 開口
321 架橋部
410 凸部
410A 柱状凸部
420 素子対向部
421 溝部
512 リブ
513 当接部
514 凸部
514X 加工前凸部
515 カシメ部
515X 先端部
Claims (9)
- ベースと、
前記ベースの上方に配置され且つ半導体発光素子を有してなる環状の発光部と、
前記ベースの上方において前記発光部を被覆するように配置され、外表面全体が透光性のカバーと、
前記ベースの前記カバーとの対向面に固定され、前記カバーを保持する保持部材とを備え、
前記カバーは、前記ベースに向けて前記発光部に沿って形成された環状のリブと、前記リブと連続し且つ前記保持部材に向けて立設された凸部とを有し、
前記保持部材は前記凸部が挿通される貫通孔を有し、
平面視において、前記リブと前記発光部とは、一方が他方を取り囲むように配置され、
前記貫通孔に挿通された前記凸部の先端部が拡径されることで前記カバーが前記保持部材に保持されており、
前記カバーと前記保持部材との間に配置され、前記凸部が挿通される貫通孔を有し、前記半導体発光素子からの出射光を板内に導光して前記カバーに出射する導光板を有し、
前記カバーは、前記リブの頂部より前記リブの長手方向に沿って形成され、且つ導光板の表面と当接する当接部を有する
照明装置。 - 前記保持部材と前記ベースとの間に配置され、基板表面に前記半導体発光素子が実装された実装基板を有し、
前記保持部材は前記カバーに沿って配置された板状部材であり、且つ、前記半導体発光素子の出射光を前記カバー側に通過させる開口を有する
請求項1に記載の照明装置。 - 前記発光部は、前記基板表面に複数の前記半導体発光素子が環状の素子列を形成するように実装されてなり、
前記導光板は、前記環状の素子列と重なるように円周状に形成され且つ前記各半導体発光素子の出射光が入射される入光部を有する
請求項2に記載の照明装置。 - 前記カバーを平面視する際、前記環状のリブの中心が前記複数の半導体発光素子からなる素子列の中心と一致している
請求項3に記載の照明装置。 - 前記保持部材は前記半導体発光素子の出射光を反射させる反射部材である
請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。 - 前記先端部はカシメ部である
請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。 - 前記保持部材はネジ止めにより前記ベースと固定されている
請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置。 - 前記半導体発光素子はLEDである
請求項1〜7のいずれかに記載の照明装置。 - 前記発光素子に電力供給するための電源ユニットを有する
請求項1〜8のいずれかに記載の照明装置。
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