JP5740560B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を光源として備える照明装置に関する。本発明は特に、導光板を用いた面発光する照明装置において輝度ムラを低減させる技術に関する。
導光板を用いた面発光方式の照明装置として、例えば図16の断面図に示す照明装置900が開発されている。照明装置900は、複数の発光素子922と、反射部材945と、導光板940とを備える。反射部材945と導光板940とは共に紙面に垂直な方向を平面方向とする円盤状である。導光板940は各発光素子922を上方より取り囲む入光部941を有する。各発光素子922は主な出射方向を導光板940に向けた状態で、間隔をおいて円周状に配列される。装置900は各発光素子922に電力供給するための電源ユニット(不図示)を有する。駆動時には、発光素子922からの出射光が入光部941における入射面944bに入射する。入射光は入光部941の表側に位置する反射面941aで反射され、入光部941より内側に位置する内側導光部942と、入光部941より外側に位置する外側導光部943とに導光される。その後、入射光は内側導光部942および外側導光部943の表側の面である光出射面942a、943aより、外部に均一な照明光として出射される。
特開2012−104476号公報
面発光方式の照明装置では、例えば照明装置910の部分断面図(図17(a))に示す入光部946Xを備えた導光板940Xの利用も想定できる。入光部946Xは、素子対向部947Xと、傾斜部948X、949Xと、傾斜部948X、949Xの反対側に存在する側面部950X、951Xとを有する。素子対向部947Xは発光素子922の周囲に存在する反射部材30Xの間隙において、発光素子922の出射面と対向配置される。傾斜部948X、949Xは導光板940Xにおける素子対向部947Xの配設面と反対側の面において、素子対向部947Xより遠ざかるにつれて垂直(Z)方向に対する傾斜角度が増大するように配された傾斜面を有する。駆動時には、発光素子922よりL9〜L12等を含む出射光が素子対向部947Xに入射される。その後、出射光は傾斜部948X、949X付近で効率よく正反射され、導光板940Xの全体に導光される。尚、反射部材945Xで一旦反射された反射光は図17(a)の光L13のように側面部950X、951Xから入射する。
照明装置910で上記効果を得るには、発光素子22と導光板940Xとの位置関係に厳密性が求められる。しかしながら発光素子922の実装位置が目標位置とずれる、位置ずれ誤差(以降、「チップずれ」と称する。)を生じうる。
チップずれを生じると、図17(b)に示す部分断面図のように、発光素子922と入光部946Xとの相対位置もずれる。これに伴い、チップずれを生じた方向(ここでは右側)において、発光素子922から素子対向部947Xを介さず、反射部材945Xで反射せずに側面部950X、951X(ここでは951X)より直接入射し、傾斜部949Xに比較的大きな入射角度で入射する光が増える。この入射光は、傾斜部949Xを突き抜けて外部に出射され、高輝度の直接光L14となりうる。照明装置910を外部から見た場合、チップずれを生じた領域での輝度がその他の領域での輝度に比べて高くなる。よって照明装置910の発光面には、直接光L14の出射領域と、直接光L14の非出射領域とが生じうる。これが原因となって輝度ムラを生じるという課題の発生が想定される。尚、反射部材945Xで一旦反射されて拡散されて外部に出射される光L13、L15も存在するが(図17(a)、図17(b))、これらの光は拡散されて強度が弱いため、上記課題の原因にはなりにくい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、入光部が傾斜部を有する導光板を備えた照明装置において、発光素子の実装位置がチップずれを生じた場合でも、輝度ムラの発生を抑えて均一な面発光を期待することができる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る照明装置は、複数の発光素子が実装された実装基板と、前記各発光素子の出射光を導光する導光板と、前記実装基板と前記導光板との間に挟設され、前記各発光素子と対応する位置に厚み方向に貫通する開口が存在する板状部材とを備える照明装置であって、前記導光板は前記開口と対応する位置に、前記開口を介して前記発光素子の出射光が入射される入光部を有し、前記入光部は前記発光素子と対向する素子対向部と、前記導光板の前記素子対向部が存在する面とは反対の面において、前記実装基板の表面に沿った第1方向に前記素子対向部より遠ざかるにつれて前記実装基板の表面と垂直な方向に対する傾斜角度が増大する傾斜面を備えた傾斜部とを有し、前記導光板を平面視する際、前記第1方向に沿って、前記開口の幅が前記素子対向部の幅よりも小さく且つ前記開口の周縁の両端部が前記素子対向部の両端部よりも内側に位置している構成とする。
ここで、本発明の別の態様では、前記板状部材は表面を凹入させてなる凹入部を有し、前記凹入部の内部に前記開口が存在し、前記入光部が前記凹入部に挿入されている構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記第1方向に沿って、前記入光部は前記素子対向部の前記両端部に対応する各位置に前記傾斜部を有し、且つ前記各傾斜部の前記表面の傾斜が前記素子対向部より遠ざかるにつれて漸減する構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記開口は、前記発光素子との対応位置に存在する第1開口部と、前記第1開口部に連通し且つ前記第1開口部の最大径よりも大きい径の第2開口部とを有し、前記第1開口部に対応する位置に前記入光部が近接配置されている構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記板状部材は、前記発光素子の出射光を反射する反射部材である構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記第1方向に沿って、前記反射部材は前記凹入部の内部において前記第1開口部を挟む両側に側壁を有し、且つ前記各側壁は前記第1開口部の前記周縁の両端部のいずれか一方と、これに近接する前記入光部の前記周縁の両端部のいずれか一方とを結ぶ直線上に配置されている構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記一の方向に沿って、前記一対の側壁は前記第1開口部の前記周縁の両端部よりも外側に存在する構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1開口部を挟んだ両側に一対の前記第2開口部が前記連通して存在する構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記複数の発光素子が互いに間隔をおいて前記実装され、前記第2開口部は隣接する前記発光素子の実装位置間に対応する位置に存在する構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記複数の発光素子は前記実装基板の表面において円周状に前記実装され、前記導光板の前記入光部は、前記実装基板上の各発光素子の実装位置を結ぶように連続的に形成されている構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記導光板は円盤状であり、前記入光部より内側に位置する第1導光部と、前記入光部より外側に位置する第2導光部とを有し、前記第1方向は前記導光板の直径を通る方向である構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記第1導光部と前記第2導光部の各外表面が同じ高さであり、前記第1導光部と前記第2導光部の厚みが同一である構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記板状部材と前記導光板とは射出成形されている構成とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記発光素子をLED素子とすることもできる。
また本発明の別の態様では、前記発光素子に電力供給するための電源装置を有する構成とすることもできる。
本発明の一態様に係る照明装置では、駆動時に発光素子の出射光が板状部材の開口を通過する際、第1方向に沿って、入光部の素子対向部の幅より狭い幅を持つ開口の周縁の両端部で出射光が部分的に遮蔽される。
これにより、たとえ発光素子が入光部に対して第1方向にチップずれを生じていても、導光板に入射した強度の高い発光素子の出射光が、垂直方向に対する傾斜角度の大きい傾斜部を突き抜け、高輝度の直接光となって外部に出射されるのを防止できる。
結果として、入光部が傾斜部を有する導光板を備えた照明装置において、発光素子の実装位置がチップずれを生じた場合でも、輝度ムラの発生を抑えて均一な面発光を期待することが可能な照明装置を提供できる。
実施の形態1に係る照明装置100の構成及び設置例を示す、一部断面図である。 照明器具1の外観構成と内部構成を示す図である。 照明器具1の内部構成を示す分解図(組図)である。 照明器具1の内部構成を示す部分断面斜視図である。 反射部材30の構成を示す部分断面斜視図である。 反射部材30の構成を示す図である。(a)は拡散カバー50側(上面側)から見た正面図、(b)はベース10側(下面側)から見た正面図である。 入光部42周辺の構成を示す部分断面図である。 チップずれを生じた発光素子22の出射光を示す、入光部42周辺の部分断面図である。 (a)は通常(チップずれ無し)の発光素子22の出射光を示す、入光部42周辺の部分断面図である。(b)は出射光L1、L2の出射角度θ1と、出射光L2、L4の出射角度θ2とを示す部分断面図である。 比較例でチップずれを生じた場合の輝度ムラのパターンと照度分布を示すデータである。 実施例でチップずれを生じた場合の輝度ムラのパターンと照度分布を示すデータである。 比較例で輝度ムラを生じた輝度パターン(a)と実際の発光の様子を示す写真(b)である。 実施例における模式的な輝度パターン(a)と実際の発光の様子を示す写真(b)である。 本発明の実施の形態2〜5に係る各開口の構成を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る入光部42Aの構成を示す、入光部42A周辺の部分断面図である。 従来の照明装置900の構成を示す断面図である。 照明装置910における入光部946X周辺の部分断面図(a)と、照明装置910の課題を示す入光部946X周辺の部分断面図(b)である。
以下、本発明の各態様に係る照明装置について図面を参照しながら説明する。
<実施の形態1>
(LED照明装置100の構成)
LED照明装置100の構成及び設置例を示す一部断面図(図1)のように、LED照明装置100(以下、単に「装置100」と称する。)は、LED照明器具1と、板バネ状の掛止部材3と、照明器具1を点灯させる電源ユニット4とを備えてなる。照明器具1は配線23により電源ユニット4と電気接続されている。掛止部材3は照明器具1の背面側にあるベース10に取着される。実施の形態1では、装置100を天井に埋設するダウンライトとしている。
装置100を設置する際には、天井2に設けた貫通孔2aを介し、天井2の裏面2bに電源ユニット4を載置する。貫通孔2aに対し、照明器具1をベース10が収納されるように配置する。このとき貫通孔2aの周縁に掛止部材3を掛止させる。これにより装置100を天井2に設置できる。
LED照明器具1の外観構成と内部構成を示す図(図2)に示すように、LED照明器具1は、外観構成はおよそベース10と拡散カバー50とで構成される。ベース10の切欠部16からは配線23が外部に延出される。
尚、図2中の点線は、内蔵されたLED実装基板20と、発光素子22と、基板本体21の位置を示す。
(LED照明器具1の構成)
照明器具1の内部構成を示す分解図(図3)に示すように、LED照明器具1(以下、単に「器具1」と称する。)は、ベース10と、LED実装基板20と、反射部材30と、導光板40と、拡散カバー50とを有してなる。器具1は円盤状の全体形状を有する。ベース10と、LED実装基板20と、反射部材30と、導光板40と、拡散カバー50の各外周形状は、照明器具1の全体形状に合わせて円形に形成される。
[ベース10]
ベース10は放熱特性に優れる材料、例えばアルミダイキャスト材料等の金属材料で構成される。ベース10は、中央側が深く周縁側が浅い二段底構造を有する本体部11と、本体部11の周囲に立設されたフランジ部12とを有する(図3)。フランジ部12には切欠部16が存在する。
本体部11は、その中央側から周縁側に向けて、底が深い円盤状の内側底部13と、底が浅い内側底部13と、内側底部13の周縁に立設された側壁部14と、側壁部14の周囲に配された環状の外側底部15とを有する。
内側底部13にはLED実装基板20と反射部材30とが順次重ねて載置される。外側底部15には導光板40の外側導光部43が載置される。
フランジ部12はそのZ方向頂部付近において、拡散カバー50の側壁部52と例えば接着剤やシール部材を用いて接合される。
[LED実装基板20]
LED実装基板20は、環状の基板本体21と、基板本体21の表面(図3では反射部材30と対向する上面)に実装された複数の発光素子22と、配線23とを有する。
基板本体21は、例えば、セラミック材料や熱伝導樹脂等からなる絶縁層と、アルミニウム等からなる金属層とを積層した2層構造を有する。基板本体21の表面には発光素子22と配線23とを電気接続するための配線パターン(不図示)が形成されている。基板本体21の外径は側壁部14の内径とほぼ一致させている。
発光素子22は、一例としてLED素子を用いてなる。入光部42周辺の構成を示す部分断面図(図7)に示すように、具体的構成として、発光素子22は素子本体220と、素子本体220を収納する素子筐体221とを有する。発光素子22は、基板本体21の上面に対し、主な出射方向が垂直(Z)方向を向くように、互いに一定間隔をおいて円周状に実装される。LED実装基板20では、一例として合計18個の発光素子22が配線パターンに対し、COB(Chip on Board)技術を用いてフェイスアップ実装される。
尚、基板本体21の上面は、発光素子22の出射光を効率良く導光板40側へ反射させるために反射面となっている。
配線23は、電源ユニット4側より発光素子22に電力供給を行うために用いられる。配線23の両端は、基板本体21の配線パターンと、電源ユニット4とに電気接続される。
[反射部材30]
反射部材30は、発光素子22からの出射光と導光板40から漏れ出た光とを効率よく導光板40側に反射する目的で配設する、板状部材である。器具1において、反射部材30はLED実装基板20と導光板40との間に挟設される。反射部材30は、高反射特性を有する材料、例えば高光反射性ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、高反射ポリカーボネート(PC)樹脂、高光反射性ナイロン樹脂、高光反射性発泡樹脂等を用いて構成される。これらの樹脂材料を用いて反射部材30を射出成形することで、高精度で反射部材30を構成することができる。反射部材30は、少なくともその表面において反射特性を有していれば良い。
器具1の部分斜視断面図(図4)と、反射部材30の部分斜視断面図(図5)と、反射部材30の上面図(図6(a))及び下面図(図6(b))にそれぞれ示すように、反射部材30は中央側から外側に向けて、内側反射部31と、凹入部32と、外側反射部33とを有する。反射部材30の外径は側壁部14の内径とほぼ一致させている。内側反射部31と外側反射部33とはそれぞれ上面310、320を有する(図5)。
内側反射部31(外側反射部33)は、LED実装基板20の発光素子22の実装位置より内側(外側)の位置に対応して設けられる(図4)。内側反射部31(外側反射部33)は、導光板40より漏れた光を、上面310(320)において再度、導光板40側に反射させるための部位である。
凹入部32は、LED実装基板20における各発光素子22の実装位置の真上に対応する領域に設けられる。反射部材30を平面視する際、凹入部32は、反射部材30の上面(導光板40との対向面)における一定半径の円周領域を厚み(Z)方向に凹入させてなる(図5)。
凹入部32の内部には図5、図6(a)、図6(b)に示すように、その円周方向に沿って、反射部材30の厚み方向に貫通する複数の開口34が一定間隔をおいて存在する。開口34は、第1開口部340と、第1開口部340に連通する一対の第2開口部341とを有する。1の開口34において、第1開口部340と一対の第2開口部341とは、反射部材30の直径を通る第1方向(例えばY方向)に対して交差する第2方向(例えばY方向と直交するX方向)で連通している。
ここで反射部材30を平面視する際、第1開口部340の最大径は、第2開口部の最小径よりも小さい(図5(a))。従って開口34は、第1開口部340で径が小さく、一対の第2開口部341で径が大きい、いわゆる瓢箪型の周縁形状を有する。
第1開口部340は、LED実装基板20の発光素子22の実装位置の真上に存在する。第1開口部340では、Y方向に沿って、周縁端部342A、343Aが比較的狭い開口幅W2をおいて互いに近接される(図7)。これは第1開口部340において、発光素子22の出射光量が過度にならないように適切に制御し、導光板40側に導光するように設定したものである。Y方向に沿って第1開口部340を挟む両側には、発光素子22の出射光を反射する一対の側壁342、343が存在する。側壁342、343は図7に示すように、Y方向に沿って、第1開口部340の周縁端部342A、343Aよりも外側に存在している。これにより、導光板40の入光部42と側壁342、343との間に凹入部32の空間が確保される。周縁端部342A、343Aは、例えばYZ方向の断面形状がR=0.2程度の曲面断面形状を有するように形成されている。
第2開口部341は、発光素子22からの出射光を発光素子22より遠い領域にも効率よく拡散させるために存在する。反射部材30を平面視する際、第2開口部341の幅は第1開口部340との連通方向と交差する方向において、第1開口部340から遠ざかるにつれて増大するように設定されている(図5(a))。
尚、図6(b)に示すように、反射部材30の裏面はLED実装基板20の基板本体21の表面形状に合わせた平坦面としている。
[導光板40]
導光板40は、発光素子22の出射光を主としてXY平面方向に導光し、拡散カバー50(Z方向)側に面発光させるために用いる。導光板40は、反射部材30のLED実装基板20との対向側とは反対側に配置される。導光板40の材料としては透光性に優れる材料、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ガラス等を挙げられる。これらの材料を用いて導光板40を射出成形することで、反射部材30と同様に、高精度で導光板40を構成できる。従って、反射部材30と導光板40との配置関係では位置ずれ誤差を無視できる程度に小さくできる。導光板40は中央側から外側に向けて、内側導光部41と、入光部42と、外側導光部43とを有する(図3)。導光板40の外径は側壁部14の内径とほぼ一致させている。導光板40では一例として、内側導光部41、外側導光部43の各外表面が同じ高さに設定される(図4)。また、内側導光部41、外側導光部43の厚みも同一に設定されている。
内側導光部41(外側導光部43)は、入光部42より導光板40の内部に入射された発光素子22の光を発光素子22の実装位置よりも内側(外側)に導光し、拡散させる部位である。
入光部42は、発光素子22の出射光を導光板40側に導光させる部位である。器具1において、入光部42は反射部材30の凹入部32に挿入される(図4)。これにより入光部42は、LED実装基板20上の各発光素子22の実装位置を結ぶように連続的に形成される。具体的な構成として、入光部42は図7に示すように、素子対向部420と、一対の傾斜部422A、422Bと、一対の傾斜部422A、422B間に存在する境界部423とを有する。入光部42は、全体的な形状としては図4、図7に示すように、一定の厚みを持つ略V字断面形状を有する。Y方向に沿った入光部420の両側には、傾斜部422A、422Bと反対側に、傾斜部422A、422Bと同様の傾斜面を有する側面部424A、424Bが存在する(図7)。
素子対向部420は、発光素子22と近接配置され、且つ、発光素子22の出射面と対向配置される部位である。発光素子22と対向する素子対向部420の表面形状は、ここでは一例として平坦面としている。従って素子対向部420はY方向に沿って、幅W1を挟んで両側に位置する端部(入光端部420A、420B)を有する(図7)。
一対の傾斜部422A、422Bは、導光板40において、素子対向部420が形成された面と反対側の面(図7では上面)に配設される。傾斜部422A、422Bは、具体的には垂直(Z)方向に対し、素子対向部420より遠ざかるにつれて滑らかに傾斜角度が増大する傾斜面を有する。さらに傾斜部422A、422Bは、垂直(Z)方向に対して互いに略線対称の形状を有する。傾斜部422A、422Bは上記のような傾斜面を有することで、素子対向部420より直上(Z)方向に沿って入射した入射光をその表面において正反射させ、導光板40内に効率よく導光させることができる。
境界部423は傾斜部422A、422Bの間において、発光素子22の実装位置の真上に対応して存在する微小領域である。導光板40では境界部423のサイズをできるだけ小さくしている。これにより、装置100の駆動時に発光素子22からの出射光が境界部423を突き抜けて直接光となりにくいように調整されている。
ここで装置100の特徴として、導光板40を平面視する際、LED実装基板20の表面に沿った第1(Y)方向において、素子対向部420の両端部(入光端部420A、420B)間の幅W1が開口34の開口幅W2よりも大きく設定される(図7)。さらに第1(Y)方向において、開口34の周縁端部342A、343Aが入光端部420A、420Bよりも内側に位置している。すなわち器具1では、導光板40と反射部材30とを垂直(Z)方向から見ると、第1開口部340が素子対向部420で完全に覆われている。
また側壁342、343の配置位置は、Y方向に沿って、第1開口部340の周縁端部342A、343Aのうちの一方と、これに近接する入光端部420A、420Bのうちの一方とに接する直線上に存在するように設定されている(図9(a)の出射光L2、L4を参照)。
[拡散カバー50]
拡散カバー50は、導光板40からの出射光をさらに散乱させることにより均一な輝度分布の面発光を得る目的で配設する。拡散カバー50は透光性材料、例えばシリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラス等を用いて構成される。
具体的構成として、拡散カバー50は導光板40を覆う本体部51と、本体部51の周縁に配された側壁部52とを有する(図3)。
本体部51には光散乱処理が施され、導光板40からの出射光を効率よく散乱するように調整される。光散乱処理としては、例えば導光板40と対向する本体部51の表面を微細に凹凸処理することが挙げられる。
(装置100の動作)
以上の構成を有する装置100をユーザが使用する際は、装置100に電源投入する。装置100では、商業用電源に接続された電源ユニット4から配線23を介して各発光素子22に電力供給がなされる。これにより各発光素子22から出射光が生ずる。
発光素子22の出射光は、反射部材30の第1開口部340、第2開口部341を介し、入光部42より導光板40の内部に入射する。入射光は導光板40の内部で正反射を繰り返し、内側導光部41と外側導光部43の両方の内部に拡散する。また、導光板40より下方に漏れ出た光は反射部材30の上面310、320(図5)において反射され、再度、導光板40側に入射される。導光板40で拡散された発光素子22の出射光は、導光板40の上面側から出射されて拡散カバー50に入射される。入射光は光散乱処理された拡散カバー50の本体部51でさらに拡散され、最終的に照明光として外部に出射される。
(装置100で奏される効果)
装置100を駆動させた場合、以下に挙げる諸効果を期待することができる。
[1]発光素子22のチップずれに対する効果
(i)具体的効果
図8は、装置100で発光素子22の実装位置がY方向にチップずれを生じた場合に奏される効果を説明するための断面図である。
通常、LED実装基板20において発光素子22を基板本体21に実装する際には、チップずれを生じることがある。現状では、Y方向の発光素子22の全長が1.5mm程度である場合、±0.4mm程度の範囲のチップずれを生じうる。
チップずれを生じると、すれた方向に向かって入光部42に対する発光素子22の相対位置もずれを生じる。従って、垂直(Z)方向に対する傾斜角度が比較低大きい領域(素子対向部420より遠い領域)の傾斜部422A、422Bに向かって、入光部42を介さず、且つ側壁342、343で反射しないで導光板42に入射しようとする高強度の発光素子22の出射光が増える。図8ではY方向にチップずれを生じた発光素子22から、傾斜部422Bに向かって出射光(点線)が出射された様子を示している。
ここで仮に、図8に示す点線に沿って、入光部42を介さず、且つ側壁342、343で反射しないで高強度の出射光L8が傾斜部422Bに入射されてしまうと、傾斜部422Bに対する入射角が大きいために、出射光L8は傾斜部422Bを突き抜ける高輝度の直接光となり、外部に出射される場合がある。よって、器具1の発光面で輝度ムラを生じる原因となることが想定される。
これに対し器具1では、発光素子22より垂直(Z)方向に出射された出射光L8は、入光端部420A、420B間の幅W1より狭い開口幅W2を持つ第1開口部340の周縁端部343Aによって遮蔽される(図7、図8)。これにより、たとえ発光素子22がY方向にチップずれを生じていても、入光部42を介さず、且つ側壁342、343で反射しない高強度の出射光L8が傾斜部422Bに到達するのが抑制される。従って出射光L8が傾斜部422Bを突き抜け、高輝度の直接光となって外部に出射されるのを防止できる。
尚、図8では図示しないが、逆Y方向にチップずれを生じた場合でも、発光素子22から入光部420より外側に出射された出射光は周縁端部342Aによって遮蔽される。これにより、上記と同様の効果を奏する。
このように器具1では、Y方向または逆Y方向に沿って発光素子22の実装位置がチップずれを生じた場合でも、傾斜部422A、422Bを突き抜けて外部に出射される高輝度の直接光の発生を防止できる。
また図8には図示しないが、側壁342、343で反射された反射光が入光部420以外の領域より導光板40に入射され、導光板40を突き抜けて外部に出射されることがある(図17(a)の光L13、図17(b)の光L15を参照)。しかしながら、このような光は側壁342、343での反射の際に拡散されるため強度が弱い。従って輝度ムラの原因にはなりにくい。
尚、チップずれを生じた場合でも、周縁端部342A、343Aで遮蔽されない発光素子22から出射光(図8中のL5、L6、L7を含む)は、第1開口部340を介して入光部42周辺より導光板40に適切に入射し、内側導光部41及び外側導光部43に導光されて発光に寄与される。結果として、輝度ムラの発生を抑えて均一な面発光を期待できる照明装置100を実現することができる。
(ii)性能確認試験
装置100を実施例として実際に作製し、意図的に一定間隔でチップずれを生じさせた場合に発生する輝度ムラのパターンとそのときの照度分布について性能確認試験を行った。
また実施例と対比するため、図17(a)の照明装置910に示すように、入光部946Xと発光素子922とが開口34を介さずに対向配置された構成であって、その他の構成は実施例と同様の装置を比較例として作製した。
実施例と比較例のチップずれは、LED実装基板を平面視した際、発光素子の実装位置を基準位置より内側に、−0.1mm、−0.3mm、−0.5mmのいずれかのずれ量でずらした場合と、基準位置より外側に、+0.1mm、+0.3mm、+0.5mmのいずれかのずれ量でずらした場合とに設定した。各数値での位置ずれは、LED実装基板上の全発光素子を対象として設定した。実施例と比較例の各装置は同一条件にて駆動させた。この確認試験結果を図10、図11に示す。
図10と図11は同順に、比較例と実施例において、チップずれを生じた場合の輝度ムラのパターンと、そのときの照度分布を示す。各図中の輝度ムラのパターンは、いずれも装置の発光面を正面から撮影した写真で示している。また照度分布は、発光面の半径方向の相対強度分布を示している。
試験結果を見ると、比較例では図10に示すように、基準位置に対してLED実装基板の内側及び外側のいずれの方向にチップずれを生じる場合でも、ずれ量が多いほど照度分布が不均一になった。照度分布が不均一になることは、面発光における輝度ムラが発生しうることを意味する。また、ずれ量が多いほど、照度分布に不要な高輝度のピークが発生し易い傾向が見られた(例えばチップずれが−0.5mm、+0.5mmのデータを参照)。また、比較例の装置の発光面を正面から見た場合、チップずれが発生すると発光領域が大きく変化した。ずれ量の増大に従い、発光面の中央領域が縮小して輝度が不足することが確認された。さらに、ずれ量の増大に伴って、発光面の周縁にリング状の高輝度領域が発生し、輝度ムラが顕著になるのを確認した。尚、発光面における高輝度の輝度ムラの位置と、照度分布のピークの位置は互いに一致している。
これに対し実施例では、図11に示すように、基準位置に対してLED実装基板の内側及び外側のいずれの方向にチップずれを生じる場合でも、照度分布に生じる輝度ムラが比較例に比べて小さいことが確認された。装置の発光面を正面から見た場合、ずれ量に伴う発光領域の変化は適切に抑制されている。尚、チップずれが非常に増大すると若干の輝度ムラが見られるが、総じて比較例に比べると格段に均一な面発光が実現されることが分かった。
以上の結果より、比較例に対する実施例の優位性を確認することができた。
[2]第1開口部340による効果
装置100では、発光素子22の出射光が第1開口部340を通過する際、狭い幅W2を有する第1開口部340の周縁端部342A、343Aで出射光が部分的に遮蔽される(図7)。これにより発光素子22の実装位置から第1開口部340を通過する出射光量が過度にならないように規制される。
よって、器具1を正面から見た場合、発光素子22の実装位置からは適切に出射光量が規制される。結果として、拡散カバー50の外表面では発光素子22の実装位置に対応する領域と、それ以外の位置に対応する領域における輝度分布ムラが抑えられ、良好な面発光の実現に寄与することができる。
[3]側壁342、343と周縁端部342A、343Aと入光端部420A、420Bによる効果
装置100では、入光端部420A(420B)と周縁端部342A(343A)との間を通過する発光素子22の出射光(以下、「通過光」と称する。)は、全て反射部材30の側壁342、343の表面で反射され、その後に導光板40の入光部42に入光される(図9(a))。このときに奏される効果を、入光部42周辺の部分断面図(図9(a))と、発光素子22の拡大断面図(図9(b))とを用いて説明する。
図9(b)に示す出射角度θ1は、Y方向に沿って、入光端部420A(420B)より最も遠い発光素子22の位置から出射され且つ入光端部420A(420B)に接する出射光L1(L3)の出射角度である。出射角度θ2は、Y方向に沿って、周縁端部342A(343A)と入光端部420A(420B)とに接する出射光L2(L4)の出射角度である。器具1では周縁端部342A、343Aと入光端部420A、420Bとの配置関係を調節することにより、通過光はθ1以上θ2以下の出射角度を有する。θ1以上θ2以下の出射角度は適宜設定が可能であるが、一例としてθ1は25°、θ2は50°である。
これにより、通過光は側壁342、343の表面に当たり、反射光となって導光板40に入射する。側壁342、343で反射された出射光は、傾斜部422A、422B付近に対して十分に小さい入射角で入射される(図9(a))。出射光L1〜L4は傾斜部422A、422B付近にて正反射され、導光板40の内部全体にわたって良好に導光される。
このような工夫により、通過光が傾斜部422A、422B付近を突き抜けて光量の多い直接光となり、外部に出射されるのを防止することができる。
尚、図8に示すように、発光素子22の実装位置が多少のチップずれを生じている場合であっても、出射光L5、L6、L7のように、通過光は傾斜部422A、422Bに対して十分に小さい入射角で入射される。従って、チップずれを生じている場合でも上記した効果を期待することができる。
[4]第1開口部340及び第2開口部341の併用による効果
装置100において、発光素子22の出射光が第2開口部341から通過する際には、第2開口部341が第1開口部340の最大径よりも大きい径を有すことにより、第1開口部340を通過する出射光量よりも比較的豊富な出射光量の光を第2開口部341に通過させることができる。
その結果、円周状の凹入部32に沿って、各発光素子22の出射光が均一に分散するように図られる。器具1の拡散カバー50を外部から見た場合、発光素子22の実装位置に対応する高輝度の発光領域と、発光素子22が実装されていない位置に対応する低輝度の発光領域とが混在して生じるのが防止される。よって、輝度ムラの発生を抑えて均一な面発光を期待することができる。
ここで図12(a)は、反射部材が開口34を持たない比較例の面発光方式の照明装置910(図17(a)、図17(b)に示した照明装置910と同一のもの)の駆動時における、模式的な正面図である。図12(b)は、照明装置910の駆動時における発光面の様子を正面から撮影した写真である。
図12(a)に示すように、反射部材945の内側反射部945bと外側反射部945aとの間における発光素子922の実装位置付近では、発光素子922からの出射光量が比較的多い。このため図12(a)の拡大図に示すように、発光素子922の実装位置付近には比較的高輝度の発光領域D2が存在する。一方、発光領域D2の近傍では発光素子922からの出射光量が不足するため、比較的低輝度の発光領域D1、D3が存在する。照明装置910では円周状に複数の発光素子922が間隔をおいて実装されているので、発光領域D1〜D3は発光素子922の実装位置に合わせ、拡散カバー50Xの外表面で円周状に繰り返し現れる。従って照明装置910を駆動させると、図12(b)に示すように、発光面では円周状に輝度ムラが生じうる。
一方、図13(a)は、装置100の駆動時における模式的な正面図である。図13(b)は、装置100の駆動時における発光面の様子を正面から撮影した写真である。
図13(a)に示すように、導光板40の内側導光部41と外側導光部43との間に対応して存在する発光素子22の実装位置では、出射光量が幅狭の第1開口部340により規制されている。一方、第1開口部340と連通する幅広の第2開口部341は、第1開口部340の最大径よりも径が大きいために、発光素子22からの出射光が豊富に通過する。よって、拡散カバー50の外表面では、図13(a)の拡大図に示すように、第1開口部340に対応する発光領域C2と、第2開口部341に対応する発光領域C1、C3とにおける輝度分布が均一化される。従って実際に装置100を駆動させた場合、図13(b)に示すように、発光面ではほぼ均一な面発光を得ることができる。
<その他の実施の形態>
本発明のその他の実施の形態について、図14(a)〜(d)を用いて実施の形態1との差異を中心に説明する。
図14(a)は、実施の形態2に係る反射部材に設けた開口34Aの形状を示す図である。開口34Aは実施の形態1の開口34を基本構造とし、第1開口部340Aに対し、一の方向(紙面左右方向)で連通する一対の第2開口部341Aにおいて、その周縁が鋭角に形成されている特徴を有する。
実施の形態2に係る開口34Aによっても、実施の形態1の反射部材30の開口34と同様の効果を期待できる。また開口34Aは、第1開口部340Aから遠ざかるにつれて第2開口部341Aの幅が漸増する構成であるため、第1開口部340Aから遠い第2開口部341Aの領域で出射光をより多く確保し且つスムーズに出射させることができる。
図14(b)は、実施の形態3に係る反射部材に設けた開口34Bの形状を示す図である。開口34Bは、第1開口部340Bが一の方向(紙面左右方向)に平行な一対の周縁を有する。さらに開口34Bは第1開口部340Bに連通する、一対の矩形状の第2開口部341Bを有する。
実施の形態3に係る開口34Bによっても、実施の形態1と同様の効果を期待できる。さらに開口34Bでは、第1開口部340Bから遠ざかるにつれて第2開口部341Bの幅が急激に広くなっている。このため、第1開口部340Bに対する第2開口部341Bからの出射光量の比率を比較的多く確保することができる。
図14(c)は、実施の形態4に係る反射部材に設けた開口34Cの形状を示す図である。開口34Cは、実施の形態3を基本構成とし、第1開口部340Cに連通する一対の第2開口部341Cの周縁を円形としたものである。
実施の形態4に係る開口34Cによっても、実施の形態3と同様の効果を期待できる。また、第2開口部341Cの周縁には角部が無いため、第2開口部341Cからの出射光が優れた均一性を有する。
図14(d)は、実施の形態5に係る反射部材に設けた開口34D形状を示す図である。開口34Dは、実施の形態3を基本構成とし、第1開口部340Dに連通する一対の第2開口部341Dの周縁を、第1開口部340Dから遠ざかるにつれてステップ状に拡径する形状としたものである。
実施の形態5に係る開口34Dによっても、実施の形態3と同様の効果を期待できる。さらに、第2開口部341Dの幅をステップ状に適宜調節することにより、第2開口部341Dからの出射光量を精密に調節することができる。
尚、図14(a)〜(d)は1個の開口のみを示しているが、当然ながら各実施の形態の反射部材にこれらの開口を複数にわたって存在させることができる。
図15は、実施の形態6に係る器具1Aにおける入光部42Aの構成を示す、入光部42周辺の部分断面図である。器具1Aが器具1と異なる点は、導光板40Aにおいて、素子対向部420Cの形状をYZ断面に沿って緩やかな曲面状とした点である。
このような構成の器具1Aにおいても、実施の形態1と同様の効果を期待できる。また素子対向部420Cの断面形状が曲面状になっていることにより、発光素子22からの出射光が素子対向部420Cに当たる際の入射角度を小さくすることができる。これにより素子対向部420Cにおいて生じる反射光が増加し、側壁342、343にて反射されて導光板40に入射される入射光量が増大する。結果として、導光板40A全体に導光される光量を増やすことが可能である。
<その他の事項>
本発明に係る照明装置は、天井に埋設するシーリングライトに限定されない。その他の設置方法で設置されるシーリングライトの他、ダウンライト、バックライトなど照明用途全般に広く利用可能である。
本発明において、掛止部材3は必須ではない。照明器具1はネジ止めやリベット、接着等を用いて天井に固定してもよい。
装置100では、電源ユニット4と照明器具1とを別個の構成としたが、本発明はこの構造に限定されない。すなわち本発明の照明装置は、照明器具1が電源ユニット4を内蔵してなる構成としてもよい。
本発明に係る発光素子は、例えば、LD(レーザダイオード)や、EL素子(エレクトリックルミネッセンス素子)であっても良い。また本発明に係る発光素子としては、SMD(Surface Mount Device)型でもよい。
また本発明に係る照明装置では、拡散カバーは必須ではない。
上記実施の形態では、反射部材30を一体型として構成した。しかしながら本発明では隣接する開口34同士を互いに連通させてもよい。この場合、反射部材30は内側反射部31と外側反射部33の2部材で構成することができる。
本発明の反射部材において凹入部は必須ではない。反射部材の開口に対応する位置に入光部を配置すればよい。但し、凹入部に入光部を挿入することで、反射部材と導光板との合計厚みを薄くできる。従って器具のコンパクト化に貢献できる。
導光板は、反射部材との対向面を平坦面としてもよいが、微小なレンズを複数設けて導光板内を通る光の反射特性を変化させてもよい。これにより導光板の導光効果を向上させることができる。
上記各実施の形態では、LED実装基板20の上方に設ける板状部材として反射部材30を例示した。しかしながら本発明では板状部材の構成を反射部材に限定しない。すなわち、板状部材を反射性を有さない構成とすることもできる。
上記各実施の形態では器具を円盤状としているが、器具はこの形状に限定されない。例えば長尺状の基板本体に複数の発光素子を配列させてLED実装基板を構成してもよい。この場合、ベース、反射部材、導光板、導光カバーをLED実装基板と同様に長尺状に構成する。これにより器具を長尺状とすることもできる。
1、1A LED照明器具
2 天井
4 回路ユニット
10 ベース
20 LED実装基板
21 基板本体
22 発光素子
30、945X 反射部材
31 内側反射部
32 凹入部
33 外側反射部
34、34A〜34D 開口
40、40A、940X 導光板
41 内側導光部
42、42A、946X 入光部
43 外側導光部
50 拡散カバー
51 本体部
100、900、910 LED照明装置
220 素子本体
221 素子筐体
310、320 反射部材の上面
340、340A〜340D 第1開口部
341、341A〜341D 第2開口部
342、343 側壁
342A、343A 第1開口部の周縁端部
420、420C、947X 素子対向部
420A、420B 入光端部
422A、422B、948X、949X 傾斜部
423 境界部
424A、424B、950X、951X 側面部

Claims (15)

  1. 複数の発光素子が実装された実装基板と、前記各発光素子の出射光を導光する導光板と、前記実装基板と前記導光板との間に挟設され、前記各発光素子と対応する位置に厚み方向に貫通する開口が存在する板状部材とを備える照明装置であって、
    前記導光板は前記開口と対応する位置に、前記開口を介して前記発光素子の出射光が入射される入光部を有し、
    前記入光部は前記発光素子と対向する素子対向部と、前記導光板の前記素子対向部が存在する面とは反対の面において、前記実装基板の表面に沿った第1方向に前記素子対向部より遠ざかるにつれて前記実装基板の表面と垂直な方向に対する傾斜角度が増大する傾斜面を備えた傾斜部とを有し、
    前記導光板を平面視する際、前記第1方向に沿って、前記開口の幅が前記素子対向部の幅よりも小さく且つ前記開口の周縁の両端部が前記素子対向部の両端部よりも内側に位置している
    照明装置。
  2. 前記板状部材は表面を凹入させてなる凹入部を有し、前記凹入部の内部に前記開口が存在し、
    前記入光部が前記凹入部に挿入されている
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1方向に沿って、前記入光部は前記素子対向部の前記両端部に対応する各位置に前記傾斜部を有し、且つ前記各傾斜部の前記表面の傾斜が前記素子対向部より遠ざかるにつれて漸減する
    請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記開口は、前記発光素子との対応位置に存在する第1開口部と、前記第1開口部に連通し且つ前記第1開口部の最大径よりも大きい径の第2開口部とを有し、
    前記第1開口部に対応する位置に前記入光部が近接配置されている
    請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記板状部材は、前記発光素子の出射光を反射する反射部材である
    1〜4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 前記第1方向に沿って、前記反射部材は前記凹入部の内部において前記第1開口部を挟む両側に側壁を有し、且つ前記各側壁は前記第1開口部の前記周縁の両端部のいずれか一方と、これに近接する前記入光部の前記周縁の両端部のいずれか一方とを結ぶ直線上に配置されている
    請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記一の方向に沿って、前記一対の側壁は前記第1開口部の前記周縁の両端部よりも外側に存在する
    請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1開口部を挟んだ両側に一対の前記第2開口部が前記連通して存在する
    請求項4〜7のいずれかに記載の照明装置。
  9. 前記複数の発光素子が互いに間隔をおいて前記実装され、
    前記第2開口部は隣接する前記発光素子の実装位置間に対応する位置に存在する
    請求項4〜8のいずれかに記載の照明装置。
  10. 前記複数の発光素子は前記実装基板の表面において円周状に前記実装され、
    前記導光板の前記入光部は、前記実装基板上の各発光素子の実装位置を結ぶように連続的に形成されている
    請求項1〜9のいずれかに記載の照明装置。
  11. 前記導光板は円盤状であり、前記入光部より内側に位置する第1導光部と、前記入光部より外側に位置する第2導光部とを有し、
    前記第1方向は前記導光板の直径を通る方向である
    請求項10に記載の照明装置。
  12. 前記第1導光部と前記第2導光部の各外表面が同じ高さであり、
    前記第1導光部と前記第2導光部の厚みが同一である
    請求項11に記載の照明装置。
  13. 前記板状部材と前記導光板とは射出成形されている
    請求項1〜12のいずれかに記載の照明装置。
  14. 前記発光素子はLED素子である
    請求項1〜13のいずれかに記載の照明装置。
  15. 前記発光素子に電力供給するための電源装置を有する
    請求項1〜14のいずれかに記載の照明装置。
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