JP6252786B2 - 過給機制御装置、制御システム、過給機、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
ターボECUにより過給機を制御することにより、エンジンECUの算出負荷が下がるだけでなく、過給機の状態監視による劣化・異常検知など過給機に特化した運用も可能となる。
また、過給圧を調整するタービン弁やバイパス弁等のアクチュエータについても、バルブ本体の焼付き、バルブを作動させるアクチュエータの不良、さらにはアクチュエータを作動させるエア圧のコントロール不良などが原因で過給圧が上がりにくくなる場合もある。
これらの要因により、エンジンECU所望の動作をターボECUにより制御できない状況が生じ、ターボチャージャの応答時間が遅れる可能性がある。
以下、本発明の第一実施形態による制御システムを図1〜図4、図8を参照して説明する。
図1は、本発明に係る第一実施形態における制御システムのブロック図の一例である。
符号1は、本実施形態における制御システムを示している。本実施形態の制御システム1は、車両などのターボチャージャを搭載したエンジン(以下、ターボエンジンという)を制御するシステムである。ターボチャージャは、エンジンが排出した排気ガスを利用してタービンを回転させ、そのタービンと同軸上に接続された圧縮機を回転させて生成した圧縮空気をエンジンに供給する過給機の一種である。制御システム1は、主にエンジンを制御するエンジンECU10とターボチャージャを制御するターボECU20を含んで構成される。エンジンECU10は、エンジンの出力制御を行うにあたり、ターボECU20にターボチャージャの過給圧指令値を出力する。過給圧とは、ターボチャージャがエンジンに送り込む圧縮空気の圧力である。
ターボECU20は、ターボチャージャのタービン入口に設けられたタービン弁の弁開度を調節し、過給圧が指令値となるように制御する。
過給圧指令値算出部11は、ターボチャージャの過給圧指令値を算出する。
ユーザ操作受付部12は、ユーザからの運転操作などを受け付ける。
記憶部13は、エンジンの制御に必要なパラメータ等の各種情報を記憶する。また、記憶部13は、過給圧指令値などターボECU20の制御に必要な情報を記憶する。
通信部14は、ターボECU20とCAN(Controller Area Network)などのプロトコルで通信を行う。例えば、通信部14は、過給圧指令値をターボECU20へ送信する。
エンジンECU10は、この他にも点火機構や燃料系統など様々な機構を制御する機能を有しているが、本明細書では記載を省略する。
過給圧指令値取得部21は、エンジンECU10からターボチャージャに対する過給圧指令値を取得する。
過給圧制御部22は、過給圧指令値取得部21が取得した過給圧指令値に基づいてターボチャージャの過給圧を制御する。例えば、過給圧制御部22は、ターボチャージャに流入する排気ガスの量を調整するターボ弁の弁開度を算出し、算出した弁開度でターボ弁を調整することによって過給圧を制御する。また、過給圧制御部22は、PID制御器を備えており、過給圧の制御には、過給圧指令値と後述するセンサ信号取得部30が取得した過給圧の実測値とに基づく、PID(Proportional Integral Derivative)制御を行う。
応答時間算出部23は、過給圧指令値を取得してから、過給圧制御部22の制御によりターボチャージャの過給圧が過給圧指令値となるまでの時間を演算する。
制御値補正判断部25は、運転履歴記録部24が記録した乖離時間に基づいて、過給圧制御部22が弁開度の算出に用いる制御パラメータを補正するか否かを判定する。パラメータとは、例えばPID制御の制御ゲインである。
制御補正量算出部26は、制御値補正判断部25が制御ゲインを補正すると判定した場合、その補正量(制御ゲイン補正量)を算出する。
制御補正部27は、所定のタイミングで制御補正量算出部26が算出した制御ゲイン補正量を加算した制御ゲインを過給圧制御部22に出力する。
通信部29は、エンジンECUとCANなどのプロトコルで通信を行う。例えば、通信部29は、エンジンECU10から過給圧指令値を受信する。
センサ信号取得部30は、ターボチャージャに設けられた各種センサから検出信号を取得する。例えば、センサ信号取得部30は、過給圧を測定する圧力センサが検出した過給圧を取得する。
ターボECU20は、この他にもターボチャージャの様々な機構を制御する機能を有しているが、本明細書では記載を省略する。
符号31は、エンジンECU10がターボECU20に出力する過給圧指令値の挙動を示している。符号32は、実際の過給圧の挙動の一例を示している。符号32が示す過給圧の挙動は、符号31が示す過給圧指令値に基づいてターボチャージャの過給圧が制御された結果である。符号33は、過給圧指令値の変動量を示している。符号34は、過給圧指令値の変動に対して、エンジンECU10が所望する応答時刻を示している。符号35は、過給圧指令値が変動してから所望応答時刻(符号34)までの時間である。この時間は、エンジンECU10が所望する応答時間である。これに対し、ターボチャージャの過給圧が実際に過給圧指令値に達するのは、符号36が示す時刻であり、符号37は、エンジンECU10が所望する応答時間と、実際の応答時間との乖離時間を示している。
図2(a)のテーブルには、過給圧指令値の変動量に対するエンジンECU10の所望応答時間が規定されている。このテーブルには、エンジンとターボチャージャの設計仕様決定時に、実機を用いた試験やシミュレーションにより決定された値が設定されている。このテーブルは、ターボECU20の記憶部28に記憶されており、ターボECU20は、このテーブルを用いて、エンジンECU10の所望応答時間を取得し、実際の応答時間が、所望応答時間より遅れているかどうかを判断する。そして、エンジンECU20は、この遅れを補償するよう、実際の応答時間と所望応答時間との乖離時間に応じて過給圧制御の制御パラメータを変更する。
図2(b)のテーブルには、過給圧指令値の変動量に対する所望応答時間が、過給圧指令値の変動時間の長さごとに格納されている。過給圧指令値が同じ変動量「X」だけ変化する場合でも、メインECU10の所望応答時間は、その変動に要する時間に応じて異なる。過給圧指令値が緩やかに変化した場合、所望応答時間には長い時間が設定されている(線A)。過給圧指令値が急激に変化する場合、所望応答時間には短い時間が設定される(線D)。過給圧指令値の変化が緩やかでも急激でもなければ、所望応答時間には中間的な値が設定される(線B、C)。
図3(a)〜(c)は、乖離時間に応じた過給圧制御の制御ゲイン補正量を規定したテーブルの一例を示している。ターボECU20の制御補正量算出部26は、メインECU10の応答時間と実際の応答時間との乖離時間に基づいて、図3(a)〜(c)のテーブルからそれぞれ制御ゲイン補正量を算出する。この制御ゲイン補正量は、応答時間の遅れを補償するための補正量である。エンジンECU20の制御補正部27は、制御ゲイン補正量に基づいて制御補正量を算出し、算出した制御補正量を加算した弁開度を用いて、ターボ弁の弁開度を調整し、ターボチャージャの過給圧を制御する。制御ゲイン補正量が、図3(a)〜(c)の3種類あるのは、制御補正量が、例えば3つの項からなる計算式によって算出され、それぞれの項についての制御ゲインを補正することを示している。3つの項の制御ゲインのそれぞれは、例えば、PID制御における比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインである。図3(a)〜(c)のテーブルには、予めシミュレーションや実機での検証により求められた、所望の応答時間と実際の応答時間との乖離時間を補償するような制御ゲイン補正量が規定されている。これらの制御ゲイン補正量に基づいて、制御補正量を算出することで、ターボチャージャの応答遅れを防止することができる。
まず、ユーザの運転操作(例えば、アクセルの踏込)に基づいて、エンジンECU10の過給圧指令値算出部11が、過給圧指令値を算出する。例えば、記憶部13に、エンジン回転数と過給圧指令値とを対応付けたテーブルなどが格納されており、過給圧指令値算出部11は、このテーブルに基づいて過給圧指令値を算出する。次に過給圧指令値算出部11は、通信部14を介して、ターボECU20に過給圧指令値を送信する。ターボECU20では、過給圧指令値取得部21が、通信部29を介して過給圧指令値を取得する(ステップS11)。過給圧指令値取得部21は、取得した過給圧指令値を過給圧制御部22に出力する。また、過給圧指令値取得部21は、取得した過給圧指令値と取得時刻とを対応付けて記憶部28に書き込む。次に、過給圧制御部22は、過給圧指令値に基づいてターボ弁の弁開度を算出する。例えば、記憶部28には、過給圧指令値と弁開度とを対応付けたテーブルなどが格納されており、過給圧制御部22は、このテーブルに基づいて、過給圧指令値に対応した弁開度を算出する。また、センサ信号取得部30は、過給圧を測定するセンサから実際の過給圧の測定値を取得して、過給圧の測定値を過給圧制御部22と応答時間算出部23とに出力する。過給圧制御部22は、センサ信号取得部30から取得した過給圧の測定値と、エンジンECU10から取得した過給圧指令値との偏差を算出し、PID等のフィードバック制御を行い、弁開度の補正量(制御補正量)を算出する。過給圧制御部22は、過給圧指令値に対応した弁開度と弁開度の補正量を加算して、加算した弁開度指令値をターボ弁のアクチュエータに出力する。これにより、過給圧制御部22は、エンジンからターボチャージャに流入する排気ガスの流量を制御し、ターボチャージャの過給圧を制御する(ステップS12)。
このように、運転履歴記録部24は、過給圧指令値が変動する度に、応答時間算出部23が算出した乖離時間を記憶部28に書き込む。そして、運転履歴記録部24は、乖離時間を所定回数分記録すると、それらの乖離時間の平均値を算出する(ステップS16)。なお、過給圧指令値の変動量が小さい場合、乖離時間も小さくなり、過給圧指令値の変動量が大きい場合は、乖離時間も大きくなる傾向がある。従って、複数の乖離時間の平均値を算出する場合には、それぞれの乖離時間を所望の応答時間で除算した値の平均を算出するなどしてもよい。運転履歴記録部24は、乖離時間の平均を算出すると、算出した平均値を制御値補正判断部25に出力する。
以下、本発明の第二実施形態による制御システムを図5〜6を参照して説明する。
図5は、本発明に係る第二実施形態における制御システムのブロック図の一例である。
第一実施形態は、ターボECU20が、ターボチャージャの応答性を監視し、制御パラメータ(制御ゲイン)を補正する。しかし、ターボECU20が異常なパラメータ補正をする可能性もあるため、この第二実施形態では、メインECU10は、過給圧指令等の動作要求に加え、ターボECU20の制御によって、過給圧の応答時間が所望の応答時間から逸脱することとなった場合に、エンジンECU20の制御ゲインの補正内容を元の値に戻す機能を有している。
本実施形態では、エンジンECU10は、第一実施形態の構成に加え、応答時間算出部15と、応答時間判定部16と、を備えている。
応答時間算出部15は、過給圧指令値に対して実際の過給圧が過給圧指令値となるまでの時間(応答時間)を算出する。
応答時間判定部16は、応答時間が許容範囲にあるか否かを判定する。そして、応答時間判定部16は、応答時間が許容範囲に無い場合、通信部14を介して、最後に行った補正を取り消すことを指示する補正取り消し信号をターボECU20に送信する。
一方、ターボECU20では、制御値補正判断部25が、通信部29を介して補正取り消し信号を取得し、最後に行なった補正を取り消すよう制御補正量算出部26に指示する。制御補正量算出部26は、最後に算出した制御ゲイン補正量を取り消す。なお、本実施形態では、制御補正量算出部26は、算出した制御ゲイン補正量を、算出した順に記憶部28に書き込んでおくものとする。
図6を用いて、本実施形態の補正取り消し処理について説明する。
前提として、制御補正部27が制御ゲインを補正した後であって、ターボECU20は、補正が行われたことをエンジンECU10に通知しているものとする。
まず、エンジンECU10において、応答時間算出部15が、過給圧指令値算出部11が算出した過給圧指令値を取得し、過給圧指令値の変動を監視する。応答時間算出部15は、それと並行して、エンジンに流入する空気の圧力を測定するセンサから、過給圧の測定値を取得し、実際の過給圧が過給圧指令値に達したか否かを監視する。過給圧の測定値が指令値に達すると、応答時間算出部15は、過給圧が変動してから過給圧が過給圧指令値に達するまでの時間(応答時間)を算出する。応答時間算出部15は、算出した応答時間を、応答時間判定部16へ出力する。次に応答時間判定部16は、応答時間が許容範囲にあるか否かを判定する(ステップS21)。許容範囲とは、例えば予め定められた応答時間の上限値と下限値であって、記憶部13が記憶しているものとする。応答時間が許容範囲内である場合(ステップS22;Yes)、本処理フローは終了する。許容範囲内ではない場合(ステップS22;No)、応答時間判定部16は、補正取り消し信号を、通信部14を介してターボECU20へ送信する。ターボECU20では、制御値補正判断部25が、補正取り消し信号を、通信部29を介して取得する(ステップS23)。
次に、制御補正量算出部26は、最後に制御ゲイン補正量を算出したときに用いた過給圧の変動量等のデータに基づいて再度補正量を計算し、新たな制御ゲイン補正量を決定する。このとき算出方法が同じであれば同じ補正量が導かれるので、乖離時間の算出方法を変更したり、図2で例示したテーブルから算出した所望の応答時間から所定時間を減じて応答時間の条件を厳しく設定するようにして再算出を行うようにする。また、制御補正量算出部26は、再算出した補正量と印を付した補正量を比較して、その両者が同一又は同一とみなせる範囲の値であれば、再算出した補正量も適切ではないと判断してさらに再計算を行うようにしてもよい。制御補正量算出部26は、再算出を行った補正量を新たな制御ゲイン補正量に決定する(ステップS25)。制御補正量算出部26は、決定した新たな制御ゲイン補正量を加算した制御ゲインを制御補正部27に出力する。制御補正部27は、第一の実施形態と同様に所定のタイミング(エンジン停止時やユーザが承認したときなど)で制御ゲインを更新し、新たな制御ゲインを用いて弁開度の制御を行う。新たな制御ゲイン補正量が決定した場合、例えば、エンジンECU10が、制御ゲイン更新の許可を促すようなメッセージを表示させてもよい。また、所定回数再計算を行っても新たな制御ゲイン補正量を算出できない場合は、エンジンECU10が、ユーザにエラーメッセージを表示するようにしてもよい。
以下、本発明の第三実施形態による制御システムを図7を参照して説明する。
第二実施形態では、エンジンECU10が、制御ゲイン補正の可否を判断していた。第三実施形態では、ターボECU20が、制御ゲイン補正の可否を判断する構成とする。これにより、エンジンECU10の計算負荷を低減することができる。
本実施形態では、制御値補正判断部25が、応答時間を監視し、制御ゲイン補正量の変更後に応答時間が悪化した場合に、最後に行った制御ゲイン補正量を取り消す。
前提として、制御補正部27が制御ゲインを補正した後であるとする。
まず、制御値補正判断部25が、補正の前後での応答時間を比較し、制御ゲインの補正後に応答時間が悪化していないかどうかを判定する(ステップS31)。具体的には、制御値補正判断部25は、運転履歴記録部24が書き込んだ補正の前後における所定回数ずつの乖離時間の履歴を記憶部28から読み出して、補正前の乖離時間の平均値と補正後の乖離時間の平均値とを比較し、補正前に比べて補正後の乖離時間が増加していないかどうかを判定する。なお、乖離時間が過給圧指令値の変動幅が大きくなると長くなり、変動幅が小さいと短くなる影響を考慮して、1回あたりの乖離時間を所望の応答時間で除算して平均化し、平均化した乖離時間の平均値を用いて比較するようにしてもよい。補正の前後における乖離時間を比較して、補正前より補正後の方が乖離時間が小さくなっていれば、制御値補正判断部25は、応答時間は悪化していないと判定し(ステップS32;No)、本処理フローは終了する。
また、エンジンECU10及びターボECU20は、1台のコンピュータで構成されていても良いし、通信可能に接続された複数のコンピュータで構成されていてもよい。
10・・・エンジンECU
11・・・過給圧指令値算出部
12・・・ユーザ操作受付部
13・・・記憶部
14・・・通信部
15・・・応答時間算出部
16・・・応答時間判定部
20・・・ターボECU
21・・・過給圧指令値取得部
22・・・過給圧制御部
23・・・応答時間算出部
24・・・運転履歴記録部
25・・・制御値補正判断部
26・・・制御値補量算出部
27・・・制御補正部
28・・・記憶部
29・・・通信部
30・・・センサ信号取得部
Claims (8)
- 過給機に対する運転指令値を取得する運転指令値取得部と、
前記運転指令値の変化開始時刻から変化終了時刻までの時間を示す指令値の変動時間と、前記運転指令値の変化開始時刻から前記変化終了時刻における前記運転指令値が示す運転状態となるまでの応答時間を算出する応答時間算出部と、
前記応答時間算出部が算出した応答時間と、前記応答時間算出部が算出した前記指令値の変動時間および前記変化開始時刻における前記運転指令値と前記変化終了時刻における前記運転指令値の差分に対応付けて予め定められた所望の応答時間との乖離に基づいて、前記過給機の運転状態を制御する制御手段の操作量を補正するか否かを判定する制御値補正判断部と、
前記制御値補正判断部が操作量を補正すると判定した場合、前記操作量の補正量を算出する制御補正量算出部と、
を備える過給機制御装置。 - 前記制御値補正判断部は、前記応答時間算出部が算出した応答時間と、前記過給機の使用年数に応じて変動させた前記所望の応答時間との乖離に基づいて、前記操作量を補正するか否かを判定する、
請求項1に記載の過給機制御装置。 - 前記制御値補正判断部は、前記応答時間算出部が算出した応答時間と前記所望の応答時間との乖離時間を前記所望の応答時間で除算した値に基づいて、前記操作量を補正するか否かを判定する、
請求項1または請求項2に記載の過給機制御装置。 - 前記制御値補正判断部は、前記補正が実行された場合、当該補正の前後における前記応答時間算出部が算出した応答時間を比較して当該補正を取り消すか否かを判定し、
前記制御補正量算出部は、前記制御値補正判断部が前記補正を取り消すと判定した場合、前記補正に係る補正量を取り消す
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の過給機制御装置。 - 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の過給機制御装置と、
前記過給機の運転状態を取得し、当該運転状態が運転指令値に達するまでの応答時間を算出し、その応答時間が許容範囲内でない場合、前記補正を取り消すことを示す信号を前記過給機制御装置に送信する応答時間判定部、を備えたエンジン制御装置と、
を備え、
前記過給機制御装置では、
前記補正が実行された後に、前記制御値補正判断部が前記補正を取り消すことを示す信号を取得した場合、前記制御補正量算出部は、前記補正に係る補正量を取り消す、
制御システム。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の過給機制御装置を備えた、過給機。
- 過給機に対する運転指令値を取得し、
前記運転指令値の変化開始時刻から変化終了時刻までの時間を示す指令値の変動時間と、前記運転指令値の変化開始時刻から前記変化終了時刻における前記運転指令値が示す運転状態となるまでの応答時間を算出し、
算出した前記応答時間と、算出した前記指令値の変動時間および前記変化開始時刻における前記運転指令値と前記変化終了時刻における前記運転指令値の差分に対応付けて予め定められた所望の応答時間との乖離に基づいて、前記過給機の運転状態を制御する制御手段の操作量を補正するか否かを判定し、
操作量を補正すると判定した場合、前記操作量の補正量を算出する
制御方法。 - 過給機制御装置が備えるコンピュータを、
過給機に対する運転指令値を取得する手段、
前記運転指令値の変化開始時刻から変化終了時刻までの時間を示す指令値の変動時間と、前記運転指令値の変化開始時刻から前記変化終了時刻における前記運転指令値が示す運転状態となるまでの応答時間を算出する手段、
算出した前記応答時間と、算出した前記指令値の変動時間および前記変化開始時刻における前記運転指令値と前記変化終了時刻における前記運転指令値の差分に対応付けて予め定められた所望の応答時間との乖離に基づいて、前記過給機の運転状態を制御する制御手段の操作量を補正するか否かを判定する手段、
操作量を補正すると判定した場合、前記操作量の補正量を算出する手段、
として機能させるためのプログラム。
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