JP6252429B2 - 環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法 - Google Patents

環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6252429B2
JP6252429B2 JP2014209951A JP2014209951A JP6252429B2 JP 6252429 B2 JP6252429 B2 JP 6252429B2 JP 2014209951 A JP2014209951 A JP 2014209951A JP 2014209951 A JP2014209951 A JP 2014209951A JP 6252429 B2 JP6252429 B2 JP 6252429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aza
oxa
group
silacyclooctane
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014209951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016079115A (ja
Inventor
雅人 川上
雅人 川上
殿村 洋一
洋一 殿村
久保田 透
透 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2014209951A priority Critical patent/JP6252429B2/ja
Priority to EP15188754.4A priority patent/EP3009439B1/en
Priority to US14/881,731 priority patent/US9371341B2/en
Priority to SG10201508523WA priority patent/SG10201508523WA/en
Publication of JP2016079115A publication Critical patent/JP2016079115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6252429B2 publication Critical patent/JP6252429B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages
    • C07F7/1872Preparation; Treatments not provided for in C07F7/20
    • C07F7/1892Preparation; Treatments not provided for in C07F7/20 by reactions not provided for in C07F7/1876 - C07F7/1888
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/10Compounds having one or more C—Si linkages containing nitrogen having a Si-N linkage
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)

Description

本発明は、シランカップリング剤、表面処理剤、樹脂添加剤、塗料添加剤、接着剤として有用な環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法に関する。
アミノオルガノキシシラン化合物は、シランカップリング剤、表面処理剤、樹脂添加剤、塗料添加剤、接着剤として有用であり、特に環状アミノオルガノキシシラン化合物は、上記用途に使用した場合、発生する低沸アルコール成分が通常のアミノオルガノキシシラン化合物よりも少ないため、環境への付加が低減されるためより有用である。一般に環状アミノオルガノキシシラン化合物は、その原料にエポキシ化合物と一級又は二級のアミノシラン化合物を用いており、エポキシ化合物と一級又は二級アミノシラン化合物をカップリングし、その後分子内エステル交換反応によって収率よく製造される(特許文献1:特開2014−1152号公報)。
特開2014−1152号公報
しかしながら、原料のエポキシ化合物は重合する可能性があることから取り扱いに注意を払わなければならず、また二級アミノシラン化合物は高価な原料である。
上記の問題は原料を変更することで解決することもできる。つまり、安価なアミノアルコール類をクロロアルケニル化合物でアルケニル化した後、遊離のヒドロキシ基の保護、続くアルケニル基のヒドロシリル化、最後に保護基の除去と分子内エステル交換反応を行えば環状アミノオルガノキシシラン化合物を製造できる。しかしながら、この方法は工程数が長く、反応と精製を繰り返すため多大な労力を必要とする。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、取り扱い容易かつ安価な原料を用いて、短工程で製造できる新規環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、効率的製造法として、クロロアルキルアルコキシシラン化合物とアミノアルコール類を脱塩酸的カップリング反応により連結し、必要により副生するアミノアルコール塩酸塩を分液操作で除いた後、続く分子内エステル交換反応によって下記一般式(1)で示される新規な環状アミノオルガノキシシラン化合物を僅か2工程1精製で得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は、下記に示すクロロアルキルアルコキシシラン化合物とアミノアルコール類を原料とした環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法を提供する。
[1]
下記一般式(1)
Figure 0006252429
(式中、R1は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R2は水素原子、又は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、R3、R4は炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、nは0,1又は2である。)
で示されるクロロアルキルアルコキシシラン化合物と、下記一般式(2)
Figure 0006252429
(式中、R5はヘテロ原子を含んでも良い炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R6は水素原子、又は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基である。)
で示されるアミノアルコール類を脱塩酸的カップリングさせた後、分子内エステル交換反応させることを特徴とする下記一般式(3)
Figure 0006252429
(式中、R1〜R6及びnは上記と同様である。)
で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物の製造方法。
[2]
上記一般式(1)で示されるクロロアルキルアルコキシシラン化合物と上記一般式(2)で示されるアミノアルコール類を脱塩酸的カップリングさせ、一般式(2)で示されるアミノアルコールの塩酸塩を分液操作によって分離した後、分子内エステル交換反応させることを特徴とする[1]記載の一般式(3)で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物の製造方法。
[3]
下記一般式(4)で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物。
Figure 0006252429
(式中、R1は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R2は水素原子であり、R3 はメチル基であり、R4 はメチル基又はエチル基であり、R6メチル基である。nは0,1又は2である。)
本発明により提供される環状アミノオルガノキシシラン化合物は、塗料添加剤、接着剤、シランカップリング剤、繊維処理剤、表面処理剤として使用した場合、生じる低沸アルコール成分が少ないため、環境負荷が小さく、異なる方法で調製した場合と比較して安価な原料を用いており、更に工程数が短いため、効率的に環状アミノオルガノキシシラン化合物を製造できる。
実施例1で得られた1−オキサ−4,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタンのIRチャートである。 実施例1で得られた1−オキサ−4,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタンの1H−NMRチャートである。
本発明により提供される環状アミノオルガノキシシラン化合物の製造方法は、下記一般式(1)
Figure 0006252429
(式中、R1は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R2は水素原子、又は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、R3、R4は炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、nは0,1又は2である。)
で示されるクロロアルキルアルコキシシラン化合物と、下記一般式(2)
Figure 0006252429
(式中、R5はヘテロ原子を含んでも良い炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R6は水素原子、又は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基である。)
で示されるアミノアルコール類を脱塩酸的カップリング反応で連結させた後、分子内エステル交換反応で製造する方法が挙げられる。
ここで、R1は炭素数1〜10、好ましくは1〜6の2価炭化水素基であり、直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、イソブチレン基等のアルキレン基が例示され、特に、原料の調達容易性からメチレン基が好ましい。
2は水素原子、又は炭素数1〜10、好ましくは1〜6の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の分岐状アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が例示され、特に原料の調達容易性及び目的物が比較的低沸点となることから、水素原子又はメチル基が望ましい。また、炭化水素基の水素原子の一部又は全部が置換されていてもよく、該置換基としては、具体的には、例えば、メトキシ基、エトキシ基、(イソ)プロポキシ基等のアルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子からなる基、シアノ基、アミノ基、エステル基、エーテル酸素を介在するアルキル基、アシル基、スルフィド基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基等が挙げられ、これらを組み合わせて用いることもできる。
なお、エーテル酸素を介在するアルキル基を有する式(1)の化合物としては、下記のものが例示される。
Figure 0006252429
(式中、R3、R4及びnは上記と同様である。)
3、R4は炭素数1〜10、好ましくは1〜6の1価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の分岐状アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が例示され、特に生成物の有用性からメチル基、エチル基が好ましい。
5はヘテロ原子を含んでも良い炭素数2〜10、好ましくは2〜6の2価炭化水素基であり、具体的には、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基等の直鎖状アルキレン基、イソブチレン基等の分岐状のアルキレン基が例示され、特に、原料の調達容易性からメチレン基が好ましい。
6は、水素原子、又は炭素数1〜10、好ましくは1〜6の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の分岐状アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が例示され、特に原料の調達容易性及び目的物の有用性から、水素原子、又はメチル基、エチル基、フェニル基が好ましい。
上記一般式(1)で示されるクロロアルキルアルコキシシラン化合物としては、具体的には、クロロプロピルジメチルメトキシシラン、クロロプロピルメチルジメトキシシラン、クロロプロピルトリメトキシシラン、クロロプロピルジメチルエトキシシラン、クロロプロピルメチルジエトキシシラン、クロロプロピルトリエトキシシラン、3−クロロ−2−メチルプロピルジメチルメトキシシラン、3−クロロ−2−メチルプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−クロロ−2−メチルプロピルジメチルエトキシシラン、3−クロロ−2−メチルプロピルメチルジエトキシシラン、3−クロロ−2−メチルプロピルトリエトキシシラン、クロロブチルジメチルメトキシシラン、クロロブチルメチルジメトキシシラン、クロロブチルトリメトキシシラン、クロロブチルジメチルエトキシシラン、クロロブチルメチルジエトキシシラン、クロロブチルトリエトキシシラン、4−クロロ−2−メチルブチルジメチルメトキシシラン、4−クロロ−2−メチルブチルメチルジメトキシシラン、4−クロロ−2−メチルブチルトリメトキシシラン、4−クロロ−2−メチルブチルジメチルエトキシシラン、4−クロロ−2−メチルブチルメチルジエトキシシラン、4−クロロ−2−メチルブチルトリエトキシシラン、クロロペンチルジメチルメトキシシラン、クロロペンチルメチルジメトキシシラン、クロロペンチルトリメトキシシラン、クロロペンチルジメチルエトキシシラン、クロロペンチルメチルジエトキシシラン、クロロペンチルトリエトキシシラン、5−クロロ−2−メチルペンチルジメチルメトキシシラン、5−クロロ−2−メチルペンチルメチルジメトキシシラン、5−クロロ−2−メチルペンチルトリメトキシシラン、5−クロロ−2−メチルペンチルジメチルエトキシシラン、5−クロロ−2−メチルペンチルメチルジエトキシシラン、5−クロロ−2−メチルペンチルトリエトキシシラン、クロロヘキシルジメチルメトキシシラン、クロロヘキシルメチルジメトキシシラン、クロロヘキシルトリメトキシシラン、クロロヘキシルジメチルエトキシシラン、クロロヘキシルメチルジエトキシシラン、クロロヘキシルトリエトキシシラン、6−クロロ−2−メチルヘキシルジメチルメトキシシラン、6−クロロ−2−メチルヘキシルメチルジメトキシシラン、6−クロロ−2−メチルヘキシルトリメトキシシラン、6−クロロ−2−メチルヘキシルジメチルエトキシシラン、6−クロロ−2−メチルヘキシルメチルジエトキシシラン、6−クロロ−2−メチルヘキシルトリエトキシシラン等が例示される。
上記一般式(2)で示されるアミノアルコール類としては、具体的には、アミノエタノール、メチルアミノエタノール、エチルアミノエタノール、アミノプロパノール、メチルアミノプロパノール、エチルアミノプロパノール、アミノブタノール、メチルアミノブタノール、エチルアミノブタノール、アミノイソプロパノール、メチルアミノイソプロパノール、アミノエトキシエタノール、メチルアミノエトキシエタノール、エチルアミノエトキシエタノール、アニリノエタノール等が例示される。
上記一般式(1)で示されるクロロアルキルアルコキシシラン化合物と上記一般式(2)で示されるアミノアルコール類の配合比は特に限定されないが、反応性、生産性の点から、一般式(1)で示される化合物1モルに対し、一般式(2)で示されるアミノアルコール類を0.1〜4モル、特に0.2〜3モルの範囲が好ましい。
脱塩酸的カップリング反応の反応温度は、特に限定されないが、50〜200℃、特に100〜150℃が好ましく、反応時間も特に限定されないが、1〜40時間、特に、1〜20時間が好ましい。
なお、脱塩酸的カップリング反応は無溶媒でも進行するが、溶媒を用いることもできる。用いられる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒等が例示される。これらの溶媒1種を単独で使用してもよく、或いは2種以上を混合して用いてもよい。特に、化合物の重合を防ぐためにアルコール系溶媒を使用することが望ましい。
上記一般式(3)へと誘導する際の分子内エステル交換反応に用いる触媒としては、通常のエステル交換触媒が用いられる。このエステル交換触媒としては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等及びそのアルコール溶液、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の塩基性触媒、塩化水素、臭化水素、硫酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等の酸性触媒、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド等の4級アンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。
触媒の使用量は特に限定されないが、一般式(1)で示される化合物1モルに対し、触媒を0.001〜1.0モル、特に0.001〜0.2モル、とりわけ0.005〜0.1モル用いるのが好ましい。触媒が0.001モル未満だと触媒の十分な効果が発現しない場合があり、1.0モルを超えると、触媒の量に見合うだけの反応促進効果が得られない場合がある。
分子内エステル交換の反応温度は特に限定されないが、60〜200℃、特に100〜150℃が好ましく、反応時間も特に限定されないが、3〜30時間、特に6〜15時間が好ましい。反応雰囲気は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気とすることが望ましい。
なお、分子内エステル交換反応は無溶媒でも進行するが、溶媒還流下で反応を行い、生じたアルコールを溶媒と共に留去することで効率よく進行することもある。この時用いられる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、デカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ヘキサデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒等が例示される。
本発明により提供される環状アミノオルガノキシシラン化合物は、下記一般式(3)で示される化合物である。
Figure 0006252429
(式中、R1は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R2は水素原子、又は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、R3、R4は炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、R5はヘテロ原子を含んでも良い炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R6は水素原子、又は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基であり、nは0,1又は2である。)
上記一般式(3)で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物の具体例としては、2−メチル−8,8−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2,8−ジメチル−8−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−メチル−8,8−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2,8−ジメチル−8−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、1−オキサ−2,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−エチル−8,8−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−エチル−8−メトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−エチル−8,8−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−エトキシ−2−エチル−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメチル−2−エチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−ブチル−8,8−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−ブチル−8−メトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−ブチル−8,8−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−ブチル−8−エトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−ブチル−8,8−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−アリル−8,8−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−アリル−8−メトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−アリル−8,8−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−アリル−8−エトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−アリル−8,8−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−(5,5,5,4,4,3,3,2,2−ノナフルオロペンチル)−8,8−ジメトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−(5,5,5,4,4,3,3,2,2−ノナフルオロペンチル)−4,8−ジメチル−8−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−(5,5,5,4,4,3,3,2,2−ノナフルオロペンチル)−8,8−ジエトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−(5,5,5,4,4,3,3,2,2−ノナフルオロペンチル)−4,8−ジメチル−8−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、2−(5,5,5,4,4,3,3,2,2−ノナフルオロペンチル)−1−オキサ−4,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン等が例示される。
一般式(3)で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物のうち、下記一般式(4)で示される化合物が示される。
Figure 0006252429
(式中、R1〜R4、R6及びnは上記と同様である。)
上記一般式(4)で示される化合物の具体例としては、8,8−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−メトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−エトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、1−オキサ−4,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、4,8−ジメチル−8−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、4,8−ジメチル−8−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメチル−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、4−エチル−8−メトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−エトキシ−4−エチル−8−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−メトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−エトキシ−8−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、1−オキサ−6,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、6,8−ジメチル−8−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−6−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、6,8−ジメチル−8−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−6−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、1−オキサ−4,6,8,8−テトラメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−メトキシ−1−オキサ−4,6,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−4,6−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8−エトキシ−1−オキサ−4,6,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−4,6−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、4−エチル−1−オキサ−6,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、6,8−ジメチル−4−エチル−8−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−4−エチル−6−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、6,8−ジメチル−4−エチル−8−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−4−エチル−6−メチル−1−オキサ−4−アザ−8−シラシクロオクタン、1−オキサ−4−フェニル−6,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、6,8−ジメチル−8−メトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジメトキシ−6−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、6,8−ジメチル−8−エトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、8,8−ジエトキシ−6−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−8−シラシクロオクタン、9,9−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9−メトキシ−9−メチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9−エトキシ−9−メチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、1−オキサ−4,9,9−トリメチル−4−アザ−9−シラシクロノナン、4,9−ジメチル−9−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジメトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、4,9−ジメチル−9−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジエトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジメチル−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、4−エチル−9−メトキシ−9−メチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジメトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9−エトキシ−4−エチル−9−メチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジエトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジメチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−9−シラシクロノナン、9−メトキシ−9−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジメトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−9−シラシクロノナン、9−エトキシ−9−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−9−シラシクロノナン、9,9−ジエトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−9−シラシクロノナン、10,10−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10−メトキシ−10−メチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10−エトキシ−10−メチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、1−オキサ−4,10,10−トリメチル−4−アザ−10−シラシクロデカン、4,10−ジメチル−10−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジメトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、4,10−ジメチル−10−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジエトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジメチル−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、4−エチル−10−メトキシ−10−メチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジメトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10−エトキシ−4−エチル−10−メチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジエトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジメチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−10−シラシクロデカン、10−メトキシ−10−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジメトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−10−シラシクロデカン、10−エトキシ−10−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−10−シラシクロデカン、10,10−ジエトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−10−シラシクロデカン、11,11−ジメチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11−メトキシ−11−メチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメトキシ−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11−エトキシ−11−メチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジエトキシ−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、1−オキサ−4,11,11−トリメチル−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、4,11−ジメチル−11−メトキシ−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、4,11−ジメチル−11−エトキシ−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジエトキシ−4−メチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメチル−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、4−エチル−11−メトキシ−11−メチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11−エトキシ−4−エチル−11−メチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジエトキシ−4−エチル−1−オキサ−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11−メトキシ−11−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11−エトキシ−11−メチル−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジエトキシ−1−オキサ−4−フェニル−4−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメチル−1,4−ジオキサ−7−アザ−11−シラシクロウンデカン、1,4−ジオキサ−7,11,11−トリメチル−7−アザ−11−シラシクロウンデカン、7,11−ジメチル−1,4−ジオキサ−11−メトキシ−7−アザ−11−シラシクロウンデカン、11,11−ジメトキシ−1,4−ジオキサ−7−メチル−7−アザ−11−シラシクロウンデカン等が例示される。
以下、実施例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1]
クロロプロピルジメチルエトキシシランとメチルエタノールアミンによる1−オキサ−4,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタンの合成
撹拌機、還流器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、クロロプロピルジメチルエトキシシラン180.9g(1.001モル)、エタノール38.2gを仕込み、還流させた。内温が85℃に安定した後、メチルエタノールアミン157.7g(2.100モル)を3時間かけて滴下し、更に還流下で14時間撹拌した。室温に冷却した後、反応液にトルエン126.4gを加え、分液ロートを用いてメチルエタノールアミン塩酸塩を除き、環化前駆体反応液を得た。
撹拌機、還流器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、トルエン606.2g、ドデシルベンゼンスルホン酸6.5g(0.020モル)を仕込み、還流させた。内温が110℃に安定した後、上記で得られた環化前駆体反応液を、12時間かけて滴下し、同時に溶媒を抜き出した。滴下終了後、更に2時間溶媒を抜き出し、反応液を得た。得られた反応液を蒸留し、沸点67℃/2.0kPaの留分を126.2g得た。
得られた留分の質量スペクトル、1H−NMRスペクトル、IRスペクトルを測定した。
質量スペクトル
m/z 173,158,130,116,89,75
1H−NMRスペクトル(重ベンゼン溶媒)
図1にチャートで示す。
IRスペクトル
図2にチャートで示す。
以上の結果より、得られた化合物は、1−オキサ−4,88−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタンであることが確認された。
[実施例2]
クロロプロピルジメチルメトキシシランとメチルエタノールアミンによる1−オキサ−4,8,8−トリメチル−4−アザ−8−シラシクロオクタンの合成
撹拌機、還流器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、クロロプロピルジメチルメトキシシラン166.7g(1.001モル)、メタノール37.5gを仕込み、還流させた。内温が70℃に安定した後、メチルエタノールアミン157.7g(2.100モル)を3時間かけて滴下し、更に還流下で14時間撹拌した。室温に冷却した後、反応液にトルエン127.7gを加え、分液ロートを用いてメチルエタノールアミン塩酸塩を除き、環化前駆体反応液を得た。
撹拌機、還流器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、トルエン613.8g、ドデシルベンゼンスルホン酸6.5g(0.020モル)を仕込み、還流させた。内温が110℃に安定した後、上記で得られた環化前駆体反応液を、12時間かけて滴下し、同時に溶媒を抜き出した。滴下終了後、更に2時間溶媒を抜き出し、反応液を得た。得られた反応液を蒸留し、沸点67℃/2.0kPaの留分を105.8g得た。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0006252429
    (式中、R1は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R2は水素原子、又は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、R3、R4は炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、nは0,1又は2である。)
    で示されるクロロアルキルアルコキシシラン化合物と、下記一般式(2)
    Figure 0006252429
    (式中、R5はヘテロ原子を含んでも良い炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R6は水素原子、又は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基である。)
    で示されるアミノアルコール類を脱塩酸的カップリングさせた後、分子内エステル交換反応させることを特徴とする下記一般式(3)
    Figure 0006252429
    (式中、R1〜R6及びnは上記と同様である。)
    で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物の製造方法。
  2. 上記一般式(1)で示されるクロロアルキルアルコキシシラン化合物と上記一般式(2)で示されるアミノアルコール類を脱塩酸的カップリングさせ、一般式(2)で示されるアミノアルコールの塩酸塩を分液操作によって分離した後、分子内エステル交換反応させることを特徴とする請求項1記載の一般式(3)で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物の製造方法。
  3. 下記一般式(4)で示される環状アミノオルガノキシシラン化合物。
    Figure 0006252429
    (式中、R1は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価炭化水素基であり、R2は水素原子であり、R3 はメチル基であり、R4 はメチル基又はエチル基であり、R6メチル基である。nは0,1又は2である。)
JP2014209951A 2014-10-14 2014-10-14 環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法 Active JP6252429B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014209951A JP6252429B2 (ja) 2014-10-14 2014-10-14 環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法
EP15188754.4A EP3009439B1 (en) 2014-10-14 2015-10-07 Cyclic aminoorganoxysilane compound and its production method
US14/881,731 US9371341B2 (en) 2014-10-14 2015-10-13 Cyclic aminoorganoxysilane compound and its production method
SG10201508523WA SG10201508523WA (en) 2014-10-14 2015-10-14 Cyclic Aminoorganoxysilane Compound And Its Production Method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014209951A JP6252429B2 (ja) 2014-10-14 2014-10-14 環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016079115A JP2016079115A (ja) 2016-05-16
JP6252429B2 true JP6252429B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=54266484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014209951A Active JP6252429B2 (ja) 2014-10-14 2014-10-14 環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9371341B2 (ja)
EP (1) EP3009439B1 (ja)
JP (1) JP6252429B2 (ja)
SG (1) SG10201508523WA (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6690598B2 (ja) * 2017-05-23 2020-04-28 信越化学工業株式会社 イミン構造含有環状有機ケイ素化合物およびその製造方法
JP6885294B2 (ja) * 2017-10-24 2021-06-09 信越化学工業株式会社 多環式アミノシラン化合物およびその製造方法
JP6939717B2 (ja) * 2018-06-20 2021-09-22 信越化学工業株式会社 環状アミノオルガノキシシラン化合物およびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3032576A (en) * 1961-02-20 1962-05-01 Union Carbide Corp N-substituted derivatives of aminoalkylsilanes
US20050080284A1 (en) * 2003-09-29 2005-04-14 Affymetrix, Inc. Cyclic silicon compounds
JP5835116B2 (ja) * 2012-06-15 2015-12-24 信越化学工業株式会社 アミノ基と保護された水酸基を有する有機ケイ素化合物及びその製造方法
JP2014209951A (ja) 2013-04-17 2014-11-13 京楽産業.株式会社 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
EP3009439B1 (en) 2018-01-03
EP3009439A1 (en) 2016-04-20
JP2016079115A (ja) 2016-05-16
US20160102111A1 (en) 2016-04-14
US9371341B2 (en) 2016-06-21
SG10201508523WA (en) 2016-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5835116B2 (ja) アミノ基と保護された水酸基を有する有機ケイ素化合物及びその製造方法
JP6252429B2 (ja) 環状アミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法
JP6365445B2 (ja) アミノアルキルアルコキシジシロキサン化合物及びその製造方法
JP2021066682A (ja) イミノ基含有オルガノキシシラン化合物の製造方法
JP2016040233A (ja) ビシクロアミノオルガノキシシラン化合物及びその製造方法
EP3015471B1 (en) Novel bisalkoxysilane compound and its production method
JP6409695B2 (ja) アミノ基を有する有機ケイ素化合物及びその製造方法
JP6885294B2 (ja) 多環式アミノシラン化合物およびその製造方法
KR20150058025A (ko) 질소 함유 오르가녹시실란 화합물 함유 조성물 및 그의 제조 방법
JP6631407B2 (ja) カルバマトアルキルシランの製造方法
EP3660025B1 (en) Nitrogen-containing cyclic organoxysilane compound and method for producing the same
JP4275417B2 (ja) アルコキシシラン系化合物の製造方法
JP6939717B2 (ja) 環状アミノオルガノキシシラン化合物およびその製造方法
KR20100114886A (ko) 3-클로로-2-트리플루오로메틸프로피온산의 실라하이드로카빌 에스테르, 이의 제조 방법 및 상응하는 아크릴산 에스테르의 제조 방법
KR102503405B1 (ko) 황 함유 아미노오르가녹시실란 화합물 및 그의 제조 방법
JP6720913B2 (ja) 不飽和結合含有ビスシリル化合物およびその製造方法
JP5644515B2 (ja) 不飽和結合含有シリル基保護アミノ酸化合物及びその製造方法
JPH0657001A (ja) 鎖状ポリオルガノシランの製造方法
JP2015030708A (ja) シリル基含有ノルボルネン化合物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6252429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150