JP6251580B2 - 高所係止用フック - Google Patents
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Description
この高所係止用フックには、係止した支持部材を抜け止めするストッパが設けられているが、フックを支持部材に係止させたり作業終了後に支持部材から外したりする際にはストッパを抜け止め位置から退避させる必要があり、このストッパの退避を実現するために種々の提案がなされている。例えば特許文献1には、フックを連結した操作棒の先端に設けたネジ部に押圧片を螺合させ、この押圧片をバネによって抜け止め位置へ付勢されるキャップ(ストッパ)の端部に当接させて、操作棒の回転操作による押圧片のネジ送りでキャップを退避位置へ揺動させるようにした親綱取付具の発明が記載されている。また、特許文献2には、フックへ連結される片開翼(ストッパ)をバネによって抜け止め位置へ付勢すると共に、ストッパに補助翼を設けて、操作棒の先端に設けたフックを補助翼に係止させてストッパを連係動作させて退避位置へ移動させるようにした高所係止用フックの発明が記載されている。さらに、特許文献3には、フックにゲート(ストッパ)の中央部を軸によって回転可能に連結して、ストッパの端部を操作棒によって持ち上げることで、ゲートに設けたガイドピンをフックに設けたガイドに沿って摺動させながら退避位置へ回転させるようにした遠隔脱着型ゲート付きフックの発明が記載されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、リンク部材を、フック本体を挟んで左右一対設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、フック本体に操作棒が遊挿されるスリーブを設けてフック本体を操作棒に沿ってスライド可能としたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、リンク部材を左右一対設けたことで、左右のバランスを維持してストッパをスムーズに開閉動作させることができる。また、操作棒に対するフック本体の回り止め作用も得られる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、スリーブの採用により操作棒に対するフック本体のスライドを傾きなく円滑に行うことができる。
図1は、高所係止用フックの一例を示す側面図で、図1では左側を前方、右側を後方として説明する。高所係止用フック1は、前側に係止側開口3を有して上端を平坦とした鋼製で鈎状のフック本体2を備え、フック本体2の下端には、親綱等を接続する接続孔4が形成されている。また、フック本体2の下部後方側には、スリーブ5が上下方向へ一体に設けられて、スリーブ5内に操作棒6がスライド可能に挿入されている。この操作棒6の上端には、図2,3に示すように、抜け止め部となる鋼製で倒コ字状のホルダ7が、左右の側板8,8を前後方向に向けた姿勢でボルト9によって固定されており、ホルダ7がスリーブ5の上端に当接することで、スリーブ5から下方への操作棒6の抜けが規制されるようになっている。
その後、操作棒6から手を離すと、今度は操作棒6が自重によってフック本体2に対して下降して下限位置に移動するため、前述のようにステー18,18を介してストッパ10を図1の閉塞位置に移動させる。よって、フック本体2はストッパ10によって支持部材Wからの抜け止めがなされた状態となる。このとき、操作棒6は自重によって常に下限位置に付勢されるため、ステー18,18の略水平姿勢は維持されてストッパ10も閉塞位置で保持される。
さらに、フック本体2に操作棒6が遊挿されるスリーブ5を設けてフック本体2を操作棒6に沿ってスライド可能としているので、操作棒6に対するフック本体2のスライドを傾きなく円滑に行うことができる。
一方、ストッパも、上記形態のようにアームとフック板との複数の部材からなるものに限らず、単一の部材で形成してもよく、形状も、棒材を使用したり、板材をコ字状に折曲したり等、上記形態に限定されない。先端のフック形状をなくしてストッパ先端がフック板に設けた溝等に係止する構造としても差し支えない。フック本体の形状も先端に係止孔や溝を直接形成する等して設計変更可能である。
Claims (3)
- 前側に係止側開口を有する鈎状のフック本体に、下端が前記フック本体の下部へ回転可能に連結されて前記係止側開口を前記フック本体の内側から閉塞する閉塞位置と、前記内側へ退避して前記係止側開口を開放する開放位置との間を移動可能なストッパを設け、前記フック本体における前記係止側開口よりも後方部位に操作棒を上下方向に連結した高所係止用フックであって、
前記フック本体を前記操作棒に沿ってスライド可能に連結すると共に、前記操作棒の上端に前記フック本体の上方への抜け止め部を設けて、前記ストッパと前記抜け止め部との間に、前記抜け止め部による前記フック本体の抜け止め位置で前記ストッパを前記閉塞位置へ移動させ、前記フック本体に対する前記操作棒の相対的な上昇に伴う前記抜け止め部の上昇位置で前記ストッパを前記開放位置へ移動させるリンク部材を架設したことを特徴とする高所係止用フック。 - 前記リンク部材を、前記フック本体を挟んで左右一対設けたことを特徴とする請求項1に記載の高所係止用フック。
- 前記フック本体に前記操作棒が遊挿されるスリーブを設けて前記フック本体を前記操作棒に沿ってスライド可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の高所係止用フック。
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Applications Claiming Priority (1)
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- 2014-01-22 JP JP2014009651A patent/JP6251580B2/ja not_active Expired - Fee Related
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