JP6250232B1 - 湾曲操作装置及びこれを適用した内視鏡 - Google Patents

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Abstract

湾曲操作装置は、操作部3に設けられ所定の方向に傾動可能に支持される湾曲操作部材45と、操作部の先端側に設けられた湾曲部7と、湾曲操作部材に一端が接続されて湾曲操作部材の変位に応じて牽引弛緩される操作ワイヤ65a、65b、65c、65dと、湾曲部に先端が接続されて牽引弛緩により湾曲部を湾曲させる牽引ワイヤ23a、23b、23c、23dと、操作ワイヤの他端が第1の位置64xに連結され第1の位置から操作部の長手軸Oの軸周り方向に所定の角度移動した第2の位置64yに牽引ワイヤの基端が連結され操作ワイヤの牽引弛緩に応じて変位可能に保持された連結部材60とを具備してなる。

Description

この発明は、湾曲操作部材の傾動操作に連動させて湾曲部を湾曲動作させ得る湾曲操作装置及び内視鏡に関するものである。
従来、生体の体内や構造物の内部等、外部からは観察が困難となる被検体を観察するために、被検体の内部に対して、観察手段を備えた細長形状の挿入部を挿入して内部観察を可能とする内視鏡が、例えば医療分野または工業分野において広く利用されている。
この種の内視鏡の挿入部には、被検体の内部への挿入性及び観察性を向上させるために、先端部近傍を湾曲自在に構成した湾曲部が設けられている。この湾曲部は、操作部に設けられた湾曲操作装置によって湾曲操作される。
従来の内視鏡において、挿入部の湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作装置としては、例えば棒形状の湾曲操作部材(ジョイスティック)を傾動操作するタイプのものや、回転ダイヤル形状の湾曲操作部材(操作ノブ)を回転操作するタイプのもの等、各種の形態の湾曲操作装置がある。例えば日本国特許公開2007−325958号公報等によって開示されている湾曲操作装置は、ジョイスティック型の湾曲操作部材を有するものである。
この種の湾曲操作装置は、湾曲操作部材のほか、各種の構成部材によって構成されている。これらの構成部材のうち湾曲操作部材以外の構成部材は、主に操作部の内部に配設されている。また、湾曲操作部材と湾曲部との間を接続するワイヤー部材が操作部及び挿入部内に挿通配置されている。
さらに、従来の内視鏡の操作部内部には、例えば吸引操作に連動する吸引機構に関する構成部材や、送気操作や送水操作に連動する送気送水機構に関する構成部材等、各種の構成部材が内蔵配置されている。そして、吸引チューブや送気チューブ及び送水チューブ等のほか光源装置からのライトガイド等は、上記ワイヤー部材と同様に操作部及び挿入部内に挿通配置されている。
このように従来の内視鏡においては、操作部内部に各種の構成部材が固定配置されているが、操作部を小型化するのに際しては、操作部の内部における各種構成部材を効率的に配置する工夫が必要となる。
ところが、従来の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤー部材は、挿入軸方向に可動する構成のため、他の固定構成部材、例えば吸引チューブ等との干渉を避けて配置する必要がある。
そのために、従来の湾曲操作装置においては、例えば湾曲操作部材と湾曲部との間をワイヤー部材で接続するのに際し、操作部の内部において、ワイヤー部材の牽引方向を変換する牽引方向変換部材を設けたり、湾曲操作部材の傾動方向(上下左右の正方向)に対してワイヤー部材を斜め方向に配置する等、ワイヤー部材の配置を工夫することによって、操作部内においてワイヤー部材が他の構成部材と干渉するのを避けるための構成がとられている。
しかしながら、例えば湾曲操作部材の傾動方向(上下左右の正方向)に対してワイヤー部材を斜め方向に配置する構成では、挿入部を挿通するワイヤー部材もまた同様の配置にする必要がある。このことから、当該構成では、挿入部の内部における各種構成物のレイアウトに制限が生じてしまい、よって、挿入部の細径化を阻害する要因になってしまう可能性がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、湾曲操作部材の傾動操作に連動させて湾曲部を湾曲動作させ得る湾曲操作装置と、この湾曲操作装置を操作部内部に具備する内視鏡において、湾曲操作装置のワイヤー部材の牽引方向を変換するための機構を簡単な構成で実現し、操作部が大型化するのを抑止しながら、ワイヤー部材の操作部及び挿入部内における配置の自由度を広げ得る構成を有する湾曲操作装置及びこれを適用した内視鏡を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の湾曲操作装置は、操作部に設けられ、所定の方向に傾動可能に支持される湾曲操作部材と、前記操作部の先端側に設けられた湾曲部と、前記湾曲操作部材に一端が接続されて、前記湾曲操作部材の変位に応じて牽引弛緩される操作ワイヤと、前記湾曲部に先端が接続されて、牽引弛緩により前記湾曲部を湾曲させる牽引ワイヤと、前記操作ワイヤの他端が第1の位置に連結され、前記第1の位置から前記操作部の長手軸の軸周り方向に所定の角度移動した第2の位置に前記牽引ワイヤの基端が連結され、前記操作ワイヤの牽引弛緩に応じて変位可能に保持された連結部材と、を具備する。
本発明の一態様の内視鏡は、操作部と、前記操作部の先端側に連設され細長管形状に形成される挿入部とを有し、前記操作部の内部に前記湾曲操作装置を備えてなる。上記湾曲操作装置を具備する。
本発明によれば、湾曲操作部材の傾動操作に連動させて湾曲部を湾曲動作させ得る湾曲操作装置と、この湾曲操作装置を操作部内部に具備する内視鏡において、湾曲操作装置のワイヤー部材の牽引方向を変換するための機構を簡単な構成で実現し、操作部が大型化するのを抑止しながら、ワイヤー部材の操作部及び挿入部内における配置の自由度を広げ得る構成を有する湾曲操作装置及びこれを適用した内視鏡を提供することができる。
本発明の一実施形態の湾曲操作装置を具備する内視鏡の外観を示す正面図 図1の内視鏡の外観を示す右側面図 図1の内視鏡の外観を示す上面図 図1の内視鏡の先端部および湾曲部の要部を示す横断面図 図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引部材とシリンダとの配置関係を示す説明図 図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引機構とシリンダとの配置関係を示す斜視図 図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引機構の内部構造体を示す斜視図 図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引機構の内部構造体を示す分解斜視図 図1の内視鏡の操作部の要部断面図 図1の内視鏡の操作部内における中継円板機構の配置を示す図 図1の内視鏡の操作部内における中継円板機構の断面を拡大して示す要部拡大断面図(図9の[11]−[11]線に沿う断面図) 本発明の湾曲操作装置における中継円板機構の第1の変形例を示す図 本発明の湾曲操作装置における中継円板機構の第2の変形例を示す図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさで示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これら各図面に記載された構成要素の数量や構成要素の形状や構成要素の大きさの比率や各構成要素の相対的な位置関係等に関し、図示の形態のみに限定されるものではない。
[一実施形態]
図1は、本発明の一実施形態の湾曲操作装置を具備する内視鏡の外観を示す正面図である。図2は、図1の内視鏡の外観を示す右側面図である。図3は、図1の内視鏡の外観を示す上面図である。図4は、図1の内視鏡の先端部および湾曲部の要部を示す横断面図である。図5は図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引部材とシリンダとの配置関係を示す説明図である。図6は、図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引機構とシリンダとの配置関係を示す斜視図である。図7は、図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引機構の内部構造体を示す斜視図である。図8は、図1の内視鏡における湾曲操作装置のワイヤ牽引機構の内部構造体を示す分解斜視図である。図9は、図1の内視鏡の操作部の要部断面図である。図10は、図1の内視鏡の操作部内における中継円板機構の配置を示す図である。図11は、図1の内視鏡の操作部内における中継円板機構の断面を拡大して示す要部拡大断面図である。図11は、図9の[11]−[11]線に沿う断面図である。
本実施形態の内視鏡1は気管支用の内視鏡1である。この内視鏡1は、図1、図2に示すように、細長管状に形成された挿入部2と、この挿入部2の基端に連設された操作部3と、この操作部3から延設された内視鏡ケーブルであるユニバーサルコード4(図2では不図示)と、このユニバーサルコード4の先端に配設された内視鏡コネクタ5(図2では不図示)と、を備えて構成されている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部6、湾曲部7、可撓管部8が連設され、全体として可撓性を有する管状部材によって構成されている。なお、換言すれば、湾曲部7は、操作部3の先端側(に設けられた挿入部2の先端側)に設けられている構成部材であると言える。
操作部3は、可撓管部8の基端を覆った状態にて当該可撓管部8に接続された折れ止部30と、この折れ止部30に連設され使用者(ユーザ)の手によって把持可能な把持部31と、この把持部31の基端側に連設された操作部本体32と、を有して構成されている。
なお、本実施形態において、操作部3における挿入軸O(図1参照)回りの方向は使用者が把持部31を把持した状態を基準として定義されている。具体的には、操作部3には、把持部31を把持した使用者を基準とする前後左右方向(前面、背面および左右側面など)が定義されている。
操作部3の把持部31は、図1に示すように、挿入軸O(中心軸)に対して左右対称な形状に形成され、使用者が左手または右手の何れの手によっても同様に把持することが可能となっている。
また、把持部31の先端側の前面には、処置具挿通部35が設けられている。この処置具挿通部35は、各所の処置具(不図示)を挿入する処置具挿通口35aを備えて構成されている。
操作部3の操作部本体32の左右形状は挿入軸Oに対して左右対称に膨出された形状となっており、この操作部本体32の先端側の左右側面には、把持部31を把持した使用者の人差し指などを操作ボタン群40に導くガイド用凹部32aがそれぞれ形成されている。
処置具挿通口35aは、操作部3の内部において、図示しない分岐部材を介して、後述する処置具挿通チャンネル13(図4参照)が連通されている。また、処置具挿通部35には、処置具挿通口35aを閉塞するための蓋部材である鉗子栓(不図示)が着脱自在に配設される。
操作部本体32は、把持部31の基端側において、主として左右側方および前方に膨出された略部分球状をなす中空部材によって構成されている。この操作部本体32の前面側には、内視鏡1の各種機能を実行するための操作ボタン群40が配設されている。
これら操作ボタン群40は、例えば、操作部本体32に着脱自在に装着された吸引バルブ41から突出する吸引ボタン41aと、内視鏡1に関する各種機能の中から任意の機能を割り当てることが可能な2つのボタンスイッチ42と、を有して構成されている。
これら吸引ボタン41aおよびボタンスイッチ42は、操作部本体32の前面側において、左右対称となるよう配置されている。
即ち、本実施形態の吸引ボタン41aは、挿入軸Oに重畳するよう、操作部本体32の左右幅方向の中央に配置されている。
また、2つのボタンスイッチ42は、吸引ボタン41aよりも先端側において、挿入軸Oを挟んで左右対称な位置に配置されている。
操作部本体32の背面側には、図2に示すように、湾曲部7に対する湾曲操作を行うための操作レバーであり湾曲レバー45が配設されている(図1、図3では不図示)。この湾曲レバー45は、図2、図3に示す符号O1、即ち当該湾曲レバー45のレバー軸O1周りに傾動するように構成されている。つまり、湾曲レバー45は、操作部3に設けられ、所定の方向に傾動可能に支持される湾曲操作部材である。
この湾曲レバー45の傾動方向は、例えば図3に示すように、挿入軸Oに直交する方向である操作部3の左右幅方向に傾動操作の左右方向が定義され、この左右幅方向に直交する方向に上下方向が定義されている。
より具体的には、本実施形態の湾曲レバー45の傾動方向は、例えば、図3中の紙面左側が湾曲部7を左側に湾曲させるための傾動方向(左傾動方向)、図3中の紙面右側が湾曲部7を右側に湾曲させるための傾動方向(右傾動方向)、図3中の紙面下側が湾曲部7を上側に湾曲させるための傾動方向(上傾動方向)、図3中の紙面上側が湾曲部7を下側に湾曲させるための傾動方向(下傾動方向)としてそれぞれ定義されている。
湾曲レバー45の突端部には、使用者の親指などを当接させることが可能な指当て部46が設けられている(図2、図3参照)。
この操作部本体32の一側部(例えば、左側部)からは、ユニバーサルコード4が延出されている。このユニバーサルコード4は、挿入部2の内部を通じて先端部6側から操作部3に至り、さらに操作部3から延出する各種信号線などを内部に挿通するとともに、光源装置(不図示)からのライトガイド(不図示)を挿通し、さらに送気送水装置(不図示)から延出される送気送水用チューブを挿通する複合ケーブルである。
ユニバーサルコード4の端部に設けられた内視鏡コネクタ5(図1参照)は、外部機器のビデオプロセッサ(不図示)との間を接続する信号ケーブルが接続される電気コネクタ部5aを側面部に有するとともに、外部機器である光源装置との間を接続するライトガイドおよび電気ケーブルが接続される光源コネクタ部5bと、を有して構成されている。
図4に示すように、先端部6内には、金属製の先端硬質部10が設けられ、この先端硬質部10にはCCD、CMOSなどの撮像素子を内蔵した撮像ユニット11、一対のライトガイド(不図示)、処置具挿通チャンネル13が保持されている。
また、先端部6内において、先端硬質部10の基端側には、略円筒形状をなす最先端湾曲駒20が外嵌され、この最先端湾曲駒20の外周が湾曲ゴム22によって覆われている。最先端湾曲駒20の内周には、挿入軸O回りの4箇所にワイヤ固定部(不図示)が設けられ、各ワイヤ固定部には、挿入部2内に挿通された牽引ワイヤとしての4本の湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d;牽引ワイヤ)の各先端がそれぞれ固定されている。ここで、湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d)は、湾曲部7(の最先端湾曲駒20)に先端が接続されて、牽引弛緩により湾曲部7を湾曲させる牽引ワイヤーである。なお、上記湾曲操作ワイヤについて、図4においては、単に符号23を用いて図示している。
湾曲部7は、操作部3に対する術者などの操作入力に応じて、上下左右方向(UP−DOWN/RIGHT−LEFT)を含む挿入軸O回りの全方向へと能動的に湾曲させ得るように構成されている。
即ち、本実施形態の湾曲部7は、複数の湾曲駒25が、挿入部2の上下方向に配置された枢軸部25aと、挿入部2の左右方向に配置された枢軸部25bと、を交互に介して連結された湾曲駒組24を有して構成されている。
この湾曲駒組24の内部には、撮像ユニット11から延在する信号ケーブル11a、ライトガイド(不図示)、処置具挿通チャンネル13が、先端部6内と略同様の配置にて挿通されている。
また、湾曲駒組24を構成する所定の湾曲駒25には、挿入軸O回りの回転配置が上述の各ワイヤ固定部(不図示)と略同様となる位置に、各湾曲操作ワイヤ(牽引ワイヤ)をそれぞれ挿通するワイヤガイド(図示せず)が形成されている。さらに、湾曲駒組24の外周は、先端部6側から延在する湾曲ゴム22によって覆われている。
可撓管部8は、受動的に湾曲可能な可撓性を有する管状部材によって構成されている。この可撓管部8の内部には、上述の信号ケーブル11a、ライトガイド(不図示)、処置具挿通チャンネル13が挿通されている(図1、図2においては何れも不図示)。
次に、操作部3に内蔵される各部の構成について、以下に詳しく説明する。
図6に示すように、操作部本体32の内部には、吸引バルブ41に連設するシリンダ43が設けられている。このシリンダ43は、吸引バルブ41を着脱自在に装着可能となっており、吸引ボタン41aの配置に対応して挿入軸Oに重畳するよう、操作部本体32の左右幅方向の中央に配置されている。
湾曲レバー45は、例えば、上下左右方向を含む全方向に傾動可能なジョイスティック型の棒状部材によって構成されている。この湾曲レバー45は、操作部本体32の背面側において、左右対称となる位置に配置されている。
即ち、本実施形態において、湾曲レバー45は、挿入軸Oに重畳するように、操作部本体32の左右幅方向の中央に配置されている。なお、図9に示すように、湾曲レバー45が自然状態(無負荷状態;非操作状態)において、当該湾曲レバー45のレバー軸O1は、操作部本体32の長手方向(挿入軸O)に対して所定の角度θを有するように配設されている。
図5〜図8に示すように、操作部3の内部において、湾曲レバー45の基端側にはワイヤ牽引機構50が連設されている。このワイヤ牽引機構50には、後述するように、連結部材である中継円板機構60(図5〜図8では不図示、図9等参照)を介して先端側の各湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d;牽引ワイヤ)が接続されている。
そして、湾曲レバー45は、これらワイヤ牽引機構50及び中継円板機構60と共に湾曲部7を任意の方向に湾曲動作させるための湾曲操作装置70(図9参照)を構成している。
図6〜図8に示すワイヤ牽引機構50は、ハウジング51(図7では不図示)と、このハウジング51内に回動(揺動)自在に軸支される回動枠52(図6では不可視)と、この回動枠52内に回動(揺動)自在に軸支されるベース部材53(図8参照)と、このベース部材53に固設されるワイヤ牽引部材54(図6では不可視)と、を有して構成されている。
ハウジング51は、略円筒形状をなす部材によって構成され、このハウジング51の周壁には、図8に示すように、互いに対向する軸孔51aが穿設されている。
回動枠52は、例えば、略矩形形状をなす枠体によって構成されている。この回動枠52には、図8に示すように、長手方向両端部の中央に互いに対向する一対のねじ孔52aが穿設され、さらに、短手方向両端部の中央に互いに対向する一対の軸孔52bが穿設されている。
そして、ハウジング51の各軸孔51aにそれぞれ挿通されたビス55が各ねじ孔52aに螺合することにより、回動枠52はハウジング51に対して、各ビス55、各軸孔51a、各ねじ孔52aを結ぶ軸線を中心として回動自在に軸支されている。
ベース部材53は、略円柱形状をなす部材によって構成されている。このベース部材53の中心軸上には、湾曲レバー45が一体形成されている。また、ベース部材53の周部には、互いに対向する一対の平坦部53bが形成され、さらに、これら平坦部53bを貫通するねじ孔53cが穿設されている(図8参照)。
このねじ孔53cには、回動枠52の各軸孔52bにそれぞれ挿通されたビス56が螺合され、これにより、ベース部材53は回動枠52に対してビス56、軸孔52b、ねじ孔53cを結ぶ軸線を中心として回動自在に軸支されている。
そして、このようにベース部材53が回動枠52を介してハウジング51に支持されることにより、ベース部材53に対して一体に連設された湾曲レバー45は任意の方向に対して傾動することが可能となっている。
ワイヤ牽引部材54は、図7、図8に示すように、互いに異なる4方向にアーム部54bが延出された板状の部材によって構成されている。本実施形態において、より具体的には、ワイヤ牽引部材54は、互いに隣接するアーム部54bのなす角度が90度に設定された十字状の板状部材によって構成され、その中心部54aが複数のビス57(本例では4本)を介してベース部材53に固定されている。
即ち、ワイヤ牽引部材54にはベース部材53を介して湾曲レバー45が連結され、これにより、各アーム部54bの先端側は、湾曲レバー45の傾動動作に連動して変位可能となっている。
また、このように変位可能に支持された各アーム部54bの先端側には、ワイヤ固定孔54cが穿設されている。各ワイヤ固定孔54cには、四本の操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの各一端が固定されている。つまり、上記操作ワイヤ(65a、65b、65c、65d)は、湾曲レバー45((湾曲操作部材)に繋がるワイヤ牽引部材54のアーム部54b)に一端が接続されて、湾曲レバー45(湾曲操作部材)の変位に応じて牽引弛緩される線状部材である。
ここで、各ワイヤ固定孔54cに対する各操作ワイヤ65a、65b、65c、65dは、例えば、図5に示すように配置されているものとする。即ち、湾曲レバー45を左傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65a、65cが牽引されるように、図5に示す右上のアーム部54bに操作ワイヤ65aが、同図5に示す右下のアーム部54bに操作ワイヤ65cがそれぞれ固定されている。
同様に、湾曲レバー45を右傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65b、65dが牽引されるように、図5に示す左上のアーム部54bに操作ワイヤ65bが、同図5に示す左下のアーム部54bに操作ワイヤ65dがそれぞれ固定されている。
同様に、湾曲レバー45を上傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65a、65bが牽引されるように、図5に示す右上のアーム部54bに操作ワイヤ65aが、同図5に示す左上のアーム部54bに操作ワイヤ65bがそれぞれ固定されている。
同様に、湾曲レバー45を下傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65c、65dが牽引されるように、図5に示す右下のアーム部54bに操作ワイヤ65cが、同図5に示す左下のアーム部54bに操作ワイヤ65dがそれぞれ固定されている。
なお、各アーム部54bのなす角度は90度に限定されるものではなく、例えば、当該90度を基準とする±30度の範囲内において任意に変更することも可能である。
このように構成されたワイヤ牽引機構50は、操作部本体32内において、シリンダ43と前後に対向するよう配置されている(図5、図6等参照)。この場合において、ワイヤ牽引機構50は、各アーム部54bが湾曲レバー45に定義された上下左右の傾動方向に対して当該湾曲レバー45のレバー軸O1回りにそれぞれ30度〜60度の範囲内で回転移動させた位置(例えば、45度回転移動させた位置)に配置されている。
これにより、例えば、図6に示されるように、ワイヤ牽引機構50は、ワイヤ牽引部材54の2つのアーム部54bの間に、シリンダ43を臨み得る状態に配置されている。
中継円板機構60は、図9、図10、図11に示すように、操作部本体32内から把持部33内へと延在する左右一対のステー61、62と、このステー62に対し回動(揺動)自在に軸支されるハウジング63と、このハウジング63内で回動(揺動)自在に軸支される回動枠64と、によって構成されている。
上記中継円板機構60の基本的な構成は、上記ワイヤ牽引機構50と略同様である。即ち、挿入軸Oに対してそれぞれ直交し、かつ互いに直交する二軸(軸部66、ビス67を各挿通する二軸、即ち図11のX軸及びY軸)を支軸(回転中心)としてハウジング63及び回動枠64が回動(揺動)自在に軸支される構成となっている。
ハウジング63は、略円環形状をなす部材によって構成される第1の円環形状部材である。このハウジング63の周壁には、図11に示すように、互いに対向する位置に設けられそれぞれが径方向外方に向けて突出するように形成された一対の軸部66が突設されている(左右方向)。さらに、同ハウジング63の周壁には、上記一対の軸部66に対して角度略90度回転した位置に、互いに対向するように設けられた軸孔66aが穿設されている(上下方向)。
回動枠64は、略円環形状をなす部材によって構成される第2の円環形状部材である。この回動枠64の周壁には、図11に示すように、互いに対向するように、かつ当該中継円板機構60を組み立てた状態としたときに、上記軸孔66aに対向する位置に一対のねじ孔64aが穿設されている。
そして、ハウジング63の各軸部66は、上記ステー62のそれぞれに形成された軸孔62aに嵌合している。これにより、ハウジング63は一対のステー62に挟まれた状態で、図11に示すX軸周りに回動(揺動)自在に構成されている。ここで、X軸は、各軸部66、各軸孔62aを結ぶ軸線である。
また、ハウジング63の各軸孔66aには、ビス67がそれぞれに挿通され、さらに、当該ビス67のそれぞれは、回動枠64の各ねじ孔64aに螺合している。これにより、ハウジング63に対して回動枠64は、図11に示すY軸周りに回動(揺動)自在に構成されている。ここで、Y軸は、各ビス67、各軸孔66a、各ねじ孔64aを結ぶ軸線である。そして、Y軸と上記X軸とは、上記ハウジング63及び回動枠64の平面内で互いに直交する軸線である。なお、ここで、上記ハウジング63及び回動枠64の平面とは、両部材(63、64)の各断面(図11参照)が略円形となる面をいうものとする。
この構成により、ハウジング63(第1の円環形状部材)は、外周に突設し対向配置される一対の軸部66を支軸(X軸)として回動枠64(第2の円環形状部材)と共に同じ方向に揺動自在に設けられている。また、回動枠64(第2の円環形状部材)は、ハウジング63(第1の円環形状部材)の一対の軸部66(支軸;X軸)に対して直交するY軸を支軸としてハウジング63(第1の円環形状部材)とは独立して揺動自在に設けられている。
なお、上記実施形態においては、ハウジング63に軸部66を設けて、この軸部66を支軸として上記一対のステー62に対してX軸周りに回動(揺動)自在に構成しているが、この例に限られることはない。例えば、ハウジング63の外周面の対向する位置に一対の孔部を設け、この一対の孔部のそれぞれに挿通するビスを介して上記一対のステー62に対してX軸周りに回動(揺動)自在に構成することもできる。また、上記一対の軸部66は、外周に突設した形態を例示したが、これに限らず、内側に向けて突設される形態も考えられる。
そして、回動枠64には、周方向に所定の間隔を置いて複数の孔部64x、64yがそれぞれ穿設されている。本実施形態において、上記複数の孔部64x、64yは、それぞれ四個ずつ設けた例を示している。
即ち、上記複数の孔部64x、64yのうち、四つの孔部64xには、操作部側から延出される四本の操作ワイヤ(65a、65b、65c、65d)のそれぞれの他端が固定される。操作部側から延出される四本の操作ワイヤ(65a、65b、65c、65d)は、上記ワイヤ牽引部材54の各アーム部54bのワイヤ固定孔54cに一端が固定され、当該中継円板機構60まで延出されるワイヤである。
具体的に説明すると、上記ワイヤ牽引部材54の各アーム部54bのワイヤ固定孔54cには、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの基端側が接続されている。一方、回動枠64の四つの孔部64xには、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの先端側が接続されている。
ここで、回動枠64の四つの孔部64xには、上記ワイヤ牽引部材54の各アーム部54bのワイヤ固定孔54cに対応させて操作ワイヤ65a、65b、65c、65dのいずれかが固定される。例えば、湾曲レバー45を左傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65a、65cが牽引されるように、図11に示す右上の孔部64xに操作ワイヤ65aが、同図11に示す右下の孔部64xに操作ワイヤ65cがそれぞれ固定されている。
同様に、湾曲レバー45を右傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65b、65dが牽引されるように、図11に示す左上の孔部64xに操作ワイヤ65bが、同図11に示す左下の孔部64xに操作ワイヤ65dがそれぞれ固定されている。
同様に、湾曲レバー45を上傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65a、65bが牽引されるように、図11に示す右上の孔部64xに操作ワイヤ65aが、同図11に示す左上の孔部64xに操作ワイヤ65bがそれぞれ固定されている。
同様に、湾曲レバー45を下傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65c、65dが牽引されるように、図11に示す右下の孔部64xに操作ワイヤ65cが、同図11に示す左下の孔部64xに操作ワイヤ65dがそれぞれ固定されている。
また、上記複数の孔部64x、64yのうち、四つの孔部64yには、先端側へ延出し、湾曲部7の最先端湾曲駒20のワイヤ固定部(不図示)に固定される四本のワイヤ(23a、23b、23c、23d)のそれぞれの他端が固定される。
なお、各操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの中途には、操作部本体32内で回動軸(71、72)に回動自在に軸支された4つのプーリ(68a、68b、68c、68d)が配置されている(図7、図9参照;なお、図9においてはプーリは2個のみ図示されている)。
上記4つのプーリは、ワイヤ牽引部材54の各アーム部54bに接続された4本の操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの延設方向を、操作部3の内部において変更するための構成部材である。
また、回動枠64の四つの孔部65yには、湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d)の基端側が接続されている。なお、各湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d)の先端側は、上述したように、湾曲部7の最先端湾曲駒20のワイヤ固定部(不図示)に固定されている。
例えば、湾曲レバー45を左傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65a、65cが牽引されることで、湾曲操作ワイヤ23cが牽引されるように、図11に示す右側の孔部64yに湾曲操作ワイヤ23cが固定されている。
同様に、湾曲レバー45を右傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65b、65dが牽引されることで、湾曲操作ワイヤ23dが牽引されるように、図11に示す左側の孔部64yに湾曲操作ワイヤ23dが固定されている。
同様に、湾曲レバー45を上傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65a、65bが牽引されることで、湾曲操作ワイヤ23aが牽引されるように、図11に示す上側の孔部64yに湾曲操作ワイヤ23aが固定されている。
同様に、湾曲レバー45を下傾動方向に傾動させたときには操作ワイヤ65c、65dが牽引されることで、湾曲操作ワイヤ23bが牽引されるように、図11に示す下側の孔部64yに湾曲操作ワイヤ23bが固定されている。
簡略に説明すると、連結部材である中継円板機構60の回動枠64においては、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの他端が第1の位置である孔部64xに連結され、この孔部64x(第1の位置)から操作部3の挿入軸O(長手軸)の軸周り方向に所定の角度だけ移動した位置にある第2の位置である孔部64yに湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d;牽引ワイヤ)の基端が連結され、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの牽引弛緩に応じて変位可能に保持されている。
このような構成において、例えば、使用者が操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を左傾動方向に傾動させると、主として、右傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された2つの操作ワイヤ65a、65cが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65a、65cへの牽引は、対応する回動枠64の二つの孔部64xに伝達され、回動枠64は操作ワイヤ65a、65cの牽引弛緩量に応じた角度にて揺動する。このとき、回動枠64は、湾曲操作ワイヤ23cを牽引することになる。したがって、湾曲部7内においては、湾曲方向左側に位置する湾曲操作ワイヤ23cが回動枠64によって牽引弛緩され、湾曲部7は左側に湾曲される。
また、例えば、使用者が操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を右傾動方向に傾動させると、主として、左傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された2つの操作ワイヤ65b、65dが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65b、65dへの牽引は、対応する回動枠64の二つの孔部64xに伝達され、回動枠64は操作ワイヤ65b、65dの牽引弛緩量に応じた角度にて揺動される。このとき、回動枠64は、湾曲操作ワイヤ23dを牽引することになる。したがって、湾曲部7内においては、湾曲方向左側に位置する湾曲操作ワイヤ23dが回動枠64によって牽引弛緩され、湾曲部7は右側に湾曲される。
また、例えば、使用者が操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を上傾動方向に傾動させると、主として、下傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された2つの操作ワイヤ65c、65dが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65c、65dへの牽引は、対応する回動枠64の二つの孔部64xに伝達され、回動枠64は操作ワイヤ65c、65dの牽引弛緩量に応じた角度にて揺動される。このとき、回動枠64は、湾曲操作ワイヤ23bを牽引することになる。したがって、湾曲部7内においては、湾曲方向左側に位置する湾曲操作ワイヤ23bが回動枠64によって牽引弛緩され、湾曲部7は下側に湾曲される。
また、例えば、使用者が操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を下傾動方向に傾動させると、主として、上傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された2つの操作ワイヤ65a、65bが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65a、65bへの牽引は、対応する回動枠64の二つの孔部64xに伝達され、回動枠64は操作ワイヤ65a、65bの牽引弛緩量に応じた角度にて揺動される。このとき、回動枠64は、湾曲操作ワイヤ23aを牽引することになる。したがって、湾曲部7内においては、湾曲方向左側に位置する湾曲操作ワイヤ23aが回動枠64によって牽引弛緩され、湾曲部7は上側に湾曲される。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、湾曲操作部材の傾動操作に連動させて湾曲部を湾曲動作させ得る湾曲操作装置を備えた内視鏡において、操作部3に設けられ傾動可能に支持される湾曲レバー45(湾曲操作部材)を所定の方向に傾動操作することで、操作部3の先端側に設けられた湾曲部7を湾曲可能とするために、湾曲レバー45(湾曲操作部材)と湾曲部7との間を連結するワイヤー部材の途中に中継円板機構60(連結部材)を設けて構成している。
この場合において、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dは、一端が湾曲レバー45(湾曲操作部材)に接続され、他端が中継円板機構60(連結部材)の回動枠64の第1の位置である孔部64xに連結されている。
また、湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d;牽引ワイヤ)は、先端が湾曲部7に接続され、基端が中継円板機構60(連結部材)の回動枠64の上記孔部64x(第1の位置)から挿入軸(長手軸)Oの軸周り方向に所定の角度だけ移動した位置にある第2の位置である孔部64yに連結されている。
そして、中継円板機構60(連結部材)の回動枠64は、湾曲レバー45(湾曲操作部材)の変位に応じて牽引弛緩される操作ワイヤ65a、65b、65c、65dに応じて変位することにより、湾曲部7を湾曲させ得る。
したがって、これにより、中継円板機構を設けることによって、湾曲操作部材側の操作ワイヤの配置と、湾曲部側の牽引ワイヤの配置とを異なる配置となるように、容易に変換することができるので、操作部内において、吸引機構に関する構成部材やライトガイド等の各種の構成部材を配置する際のレイアウトの自由度をより広く確保することができると共に、操作部内の効率的なレイアウトを実現し、よって操作部自体の小型化をも実現することが可能となる。
[変形例]
上述の一実施形態の湾曲操作装置においては、中継円板機構60における回動枠64の形態を円形状に構成した例を示したが、この形態に限られることはない。例えば、次に示すような形態の回動枠による中継円板機構を構成することもできる。
図12は、本発明の湾曲操作装置における中継円板機構の第1の変形例を示す図である。この図12に示すように、本変形例の中継円板機構60Aは、基本的には上述の一実施形態の湾曲操作装置における中継円板機構60と略同様の構成を有する。上述の一実施形態における中継円板機構60では、回動枠64に設けられる複数の孔部64x(第1の位置)及び複数の孔部64y(第2の位置)は、同心円上に配置されるように構成している。これに対し、本変形例における中継円板機構60Aでは、回動枠64Aに設けられる複数の孔部64x(第1の位置)と、複数の孔部64y(第2の位置)とを、異なる半径を有する円上に配置されるように構成している。
具体的には、図12に示すように、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの他端が連結される第1の位置となる複数の孔部64xは、回動枠64Aにおいて、半径Aで示される円周上に形成されている。この場合において、複数の孔部64xは、図12の半径Aの円周上において、湾曲レバー45の傾動方向である上下左右の各正方向、即ち図12に示すX軸方向及びY軸方向に対して角度略30〜60度だけ回転した位置に形成されている。
一方、湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d;牽引ワイヤ)の基端が連結される第2の位置となる複数の孔部64yは、回動枠64Aにおいて、半径Bで示される円周上に形成されている。ここで、半径A>半径B>0であるものとする。この場合において、複数の孔部64yは、図12の半径Bの円周上において、湾曲レバー45の傾動方向である上下左右の各正方向、即ち図12に示すX軸及びY軸とそれぞれ交差する位置に形成されている。
このような構成により、上記第1の変形例においては、操作部側のワイヤー牽引量がA/B倍となるので、その結果、必要な牽引量を維持しながら、挿入部側の牽引ワイヤ(湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d)の配置をコンパクトに収めることができ、よって操作部3のさらなる小型化を実現することができる。
また、図13は、本発明の湾曲操作装置における中継円板機構の第2の変形例を示す図である。
図13に示す第2の変形例における中継円板機構60Bでは、回動枠64Bに設けられる複数の孔部64x(第1の位置)と、複数の孔部64y(第2の位置)との配置を次のように設定した構成としている。
即ち、図13に示すように、本変形例における中継円板機構60Bの回動枠64Bにおいて、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dの他端が連結される第1の位置となる複数の孔部64xは、半径Cで示される円周上に形成されている。この場合において、複数の孔部64xは、図13の半径Cの円周上において、湾曲レバー45の傾動方向である上下左右の各正方向、即ち図13に示すX軸方向及びY軸方向に対して角度略30〜60度だけ回転した位置に形成されている。
一方、湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d;牽引ワイヤ)の基端が連結される第2の位置となる複数の孔部64yは、回動枠64Bにおいて、D>E>0のときの長径=2D、短径=2Eとする楕円上に形成されている。この場合において、複数の孔部64yは、図13の上記楕円上において、湾曲レバー45の傾動方向である上下左右の各正方向、即ち図13に示すX軸及びY軸とそれぞれ交差する位置に形成されている。
このように、上記第2の変形例においては、挿入部側の牽引ワイヤ(湾曲操作ワイヤ(23a、23b、23c、23d))を楕円上に配置した構成とすることで、上下傾動方向と左右傾動方向とで牽引量の変換率を異なるように形成される。即ち、操作部側のワイヤー牽引量は、上下傾動方向でD/C倍となり、左右傾動方向でE/C倍となる。これにより、操作部3のサイズを変えることなく、各方向に必要な牽引量を設定することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。この発明は、添付のクレームによって限定される以外にはそれの特定の実施態様によって制約されない。
本出願は、2016年3月17日に日本国に出願された特許出願2016−053502号を優先権主張の基礎として出願するものである。
上記基礎出願により開示された内容は、本願の明細書と請求の範囲と図面に引用されているものである。
本発明は、医療分野の内視鏡制御装置だけでなく、工業分野の内視鏡制御装置にも適用することができる。

Claims (6)

  1. 操作部に設けられ、所定の方向に傾動可能に支持される湾曲操作部材と、
    前記操作部の先端側に設けられた湾曲部と、
    前記湾曲操作部材に一端が接続されて、前記湾曲操作部材の変位に応じて牽引弛緩される操作ワイヤと、
    前記湾曲部に先端が接続されて、牽引弛緩により前記湾曲部を湾曲させる牽引ワイヤと、
    前記操作ワイヤの他端が第1の位置に連結され、前記第1の位置から前記操作部の長手軸の軸周り方向に所定の角度移動した第2の位置に前記牽引ワイヤの基端が連結され、前記操作ワイヤの牽引弛緩に応じて変位可能に保持された連結部材と、
    を具備することを特徴とする湾曲操作装置。
  2. 前記連結部材は、第1の円環形状部材と、この第1の円環形状部材の内部で回動自在に支持される第2の円環形状部材とによって構成され、
    前記第1の円環形状部材は、対向配置される一対の軸部若しくは一対の孔部を支軸として前記第2の円環形状部材と共に同方向に揺動自在に設けられ、
    前記第2の円環形状部材は、前記第1の円環形状部材の前記支軸に対して直交する軸を支軸として前記第1の円環形状部材とは独立して揺動自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲操作装置。
  3. 前記連結部材における前記第1の位置と前記第2の位置とは、同心円上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲操作装置。
  4. 前記連結部材における前記第1の位置は、第1の半径を有する円上に配置され、前記第2の位置は、前記第1の半径とは異なる第2の半径を有する円上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲操作装置。
  5. 前記連結部材における前記第1の位置は円周上に配置され、前記第2の位置は楕円上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲操作装置。
  6. 操作部と、
    前記操作部の先端側に連設され細長管形状に形成される挿入部とを有し、
    前記操作部の内部に請求項1に記載の湾曲操作装置を備えてなることを特徴とする内視鏡。
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