JP6116777B1 - 湾曲操作装置および内視鏡 - Google Patents

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Abstract

湾曲操作装置70は、内視鏡1の操作部3の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバー45と、湾曲レバー45の傾動動作に連動して変位する複数のアーム部54bを備えたワイヤ牽引部材54と、複数のアーム部54bに接続されて、ワイヤ牽引部材54の変位に応じて内視鏡1の挿入部2に設けられた湾曲部7を湾曲動作する複数の操作ワイヤ65a〜65dと、湾曲部7が略直線状となる湾曲レバー45が中立位置のときに、複数の操作ワイヤ65a〜65dが略平行となるように複数のアーム部54bへと導く複数のプーリ68a〜68dと、を具備する。

Description

本発明は、湾曲レバーへの傾動操作に連動して湾曲部を湾曲動作させる湾曲操作装置および内視鏡に関する。
従来、生体の体内、構造物の内部など、観察が困難な被検体の内部の箇所を観察するために、被検体内に挿入可能な内視鏡が、例えば、医療分野または工業分野において広く利用されている。
このような内視鏡の挿入部には、被検体内の挿入性および観察性を向上させるための湾曲部が設けられている。この湾曲部は、操作部に設けられた湾曲操作装置により湾曲操作される。
例えば、日本国特開2007−325958号公報には、挿入部の湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作装置として、ジョイスティック型の管状操作装置が開示されている。
従来の湾曲操作装置は、ジョイスティック型の操作レバーに接続された操作ワイヤを牽引する操作力量を低減させるために、操作ワイヤの中途部が弛緩状態で巻回配置されるプーリを回転させるモータを備えて湾曲部を動作させる技術が開示されている。
しかしながら、一般的なハンディタイプの内視鏡では、操作部に従来のような駆動源であるモータなどの駆動装置を有する湾曲操作装置を設けようとすると、操作部が大型化および重量化してしまうという問題がある。
また、ジョイスティック型の湾曲レバーは、一般に、傾動可能な角度が制限されるため、操作ワイヤの牽引弛緩量を十分に確保することが必要となる。
そして、ハンディタイプの内視鏡では、操作部を把持する手による湾曲レバーの傾倒操作性を考慮した位置に湾曲レバーが設けられるため、湾曲レバーの傾倒操作による変位量に対する複数の操作ワイヤの牽引弛緩量を一定にすることが好ましい。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、操作部の大型化を防止し、湾曲レバーの傾倒による変位量に対する複数の操作ワイヤの牽引弛緩量が一定になると共に、湾曲部を所望の湾曲角度まで湾曲させるだけの操作ワイヤの牽引弛緩量が十分に得られる湾曲操作装置および内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様による湾曲操作装置は、内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、を具備し、少なくとも前記湾曲部を上側に湾曲させる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する2つの前記プーリが同一の回動軸上に配設されている
本発明の他の態様による湾曲操作装置は、内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、を具備し、前記湾曲部を上側に湾曲させる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する2つの前記プーリが同一の回動軸に軸支され、前記湾曲部を下側に湾曲させる前記2つの操作ワイヤとは異なる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する前記2つのプーリとは異なる2つの前記プーリが同一の回動軸に軸支されている。
本発明の他の態様による湾曲操作装置は、内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、を具備し、吸引バルブのシリンダが前記操作部に設けられ、前記ワイヤ牽引部材が前記複数のアーム部と前記シリンダが干渉しないように前記湾曲レバーの中心軸回りに回転移動させた位置に配置されていることを特徴とする湾曲操作装置。
また、本発明の一態様による内視鏡は、操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、を具備し、少なくとも前記湾曲部を上側に湾曲させる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する2つの前記プーリが同一の回動軸上に配設されている湾曲操作装置を備えている。
本発明の他の態様による内視鏡は、内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、を具備し、前記湾曲部を上側に湾曲させる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する2つの前記プーリが同一の回動軸に軸支され、前記湾曲部を下側に湾曲させる前記2つの操作ワイヤとは異なる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する前記2つのプーリとは異なる2つの前記プーリが同一の回動軸に軸支されている湾曲操作装置を備えている。
本発明の他の態様による内視鏡は、内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、を具備し、吸引バルブのシリンダが前記操作部に設けられ、前記ワイヤ牽引部材が前記複数のアーム部と前記シリンダが干渉しないように前記湾曲レバーの中心軸回りに回転移動させた位置に配置されている湾曲操作装置を備えている。
本発明によれば、操作部の大型化を防止し、湾曲レバーの傾倒による変位量に対する複数の操作ワイヤの牽引弛緩量が一定になると共に、湾曲部を所望の湾曲角度まで湾曲させるだけの操作ワイヤの牽引弛緩量が十分に得られる湾曲操作装置および内視鏡を提供することができる。
内視鏡の外観を示す正面図 内視鏡の外観を示す右側面図 内視鏡の外観を示す上面図 先端部および湾曲部の要部を示す横断面図 先端部を図4のV−V線に沿って示す断面図 ワイヤ牽引部材とシリンダとの配置関係を示す説明図 ワイヤ牽引機構とシリンダとの配置関係を示す斜視図 ワイヤ牽引機構の内部構造体を示す斜視図 ワイヤ牽引機構の内部構造体を示す分解斜視図 操作部の要部断面図 図10のXI矢視図 湾曲操作装置を示す説明図 第1の変形例の湾曲操作装置を示す説明図 第2の変形例の湾曲操作装置を示す説明図
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一態様に係り、図1は内視鏡の外観を示す正面図、図2は内視鏡の外観を示す右側面図、図3は内視鏡の外観を示す上面図、図4は先端部および湾曲部の要部を示す横断面図、図5は先端部を図4のV−V線に沿って示す断面図、図6はワイヤ牽引部材とシリンダとの配置関係を示す説明図、図7はワイヤ牽引機構とシリンダとの配置関係を示す斜視図、図8はワイヤ牽引機構の内部構造体を示す斜視図、図9はワイヤ牽引機構の内部構造体を示す分解斜視図、図10は操作部の要部断面図、図11は図10のXI矢視図、図12は湾曲操作装置を示す説明図、図13は第1の変形例の湾曲操作装置を示す説明図、図14は第2の変形例の湾曲操作装置を示す説明図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の内視鏡1は、気管支用の内視鏡1であり、この内視鏡1は細長管状に形成された挿入部2と、この挿入部2の基端に連設された操作部3と、この操作部3から延設された内視鏡ケーブルであるユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の先端に配設された内視鏡コネクタ5と、を備えて構成されている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部6、湾曲部7および可撓管部8が連設された可撓性を有する管状部材によって構成されている。
操作部3は、可撓管部8の基端を覆った状態にて当該可撓管部8に接続された折れ止部30と、この折れ止部30に連設され使用者などの手によって把持可能な把持部31と、この把持部31の基端側に連設された操作部本体32と、を有して構成されている。
なお、本実施形態において、操作部3における挿入軸O回りの方向などは使用者などが把持部31を把持した状態を基準として定義されており、具体的には、操作部3には、把持部31を把持した使用者などを基準とする前後左右方向(前面、背面および左右側面など)が定義されている。
操作部3の把持部31は、図1に示すように、挿入軸O(中心軸)に対して左右対称な形状に形成され、使用者などが左手または右手の何れの手によっても同様に把持することが可能となっている。
また、把持部31の先端側の前面には、処置具挿通部35が設けられている。この処置具挿通部35は、各所の処置具(不図示)を挿入する処置具挿通口35aを備えて構成されている。
操作部3の操作部本体32の左右形状は挿入軸Oに対して左右対称に膨出された形状となっており、この操作部本体32の先端側の左右側面には、把持部31を把持した使用者の人差し指などを操作ボタン群40に導くガイド用凹部32aがそれぞれ形成されている。
処置具挿通口35aは、操作部3の内部において、図示しない分岐部材を介して、後述する処置具挿通チャンネル13(図4参照)が連通されている。また、処置具挿通部35には、処置具挿通口35aを閉塞するための蓋部材である鉗子栓(不図示)が着脱自在となっている。
操作部本体32は、把持部31の基端側において、主として左右側方および前方に膨出された略部分球状をなす中空部材によって構成されている。この操作部本体32の前面側には、内視鏡1の各種機能を実行するための操作ボタン群40が配設されている。
これら操作ボタン群40は、例えば、操作部本体32に着脱自在に装着された吸引バルブ41から突出する吸引ボタン41aと、内視鏡1に関する各種機能の中から任意の機能を割り当てることが可能な2つのボタンスイッチ42と、を有して構成されている。
これら吸引ボタン41aおよびボタンスイッチ42は、操作部本体32の前面側において、左右対称となるよう配置されている。
即ち、本実施形態の吸引ボタン41aは、挿入軸Oに重畳するよう、操作部本体32の左右幅方向の中央に配置されている。
また、2つのボタンスイッチ42は、吸引ボタン41aよりも先端側において、挿入軸Oを挟んで左右対称な位置に配置されている。
操作部本体32の背面側には、図2および図3に示すように、湾曲部7に対する湾曲操作を行うための操作レバーとしての湾曲レバー45が配設されている。
例えば、図3に示すように、湾曲レバー45の傾動方向は、例えば、挿入軸Oに直交する方向である操作部3の左右幅方向に傾動操作の左右方向が定義され、この左右幅方向に直交する方向に上下方向が定義されている。
より具体的には、本実施形態の湾曲レバー45の傾動方向は、例えば、図3中の紙面左側が湾曲部7を左側に湾曲させるための傾動方向(左傾動方向)、図3中の紙面右側が湾曲部7を右側に湾曲させるための傾動方向(右傾動方向)、図3中の紙面下側が湾曲部7を上側に湾曲させるための傾動方向(上傾動方向)、図3中の紙面上側が湾曲部7を下側に湾曲させるための傾動方向(下傾動方向)としてそれぞれ定義されている。
湾曲レバー45の突端部には、使用者などの親指などを当接させることが可能な指当て部46が設けられている。
この操作部本体32の一側部(例えば、左側部)からは、ユニバーサルコード4が延出されている。このユニバーサルコード4は、挿入部2の内部を通じて先端部6側から操作部3に至り、さらに操作部3から延出する各種信号線などを内部に挿通するとともに、光源装置(不図示)のライトガイド12を挿通し、さらに送気送水装置(不図示)から延出される送気送水用チューブを挿通する複合ケーブルである。
ユニバーサルコード4の端部に設けられた内視鏡コネクタ5(図1参照)は、外部機器のビデオプロセッサ(不図示)との間を接続する信号ケーブルが接続される電気コネクタ部5aを側面部に有するとともに、外部機器である光源装置との間を接続するライトガイドおよび電気ケーブルが接続される光源コネクタ部5bと、を有して構成されている。
図4および図5に示すように、先端部6内には、金属製の先端硬質部10が設けられ、この先端硬質部10にはCCD,CMOSなどの撮像素子を内蔵した撮像ユニット11、一対のライトガイド12および処置具挿通チャンネル13が保持されている。
また、先端部6内において、先端硬質部10の基端側には、略円筒形状をなす最先端湾曲駒20が外嵌され、この最先端湾曲駒20の外周が湾曲ゴム22によって覆われている。最先端湾曲駒20の内周には、挿入軸O回りの4箇所にワイヤ固定部21が設けられ、各ワイヤ固定部21には、挿入部2内に挿通された牽引ワイヤとしての4本の湾曲操作ワイヤ23の何れかの先端がそれぞれ固定されている。
ここで、先端部6を太径化させることなく各構成部材を効率良く配置するため、先端硬質部10および最先端湾曲駒20内には大型部材である撮像ユニット11と処置具挿通チャンネル13とが左右に並んで配置され、これらの配置によって上下に形成されたスペースにライトガイド12がそれぞれ配置されている。
また、撮像ユニット11および処置具挿通チャンネル13と、各湾曲操作ワイヤ23との干渉を回避するため、各ワイヤ固定部21は、先端部6の上下左右位置に対して挿入軸O回りに所定角度回転移動した位置に設けられている。
即ち、例えば、図5に示すように、最先端湾曲駒20には、先端部6の上方向を基準として挿入軸O回りに左右それぞれ30〜60度の範囲内で回転移動させた位置および先端部6の下方向を基準として挿入軸O回りに左右それぞれ30〜60度の範囲内で回転移動させた位置に、各ワイヤ固定部21が設けられている。
湾曲部7は、操作部3に対する術者などの操作入力に応じて、上下左右方向(UP−DOWN/RIGHT−LEFT)を含む挿入軸O回りの全方向へと能動的に湾曲させ得るように構成されている。
即ち、本実施形態の湾曲部7は、複数の湾曲駒25が、挿入部2の上下方向に配置された枢軸部25aと、挿入部2の左右方向に配置された枢軸部25bと、を交互に介して連結された湾曲駒組24を有して構成されている。
この湾曲駒組24の内部には、撮像ユニット11から延在する信号ケーブル11a、ライトガイド12および処置具挿通チャンネル13が、先端部6内と略同様の配置にて挿通されている。
また、湾曲駒組24を構成する所定の湾曲駒25には、挿入軸O回りの回転配置が上述の各ワイヤ固定部21と略同様となる位置に、各湾曲操作ワイヤ23をそれぞれ挿通するワイヤガイド(図示せず)が形成されている。さらに、湾曲駒組24の外周は、先端部6側から延在する湾曲ゴム22によって覆われている。
可撓管部8は、受動的に湾曲可能な可撓性を有する管状部材によって構成されている。この可撓管部8の内部には、上述の信号ケーブル11a、ライトガイド12、および、処置具挿通チャンネル13が挿通されている(ここでは、何れも不図示)。
次に、操作部3に内蔵される各部の構成について、以下に詳しく説明する。
図6に示すように、操作部本体32の内部には、吸引バルブ41に連設するシリンダ43が設けられている。このシリンダ43は、吸引バルブ41を着脱自在に装着可能となっており、吸引ボタン41aの配置に対応して挿入軸Oに重畳するよう、操作部本体32の左右幅方向の中央に配置されている。
湾曲レバー45は、例えば、上下左右方向を含む全方向に傾動可能なジョイスティック型のレバーによって構成されている。この湾曲レバー45は、操作部本体32の背面側において、左右対称となる位置に配置されている。
即ち、本実施形態において、湾曲レバー45は、挿入軸Oに重畳するように、操作部本体32の左右幅方向の中央に配置され、さらに、図10に示すように、操作部本体32の長手方向(挿入軸O方向)に対してレバー軸Xが所定の角度θを有している。
また、図7から図10に示すように、操作部3の内部において、湾曲レバー45の基端側にはワイヤ牽引機構50が連設され、さらに、このワイヤ牽引機構50には、中継レバー機構60を介して各湾曲操作ワイヤ23が接続されている。
そして、湾曲レバー45は、これらワイヤ牽引機構50および中継レバー機構60と共に湾曲部7を任意の方向に湾曲動作させるための湾曲操作装置70(図7および図8参照)を構成する。
図7から図10に示す、ワイヤ牽引機構50は、ハウジング51と、このハウジング51内に回動(揺動)自在に軸支される回動枠52と、この回動枠52内に回動(揺動)自在に軸支されるベース部材53と、このベース部材53に固設されるワイヤ牽引部材54と、を有して構成されている。
ハウジング51は、略円筒形状をなす部材によって構成され、このハウジング51の周壁には、互いに対向する軸孔51aが穿設されている。
回動枠52は、例えば、略矩形形状をなす枠体によって構成されている。この回動枠52には、長手方向両端部の中央に互いに対向する一対のねじ孔52aが穿設され、さらに、短手方向両端部の中央に互いに対向する一対の軸孔52bが穿設されている。
そして、ハウジング51の各軸孔51aにそれぞれ挿通されたビス55が各ねじ孔52aに螺合することにより、回動枠52はハウジング51に対して回動自在に軸支されている。
ベース部材53は、略円柱形状をなす部材によって構成されている。このベース部材53の中心軸上には、湾曲レバー45が一体形成されている。また、ベース部材53の周部には、互いに対向する一対の平坦部53bが形成され、さらに、これら平坦部53bを貫通するねじ孔53cが穿設されている。
このねじ孔53cには、回動枠52の各軸孔52bにそれぞれ挿通されたビス56が螺合され、これにより、ベース部材53は回動枠52に対して回動自在に軸支されている。
そして、このようにベース部材53が回動枠52を介してハウジング51に支持されることにより、ベース部材53に対して一体に連設された湾曲レバー45は任意の方向に対して傾動することが可能となっている。
ワイヤ牽引部材54は、互いに異なる4方向にアーム部54bが延出された板状の部材によって構成されている。本実施形態において、より具体的には、ワイヤ牽引部材54は、互いに隣接するアーム部54bのなす角度が90度に設定された十字状の板状部材によって構成され、その中心部54aがビス57を介してベース部材53に固定されている。
即ち、ワイヤ牽引部材54にはベース部材53を介して湾曲レバー45が連結され、これにより、各アーム部54bの先端側は、湾曲レバー45の傾動動作に連動して変位可能となっている。
また、このように変位可能に支持された各アーム部54bの先端側には、ワイヤ固定孔54cが穿設されている。なお、各アーム部54bのなす角度は90度に限定されるものではなく、例えば、当該90度を基準とする±30度の範囲内において任意に変更することも可能である。
このように構成されたワイヤ牽引機構50は、操作部本体32内において、シリンダ43と前後に対向するよう配置されている。この場合において、ワイヤ牽引機構50は、各アーム部54bが湾曲レバー45に定義された上下左右の傾動方向に対して当該湾曲レバー45の中心軸O1回りにそれぞれ30度〜60度の範囲内で回転移動させた位置(例えば、45度回転移動させた位置)に配置されている。
これにより、例えば、図7に示されるように、ワイヤ牽引機構50は、ワイヤ牽引部材54の2つのアーム部54bの間にシリンダ43が臨まされた状態にて配置されている。
なお、中継レバー機構60は、図10および図11に示すように、操作部本体32内から把持部33内へと延在する左右一対のステー61と、これらのステー61に支持された4本の中継レバー62と、を有して構成されている。
各中継レバー62は、把持部33内において左右一列に並んで配置され、これら中継レバー62の固定端側が、左右のステー61間に架設する単一の軸部63を支点として揺動可能に支持されている。
これら各中継レバー62はワイヤ牽引機構50の各アーム部54bに対応するものであり、各中継レバー62の中途には、湾曲レバー45の傾動動作に伴う各アーム部54bの変位量が中継ワイヤとしての4つの操作ワイヤ65a,65b,65c,65dを介して伝達される力点62aが設定されている。
さらに、力点62aよりも支点(軸部63)から離間した位置にある各中継レバー62の自由端側には、各アーム部54bの変位量を増幅して各湾曲操作ワイヤ23に伝達するための作用点62bが設定されている。
各湾曲ワイヤ23は、挿入軸Oと略平行な状態で中継レバー62の作用点62bに連結されるよう、図示しないガイド部材(コイルパイプ等)により、中継レバー62の先端側で整列される。
具体的に説明すると、各アーム部54bのワイヤ固定孔54cには、操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの基端側が接続されている。一方、各中継レバー62の力点62aには、操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの長さを調整するためのネジ式の第1のワイヤ調整部66が設けられ、この第1のワイヤ調整部66を介して、操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの先端側が接続されている。
なお、各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの中途には、操作部本体32内で回動軸71,72に軸支された4つのプーリ68a,68b,68c,68dが係合されている(図7および図8参照)。
また、各中継レバー62の作用点62bには、湾曲操作ワイヤ23の長さを調整するためのネジ式の第2のワイヤ調整部67が設けられ、この第2のワイヤ調整部67を介して、湾曲操作ワイヤ23の基端側が接続されている。なお、各湾曲操作ワイヤ23の先端側は、上下左右がそれぞれクロスした状態にて挿入部2内に配索されている。
このような構成において、例えば、使用者などが操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を左傾動方向に傾動させると、主として、右傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された2つの操作ワイヤ65a,65cが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65a,65cへの牽引は、対応する各中継レバー62に伝達され、各中継レバー62は牽引弛緩量に応じた角度にて揺動される。これにより、湾曲部7内においては、主として湾曲方向左側に位置する2本の湾曲操作ワイヤ23が中継レバー62によって増幅された牽引弛緩量にて牽引弛緩され、湾曲部7は左側に湾曲される。
また、例えば、使用者などが操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を右傾動方向に傾動させると、主として、左傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された2つの操作ワイヤ65b,65dが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65b,65dへの牽引は、対応する各中継レバー62に伝達され、各中継レバー62は牽引弛緩量に応じた角度にて揺動される。これにより、湾曲部7内においては、主として湾曲方向右側に位置する2本の湾曲操作ワイヤ23が中継レバー62によって増幅された牽引弛緩量にて牽引弛緩され、湾曲部7は右側に湾曲される。
また、例えば、使用者などが操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を上傾動方向に傾動させると、主として、下傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された操作ワイヤ65c,65dが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65c,65dへの牽引は、対応する各中継レバー62に伝達され、各中継レバー62は牽引弛緩量に応じた角度にて揺動される。これにより、湾曲部7内においては、主として湾曲方向下側に位置する2本の湾曲操作ワイヤ23が中継レバー62によって増幅された牽引弛緩量にて牽引弛緩され、湾曲部7は下側に湾曲される。
また、例えば、使用者などが操作部3の把持部31を把持し、把持した手の親指によって湾曲レバー45を下傾動方向に傾動させると、主として、上傾動方向に位置する2つのアーム部54bに連結された操作ワイヤ65a,65bが牽引弛緩される。
これら2つの操作ワイヤ65a,65bへの牽引は、対応する各中継レバー62に伝達され、各中継レバー62は牽引弛緩量に応じた角度にて揺動される。これにより、湾曲部7内においては、主として湾曲方向上側に位置する2本の湾曲操作ワイヤ23が中継レバー62によって増幅された牽引弛緩量にて牽引弛緩され、湾曲部7は上側に湾曲される。
このような実施形態によれば、内視鏡1の操作部3に対して傾動可能に支持された湾曲レバー45と、この湾曲レバー45に設けられ当該湾曲レバー45の傾動動作に連動して先端側が変位可能なアーム部54bと、操作部3に対して揺動可能に支持され、アーム部54bの先端側が各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dを介して接続する力点62aを中途に有するとともに、湾曲操作ワイヤ23が接続する作用点62bを力点62aよりも支点(軸部63)から離間した位置に有する中継レバー62と、を備えて湾曲操作装置70を構成することにより、アーム部54bを長大化させることなく、湾曲部7を十分な湾曲角度で湾曲動作させることができる。
即ち、アーム部54bによる変位量(牽引弛緩量)を中継レバー62によって増幅させた後に湾曲操作ワイヤ23に伝達することにより、アーム部54bを長大化させることなく、十分な牽引弛緩量にて湾曲部7を湾曲動作させることができる。従って、アーム部54bと他の内蔵物との干渉を防止することができ、さらに、操作部3の大型化を効果的に抑制することができる。
また、ステー61を操作部本体32側から把持部33側へと延在させて、アーム部54bの牽引弛緩量を増幅させるための中継レバー62を把持部33に設けることにより、操作部3内におけるデッドスペースを有効活用することができる。加えて、各中継レバー62を単一の軸部63上に並べて軸支することにより、中継レバー62を一箇所に集約して配置することができる。
また、各中継レバー62の力点62aに接続する各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの長さを調整するための第1のワイヤ調整部66と、各中継レバー62の作用点62bに接続する湾曲操作ワイヤ23の長さを調整するための第2のワイヤ調整部67と、を中継レバー機構60に設けることにより、湾曲レバー45の傾動状態と湾曲部7の湾曲状態との関係を容易にチューニングすることができる。
即ち、第1,第2のワイヤ調整部66,67を有する本実施形態の中継レバー機構60では、第1のワイヤ調整部66による操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの長さ調整によって湾曲レバー45の傾動状態と湾曲部7の湾曲状態との関係を粗調整し、その後、第2のワイヤ調整部67による湾曲操作ワイヤ23の長さ調整によって上記関係を微調整することができ、チューニング作業が簡便なものとなる。
この場合、特に、各中継レバー62を把持部33内に集約して配置し、且つ、第1,第2のワイヤ調整部66,67を各中継レバー62の力点62aおよび作用点62bに連結させた状態にて配置することにより、操作部本体32を分解などすることなく、把持部33を操作部本体32から取り外すだけの簡単な作業により、全てのワイヤ調整部66,67に容易にアクセスすることができる。
なお、湾曲操作装置70は、上述の中継レバー機構が、必ずしも設けられる必要はなく、牽引ワイヤとしての4つの湾曲操作ワイヤ23がワイヤ牽引部材54の各アーム部54bに直接、接続される構成としてもよい。
ここで、本実施の形態の湾曲操作装置70が備える、ワイヤ牽引部材54の4つのアーム部54bに接続された4つの操作ワイヤ65a,65b,65c,65dおよびこれら4つの操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの操作部3内での延設方向を変更する4つのプーリ68a,68b,68c,68dの配置構成について、以下に、さらに詳しく説明する。
湾曲操作装置70のワイヤ牽引機構50は、図6および図7に示したように、操作部本体32内において、吸引バルブ41に連設するシリンダ43と前後に対向するよう配置されており、ワイヤ牽引部材54の4つのアーム部54bが操作部本体32の長手方向(挿入軸O方向)に対してレバー軸Xが所定の角度θを有している湾曲レバー45の中心軸O1回りに、ここでは45°に回転移動させた位置に配置されている。そして、ここでは、ワイヤ牽引部材54の上方側となる2つのアーム部54bの間にシリンダ43が臨まされた状態にて配置されている。
そのため、湾曲操作装置70は、図7および図10に示したように、操作部本体32内において、ワイヤ牽引部材54の4つのアーム部54bに接続される各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dがシリンダ43と干渉しないように各プーリ68a,68b,68c,68dが回動軸71,72に軸支されている。
なお、湾曲操作装置70は、操作部3における基端側となる位置の2つのプーリ68a,68bが同一の共通する1つの回動軸71によって同軸上に軸支されており、操作部3における先端側となる位置の2つのプーリ68c,68dが同一の共通する1つの回動軸72によって同軸上に軸支されている。
また、少なくとも、使用頻度の高い湾曲部7を上方側へ湾曲させる2つの操作ワイヤ65a,65bの方向を変更する2つのプーリ68a,68bのみが同一の共通する1つの回動軸71によって同軸上に軸支されていてもよいし、各プーリ68a,68b,68c,68dのそれぞれが異なる回動軸に軸支されていてもよい。
なお、回動軸71の両端部は、図示しない枠部材によって保持されている。この枠部材により、操作部3内において、ワイヤ牽引部材54と操作ワイヤ65a、65b、65c、65dが配設される空間と、他の内蔵物(ライトガイド12や処置具挿通チャンネル13など)が配設される空間と、が仕切られ、内蔵物がワイヤ牽引部材54、操作ワイヤ65a、65b、65c、65dなどと干渉することがないようになっている。
そして、操作部本体32の長手方向(挿入軸O方向)に対してレバー軸Xが所定の角度θを有している湾曲レバー45が湾曲部7を略直線状態とする中立状態にあるとき(図10参照)、図12に示すように、各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dのワイヤ軸(操作ワイヤ65a,65cのワイヤ軸Y,Zのみ図示)のそれぞれが略平行となって各アーム部54bに指向する位置に各プーリ68a,68b,68c,68dが操作部本体32内で回動軸71,72に軸支されて配設されている。
換言すると、各プーリ68a,68b,68c,68dは、操作部本体32の長手方向(挿入軸O方向)に対してレバー軸Xが所定の角度θを有している湾曲レバー45の湾曲部7を略直線状態とする中立状態において、各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dのワイヤ軸(図12では操作ワイヤ65a,65cのワイヤ軸Y,Zのみ図示)のそれぞれが略平行となるように、各アーム部54bへ同じ角度(例えば、アーム部54bの垂直方向に対して±20°程度の誤差範囲内の角度)で入射する位置に設けられている。
さらに、各プーリ68a,68b,68c,68dは、各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの各アーム部54bへ延設される長さLが略同一となるように位置が設定されている。なお、図12では、2つのプーリ68b,68dと2つの操作ワイヤ65b,65dのそれぞれが、2つのプーリ68a,68bと2つの操作ワイヤ65a,65bの死角となっている。
そして、ここでの各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dは、それぞれのワイヤ軸(図12では操作ワイヤ65a,65cのワイヤ軸Y,Zのみ図示)がアーム部54bの延出方向に対して略垂直方向となる略直交する角度(≒90度)で入射するように各プーリ68a,68b,68c,68dの配設位置が設定されている。
即ち、湾曲操作装置70は、操作部本体32内に各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの中途に係合する各プーリ68a,68b,68c,68dを設けて、これら各プーリ68a,68b,68c,68dによって操作部本体32の長手方向(挿入軸O方向)に所定の角度を有して傾いて設けられた湾曲レバー45の湾曲部7を略直線状態とする中立状態において、各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dが略平行となって、且つアーム部54bの延出方向に対して、ここでは略垂直に指向するよう設定されている。
したがって、内視鏡1は、湾曲操作装置70に設けられる各プーリ68a,68b,68c,68dによって各アーム部54bに延在する4つの操作ワイヤ65a,65b,65c,65dが略平行で略同一の長さLに設定されることで、湾曲レバー45の傾倒操作による各アーム部54bの変位量に応じた4つの操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの牽引弛緩量が一定となり安定した湾曲部7の湾曲操作が行えるようになっている。
さらに、各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dは、それぞれアーム部54bの延出方向に対して、ここでは略垂直方向となる略直交する角度(≒90度)で入射しており、操作部本体32を不必要に大きくする必要がなく、湾曲部7を所望に湾曲するための角度を得るための操作部本体32の大きさを最適化して、操作部3の大型化を防止することができる。
以上の説明により、内視鏡1は、本実施の形態の湾曲操作装置70を操作部3の操作部本体32に設けることで、操作部3の大型化を防止し、湾曲レバー45の傾倒による変位量に対する複数の操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの牽引弛緩量が一定になると共に、湾曲部7を所望の湾曲角度まで湾曲させるだけの操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの牽引弛緩量が十分に得られる構成とすることができる。
(第1の変形例)
なお、図13に示すように、2つの操作ワイヤ65a,65bの各アーム部54bへ延設される略同一の長さL1と、2つの操作ワイヤ65c,65dの各アーム部54bへ延設される略同一の長さL2と、が異なる長さ、ここでは長さL1が長さL2よりも長く(L1>L2)となるように、各プーリ68a,68b,68c,68dの位置を設定してもよい。
ここでも、図13では、2つのプーリ68b,68dと2つの操作ワイヤ65b,65dのそれぞれが、2つのプーリ68a,68bと2つの操作ワイヤ65a,65bの死角となっている。
(第2の変形例)
さらに、図14に示すように、各プーリ68a,68b,68c,68dのそれぞれが異なる回動軸71a,71b,72a,72bに軸支された構成としてもよい。
なお、このような構成においては、各操作ワイヤ65a,65b,65c,65dの各アーム部54bへ延設される長さが全て異なるように、各プーリ68a,68b,68c,68dの位置を設定してもよい。
なお、本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲内である。
本出願は、2015年6月8日に日本国に出願された特願2015−116100号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、および図面に引用されたものである。

Claims (6)

  1. 内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、
    前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、
    前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、
    前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、
    を具備し、
    少なくとも前記湾曲部を上側に湾曲させる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する2つの前記プーリが同一の回動軸上に配設されていることを特徴とする湾曲操作装置。
  2. 内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、
    前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、
    前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、
    前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、
    を具備し、
    前記湾曲部を上側に湾曲させる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する2つの前記プーリが同一の回動軸に軸支され、
    前記湾曲部を下側に湾曲させる前記2つの操作ワイヤとは異なる2つの前記操作ワイヤの方向を変更する前記2つのプーリとは異なる2つの前記プーリが同一の回動軸に軸支されていることを特徴とする湾曲操作装置。
  3. 内視鏡の操作部の長手方向に対して角度を有して傾動可能に支持された湾曲レバーと、
    前記操作部内に設けられ、前記湾曲レバーの傾動動作に連動して変位する複数のアーム部を備えたワイヤ牽引部材と、
    前記複数のアーム部に接続されて、前記ワイヤ牽引部材の変位に応じて牽引弛緩されることで前記内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作する複数の操作ワイヤと、
    前記操作部内に設けられ、前記湾曲部が略直線状となる前記湾曲レバーが中立位置のときに、前記複数の操作ワイヤが略平行となるように前記複数のアーム部へと導く複数のプーリと、
    を具備し、
    吸引バルブのシリンダが前記操作部に設けられ、
    前記ワイヤ牽引部材が前記複数のアーム部と前記シリンダが干渉しないように前記湾曲レバーの中心軸回りに回転移動させた位置に配置されていることを特徴とする湾曲操作装置。
  4. 前記複数のプーリは、前記複数の操作ワイヤが前記複数のアーム部と略直交する方向に延出して接続される位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲操作装置。
  5. 前記複数の操作ワイヤは、前記複数のアーム部までの長さが略同一となる位置に前記複数のプーリが配設されていることを特徴とする請求項に記載の湾曲操作装置。
  6. 請求項1から請求項の何れか1項に記載の湾曲操作装置を備えたことを特徴とする内視鏡。
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