JP6250178B2 - 流体送り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体送り装置に関し、特に、静翼ユニットを備えた流体送り装置に関する。
流体送り装置は、プロペラファンを用いて流体を送り出す。流体送り装置の例としては、ヘアドライヤー、カールドライヤー、ペット用ドライヤー、および園芸用ブロワーなどが挙げられる。一般的な流体送り装置においては、プロペラファンの下流側に、静翼を有する静翼ユニットが配置される。静翼は、固定翼や整流翼などとも呼ばれる。
流体送り装置には、当該装置から送り出される流体に直進性および風圧を持たせることを求められる場合がある。たとえばドライヤーの分野においては、髪を乾かすといった機能に限られず、直進性および風圧を有する気流を生成し、その気流によって頭皮をケアするといった機能を実現することを求められる。頭皮ケアを実現するためには、毛髪を掻き分けて頭皮に到達するような気流を送り出すことが必要となる。ブロワーの分野においても、たとえば効率よく落葉などを清掃できるように、直進性および風圧を有する気流を送り出すことが求められる場合がある。
特許第4797928号公報(特許文献1)は、吐出ノズルを備えたヘアドライヤーに関する発明を開示している。この発明は、吐出ノズルの形状を工夫することによって、ノズルから吐出される空気の風圧を確保し、風量低下の防止を図っている。
特許第4797928号公報
直進性および風圧を有する気流を送り出すことを目的として、プロペラファンや吐出ノズルの形状を工夫した発明は知られている。しかしながら、プロペラファンの下流側に配置される静翼(静翼ユニット)の形状を改善するといった試みは、これまでほとんど為されていなかった。
本発明は、形状が改善された静翼ユニットによって直進性および風圧を有する気流を送り出すことが可能な流体送り装置を提供することを目的とする。
流体送り装置は、1枚または複数枚の翼部を含み、回転軸周りに回転することにより流体の流れを発生させるプロペラファンと、1枚または複数枚の静翼を含み、上記流体が流れる方向における上記プロペラファンの下流側に上記静翼が位置するように配置された静翼ユニットと、を備え、上記静翼は、上記流体が流れる方向における上記静翼の上流側の縁を形成する上流側縁部と、上記流体が流れる方向における上記静翼の下流側の縁を形成する下流側縁部と、を有しており、上記回転軸に対して平行な方向から上記上流側縁部を見た場合、上記上流側縁部のうちの上記回転軸から最も近くに位置する内側部分は、上記上流側縁部のうちの上記回転軸から最も遠くに位置する外側部分よりも上記プロペラファンの回転方向における前方に位置しており、上記回転軸に垂直な平面に対して上記静翼を上記回転軸に平行な方向に投影した際に上記平面上に描かれる投影像を見た場合、上記静翼のうちの上記回転軸から最も近くに位置する根元部分の周方向長さは、上記静翼のうちの上記回転軸から最も遠くに位置する外周部分の周方向長さよりも長く、かつ、上記静翼の周方向長さは、上記根元部分から上記外周部分に向かうにつれて、いったん幅広になったのち、テーパー状に先細りとなる形状を有している
好ましくは、上記回転軸に対して平行な方向から上記上流側縁部を見た場合、上記上流側縁部は、上記内側部分から上記外側部分に向かって曲線状に延びる形状を有している。
好ましくは、上記回転軸に対して平行な方向から上記下流側縁部を見た場合、上記下流側縁部は、上記根元部分の側から上記外周部分の側に向かうにつれて、いったん回転方向における前方側に向かって延びたのち、同方向における後方側に向かって延びる形状を有している。
好ましくは、上記回転軸に対して平行な方向から上記上流側縁部を見た場合、上記上流側縁部は、上記内側部分から上記外側部分に向かって直線状に延びる形状を有しており、上記回転軸に対して平行な方向から上記上流側縁部を見た場合に、上記回転軸と上記内側部分とを結ぶ直線に対して上記上流側縁部がなす角度は15°以上〜25°以下である。
好ましくは、上記回転軸に対して平行な方向から上記上流側縁部を見た場合に上記内側部分と上記外側部分とを結ぶ直線を描いたとすると、当該直線が上記回転軸と上記内側部分とを結ぶ直線に対してなす角度は30°以上〜50°以下である。
好ましくは、上記プロペラファンの回転方向に沿った切断面により得られる上記静翼の断面形状を見る場合において、上記静翼のうちの任意位置において得られる上記断面形状を内側断面形状とし、上記静翼のうちの上記任意位置よりも径方向外側の位置において得られる上記断面形状を外側断面形状とすると、上記内側断面形状は、上記外側断面形状に比べて、上記上流側縁部の側から上記下流側縁部の側に向かうにつれて急峻に湾曲する湾曲部を有している。
成形用金型は、上記の流体送り装置に備えられる上記静翼ユニットを成形するために用いられる。
上記の流体送り装置によれば、静翼が運動エネルギーを効率的に回収して風速を静圧に変換するため、直進性および風圧を有する気流を送り出すことが可能となる。
実施の形態1における流体送り装置を示す断面図である。 図1中のII線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。 図2中の矢印IIIの方向から見た流体送り装置(プロペラファンおよび静翼ユニット)を示す平面図である。 実施の形態1におけるプロペラファンを示す側面図である。 実施の形態1におけるプロペラファンを示す平面図である。 実施の形態1における静翼ユニットを示す斜視図である。 図6中のVII−VII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における静翼ユニットを示す平面図である。 図8中のIX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態1における静翼ユニットを示す底面図である。 実施の形態1における流体送り装置(静翼ユニット)の作用および効果を説明するための平面図である。 図11中のXII−XII線に沿った矢視断面図である。 図11中のXIII−XIII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における流体送り装置(静翼ユニット)の他の作用および効果を説明するための斜視図である。 実施の形態1における流体送り装置(静翼ユニット)のさらに他の作用および効果を説明するための断面図である。 比較例1における流体送り装置(プロペラファンおよび静翼ユニット)を示す平面図である。 比較例1における静翼ユニットを示す断面図である。 比較例1における静翼ユニットを示す平面図である。 図18中のXIX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 比較例1における静翼ユニットを示す底面図である。 比較例1における流体送り装置(静翼ユニット)の作用を説明するための平面図である。 比較例2における静翼ユニットを示す断面図である。 比較例2における静翼ユニットを示す平面図である。 図23中のXXIV線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 比較例2における静翼ユニットを示す底面図である。 比較例2における流体送り装置(静翼ユニット)の作用を説明するための平面図である。 比較例3における流体送り装置(静翼ユニット)の作用を説明するための平面図である。 実施の形態2における静翼ユニットを示す斜視図である。 実施の形態2における静翼ユニットを示す断面図である。 実施の形態2における静翼ユニットを示す平面図である。 図30中のXXXI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 実施の形態2における静翼ユニットを示す底面図である。 図31中のXXXI−XXXI線に沿った矢視断面図である。 実施の形態2における静翼ユニットの作用および効果を説明するための平面図である。 実験例に関し、実施例A,B(上述の実施の形態1)および比較例A,B(上述の比較例2)における圧力流量特性(P−Q)特性を示す図である。 実験例に関し、実施例A,B(上述の実施の形態1)および比較例A,B(上述の比較例2)における36Vおよび45Vの印加電圧に対する仕事P*Qの値を示す図である。 実験例に関し、実施の形態1に基づくファンユニットと(実施例C)、比較例2に基づくファンユニット(比較例C)との回転数と風量との関係を示す図である。 他の実施の形態における成形用金型を示す断面図である。
各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。特に制限が無い限り、各実施の形態に示す構成および各実験例に示す構成を適宜組み合わせて用いることは、当初から予定されていることである。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、実施の形態1における流体送り装置100を示す断面図である。流体送り装置100は、ヘアドライヤーであり、本体部10、把持部18および操作部19を備える。本体部10は、外ケース11、内ケース12、駆動モータ30、静翼ユニット40、プロペラファン50、およびヒータ17を含む。外ケース11は、入口開口13および出口開口14を有する。
内ケース12は、円筒形状を有しており、その両端には吸入口15および吐出口16が設けられる。内ケース12の内側には、モータ支持部44(図2参照)が設けられる。内ケース12の内径は、たとえばφ56mmである。駆動モータ30は、その出力軸31(図2参照)が本体部10の長手方向に対して略平行となるように、モータ支持部44の内側に配置される。モータ支持部44は、駆動モータ30のステータの一部としても機能し得るものである。
プロペラファン50は、駆動モータ30に取り付けられる。プロペラファン50は、駆動モータ30よりも吸入口15の側に配置される。プロペラファン50は、プロペラファン50の回転軸(図2における回転軸80を参照)が本体部10の長手方向に対して略平行となるように配置される。
図2は、図1中のII線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。図示上の便宜のため、図2の断面図は、紙面の上側に吸入口15が位置し、紙面の下側に吐出口16が位置するように図示されている。図3は、図2中の矢印IIIの方向から見た流体送り装置100(プロペラファン50および静翼ユニット40)を示す平面図である。
図2および図3を参照して、プロペラファン50および静翼ユニット40は、内ケース12の中に設けられる。静翼ユニット40は、複数枚の静翼42を含む。各静翼42は、略板状の形状を有している(詳細は後述する)。各静翼42は、モータ支持部44の外表面44Sから径方向の外側に向かって略放射状に延びるように配置されており(詳細は後述する)、その延びている方向における先端は内ケース12の内表面12Sに到達している。
静翼ユニット40は、気流が流れる方向におけるプロペラファン50の下流側に各静翼42が位置するように配置される。本実施の形態では、内ケース12および静翼ユニット40(各静翼42)は、一体成形により互いに一体化した状態で作製されており、一つの物品を構成している。
(プロペラファン50)
図4および図5は、それぞれ、プロペラファン50を示す側面図および平面図である。図2〜図5を参照して、プロペラファン50は、駆動モータ30(図2)からの回転動力を受けることにより、回転軸80の周りに矢印AR1方向に回転する。プロペラファン50は、ボス部60および4枚の翼部70を備える。プロペラファン50は、1枚以上であれば、翼部70を何枚備えていても構わない。
ボス部60は、外表面61を含む。外表面61の上流端部62は、外表面61のうちの最も上流側(頂点)の位置に形成される。外表面61の下流端63は、外表面61の最も下流側の位置に形成される部位である。プロペラファン50が回転している時、上流端部62を通るように回転軸80が形成される。
翼部70は、ボス部60の外表面61に設けられる。翼部70は、翼先端部71、前縁部72、根元部73、後縁部74、外周後端部75および外周縁部76を含む。翼先端部71は、プロペラファン50の回転方向(矢印AR1方向)における最も先端(前方側)に位置する。前縁部72は、回転方向における翼部70の前縁を形成する。根元部73は、翼部70とボス部60の外表面61との間(境目)に形成される。
後縁部74は、前縁部72よりも回転方向(矢印AR1方向)における後側に設けられ、プロペラファン50の回転方向(矢印AR1方向)における翼部70の後縁を形成する。外周後端部75は、回転半径方向(径方向)における後縁部74の最も外側の端部(外側端)に形成される。外周縁部76は、翼先端部71と外周後端部75とを接続し、回転半径方向における翼部70の外周縁を形成する。
プロペラファン50が回転している時、翼部70の翼面の吐出口16(図2)側の面には正圧面が形成され、翼部70の翼面の吸入口15(図2)の面には負圧面が形成される。プロペラファン50が回転している時、翼部70の翼面は、吸入口15から吐出口16に向かって流れる気流を発生させる。
(静翼ユニット40)
図6は、静翼ユニット40を示す斜視図である。図7は、図6中のVII−VII線に沿った矢視断面図である。図8は、静翼ユニット40を示す平面図である。図9は、図8中のIX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。図10は、静翼ユニット40を示す底面図である。
図3、図6〜図10を参照して、上述の通り、静翼ユニット40は、気流が流れる方向におけるプロペラファン50(図3)の下流側に各静翼42が位置するように配置される。内ケース12および静翼ユニット40(各静翼42)は、一体成形により互いに一体化した状態で作製されており、一つの物品を構成している。
静翼42は、上流側縁部43および下流側縁部45を有している(図2も参照)。上流側縁部43は、流体が流れる方向における静翼42の上流側の縁を形成する。下流側縁部45は、流体が流れる方向における静翼42の下流側の縁を形成する。上流側縁部43および下流側縁部45は、いずれも、モータ支持部44の外表面44Sから内ケース12の内表面12Sに到達するまで延びている。
図9を参照して、ここで、回転軸80に対して平行な方向から上流側縁部43を見たとする。この場合には、上流側縁部43は、上流側縁部43のうちの回転軸80から最も近くに位置する内側部分P1と、上流側縁部43のうちの回転軸80から最も遠くに位置する外側部分P2とを有することになる。同様に、回転軸80に対して平行な方向から下流側縁部45を見たとする。この場合には、下流側縁部45は、下流側縁部45のうちの回転軸80から最も近くに位置する内側部分R1と、下流側縁部45のうちの回転軸80から最も遠くに位置する外側部分R2とを有することになる。
本実施の形態の静翼ユニット40においては、上流側縁部43の内側部分P1は、上流側縁部43の外側部分P2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における前方に位置している。換言すると、回転軸80と内側部分P1とを結ぶ線分L1を描き、回転軸80と外側部分P2とを結ぶ線分L2を描いた場合には、線分L1(内側部分P1)は、線分L2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における前方に位置している。
さらに、回転軸80に垂直な平面に対して静翼42を回転軸80に平行な方向に投影した際にその平面上に描かれる投影像を見たとする。この投影像は、図9中における点P1、点P2、点R2、点R1の順で囲まれる領域に一致する。すなわち、この投影像は、図9中に示す内側部分P1、外側部分P2、外側部分R2および内側部分R1により囲まれる領域に一致する形状を有する像として、上記平面上に描かれることになる。
本実施の形態の静翼ユニット40においては、静翼42のうちの回転軸80から最も近くに位置する根元部分46の周方向長さLAは、静翼42のうちの回転軸80から最も遠くに位置する外周部分41の周方向長さLBよりも長いという特徴を有している(LA>LB)。根元部分46とは、上流側縁部43の内側部分P1から下流側縁部45の内側部分R1に到達するまでの円弧状に延びる部分である。
根元部分46の周方向長さLAとは、回転軸80を中心とする、根元部分46の円周方向における長さである。同様に外周部分41とは、上流側縁部43の外側部分P2から下流側縁部45の外側部分R2に到達するまでの円弧状に延びる部分であり、外周部分41の周方向長さLBとは、回転軸80を中心とする、外周部分41の円周方向における長さである。本実施の形態においては、一例として、(外周部分41の周方向長さLB)/(根元部分46の周方向長さLA)=6.9/11.5=0.6である。
(作用および効果)
図11を参照して、静翼ユニット40においては、隣り合う静翼42の間に、気流の通り道となる隙間領域RR1が形成される。説明上の便宜のため、図11では、複数(7つ)のうちの代表として、1つの隙間領域RR1のみをドットハッチングを用いて示している。流路(隙間領域RR1)内に生じる圧損は、風速の2乗に比例する。したがって風速が高まれば、風速が高まる以上に圧損は増加することになる。一般的に、回転半径方向における外側で風速が速くなりやすく圧損も高くなりやすい。
図示しないプロペラファン50は、矢印AR1方向に回転する。プロペラファン50の回転によって、一次流れとして、図11の矢印A1,A2に示す方向に流れる気流が発生する。プロペラファンの特性上、矢印A1に示す部分(内周側)を流れる気流の周速よりも、矢印A2に示す部分(外周側)を流れる気流の周速の方が早くなる。
本実施の形態では、上流側縁部43の内側部分P1は、上流側縁部43の外側部分P2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における前方に位置している。したがって、静翼42の上流側縁部43がこの構成を有していることによって、矢印A3に示す方向に流れる二次流れが発生する。この二次流れは、静翼42の翼面に沿って、プロペラファン50の回転半径方向の外側から内側に向かって流れるものである。
静翼の機能の一つには、運動エネルギーを回収し、風速を静圧に変換するということが挙げられる。詳細は後述するが、何ら対策を施していない静翼を採用した場合には、プロペラファンによって生成された一次流れが上流側縁部43の外側部分P2の近傍に集まりすぎてしまい、静翼が持っている変換機能のキャパシティを超えてしまうことがある。変換機能のキャパシティを超えた場合には、静翼は、風速をそれ以上静圧に変換することができなくなってしまい、直進性および風圧を有する気流を送り出すといったことは難しくなる。
回転半径方向における内側の部分を流れる気流の周速は比較的遅いため、風速を静圧に変換するというキャパシティにも比較的余裕を持ちやすい。すなわち、変換機能のキャパシティを超えやすい箇所から、変換機能のキャパシティに余裕がある箇所(図11中の領域RR2)へと変換機能の仕事が再分配される。当該構成によれば、回転半径方向の外側において静翼42の未変換に起因して生じる損失と、回転半径方向の内側において静翼42の未稼働に起因して生じる損失とが低減する。これによって、風速から変換される静圧を向上させることが可能となる。静圧が強いと、たとえばドライヤーの場合には、髪を掻き分けたり、濡れた毛髪の水分を飛ばしたりするといったエネルギーが強くなり、直進性の高い風を遠くまで到達させることが可能となる。
上記の作用および効果に加えて、本実施の形態においては(図9参照)、静翼42の根元部分46の周方向長さLAが、静翼42の外周部分41の周方向長さLBよりも長いという特徴を有している(LA>LB)。内側部分P1が外側部分P2よりも回転方向(矢印AR1)における前方に位置しているという上記の特徴に、この(LA>LB)という特徴が加わることによって、回転半径方向における外側において、気流が通過可能な面積を増加させることができる。
すなわち、隙間領域RR1の形状について、圧損が大きくなりやすい回転半径方向における外側において気流が通過可能な面積を増加させることによって、その圧損を低減することが可能となる。これらの構成を採用することによって、変換機能のキャパシティを超えやすい箇所から、変換機能のキャパシティに余裕がある箇所(図11中の領域RR2)へと変換機能の仕事がよりいっそう再分配されることになる。これらの構成によれば、静圧を向上させながら風量を同等の値に維持したり、あるいは静圧を向上させながら風量をわずかに増加させたりするといったことが可能となる。
(他の構成)
図9を再び参照して、回転軸80に対して平行な方向から上流側縁部43を見た場合、本実施の形態における上流側縁部43は、内側部分P1から外側部分P2に向かって直線状に延びる形状を有している。さらに、回転軸80に対して平行な方向から上流側縁部43を見た場合に、回転軸80と内側部分P1とを結ぶ直線L1,L1Aに対して上流側縁部43がなす角度θ1は、15°以上〜25°以下であることが好ましい。本実施の形態においては、角度θ1は20°である。また、回転軸80に対して平行な方向から下流側縁部45を見た場合に、回転軸80と内側部分R1とを結ぶ直線L3,L3Aに対して下流側縁部45がなす角度θ2は、約80°である。
本実施の形態の静翼42の周方向における幅は、根元部分46から外周部分41に向かうにつれて、いったん幅広になったのち、テーパー状に先細りとなる形状を有している。すなわち、図9中の点R1から点R5までの間の部分は、静翼42は徐々に周方向における幅が広がる形状を有しており、点R5から点R2までの間の部分は、静翼42は徐々に周方向における幅が狭くなる形状を有している。
図12は、図11中のXII線に沿った矢視断面図である。図13は、図11中のXIII線に沿った矢視断面図である。ここで、プロペラファン50の回転方向(矢印AR1)に沿った切断面により得られる静翼42の断面形状を見る場合において、静翼42のうちの任意位置(XII線の位置)において得られる断面形状を内側断面形状42A(図12)とし、静翼42のうちの任意位置(XII線の位置)よりも径方向外側の位置(XIII線の位置)において得られる断面形状を外側断面形状42B(図13)としたとする。
内側断面形状42Aは、上流側縁部43の側から下流側縁部45の側に向かうにつれて外側断面形状42Bに比べて急峻に湾曲する湾曲部42U1を有している。すなわち、内側断面形状42Aと外側断面形状42Bとは、略同一の高さHを有しているところ、内側断面形状42Aの幅W1(図12)は、外側断面形状42Bの幅W2(図13)に比べて大きい。内側断面形状42Aの湾曲部42U1(図12)は、外側断面形状42Bの湾曲部42U2(図13)に比べて小さな曲率半径で湾曲する形状を有している。当該構成を採用することによれば、二次流れが領域RR2(図11)に向かって集まってくる際に(図11中の矢印A3)、径方向の内側に向かうにつれて流れを急に転向できるため、変換機能の効率をさらに高めることが可能となり、図14に示すように、より直進性の高い送風が可能となる。湾曲部42U1,42U2については、上流側縁部43の側の部分だけにこれらを設けてもよい。すなわち、湾曲部42U1,42U2の下流側の形状は、回転軸80に対して平行な方向に沿って直線状に延びるような形状としても良い。
図15を参照して、本実施の形態では、翼部70の後縁部74および静翼42の上流側縁部43の各々は、これらを互いに対向させた状態で回転軸80に対して垂直な方向からこれらを見ながらこれらのうちの一方をこれらのうちの他方に向かって回転軸に対して平行な方向に沿って仮想的に移動させて互いに接触させたときに(矢印DR参照)、これらの間に隙間Sが形成される形状を有している。当該構成によれば、気流が下流側に向かってスムーズに流れることができるためにいわゆるピーク音が発生し難く、結果としてプロペラファンと静翼との間の部分から発生する騒音を効果的に抑制することが可能となる。
また、図3を再び参照して、本実施の形態では、翼部70の後縁部74および静翼42の上流側縁部43の各々は、これらを互いに対向させた状態で回転軸80に対して平行な方向からこれらを見たときにこれらの一部同士のみが交差する形状を有している(すなわち全部が交差しない形状を有している)。当該構成によっても、気流が下流側に向かってスムーズに流れることができるためにいわゆるピーク音が発生し難く、結果としてプロペラファンと静翼との間の部分から発生する騒音を効果的に抑制することが可能となる。
[比較例1]
図16は、比較例1における流体送り装置100W(プロペラファン50および静翼ユニット40W)を示す平面図である。図17および図18は、それぞれ、静翼ユニット40Wを示す断面図および平面図である。図19は、図18中のXIX線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。図20は、静翼ユニット40Wを示す底面図である。
図16〜図20(特に、図19)を参照して、比較例1においては、上流側縁部43の内側部分P1は、上流側縁部43の外側部分P2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における後方に位置している。換言すると、回転軸80と内側部分P1とを結ぶ線分L1を描き、回転軸80と外側部分P2とを結ぶ線分L2を描いた場合には、線分L1(内側部分P1)は、線分L2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における後方に位置している。
さらに、回転軸80に垂直な平面に対して静翼42を回転軸80に平行な方向に投影した際にその平面上に描かれる投影像を見たとする。この投影像は、図19中における点P1、点P2、点R2、点R1の順で囲まれる領域に一致する。すなわち、この投影像は、図19中に示す内側部分P1、外側部分P2、外側部分R2および内側部分R1により囲まれる領域に一致する形状を有する像として、上記平面上に描かれることになる。さらに、比較例1の静翼ユニット40Wにおいては、静翼42のうちの回転軸80から最も近くに位置する根元部分46の周方向長さLCは、静翼42のうちの回転軸80から最も遠くに位置する外周部分41の周方向長さLDと同じ長さであるという特徴を有している(LC=LD)。
図21を参照して、比較例1の構成においては、二次流れが外側に向かって流れ、上流側縁部43の外側部分(領域RR3参照)の近傍に集まりすぎてしまい(矢印A4)、静翼42が持っている変換機能のキャパシティを超えてしまうことがある。変換機能のキャパシティを超えた場合には、静翼42は、風速をそれ以上静圧に変換することができなくなってしまい、直進性および風圧を有する気流を送り出すといったことは難しくなる。比較例1の構成では、上述の実施の形態1の場合とは異なり仕事の再分配がされないため、回転半径方向の外側において静翼42の未変換に起因して生じる損失と、回転半径方向の内側において静翼42の未稼働に起因して生じる損失とはいずれも低減されにくい状態となり、風速から変換される静圧を向上させることは難しいと言える。
[比較例2]
図22および図23は、それぞれ、比較例2における静翼ユニット40Yを示す断面図および平面図である。図24は、図23中のXXIV線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。図25は、静翼ユニット40Wを示す底面図である。
図22〜図25(特に、図24)を参照して、比較例2においては、上流側縁部43の内側部分P1は、上流側縁部43の外側部分P2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における後方に位置している。換言すると、回転軸80と内側部分P1とを結ぶ線分L1を描き、回転軸80と外側部分P2とを結ぶ線分L2を描いた場合には、線分L1(内側部分P1)は、線分L2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における後方に位置している。
さらに、回転軸80に垂直な平面に対して静翼42を回転軸80に平行な方向に投影した際にその平面上に描かれる投影像を見たとする。この投影像は、図24中における点P1、点P2、点R2、点R1の順で囲まれる領域に一致する。すなわち、この投影像は、図24中に示す内側部分P1、外側部分P2、外側部分R2および内側部分R1により囲まれる領域に一致する形状を有する像として、上記平面上に描かれることになる。さらに、比較例2の静翼ユニット40Yにおいては、静翼42のうちの回転軸80から最も近くに位置する根元部分46の周方向長さLCは、静翼42のうちの回転軸80から最も遠くに位置する外周部分41の周方向長さLDと同じ長さであるという特徴を有している(LC=LD)。
図26を参照して、比較例2の構成においても、比較例1の場合と同様に、二次流れが外側に向かって流れ、上流側縁部43の外側部分(領域RR3参照)の近傍に集まりすぎてしまい(矢印A4)、静翼42が持っている変換機能のキャパシティを超えてしまうことがある。変換機能のキャパシティを超えた場合には、静翼42は、風速をそれ以上静圧に変換することができなくなってしまい、直進性および風圧を有する気流を送り出すといったことは難しくなる。比較例2の構成では、上述の実施の形態1の場合とは異なり仕事の再分配がされないため、回転半径方向の外側において静翼42の未変換に起因して生じる損失と、回転半径方向の内側において静翼42の未稼働に起因して生じる損失とはいずれも低減されにくい状態となり、風速から変換される静圧を向上させることは難しいと言える。
[比較例3]
図27は、比較例3における静翼ユニット40Zを示す平面図である。比較例3においても、上流側縁部43の内側部分P1は、上流側縁部43の外側部分P2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における後方に位置している。換言すると、回転軸80と内側部分P1とを結ぶ線分L1を描き、回転軸80と外側部分P2とを結ぶ線分L2を描いた場合には、線分L1(内側部分P1)は、線分L2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における後方に位置している。
一方で、回転軸80に垂直な平面に対して静翼42を回転軸80に平行な方向に投影した際にその平面上に描かれる投影像を見たとする。この投影像は、図27中における点P1、点P2、点R2、点R1の順で囲まれる領域に一致する。すなわち、この投影像は、図27中に示す内側部分P1、外側部分P2、外側部分R2および内側部分R1により囲まれる領域に一致する形状を有する像として、上記平面上に描かれることになる。比較例3の静翼ユニット40Zにおいては、静翼42のうちの回転軸80から最も近くに位置する根元部分46の周方向長さLCは、静翼42のうちの回転軸80から最も遠くに位置する外周部分41の周方向長さLDよりも長いという特徴を有している(LC>LD)。
比較例3の構成では、LC>LDという条件を満足しているものの、上流側縁部43の内側部分P1は、上流側縁部43の外側部分P2よりもプロペラファン50の回転方向(矢印AR1)における後方に位置している。したがって、結果としては、比較例1,2の場合と同様に、二次流れが外側に向かって流れ、上流側縁部43の外側部分(領域RR3参照)の近傍に集まりすぎてしまい(矢印A4)、静翼42が持っている変換機能のキャパシティを超えてしまうことがある。したがって比較例3の構成であっても、風速から変換される静圧を向上させることは難しいと言える。
[実施の形態2]
図28〜図34を参照して、実施の形態2における静翼ユニット40Aについて説明する。ここでは、主として実施の形態1と実施の形態2との相違点について説明する。静翼ユニット40Aは、いわゆる園芸用ブロワーに搭載されることができる。静翼ユニット40Aの内ケース12の内径は、たとえばφ176mmである。
図28は、静翼ユニット40Aを示す斜視図である。図29および図30は、それぞれ、静翼ユニット40Aを示す断面図および平面図である。図31は、図30中のXXXI線に囲まれた領域を拡大して示す平面図である。図32は、静翼ユニット40Aを示す底面図である。図33は、図31中のXXXI−XXXI線に沿った矢視断面図である。
図28〜図33(主として図31)に示すように、静翼ユニット40Aにおいては、回転軸80に対して平行な方向から静翼42の上流側縁部43を見た場合、内側部分P1から外側部分P2に向かって曲線状(円弧状)に延びる形状を有している。湾曲の形状としては、内側部分P1と外側部分P2とを両端として上流側縁部43を見た場合に、上流側縁部43の中腹部が回転方向における前方に向かって凸となるように湾曲している。回転軸80に対して平行な方向から上流側縁部43を見た場合に、内側部分P1と外側部分P2とを結ぶ直線L1B(図31)を描いたとする。直線L1Bが、回転軸80と内側部分P1とを結ぶ直線L1,L1Aに対してなす角度θ3は、30°以上〜50°以下であることが好ましい。本実施の形態では、一例として角度θ3は37°である。
さらに、回転軸80に対して平行な方向から静翼42の下流側縁部45を見た場合、内側部分R1から外側部分R2に向かって曲線状(円弧状)に延びる形状を有している。湾曲の形状としては、内側部分R1と外側部分R2とを両端として下流側縁部45を見た場合に、下流側縁部45の中腹部が回転方向における前方に向かって凸となるように湾曲している。回転軸80に対して平行な方向から下流側縁部45を見た場合に、内側部分R1と外側部分R2とを結ぶ直線L3B(図31)を描いたとする。直線L3Bが、回転軸80と内側部分R1とを結ぶ直線L3,L3Aに対してなす角度θ4は、本実施の形態では、一例として64°である。
上流側縁部43と下流側縁部45との湾曲の度合いを比較すると、下流側縁部45の方が緩やかにカーブしており、上流側縁部43の方が急峻にカーブしている。本実施の形態においては、一例として、(外周部分41の周方向長さLB)/(根元部分46の周方向長さLA)=12.77/16.4=0.78である。
図33を参照して、プロペラファンの回転方向(矢印AR1)に沿った切断面により得られる静翼42の断面形状を見た場合、本実施の形態の静翼42は、上流側縁部43の側に湾曲部42Uを有しており、下流側縁部45の側に直線部42Tを有している。
図34を参照して、本実施の形態の静翼ユニット40Aによれば、上流側縁部43を曲線状に形成することによって、内側部分P1と外側部分P2とを結ぶ曲線が、直線の場合と比較して長くなる。二次流れは、直線の場合に比べて長い距離をかけて中心(領域RR2)に集まってくるため、変換機能がより強化される。湾曲の向きについては、湾曲形状で形成されてさえいればよく、どんな円弧や曲線で形成されてもその効果は得られると考えられる。すなわち、湾曲の形状としては、内側部分P1と外側部分P2とを両端として上流側縁部43を見た場合に、上流側縁部43の中腹部が回転方向における後方に向かって凸となるように湾曲していても構わない。下流側縁部45についても同様である。
[実験例]
図35および図36を参照して、上述の実施の形態1(図1〜図15)と上述の比較例2(図22〜図26)とに関して行った実験例について説明する。実施の形態1および比較例2の思想をそれぞれ具現化して2種類の静翼ユニットを作製した。同一のプロペラファン(4枚羽根)を用いて圧力流量特性(P−Q)特性を測定したところ、図35に示す結果が得られた。また、図36には、36Vおよび45Vの印加電圧に対する仕事P*Qの値を示す。
実施の形態1の構成を36Vで駆動したものを「実施例A」とし、実施の形態1の構成を45Vで駆動したものを「実施例B」として表記している。同様に、比較例2の構成を36Vで駆動したものを「比較例A」とし、比較例2の構成を45Vで駆動したものを「比較例B」として表記している。
実施例Aと比較例Aとを対比すると、実施の形態1に基づく実施例Aの方が優れた圧力流量特性(P−Q)特性を示していることがわかる(実施例Aの比較例Aに対する比率は181%)。同様に、実施例Bと比較例Bとを対比すると、実施の形態1に基づく実施例Bの方が優れた圧力流量特性(P−Q)特性を示していることがわかる(実施例Bの比較例Bに対する比率は180%)。
図37を参照して、また、実施の形態1に基づくファンユニットと(実施例C)、比較例2に基づくファンユニットとをそれぞれ作製し(比較例C)、回転数と風量との関係を測定した。その結果、実施の形態1に基づくファンユニットと(実施例C)の方が優れた結果が得られた。
[他の実施の形態]
本実施の形態では、上述の各実施の形態における静翼ユニットの製造時に用いられる成形用金型400について説明する。図38は、成形用金型を示す断面図である。成形用金型400は、可動側金型401および固定側金型402を有する。可動側金型401および固定側金型402により、上述の各実施の形態における静翼ユニットと略同一形状であって、流動性の樹脂が注入されるキャビティ403が規定される。このように構成された成形用金型400によれば、上述の各実施の形態における静翼ユニットを樹脂成形により製造することができる。
以上、実施の形態および実施例について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 本体部、11 外ケース、12 内ケース、12S 内表面、13 入口開口、14 出口開口、15 吸入口、16 吐出口、17 ヒータ、18 把持部、19 操作部、30 駆動モータ、31 出力軸、40,40A,40W,40Y,40Z 静翼ユニット、41 外周部分、42 静翼、42A 内側断面形状、42B 外側断面形状、42T 直線部、42U,42U1,42U2 湾曲部、43 上流側縁部、44 モータ支持部、44S,61 外表面、45 下流側縁部、46 根元部分、50 プロペラファン、60 ボス部、62 上流端部、63 下流端、70 翼部、71 翼先端部、72 前縁部、73 根元部、74 後縁部、75 外周後端部、76 外周縁部、80 回転軸、100,100W 流体送り装置、400 成形用金型、401 可動側金型、402 固定側金型、403 キャビティ、P1,R1 内側部分(点)、P2,R2 外側部分(点)、RR1 隙間領域、RR2,RR3 領域、S 隙間、W1,W2
幅。

Claims (6)

  1. 1枚または複数枚の翼部を含み、回転軸周りに回転することにより流体の流れを発生させるプロペラファンと、
    1枚または複数枚の静翼を含み、前記流体が流れる方向における前記プロペラファンの下流側に前記静翼が位置するように配置された静翼ユニットと、を備え、
    前記静翼は、前記流体が流れる方向における前記静翼の上流側の縁を形成する上流側縁部と、前記流体が流れる方向における前記静翼の下流側の縁を形成する下流側縁部と、を有しており、
    前記回転軸に対して平行な方向から前記上流側縁部を見た場合、前記上流側縁部のうちの前記回転軸から最も近くに位置する内側部分は、前記上流側縁部のうちの前記回転軸から最も遠くに位置する外側部分よりも前記プロペラファンの回転方向における前方に位置しており、
    前記回転軸に垂直な平面に対して前記静翼を前記回転軸に平行な方向に投影した際に前記平面上に描かれる投影像を見た場合、前記静翼のうちの前記回転軸から最も近くに位置する根元部分の周方向長さは、前記静翼のうちの前記回転軸から最も遠くに位置する外周部分の周方向長さよりも長く、かつ、前記静翼の周方向長さは、前記根元部分から前記外周部分に向かうにつれて、いったん幅広になったのち、テーパー状に先細りとなる形状を有している、
    流体送り装置。
  2. 前記回転軸に対して平行な方向から前記下流側縁部を見た場合、前記下流側縁部は、前記根元部分の側から前記外周部分の側に向かうにつれて、いったん回転方向における前方側に向かって延びたのち、同方向における後方側に向かって延びる形状を有している、
    請求項1に記載の流体送り装置。
  3. 前記回転軸に対して平行な方向から前記上流側縁部を見た場合、前記上流側縁部は、前記内側部分から前記外側部分に向かって曲線状に延びる形状を有している、
    請求項1または2に記載の流体送り装置。
  4. 前記回転軸に対して平行な方向から前記上流側縁部を見た場合、前記上流側縁部は、前記内側部分から前記外側部分に向かって直線状に延びる形状を有しており、
    前記回転軸に対して平行な方向から前記上流側縁部を見た場合に、前記回転軸と前記内側部分とを結ぶ直線に対して前記上流側縁部がなす角度は15°以上〜25°以下である、
    請求項1または2に記載の流体送り装置。
  5. 前記回転軸に対して平行な方向から前記上流側縁部を見た場合に前記内側部分と前記外側部分とを結ぶ直線を描いたとすると、当該直線が前記回転軸と前記内側部分とを結ぶ直線に対してなす角度は30°以上〜50°以下である、
    請求項に記載の流体送り装置。
  6. 前記プロペラファンの回転方向に沿った切断面により得られる前記静翼の断面形状を見る場合において、前記静翼のうちの任意位置において得られる前記断面形状を内側断面形状とし、前記静翼のうちの前記任意位置よりも径方向外側の位置において得られる前記断面形状を外側断面形状とすると、
    前記内側断面形状は、前記外側断面形状に比べて、前記上流側縁部の側から前記下流側縁部の側に向かうにつれて急峻に湾曲する湾曲部を有している、
    請求項1からのいずれか1項に記載の流体送り装置。
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