JP6249292B2 - 作業システム - Google Patents
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Description
そして、走行ロボットの受電機器および受圧機器と作業場所の給電機器および給圧機器との着脱を、走行ロボットの走行台車上に搭載された作業ロボットがその腕の作動によって行うことから、その着脱のための装置を走行ロボットに別途に搭載する必要がないので、走行ロボットを簡易に構成することができる。
しかも、走行ロボットの走行台車上に作業台を設けていることから、作業場所で供給される部品や工具等を用いて、走行ロボット自身の作業台上で作業ロボットがその腕の作動によって組立等の作業を行うことができるので、作業場所が走行ロボットから離れていても、高い位置決め精度を要求される作業を行うことができる。
1)双腕の作業ロボット3は、頭部の2つのカメラ3aにより撮影した対象物と当該作業ロボット3との間の3次元的な相対位置をカメラ測量の原理により求めるビジョンシステムを持つ。
2)走行台車2上に上体型の作業ロボット3を搭載して走行ロボット1を構成する。
3)作業ステーションS1〜S16毎、および待機場所に、電源供給用の2端子雌コネクタ14とエアー圧供給用の雌カップリング15とをワンタッチで装着および離脱できるスライドボックス12を持つ。また走行ロボット1毎に、電源受け取り用の2端子雄コネクタ10とエアー圧受け取り用の雄カップリング11とをワンタッチで装着および離脱できるアタッチメント9を持つ。
4)アタッチメント9に対するスライドボックス12の着脱による、走行台車2への電源やエアー圧の供給の接続・切断は、あらかじめ制御装置にプログラムを与えられた作業ロボット3がその腕3bの作動により実行する。
なお、アタッチメント9に対するスライドボックス12の離脱に先立って作業ロボット3は、その腕3bの作動によりエアー抜き弁の作動用ボタン17を押してエアー圧供給回路内の残圧を抜き、その後にその腕3bの作動によりスライドボックス12を押して、エアー圧供給用の雌カップリング15の分離用リングを後退させて雌カップリング15を雄カップリング11から離脱させるとともに、電源供給用の2端子雌コネクタ14を電源受け取り用の2端子雄コネクタ10から、磁石を引き離して離脱させる。
5)走行台車2にバッテリーを搭載し、作業ステーションS1〜S16毎のスライドボックス12から走行台車2に電源やエアー圧を供給されない時、走行台車2内のバッテリーで走行台車2は案内磁気テープ4に沿って走行でき、作業ロボット3は動作することができる。
6)走行台車2上に、作業ロボット3が作業を行う作業テーブル8を設ける。
8)生産ラインの走行経路5がループ状の周回軌道の時、生産ラインに複数台の走行ロボット1を同時に投入する。
9)走行台車2は、通常のAGVと同様に磁気テープ4により誘導され、経路の分岐、加速・減速および停止の動作を行う。
10)作業位置の指示
a)通常は、作業順序に沿った順番に作業ステーションS1〜S16が設けられ、そのステーションS1〜S16の順に作業を行う。
b)作業順序を変更する場合は、作業ステーションS1〜S16のそれぞれで、次の作業ステーションを複数のLEDの点灯状態で指示する信号板(誘導板)やステーション番号表示板18(クロスマーク19の貼付け位置の相違により次の作業ステーションを走行ロボット1に指示する)により行う。
c)または、例えばそれぞれ2個ずつある電源供給用の2端子雌コネクタ14および電源受け取り用の2端子雄コネクタ10のうちの1個ずつを情報伝達用の通信端末に代えることで、作業ステーションもしくは待機位置で、電源やエアー圧の供給回路等とともに作業ステーションまたは待機位置と走行ロボット1との信号線を接続して、電気信号により次の作業ステーションを指示する。
11)待機場所
走行ロボット1を作業経路5に入れていない時および多数台の走行ロボット1を投入可能なラインで、全台数を投入していない時の、作業していない走行ロボット1を待機させる、待機経路6上の待機場所を設ける。
1)作業ロボット3を走行台車2に搭載した走行ロボット1で、多数の作業場所を移動して作業を行う時、走行台車2が電源としてバッテリーを持ち、バッテリー電源で、自由に走行ロボット1が移動できるので、多数の作業場所が離れている場合や移動経路が複雑な場合でも自由に作業場所間を移動することができる。
2)作業場所及び待機場所には、電源やエアー圧等の供給回路をワンタッチで接続・切断できるスライドボックス12を備え、走行ロボット1の走行台車2が、作業ステーションおよび待機場所での作業時又は待機時に、走行ロボット1自身が走行台車2のバッテリーを電源として動作し、スライドボックス12を引き寄せてアタッチメント9に接続する。
3)作業ステーションでは、スライドボックス12とアタッチメント9との接続により、電源およびエアー圧を供給し、必要に応じて信号接続をすることで、走行ロボット1はバッテリー電源駆動から、作業ステーションからの外部電源駆動による動作に切り替えて作業ステーションでの作業を行う。なお、作業ステーションおよび待機場所で接続された外部電源は、走行台車2内のバッテリーの充電にも用いられる。
4)走行ロボット1の作業ロボット3と作業対象物との間の高い位置決め精度が必要な作業では、作業ロボット3が作業対象物を把持して作業ステーションから走行台車2上の作業テーブル8に移動させ、作業ロボット3と相対的に同じ座標上で作業対象物を位置決めして作業を行うため、精密部品の組付け等の、高い位置決め精度を求められる作業を行うことができる。
6)次の作業ステーションへの移動の前に、走行台車2に搭載された作業ロボット3が、作業ステーションから走行ロボット1に供給されているユーテリティの接続を切り、電源を作業ステーションの外部電源から、走行台車2のバッテリー駆動に切換える。
7)現在の作業ステーションから次の作業ステーションへの移動は、5)で得た次の作業ステーションの情報に基づき走行台車2内の制御装置が走行台車2内の走行装置の作動を制御して行う。
走行ロボット1の作業ロボット3は、走行台車2が移動を開始する前に、その作業ロボット3の腕3bの先のハンド(双腕の場合は両ハンド)を、作業テーブル8上に設置してある図示しないインターロック用押し釦を押した状態として、作業ロボット3がこのインターロック状態のときのみ走行台車2を動作可能とし、走行台車2と作業ロボット3とが同時動作を行わないようにして安全を確保してから、走行ロボット1の走行台車2が次の作業ステーションへの移動を開始する。
走行台車2は通常の走行台車と同じ方法で移動するため、詳細な説明は省略する。
また、走行ロボット1の作業ロボット3のビジョンシステムによる信号板(誘導板)やステーション番号表示板18の撮像により作業ステーションと作業ロボット3との間の位置決め誤差を確認し、作業ロボット3自身による対象物の位置のデータ修正で作業を実行可能な場合は、その停止位置で、その作業ステーションでの作業を実行する。作業の実行ができない場合は作業ロボット3が、停止位置の不良を修正する方向に移動するよう走行台車2の制御装置に微小位置修正信号を出し、停止位置のズレを修正して停止する。
以後、3)に戻り、次の作業ステーションへ移動して順次作業を行い、作業を終了すると、最初の作業ステーションに戻り、作業終了の指令があるまで所定の作業を続行する。
2 走行台車
3 作業ロボット
3a カメラ
3b 腕
4 案内磁気テープ
5 作業経路
6 待機経路
7 作業テーブル
8 作業テーブル
9 アタッチメント
10 雄コネクタ
11 雄カップリング
12 スライドボックス
13 ガイドレール
14 雌コネクタ
15 雌カップリング
16 把持棒
17 作動用ボタン
18 ステーション番号表示板
19 クロスマーク
F 床面
S1〜S16 作業ステーション
Claims (4)
- 走行台車上に単腕もしくは双腕の作業ロボットを搭載して走行移動する1または複数の走行ロボットを所定経路に沿って作業場所間で移動させて複数の作業場所で作業を行う作業システムにおいて、
走行ロボットに受電機器および受圧機器を設けるとともに、
複数の作業場所の少なくとも1つに走行ロボットの走行台車上に搭載された作業ロボットの腕の作動によってその走行ロボットの受電機器および受圧機器に、対応する給電機器および給圧機器を着脱する給電設備および給圧設備を設け、
走行ロボットに、作業場所間の移動中の給電を行うとともに作業場所での移動停止中に給電機器から受電機器を介して充電されるバッテリーを搭載し、
走行ロボットの走行台車上に作業台を設けたことを特徴とする作業システム。 - 走行台車上に搭載された作業ロボットがカメラを有し、
各作業場所にその作業ロボットのカメラで撮影可能な作業場所識別表示を設け、
走行ロボットが、その走行台車上の作業ロボットのカメラからの作業場所識別表示の画像に基づき現在位置している作業場所を識別するとともに作業場所に対して当該走行ロボットを位置決めするようにしたことを特徴とする、請求項1記載の作業システム。 - 走行ロボットが移動する所定経路が、作業場所に隣接する作業経路とそこから分岐した待機経路とを有することを特徴とする、請求項1または2記載の作業システム。
- 走行ロボットに設ける受電機器が通信端末も有し、
複数の作業場所の少なくとも1つに設ける給電設備の給電機器が走行ロボットの走行台車上に搭載された作業ロボットの腕の作動によってその走行ロボットの通信端末に対し着脱される通信端末を有していることを特徴とする、請求項1から3までの何れか1項記載の作業システム。
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