JP6247494B2 - 鉄道車両台車用の板バネの製造方法 - Google Patents

鉄道車両台車用の板バネの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6247494B2
JP6247494B2 JP2013212122A JP2013212122A JP6247494B2 JP 6247494 B2 JP6247494 B2 JP 6247494B2 JP 2013212122 A JP2013212122 A JP 2013212122A JP 2013212122 A JP2013212122 A JP 2013212122A JP 6247494 B2 JP6247494 B2 JP 6247494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
leaf spring
mother plate
railway vehicle
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013212122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015075178A (ja
Inventor
武宏 西村
武宏 西村
俊一 中尾
俊一 中尾
朋平 小林
朋平 小林
洋祐 津村
洋祐 津村
護 西尾
護 西尾
大介 渡辺
大介 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GH Craft Ltd
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
GH Craft Ltd
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GH Craft Ltd, Kawasaki Jukogyo KK filed Critical GH Craft Ltd
Priority to JP2013212122A priority Critical patent/JP6247494B2/ja
Priority to EP14851656.0A priority patent/EP3056758B1/en
Priority to CN201480055190.5A priority patent/CN105593560B/zh
Priority to US14/912,717 priority patent/US10427696B2/en
Priority to PCT/JP2014/005083 priority patent/WO2015052912A1/ja
Priority to KR1020167006074A priority patent/KR101819080B1/ko
Publication of JP2015075178A publication Critical patent/JP2015075178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6247494B2 publication Critical patent/JP6247494B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61FRAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
    • B61F5/00Constructional details of bogies; Connections between bogies and vehicle underframes; Arrangements or devices for adjusting or allowing self-adjustment of wheel axles or bogies when rounding curves
    • B61F5/26Mounting or securing axle-boxes in vehicle or bogie underframes
    • B61F5/30Axle-boxes mounted for movement under spring control in vehicle or bogie underframes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61FRAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
    • B61F5/00Constructional details of bogies; Connections between bogies and vehicle underframes; Arrangements or devices for adjusting or allowing self-adjustment of wheel axles or bogies when rounding curves
    • B61F5/26Mounting or securing axle-boxes in vehicle or bogie underframes
    • B61F5/30Axle-boxes mounted for movement under spring control in vehicle or bogie underframes
    • B61F5/301Axle-boxes mounted for movement under spring control in vehicle or bogie underframes incorporating metal springs
    • B61F5/302Leaf springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/366Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers made of fibre-reinforced plastics, i.e. characterised by their special construction from such materials
    • F16F1/368Leaf springs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

本発明は、鉄道車両の台車に用いる繊維強化樹脂製の板バネの製造方法に関する。
鉄道車両には、車体を支持してレール上を走行するための台車が設けられており、一般的な台車では、輪軸を支持する軸受が収容された軸箱が台車枠に対して上下方向に変位可能となるように軸箱支持装置により支持されている。台車枠は、横方向に延びる横ばりと、その横ばりの両端部から前後方向に延びた左右一対の側ばりとを備え、軸箱支持装置が、軸箱とその上方にある側ばりとの間に介装されたコイルバネからなる軸バネを備える。
これに対し、特許文献1では、台車枠のうち側ばりの部分を省いた台車が提案されている。その台車では、軸箱支持装置及び側ばりの代わりに車両長手方向に延びた繊維強化樹脂からなる板バネを設け、その板バネの前後方向両端部を軸箱で支持し、その板バネの前後方向中央部が横ばりの車幅方向両端部を下方から支持している。これによれば、台車枠のうち側ばりの部分が省かれるので、台車枠が軽量化されて組立作業も簡素化される。
国際公開第2013/008468号公報
ところで、繊維強化樹脂からなる板バネを製作するにあたっては、板バネ1つ1つを個別に成形するのが通常のやり方となる。しかし、繊維強化樹脂の成形品では、成形中における成形キャビティ内の圧力分布がキャビティ端部において不均一になる可能性がある。繊維強化樹脂の成形品である板バネの端部において不均一な部分が生じると、板バネの端部の性質が不安定となって、板バネの性能や寿命等に影響が出る場合がある。
そこで本発明は、繊維強化樹脂からなる板バネの製造効率を向上させるとともに、板バネの性能及び寿命等を向上させることを目的とする。
本発明に係る鉄道車両台車用の板バネの製造方法は、鉄道車両台車において車軸の軸受を収容する軸箱に支持された状態で車両長手方向に延びて横ばりを弾性的に支持する板バネを製造するための方法であって、主面の法線方向から見て一方向に配向した連続繊維の層を有する繊維強化樹脂のマザープレートを成形する成形工程と、前記マザープレートを前記一方向に沿って切断するための平行な複数の切断線の位置を決定する切断位置決定工程と、前記複数の切断線に沿って前記マザープレートを切断することで、繊維強化樹脂からなる複数の板バネを取り出す切断工程と、を備える。
前記製法によれば、複数の板バネを繊維強化樹脂で個別に成形する場合に比べて、製作する板バネの数に対する成形工程の数が低減されるため、製造効率を向上できる。また、マザープレートのうち切断線が延びる方向に直交する方向の端部において成形による不均一な部分が生じても、その端部を板バネとして利用しないように切断線の位置を決定することで、繊維強化樹脂からなる板バネの性能及び寿命等を向上できる。そして、マザープレートの主面の法線方向から見て一方向に配向した連続繊維が用いられ、マザープレートは前記一方向に沿って切断されるため、切断面において繊維が不均一になることが防がれ、強化繊維への切断による影響を十分に抑制することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、繊維強化樹脂からなる板バネの製造効率を向上できるとともに、板バネの性能及び寿命等を向上できる。
第1実施形態に係る板バネを用いた鉄道車両台車の側面図である。 図1に示す板バネの製造手順を説明するフローチャートである。 成形工程で成形されるマザープレートの平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 切断位置決定工程で決定される切断線の一例が示されたマザープレートの平面図である。 切断工程でマザープレートから取り出された板バネの平面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図7のIX−IX線断面図である。 第2実施形態に係る板バネを用いた鉄道車両台車の要部側面図である。 図10に示す板バネの要部の縦断面図である。
以下、実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る板バネを用いた鉄道車両台車1の側面図である。図1に示すように、鉄道車両台車1は、二次サスペンションとなる空気バネ2を介して車体50を支持するための台車枠3を備える。台車枠3は、左右方向である車幅方向に延びる横ばり4を備えているが、横ばり4の車幅方向両端部から前後方向である車両長手方向に延びる側ばりを備えていない。空気バネ2は、横ばり4の上面に設置されている。横ばり4の前方及び後方には、車幅方向に沿って前後一対の車軸5が配置され、車軸5の車幅方向両側には車輪6が固定されている。車軸5の車幅方向両端部には、車輪6よりも車幅方向外側にて車軸5を回転自在に支持する軸受7が設けられ、その軸受7は軸箱8に収容されている。横ばり4の車幅方向両端部は、軸ばり式の連結機構9によって軸箱8に連結されている。横ばり4と軸箱8との間には、車両長手方向に延びた板バネ10が架け渡され、板バネ10の長手方向中央部10aが横ばり4の車幅方向両端部を下方から弾性的に支持し、板バネ10の長手方向両端部10cが軸箱8に支持されている。即ち、板バネ10が、一次サスペンションの機能と従来の側ばりの機能とを兼ねている。
横ばり4の車幅方向両端部の下部には、円弧状の下面11aを有する当接部材11が設けられ、当接部材11が板バネ10の長手方向中央部10aに上方から載せられて自由接触している。即ち、当接部材11は、板バネ10を上下方向に固定しない状態で、横ばり4からの重力による下方荷重によって板バネ10の上面に接触している。また、軸箱8の上端部には支持部材12が取り付けられ、板バネ10の長手方向両端部10cは支持部材12を介して軸箱8に下方から支持されている。板バネ10の長手方向両端部10cも、支持部材12に上方から載せられて、板バネ10からの下方荷重によって支持部材12の上面に自由接触している。板バネ10のうち長手方向中央部10aと長手方向両端部10cとの間の延在部10bは、側面視で長手方向中央部10aに向けて下方に傾斜しており、板バネ10の長手方向中央部10aは、板バネ10の長手方向両端部10cよりも下方に位置している。即ち、板バネ10は、側面視で全体として下方に凸となる弓形状に形成されている。そして、板バネ10は、長手方向両端部10cから長手方向中央部に向けて徐々に肉厚が大きくなるように形成されている。
次に、台車1に用いる板バネ10の製造手順を図面を参照しながら説明する。図2は、図1に示す板バネ10の製造手順を説明するフローチャートである。図3は、成形工程で成形されるマザープレートの平面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。図5は、図3のV−V線断面図である。図6は、切断位置決定工程で決定される切断線の一例が示されたマザープレートの平面図である。図2〜4に示すように、まず、繊維強化樹脂からなるマザープレート100を、例えばオートクレープ成形法などの金型を用いた成形法を用いて成形する成形工程を行う(ステップS1)。
マザープレート100は、平面視で矩形状であり、その一辺に沿った方向をX方向(一方向)とし、それに直交する他辺に沿った方向をY方向とする(図3参照)。マザープレート100のX方向における長さは、完成品である板バネ10の車両長手方向の長さL1(図7参照)と実質的に同じである。マザープレート100のY方向における長さL2は、完成品である板バネ10の車両長手方向に直交する幅方向の長さL3(図6及び7参照)の2倍よりも大きく、好ましくは、3倍よりも大きい。マザープレート100は、Y方向から見た側面視で全体として下方に凸となる弓形状に形成されている。
マザープレート100は、上層121、中間層122及び下層123を有し、異なる種類の繊維強化樹脂を複合して形成されている。例えば、上層121及び下層123はCFRPによって形成され、中間層122(コア層)はGFRPによって形成される。各層121〜123間には接着剤が介在している。マザープレート100は、X方向の両端部からX方向の中央部に向けて徐々に肉厚が大きくなるように形成されている。具体的には、中間層122の肉厚は、X方向の両端部からX方向の中央部に向けて徐々に肉厚が大きくなるように形成され、上層121及び下層123の肉厚は一定である。マザープレート100のY方向に直交する断面の形状(図4の形状)は、Y方向のいずれの位置でも同じである。
中間層122は、強化繊維シート(例えば、ガラス繊維シート)に樹脂を含浸したプリプレグをY方向に積層して加圧・加熱してなる複数のFRP板122a(例えば、板厚30mm)を更にY方向に積層して互いに接着したものである。中間層122は、Y方向に直交する平面に沿って延び、かつ、当該平面内でクロスする二方向に向けて配向された連続繊維を強化繊維として有している。よって、中間層122の強化繊維は、マザープレート100の主面の法線方向(例えば、図3及び4のZ方向)から見ると、X方向に配向した連続繊維である。
上層121及び下層123は、強化繊維シート(例えば、炭素繊維シート)に樹脂を含浸したプリプレグをZ方向に積層して加圧・加熱したものである。上層121及び下層123は、マザープレート100の主面に沿ってX方向の一端部100aから他端部100bまで連続してX方向に延びた連続繊維を強化繊維として有している。よって、上層121及び下層123の強化繊維も、マザープレート100の主面の法線方向(例えば、図3及び4のZ方向)から見ると、X方向に配向した連続繊維である。
各層121〜123には、プリプレグの状態で強化繊維をシート状に保持しておくために上述の強化繊維とは異なる方向に延びた補助繊維が含まれている。但し、マザープレート100における強化繊維に対する補助繊維の質量割合は20%未満である。なお、各層121〜123には、強化繊維として短繊維は含まれていない。
次に、図6に示すように、マザープレート100の内部欠陥(例えば、気泡や接着不良)等を公知の非破壊検査装置を用いて検査し、マザープレート100における欠陥箇所100eの位置を特定する欠陥検査工程を行う(ステップS2)。次いで、マザープレート100をX方向に沿って切断するための平行な複数の切断線A〜Iの位置を決定する切断位置決定工程を行う(ステップS3)。この際、マザープレート100のY方向の両端部100c,100dを板バネ10として利用しないために、当該両端部100c,100dを板バネ10よりも狭い幅で切り落とすように切断線A,Iの位置を決定する。更に、欠陥検査工程で特定された欠陥箇所100eの位置を板バネ10として利用しないために、当該欠陥箇所100eを板バネ10が取り出される領域から除外するように切断線C,Dの位置を決定する。即ち、図6においてマザープレート100にハッチングを付した部分が板バネとして利用不可能な領域として特定される。
そして、残りの利用可能な領域において平行な複数の板バネ100を取り出せるように切断線A〜IのY方向位置を総合的に決定する。そのとき、バネ定数の異なる板バネを取り出す要求がある場合には、板バネ10のY方向の長さL3,L4(幅)を異ならせるように切断線A〜IのY方向位置を決定すればよい。最後に、切断装置(例えば、ダイヤモンドカッター等)により、複数の切断線A〜Iに沿ってマザープレート100を切断することで、繊維強化樹脂からなる複数の板バネ10を取り出す切断工程を行う(ステップS4)。このとき、マザープレート100のX方向の両端部100a,100bは、切り落とさずに板バネ10としてそのまま使用される。なお、この切断工程の後には金型を用いた成形工程は存在しない。ただし、板バネの形状によっては、X方向の両端部100a、100bは加工を施しても良い。このように、繊維強化樹脂製の大きなマザープレート100から複数の板バネ10を取り出すことで、複数の板バネ10を繊維強化樹脂で個別に成形する場合に比べて、製作する板バネ10の数に対する成形工程の数が低減され、製造効率が向上する(図6の例では、7つの板バネが1つの成形工程で製作される。)。
図7は、切断工程でマザープレート100から取り出された板バネ10の平面図である。図8は、図7のXIII−XIII線断面図である。図9は、図7のIX−IX線断面図である。図7〜9に示すように、上述した各工程(S1〜4)にて得られた板バネ10は、マザープレート100の上層121、中間層122及び下層123と同等の性質が維持された上層21、中間層22及び下層23を備えることになる。マザープレート100の連続繊維は、Z方向から見て切断線A〜Iの方向と同じX方向に配向しており、切断面S(図8)と平行に延びているため、短繊維を用いる場合に比べ、切断面Sにおいて繊維が不均一になることがなく、板バネ10の幅方向の端部10d,10eにおいて強化繊維への切断による影響を十分に抑制することができる。
また、板バネ10には、マザープレート100のうち不均一となりやすい端部100c,100d(図6)を用いておらず、欠陥箇所100eも除外されている。したがって、繊維強化樹脂からなる板バネ10の性能及び寿命等が良好となる。また、本実施の形態において、マザープレート100のX方向の両端部100a,100bは、切り落とさずに板バネ10としてそのまま使用されるが、板バネ10の長手方向の両端部は、台車1への搭載時に支持部材12に支持されてバネ機能を発揮しない部分であるから、板バネ10のバネ性能を良好に保ちながら切断工程の工数を削減できることになる。なお、板バネ10の長手方向の両端部を支持部材12に取り付けるための取付部材やその他の付属品を設けるため等に、両端部に加工を施してもよい。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態に係る板バネ210を用いた鉄道車両台車の要部側面図である。図11は、図10に示す板バネ210の要部の縦断面図である。図10及び11に示すように、本実施形態の板バネ210は、その長手方向の両側の端部210cにおいて、軸箱8に対する水平方向の相対移動が規制された位置決め部材、例えば金属製のピン235が挿通されている。これにより、板バネ210が、軸箱8に対して長手方向に相対移動しようとしても、その動きがピン235により規制され、板バネ210の長手方向の位置ズレを抑えられる。
具体的には、板バネ210の長手方向の両側の端部210cが、軸箱8の上端部に取り付けられた支持部材12にバネ座230を介して下方から支持されている。バネ座230と支持部材12とは、凹凸嵌合構造等を用いて水平方向の相対移動が規制されている。バネ座230は、支持部材12の上に載せられる底壁部230aと、底壁部230aの車幅方向両側から上方に突出する左右一対の側壁部230bとを備え、板バネ210と底壁部230aとの間には、ゴム板231が介在している。
板バネ210は、複数の繊維強化樹脂の層221〜223を有し、1つの層222の長手方向の端部222aにピン235が貫通している。そして、別の層223の長手方向の端部223aが、ピン235が貫通した層222の端部222aに巻き付くように折り返されて湾曲している。より具体的には、板バネ210は、上層221、中間層222及び下層223を有し、異なる種類の繊維強化樹脂を複合して形成されている。本例では、上層221及び下層223はCFRPによって形成され、中間層222はGFRPによって形成される。各層221〜223間には接着剤が介在している。
中間層222は、ガラス繊維シートに樹脂を含浸したプリプレグをY方向(図9参照)に積層して加圧・加熱してなる複数のFRP板122a(図9参照)を更にY方向に積層して互いに接着したものである。中間層222は、Y方向に直交する平面に沿って延び、かつ、当該平面内でクロスする二方向に向けて配向された連続繊維を強化繊維として有している。中間層222の長手方向の端部222aは、他の部分に比べて厚肉であり、Y方向(図9参照)に開口する挿通孔222aが形成され、その挿通孔222aにピン235が貫通している。
FRP板122aは、FRPの平板を所定形状に切断して作成するが、その切断の際に、ピン235を挿通させる挿通孔222aも形成する。そして、複数のFRP板122aを互いにY方向(図9参照)に積層し、その積層された複数のFRP板122aの連通した挿通孔222aにピン235を挿通し、その状態でFRP板122a同士及びピン235を互いに接着する。ピン235は、複数のFRP板122aの挿通孔222aに貫通するので、FRP板122a同士を接着する際の位置決めガイドの役目も果たす。これにより、ピン235と中間層222とが接着されるため、中間層222がピン235と擦れることによる摩耗が防止される。なお、ピン235は、板バネ210のY方向(図9参照)の幅より少し長い。
中間層222の端部222aは、上方に向かって突出することで厚肉となっている。上層221は、中間層222よりも長手方向に短く、中間層222の端部222aが上層221の長手方向の端面221aに向かい合って接着されている。上層221の長手方向の端面221a及びそれに向かい合う中間層222の端部222aの面222cは、上方にいくにつれて長手方向外方に向かうテーパー面である。中間層222の端部222aの肉厚は、上層221の肉厚及びそれが積層された場所(即ち、端部222a以外の部分)における中間層222の肉厚を足し合わせた厚さと同じである。
下層223の端部223aは、中間層222よりも長手方向に長く、中間層222の端部222aに巻き付くように折り返されて湾曲している。これにより、挿通孔222bが形成された端部222aが下層223の端部223aにより補強される。中間層222の長手方向の端面は、側面視で円弧状である。下層223の端部223aは、中間層222の端部222aの上面を経て上層221の上面にまで至っている。下層223の端部223aの先端面223bは、上方にいくにつれて長手方向外方に向かうテーパー面である。上層221及び下層223は、炭素繊維シートに樹脂を含浸したプリプレグをZ方向(図9参照)に積層して加圧・加熱したものであり、長手方向の一端から他端まで連続して延びた連続繊維を強化繊維として有している。板バネ210のピン235は、バネ座230の左右の側壁部230bに形成された挿通孔230cを挿通しており、ピン235の両端に挿通孔230cよりも大きい頭部236が接続されてピン235が挿通孔230cから抜けることが防止されている。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
上記板バネ210を製造するにあたっては、第1実施形態と同様の手順が利用可能である。即ち、マザープレートのX方向(図3参照)の両端部の断面形状を図11に示す板バネ210の断面形状と同じに成形し、そのマザープレートをX方向に沿って切断することで、複数の板バネ210を取り出すことができる。
なお、上記の実施形態において、挿通孔222aには、ピン235ではなく、例えば金属製のパイプを挿通してもよく、この場合、パイプの中にピン235が挿通される。これにより、金属製のピン235及びパイプ同士が接触するため、繊維強化樹脂と金属が接触することがなく、摩耗を防止することができる。
また、上記の実施形態では、ピン235の両端の両端部には頭部236を接続する構成としたが、フランジ付きのピン235として一体に構成されたものでもよい。
本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。なお、上記実施形態では、切断工程により得られた板バネはそのまま台車に利用されるが、切断工程の後に板バネの表面を研磨する工程を設けてもよい。また、成形工程における成形法は、繊維強化樹脂を所望の形状に形成できれば特に限定されず、種々の成形法を用いることができる。
以上のように、本発明に係る鉄道車両台車用の板バネの製造方法は、繊維強化樹脂からなる板バネの製造効率を向上し、かつ、板バネの性能及び寿命等を向上できる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できる鉄道車両台車に広く適用すると有益である。
1 台車
5 車軸
7 軸受
8 軸箱
10,210 板バネ
100 マザープレート

Claims (3)

  1. 鉄道車両台車において車軸の軸受を収容する軸箱に支持された状態で車両長手方向に延びて横ばりを弾性的に支持する板バネを製造するための方法であって、
    主面の法線方向から見て一方向に配向した連続繊維の層を有する繊維強化樹脂のマザープレートを成形する成形工程と、
    前記マザープレートを前記一方向に沿って切断するための平行な複数の切断線の位置を決定する切断位置決定工程と、
    前記複数の切断線に沿って前記マザープレートを切断することで、繊維強化樹脂からなる複数の板バネを取り出す切断工程と、を備え
    前記切断位置決定工程では、前記マザープレートのうち前記切断線が延びる方向に直交する方向の端部を板バネとして利用しないために、当該端部を前記板バネよりも狭い幅で切り落とすように前記切断線の位置を決定する、鉄道車両台車用の板バネの製造方法。
  2. 鉄道車両台車において車軸の軸受を収容する軸箱に支持された状態で車両長手方向に延びて横ばりを弾性的に支持する板バネを製造するための方法であって、
    主面の法線方向から見て一方向に配向した連続繊維の層を有する繊維強化樹脂のマザープレートを成形する成形工程と、
    前記マザープレートを前記一方向に沿って切断するための平行な複数の切断線の位置を決定する切断位置決定工程と、
    前記複数の切断線に沿って前記マザープレートを切断することで、繊維強化樹脂からなる複数の板バネを取り出す切断工程と、
    前記マザープレートを検査して欠陥箇所の位置を特定する欠陥検査工程と、を備え、
    前記切断位置決定工程では、前記特定された欠陥箇所の位置を前記板バネとして取り出す領域から除外するように前記複数の切断線の位置を決定する鉄道車両台車用の板バネの製造方法。
  3. 前記切断位置決定工程では、前記切断工程で取り出される前記複数の板バネの幅を異ならせるように複数の切断線の位置を決定する、請求項1又は2に記載の鉄道車両台車用の板バネの製造方法。
JP2013212122A 2013-10-09 2013-10-09 鉄道車両台車用の板バネの製造方法 Active JP6247494B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013212122A JP6247494B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 鉄道車両台車用の板バネの製造方法
EP14851656.0A EP3056758B1 (en) 2013-10-09 2014-10-06 Method for manufacturing plate spring for railway vehicle bogie
CN201480055190.5A CN105593560B (zh) 2013-10-09 2014-10-06 铁道车辆转向架用的板簧的制造方法
US14/912,717 US10427696B2 (en) 2013-10-09 2014-10-06 Method of producing plate spring for railcar bogie
PCT/JP2014/005083 WO2015052912A1 (ja) 2013-10-09 2014-10-06 鉄道車両台車用の板バネの製造方法
KR1020167006074A KR101819080B1 (ko) 2013-10-09 2014-10-06 철도 차량 대차용 판 스프링의 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013212122A JP6247494B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 鉄道車両台車用の板バネの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015075178A JP2015075178A (ja) 2015-04-20
JP6247494B2 true JP6247494B2 (ja) 2017-12-13

Family

ID=52812744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013212122A Active JP6247494B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 鉄道車両台車用の板バネの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10427696B2 (ja)
EP (1) EP3056758B1 (ja)
JP (1) JP6247494B2 (ja)
KR (1) KR101819080B1 (ja)
CN (1) CN105593560B (ja)
WO (1) WO2015052912A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6506564B2 (ja) * 2015-02-04 2019-04-24 川崎重工業株式会社 鉄道車両用台車の板バネの状態監視装置
JP6506630B2 (ja) * 2015-06-03 2019-04-24 川崎重工業株式会社 板バネユニット及び鉄道車両用台車
JP6510938B2 (ja) * 2015-09-10 2019-05-08 川崎重工業株式会社 鉄道車両用台車の電極付き板バネの製造方法
DE202016103285U1 (de) * 2016-06-22 2017-09-25 Sogefi Hd Suspensions Germany Gmbh Faserverbundbauteil
DE102016215938B4 (de) * 2016-08-25 2019-11-28 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zur Herstellung einer Blattfeder, sowie Blattfeder und Fahrwerk für ein Kraftfahrzeug
CN110891842B (zh) * 2017-05-01 2022-04-29 川崎重工业株式会社 具备保护膜的铁道车辆转向架及附有保护膜的板簧
TWI671223B (zh) * 2017-05-04 2019-09-11 日商川崎重工業股份有限公司 具備保護膜之鐵道車輛台車及附保護膜之板彈簧
CN112757853A (zh) * 2021-01-29 2021-05-07 东风银轮(十堰)非金属部件有限公司 一种复合材料板簧及其制造工艺
WO2023011673A1 (en) * 2021-08-02 2023-02-09 Západočeská Univerzita V Plzni Two-axle rail vehicle bogie
CN113501024B (zh) * 2021-08-19 2022-06-17 安徽高鸿新材料科技有限公司 一种列车转向架一系悬挂用复合材料板簧

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3968958A (en) 1972-11-30 1976-07-13 Edgewater Corporation Composite material springs and manufacture
ZA792403B (en) * 1978-05-26 1980-06-25 Gkn Group Services Ltd Spring manufacture
GB2021731A (en) * 1978-05-26 1979-12-05 Gkn Group Services Ltd Leaf springs of fibre-reinforced plastics
JPS5814934B2 (ja) * 1978-10-19 1983-03-23 東邦ベスロン株式会社 リ−フスプリング及びその製造方法
JPS55126424A (en) * 1979-03-23 1980-09-30 Nissan Motor Co Ltd Preparation of fiber reinforced resin leaf spring
US4688778A (en) * 1982-10-01 1987-08-25 Isosport Verbundbauteile Ges.M.B.H. Plastic leaf spring
JP2971432B2 (ja) * 1998-03-13 1999-11-08 川崎重工業株式会社 繊維強化プラスチック構造体の検査方法
JP5209471B2 (ja) * 2005-06-15 2013-06-12 ケンブリッジ・エンタープライズ・リミテッド 抗炎症剤
GB2450196B (en) * 2008-03-27 2009-08-26 Gurit Composite materials
US20100162865A1 (en) * 2008-12-31 2010-07-01 E.I. Du Pont De Nemours And Company Defect-containing strip and method for detecting such defects
US8623463B2 (en) * 2010-07-22 2014-01-07 Basf Se Sound deadener composition with emulsion polymer stabilized by protective colloids
JP5433080B2 (ja) * 2011-04-07 2014-03-05 川崎重工業株式会社 鉄道車両用台車
JP5442167B2 (ja) * 2011-07-14 2014-03-12 川崎重工業株式会社 鉄道車両用台車
RU2014107466A (ru) * 2011-07-27 2015-09-10 Торэй Индастриз, Инк. Препрег и армированный волокном композитный материал
WO2013038673A1 (ja) * 2011-09-15 2013-03-21 株式会社ジーエイチクラフト 鉄道車両台車用板バネ
DE102012013317B4 (de) * 2012-07-06 2017-09-21 Continental Automotive Gmbh Fahrzeugdatenaufzeichnungsgerät zum Einbau in ein Kraftfahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
EP3056758A4 (en) 2017-06-28
CN105593560A (zh) 2016-05-18
EP3056758B1 (en) 2019-07-31
WO2015052912A1 (ja) 2015-04-16
US20160200328A1 (en) 2016-07-14
CN105593560B (zh) 2017-10-24
KR101819080B1 (ko) 2018-01-16
JP2015075178A (ja) 2015-04-20
EP3056758A1 (en) 2016-08-17
US10427696B2 (en) 2019-10-01
KR20160042034A (ko) 2016-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6247494B2 (ja) 鉄道車両台車用の板バネの製造方法
KR102048504B1 (ko) 판스프링 유닛 및 철도 차량용 대차
KR101525725B1 (ko) 판스프링 유닛 및 이를 이용한 철도 차량용 대차
KR101602388B1 (ko) 철도 차량 대차용 판 스프링
JP4685921B2 (ja) 鉄道車両用台車
JP5964806B2 (ja) 鉄道車両用台車
JP6149732B2 (ja) 空気ばね
CN104870292B (zh) 铁道车辆用转向架及具备该铁道车辆用转向架的铁道车辆
CN105905126A (zh) 一种构架及其转向架
WO2014174787A1 (ja) 鉄道車両用台車
JP2002122169A (ja) 改良横剛性の複合板バネ
JP2007069820A (ja) 鉄道車両用台車
JP4567774B2 (ja) 鉄道車両用台車
US5303657A (en) Bogie frame of rolling stock having composite hollow beam construction
Kim et al. Natural frequency evaluation of a lightweight GFRP composite bogie frame
CN208855641U (zh) 用于铁道车辆转向架的板簧以及用于铁道车辆的转向架
JP2019025943A (ja) 板バネおよびその製造方法、ならびに鉄道車両用台車
WO2012071873A1 (zh) 一种罐车牵枕
JP2019025944A (ja) 板バネおよびその製造方法、ならびに鉄道車両用台車
KR101300254B1 (ko) 부재 사이의 간격 정밀도 향상 장치
JP6420485B2 (ja) 鉄道車両用台車
CN206871094U (zh) 一种轨道车辆的转向架及其轴箱橡胶垫
JP3264977B2 (ja) 鉄道車両および磁気浮上車両の台車枠
JP2010254121A (ja) 軌道系交通車両
CN107244333A (zh) 一种轨道车辆的转向架及其轴箱橡胶垫

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160304

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6247494

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250