JP6246941B2 - テープフィーダー、部品実装機 - Google Patents

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Description

この発明は、部品を収容するテープをテープフィーダーに装着する技術に関する。
従来、実装ヘッドによって部品を基板に実装する部品実装機では、実装ヘッドに対して部品を供給するためにテープフィーダーが広く用いられている。このテープフィーダーは、部品を収容するテープを送り出すことで、実装ヘッドに対して部品を供給するものである。かかるテープフィーダーに対しては所定の部品を収容したテープを装着する必要があるため、テープフィーダーにはテープの装着を行うための機構が求められる。
例えば特許文献1のテープフィーダーは、テープの挿入口の近傍に設けられた装着ローラーと、装着ローラーを駆動する駆動モーターとを備える。そして、挿入口から装着ローラーまでテープが挿入されると、駆動モーターの駆動力によって装着ローラーを回転させることでテープを引き込む。これによって、テープフィーダーにテープを装着することができる。特にこのテープフィーダーは、装着ローラーおよび駆動モーターをそれぞれ2個ずつ備えることで、テープを引き込むためのテープ挿入路を2系統備えている。
特開2010−147223号公報
しかしながら、特許文献1のテープフィーダーは、テープを引き込むためのテープ挿入路を2系統備えるために2個のモーターを備える必要があり、コスト面において不利であった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、挿入されたテープを引き込むためのテープ挿入路を複数備えたテープフィーダーを、コストアップを抑制しつつ構成することを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明にかかるテープフィーダーは、上記目的を達成するために、部品を収容したテープが挿入される複数のテープ挿入路を有し、テープ挿入路に沿って挿入されたテープを部品供給位置へ向けて案内するフィーダー本体と、単一のモーターを有し、テープ挿入路に挿入されたテープにモーターが発生した駆動力を伝達することでテープを部品供給位置へ向けて引き込むテープ引込機構とを備え、テープ引込機構は、複数のテープ挿入路のうちから選択された一のテープ挿入路に挿入されたテープにモーターが発生した駆動力を伝達することで、複数のテープ挿入路の間でテープの引き込みが実行されるテープ挿入路を択一的に切り換え可能である。
本発明にかかる部品実装機は、上記テープフィーダーと、テープフィーダーによって供給された部品を基板に実装する実装ヘッドとを備える。
このように構成された本発明(テープフィーダー、部品実装機)は、単一のモーターが発生した駆動力をテープ挿入路に挿入されたテープに伝達することでテープを引き込むテープ引込機構を備える。しかも、テープ引込機構は、複数のテープ挿入路のうちから選択された一のテープ挿入路に挿入されたテープにモーターの駆動力を伝達することで、複数のテープ挿入路の間でテープの引き込みが実行されるテープ挿入路を択一的に切り換えることができる。つまり、単一のモーターが発生した駆動力の伝達先を複数のテープ挿入路の間で択一的に切り換えることで、単一のモーターであっても複数のテープ挿入路のそれぞれでテープの引き込みを実行できるように構成している。これによって、モーターの個数を抑えることができ、挿入されたテープを引き込むためのテープ挿入路を複数備えたテープフィーダーを、コストアップを抑制しつつ構成することが可能となっている。
また、フィーダー本体は、複数のテープ挿入路として2本のテープ挿入路を有し、テープ引込機構は、2本のテープ挿入路の間に配置されてモーターの駆動力により回転する駆動ローラーをさらに有し、2本のテープ挿入路のうち第1のテープ挿入路に挿入されたテープと駆動ローラーの周面とを圧接させつつ駆動ローラーを第1の方向に回転させることで、第1のテープ挿入路におけるテープの引き込みを駆動ローラーの周面との間に働く摩擦力によって実行し、2本のテープ挿入路のうち第1のテープ挿入路と異なる第2のテープ挿入路に挿入されたテープと駆動ローラーの周面とを圧接させつつ駆動ローラーを第1の方向と逆の第2の方向に回転させることで、第2のテープ挿入路におけるテープの引き込みを駆動ローラーの周面との間に働く摩擦力によって実行するように、テープフィーダーを構成しても良い。
かかる構成では、2本のテープ挿入路(すなわち、第1および第2のテープ挿入路)の間に配置された駆動ローラーが設けられている。そして、第1のテープ挿入路に挿入されたテープの引き込みは、当該テープに駆動ローラーの周面を圧接させつつ駆動ローラーを第1の方向に回転させることで実行できる。また、第2のテープ挿入路に挿入されたテープの引き込みは、当該テープに駆動ローラーの周面を圧接させつつ駆動ローラーを第2の方向に回転させることで実行できる。つまり、テープの引き込みを実行するために用いる駆動ローラーを第1および第2のテープ挿入路で共通化することができる。これによって、駆動ローラーの個数を抑えることができ、コストアップの抑制をより効果的に図ることが可能となる。
また、テープ引込機構は、駆動ローラーが第1の方向に回転している間は、第2のテープ挿入路に挿入されたテープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制し、駆動ローラーが第2の方向に回転している間は、第1のテープ挿入路に挿入されたテープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制するように、テープフィーダーを構成しても良い。かかる構成は、第1のテープ挿入路で実行中のテープの引き込みが、第2のテープ挿入路のテープに影響するのを抑制できるとともに、第2のテープ挿入路で実行中のテープの引き込みが、第1のテープ挿入路のテープに影響するのを抑制でき、好適である。
具体的には、テープ引込機構は、第1のテープ挿入路を挟んで駆動ローラーに対向し、第1のテープ挿入路に挿入されたテープを駆動ローラーに圧接する第1のワンウェイローラーと、第2のテープ挿入路を挟んで駆動ローラーに対向し、第2のテープ挿入路に挿入されたテープを駆動ローラーに圧接する第2のワンウェイローラーとを有し、第1のワンウェイローラーは、第1の方向に回転する駆動ローラーに従動して回転することで、第1のテープ挿入路に挿入されたテープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを許容する一方、駆動ローラーが第2の方向に回転する間は、第1のテープ挿入路に挿入されたテープを駆動ローラーとの間に働く摩擦力に抗して支持することで、当該テープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制し、第2のワンウェイローラーは、第2の方向に回転する駆動ローラーに従動して回転することで、第2のテープ挿入路に挿入されたテープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを許容する一方、駆動ローラーが第1の方向に回転する間は、第2のテープ挿入路に挿入されたテープを駆動ローラーとの間に働く摩擦力に抗して支持することで、当該テープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制するように、テープフィーダーを構成することができる。これによって、第1のテープ挿入路で実行中のテープの引き込みが、第2のテープ挿入路のテープに影響するのを抑制できるとともに、第2のテープ挿入路で実行中のテープの引き込みが、第1のテープ挿入路のテープに影響するのを抑制できる。
また、第1の方向と第2の方向との間における駆動モーターの回転方向の切り換えを実現する具体的構成は種々考えられる。例えば、テープ引込機構は、モーターの回転方向を切り換えることで、第1の方向と第2の方向との間における駆動ローラーの回転方向の切り換えを実行するように、テープフィーダーを構成しても良い。あるいは、テープ引込機構は、所定の方向に回転するモーターの駆動力を受けて回転することで駆動ローラーを第1の方向に回転させる第1の回転部材と、所定の方向に回転するモーターの駆動力を受けて回転することで駆動ローラーを第2の方向に回転させる第2の回転部材とを有し、第1の回転部材と第2回転部材との間でモーターの駆動力の伝達先を切り換えることで、第1の方向と第2の方向との間における駆動ローラーの回転方向の切り換えを実行するように、テープフィーダーを構成しても良い。
また、テープ引込機構は、第1のワンウェイローラーを駆動ローラーへ向けて付勢する第1の付勢部材と、第2のワンウェイローラーを駆動ローラーへ向けて付勢する第2の付勢部材とをさらに有するように、テープフィーダーを構成しても良い。このように、第1および第2の付勢部材による簡便な構成で、第1および第2のワンウェイローラーによる駆動ローラーへのテープの圧接を実現できる。
また、テープ引込機構は、第1のテープ挿入路を挟んで駆動ローラーに対向する第1の従動ローラーと、第2のテープ挿入路を挟んで駆動ローラーに対向する第2の従動ローラーとを有し、第1の従動ローラーは、第1の方向に回転する駆動ローラーに第1のテープ挿入路に挿入されたテープを圧接しつつ駆動ローラーに従動して回転することで第1のテープ挿入路に挿入されたテープの移動を許容する一方、駆動ローラーが第2の方向に回転する間は、第2の挿入路に挿入されたテープの駆動ローラーへの圧接を解除することで当該テープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制し、第2の従動ローラーは、第2の方向に回転する駆動ローラーに第2のテープ挿入路に挿入されたテープを圧接しつつ駆動ローラーに従動して回転することで第2のテープ挿入路に挿入されたテープの移動を許容する一方、駆動ローラーが第1の方向に回転する間は、第1の挿入路に挿入されたテープの駆動ローラーへの圧接を解除することで当該テープが駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制するように、テープフィーダーを構成しても良い。これによって、第1のテープ挿入路で実行中のテープの引き込みが、第2のテープ挿入路のテープに影響するのを抑制できるとともに、第2のテープ挿入路で実行中のテープの引き込みが、第1のテープ挿入路のテープに影響するのを抑制できる。
また、モーターは、第1のテープ挿入路と第2のテープ挿入路との間に配置されるように、テープフィーダーを構成しても良い。かかる構成は、第1のテープ挿入路と第2のテープ挿入路との間のスペースを有効利用してモーターを配置することができ、テープフィーダーの小型化を図るにあたって有利となる。
また、テープ引込機構は、モーターの駆動力を減速して駆動ローラーに伝達する減速機を第1のテープ挿入路と第2のテープ挿入路との間に配置した構成を有するように、テープフィーダーを構成しても良い。かかる構成は、第1のテープ挿入路と第2のテープ挿入路との間のスペースを有効利用して減速機を配置することができ、テープフィーダーの小型化を図るにあたって有利となる。
挿入されたテープを引き込むためのテープ挿入路を複数備えたテープフィーダーを、コストアップを抑制しつつ構成することが可能となる。
本発明にかかるテープフィーダーを装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。 テープフィーダー5の第1実施例を模式的に示す部分側面図である。 テープフィーダーで実行される動作の一例を示す図である。 テープフィーダーの第2実施例を模式的に示す部分側面図である。 図4のテープフィーダーが備えるクラッチの構成を模式的に示した図である。 テープフィーダーの第3実施例を模式的に示す部分側面図である。
図1は、本発明にかかるテープフィーダーを装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。なお、同図では、鉛直方向をZ方向とするXYZ直角座標軸が示されている。表面実装機1では、基台11上に基板搬送機構2が配置されており、基板3を所定の搬送方向Xに搬送可能となっている。より詳しくは、基板搬送機構2は、基台11上において基板3を図1の右側から左側へ搬送する一対のコンベア21、21を有している。コンベア21、21は、搬入されてきた基板3を所定の実装作業位置(同図に示す基板3の位置)で停止させる。そして、このように搬送されてきた基板3は図略の保持装置により固定保持される。続いて、部品収容部4のテープフィーダー5から供給される電子部品(図示省略)が、実装作業位置に固定保持された基板3にヘッドユニット6により移載される。このようにヘッドユニット6が部品収容部4の上方と基板3の上方の間を複数回往復して基板3に実装すべき部品の全部について実装処理が完了すると、基板搬送機構2は基板3を搬出する。
基板搬送機構2の両側には、上記した部品収容部4が配置されている。これらの部品収容部4は多数のテープフィーダー5をX方向に配列した構成を備える。また、電子部品を収納・保持したテープを巻回したリール(図示省略)が各テープフィーダー5に対して配置されており、リールから引き出されたテープがテープフィーダー5に装着されている。そして、テープフィーダー5は、ヘッドユニット6側の先端部分に設けられた部品供給位置Lに向けて装着されたテープを繰り出すことで、該テープ内の電子部品を部品供給位置Lに間欠的に供給する。これによって、ヘッドユニット6が吸着ノズル61を用いて、部品供給位置Lにて部品のピックアップをすることができる。なお、テープフィーダー5については、後に詳述する。
また、この実施形態では、基板搬送機構2の他に、ヘッド駆動機構7が設けられている。このヘッド駆動機構7はヘッドユニット6を基台11の所定範囲にわたりX軸方向及びY軸方向(X軸及びZ軸方向と直交する方向)に移動するための機構である。そして、ヘッドユニット6の移動により吸着ノズル61で吸着された電子部品が部品収容部4の上方位置から基板3の上方位置に搬送される。すなわち、ヘッド駆動機構7は、X軸方向に延びるヘッド支持部材71を有しており、このヘッド支持部材71はヘッドユニット6をX軸に沿って移動可能に支持している。また、ヘッド支持部材71は、両端部が基板搬送機構2の上方に位置するY軸方向の固定レール72に支持され、この固定レール72に沿ってY軸方向に移動可能になっている。さらに、ヘッド駆動機構7は、ヘッドユニット6をX軸方向に駆動する駆動源たるX軸サーボモーター73と、ヘッドユニット6をY軸方向に駆動する駆動源たるY軸サーボモーター74とを有している。モーター73はボールねじ75に連結されており、モーター73が作動することでヘッドユニット6がボールねじ75を介してX軸方向に駆動される。一方、モーター74はボールねじ76に連結されており、モーター74が作動することでヘッド支持部材71がボールねじ76を介してY軸方向へ駆動される。
ヘッド駆動機構7によりヘッドユニット6は電子部品を吸着ノズルにより吸着保持したまま基板3に搬送するとともに、所定位置に移載する。すなわち、このヘッドユニット6では、鉛直方向Zに延設されて上下に移動自在な不図示の実装ヘッドが8本、X軸方向(基板搬送機構2による基板3の搬送方向)に等間隔で列状配置されている。実装ヘッドのそれぞれの先端部には、吸着ノズル61が装着されている。そして、ヘッド駆動機構7によってヘッドユニット6が部品収容部4の上方に移動されるとともに、部品収容部4から供給される電子部品に対して吸着ノズル61の先端部が適正な姿勢で当接して吸着保持する。この際、吸着ノズル61は電子部品まで下降してから、当該電子部品を吸着して上昇する。こうして吸着ノズル61で電子部品を吸着保持したままヘッドユニット6が基板3の上方に搬送され、所定位置に電子部品を基板3に移載する。
以上が表面実装機1の全体構成の概略である。続いては、テープフィーダー5について詳述する。図2は、テープフィーダー5の第1実施例を模式的に示す部分側面図である。同図および後に示す図では、テープフィーダー5がテープTPを繰り出す繰出方向Dおよび鉛直方向Zを適宜示すとともに、他の部材に隠れる部分を破線で適宜示すこととする。また、繰出方向Dの矢印側を前側と取り扱い、繰出方向Dの矢印反対側を後側と取り扱う。さらに、以下では、参照する側面図における「時計回り」「反時計回り」との表現を適宜用いて、部材の回転方向を示す。
テープフィーダー5は、Y方向へ長尺なフィーダー本体50を備える。フィーダー本体50内には、テープTPを挿入可能な2本のテープ挿入路P1、P2が繰出方向Dに設けられている。つまり、フィーダー本体50の繰出方向Dの後端には、2個の挿入口A1、A2が鉛直方向Zに上下に並んで空いている。テープ挿入路P1は、挿入口A1から当該挿入口A1より繰出方向Dの前方の合流点Jまで直線的に延びており、テープ挿入路P1は、挿入口A2から当該合流点Jまで、途中で上方へ屈曲しつつ延びている。各テープ挿入路P1、P2は合流点Jで合流した後に、テープ供給路P0となって繰出方向Dへ直線的に延びて、フィーダー本体50の繰出方向Dの前端に設けられた排出口A0へ到る。
そして、作業者は、表面実装機1に装着されたテープフィーダー5の挿入口A1、A2からテープ挿入路P1、P2に沿ってテープTPをフィーダー本体50内に挿入することができる。一方、フィーダー本体50内の挿入口A1、A2の近傍にはテープ引込機構51が配置されており、テープ挿入路P1、P2に挿入されたテープTPは、テープ引込機構51によって部品供給位置Lへ向けてフィーダー本体50内に引き込まれる。
このテープ引込機構51は、滑らかな円周状の周面を有する駆動ローラー52と、駆動ローラー52より繰出方向Dの前方に設けられた単一の引込モーター53と、引込モーター53が発生した駆動力を減速して駆動ローラー52に伝達する減速機54とを有する。減速機54は、駆動ローラー52に対して同軸に設けられて当該駆動ローラー52と一体化された(すなわち一体的に回転する)従動ギア540を有し、引込モーター53の出力軸531と従動ギア540とをギア列で接続することで、引込モーター53の駆動力を従動ギア540へ伝達する。
さらに、テープ引込機構51は、上方からテープ挿入路P1を挟んで駆動ローラー52に対向するワンウェイスプロケット55aと、下方からテープ挿入路P2を挟んで駆動ローラー52に対向するワンウェイスプロケット55bとを有する。ワンウェイスプロケット55aの回転軸には、図2の反時計回りにのみ回転可能であって時計回りには回転不能であるワンウェイクラッチ(図示せず)が取り付けられている。そのため、ワンウェイスプロケット55aは、反時計回りにのみ回転可能であり、時計回りには回転不能である。一方、ワンウェイスプロケット55bの回転軸には、時計回りにのみ回転可能であって反時計回りには回転不能であるワンウェイクラッチ(図示せず)が取り付けられている。そのため、ワンウェイスプロケット55bは、時計回りにのみ回転可能であり、反時計回りには回転不能である。
各ワンウェイスプロケット55a、55bの周面には、複数の突起551が周方向に並んでいる。これら突起551は、テープTPに設けられた複数の孔の配列ピッチと同じピッチで設けられており、テープ挿入路P1、P2に挿入されたテープTPの孔に係合することができる。なお、突起551の高さは、テープTPの孔の深さよりも若干浅く形成されており、突起551がテープTPの孔に係合した状態において、突起551の先端はテープTPの孔から出ない。
また、テープ引込機構51は、レバー561と付勢部材562(バネ等の弾性部材)とを、ワンウェイスプロケット55a、55b毎に有する。レバー561の一端はフィーダー本体50に搖動自在に軸支されており、レバー561の他端は付勢部材562を介してフィーダー本体50に取り付けられている。これによって、レバー561の中央部分(すなわち、一端と他端の間の部分)は、駆動ローラー52側に付勢されている。そして、各ワンウェイスプロケット55a、55bは、対応するレバー561の中央部分に取り付けられて、駆動ローラー52側に付勢されている。
このような構成を具備したテープ引込機構51は、挿入口A1からテープ挿入路P1に沿って挿入されたテープTPを、ワンウェイスプロケット55aの周面と駆動ローラー52の周面との間に挟む。このワンウェイスプロケット55aは、付勢部材562の付勢力によってテープ挿入路P1のテープTPを駆動ローラー52の周面に圧接する(すなわち、押し当てる)。これによって、当該テープTPと駆動ローラー52の周面との間には摩擦力が生じる。したがって、正方向に回転する引込モーター53の駆動力を受けて駆動ローラー52が順方向R1(時計回り)に回転すると、テープ挿入路P1のテープTPは駆動ローラー52の周面との間の摩擦力によって、繰出方向Dへ向けてフィーダー本体50内に引き込まれる。この際、ワンウェイスプロケット55aは駆動ローラー52に従動して反時計回りに回転する。すなわち、ワンウェイスプロケット55aは、繰出方向Dへ向けてフィーダー本体50内に引き込まれるテープTPとの間の摩擦力と、テープTPに設けられた複数の孔から順々に係合する突起551に作用する力により、順方向R1に回転する駆動ローラー52に従動して回転することで、テープ挿入路P1に挿入されたテープTPが駆動ローラー52の周面との間の摩擦力に応じて繰出方向Dへ引き込まれるのを許容する。
一方、テープ引込機構51は、挿入口A2からテープ挿入路P2に沿って挿入されたテープTPを、ワンウェイスプロケット55bの周面と駆動ローラー52の周面との間に挟む。このワンウェイスプロケット55bは、付勢部材562の付勢力によってテープ挿入路P2のテープTPを駆動ローラー52の周面に圧接する。これによって、当該テープTPと駆動ローラー52の周面との間には摩擦力が生じる。したがって、負方向(上記正方向の逆)に回転する引込モーター53の駆動力を受けて駆動ローラー52が逆方向R2(反時計回り)に回転すると、テープ挿入路P2のテープTPは駆動ローラー52の周面との間の摩擦力によって、繰出方向Dへ向けてフィーダー本体50内に引き込まれる。この際、ワンウェイスプロケット55bは、繰出方向Dへ向けてフィーダー本体50内に引き込まれるテープTPとの間の摩擦力と、テープTPに設けられた複数の孔から順々に係合する突起551に作用する力により、駆動ローラー52に従動して時計回りに回転する。すなわち、ワンウェイスプロケット55bは、逆方向R2に回転する駆動ローラー52に従動して回転することで、テープ挿入路P2に挿入されたテープTPが駆動ローラー52の周面との間の摩擦力に応じて繰出方向Dへ引き込まれるのを許容する。
ところで、テープ挿入路P1のテープTPを引き込むために駆動ローラー52が順方向R1に回転している際に、テープ挿入路P2にテープTPが存在する場合も想定される。かかる場合、テープ挿入路P2のテープTPが、駆動ローラー52との間の摩擦力によって繰出方向Dの逆方向へ移動するのを抑止できることが好ましい。そこで、ワンウェイスプロケット55bは、上述のとおり、反時計回りには回転不能に構成されている。つまり、駆動ローラー52が順方向R1に回転している間は、ワンウェイスプロケット55bはテープ挿入路P2に挿入されたテープTPの孔に突起551により係合して、当該テープTPを駆動ローラー52との間に働く摩擦力に抗して支持する。これによって、ワンウェイスプロケット55bは、テープ挿入路P2のテープTPが順方向R1に回転する駆動ローラー52との間の摩擦力に応じて繰出方向Dの逆方向へ移動するのを規制することができる。
同様の理由から、ワンウェイスプロケット55aは、時計回りには回転不能に構成されている。つまり、駆動ローラー52が逆方向R2に回転している間は、ワンウェイスプロケット55aはテープ挿入路P1に挿入されたテープTPの孔に突起551により係合して、当該テープTPを駆動ローラー52との間に働く摩擦力に抗して支持する。これによって、ワンウェイスプロケット55aは、テープ挿入路P1のテープTPが逆方向R2に回転する駆動ローラー52との間の摩擦力に応じて繰出方向Dの逆方向へ移動するのを規制することができる。
テープ挿入路P1、P2に沿って引き込まれたテープTPは、テープ挿入路P1、P2からテープ供給路P0にかけてあるいはテープ供給路P0に、既に引き込まれたテープTPが存在しない状態で、テープ引込機構51に駆動されてさらに進み、テープ供給路P0へ到る。一方、フィーダー本体50内では、テープ供給路P0に対向して供給スプロケット57が配置されている。この供給スプロケット57の周面には、複数の突起571が周方向に並んでいる。これら突起571は、テープTPに設けられた複数の孔の配列ピッチと同じピッチで設けられている。したがって、テープ供給路P0に進んで供給スプロケット57に到達したテープTPの孔には、供給スプロケット57の突起571が係合する。そして、供給スプロケット57は、フィーダー本体50に内蔵された供給モーター(図示せず)によって時計回りに回転することで、テープTPを繰出方向Dへ繰り出す。これによって、テープTPは、部品供給位置Lを通過した後に、排出口A0からフィーダー本体50外へ排出されて、排出口A0の下に配置された廃棄ボックス(図示せず)に廃棄される。
ところで、テープTPは、キャリアテープとこれに貼り付けられたカバーテープとで構成されている。キャリアテープは一定間隔おきに上方に開口した凹部を有しており、各凹部に部品を収納する。そして、上述の各スプロケット55a、55b、57に係合する複数の孔が、キャリアテープの幅方向の一辺に長手方向(繰出方向D)に並んで設けられている。一方、カバーテープは、その幅方向の両辺でキャリアテープの上面に接着されて、キャリアテープの開口を連続して覆う。こうしてテープTPに収納された部品は、カバーテープによって覆われた状態でキャリアテープの凹部内に保持されている。
したがって、吸着ノズル61が部品供給位置Lで部品をピックアップするためには、部品供給位置Lに到る前にテープTPに収納された部品を露出させる必要がある。部品を露出させる手法は、公知の種々の手法を用いることができる。具体的には、カバーテープの幅方向の一辺をキャリアテープに接着させたまま、カバーテープの幅方向の他辺を繰出方向Dに沿ってキャリアテープから剥離しつつ捲り上げることで、部品を露出させても良い。あるいは、カバーテープの幅方向の中央を繰出方向Dに沿って切り裂いて、その切り目を両側に捲り上げることで、部品を露出させても良い。これらの手法による場合は、部品供給位置Lにて部品がピックアップされた後、カバーテープはキャリアテープとともに排出口A0から排出されて、廃棄ボックスに廃棄される。
さらに、フィーダー本体50内には、テープフィーダー5の各部を制御するために、各種センサーI1、I2、O1、O2と制御装置500とが設けられている。制御装置500は、CPU(Central Processing Unit)やメモリーで構成されたコンピューターであり、テープフィーダー5を構成する各部の動作を統括的に制御する。テープ挿入センサーI1は、挿入口A1と駆動ローラー52との間でテープ挿入路P1に対向して配置され、テープ挿入路P1の挿入口A1の近傍におけるテープTPの有無を検出する。テープ挿入センサーI2は、挿入口A2と駆動ローラー52との間でテープ挿入路P2に対向して配置されて、テープ挿入路P2の挿入口A2の近傍におけるテープTPの有無を検出する。テープ切れセンサーO1は、駆動ローラー52と合流点Jとの間でテープ挿入路P1に対向して配置され、テープ挿入路P1の合流点Jの近傍におけるテープTPの有無を検出する。テープ切れセンサーO2は、駆動ローラー52と合流点Jとの間でテープ挿入路P2に対向して配置され、テープ挿入路P2の合流点Jの近傍におけるテープTPの有無を検出する。各種センサーI1、I2、O1、O2は例えば光学式のセンサーで構成され、テープTPを検出している間はハイレベルの信号を制御装置500に出力し、テープTPを検出していない間は制御装置500にローレベルの信号を出力する。そして、制御装置500は、各種センサーI1、I2、O1、O2の検出結果に基づいて駆動ローラー52および供給スプロケット57に繋がるモーターを制御することで、例えば図3に示すようにテープTPの繰り出しを制御する。
図3は、テープフィーダーで実行される動作の一例を示す図である。同図では、センサーI1、I2、O1、O2、駆動ローラー52および供給スプロケット57等の機能部の動作が状態毎に示されている。ちなみに、同図において、下線は各機能部の動作が状態の遷移に伴って変化したことを示す。また、符号「○」は該当するセンサーの出力信号がハイレベルであることを示し、符号「×」は該当するセンサーの出力信号がローレベルであることを示す。
図3では、表面実装機1に装着されたテープフィーダー5のテープ挿入路P1、P2のいずれにもテープTPが未挿入である状態からテープ挿入路P1にテープTPを挿入して、テープフィーダー5にテープTPを装着する場合の動作を、状態1〜6に関連付けて示している。最初は、両テープ挿入路P1、P2においてテープTPが未挿入であり、センサーI1、I2、O1、O2の出力信号はいずれもローレベルで、駆動ローラー52および供給スプロケット57はいずれも停止(オフ)している(状態1)。かかる状態1から作業者がテープ挿入路P1にテープTPを挿入すると、テープ挿入センサーI1がテープ挿入路P1のテープTPを検出して、ハイレベルの信号を出力する(状態2)。
続いてテープフィーダー5の上面に設けられたオペレーションスイッチ501を作業者がオンにすると、駆動ローラー52が順方向R1に回転を開始する(状態3)。これによって、テープ挿入路P1に挿入されたテープTPがテープ挿入路P1に沿って繰出方向Dへと引き込まれる。テープTPの先端がテープ切れセンサーO1の対向位置に到達すると、テープ切れセンサーO1の出力信号がハイレベルに変化する(状態4)。この際、駆動ローラー52は、状態3の間は通常速度よりも速い早送り速度で回転し、状態4に遷移した後は回転速度を落として通常速度で回転する。
テープ切れセンサーO1の出力信号がハイレベルに変化してから時間T1が経過して、テープTPの先端が供給スプロケット57の近傍に到達すると、供給スプロケット57が時計回りに回転を開始する(状態5)。そして、時間T2が経過して、テープTPの先端が供給スプロケット57に係合すると、駆動ローラー52の回転が停止する(状態6)。
ちなみに、テープTPの先端が供給スプロケット57に係合した後も供給スプロケット57が時計回りに回転し、作業者がカバーテープを剥がす段取りを行うような構成を取ることもできる。かかる構成においては、テープTPの先端は部品を露出させる部位の手前で停止するか、テープフィーダー5が自動的に部品を露出させる機構を有する場合には、テープTPの先端は部品を露出させる部位を通過し、露出した部品の先頭が部品供給位置Lの近傍に到達して、供給スプロケット57が停止する。
こうして、テープ挿入路P1へ挿入したテープTPのテープフィーダー5への装着が完了する。なお、テープTPの先端が供給スプロケット57に係合した以後の繰出方向DへのテープTPの繰り出しは、もっぱら供給スプロケット57によって実施される。ちなみに、ワンウェイスプロケット55aは、テープTPを介して供給スプロケット57に引っ張られる形態で反時計回りに回転し、供給スプロケット57による繰出方向DへのテープTPの繰り出しを許容する。
続いて図3では、テープ挿入路P1にのみテープTPが挿入されている状態からテープ挿入路P2にテープTPを挿入して、テープフィーダー5にテープTPを装着する場合の動作を、状態7〜11に関連付けて示している。つまり、作業者がテープ挿入路P2にテープTPを挿入すると、テープ挿入センサーI2がテープ挿入路P2のテープTPを検出して、ハイレベルの信号を出力する(状態7)。そして、先にテープ挿入路P1に装着されたテープTPの後端がテープ挿入センサーI1を通過して、テープ挿入センサーI1の出力信号がローレベルに変化すると、テープ挿入路P1でテープ切れが近づいていると判断し、駆動ローラー52が早送り速度で逆方向R2への回転を開始する(状態8)。これによって、テープ挿入路P2に挿入されたテープTPがテープ挿入路P2に沿って繰出方向Dへと引き込まれる。
ちなみに、駆動ローラー52が逆方向R2への回転を開始した時点では、テープ挿入路P1のワンウェイスプロケット55aと駆動ローラー52との間にはテープTPが挟まれている。しかしながら、ワンウェイスプロケット55aが、テープ挿入路P1のテープTPの孔に係合する突起により、逆方向R2へ回転する駆動ローラー52との間の摩擦力に抗してテープ挿入路P1のテープTPを支持するため、当該テープTPは、繰出方向Dの逆方向へ移動することなく、供給スプロケット57によって繰出方向Dへ繰り出される。
そして、テープ挿入路P2に挿入されたテープTPの先端がテープ切れセンサーO2に到達して、テープ切れセンサーO2の出力信号がハイレベルに変わると、駆動ローラー52の逆方向R2への回転が停止する(状態9)。こうして、テープ挿入路P2に挿入されたテープTPは、テープ切れセンサーO2にまで進んだ位置で待機する。
テープ挿入路P1において、テープTPの後端がテープ切れセンサーO1を通過して、テープ切れセンサーO1の出力信号がローレベルに変化すると(換言すれば、先にテープ挿入路P1に装着されたテープTPが間もなく使い切られることが検知されると)、駆動ローラー52が、供給スプロケット57のテープ挿入路P1のテープ送りと同期して、通常速度で逆方向R2への回転を開始する(状態9)。これによって、テープ挿入路P2において待機していたテープTPが、繰出方向Dへ移動するテープ挿入路P1のテープTPの後に続く形で、供給スプロケット57へ向けて繰出方向Dにさらに引き込まれる。そして、時間T3が経過して、テープTPの先端が供給スプロケット57の突起571に係合すると、駆動ローラー52の回転が停止する(状態11)。こうして、テープ挿入路P2へ挿入したテープTPのテープフィーダー5への装着が完了する。
続いて図3では、テープ挿入路P2にのみテープTPが挿入されている状態からテープ挿入路P1にテープTPを挿入して、テープフィーダー5にテープTPを装着する場合の動作を、状態12〜16に関連付けて示している。かかるテープTPの装着は、状態7〜11でテープ挿入路P2に対して行った動作と同様の動作を、テープ挿入路P1に対して行うことで実行できる。そして、以後は、状態7〜11の処理と、状態12〜16の処理を交互に実行することで、テープフィーダー5に順次テープTPを装着することができる。
このように図3の例では、制御装置500は、テープ挿入路P1、P2のうち、対応するテープ挿入センサーI1、I2の信号レベルがローからハイに変化したテープ挿入路を、テープTPの引き込みを実行する対象として択一的に選択する。この際、作業者がテープ挿入路P1、P2に同時にテープTPを挿入する等の理由によって、テープ挿入センサーI1、I2の信号レベルが同時にハイに変化する場合も想定される。そこで、かかる場合はテープ挿入路P1、P2のうちのいずれか(例えば、テープ挿入路P1)を優先的に選択するように、制御装置500を構成しておくと良い。
以上に説明したように、第1実施例に係るテープフィーダー5は、単一の引込モーター53が発生した駆動力をテープ挿入路P1、P2に挿入されたテープTPに伝達することでテープTPを引き込むテープ引込機構51を備える。しかも、テープ引込機構51は、複数のテープ挿入路P1、P2のうちから選択された一のテープ挿入路に挿入されたテープTPに駆動ローラー52の駆動力を伝達することで、複数のテープ挿入路P1、P2の間でテープTPの引き込みが実行されるテープ挿入路を択一的に切り換えることができる。具体的には、上述の図3の例において、状態1〜6では、テープ挿入路P1がテープTPの引き込みを実行するテープ挿入路として選択され、状態7〜11では、テープ挿入路P2がテープTPの引き込みを実行するテープ挿入路として選択されていた。つまり、単一の引込モーター53が発生した駆動力の伝達先を複数のテープ挿入路P1、P2の間で択一的に切り換えることで、単一の引込モーター53であっても複数のテープ挿入路P1、P2のそれぞれでテープTPの引き込みを実行できるように構成している。これによって、引込モーター53の個数を抑えることができ、挿入されたテープTPを引き込むためのテープ挿入路P1、P2を複数備えたテープフィーダー5を、コストアップを抑制しつつ構成することが可能となっている。
また、第1実施例に係るテープフィーダー5では、2本のテープ挿入路P1、P2の間に配置された駆動ローラー52が設けられている。そして、テープ挿入路P1に挿入されたテープTPの引き込みは、当該テープTPに駆動ローラー52の周面を圧接させつつ駆動ローラー52を順方向R1に回転させることで実行できる。また、テープ挿入路P2に挿入されたテープTPの引き込みは、当該テープTPに駆動ローラー52の周面を圧接させつつ駆動ローラー52を逆方向R2に回転させることで実行できる。つまり、テープTPの引き込みを実行するために用いる駆動ローラー52をテープ挿入路P1およびテープ挿入路P2で共通化することができる。これによって、駆動ローラー52の個数を抑えることができ、コストアップの抑制をより効果的に図ることが可能となる。
また、テープ引込機構51は、駆動ローラー52が順方向R1に回転している間は、テープ挿入路P2に挿入されたテープTPが駆動ローラー52の周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制し、駆動ローラー52が逆方向R2に回転している間は、テープ挿入路P1に挿入されたテープTPが駆動ローラー52の周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制する。かかる構成は、テープ挿入路P1で実行中のテープTPの引き込みが、テープ挿入路P2のテープTPに影響するのを抑制できるとともに、テープ挿入路P2で実行中のテープTPの引き込みが、テープ挿入路P1のテープTPに影響するのを抑制でき、好適である。
ちなみに、駆動ローラー52とテープTPとの間の摩擦力でテープTPを的確に繰り出すためには、駆動ローラー52にテープTPを圧接することが重要となる。これに対して、テープ引込機構51は、ワンウェイスプロケット55a、55bを駆動ローラー52へ向けて付勢する付勢部材562を有する。こうして、付勢部材562による簡便な構成で、ワンウェイスプロケット55a、55bによる駆動ローラー52へのテープTPへの圧接が実現されている。
また、引込モーター53は、テープ挿入路P1とテープ挿入路P2との間に配置されている。かかる構成は、テープ挿入路P1とテープ挿入路P2との間のスペースを有効利用して引込モーター53を配置することができ、テープフィーダー5の小型化を図るにあたって有利となる。
また、引込モーター53の駆動力を減速して駆動ローラー52に伝達する減速機54は、をテープ挿入路P1とテープ挿入路P2との間に配置されている。かかる構成は、テープ挿入路P1とテープ挿入路P2との間のスペースを有効利用して減速機54を配置することができ、テープフィーダー5の小型化を図るにあたって有利となる。
このように第1実施例では、テープフィーダー5が本発明の「テープフィーダー」の一例に相当し、フィーダー本体50が本発明の「フィーダー本体」の一例に相当し、テープ引込機構51が本発明の「テープ引込機構」の一例に相当し、引込モーター53が本発明の「モーター」の一例に相当し、駆動ローラー52が本発明の「駆動ローラー」の一例に相当し、テープ挿入路P1が本発明の「第1の挿入路」の一例に相当し、テープ挿入路P2が本発明の「第2の挿入路」の一例に相当し、順方向R1が本発明の「第1の方向」の一例に相当し、逆方向R2が本発明の「第2の方向」の一例に相当し、ワンウェイスプロケット55aが本発明の「第1のワンウェイローラー」の一例に相当し、ワンウェイスプロケット55bが本発明の「第2のワンウェイローラー」の一例に相当し、ワンウェイスプロケット55aを付勢する付勢部材562が本発明の「第1の付勢部材」の一例に相当し、ワンウェイスプロケット55bを付勢する付勢部材562が本発明の「第2の付勢部材」の一例に相当し、減速機54が本発明の「減速機」の一例に相当し、表面実装機1が本発明の「表面実装機」の一例に相当する。
図4は、テープフィーダーの第2実施例を模式的に示す部分側面図である。図5は、図4のテープフィーダーが備えるクラッチの構成を模式的に示した図である。第2実施例が第1実施例と異なる点は、主として引込モーター53の駆動力を駆動ローラー52に伝達する構成にあり、他の構成は第1実施例と第2実施例とで同様である。そこで、以下では第1実施例との差異点を中心に説明を行い、第1実施例との共通点については説明を適宜省略する。なお、第1実施例と共通する構成を具備することで、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
第1実施例のテープフィーダー5は、順方向R1と逆方向R2との間における駆動ローラー52の回転方向の切り換えを、正方向と負方向との間で引込モーター53の回転方向を切り換えることで行っていた。これに対して、第2実施例のテープフィーダー5は、引込モーター53の回転方向を切り換えることなく、順方向R1と逆方向R2との間における駆動ローラー52の回転方向を切り換える構成を具備する。
テープ引込機構51の減速機54は、駆動ローラー52に取り付けられて一体化された従動ギア540に隣接する2個のクラッチC1、C2を有する。さらに、減速機54は、引込モーター53の駆動力を受けて回転するギア541と、ギア541に噛み合ってギア541と逆方向に回転するギア542とを有する。そして、クラッチC1は、ギア541と従動ギア540との間でこれらに噛み合って、ギア541から従動ギア540への力を伝達/遮断する。一方、クラッチC2は、ギア542と従動ギア540との間でこれらに噛み合って、ギア542から従動ギア540への力を伝達/遮断する。このクラッチC1、C2の伝達/遮断は、クラッチC1、C2それぞれに対して設けられたソレノイドS54により実行される。クラッチC1、C2の構成および動作の詳細は図5に示すとおりである。
クラッチC1は、フィーダー本体50に取り付けられたベアリング581に回転自在に軸支されたギア582と、フィーダー本体50に取り付けられたベアリング583に回転自在に軸支されたギア584とを有する。ギア582は、減速機54を構成するギア541に噛み合って、ギア541に伴って回転する。ギア584は、従動ギア540に噛み合って、従動ギア540を回転させる。ギア582とギア584とは軸方向に対向しつつ、図示を省略する弾性部材(バネ等)によって軸方向へ離間する方向に相互に付勢されている。
かかるギア582は、ソレノイドS54によってギア584に接離される。つまり、ソレノイドS54のシャフトSsは、ギア582のボスに対して進退自在となっている。そして、図5の「遮断状態」に示すように、シャフトSsが退いた状態では、シャフトSsは先端に設けられた肉薄部分でギア582のボス部に接し、ギア582はギア584から軸方向へ離間し、ギア582の係合爪582aはギア584の係合孔584aから軸方向に離間する。かかる状態では、ギア582からギア584への力の伝達は不能となり(すなわち、クラッチC1がオフとなり)、引込モーター53からギア541に伝達された駆動力は従動ギア540に伝わらない。一方、図5の「伝達状態」に示すように、シャフトSsが進んだ状態では、シャフトSsは肉厚部分でギア582のボス部に接し、付勢力に抗してギア582をギア584側へ軸方向に押し込む。これによって、ギア582の係合爪582aはギア584の係合孔584aに係合する。その結果、ギア582からギア584への力の伝達が可能となり(すなわち、クラッチC1がオンとなり)、引込モーター53からギア541に伝達された駆動力は従動ギア540に伝わって、駆動ローラー52を回転させる。
クラッチC2も、クラッチC1と同様の構成を具備する。ただし、クラッチC2のギア582は、ギア541ではなくギア542に噛み合う。したがって、クラッチC2がオフとなるとギア542から従動ギア540への力の伝達が遮断される。一方、クラッチC2がオンとなるとギア542から従動ギア540への力の伝達が可能となり、引込モーター53からギア542に伝達された駆動力は従動ギア540に伝わって、駆動ローラー52を回転させる。
かかる構成では、クラッチC1、C2の間でオンとするクラッチを択一的に切り換えることで、駆動ローラー52の回転方向を切り換えることができる。つまり、上述のとおり、クラッチC1が噛み合うギア541と、クラッチC2が噛み合うギア542とは回転方向が逆である。そのため、クラッチC1がオンの場合と、クラッチC2がオンの場合とでは、駆動ローラー52の回転方向が切り換わる。具体的には、クラッチC1がオンの場合は、駆動ローラー52は順方向R1に回転し、クラッチC2がオンの場合は、駆動ローラー52は逆方向R2に回転する。
このように第2実施例に係るテープフィーダー5のテープ引込機構51は、2個のクラッチC1、C2を有する。クラッチC1のギア584(第1の回転部材)は、正方向に回転する引込モーター53の駆動力を受けて回転することで、駆動ローラー52を順方向R1に回転させる。一方、クラッチC2のギア584(第2の回転部材)は、正方向に回転する引込モーター53の駆動力を受けて回転することで、駆動ローラー52を逆方向R2に回転させる。そして、クラッチC1のギア584と、クラッチC2のギア584との間で引込モーター53の駆動力の伝達先を切り換えることで、順方向R1と逆方向R2との間における駆動ローラー52の回転方向の切り換えを実行する。
かかる第2実施例に係るテープフィーダー5も、単一の引込モーター53が発生した駆動力をテープ挿入路P1、P2に挿入されたテープTPに伝達することでテープTPを引き込むテープ引込機構51を備える。しかも、テープ引込機構51は、複数のテープ挿入路P1、P2のうちから選択された一のテープ挿入路に挿入されたテープTPに駆動ローラー52の駆動力を伝達することで、複数のテープ挿入路P1、P2の間でテープTPの引き込みが実行されるテープ挿入路を択一的に切り換えることができる。よって、引込モーター53の個数を抑えることができ、挿入されたテープTPを引き込むためのテープ挿入路P1、P2を複数備えたテープフィーダー5を、コストアップを抑制しつつ構成することが可能となっている。
図6は、テープフィーダーの第3実施例を模式的に示す部分側面図である。第3実施例が第1実施例と異なる点は、主としてワンウェイスプロケット55a、55bを駆動ローラー52に対して接離自在とする構成にあり、他の構成は第1実施例と第3実施例とで同様である。そこで、以下では第1実施例との差異点を中心に説明を行い、第1実施例との共通点については説明を適宜省略する。なお、第1実施例と共通する構成を具備することで、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
第3実施例のテープフィーダー5は、ワンウェイスプロケット55aを軸支するレバー561およびワンウェイスプロケット55bを軸支するレバー561のそれぞれに、ソレノイドS561が設けられている。各ソレノイドS561のシャフトSsは、対応するレバー561に接続されている。そして、各ソレノイドS561はシャフトSsを進退させることで、レバー561を搖動させて、対応するワンウェイスプロケット55a、55bを駆動ローラー52に接離させることができる。
具体的には、各ソレノイドS561は、シャフトSsを進めることで、対応するワンウェイスプロケット55a、55bを駆動ローラー52に近接させて、テープTPを駆動ローラー52に圧接できる。また、各ソレノイドS561は、シャフトSsを退けることで、対応するワンウェイスプロケット55a、55bを駆動ローラー52から離間させて、テープTPの駆動ローラー52への圧接を解除できる。
そして、テープ挿入路P1でテープTPの引き込みを実行する場合には、ワンウェイスプロケット55b(第2の従動ローラー)を駆動ローラー52から離間させつつ、ワンウェイスプロケット55a(第1の従動ローラー)を駆動ローラー52に近接させる。これによって、駆動ローラー52にテープTPが圧接されて、駆動ローラー52とテープTPの間に摩擦力が発生する。この状態で、駆動ローラー52を順方向R1に回転させると、ワンウェイスプロケット55aは駆動ローラー52に従動して回転しつつ、テープ挿入路P1におけるテープTPの繰出方向Dへの移動を許容する。こうして、テープ挿入路P1においてテープTPの引き込みが実行される。
また、ワンウェイスプロケット55bは駆動ローラー52から離間しているため、テープ挿入路P2にテープTPが在ったとしても、当該テープTPと駆動ローラー52との間には摩擦力が確保されない。そのため、テープ挿入路P2のテープTPは、駆動ローラー52の回転には追従しない。こうして、テープ挿入路P2のテープTPの駆動ローラー52の圧接を解除することで、当該テープTPが駆動ローラー52の周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制している。これにより、テープ挿入路P2のテープTPへの影響を抑制しつつ、テープ挿入路P1でのテープTPの引き込みを実行できる。
一方、テープ挿入路P2でテープTPの引き込みを実行する場合には、ワンウェイスプロケット55aを駆動ローラー52から離間させつつ、ワンウェイスプロケット55bを駆動ローラー52に近接させて、駆動ローラー52を逆方向R2に回転させれば良い。こうして、テープ挿入路P1のテープTPへの影響を抑制しつつ、テープ挿入路P2でのテープTPの引き込みを実行できる。
ちなみに、第3実施例では、テープTPの引き込みを行わないテープ挿入路のワンウェイスプロケット55a、55bを駆動ローラー52から離間させる。そのため、ワンウェイスプロケット55a、55bに代えて、両方向に回転自在なスプロケットを用いても、テープTPの移動を適切に規制することができる。
かかる第3実施例に係るテープフィーダー5も、単一の引込モーター53が発生した駆動力をテープ挿入路P1、P2に挿入されたテープTPに伝達することでテープTPを引き込むテープ引込機構51を備える。しかも、テープ引込機構51は、複数のテープ挿入路P1、P2のうちから選択された一のテープ挿入路に挿入されたテープTPに駆動ローラー52の駆動力を伝達することで、複数のテープ挿入路P1、P2の間でテープTPの引き込みが実行されるテープ挿入路を択一的に切り換えることができる。よって、引込モーター53の個数を抑えることができ、挿入されたテープTPを引き込むためのテープ挿入路P1、P2を複数備えたテープフィーダー5を、コストアップを抑制しつつ構成することが可能となっている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、フィーダー本体50において単一のテープ引込機構51が設けられていた。しかしながら、フィーダー本体50に複数のテープ引込機構51を設け、これに対応してテープ引込機構51の個数の2倍の本数のテープ挿入路を設けても構わない。かかる構成においても、各テープ引込機構51においては、複数のテープ挿入路P1、P2のうちから選択された一のテープ挿入路に挿入されたテープTPに駆動ローラー52の駆動力を伝達することで、複数のテープ挿入路P1、P2の間でテープTPの引き込みが実行されるテープ挿入路を択一的に切り換えることができる。よって、引込モーター53の個数を抑えることができ、挿入されたテープTPを引き込むためのテープ挿入路P1、P2を複数備えたテープフィーダー5を、コストアップを抑制しつつ構成することが可能となっている。
また、上記実施形態では、テープ挿入路P1、P2に共通して単一の駆動ローラー52が設けられていた。しかしながら、テープ挿入路P1、P2のそれぞれに、個別に駆動ローラー52を設けても構わない。
また、テープ引込機構51に設けるテープ挿入路P1、P2の本数も上記の例に限られない。したがって、テープ引込機構51に3本以上のテープ挿入路を設けることもできる。
また、上記の例のテープフィーダー5は、カバーテープとキャリアテープを一緒に排出口A0から排出して、廃棄ボックスに廃棄するものであった。しかしながら、例えば特開2000−91790号公報に記載のテープフィーダーのように、部品供給位置Lの手前でカバーテープをキャリアテープから剥離・分離して、キャリアテープとは別にカバーテープを巻き取るようにテープフィーダー5を構成することもできる。かかるテープフィーダー5にテープTPを装着する場合は、キャリアテープをカバーテープから剥離する位置にまでテープTPの先端を自動で繰り出した後に、作業者がテープTPの先端のカバーテープを剥離して、カバーテープの巻取器に取り付けるようにしても良い。
1…表面実装機
5…テープフィーダー
50…フィーダー本体
51…テープ引込機構
52…駆動ローラー
53…引込モーター
54…減速機
540…駆動ギア
55a…ワンウェイスプロケット
55b…ワンウェイスプロケット
562…付勢部材
P1…テープ挿入路
P2…テープ挿入路
R1…順方向
R2…逆方向
C1…クラッチ
C2…クラッチ

Claims (9)

  1. 部品を収容したテープが挿入される2本のテープ挿入路を有し、前記テープ挿入路に沿って挿入された前記テープを部品供給位置へ向けて案内するフィーダー本体と、
    単一のモーターを有し、前記2本のテープ挿入路のうちから選択された一の前記テープ挿入路に挿入された前記テープに前記モーターが発生した駆動力を伝達することで、挿入された前記テープの前記部品供給部へ向けた引き込みが実行される前記テープ挿入路を前記2本のテープ挿入路の間で択一的に切り換え可能なテープ引込機構と
    を備え、
    前記テープ引込機構は、
    前記2本のテープ挿入路の間に配置されて前記モーターの駆動力により回転する駆動ローラーをさらに有し、
    前記2本のテープ挿入路のうち第1のテープ挿入路に挿入された前記テープと前記駆動ローラーの周面とを圧接させつつ前記駆動ローラーを第1の方向に回転させることで、前記第1のテープ挿入路における前記テープの引き込みを前記駆動ローラーの周面との間に働く摩擦力によって実行し、
    前記2本のテープ挿入路のうち前記第1のテープ挿入路と異なる第2のテープ挿入路に挿入された前記テープと前記駆動ローラーの周面とを圧接させつつ前記駆動ローラーを前記第1の方向と逆の第2の方向に回転させることで、前記第2のテープ挿入路における前記テープの引き込みを前記駆動ローラーの周面との間に働く摩擦力によって実行し、
    前記駆動ローラーが前記第1の方向に回転している間は、前記第2のテープ挿入路に挿入された前記テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制し、前記駆動ローラーが前記第2の方向に回転している間は、前記第1のテープ挿入路に挿入された前記テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制するテープフィーダー。
  2. 記モーターは、前記第1のテープ挿入路と前記第2のテープ挿入路との間に配置される請求項1に記載のテープフィーダー。
  3. 前記テープ引込機構は、前記第1のテープ挿入路を挟んで前記駆動ローラーに対向し、前記第1のテープ挿入路に挿入された前記テープを前記駆動ローラーに圧接する第1のワンウェイローラーと、前記第2のテープ挿入路を挟んで前記駆動ローラーに対向し、前記第2のテープ挿入路に挿入された前記テープを前記駆動ローラーに圧接する第2のワンウェイローラーとを有し、
    前記第1のワンウェイローラーは、前記第1の方向に回転する前記駆動ローラーに従動して回転することで、前記第1のテープ挿入路に挿入された前記テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを許容する一方、前記駆動ローラーが前記第2の方向に回転する間は、前記第1のテープ挿入路に挿入された前記テープを前記駆動ローラーとの間に働く摩擦力に抗して支持することで、当該テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制し、
    前記第2のワンウェイローラーは、前記第2の方向に回転する前記駆動ローラーに従動して回転することで、前記第2のテープ挿入路に挿入された前記テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを許容する一方、前記駆動ローラーが前記第1の方向に回転する間は、前記第2のテープ挿入路に挿入された前記テープを前記駆動ローラーとの間に働く摩擦力に抗して支持することで、当該テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制する請求項1またはに記載のテープフィーダー。
  4. 前記テープ引込機構は、前記モーターの回転方向を切り換えることで、前記第1の方向と前記第2の方向との間における前記駆動ローラーの回転方向の切り換えを実行する請求項に記載のテープフィーダー。
  5. 前記テープ引込機構は、所定の方向に回転する前記モーターの駆動力を受けて回転することで前記駆動ローラーを前記第1の方向に回転させる第1の回転部材と、前記所定の方向に回転する前記モーターの駆動力を受けて回転することで前記駆動ローラーを前記第2の方向に回転させる第2の回転部材とを有し、
    前記第1の回転部材と前記第2回転部材との間で前記モーターの駆動力の伝達先を切り換えることで、前記第1の方向と前記第2の方向との間における前記駆動ローラーの回転方向の切り換えを実行する請求項に記載のテープフィーダー。
  6. 前記テープ引込機構は、前記第1のワンウェイローラーを前記駆動ローラーへ向けて付勢する第1の付勢部材と、前記第2のワンウェイローラーを前記駆動ローラーへ向けて付勢する第2の付勢部材とをさらに有する請求項ないしのいずれか一項に記載のテープフィーダー。
  7. 前記テープ引込機構は、前記第1のテープ挿入路を挟んで前記駆動ローラーに対向する第1の従動ローラーと、前記第2のテープ挿入路を挟んで前記駆動ローラーに対向する第2の従動ローラーとを有し、
    前記第1の従動ローラーは、前記第1の方向に回転する前記駆動ローラーに前記第1のテープ挿入路に挿入された前記テープを圧接しつつ前記駆動ローラーに従動して回転することで前記第1のテープ挿入路に挿入された前記テープの移動を許容する一方、前記駆動ローラーが前記第2の方向に回転する間は、前記第2の挿入路に挿入された前記テープの前記駆動ローラーへの圧接を解除することで当該テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制し、
    前記第2の従動ローラーは、前記第2の方向に回転する前記駆動ローラーに前記第2のテープ挿入路に挿入された前記テープを圧接しつつ前記駆動ローラーに従動して回転することで前記第2のテープ挿入路に挿入された前記テープの移動を許容する一方、前記駆動ローラーが前記第1の方向に回転する間は、前記第1の挿入路に挿入された前記テープの前記駆動ローラーへの圧接を解除することで当該テープが前記駆動ローラーの周面との間の摩擦力に応じて移動するのを規制する請求項1またはに記載のテープフィーダー。
  8. 前記テープ引込機構は、前記モーターの駆動力を減速して前記駆動ローラーに伝達する減速機を前記第1のテープ挿入路と前記第2のテープ挿入路との間に配置した構成を有する請求項1ないしのいずれか一項に記載のテープフィーダー。
  9. 請求項1ないしのいずれか一項に記載のテープフィーダーと、
    前記テープフィーダーによって供給された部品を基板に実装する実装ヘッドと
    を備える部品実装機。
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