JP6245161B2 - 電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリと回転電機等の負荷との間で双方向に電圧変換を行う電源システムに関する。
回転電機を駆動源とするハイブリッド車両や電気自動車には、回転電機に電力を供給する電源システムが設けられる。電源システムは、直流電源であるバッテリと、バッテリ(一次側)から回転電機(二次側)への電圧変換及びその逆方向への電圧変換が可能な電圧変換器を備える。
このような電圧変換器として、例えば、昇降圧コンバータが用いられる。昇降圧コンバータは、リアクトル、上アームスイッチング素子、及び下アームスイッチング素子を備える。上アームスイッチング素子は、リアクトルとともに二次側から一次側への電圧変換回路(降圧回路)を形成する。下アームスイッチング素子は、リアクトルとともに一次側から二次側への電圧変換回路(昇圧回路)を形成する。
上記回路構成から理解されるように、一次側から二次側への電圧変換には上アームスイッチング素子が使用されず、二次側から一次側への電圧変換には下アームスイッチング素子が使用されない。このことから、特許文献1,2では、電圧変換器の動作モードとして、上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子の一方のみをオン・オフ動作させる一方向電圧変換モード(片アームモード)を備えている。片アームモードを実行することで、上アームスイッチング素子及び下アームスイッチング素子の両者をオン・オフ動作させる双方向電圧変換モード(両アームモード)と比較して、スイッチング素子の作動に伴う電力消費を軽減させることができる。
電圧変換器の動作モードを片アームモードのみとすると、図12のように、昇圧/降圧の移行時に、リアクトル電流ILの波形が乱れる。つまり、図12の破線で示すように、下アーム単独モードでは降圧が行われないからリアクトル電流ILの極小値(谷側ピーク)が潰れるようになり、上アーム単独モードでは昇圧が行われないからリアクトル電流ILの極大値(山側ピーク)が潰れるようになる。
山側ピークが潰れると力行が行われないこととなり、谷側ピークが潰れると回生が行われないこととなる。前者は出力不足に繋がり、また後者は回生電力を得る機会を逃すことになり、車両の駆動制御性及び電力管理の観点から改善の余地がある。
リアクトル電流ILの波形の潰れを防ぐために、昇圧/降圧の移行時には、片アームモードから両アームモードに切り換えられる。特許文献2では、図13のように、リプル周期ごとにリアクトル電流の平均値を求めるとともに、この平均値の推移(傾き)から、リアクトル電流ILが0[A]を跨ぐ時点を予測して、アームモードの切換えを行っている。
国際公開第2010/137127号 特開2013−153583号公報 特開平9−121595号公報
ところで、特許文献3のように、スイッチング素子の保護等のために、キャリア波の周波数を低下させる場合がある。例えばスイッチング素子が高温になったときに、キャリア周波数を低周波に切換えて、スイッチング周期を引き延ばす。スイッチング周期が長くなることでスイッチング間隔も長くなり、単位時間当たりのスイッチング損失による熱負荷が軽減される。
キャリア周波数の切り下げに伴い、リアクトル電流ILのリプル周期が長くなり、それに伴ってリプル振幅も増加する。つまり、リアクトル電流ILの極大値(山の高さ)及び極小値(谷の深さ)が増加する。そうなると、図14に示すように、キャリア周波数の切り下げによって、リアクトル電流の平均値に基づいて予測されたタイミングよりも前に、リアクトル電流ILが0[A]を跨ぐことになり、アームモードの切換えが間に合わないことになる。
このようなアームモードの切換え遅れを防ぐために、両アームモードの切換にマージンを設ける、つまり、リアクトル電流ILが0[A]を跨ぐ数周期前から両アームモードに切換えておいて、キャリア周波数の変更に備えておくことも考えられる。しかし、そうなると相対的に消費電力の嵩む両アームモードの稼動期間が長くなり、効率面での課題が生じる。そこで、本発明は、制御性の向上と効率の向上を両立可能な、電源システムを提供することを目的とする。
本発明は、電源システムに関する。電源システムは、バッテリ、電圧変換器、電流センサ、及び制御部を備える。バッテリは、負荷に電力を供給する。電圧変換器は、一次側が前記バッテリに接続されるとともに二次側が前記負荷に接続され、リアクトルと、前記リアクトルとともに前記一次側から前記二次側への昇圧回路を形成する下アームスイッチング素子と、前記リアクトルとともに前記二次側から前記一次側への降圧回路を形成する上アームスイッチング素子と、を備える。電流センサは、前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する。制御部は、前記各スイッチング素子をパルス幅変調制御に従ってオン・オフする。前記制御部は、前記電流センサで検出したリアクトル電流に応じて、前記各スイッチング素子の内のいずれか一方のみをパルス幅変調制御に従ってオン・オフ動作させて前記昇圧及び降圧のいずれか一方の電圧変換を行う一方向電圧変換モードと、前記各スイッチング素子の両方をパルス幅変調制御に従って相補的にオン・オフ動作させて前記昇圧及び降圧の両方を行う双方向電圧変換モードと、を切換えるモード変換手段を備える。また制御部は、前記各スイッチング素子の動作状態に応じて、パルス幅変調制御のキャリア周波数を低下させるキャリア周波数低下手段を備える。前記モード変換手段は、前記電流センサで検出したリアクトル電流及び低下後のキャリア周波数に基づいて、前記一方向電圧変換モードのうち昇圧時には、前記リアクトル電流の極小値を予測し、前記一方向電圧変換モードのうち降圧時には、前記リアクトル電流の極大値を予測し、予測された極大値または極小値と前記検出したリアクトル電流値との正負符号が異なる場合には、前記一方向電圧変換モードから前記双方向電圧変換モードに切換える。
また、上記発明において、前記制御部は、前記キャリア周波数の低下処理と前記極大値または極小値の予測を同期して行うことが好適である。
また、上記発明において、前記制御部は、前記極大値または極小値の予測をキャリア波の山側ピーク時または谷側ピーク時に行うとともに、昇圧時はキャリア波の谷側ピーク時に前記キャリア周波数の低下処理を行い、降圧時はキャリア波の山側ピーク時に前記キャリア周波数の低下処理を行うことが好適である。
また、上記発明において、前記制御部は、前記キャリア周波数の低下処理を、キャリア波の山側ピーク時または谷側ピーク時に行うとともに、昇圧時はキャリア波の山側ピーク時極小値の予測を行い、降圧時はキャリア波の谷側ピーク時に前記極大値予測を行うことが好適である。
本発明によれば、制御性の向上と効率の向上を両立可能な、電源システムを提供することが可能となる。
本実施形態に係る電源システムを搭載した車両の構成を説明する図である。 極値予測について説明する図である。 アームモード切換(昇圧モード→双方向電圧変換モード)の判定フローを説明する図である。 アームモード切換(降圧モード→双方向電圧変換モード)の判定フローを説明する図である。 極値予測タイミングとキャリア周波数低下処理タイミングの設定例(昇圧モード、山側ピーク&山側ピーク)を示す図である。 極値予測タイミングとキャリア周波数低下処理タイミングの設定例(昇圧モード、谷側ピーク&谷側ピーク)を示す図である。 極値予測タイミングとキャリア周波数低下処理タイミングの設定例(昇圧モード、山側ピーク&谷側ピーク)を示す図である。 極値予測タイミングとキャリア周波数低下処理タイミングの設定例(昇圧モード、谷側ピーク&山側ピーク)を示す図である。 極値予測タイミングとキャリア周波数低下処理タイミングの設定例(降圧モード、谷側ピーク&山側ピーク)を示す図である。 極値予測タイミングとキャリア周波数低下処理タイミングの設定例(降圧モード、山側ピーク&谷側ピーク)を示す図である。 極値予測タイミングとキャリア周波数低下処理タイミングの設定例をまとめた図である。 従来の一方向電圧変換モードを説明する図である。 従来のアームモード切換制御を説明する図である。 従来のアームモード切換制御を説明する図である。
<全体構成>
図1に、本実施形態に係る電源システム10を備えた車両12の構成を例示する。なお、図1の一点鎖線は信号線を表している。
車両12は、電源システム10の他に、駆動源として内燃機関14及び回転電機MG1,MG2を備える、いわゆるハイブリッド車両であってよい。なお、図1では、車両12の構成のうち、負荷となる回転電機MG1,MG2を含む電気機器系統を特に抜き出して図示しており、その他の構成については図示を省略している。
電源システム10は、バッテリ20、電圧変換器22、制御部24、インバータ26A,26B、及び電流センサ28を備える。バッテリ20は、電圧変換器22の一次側(入力側)に接続される。電圧変換器22の二次側(出力側)にはインバータ26A,26Bが接続される。さらにインバータ26Aに回転電機MG2が接続され、インバータ26Bに回転電機MG1が接続される。
バッテリ20の直流電圧は電圧変換器22により昇圧されてインバータ26A(二次側)に出力される。インバータ26Aは、昇圧された直流電力を交流電力に変換して回転電機MG2に供給し、回転電機MG2を駆動させる。
また、内燃機関14の始動時には、回転電機MG1を駆動させて内燃機関14をクランキングさせる。バッテリ20の直流電圧は電圧変換器22により昇圧されてインバータ26B(二次側)に出力される。インバータ26Bは、昇圧された直流電力を交流電力に変換して回転電機MG1に供給し、回転電機MG1を駆動させる。
車両12の制動時には、回転電機MG2により回生制動を行う。この際得られた回生電力は、インバータ26Aにより交直変換されて直流電力となり、また電圧変換器22により降圧され、バッテリ20に供給される。
また、車両12の停止時であって、バッテリ20の容量(SOC)が低下しているときには、内燃機関14によって回転電機MG1を駆動させて発電させる。これらにより得られた電力(便宜上、これも回生電力に含める)はインバータ26Bにより交直変換されて直流電力となり、また電圧変換器22により降圧され、バッテリ20に供給される。
制御部24は、電圧変換器22のスイッチング素子S1,S2のオン・オフを制御するパルス幅変調制御(以下PWM制御と呼ぶ)信号を生成することで、電圧変換(昇降圧)を制御する。さらに制御部24は、スイッチング素子S1,S2の一方のみを使用する一方向電圧変換モードと、スイッチング素子S1,S2の両方を使用する双方向電圧変換モードを切換える。
また、制御部24は、インバータ26A,26Bのスイッチング素子(図示せず)のオン・オフを制御することで、直交変換/交直変換を制御する。電圧変換器22及びインバータ26A,26Bの制御を介して、制御部24は、回転電機MG1,MG2の駆動を制御する。
<各構成の詳細>
バッテリ20は2次電池から構成される直流電源であり、例えばリチウムイオン蓄電池やニッケル水素蓄電池から構成される。
電圧変換器22は、スイッチング素子S1,S2をオン・オフ動作させることで、バッテリ20(一次側)と回転電機MG1,MG2(二次側)との間で双方向に電圧変換を行う。また、電圧変換器22は、スイッチング素子S1,S2の一方のみを使用する一方向電圧変換モードと、スイッチング素子S1,S2の両方を使用する双方向電圧変換モードとを実行可能となっている。
電圧変換器22は、いわゆる電流可逆型チョッパ回路を備えた昇降圧コンバータから構成される。電圧変換器は、スイッチング素子S1,S2、ダイオードD1,D2、リアクトル31、一次側コンデンサCL、及び二次側コンデンサCHを備える。
二次側の高圧電路30から基準電路32に向かう方向を順方向とするように、スイッチング素子S1及びスイッチング素子S2が直列に接続される。さらにそれぞれのスイッチング素子S1,S2に逆並列となるように、ダイオードD1,D2が接続される。スイッチング素子とこれと逆並列のダイオードとの組は「アーム」と呼ばれる。このことから、スイッチング素子S1は「上アームスイッチング素子」とも呼ばれ、スイッチング素子S2は「下アームスイッチング素子」とも呼ばれる。
上アームスイッチング素子S1と下アームスイッチング素子S2の接続点34と基準電路32とに、バッテリ20が接続される。接続点34とバッテリ20との間には、バッテリ20に対して直列にリアクトル31が接続され、並列に一次側コンデンサCLが接続される。また、二次側の高圧電路30と基準電路32との間に二次側コンデンサCHが接続される。
一次側から二次側への昇圧回路には、リアクトル31、下アームスイッチング素子S2、上アームダイオードD1及び二次側コンデンサCHが含まれる。また、二次側から一次側への降圧回路には、リアクトル31、上アームスイッチング素子S1、下アームダイオードD2及び一次側コンデンサCLが含まれる。
制御部24は、後述するように、電圧変換器22に対する電圧変換モード(アームモード)の切換えや、PWM信号のキャリア周波数の切り下げをはじめ、車両12の様々な運転制御を行う。制御部24はコンピュータから構成されてよく、CPU36、記憶部38、及び図示しない機器・センサインターフェースが内部バス40を介して互いに接続されている。
制御部24は、機器・センサインターフェースを介して、種々のセンサからの信号を受信する。具体的には、一次側電圧VLを検出する一次側電圧センサ42A、二次側電圧VHを検出する二次側電圧センサ42B、リアクトル31を流れるリアクトル電流ILを検出する電流センサ28、上アームスイッチング素子S1の温度TS1を検出する上アーム温度センサ46A、及び、下アームスイッチング素子S2の温度TS2を検出する下アーム温度センサ46Bから各検出信号を受信する。
また、制御部24は、機器・センサインターフェースを介して、図示しない回転数センサや回転電機用の電流センサから、回転電機MG1,MG2の回転数や交流電流の検出信号を受信する。また、制御部24は、図示しない車輪速センサ、アクセルペダル踏込量センサ、ブレーキペダル踏込量センサ、加速度センサ等から各種検出信号を受信する。
制御部24のCPU36は、記憶部38に記憶された各種制御プログラムを実行して、各種センサから受信した検出信号を演算処理することで、電圧変換器22やインバータ26A,26Bのスイッチング素子のオン・オフ動作を制御するPWM信号を生成する。電圧変換器22やインバータ26A,26Bのスイッチング素子へのオン・オフ制御を介して、回転電機MG1,MG2の駆動が制御される。
PWM信号は、指令波とキャリア波との比較に基づいて生成される。例えば指令波 > キャリア波である期間をオン期間とし、指令波 < キャリア波である期間をオフ期間とする。
制御部24は、電圧変換器22の上アームスイッチング素子S1及び下アームスイッチング素子S2のPWM信号を、相補的となるように生成する。すなわち、双方向電圧変換モード(両アームモード)において、上アームスイッチング素子S1と下アームスイッチング素子S2とが同時にオンとなって短絡回路が形成されないように、各スイッチング素子S1,S2のPWM信号を生成する。
具体的には、下アームスイッチング素子S2に対するPWM信号として、上述したような、指令波 > キャリア波である期間をオン期間とし、指令波 < キャリア波である期間をオフ期間とするPWM信号PWMが生成される。また、上アームスイッチング素子S1に対するPWM信号として、PWM信号PWMを反転した信号/PWMが生成される。さらに一方のスイッチング素子の立下りタイミングと他方のスイッチング素子の立ち上がりタイミングとが重ならないように、両スイッチング素子S1,S2をともにオフにするデッドタイムを設ける。
また、制御部24のCPU36は、記憶部38に記憶されたモード変換プログラムを実行することで、モード変換手段として機能する。さらに、CPU36は、記憶部38に記憶されたキャリア周波数切り下げ制御プログラムを実行することで、キャリア周波数低下手段として機能する。
さらに、制御部24は、機器・センサインターフェースを介して内燃機関14に接続され、当該内燃機関14の駆動制御を行う。
<電圧変換モードの説明>
電圧変換器22は、上アームスイッチング素子S1と下アームスイッチング素子S2のいずれか一方のみをオン・オフ動作させる一方向電圧変換モード(片アームモード)と、上アームスイッチング素子S1と下アームスイッチング素子S2の両方をオン・オフ動作させる両方向電圧変換モード(両アームモード)とを実行可能となっている。以下これらの電圧変換モードについて説明する。
一方向電圧変換モードは、上アームスイッチング素子S1と下アームスイッチング素子S2のうち、上アームスイッチング素子S1のみをオン・オフ動作させる降圧モードと、下アームスイッチング素子S2のみをオン・オフ動作させる昇圧モードの2者から構成される。
昇圧モードは、一次側(バッテリ)から二次側(負荷、回転電機MG1,MG2)への電圧変換を行う場合に選択される。昇圧動作については他の先行技術文献等から既知であるため、ここでは概略のみ説明する。
昇圧動作は、リアクトル31への電荷の蓄積と放出のサイクルから構成される。下アームスイッチング素子S2がオンのとき、バッテリ20→リアクトル31→下アームスイッチング素子S2→バッテリ20との電流ループが形成される。このときにリアクトル31に電荷が蓄積される。その後スイッチング素子S2がオフになると、リアクトル31に蓄積された電磁エネルギが一次側電圧(バッテリ電圧)VLに加算されて(昇圧されて)、上アームダイオードD1を介して二次側に電力が出力される。
昇圧モードは、リアクトル電流ILが一次側から二次側に流れる際に実行される。電圧変換器22の一次側にはバッテリ20が接続され、二次側には回転電機MG1,MG2が接続されているから、回転電機MG1,MG2の力行時に、昇圧モードが選択される。
降圧モードは、二次側から一次側への電圧変換を行う場合に選択される。降圧動作も、リアクトル31への電荷の蓄積と放出のサイクルから構成される。上アームスイッチング素子S1がオンのとき、二次側(回転電機MG1,MG2)から上アームスイッチング素子S1及びリアクトル31を経由してバッテリ20に電流が供給される。このときチョークコイルの機能から、リアクトル31には電荷が蓄積される。その後、上アームスイッチング素子S1がオフになると、リアクトル31は電流を保とうとして起電力を発生させて、リアクトル31→バッテリ20→下アームダイオードD2→リアクトル31との電流ループを形成する。
この降圧モードは、リアクトル電流ILが二次側から一次側に流れる際に、つまり回転電機MG1,MG2の回生時に選択される。
以下では、リアクトル電流の符号について、車両の駆動源(電動機)として回転電機MG2が搭載されていることから、力行方向(一次側→二次側、昇圧)のリアクトル電流の流れを正とし、回生方向(二次側→一次側、降圧)への電流の流れを負とする。
<キャリア周波数切り下げ制御>
制御部24は、上アームスイッチング素子S1及び下アームスイッチング素子S2の動作状態に応じて、PWM制御のキャリア周波数を低下させるキャリア切り下げ制御を実行する。
キャリア周波数切り下げ制御は、主にスイッチング素子S1,S2の過熱防止(素子保護)の観点から行う。制御部24は、上アーム温度センサ46Aから上アームスイッチング素子S1の温度TS1を取得し、また下アーム温度センサ46Bから下アームスイッチング素子S2の温度TS2を取得する。
温度TS1及び温度TS2の少なくとも一方が予め定めた上限値を超過した場合、制御部24は、キャリア周波数を切り下げる。これにより、キャリア周期が引き延ばされて、単位時間当たりのスイッチング回数が減少する。単位時間当たりのスイッチング回数が減少することで、単位時間当たりのスイッチング損失に伴う発熱の頻度が減少する。その結果スイッチング素子S1,S2の単位時間当たりの熱負荷が軽減される。
キャリア周波数の低下幅(切り下げ幅)は、予め定められていてよい。例えば超高域から可聴域までキャリア周波数を引き下げて、車両の運転者にスイッチング素子S1,S2が高温状態であることを知らせるようにしてもよい。
<アームモード切換判定>
一方向電圧変換モードから両方向電圧変換モードへの切換判定について説明する。制御部24は、電流センサ28で検出したリアクトル電流IL及び低下処理後のキャリア周波数に基づいて、一方向電圧変換モードから両方向電圧変換モードへの切換判定を行う。
図2には、アームモード切換判定のうち、昇圧モード(下アーム単独モード)から両方向電圧変換モードへの切換判定の原理を説明する図が示されている。また、図3には、当該判定を行う際のフローチャートが示されている。
制御部24は、電流センサ28からリアクトル電流の測定値ILsを取得する(S10)。次に制御部24は、キャリア周波数低下後のリアクトル電流ILの極小値の予測値ILmin_eを算出する(S12)。
予測値ILmin_eの算出に当たり、制御部24は、低下後のキャリア周波数と、これと比較される指令波から、下アームスイッチング素子S2のオン期間、つまりリアクトル31に電荷が蓄積される蓄積期間Tcと、下アームスイッチング素子S2のオフ期間、つまりリアクトル31に蓄積された電荷が放出される放出期間Tdを算出する。さらに、記憶部38からリアクトル31における電荷蓄積時の電流値増加率dILc/dtと、電荷放出時の電流値減少率dILd/dtを求める。
電流値増加率dILc/dtは、下アームスイッチング素子S2がオンのときの電流ループを考慮すると、一次側電圧VLとリアクトル31のインダクタンスLを用いて、以下の数式(1)から求めることができる。
電流値減少率dILd/dtは、一次側電圧VL、二次側電圧VH及びリアクトル31のインダクタンスLを用いて、以下の数式(2)から求めることができる。
制御部24は、電流センサ28からリアクトル電流ILsを取得する際の一次側電圧VL、二次側電圧VH、及び予め記憶部38に記憶されたリアクトル31のインダクタンスLと数式(1)、数式(2)に基づいて、電流値増加率dILc/dtと電流値減少率dILd/dtを求める。
さらに制御部24は、下記数式(3)に基づいて、キャリア周波数低下後のリアクトル電流ILの極小値の予測値ILmin_eを算出する。
極小予測値ILmin_eが算出されると、制御部24は、当該値が負であるか否かを判定する(S14)。つまり、電流センサ28によって検出されたリアクトル電流値ILsと、極小予測値ILmin_eの正負符号が異なっているか否かを判定する。
極小予測値ILmin_eが負である場合には、制御部24は、下アームスイッチング素子S2のみを動作させる昇圧モードから、双方向電圧変換モード(両アームモード)に切換える(S16)。
極小予測値ILmin_eが0以上、つまり、電流センサ28によって検出されたリアクトル電流値ILsと、極小予測値ILmin_eの正負符号が異なっていない場合は、制御部24はリアクトル電流ILの監視を継続する。すなわち、電流センサ28からリアクトル電流値ILsを検出するサンプリングタイミングからの経過時間をカウントし(S18)、経過時間がサンプリング周期Tsに到達したか否かを判定する(S20)。サンプリング周期Tsに到達している場合はリアクトル電流値ILsの検出を再度行う(S10)。サンプリング周期Tsに到達していない場合は経過時間のカウントを継続する(S18)。
図4には、アームモード切換判定のうち、降圧モード(上アーム単独モード)から両方向電圧変換モードへの切換判定を行う際のフローチャートが示されている。なお、図3と同一のステップについては説明を省略する。
降圧モードでは、リアクトル電流ILは負の値を取る。このことから、極小値、極大値のうち、電流センサ28により検出されたリアクトル電流値ILsと正負の符号が異なる、つまり正の値を取る可能性があるのは極大値となる。
降圧モードにおける極大値は、回生電流の放出時(0Aに近づくとき)のピークとなる。このことから、制御部24は、リアクトル電流値ILsの検出(S10)後、低下処理後のキャリア周波数と指令波から、上アームスイッチング素子S1のオフ期間(放出期間)Tdを算出する。さらに、制御部24は、電荷放出時の電流値減少率dILd/dtを求める。さらに制御部24は、下記数式(4)に基づいてリアクトル電流ILの極大推定値ILmax_eを算出する(S22)。
極大予測値ILmax_eが算出されると、制御部24は、当該値が正であるか否かを判定する(S24)。つまり、電流センサ28によって検出されたリアクトル電流値ILsと、極大予測値ILmax_eの正負符号が異なっているか否かを判定する。
極大予測値ILmax_eが正である場合には、制御部24は、上アームスイッチング素子S1のみを動作させる降圧モードから、双方向電圧変換モード(両アームモード)に切換える(S16)。極大予測値ILmax_eが正でない場合には、上述したステップS18,S20が実行される。
<キャリア周波数の切り下げタイミング及び極値の予測タイミング>
上述したように、アームモード切換判定では、極値の予測タイミング、つまりリアクトル電流値ILsの検出時(サンプリング時)に、低下処理後(切り下げ後)のキャリア周波数を取得する必要がある。これを可能とするための、キャリア周波数低下処理のタイミングと極値の予測タイミングについて、以下に説明する。
上アーム及び下アームスイッチング素子S1,S2はPWM信号に基づいてオン・オフ制御されることから、スイッチング素子S1,S2に関する制御であるキャリア周波数の低下処理や極値予測のタイミングは、PWM信号に応じて定められる。つまり、PWM制御のクロックとして用いられるキャリア波に基づいて、キャリア周波数の低下処理のタイミングや極値予測のタイミングが定められる。具体的には、制御を容易にするために、制御部24は、キャリア波の山側ピーク時または谷側ピーク時にキャリア周波数の低下処理や極値予測のタイミングを設定する。
キャリア周波数の低下処理のタイミングと、極値予測のタイミングのそれぞれについて、キャリア波の山側ピークと谷側ピークを設定可能なことから、キャリア周波数の低下処理のタイミングと極値予測のタイミングの組み合わせとしては、4パターン(2種類のタイミング×2種類のピーク)が考えられる。一方向電圧変換モード(片アームモード)が昇圧モードと降圧モードとから構成されることから、各モードそれぞれに4パターンの組み合わせを考慮した、全部で8パターンの組み合わせが考えられる。以下これらのパターンについて説明する。
<キャリア周波数の低下処理タイミング及び極小値予測タイミング:昇圧(力行)時>
図5〜図8には、昇圧モード(力行時、下アーム単独モード)におけるキャリア周波数の低下処理タイミング及び極小値予測タイミングについてのタイムチャートが示されている。
図5は、キャリア周波数の低下処理タイミング及び極小値予測タイミングを、ともにキャリア波の山側ピークに設定した例が示されている。この場合、キャリア周波数の低下処理タイミングと極小値予測タイミングとが同期しているから、制御部24は、極小値予測タイミングにおいて低下後のキャリア周波数を取得できる。この結果、キャリア周波数低下処理後の極小値を正確に予測することができる。
図6は、キャリア周波数の低下処理タイミング及び極小値予測タイミングをともにキャリア波の谷側ピークに設定した例が示されている。この場合も、図5と同様に、キャリア周波数の低下処理タイミングと極小値予測タイミングとが同期しているから、制御部24は、極小値予測タイミングにおいて低下後のキャリア周波数を取得できる。
図7、図8は、低下処理タイミングと極小値予測タイミングが非同期となる場合を例示している。図7は、極小値予測タイミングをキャリア波の山側ピークに設定し、キャリア周波数の低下処理タイミングをキャリア波の谷側ピークに設定した例が示されている。
上述したように、下アームスイッチング素子S2に出力されるPWM信号は、指令波 > キャリア波の期間をオン期間とし、指令波 < キャリア波の期間をオフ期間としている。オン期間はリアクトル31に電荷が蓄積されてリアクトル電流が増加する上り勾配の期間であり、オフ期間はリアクトル31に蓄積された電荷が放出されてリアクトル電流が減少する下り勾配の期間である。
ここで、図7から、キャリア波とリアクトル電流ILの波形を比較すると、キャリア波の山側ピーク(t1)はリアクトル電流ILの下り勾配の中間地点に相当し、キャリア波の谷側ピーク(t3)は、PWM信号のオン期間(上り勾配)の中間地点に相当する。つまりリアクトル電流の極小値は、キャリア波の山側ピークから谷側ピークに向かう間(t2)に表れる。言い換えると、極小値予測タイミングを行うキャリア波の山側ピークから下るスロープ中にリアクトル電流ILの極小値が表れる。
このことから、キャリア波の谷側ピークにキャリア周波数の低下処理タイミングを設定した場合、キャリア波の山側ピークにおけるキャリア周波数と、その直後にリアクトル電流の極小値が表れるときのキャリア周波数は同一となる。このことから、予測された極小値は実際の極小値と一致して、正確なアームモードの切換え判定ができる。
図8には、極小値予測タイミングをキャリア波の谷側ピークに設定し、キャリア周波数の低下処理タイミングをキャリア波の山側ピークに設定した例が示されている。図8に示されているように、極小値予測タイミング(t4)はリアクトル電流が谷側ピークから山側ピークに向かう上り勾配の中間位置となり、リアクトル電流の極小値が表れる(t6)のは、キャリア波の山側ピーク(t5)からキャリア波の谷側ピークに向かう中間位置となる。
つまり、図8の例では、リアクトル電流の極小値予測(t4)→キャリア波の山側ピーク(t5)→実際のリアクトル電流の極小値(t6)との流れになる。このように、極小値予測タイミングと実際のリアクトル電流の極小値が表れるまでの間にキャリア波の山側ピークを挟み、かつ、この山側ピークをキャリア周波数の低下処理タイミングに設定すると、極小値予測の基準となるキャリア周波数と実際のリアクトル電流の極小値が生じるときのキャリア周波数とが異なるおそれがある。その結果、予測極小値は実際の極小値とは異なる値となり、正確なアームモードの切換え判定が困難となる。
<キャリア周波数の低下処理タイミング及び極大値予測タイミング:降圧(回生)時>
次に、降圧モード(上アーム単独モード)について説明する。
まず、図5及び図6から明らかに、キャリア周波数の低下処理タイミングと極値予測タイミングが同期する(山側ピーク&山側ピーク、または谷側ピーク&谷側ピーク)とき、予測極大値と実際の極大値は一致して、正確なアームモードの切換え判定が可能となる。
図9、図10は、キャリア周波数の低下処理タイミングと極値予測タイミングが非同期であるときの例が示されている。このうち、図9には、極値予測タイミングをキャリア波の谷側ピークに設定し、キャリア周波数の低下処理タイミングをキャリア波の山側ピークに設定したときの例が示されている。
この例で示すように、リアクトル電流ILの極大値(t8)は、キャリア波の谷側ピーク(t7)から山側ピーク(t9)に向かう間に表れる。したがって、キャリア波の谷側ピーク(t7)で極大値予測を行えば、キャリア波の山側ピークにキャリア周波数の低下処理タイミングを設定しても、リアクトル電流ILの予測極大値と実際極大値とが一致する。この結果、正確なアームモードの切換え判定が可能となる。
図10には、極値予測タイミングをキャリア波の山側ピークに設定し、キャリア周波数の低下処理タイミングをキャリア波の谷側ピークに設定したときの例が示されている。リアクトル電流ILの実際の極大値は、キャリア波の谷側ピークから山側ピークに向かう間に表れる。したがって、キャリア波の山側ピークで極大値を予測した(t10)場合、キャリア波の谷側ピーク(t11)を挟んでリアクトル電流の実際の極大値(t12)が表れるようになる。
このとき、キャリア波の谷側ピークにキャリア周波数の低下処理タイミングを設定していることから、キャリア波の山側ピークで極大値予測(t10)→キャリア周波数の低下処理実行(t11)→実際の極大値発生(t12)との流れになる可能性がある。このような場合、極大値予測の基準となるキャリア周波数と実際のリアクトル電流の極大値が生じるときのキャリア周波数とが異なることとなる。その結果、予測極大値は実際の極大値とは異なる値となり、正確なアームモードの切換え判定が困難となる。
<キャリア周波数の切り下げタイミング及び極値の予測タイミングのまとめ>
図11には、図5〜図10までの例をまとめた表が示されている。○は正確なアームモードの切換え判定を行うことのできる、言い換えると、極値予測の際に低下処理後のキャリア周波数が取得可能なケースであり、×は正確なアームモードの切換え判定ができない、言い換えると、極値予測の際に低下処理後のキャリア周波数の取得ができない場合があるケースを示している。キャリア低下処理のタイミングと極値予測のタイミングの設定にあたり、×のケースを避けるような組み合わせを選択すればよい。
例えば、昇圧モードと降圧モードとを問わず、キャリア低下処理と極値予測のタイミングを同期させる(昇圧時(1)&降圧時(5)、または、昇圧時(2)&降圧時(6))ようにすればよい。
また、昇圧時(力行時、下アーム単独モード)は、キャリア低下処理のタイミングをキャリア波の谷側ピークで行い((2)または(3))、降圧時(回生時、上アーム単独モード)はキャリア低下処理のタイミングをキャリア波の山側ピークで行う((5)または(8))ようにすればよい。このとき、極値予測のタイミングは、キャリア波の山側ピークでも、谷側ピークでもどちらでもよい。
キャリア低下処理と極値予測のタイミングを同期させる場合、一方の制御時に他方の制御状態を確認する必要があるが、上記のケースでは、極値予測のタイミングをキャリア低下処理のタイミングに合わせる必要がない。したがって、キャリア低下処理と極値予測のタイミングを同期させるケースと比較して、極値予測及びこれに伴うアームモードの切換え判定のフローが簡素化する。
また、昇圧時(力行時、下アーム単独モード)は、極小値予測タイミングをキャリア波の山側ピークで行い((1)または(3))、降圧時(回生時、上アーム単独モード)は極値予測タイミングをキャリア波の谷側ピークで行う((6)または(8))ようにすればよい。このとき、キャリア周波数の低下処理タイミングは、キャリア波の山側ピークでも、谷側ピークでもどちらでもよい。
このケースでは、キャリア低下処理のタイミングを極値予測のタイミングに合わせる必要がない。したがって、キャリア低下処理と極値予測のタイミングを同期させるケースと比較して、キャリア低下処理のフローを簡素化できる。
10 電源システム、12 車両、20 バッテリ、22 電圧変換器、24 制御部、26A,26B インバータ、28 電流センサ、31 リアクトル、MG1,MG2 回転電機、S1 上アームスイッチング素子、S2 下アームスイッチング素子。

Claims (4)

  1. 負荷に電力を供給するバッテリと、
    一次側が前記バッテリに接続されるとともに二次側が前記負荷に接続され、リアクトルと、前記リアクトルとともに前記一次側から前記二次側への昇圧回路を形成する下アームスイッチング素子と、前記リアクトルとともに前記二次側から前記一次側への降圧回路を形成する上アームスイッチング素子と、を備えた電圧変換器と、
    前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流センサと、
    前記各スイッチング素子をパルス幅変調制御に従ってオン・オフする制御部と、を含む電源システムであって、
    前記制御部は、
    前記電流センサで検出したリアクトル電流に応じて、前記各スイッチング素子の内のいずれか一方のみをパルス幅変調制御に従ってオン・オフ動作させて前記昇圧及び降圧のいずれか一方の電圧変換を行う一方向電圧変換モードと、前記各スイッチング素子の両方をパルス幅変調制御に従って相補的にオン・オフ動作させて前記昇圧及び降圧の両方を行う双方向電圧変換モードと、を切換えるモード変換手段と、
    前記各スイッチング素子の動作状態に応じて、パルス幅変調制御のキャリア周波数を低下させるキャリア周波数低下手段と、を備え、
    前記モード変換手段は、前記電流センサで検出したリアクトル電流及び低下後のキャリア周波数に基づいて、前記一方向電圧変換モードのうち昇圧時には、前記リアクトル電流の極小値を予測し、前記一方向電圧変換モードのうち降圧時には、前記リアクトル電流の極大値を予測し、予測された極大値または極小値と前記検出したリアクトル電流値との正負符号が異なる場合には、前記一方向電圧変換モードから前記双方向電圧変換モードに切換えること、
    を特徴とする、電源システム。
  2. 請求項1に記載の電源システムであって、
    前記制御部は、前記キャリア周波数の低下処理と前記極大値または極小値の予測を同期して行うことを特徴とする、電源システム。
  3. 請求項1に記載の電源システムであって、
    前記制御部は、前記極大値または極小値の予測をキャリア波の山側ピーク時または谷側ピーク時に行うとともに、昇圧時はキャリア波の谷側ピーク時に前記キャリア周波数の低下処理を行い、降圧時はキャリア波の山側ピーク時に前記キャリア周波数の低下処理を行うことを特徴とする、電源システム。
  4. 請求項1に記載の電源システムであって、
    前記制御部は、前記キャリア周波数の低下処理を、キャリア波の山側ピーク時または谷側ピーク時に行うとともに、昇圧時はキャリア波の山側ピーク時極小値の予測を行い、降圧時はキャリア波の谷側ピーク時に前記極大値予測を行うことを特徴とする、電源システム。
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