JP6244739B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

この発明は、配光パターンを切り替えることができる車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。以下、従来の車両用灯具について説明する。
特許文献1の従来の車両用灯具は、光源バルブと、回動軸線回りに回動可能に支持されている可動シェードと、アクチュエータと、を備えるものである。そして、特許文献1の従来の車両用灯具は、アクチュエータにより可動シェードを遮蔽位置に位置させると、すれ違いビーム用配光パターンが形成され、可動シェードを遮蔽緩和位置に位置させると、走行ビーム用配光パターンが形成されるものである。
特許文献2の従来の車両用灯具は、半導体型光源と、一体構造の遮光部材およびプリズム部材と、切替装置と、を備えるものである。そして、特許文献2の従来の車両用灯具は、切替装置により、一体構造の遮光部材およびプリズム部材を第1位置と第2位置との間で入れ替わりに切り替えて、カットオフラインを有する配光パターンとハイビーム用配光パターンとに切り替えるものである。
特許文献3の従来の車両用灯具は、発光ダイオードと、第1サブシェードおよび第2サブシェードと、第1回転軸および第2回転軸と、ステッピングモータと、を備えるものである。そして、特許文献3の従来の車両用灯具は、第1サブシェードおよび第2サブシェードが遮蔽位置に位置するときには、ロービームが照射される。ステッピングモータを駆動させて、第1回転軸を回転させて第1サブシェードを回転させると、片側の車線にハイビームが照射され、かつ、他方の車線にロービームが照射される。ステッピングモータをさらに駆動させて、第1回転軸の回転を介して第1サブシェードをさらに回転させて第2回転軸に当接させて、第2回転軸を回転させて第2サブシェードを回転させると、ハイビームが照射されるものである。
特開2007−80521号公報 特開2010−153181号公報 特開2012−18839号公報
ところが、特許文献1の従来の車両用灯具は、1個のアクチュエータにより1個の可動シェードを切り替えて配光パターンを切り替えるものである。また、特許文献2の従来の車両用灯具は、1個の切替装置により1個の一体構造の遮光部材およびプリズム部材を切り替えて配光パターンを切り替えるものである。さらに、特許文献3の従来の車両用灯具は、1個のステッピングモータにより、第1回転軸および第1サブシェードを回転させ、かつ、第1回転軸および第1サブシェードの回転を介して第2回転軸および第2サブシェードを回転させて、配光ビームを切り替えるものである。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用灯具では、1個の駆動部材で2個の光学部品を同時に(同期して)それぞれ第1位置と第2位置とに移動切替可能に位置させて配光パターンを切り替えることができない、という点にある。
この発明は、光源と、2個の光学部品と、2個の光学部品を同時にそれぞれ第1位置と第2位置とに移動切替可能に位置させて、光源から放射される光で形成される配光パターンを切り替える1個の駆動部材と、を備え、2個の光学部品は、相互に平行もしくはほぼ平行である軸回りに回転可能に設けられていて、駆動部材は、駆動部と、駆動部により、軸に対して直交もしくはほぼ直交する方向に直線進退する進退部と、進退部と2個の光学部品とを連結する連結部と、を有し、連結部は、コイル部と2本の腕部とからなるねじりコイルばねから構成されていて、コイル部は、進退部に取り付けられていて、2本の腕部は、2個の光学部品にそれぞれ別個に取り付けられている、ことを特徴とする。
この発明は、第1位置における2個の光学部品と連結部との連結箇所と、第2位置における2個の光学部品と連結部との連結箇所とが、軸に対して進退部の前進側と後退側とにそれぞれ位置する、ことを特徴とする。
この発明は、2個の光学部品をそれぞれ第1位置と第2位置とに停止させるストッパを備える、ことを特徴とする。
この発明は、2個の光学部品が、光源と固定レンズとの間に配置されている可動レンズと可動シェードとからなり、可動レンズが、光源からの光が固定レンズに入射する範囲外の第1位置と、光源からの光が固定レンズに入射する範囲内の第2位置とに、移動切替可能に配置されていて、可動シェードが、光源からの光が固定レンズに入射する範囲内の第1位置と、光源からの光が固定レンズに入射する範囲外の第2位置とに、移動切替可能に配置されている、ことを特徴とする。
この発明は、光源と、2個の光学部品と、2個の光学部品を同時にそれぞれ第1位置と第2位置とに移動切替可能に位置させて、光源から放射される光で形成される配光パターンを切り替える1個の駆動部材と、を備え、2個の光学部品は、光源と固定レンズとの間に配置されている可動レンズと可動シェードとからなり、可動レンズは、光源からの光が固定レンズに入射する範囲外の第1位置と、光源からの光が固定レンズに入射する範囲内の第2位置とに、移動切替可能に配置されていて、可動シェードは、光源からの光が固定レンズに入射する範囲内の第1位置と、光源からの光が固定レンズに入射する範囲外の第2位置とに、移動切替可能に配置されている、ことを特徴とする。
この発明は、固定レンズが、主レンズ部と、補助レンズ部と、から構成されていて、可動レンズは、第1位置に位置するときには、全体が範囲外に位置し、第2位置に位置するときには、全体が光源からの光が固定レンズの主レンズ部に入射する範囲内に位置し、可動シェードは、第1位置に位置するときには、一部が光源からの光が固定レンズの補助レンズ部に入射する範囲内に位置し、第2位置に位置するときには、全体が範囲外に位置する、ことを特徴とする。
この発明は、2個の光学部品が、相互に平行もしくはほぼ平行である軸回りに回転可能に設けられていて、駆動部材が、駆動部と、駆動部により、軸に対して直交もしくはほぼ直交する方向に直線進退する進退部と、進退部と2個の光学部品とを連結する連結部と、を有する、ことを特徴とする。
この発明の車両用灯具は、1個の駆動部材で2個の光学部品を同時に(同期して)それぞれ第1位置と第2位置とに移動切替可能に位置させて配光パターンを切り替えることができる。
図1は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示すランプユニットの主要構成部品の一部概略側面図である。 図2は、2個の光学部品がそれぞれ第1位置に位置する状態を示す一部概略側面図である。 図3は、2個の光学部品がそれぞれ第2位置に位置する状態を示す一部概略側面図である。 図4は、2個の光学部品がそれぞれ第1位置に位置するときの半導体型光源からの光路を示す一部概略側面図である。 図5は、2個の光学部品がそれぞれ第2位置に位置するときの半導体型光源からの光路を示す一部概略側面図である。 図6は、2個の光学部品がそれぞれ第1位置に位置する状態を示す一部概略斜視図である。 図7は、2個の光学部品がそれぞれ第2位置に位置する状態を示す一部概略斜視図である。 図8は、ロービーム用配光パターン、ハイビーム用配光パターンを示す等照度曲線の説明図である。
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図8は、コンピュータシミュレーションにより作図された路面上の配光パターンを簡略化して示す等照度曲線の説明図である。この等照度曲線の説明図において、中央の等照度曲線は、高照度を示し、外側の等照度曲線は、低照度を示す。数字の単位は、「m」である。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用灯具の構成について説明する。図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具(たとえば、ヘッドランプなどの車両用前照灯)である。前記車両用灯具1は、車両Cの前部の左右両端部に搭載されている。
(ランプユニットの説明)
前記車両用灯具1は、図1に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、光源としての半導体型光源2と、固定レンズ3と、2個の光学部品としての可動レンズ4および可動シェード5と、駆動部材6と、レンズカバー部材(図示せず)と、軸受部材(図示せず)と、ベース部材(図示せず)と、冷却部材(図示せず)と、を備えるものである。
前記半導体型光源2および前記固定レンズ3および前記可動レンズ4および前記可動シェード5および前記駆動部材6および前記レンズカバー部材および前記軸受部材および前記ベース部材および前記冷却部材は、ランプユニットを構成する。前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズは、灯室(図示せず)を画成する。前記ランプユニット2、3、4、5、6は、前記灯室内に配置されていて、かつ、上下方向用光軸調整機構(図示せず)および左右方向用光軸調整機構(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
(半導体型光源2の説明)
前記半導体型光源2は、図4、図5に示すように、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源2は、発光チップ(LEDチップ)20と、前記発光チップ20を封止樹脂部材で封止したパッケージ(LEDパッケージ)と、前記パッケージを実装した基板21と、前記基板21に取り付けられていて前記発光チップ20に電源(バッテリー)からの電流を供給するコネクタ(図示せず)と、から構成されている。
前記基板21は、位置決め孔および位置決めピンなどにより前記ベース部材に位置決めされ、かつ、スクリューなどにより前記ベース部材に取り付けられている。この結果、前記半導体型光源2は、前記ベース部材に取り付けられている。
前記発光チップ20は、たとえば、平面矩形形状(平面長方形状)をなす。すなわち、4個の正方形のチップを水平方向(左右方向、X軸方向)に配列してなるものである。なお、2個もしくは3個もしくは5個以上の正方形のチップ、あるいは、1個の長方形のチップ、あるいは、1個の正方形のチップ、を使用しても良い。前記発光チップ20の正面この例では長方形の正面が発光面をなす。前記発光面は、前記固定レンズ3の基準光軸(基準軸)の前側に向いていて、かつ、前記固定レンズ3の基準光軸に対して垂直もしくはほぼ垂直である。前記発光チップ20の前記発光面の中心は、前記固定レンズ3の基準焦点もしくはその近傍に位置し、かつ、前記固定レンズ3の基準光軸上もしくはその近傍に位置する。
(固定レンズ3の説明)
前記固定レンズ3は、光透過性部材から構成されている。前記固定レンズ3は、図1、図4、図5に示すように、主レンズ部30と、補助レンズ部(付加レンズ部)31と、取付部と、から構成されている。前記取付部は、前記主レンズ部30の左右両端部に一体に設けられている。前記取付部は、前記レンズカバー部材を介して位置決め孔および位置決めピンなどにより前記ベース部材に位置決めされ、かつ、スクリューなどにより、前記ベース部材に取り付けられている。この結果、前記固定レンズ3は、前記レンズカバー部材を介して前記ベース部材に取り付けられている。
前記固定レンズ3は、前記半導体型光源2からの光を、図8(A)に示す第1配光パターンとしてのロービーム用配光パターン(すれ違い用配光パターン)LP、および、図8(B)に示す第2配光パターンとしてのハイビーム用配光パターン(走行用配光パターン)HPとして車両Cの前方に照射するものである。前記ロービーム用配光パターンLPは、下水平カットオフラインと、斜めカットオフラインと、上水平カットオフラインとを、有する。前記ハイビーム用配光パターンHPは、中央部にホットゾーン(高光度帯)を有する。
(主レンズ部30の説明)
前記主レンズ部30は、前記基準光軸および前記基準焦点を有する。前記主レンズ部30は、前記半導体型光源2から放射される光のうち、中央光L1および周辺光の一部L2を利用するものである。前記中央光L1は、前記半導体型光源2の半球放射範囲のX軸もしくはY軸から所定の角度(この例では、約60°)以上の範囲の光であって、前記主レンズ部30の中央部に入射する光である。また、前記周辺光は、前記半導体型光源2の半球放射範囲のX軸もしくはY軸から所定の角度(この例では、約60°)以下の範囲の光である。前記周辺光の一部L2は、前記周辺光のうち前記主レンズ部30の周辺部に入射する光である。前記主レンズ部30は、この例では、前記半導体型光源2からの光を透過させる透過タイプのレンズ部である。
前記主レンズ部30は、前記半導体型光源2から直接入射した光(前記中央光L1および前記周辺光の一部L2)を、前記ロービーム用配光パターンLPとして、および、前記ハイビーム用配光パターンHPの一部として、また、前記半導体型光源2からの前記中央光L1の一部であって前記可動レンズ4を透過した光を、前記ハイビーム用配光パターンHPの前記ホットゾーンとして、それぞれ車両Cの前方に照射するものである。
前記主レンズ部30は、前記半導体型光源2からの光が前記主レンズ部30中に入射する入射面300と、前記主レンズ部30中に入射した光が出射する出射面301と、から構成されている。前記主レンズ部30の前記入射面300は、自由曲面あるいは複合2次曲面から構成されている。前記主レンズ部30の前記出射面301は、前記半導体型光源2と反対側に突出した凸形状をなし、自由曲面あるいは複合2次曲面から構成されている。
(補助レンズ部31の説明)
前記補助レンズ部31は、図1、図4、図5に示すように、前記主レンズ部30の周辺この実施形態においては下辺(下側)に設けられている。この結果、前記半導体型光源2と、前記固定レンズ3の上部との間には、開口部が形成されている。
前記補助レンズ部31は、前記半導体型光源2から放射される光のうち、周辺光の他の一部L3を有効利用するものである。前記周辺光の他の一部L3は、前記周辺光のうち前記補助レンズ部31に入射する光である。前記補助レンズ部31は、この例では、前記周辺光の他の一部L3を全反射させる全反射タイプのレンズ部である。前記補助レンズ部31は、前記主レンズ部30と一体のものである。
前記補助レンズ部31は、前記半導体型光源2から直接入射した光(前記周辺光の他の一部L3)を、前記ハイビーム用配光パターンHPの一部として、車両Cの前方に照射する。
前記補助レンズ部31は、前記周辺光の他の一部L3が前記補助レンズ部31中に入射する入射面310と、前記入射面310から前記補助レンズ部31中に入射した光が反射する反射面311と、前記反射面311で反射した反射光が前記補助レンズ部31中から外部に出射する出射面312と、から構成されている。前記入射面310および前記反射面311および前記出射面312は、それぞれ自由曲面(あるいは複合二次曲面)から構成されている。
(可動レンズ4の説明)
前記可動レンズ4は、図1〜図7に示すように、平面視コの字形状をなし、中央側の部分のレンズ部40と、左右両側の部分の取付部41と、を備える。前記レンズ部40と前記取付部41とは、光透過部材から構成されていて、一体構造をなす。前記レンズ部40は、凹形状をなす入射面400と、凸形状の出射面401と、から構成されている。2個の前記取付部41は、側面視L字形状をなしている。2個の前記取付部41のほぼ中間には、円形孔42がそれぞれ設けられている。1個の前記取付部41の一端であって前記レンズ部40と反対側の端には、小円形の係止孔43が設けられている。
2個の前記取付部41は、前記軸受部材の2個の第1取付部71に第1軸81を介して前記ベース部材に取り付けられている。すなわち、前記取付部41の前記円形孔42中に前記第1取付部71と一体の前記第1軸81を挿入して、あるいは、前記取付部41の前記円形孔42中および前記第1取付部71の円形孔中に前記第1取付部71と別個の前記第1軸81を挿入して、前記取付部41を前記ベース部材に取り付けるものである。この結果、前記可動レンズ4は、前記軸受部材の前記第1取付部71および前記第1軸81を介して前記ベース部材に、第1位置(図1の実線、図2、図4、図6に示す状態の位置)と第2位置(図1の二点鎖線、図3、図5、図7に示す状態の位置)との間を回転可能に取り付けられている。
前記可動レンズ4は、前記半導体型光源2と前記固定レンズ3との間に配置されている。前記可動レンズ4は、前記駆動部材6により前記第1位置と前記第2位置とに移動(回転)切替可能に構成されている。前記第1位置は、図4に示すように、前記レンズ部40全体が第1範囲(前記半導体型光源2からの前記中央光L1および前記周辺光の一部L2が前記主レンズ部30に入射する範囲)外に位置する位置である。このとき、2個の前記取付部41も前記レンズ部40と同様に前記第1範囲外に位置する。前記第2位置は、図5に示すように、前記レンズ部40全体が前記第1範囲の中の中央範囲(前記半導体型光源2からの前記中央光L1の一部が前記主レンズ部30に入射する範囲)内に位置する位置である。このとき、2個の前記取付部41は、前記第1位置と同様に、前記第1範囲外に位置する。
(可動シェード5の説明)
前記可動シェード5は、図1〜図7に示すように、平面視浅いコの字形状をなし、中央側の部分の遮蔽部50と、左右両側の部分の取付部51と、を備える。前記遮蔽部50と前記取付部51とは、光不透過部材から構成されていて、一体構造をなす。前記遮蔽部50は、四角形の板形状をなしている。2個の前記取付部51は、長方形の板形状をなしている。2個の前記取付部51の一端(下端)には、円形孔52がそれぞれ設けられている。1個の前記取付部51の中間には、小円形の係止孔53が設けられている。
2個の前記取付部51は、前記軸受部材の2個の第2取付部72に第2軸82を介して前記ベース部材に取り付けられている。すなわち、前記取付部51の前記円形孔52中に前記第2取付部72と一体の前記第2軸82を挿入して、あるいは、前記取付部51の前記円形孔52中および前記第2取付部72の円形孔中に前記第2取付部72と別個の前記第2軸82を挿入して、前記取付部51を前記ベース部材に取り付けるものである。この結果、前記可動シェード5は、前記軸受部材の前記第2取付部72および前記第2軸82を介して前記ベース部材に、第1位置(図1の実線、図2、図4、図6に示す状態の位置)と第2位置(図1の二点鎖線、図3、図5、図7に示す状態の位置)との間を回転可能に取り付けられている。
ここで、前記第1軸81と前記第2軸82とは、図6、図7中の一点鎖線に示すように、水平方向に相互に平行もしくはほぼ平行である。この結果、前記可動レンズ部4と前記可動シェード部5とは、相互に平行もしくはほぼ平行である前記第1軸81、前記第2軸82回りにそれぞれ回転可能に設けられていることとなる。
前記可動シェード5は、前記半導体型光源2と前記固定レンズ3との間に配置されている。前記可動シェード5は、前記駆動部材6により前記第1位置と前記第2位置とに移動(回転)切替可能に構成されている。前記第1位置は、図4に示すように、前記遮蔽部50の一部(上端部)が第2範囲(前記半導体型光源2からの前記周辺光の他の一部L3が前記補助レンズ部31に入射する範囲)内に位置する位置である。このとき、2個の前記取付部51の一部(上端部)が前記遮蔽部50と同様に前記第2範囲内に位置していても良い。前記第2位置は、図5に示すように、前記遮蔽部50全体が前記第2範囲外に位置する位置である。このとき、2個の前記取付部51も前記遮蔽部50と同様に前記第2範囲外に位置する。
ここで、前記可動レンズ4の前記第1位置は、前記第1範囲外と前記第2範囲外の位置である。前記可動シェード5の前記第2位置は、前記第2範囲外と前記第1範囲外の位置である。
(駆動部材6の説明)
前記駆動部材6は、図1〜図3に示すように、前記可動レンズ4と前記可動シェード5とを同時にそれぞれ前記第1位置と前記第2位置とに移動(回転、回動)切替可能に位置させるものである。前記駆動部材6は、駆動部としてのソレノイド60と、進退部としての進退ロッド61と、連結部としてのねじりコイルばね62と、を有する。
前記ソレノイド60は、位置決め孔および位置決めピンなどにより前記ベース部材に位置決めされ、かつ、スクリューなどにより、前記ベース部材に取り付けられている。この結果、前記駆動部材6は、前記ベース部材に取り付けられている。前記ソレノイド60は、前記進退ロッド61を、有し、前記第1軸81、前記第2軸82に対して直交もしくはほぼ直交する方向(前後方向、Z軸方向)に直線進退させる。
前記ねじりコイルばね62は、コイル部63と2本の腕部64、65(長さが短い腕部64、長さが長い腕部65)とから構成されている。前記コイル部63は、前記進退ロッド61にピン66を介して取り付けられている。2本の前記腕部64、65は、前記可動レンズ4と前記可動シェード5とにそれぞれ別個に取り付けられている。すなわち、2本の前記腕部64、65の一端(先端)は、前記可動レンズ4の前記係止孔43と前記可動シェード5の前記係止孔53とにそれぞれ係止されている。この結果、前記ねじりコイルばね62は、前記進退ロッド61と前記可動レンズ4および前記可動シェード5とを連結するものである。
前記第1位置における前記可動レンズ4および前記可動シェード5と前記ねじりコイルばね62との連結箇所と、第2位置における前記可動レンズ4および前記可動シェード5と前記ねじりコイルばね62との連結箇所とは、前記第1軸81、前記第2軸82に対して、前記進退ロッド61の前進側(前側)と後退側(後側)とにそれぞれ位置する。
すなわち、図2に示すように、前記第1位置における前記可動レンズ4の前記係止孔43と前記ねじりコイルばね62の長さが短い前記腕部64との係止箇所は、前記第1軸81を通る垂直軸(上下軸、Y軸、図2中の一点鎖線参照)に対して、前記進退ロッド61の前進側に位置する。一方、図3に示すように、前記第2位置における前記可動レンズ4の前記係止孔43と前記ねじりコイルばね62の前記腕部64との係止箇所は、前記第1軸81を通る垂直軸(上下軸、Y軸、図3中の一点鎖線参照)に対して、前記進退ロッド61の後退側に位置する。
また、図2に示すように、前記第1位置における前記可動シェード5の前記係止孔53と前記ねじりコイルばね62の長さが長い前記腕部65との係止箇所は、前記第2軸82を通る垂直軸(上下軸、Y軸、図2中の一点鎖線参照)に対して、前記進退ロッド61の前進側に位置する。一方、図3に示すように、前記第2位置における前記可動シェード5の前記係止孔53と前記ねじりコイルばね62の前記腕部65との係止箇所は、前記第2軸82を通る垂直軸(上下軸、Y軸、図2中の一点鎖線参照)に対して、前記進退ロッド61の後退側に位置する。
(ストッパ941、942、951、952の説明)
前記軸受部材、前記ベース部材のうち少なくともいずれか一方には、可動レンズ用第1ストッパ941、可動レンズ用第2ストッパ942、可動シェード用第1ストッパ951、可動シェード用第2ストッパ952がそれぞれ設けられている。
前記可動レンズ用第1ストッパ941は、図2に示すように、前記可動レンズ4の1個または2個の前記取付部41を受けて前記可動レンズ4を前記第1位置に停止させるストッパである。前記可動レンズ用第2ストッパ942は、図3に示すように、前記可動レンズ4の1個または2個の前記取付部41を受けて前記可動レンズ4を前記第2位置に停止させるストッパである。
前記可動シェード用第1ストッパ951は、図2に示すように、前記可動シェード5の1個または2個の前記取付部51を受けて前記可動シェード5を前記第1位置に停止させるストッパである。前記可動シェード用第2ストッパ952は、図3に示すように、前記可動シェード5の1個または2個の前記取付部51を受けて前記可動シェード5を前記第2位置に停止させるストッパである。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
通常時すなわちソレノイド60が非通電時においては、図1の実線、図2、図4、図6に示すように、内蔵されているスプリングあるいは別個のスプリングのスプリング力により、進退ロッド61が前進位置に位置していて可動レンズ4および可動シェード5がそれぞれ第1位置に位置する。このとき、図4に示すように、可動レンズ4の取付部41が可動レンズ用第1ストッパ941に当接していて、可動レンズ4のレンズ部40の全部が第1範囲外に位置している。一方、可動シェード5の取付部51が可動シェード用第1ストッパ951に当接していて、可動シェード5の遮蔽部50の一部が第2範囲内に位置している。
この通常時において、半導体型光源2の発光チップ20を点灯する。すると、発光チップ20から放射される光のうち、周辺光の他の一部L3は、図4に示すように、可動シェード5の遮蔽部50の一部により遮蔽される。一方、発光チップ20から放射される光のうち、中央光L1および周辺光の一部L2は、図4に示すように、直接、固定レンズ3の主レンズ部30の入射面300から主レンズ部30中に入射する。このとき、入射光は、入射面300において配光制御される。主レンズ部30中に入射した入射光は、主レンズ部30の出射面301から出射する。このとき、出射光は、出射面301において配光制御される。主レンズ部30からの出射光は、図8(A)に示すロービーム用配光パターンLPとして、車両Cの前方に照射される。
ここで、ソレノイド60に通電する。すると、図3に示すように、進退ロッド61がスプリングのスプリング力に抗して図3中の実線矢印方向に後退して後退位置に位置する。それに伴って、可動レンズ4が図2に示す第1位置から図3に示す第2位置に向かって図3中の実線矢印方向に回転する。可動レンズ4の取付部41が可動レンズ用第2ストッパ942に当接して可動レンズ4が図3に示す第2位置に位置する。このとき、ねじりコイルばね62の長さが短い腕部64には、ピン66に対して図3中の実線矢印方向の弾性力が作用している。このために、腕部64の弾性力が可動レンズ4に作用するので、可動レンズ4には図3中の実線矢印方向の回転モーメントが作用する。これにより、可動レンズ4の取付部41が可動レンズ用第2ストッパ942にガタなく確実に当接して可動レンズ4が第2位置にガタなく確実に位置する。
一方、可動シェード5が図2に示す第1位置から図3に示す第2位置に向かって図3中の実線矢印方向に回転する。可動シェード5の取付部51が可動シェード用第2ストッパ952に当接して可動シェード5が図3に示す第2位置に位置する。このとき、ねじりコイルばね62の長さが長い腕部65には、ピン66に対して図3中の実線矢印方向の弾性力が作用している。このために、腕部65の弾性力が可動シェード5に作用するので、可動シェード5には図3中の実線矢印方向の回転モーメントが作用する。これにより、可動シェード5の取付部51が可動シェード用第2ストッパ952にガタなく確実に当接して可動シェード5が第2位置にガタなく確実に位置する。
可動レンズ4および可動シェード5がそれぞれ第2位置に位置すると、図5に示すように、可動レンズ4のレンズ部40の全部が第1範囲の中央範囲内に位置していて、可動シェード5の遮蔽部50の全部が第2範囲外に位置している。
この状態において、半導体型光源2の発光チップ20から放射される光のうち、中央光L1の一部は、図5に示すように、可動レンズ4のレンズ部40の入射面400からレンズ部40中に入射する。このとき、入射光は、入射面400において配光制御される。レンズ部40中に入射した入射光は、レンズ部40の出射面401から出射する。このとき、出射光は、出射面401において配光制御される。可動レンズ4のレンズ部40からの出射光は、固定レンズ3の主レンズ部30の入射面300から主レンズ部30中に入射する。このとき、入射光は、入射面300において配光制御される。主レンズ部30中に入射した入射光は、主レンズ部30の出射面301から出射する。このとき、出射光は、出射面301において配光制御される。
また、発光チップ20から放射される光のうち、中央光L1の残りおよび周辺光の一部L2は、図5に示すように、直接、固定レンズ3の主レンズ部30の入射面300から主レンズ部30中に入射する。このとき、入射光は、入射面300において配光制御される。主レンズ部30中に入射した入射光は、主レンズ部30の出射面301から出射する。このとき、出射光は、出射面301において配光制御される。
一方、発光チップ20から放射される光のうち、周辺光の他の一部L3は、図5に示すように、固定レンズ3の補助レンズ部31の入射面310から補助レンズ部31中に入射する。このとき、入射光は、入射面310において配光制御される。補助レンズ部31中に入射した入射光は、補助レンズ部31の反射面311で全反射する。このとき、反射光は、反射面311において配光制御される。全反射した反射光は、出射面312から出射する。このとき、出射光は、出射面312において配光制御される。
このように、固定レンズ3の主レンズ部30から出射する出射光と、固定レンズ3の補助レンズ部31から出射する出射光とは、図8(B)に示すハイビーム用配光パターンHPとして、車両Cの前方に照射される。このとき、固定レンズ3の主レンズ部30から出射する出射光のうち、可動レンズ4を透過した出射光は、ハイビーム用配光パターンHPのホットゾーンを形成する。
ここで、ソレノイド60への通電を遮断する。すると、図2に示すように、進退ロッド61がスプリングのスプリング力により図2中の実線矢印方向に前進して前進位置に位置する。それに伴って、可動レンズ4が図3に示す第2位置から図2に示す第1位置に向かって図2中の実線矢印方向に回転する。可動レンズ4の取付部41が可動レンズ用第1ストッパ941に当接して可動レンズ4が図2に示す第1位置に位置する。このとき、ねじりコイルばね62の長さが短い腕部64には、ピン66に対して図2中の実線矢印方向の弾性力が作用している。このために、腕部64の弾性力が可動レンズ4に作用するので、可動レンズ4には図2中の実線矢印方向の回転モーメントが作用する。これにより、可動レンズ4の取付部41が可動レンズ用第1ストッパ941にガタなく確実に当接して可動レンズ4が第1位置にガタなく確実に位置する。
一方、可動シェード5が図3に示す第2位置から図2に示す第1位置に向かって図2中の実線矢印方向に回転する。可動シェード5の取付部51が可動シェード用第1ストッパ951に当接して可動シェード5が図2に示す第1位置に位置する。このとき、ねじりコイルばね62の長さが長い腕部65には、ピン66に対して図2中の実線矢印方向の弾性力が作用している。このために、腕部65の弾性力が可動シェード5に作用するので、可動シェード5には図2中の実線矢印方向の回転モーメントが作用する。これにより、可動シェード5の取付部51が可動シェード用第1ストッパ951にガタなく確実に当接して可動シェード5が第1位置にガタなく確実に位置する。
可動レンズ4および可動シェード5がそれぞれ第1位置に位置すると、図4に示すように、可動レンズ4のレンズ部40の全部が第1範囲外に位置していて、可動シェード5の遮蔽部50の一部が第2範囲内に位置している。これにより、図8(B)に示すハイビーム用配光パターンHPから図8(A)に示すロービーム用配光パターンLPに切り替わる。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、1個の駆動部材6で2個の光学部品すなわち可動レンズ4と可動シェード5とを同時に(同期して)それぞれ第1位置と第2位置とに移動切替可能に位置させて、配光パターンを図8(A)に示すロービーム用配光パターンLPと図8(B)に示すハイビーム用配光パターンHPとに切り替えることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、可動レンズ4と可動シェード5とが、相互に平行もしくはほぼ平行である第1軸81、第2軸82回りに回転可能に設けられているものであり、また、駆動部材6が、ソレノイド60と、第1軸81、第2軸82対して直交もしくはほぼ直交する方向に直線進退するソレノイド60の進退ロッド61と、進退ロッド61と可動レンズ4および可動シェード5とを連結するねじりコイルばね62と、有するものである。この結果、1個のソレノイド60の進退ロッド61を直線進退させることにより、可動レンズ4と可動シェード5とを同時にそれぞれ第1軸81、第2軸82回りに回転させて第1位置と第2位置とに切り替えて位置させことができる。しかも、可動レンズ4、可動シェード5は、それぞれ別個の第1軸81、第2軸82回りに回転するものであるから、可動レンズ4、可動シェード5の第1位置と第2位置との間の回転量(回転距離)を最小限にすることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、1個の駆動部材6の連結部がねじりコイルばね62から構成されていて、ねじりコイルばね62のコイル部63が進退ロッド61に取り付けられていて、ねじりコイルばね62の2本の腕部64、65が可動レンズ4、可動シェード5にそれぞれ別個に取り付けられているものである。このために、可動レンズ4、可動シェード5の回転中心(第1軸81の中心、第2軸82の中心)が異なっていても、また、可動レンズ4、可動シェード5の回転半径が異なっていても、長さが異なる2本の腕部64、65が弾性変形することにより、進退ロッド61の直線進退(直線運動、直線軌跡)と可動レンズ4、可動シェード5の回転移動(回転運動、回転軌跡)とのずれを確実に吸収することができて、可動レンズ4と可動シェード5とを同時にかつ円滑に回転させることができる。しかも、弾性変形する2本の腕部64、65を有するねじりコイルばね62を1個使用するものであるから、部品点数を軽減しかつ構造を簡単にして製造コストを安価にすることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、第1位置における可動レンズ4、可動シェード5の係止孔43、53とねじりコイルばね62の2本の腕部64、65との係止箇所(連結箇所)と、第2位置における可動レンズ4、可動シェード5の係止孔43、53とねじりコイルばね62の2本の腕部64、65との係止箇所(連結箇所)とが、第1軸81、第2軸82を通る垂直軸に対して進退ロッド61の前進側と後退側とにそれぞれ位置するものである。このために、第1位置および第2位置において、ねじりコイルばね62の2本の腕部64、65の弾性変形の反力(弾性力)がそれぞれ作用するので、可動レンズ4および可動シェード5を第1位置と第2位置とに確実に位置させることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、可動レンズ用第1ストッパ941、可動レンズ用第2ストッパ942、可動シェード用第1ストッパ951、可動シェード用第2ストッパ952を設けるものである。このために、可動レンズ4および可動シェード5を第1位置と第2位置とにさらにガタなく確実に位置させることができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、可動レンズ4と可動シェード5とが半導体型光源2と固定レンズ3との間に配置されていて、可動レンズ4が、半導体型光源2からの光が固定レンズ3に入射する範囲外の第1位置と、半導体型光源2からの光が固定レンズ3に入射する範囲内の第2位置とに、移動切替可能に配置されていて、可動シェード5が、半導体型光源2からの光が固定レンズ3に入射する範囲内の第1位置と、半導体型光源2からの光が固定レンズ3に入射する範囲外の第2位置とに、移動切替可能に配置されている。このために、半導体型光源2と固定レンズ3とのモジュールのサイズ(基本寸法の大きさ、基本単位の大きさ)を維持した状態で、可動レンズ4、可動シェード5および駆動部材6を装備することができる。しかも、可動レンズ4、可動シェード5をそれぞれ別個の第1軸81、第2軸82回りに回転させることにより、可動レンズ4、可動シェード5の第1位置と第2位置との間の回転量(回転距離)を最小限にすることができる。その上、可動レンズ4、可動シェード5をそれぞれ固定レンズ3の基準光軸に対して直交もしくはほぼ直交する第1軸81、第2軸82回りに回転させるものであるから、第1軸81、第2軸82および可動レンズ4、可動シェード5の第1位置、第2位置を、固定レンズ3の正面視の範囲(図1中の上下2本の二点鎖線の間の範囲)に、収めることができる。この結果、半導体型光源2と固定レンズ3とのモジュールのサイズを維持した状態で、可動レンズ4、可動シェード5および駆動部材6を確実に装備することができる。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、固定レンズ3が主レンズ部30と補助レンズ部31とから構成されていて、可動レンズ4が第1位置に位置するときには全体が第1範囲外に位置し、可動レンズ4が第2位置に位置するときには全体が第1範囲の中央の範囲内に位置し、可動シェード5が第1位置に位置するときには可動シェード5の一部が第2範囲内に位置し、可動シェード5が第2位置に位置するときには可動シェード5全体が第2範囲外に位置する。このために、図8(A)に示す良好なロービーム用配光パターンLPと図8(B)に示す良好なハイビーム用配光パターンHPとを得ることができる。
(実施形態以外の例の説明)
この実施形態においては、車両Cが左側通行の場合の車両用灯具1について説明するものである。ところが、この発明においては、車両Cが右側通行の場合の車両用灯具にも適用することができる。
また、この実施形態においては、可動レンズ4および可動シェード5を第1位置と第2位置との間を回転させるものである。ところが、この発明においては、可動レンズ4および可動シェード5を第1位置と第2位置との間をスライドさせるものであっても良い。または、可動レンズ4をスライドさせて可動シェード5を回転させても良い。または、可動レンズ4を回転させて可動シェード5をスライドさせても良い。スライドさせる場合においては、回転軸の代わりに、ガイドなどのスライド手段を設ける。
さらに、この実施形態においては、駆動部材6としてソレノイド60を使用するものである。ところが、この発明においては、駆動部材6としてソレノイド60以外の部材、たとえば、モータなどを使用しても良い。この場合においては、モータと可動レンズ4および可動シェード6との間に駆動力伝達機構を設ける。
さらにまた、この実施形態においては、配光パターンをロービーム用配光パターンLPとハイビーム用配光パターンHPとに切り替えるものである。ところが、この発明においては、配光パターンをロービーム用配光パターンLPおよびイビーム用配光パターンHP以外の配光パターン、たとえば、AFSやADBなどにおいて、スクリーンの左右の水平線よりも下方に照射される配光パターンであっても良いし、また、スクリーンの左右の水平線よりも上方に照射される配光パターンであっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、2個の光学部品として、可動レンズ4と可動シェード5とを使用するものである。ところが、この発明においては、2個の光学部品として、可動レンズ4と可動シェード5との組み合わせ以外のものであっても良い。たとえば、第1可動レンズと第2可動レンズとの組み合わせ、あるいは、第1可動シェードと第2可動シェードとの組み合わせなどである。
さらにまた、この実施形態においては、光源として、半導体型光源2を使用するものである。ところが、この発明においては、光源として、半導体型光源2以外の光源、たとえば、放電灯、ハロゲンバルブなどを使用しても良い。
さらにまた、この実施形態においては、半導体型光源2からの光を固定レンズ3、可動レンズ4に直接入射させるレンズ直射タイプの車両用灯具1である。ところが、この発明においては、車両用灯具として、直射タイプの車両用灯具1以外の車両用灯具、たとえば、プロジェクタタイプの車両用灯具、リフレクタタイプの車両用灯具であっても良い。
さらにまた、この実施形態においては、主レンズ部30と補助レンズ部31とから構成されている固定レンズ3を使用するものである。ところが、この発明においては、主レンズ部30と補助レンズ部31とから構成されている固定レンズ3以外の固定レンズ、たとえば、補助レンズ部がない固定レンズを使用しても良い。
さらにまた、この実施形態においては、主レンズ部30の下側に補助レンズ部31を設けたものである。ところが、この発明においては、主レンズ部30の下側以外、たとえば、上側、左側、右側に、補助レンズ部31を設けたもの、あるいは、主レンズ部30の下側、上側、左側、右側のうち複数個所に、補助レンズ部31を設けたものであっても良い。
1 車両用灯具
2 半導体型光源
20 発光チップ
21 基板
3 固定レンズ
30 主レンズ部
300 主レンズ部の入射面
301 主レンズ部の出射面
31 補助レンズ部
310 補助レンズ部の入射面
311 補助レンズ部の反射面
312 補助レンズ部の出射面
4 可動レンズ
40 レンズ部
400 入射面
401 出射面
41 取付部
42 円形孔
43 係止孔
5 可動シェード
50 遮蔽部
51 取付部
52 円形孔
53 係止孔
6 駆動部材
60 ソレノイド
61 進退ロッド
62 ねじりコイルばね
63 コイル部
64、65 腕部
66 ピン
71 第1取付部
72 第2取付部
81 第1軸
82 第2軸
941 可動レンズ用第1ストッパ
942 可動レンズ用第2ストッパ
951 可動シェード用第1ストッパ
952 可動シェード用第2ストッパ
C 車両
HP ハイビーム用配光パターン
L1 中央光
L2 周辺光の一部
L3 周辺光の他の一部
LP ロービーム用配光パターン

Claims (7)

  1. 光源と、
    2個の光学部品と、
    2個の前記光学部品を同時にそれぞれ第1位置と第2位置とに移動切替可能に位置させて、前記光源から放射される光で形成される配光パターンを切り替える1個の駆動部材と、
    を備え
    2個の前記光学部品は、相互に平行もしくはほぼ平行である軸回りに回転可能に設けられていて、
    前記駆動部材は、
    駆動部と、
    前記駆動部により、前記軸に対して直交もしくはほぼ直交する方向に直線進退する進退部と、
    前記進退部と2個の前記光学部品とを連結する連結部と、
    を有し、
    前記連結部は、コイル部と2本の腕部とからなるねじりコイルばねから構成されていて、
    前記コイル部は、前記進退部に取り付けられていて、
    2本の前記腕部は、2個の前記光学部品にそれぞれ別個に取り付けられている、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第1位置における2個の前記光学部品と前記連結部との連結箇所と、前記第2位置における2個の前記光学部品と前記連結部との連結箇所とは、前記軸に対して前記進退部の前進側と後退側とにそれぞれ位置する、
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用灯具。
  3. 2個の前記光学部品をそれぞれ前記第1位置と前記第2位置とに停止させるストッパを備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 2個の前記光学部品は、前記光源と固定レンズとの間に配置されている可動レンズと可動シェードとからなり、
    前記可動レンズは、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲外の前記第1位置と、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲内の前記第2位置とに、移動切替可能に配置されていて、
    前記可動シェードは、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲内の前記第1位置と、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲外の前記第2位置とに、移動切替可能に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 光源と、
    2個の光学部品と、
    2個の前記光学部品を同時にそれぞれ第1位置と第2位置とに移動切替可能に位置させて、前記光源から放射される光で形成される配光パターンを切り替える1個の駆動部材と、
    を備え、
    2個の前記光学部品は、前記光源と固定レンズとの間に配置されている可動レンズと可動シェードとからなり、
    前記可動レンズは、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲外の前記第1位置と、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲内の前記第2位置とに、移動切替可能に配置されていて、
    前記可動シェードは、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲内の前記第1位置と、前記光源からの光が前記固定レンズに入射する範囲外の前記第2位置とに、移動切替可能に配置されている、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  6. 前記固定レンズは、主レンズ部と、補助レンズ部と、から構成されていて、
    前記可動レンズは、前記第1位置に位置するときには、全体が前記範囲外に位置し、前記第2位置に位置するときには、全体が前記光源からの光が前記固定レンズの前記主レンズ部に入射する範囲内に位置し、
    前記可動シェードは、前記第1位置に位置するときには、一部が前記光源からの光が前記固定レンズの前記補助レンズ部に入射する範囲内に位置し、前記第2位置に位置するときには、全体が前記範囲外に位置する、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の車両用灯具。
  7. 2個の前記光学部品は、相互に平行もしくはほぼ平行である軸回りに回転可能に設けられていて、
    前記駆動部材は、
    駆動部と、
    前記駆動部により、前記軸に対して直交もしくはほぼ直交する方向に直線進退する進退部と、
    前記進退部と2個の前記光学部品とを連結する連結部と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の車両用灯具。
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