JP6244293B2 - コネクタ及びコネクタの接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、一方のコネクタハウジングに装備されたロック解除部材の押し込み操作によって、一方のコネクタハウジングと他方のコネクタハウジングとのロック状態を解除可能なコネクタ及びコネクタの接続構造に関する。
下記特許文献1には、一方のコネクタハウジングに装備された一対の楔片を有するロック解除部材の押し込み操作によって、一方のコネクタハウジングと他方のコネクタハウジングとのロック状態を解除可能なコネクタが開示されている。
特許文献1に開示のコネクタは、第1コネクタハウジング(相手方コネクタハウジング)と第2コネクタハウジング(コネクタハウジング)との嵌合が適正に完了すると、第2コネクタハウジングの両側部に装備されている一対のロックアームが、第1コネクタハウジングの両側部に装備されている一対の連結用係止部に係合することで、コネクタハウジング相互の嵌合状態がロックされる。
そして、特許文献1に開示のコネクタでは、第2コネクタハウジングには、ロックアームに一体に装備されてハウジング内方に押下すると前記ロックアームを係合解除方向に撓ませるアーム操作片と、ロック解除位置に押し込むことで前記アーム操作片をハウジング内方に押下してコネクタハウジング相互のロック状態を解除する一対の楔片とを備えている。
特許文献1に開示のコネクタでは、一対の楔片は、第2コネクタハウジングの楔挿通孔に挿入することで、第2コネクタハウジングに組み付けられ、アーム操作片の自由端の外側面に係合することで、待機位置に仮止めされる。また、一対の楔片は、待機位置からロック解除位置に押し込むことで、アーム操作片の自由端の外側面をハウジング内方に押下して、ロックアームをロック解除方向に移動させるロック解除用テーパ面を、有している。
特開2014−56699号公報
ところが、特許文献1のコネクタの場合、一対の楔片がロック解除位置に到達したときも、ロック解除用テーパ面がアーム操作片の自由端の外側面に当接している。換言すると、一対の楔片は、ロック解除位置に到達するまで、アーム操作部をハウジング内方に変位させる代わりに、アーム操作片からの反力を受ける。そのため、一対の楔片がロック解除位置に到達しても、ロック解除位置に向かって移動中の場合と同様の感触があり、ロック解除位置への到達を感触から検知することが難しい。そのため、一対の楔片がロック解除位置に到達しても、押下操作が続けられて、一対の楔片が過度に押下されるおそれがあった。そのため、一対の楔片の過度の押し込みによって、一対の楔片又はアーム操作片に破損を招くおそれがあった。
また、一対の楔片がロック解除位置に移動する際には、ロック解除用テーパ面に作用するアーム操作片からの反力でロック解除用テーパ面を有している楔片がハウジング外方に逃げることを防止するために、楔片の背面が第2コネクタハウジングの保護壁に当接する。しかし、特許文献1のコネクタの場合は、第2コネクタハウジングの保護壁に当接する楔片の背面の面積が大きいため、楔片と第2コネクタハウジングの保護壁との間に大きな摺動摩擦が発生し、一対の楔片をロック解除位置に移動させる際の操作力の増大を招くという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、一対の楔片の過度の押し込みによる楔片又はアーム操作片の破損を防止することができるコネクタ及びコネクタの接続構造を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 相手方コネクタハウジングに嵌合するコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングに一体形成されて前記相手方コネクタハウジングの一対の連結用係止部に係合して、コネクタハウジング相互の嵌合状態をロックする一対のロックアームと、
前記ロックアームから延出し、ハウジング内方に押下すると前記ロックアームを係合解除方向に撓ませるアーム操作片と、
前記コネクタハウジングにおける待機位置からロック解除位置に移動可能に前記コネクタハウジングに形成された楔挿通孔に組み付けられて、前記ロック解除位置に押下されることで、前記ロックアームによるコネクタハウジング相互の嵌合状態のロックを解除する一対の楔片と、
前記一対の楔片の先端側内面に装備されて前記一対の楔片が前記位置から前記ロック解除位置に押し込まれたときに、前記アーム操作片をハウジング内方に押下することで、前記ロックアームによるロック状態を解除するロック解除用テーパ面と、
を備えるコネクタであって、
前記一対の楔片は、前記ロック解除位置に押し込まれたときに前記アーム操作片を押圧する部位として、前記ロック解除用テーパ面の終端から当該楔片の押し込み方向に沿って平行に延出した平坦面を備えたことを特徴とするコネクタ。
(2) 前記楔片の先端外面からの前記平坦面の高さが、前記楔片の高さよりも低いことを特徴とする上記(1)に記載のコネクタ。
(3) 前記相手方コネクタハウジングには、前記アーム操作片から前記楔片に作用する反力によって前記楔片がハウジング外方に逃げることを規制する保護壁が備えられ、
前記楔片の外面には、前記保護壁と接触する面積を先端側外面のみに制限する逃げが形成されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコネクタ。
(4) 相手方コネクタハウジングと、前記相手方コネクタハウジングと嵌合するコネクタハウジングと、を接続するコネクタの接続構造であって、
前記コネクタハウジングに一体形成されて前記相手方コネクタハウジングの一対の連結用係止部に係合して、コネクタハウジング相互の嵌合状態をロックする一対のロックアームと、
前記ロックアームから延出し、ハウジング内方に押下すると前記ロックアームを係合解除方向に撓ませるアーム操作片と、
前記コネクタハウジングにおける待機位置からロック解除位置に移動可能に前記コネクタハウジングに形成された楔挿通孔に組み付けられて、前記ロック解除位置に押下されることで、前記ロックアームによるコネクタハウジング相互の嵌合状態のロックを解除する一対の楔片と、
前記一対の楔片の先端側内面に装備されて前記一対の楔片が前記待機位置から前記ロック解除位置に押し込まれたときに、前記アーム操作片をハウジング内方に押下することで、前記ロックアームによるロック状態を解除するロック解除用テーパ面と、
を備え、
前記一対の楔片は、前記ロック解除位置に押し込まれたときに前記アーム操作片を押圧する部位として、前記ロック解除用テーパ面の終端から当該楔片の押し込み方向に沿って平行に延出した平坦面を備えたことを特徴とするコネクタの接続構造。
上記(1)、(4)の構成によれば、待機位置にある一対の楔片をロック解除位置に移動させるロック解除操作の途中では、アーム操作片と各楔片との接触部位が、各楔片上のロック解除用テーパ面となる。ロック解除用テーパ面が接触部位となっている状況では、楔片の押し込み量の増加に応じてアーム操作片からの反力が増加する。しかし、各楔片がロック解除位置に到達すると、アーム操作片と楔片との接触部位が、楔片のロック解除用テーパ面に連なる平坦面に移る。そして、アーム操作片と各楔片との接触部位が平坦面の場合は、各楔片の押し込みによって、端部が平坦面上を摺動しても、端部がハウジング内方に変位することが無いため、アーム操作片のたわみ量が変化しない。
従って、一対の楔片がロック解除位置に到達すると、各楔片に働く負荷が軽減され、触感の変化によって一対の楔片がロック解除位置に到達したことが確実に検知される。そのため、必要以上に楔片が押し込まれることを防止することができ、過度の押し込みによる一対の楔片やアーム操作片の破損を防止することができる。
上記(2)の構成によれば、平坦面の高さを調節することで、楔片全体の剛性を大幅に変更せずに楔片の撓み量を調節することができ、必要最低限の反力、撓み量でロックアームを撓ませることができる。
上記(3)の構成によれば、一対の楔片をロック解除位置に移動させる押し込み操作時に保護壁と接触する一対の楔片の外面には、逃げが形成されている。これにより、保護壁との接触部が先端側外面のみに制限され、楔片と保護壁との間の接触面積が小さくなる。従って、一対の楔片の摺動摩擦力を小さく押さえて、一対の楔片の押し込み操作時における操作力の低減を図ることができる。
本発明によるコネクタ及びコネクタの接続構造によれば、一対の楔片の過度の押し込みによる楔片又はアーム操作片の破損を防止することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明に係るコネクタの一実施形態を構成する一対の楔片が仮止めされたコネクタハウジングと相手コネクタハウジングとの分解斜視図である。 図2は、本発明に係るコネクタの一実施形態の分解斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態のコネクタハウジング相互の嵌合が完了し、且つ、一対の楔片が待機位置に仮止めされている状態におけるコネクタハウジングの後面図である。 図4は、図3のA部の拡大図である。 図5は、図3に示した状態の縦断面図である。 図6は、図3の状態から一対の楔片がロック解除位置側に押し込まれている途中の段階におけるコネクタハウジングの後面図である。 図7は、図6のB部の拡大図である。 図8は、図6の状態におけるロックアームの作動状況を示す縦断面図である。 図9は、本発明の一実施形態のコネクタにおいて、一対の楔片がロック解除位置まで押し込まれたときのアーム操作片と楔片との係合状態を示すコネクタハウジングの後面図である。 図10は、図9のC部の拡大図である。 図11は、図9の状態におけるロックアームの作動状況を示す縦断面図である。
以下、本発明に係るコネクタ及びコネクタの接続構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図11は本発明に係るコネクタの一実施形態を示したもので、図1は本発明に係るコネクタの一実施形態を構成する一対の楔片が仮止めされたコネクタハウジングと相手コネクタハウジングとの分解斜視図、図2は本発明に係るコネクタの一実施形態の分解斜視図、図3は本発明の一実施形態のコネクタハウジング相互の嵌合が完了し、且つ、一対の楔片が待機位置に仮止めされている状態におけるコネクタハウジングの後面図、図4は図3のA部の拡大図、図5は図3に示した状態の縦断面図、図6は図3の状態から一対の楔片がロック解除位置側に押し込まれている途中の段階におけるコネクタハウジングの後面図、図7は図6のB部の拡大図、図8は図6の状態におけるロックアームの作動状況を示す縦断面図、図9は本発明の一実施形態のコネクタにおいて、一対の楔片がロック解除位置まで押し込まれたときのアーム操作片と楔片との係合状態を示すコネクタハウジングの後面図、図10は図9のC部の拡大図、図11は図9の状態におけるロックアームの作動状況を示す縦断面図である。
この一実施形態のコネクタ3は、相手方コネクタハウジング4(オスコネクタハウジング)に嵌合するコネクタハウジング(メスコネクタハウジング)5と、相手方コネクタハウジング4の相反する方向を向く一対の外側面41a,41aに突設された一対の連結用係止部42,42と、一対の連結用係止部42,42に対応してコネクタハウジング5の両側に一体形成された一対のロックアーム52,52と、ロックアーム52から延出したアーム操作片53と、コネクタハウジング5に形成された楔挿通孔54に組み付けられる一対の楔片61,62と、一対の楔片61,62の先端側内面に装備されたロック解除用テーパ面64と、を備えている。
相手方コネクタハウジング4は、図2に示すように、基板接続用の雄端子金具401を保持する端子保持部41を備えており、この端子保持部41の一対の外側面41aに、前述の連結用係止部42が一体形成されている。
本実施形態の場合、連結用係止部42は、外側面41aから突出した係止突起で、突起の後端の垂直面42a(図5参照)が、後述するロックアーム52の係止凹部522(図5参照)に係合することで、コネクタハウジング相互を嵌合状態にロックする。
コネクタハウジング5は、図2に示すように、雄端子金具401が嵌合接続する端子嵌合部501aを有した雌端子金具501と、雌端子金具501を収容保持するインナーハウジング511と、このインナーハウジング511の先端部511aの外周に嵌合装着される略筒状のパッキン512と、インナーハウジング511の先端部511aに嵌合装着されるフロントホルダ513と、インナーハウジング511を収容保持すると共に、インナーハウジング511の外周に相手方コネクタハウジング4が嵌入する空隙を画成するアウターハウジング514と、アウターハウジング514内のインナーハウジング511を前方に付勢するハウジング付勢ばね515と、一対の楔片61,62が後述する待機位置に止まるように一対の楔片61,62を連結している連結部63を付勢する楔付勢手段516と、を備えている。
インナーハウジング511は、相手方コネクタハウジング4とコネクタハウジング5とを嵌合させた際、相手方コネクタハウジング4の端子保持部41内に嵌合して、内部に保持している雌端子金具501を、端子保持部41内の雄端子金具401に嵌合させる。
インナーハウジング511の先端部511aの外周に嵌合したパッキン512は、インナーハウジング511と相手方コネクタハウジング4との嵌合部の隙間を封止する。
フロントホルダ513は、インナーハウジング511の先端部511aに嵌合して、インナーハウジング511内に収容された雌端子金具501の先端部を位置決めすると共に、パッキン512が先端部511aから抜けることを防止する。
アウターハウジング514は、図1に示すように、インナーハウジング511に嵌合する相手方コネクタハウジング4の周囲を囲う外筒部514aを有している。そして、相手方コネクタハウジング4の外側面41aと対向する外筒部514aの両側部に、前述の一対のロックアーム52が装備されている。
各ロックアーム52は、図5に示すように、アウターハウジング514の基端寄りの位置から先端側に延出してアウターハウジング514の幅方向(図5では、矢印Z2方向)に弾性変位可能な弾性片521と、この弾性片521の先端側に装備されて、相手方コネクタハウジング4とコネクタハウジング5との嵌合が完了したときに連結用係止部42が係合する係止凹部522と、を備えている。
一対のロックアーム52は、その係止凹部522に相手方コネクタハウジング4の連結用係止部42が係合することで、相手方コネクタハウジング4の抜け方向の動きを規制して、コネクタハウジング相互の嵌合状態をロックする。
アーム操作片53は、図8に示すように、ロックアーム52の前端からアウターハウジング514の基端側に延出したアームで、アウターハウジング514の基端側に位置した端部53aは、自由端になっている。この端部53aが、図11の矢印Z3,Z4に示すように、アウターハウジング514の幅方向内方に押下されると、図11の矢印Z5,Z6に示すように、アーム操作片53が連結されているロックアーム52の先端側が、ハウジングの幅方向外方に撓み変位する。このロックアーム52の先端のハウジングの幅方向外方への撓み変位は、ロックアーム52と連結用係止部42との係合を外して、ロック状態を解除する変位である。
即ち、アーム操作片53は、その自由端をコネクタハウジング5のハウジング内方に押下すると、ロックアーム52を係合解除方向に撓ませる。
楔挿通孔54は、一対の楔片61,62と、これらの一対の楔片61,62の基端同士を結合した連結部63とを収容する窪みである。この楔挿通孔54において、アウターハウジング514の幅方向の両端に位置する部位が、一対の楔片61,62を挿通させる楔挿通部541,542である。
楔挿通部541,542は、コネクタハウジング相互の嵌合方向と直交するハウジング上下方向(図2では、矢印Y2方向)に沿って延設されている。また、楔挿通部541,542は、前述したアーム操作片53の端部53aが、これらの楔挿通部541,542内に突出する位置に装備されている。従って、図3及び図4に示したように、楔挿通部541,542に挿通された一対の楔片61,62の先方に、アーム操作片53の端部53aが突出していて、一対の楔片61,62を後述するロック解除位置に押し込むときには、一対の楔片61,62の先端部がアーム操作片53の端部53aに干渉する。
楔挿通部541,542は、図2に示すように、内側面の前端側の位置に、ハウジング上下方向に延在する溝部54mが形成されている。この溝部54mは、一対の楔片61,62の先端側の外面に突出形成された係止突起65が通過可能な溝である。前記溝部54mがハウジングの前端側に寄って形成されたことで、楔挿通部541,542を有する楔挿通孔54の水平断面形状は、前後非対称の構造になっている。
一対の楔片61,62は、これらの一対の楔片61,62の基端同士が連結部63によって結合されて、一体化している。従って、一対の楔片61,62は、単一部品として、楔挿通孔54に組み付けられる。
一対の楔片61,62は、図3及び図4に示すように、その先端の内面に、基端側に向かって徐々に板厚が増加するロック解除用テーパ面64が装備されている。また、図2に示すように、一対の楔片61,62の先端の外面には、片側(ハウジングの先端側)に偏って、係止突起65が突出形成されている。
ロック解除用テーパ面64は、図3に矢印Y8で示すように一対の楔片61,62が後述する待機位置からロック解除位置に押し込まれるときに、図4に矢印Z8に示すように、アーム操作片53の端部53aをハウジング内方に押下する。これにより、一対のロックアーム52,52を一対の連結用係止部42,42との係合を解除する方向に撓み変形させて、ロックアーム52によるロック状態を解除する。
係止突起65は、一対の楔片61,62がアウターハウジング514の楔挿通孔54に挿入されて、待機位置に到達した時に、図1に示すように、アウターハウジング514の外筒部514aに形成された係止部514bに係合して、待機位置からの抜け出しを防止する。
係止部514bは、ロックアーム52の撓み変形に関与しないアウターハウジング514上の部位である。そのため、コネクタハウジング相互の嵌合時に、ロックアーム52が連結用係止部42を乗り越えるために撓み変形する場合でも、係止突起65と係止部514bとの間には、ロックアーム52の撓み変形の影響を受けない一定の係代を確保することができる。
係止突起65を係止部514bに当接(係合)させた一対の楔片61,62は、連結部63に作用する楔付勢手段516の付勢力によって、係止突起65が係止部514bに当接した状態を維持するように、付勢される。即ち、一対の楔片61,62は、楔付勢手段516の付勢力によって、待機位置に止まるように付勢される。
図1に示したコネクタハウジング5は、一対の楔片61,62が待機位置に仮固定された状態である。この状態では、連結部63を押下することで、楔付勢手段516の付勢力に抗して、一対の楔片61,62を待機位置からロック解除位置に押し下げることが可能である。
即ち、本実施形態の一対の楔片61,62は、アウターハウジング514の楔挿通孔54に組み付けられて、コネクタハウジング相互の嵌合方向と直交するハウジング上下方向に離間した待機位置からロック解除位置に移動可能にアウターハウジング514内に保持される。そして、一対の楔片61,62は、ロック解除位置に押下されることで、ロックアーム52によるコネクタハウジング相互の嵌合状態のロックを解除する。
本実施形態の場合、各楔片61,62の先端外面に突出形成された係止突起65が設けられることにより、一対の楔片61,62の先端側の断面形状が、前後非対称の形状になっている。
即ち、本実施形態のコネクタ3では、一対の楔片61,62の断面形状、及び楔挿通孔54の断面形状が、前後非対称の構造に設定されている。これにより、一対の楔片61,62が前後逆転した状態では、楔挿通孔54に組み込むことができず、一対の楔片61,62の誤組付けを防止することができる。
また、本実施形態の場合、一対の楔片61,62は、図4及び図7に示すように、ロック解除位置に押し込まれたときにアーム操作片53を押圧する部位として、ロック解除用テーパ面64の終端から当該楔片61,62の押し込み方向に沿って平行に延出した平坦面67を備えている。平坦面67は、図4に示すように、押し込み方向に沿う長さL1の平坦面である。
更に、本実施形態の場合、コネクタハウジング5には、図4及び図7に示すように、アーム操作片53から一対の楔片61,62に作用する反力によって一対の楔片61,62がハウジング外方に逃げることを規制する保護壁5143が備えられている。これにより、ロック解除用テーパ面64がアーム操作片53の端部53aに当接したときには、確実に、アーム操作片53をハウジング内方に変位させることができる。
更に、一対の楔片61,62の外面には、図4及び図7に示すように、保護壁5143と接触する面積を先端側外面Arのみに制限する逃げSrが形成されている。
図4中の寸法L2は、逃げSrによって楔片61と保護壁5143との間に確保された隙間を示す。また、寸法L3は、先端側外面Arから平坦面67までの高さ寸法を示している。
以上に説明した一実施形態のコネクタ3の構成によれば、待機位置にある一対の楔片61,62をロック解除位置に移動させるロック解除操作の途中では、図6及び図7に示すように、アーム操作片53と各楔片61,62との間の接触部位が、各楔片61,62のロック解除用テーパ面64となる。ロック解除用テーパ面64が接触部位となっている状況では、アーム操作片53から各楔片61,62に作用する反力が、各楔片61,62の押し込み量の増加に応じて増加する。
しかし、各楔片61,62がロック解除位置に到達すると、図9及び図10に示すように、アーム操作片53と各楔片61,62との接触部位が、各楔片61,62のロック解除用テーパ面64に連なる平坦面67に移る。そして、アーム操作片53と各楔片61,62との接触部位が平坦面67の場合は、各楔片61,62の押し込みによって、端部53aが平坦面67上を摺動しても、端部53aがハウジング内方に変位することが無いため、アーム操作片53のたわみ量が変化しない。
従って、一対の楔片61,62がロック解除位置に到達すると、各楔片61,62に働く負荷が軽減され、触感の変化によって各楔片61,62がロック解除位置に到達したことが確実に検知される。そのため、必要以上に楔片が押し込まれることを防止することができ、過度の押し込みによる一対の楔片1,62やアーム操作片53の破損を防止することができる。
また、一実施形態のコネクタ3の構成によれば、平坦面67の高さを調節することで、楔片61,62全体の剛性を大幅に変更せずに楔片61,62の撓み量を調節することができ、必要最低限の反力、撓み量でロックアーム52を撓ませることができる。
また、一実施形態のコネクタ3の構成によれば、一対の楔片61,62をロック解除位置に移動させる押し込み操作時に保護壁5143と接触する一対の楔片61,62の外面には、逃げSrが形成されている。これにより、保護壁5143との接触部が先端側外面Arのみに制限され、楔片61,62と保護壁5143との間の接触面積が小さくなる。従って、一対の楔片61,62の摺動摩擦力を小さく押さえて、一対の楔片の押し込み操作時における操作力の低減を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、平坦面67の高さは楔片61,62の高さと同じであってもよく、平坦面67は段差状に設けられていなくてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ及びコネクタの接続構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 相手方コネクタハウジング(4)に嵌合するコネクタハウジング(5)と、
前記コネクタハウジング(5)に一体形成されて前記相手方コネクタハウジング(4)の一対の連結用係止部(42,42)に係合して、コネクタハウジング相互の嵌合状態をロックする一対のロックアーム(52)と、
前記ロックアーム(52)から延出し、ハウジング内方に押下すると前記ロックアーム(52)を係合解除方向に撓ませるアーム操作片(53)と、
前記コネクタハウジング(5)における待機位置からロック解除位置に移動可能に前記コネクタハウジング(5)に形成された楔挿通孔(54)に組み付けられて、前記ロック解除位置に押下されることで、前記ロックアーム(52)によるコネクタハウジング相互の嵌合状態のロックを解除する一対の楔片(61,62)と、
前記一対の楔片(61,62)の先端側内面に装備されて前記一対の楔片(61,62)が前記待機位置から前記ロック解除位置に押し込まれたときに、前記アーム操作片(53)をハウジング内方に押下することで、前記ロックアーム(52)によるロック状態を解除するロック解除用テーパ面(64)と、
を備えるコネクタ(3)であって、
前記一対の楔片(61,62)は、前記ロック解除位置に押し込まれたときに前記アーム操作片(53)を押圧する部位として、前記ロック解除用テーパ面(64)の終端から当該楔片の押し込み方向に沿って平行に延出した平坦面(67)を備えたことを特徴とするコネクタ(3)。
[2] 前記楔片(61,62)の先端外面からの前記平坦面(67)の高さが、前記楔片(61,62)の高さよりも低いことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタ(3)。
[3] 前記コネクタハウジング(5)には、前記アーム操作片(53)から前記楔片(61,62)に作用する反力によって前記楔片がハウジング外方に逃げることを規制する保護壁(5143)が備えられ、
前記楔片(61,62)の外面には、前記保護壁(5143)と接触する面積を先端側外面(Ar)のみに制限する逃げ(Sr)が形成されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のコネクタ(3)。
[4] 相手方コネクタハウジング(4)と、前記相手方コネクタハウジング(4)と嵌合するコネクタハウジング(5)と、を接続するコネクタの接続構造であって、
前記コネクタハウジング(5)に一体形成されて前記相手方コネクタハウジング(4)の一対の連結用係止部(42,42)に係合して、コネクタハウジング相互の嵌合状態をロックする一対のロックアーム(52)と、
前記ロックアーム(52)から延出し、ハウジング内方に押下すると前記ロックアーム(52)を係合解除方向に撓ませるアーム操作片(53)と、
前記コネクタハウジング(5)における待機位置からロック解除位置に移動可能に前記コネクタハウジング(5)に形成された楔挿通孔(54)に組み付けられて、前記ロック解除位置に押下されることで、前記ロックアーム(52)によるコネクタハウジング相互の嵌合状態のロックを解除する一対の楔片(61,62)と、
前記一対の楔片(61,62)の先端側内面に装備されて前記一対の楔片(61,62)が前記待機位置から前記ロック解除位置に押し込まれたときに、前記アーム操作片(53)をハウジング内方に押下することで、前記ロックアーム(52)によるロック状態を解除するロック解除用テーパ面(64)と、
を備え、
前記一対の楔片(61,62)は、前記ロック解除位置に押し込まれたときに前記アーム操作片(53)を押圧する部位として、前記ロック解除用テーパ面(64)の終端から当該楔片の押し込み方向に沿って平行に延出した平坦面(67)を備えたことを特徴とするコネクタの接続構造。
3 コネクタ
4 相手方コネクタハウジング(オスコネクタハウジング)
5 コネクタハウジング(メスコネクタハウジング)
41a 外側面
42 連結用係止部
52 ロックアーム
53 アーム操作片
54 楔挿通孔
61,62 楔片
64 ロック解除用テーパ面
67 平坦面
5143 保護壁
Sr 逃げ

Claims (4)

  1. 相手方コネクタハウジングに嵌合するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに一体形成されて前記相手方コネクタハウジングの一対の連結用係止部に係合して、コネクタハウジング相互の嵌合状態をロックする一対のロックアームと、
    前記ロックアームから延出し、ハウジング内方に押下すると前記ロックアームを係合解除方向に撓ませるアーム操作片と、
    前記コネクタハウジングにおける待機位置からロック解除位置に移動可能に前記コネクタハウジングに形成された楔挿通孔に組み付けられて、前記ロック解除位置に押下されることで、前記ロックアームによるコネクタハウジング相互の嵌合状態のロックを解除する一対の楔片と、
    前記一対の楔片の先端側内面に装備されて前記一対の楔片が前記待機位置から前記ロック解除位置に押し込まれたときに、前記アーム操作片をハウジング内方に押下することで、前記ロックアームによるロック状態を解除するロック解除用テーパ面と、
    を備えるコネクタであって、
    前記一対の楔片は、前記ロック解除位置に押し込まれたときに前記アーム操作片を押圧する部位として、前記ロック解除用テーパ面の終端から当該楔片の押し込み方向に沿って平行に延出した平坦面を備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記楔片の先端外面からの前記平坦面の高さが、前記楔片の高さよりも低いことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記コネクタハウジングには、前記アーム操作片から前記楔片に作用する反力によって前記楔片がハウジング外方に逃げることを規制する保護壁が備えられ、
    前記楔片の外面には、前記保護壁と接触する面積を先端側外面のみに制限する逃げが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 相手方コネクタハウジングと、前記相手方コネクタハウジングと嵌合するコネクタハウジングと、を接続するコネクタの接続構造であって、
    前記コネクタハウジングに一体形成されて前記相手方コネクタハウジングの一対の連結用係止部に係合して、コネクタハウジング相互の嵌合状態をロックする一対のロックアームと、
    前記ロックアームから延出し、ハウジング内方に押下すると前記ロックアームを係合解除方向に撓ませるアーム操作片と、
    前記コネクタハウジングにおける待機位置からロック解除位置に移動可能に前記コネクタハウジングに形成された楔挿通孔に組み付けられて、前記ロック解除位置に押下されることで、前記ロックアームによるコネクタハウジング相互の嵌合状態のロックを解除する一対の楔片と、
    前記一対の楔片の先端側内面に装備されて前記一対の楔片が前記待機位置から前記ロック解除位置に押し込まれたときに、前記アーム操作片をハウジング内方に押下することで、前記ロックアームによるロック状態を解除するロック解除用テーパ面と、
    を備え、
    前記一対の楔片は、前記ロック解除位置に押し込まれたときに前記アーム操作片を押圧する部位として、前記ロック解除用テーパ面の終端から当該楔片の押し込み方向に沿って平行に延出した平坦面を備えたことを特徴とするコネクタの接続構造。
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