JP6243901B2 - イオン発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、被除電部材の電荷を中和するイオン発生器に関する。イオン発生器は、コロナ放電によって生成した正又は負の空気イオンを被除電部材に吹き付ける。本発明は、特に、電位センサーを一体に設けたイオン発生器に関するものである。
イオン発生器は、イオナイザーあるいは除電装置とも言われている。イオン発生器は、帯電した対象物に空気イオンを吹き付けて除電する。電子部品の製造や組立を行う製造ラインでは、電子部品や製造組立治具等が帯電する。これらを被除電部材として、イオン発生器が用いられる。被除電部材に空気イオンを吹き付けることにより、静電気により異物が電子部品等に付着したり、電子部品が静電気により破壊されたり、異物が治具に付着したりすることが防止される。
また、電位センサーによって被除電部材の電位を測定することが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。このような電位センサーをイオン発生器と共に使用すると、電位センサーによって被除電部材の電位を測定しながら、被除電部材を除電することができる。このような電位センサーは、通常、イオン発生器と別体或いは外部に取り付けることで使用されている。
特開2012−242094号公報 特開2010−85393号公報
イオン発生器と電位センサーを別体で設ける場合は、その設置スペースは大きい。それに対して、イオン発生器と電位センサーを一体で設ける場合は、その設置スペースは小さい。しかしながら、イオン発生器と電位センサーを一体に設けると、問題が生じる。たとえば、放電電極と対向電極が電位センサーに接近して配置されるので、高電圧が印加される放電電極と対向電極との間の電界が電位センサーに達する。その電界は、被除電部材から電位センサーに達する電界つまり測定したい電界に重畳して、ノイズとなる。従って、被除電部材の電位を正確に測定できない。
本発明の目的は、イオン発生器と電位センサーを一体に設けながら放電電極と対向電極との間の電界つまりノイズの影響を受けることなく、被除電部材の電位を電位センサーによって測定するイオン発生器を提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、放電電極と対向電極で構成される放電部に高電圧を印加し、生成された空気イオンを被除電部材に向けて吹き付けるイオン発生器であって、被除電部材の電位を測定し、本体部に一体に設けられる電位センサーと、放電部と電位センサーとの間に、本体部から突出する突出静電遮蔽板と、を有する。
また、突出静電遮蔽板の突出長さを8〜10mmとすることができる。
また、電位センサーには、除電部材からの電界を取り込む開口窓が形成される。
突出静電遮蔽板から電位センサーの開口窓までの距離が2mm以下とすることができる。
本体部には、空気イオンが吹き出る吹き出し口が形成されており、放電電極は、吹き出し口に沿って間隔を空けて複数配置され、突出静電遮蔽板は、放電電極のいずれに対しても開口窓との間に介在するようにできる。また、吹き出し口と開口窓は、本体の同一面に配置されているようにできる。
本発明に係るイオン発生器では、電位センサーを本体部に一体に設けられている。被除電部材の電位は、電位センサーにより測定される。放電部は放電電極と対向電極で構成される。突出静電遮蔽板が放電部と電位センサーとの間に設けられている。また、突出静電遮蔽板は本体部からイオン吹き出し方向に向けて突出している。高電圧が放電電極と対向電極との間に印加され、電界が生じる。その電界は、突出静電遮蔽板によって遮蔽され、電位センサーに到達しない。したがって放電電極と対向電極との間の電界つまりノイズの影響を受けることなく、被除電部材の電位は電位センサーによって測定される。
本発明の実施の形態に係るイオン発生器を表側から見た全体斜視図である。 図1で示すイオン発生器を裏側から見た全体斜視図である。 イオン発生器の正面図である。 図3の平面図である。 図3の背面図である。 放電電極ユニットを単体で示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図3のX部拡大図である。 図8の斜視図である。 電位センサーの全体を示す斜視図である。 電位センサーの構成を示す平面図である。 図11の電位センサーの正面断面図であり、図11における矢示2−2線で切断した状態を示す図である。 図11の電位センサーの側面断面図であり、図11における矢示3−3線で切断した状態を示す図である。 図11の電位センサーにおいて、静電遮蔽板を取り除いた状態を示す平面図である。 図11の電位センサーにおいて、静電遮蔽板を取り除いた状態を示す側面図である。 突出静電遮蔽板の位置と突出長さの関係を示す図である。 突出静電遮蔽板の長さとノイズ電圧との関係を示すグラフ図である。 突出静電遮蔽板の長さと信号電圧との関係を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施の形態に係るイオン発生器について、図面を用いて詳細に説明する。以下の説明で使用する上下方向、左右方向(幅方向)、奥行き方向とは、図1の手前側を正面(表側)として、この正面側から見た方向である。また、以下の実施形態では、ワイドタイプの製品について説明する。ワイドタイプの製品は、横長の吹き出し口から生成した空気イオンを吹き出す。
イオン発生器1の全体は、図1〜図5に示されている。イオン発生器1は、本体部10と、放電電極ユニット20(図6参照)と、電位センサーユニット40とによって構成されている。放電電極ユニット20は、本体部10に対して吹き出し口11から着脱可能に取り付けられる。電位センサーユニット40は本体部10内に収容される。
本体部10は、略直方体形状に形成されて、左右方向に伸びている。図1、図3、図4および図7に示すように、吹き出し口11が、本体部10の手前側前面の上部に形成されている。吹き出し口11は左右方向に伸びている。
図7に示すように、放電電極ユニット取付部12が、この吹き出し口11の後方内部に形成されている。放電電極ユニット取付部12は、奥行き方向に窪んでおり、吹き出し口11と同じ幅を有している。放電電極ユニット取付部12は、角形に窪んだ形状に形成されている。放電電極ユニット20(図6参照)は、放電電極ユニット取付部12に嵌めこまれる。
図7に示すように、供給エアチャンバ13が、放電電極ユニット取付部12のさらに後方に設けられている。この供給エアチャンバ13は、吹き出し口11の左右方向の全長に対応して形成されている。図1〜図5で示すように、噴出空気が、本体部10の左側部に設けられたエア供給口13Aからチューブ13Bを介して、供給エアチャンバ13に供給される。
図7〜図9に示すように、エア吐出口16が供給エアチャンバ13の前側上部に設けられている。エア吐出口16は、供給エアチャンバ13内から放電電極ユニット取付部12の後部まで連通し、角穴又は丸穴形状である。図8および図9に示すように、このエア吐出口16は、それぞれの放電電極21の左右の下側に2つ設けられている。その詳細は後に述べられる。噴出空気は、このエア吐出口16から前方に向かって噴出される。
図7に示すように、空気案内部17がエア吐出口16の上部に設けられている。空気案内部17はエア吐出口16の前方上側に張り出している。空気案内部17は、エア吐出口16から吹き出された噴出空気の直進性を高める。
上面カバー14が、供給エアチャンバ13と放電電極ユニット取付部12の上方に設けられている。図1〜図3、図5および図7に示すように、空気流路15は、上面カバー14と供給エアチャンバ13との間に形成されている。また、空気流路15は、上面カバー14と放電電極ユニット取付部12との間にも形成されている。空気流路15は、本体部10の後面から前面まで貫通している。また、空気流路15は、上述した空気案内部17が噴出空気を導く方向と平行である。すなわち、エア吐出口16から吐出される噴出空気流の方向と、空気流路15から流れ込む外部空気の流れの方向は同じになる。外部空気は、噴出空気の流れによってイオン発生器1の周囲から巻き込まれる空気である。
図2、図5および図7に示すように、供給エアチャンバ13の上部は曲面形状に形成されている。これにより、空気流路15の裏面側の入り口15Aは、後方に向かって広がる。従って、イオン発生器1の後方にある外部空気は、空気流路15内に取り込まれ易い。
一方、図6に示すように、複数(図6では4個)の放電電極21が、放電電極ユニット20に間隔を空けて並べて配置されている。この放電電極21は、細い線状または針状に形成されている。直線状の放電電極21は、手前側の吹き出し口11に向かって延びている。また、開口部22が、それぞれの放電電極21に対応して、放電電極ユニット20の上面に形成されている。それぞれの放電電極21は、この開口部22を介して放電電極ユニット20の上面に露出している。
図1、図3、図6〜図9示すように、対向電極23が放電電極ユニット20の前側に設けられている。この対向電極23は、導電性を有する金属製であり、板状に形成されている。対向電極23は、放電電極ユニット20の長手方向に配置されている。
図3、図6、図8および図9に示すように、対向電極23は、イオン発生器1の正面側から見て放電電極21の下側に設けられている。また、切欠き部23Aが、放電電極21に対応して、放電電極21を中心とする略半円形状に形成されている。すなわち、放電電極21と対向電極23が、一定長さの隙間25を介して配置されている。
図7に示すように、供給エア通路24が放電電極ユニット20の内部に形成されている。噴出空気は、エア吐出口16から隙間25に向かう供給エア通路24を流れる。
図7に示すように、放電電極ユニット20を本体部10に組み付けた状態で、離間部26が設けられる。離間部26は、空気案内部17の前側先端部から供給エア通路24の後端部までの空間である。噴出空気が、エア吐出口16から供給エア通路24に向けて高速で流れる。高速で流れる噴出空気と、空気流路15内にある外部空気が、離間部26と開口部22において接する。
電源が、外部電源から電源ケーブル27(図1参照)を介してイオン発生器1に供給される。高電圧が、放電電極21と対向電極23の間に印加される。これにより、コロナ放電が発生し、空気イオンが生成される。高電圧を印加するための内部構成は、その詳細な説明を省略する。
図7に示すように、電位センサーユニット収容部18が、本体部10内部の下側つまり供給エアチャンバ13と放電電極ユニット取付部12の下側に設けられている。電位センサーユニット収容部18は、イオン発生器1の左右方向に渡って設けられている。また、検出用窓18Aが電位センサーユニット収容部18の前側壁部に設けられる。検出用窓18Aは電位センサーユニット収容部18と連通する。電位センサーユニット40は電位センサーユニット収容部18に取り付けられる。電位センサーユニット40は、吹き出し口11と対向して配置される被除電部材Pの電位を測定する。
電位センサーユニット40は、電位センサー41と、この電位センサー41に電源を供給する電源部(図示せず)とで構成される。電位センサー41と電源部が電位センサーユニット収容部18の内部に取り付けられる。
図10に示すように、電位センサー41は、検出電極114(図12参照)等がマウントされたプリント基板111と、このプリント基板111が取り付けられた静電遮蔽板43とで構成される。プリント基板111の長手方向は、イオン発生器1の本体部10の左右方向に延びている。なお、図11〜図15で示すプリント基板111は、一部分について示してあり、他の部分は省略してある。
矩形の開口窓113が静電遮蔽板43に形成されている。図11に示すように、開口窓113は静電遮蔽板43を切り欠いて形成されている。全ての主スリット131は、開口窓113を介して外部に露出し、外部から視認可能となる。開口窓113の位置は、電位センサーユニット収容部18の検出用窓18Aの位置に一致する。
図10〜図12に示すように、突出静電遮蔽板43Aが静電遮蔽板43から連なって設けられている。この突出静電遮蔽板43Aは静電遮蔽板43の左右方向の全長に渡って設けられている。また、突出静電遮蔽板43Aはイオン発生器1から突出している。なお、突出静電遮蔽板43Aの詳細については後述する。
図11から図13に示すように、検出電極114がプリント基板111に取り付けられている。検出電極114のフランジ部114aはプリント基板111に固定される。さらに、フランジ部114aに連なる立脚部114bはプリント基板111に対して、略垂直である。電極部114cは、立脚部114bに連なり、プリント基板111と平行である。電極部114cは、開口窓113に対向する。なお、検出電極114は、検出回路(図示省略)を構成する要素の一つである。この検出電極114のうちの少なくとも電極部114cは、帯電物体との間で電界を形成する。
導電性材料からなる固定シャッタ115が、プリント基板111に取り付けられている。固定シャッタ115は検出電極114を覆う。この固定シャッタ115の本体部116は、検出電極114の電極部114cに対して平行に設けられている。本体部116は略長方形状に形成される。側壁部117と端壁部118は、本体部116に対してそれぞれ直角に折り曲げられ、本体部116と一体である。図12に示すように、側壁部117の先端部はプリント基板111に形成された取付孔に挿入され、固定シャッタ115はプリント基板111に固定される。
開口スリット119が、固定シャッタ115の本体部116に形成され、静電遮蔽板43の長手方向(左右方向)に延びる。開口スリット119は、本体部116の幅方向(上下方向)に5つ形成されている。開口スリット119は一定の間隔を置いて配置される。
図12から図15に示すように、可動シャッタ121が基板111に設けられている。この可動シャッタ121は、固定シャッタ115を覆ように、固定シャッタ115の外側に設けられている。この可動シャッタ121は、可動シャッタ121のスリット131,132が固定シャッタ115の開口スリット119に対して一致する全開位置と、固定シャッタ115の開口スリット119が閉じられる遮断位置との、2つの位置の間で動く。全開位置と遮断位置とによるシャッターの開口面積の変化が、帯電物体と検出電極114(電極部114c)との間で形成される電界に変化を与える。
開口スリット119の長手方向(左右方向)における中心線(図示省略)を、開口スリット中心線とする。スリット131,132の長手方向(左右方向)における中心線(図示省略)を、主スリット中心線とする。開口スリット中心線と主スリット中心線が一致する可動シャッタ121の位置を、「全開位置」とする。
2つの主スリット131の間に存在する遮蔽部(符号省略)の長手方向(左右方向)の中心線を、主遮蔽部中心線とする。主スリット131と副スリット132の間に存在する遮蔽部(符号省略)の長手方向(左右方向)における中心線(図示省略)を、副遮蔽部中心線とする。開口スリット中心線が、主遮蔽部中心線または副遮蔽部中心線と一致する可動シャッタ121の位置を、「遮断位置」とする。
上述の可動シャッタ121は、導電性材料により形成され、開閉方向(上下方向)に往復動する。また、可動シャッタ121は、プリント基板111に固定される固定端部122を有している。固定端部122の両側には、脚片123が一体に設けられている。脚片123がプリント基板111に形成された取付孔に挿入されて、可動シャッタ121の固定端部122はプリント基板111に取り付けられる。
アーム部124は、固定端部122のそれぞれの脚片123に一体に設けられている。また、アーム部124はプリント基板111の長手方向(左右方向)の一端側(右側)に向かって延びる。図14に示すように、本実施の形態においては、2つのアーム部124が所定の間隔を隔てた状態で設けられている。2つのアーム部124は、可撓性の板状部材から構成されている。本体部125が、このアーム部124の先端に一体に設けられている。図12および図13に示すように、固定シャッタ115の本体部116が、検出電極114の外側に配置され、検出電極114を覆っている。可動シャッタ121の本体部125が、固定シャッタ115の外側に配置されている。さらに、本体部125は、開口窓113を介して外部に露出している。可動シャッタ121の本体部125は、矢印Nで示す開閉方向に往復動し、開口スリット119を開閉する。
なお、固定シャッタ115のうちの少なくとも本体部116は接地されていると共に、可動シャッタ121のうちの少なくとも本体部125も接地されている。
図13および図14に示すように、磁性体としてのマグネット127が、本体部125に一体に設けられた端壁126に取り付けられている。マグネット127は可動シャッタ121を開閉駆動する機能を有する。図14に実線と破線で示すように、U字形状のヨーク128がプリント基板111の一端側(右側)に取り付けられている。一対のコイル129a,129bが、ボビン281を介してヨーク128に巻き付けられている。コイル129a,129bは、不図示の電源ユニットに接続されている。交流電流がコイル129a,129bのそれぞれに流される。それにより、2つの磁極面128aと磁極面128bとに、互いに逆向きの磁界が形成される。従って、マグネット127は、一方の磁極面128aに対向する位置と、他方の磁極面128bに対向する位置との間を移動する。このように、可動シャッタ121を往復動方向Nに開閉駆動させる駆動手段が、ヨーク128に巻き付けられたコイル129a,129bとマグネット127とにより形成されている。
5つの主スリット131が可動シャッタ121の本体部125に形成されている。5つの主スリット131は、固定シャッタ115に形成された5つの開口スリット119に対応している。それぞれの主スリット131は、開口スリット119と同じ方向に延びている。隣り合う主スリット131は一定の間隔を置いて配置される。この間隔は、開口スリット119の間隔と同一である。
可動シャッタ121は往復振動して、上述の全開位置と遮断位置との間を移動する。
図12は、可動シャッタ121が中立位置となった状態を示す。このときには、5つの主スリット131の全てが、開口スリット119に対向している。往復動方向N(上下方向)の両端部に位置する主スリット131の外側には、副スリット132が1つずつ形成されている。それぞれの副スリット132の形状は主スリット131と同一である。5つの主スリット131相互の間隔と、主スリット131と副スリット132の間隔は同一である。また、5つの主スリット131と2つの副スリット132の形状は同一である。可動シャッタ121に形成されるこれら7つのスリット131,132の形状は、固定シャッタ115に形成された開口スリット119の形状と同一である。従って、可動シャッタ121が往復動すると、副スリット132によって、開口スリット119は開閉される。
このように、2つの副スリット132のそれぞれは、往復動方向Nの両端部に位置する2つの主スリット131の外側の一方及び他方に、つまり往復動方向Nの延長方向に形成されている。可動シャッタ121の移動の1周期は、図12に示される中立位置から図12において左方向の往復動端に移動した後に、右方向の往復動端の位置まで移動し、さらに中立位置に戻るまでである。その1周期の間に、固定シャッタ115の5つの開口スリット119は4回開閉される。つまり可動シャッタ121の駆動周波数に対して、開口スリット119は4倍の周波数で開閉される。
検出回路が検出電極114に接続されている。検出電極114が、開口窓113を介して帯電物体に対向した状態で、例えば600〜800Hzの交流電流をコイル129a,129bに印加し、可動シャッタ121を往復振動させる。すると可動シャッタ121の駆動周波数の4倍の周波数で、固定シャッタ115の開口スリット119が開閉される。この開閉周波数で、検出電極114と帯電物体との間で電界が変化し、検出電極114には交流電圧が生じる。
次に、静電遮蔽板43に設けられた突出静電遮蔽板43Aについて説明する。電位センサー41が一体に搭載されたイオン発生器1では、生成された空気イオンを被除電部材P(図7参照)に吹き付けることで除電をおこない、それと同時に、電位センサー41によって被除電部材Pの表面電位を測定する。すなわち、イオン発生器1と電位センサー41が同一の筐体に設けられているので、別に設けるよりも使い勝手がよい。
空気イオンの吹き出し口11と、電位センサー41とは、両者とも被除電部材Pに対向して配置する必要がある。従って、放電部(放電電極21と対向電極23)と電位センサー41の開口窓113とが、本体部10の同一面に設けられることになる。すると、電位センサー41には、被除電部材Pからの電界が到達するだけでなく、放電電極21と対向電極23との間の電界つまり放電電界も到達することになり、放電電界はノイズとなる。本実施例では、吹き出し口11と電位センサー41の開口窓113を本体部10の同一面に設ける。さらに、吹き出し口11と開口窓113との間に、突出静電遮蔽板43Aを張り出して設けて、放電部と電位センサー41の間を静電遮蔽する。
この突出静電遮蔽板43Aが前方に突出する突出長さS1は、電位センサー41のノイズ電圧と信号電圧とに影響する。図17のグラフは、突出静電遮蔽板43Aの突出長さS1が0mmの場合のノイズ電圧をVn0とし、突出静電遮蔽板43Aの突出長さS1と、ノイズ電圧VnのVn0に対する比(Vn/Vn0)を示す。突出静電遮蔽板43Aと開口窓113との距離S2(2,4,6,10mm)をパラメータとした。Vn/Vn0は、突出静電遮蔽板43Aと開口窓113との距離S2にはあまり依存せず、突出静電遮蔽板43Aの突出長さS1を長くするほどVn/Vn0が減少する結果となった。たとえば、突出静電遮蔽板43Aの突出長さS1を、8mmまたは10mmとした場合にはVn/Vn0は35%または50%減少する。
また、図18のグラフは、突出静電遮蔽板43Aの突出長さS1が0mmの場合の信号電圧をVs0とし、突出静電遮蔽板43Aの突出長さS1と、センサ信号電圧VsのVs0に対する比(Vs/Vs0)を示す。突出静電遮蔽板43Aと開口窓113との距離S(2,4,6,10mm)をパラメータとした。突出静電遮蔽板43Aと開口窓113との距離Sが2mmと短い場合には、10mmの場合と比較すると信号は20%程度減少する。
また、突出静電遮蔽板43Aの左右方向の長さは、吹き出し口11の長手方向に沿って間隔を空けて配置された複数の放電電極21に対しても有効であるように、長さが確保されている。突出静電遮蔽板43Aの長さと、突出静電遮蔽板43Aと開口窓113との距離S2の関係は以下のようになっている。突出静電遮蔽板43Aの突出長さを0mmから10mmと長くしていったとき、センサ信号の減衰は0%からたかだか20%程度(距離S2=2mm)である。これに対して、ノイズ電圧の減衰は30%(距離S2=10mm)から50%(距離S2=2mm)である。つまり、センサ信号の減衰はほとんど無いのに対して、ノイズ電圧の減衰は大きい。特に、突出静電遮蔽板43Aと開口窓113との距離S2を2mm程度と接近させ、突出静電遮蔽板43Aの突出長さを10mmとした場合には、センサ信号の減衰は20%程度であるのに対して、ノイズ電圧の減衰は50%程度となり、S/N比は0.8÷0.5=1.6つまり60%改善されることになる。
本発明の実施の形態に係るイオン発生器では、被除電部材Pの電位を測定する電位センサー41を本体部10に一体に設けている。さらに、放電電極21および対向電極23で構成される放電部と電位センサー41との間には、本体部10から突出する突出静電遮蔽板43Aを設けている。従って、放電電極21と対向電極23との間の電界は、突出静電遮蔽板43Aによって静電シールドされ、電位センサー41に到達しにくい。これにより、電位センサー41で測定される値に、放電電極21と対向電極23との間の電界によるノイズが重畳することが抑制される。従って、被除電部材Pの電圧が正確に測定される。
放電電極21および対向電極23で構成される放電部と、電位センサー41の開口窓113とが、同一平面上に配置されている。従って、イオン発生器1の奥行き寸法L(図7参照)を小さくすることができ、より小型のイオン発生器1を設計することが可能になる。
また、突出静電遮蔽板43Aの突出長さS1を、電位センサー41の開口窓113から8〜10mmにしている。従って、突出静電遮蔽板43Aを設けない場合と比較して、ノイズ電圧VnのVn0に対する比Vn/Vn0を35%〜50%減少させることができる。さらに、突出静電遮蔽板43Aから開口窓113までの距離S2を、2mm以下にしているので、信号電圧VsのVs0に対する比Vs/Vs0の減少を20%程におさえることができる。
さらにまた、吹き出し口11が長く形成されると共に、放電電極21が吹き出し口11の長手方向に沿って間隔を空けて複数配置されている。このような構成に対して、突出静電遮蔽板43Aは、すべての放電電極21と開口窓113との間に介在するようにしているので、ノイズの発生を有効に抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態に係るイオン発生器について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、放電電極21が長手方向に複数設けられたイオン発生器1について記載したが、放電電極21が1つ(スポット的に空気イオンを吹き付けるもの)にも使用することができる。
1 イオン発生器
10 本体部
11 吹き出し口
12 放電電極ユニット取付部
13 供給エアチャンバ
13A エア供給口
13B チューブ
14 上面カバー
15 空気流路
16 エア吐出口
17 空気案内部
18 電位センサーユニット収容部
18A 検出用窓
20 放電電極ユニット
21 放電電極
22 開口部
23 対向電極
24 供給エア通路
25 隙間
26 離間部
27 電源ケーブル
40 電位センサーユニット
41 電位センサー
43 静電遮蔽板
43A 突出静電遮蔽板
111 プリント基板
113 開口窓
114 検出電極
114a フランジ部
114b 立脚部
114c 電極部
115 固定シャッタ
116 本体部
117 側壁部
118 端壁部
119 開口スリット
121 可動シャッタ
122 固定端部
123 脚片
124 アーム部
125 本体部
126 端壁
127 マグネット
128 ヨーク
128a 磁極面
128b 磁極面
129a コイル
131 スリット
131 主スリット
132 副スリット
281 ボビン
S1 突出静電遮蔽板の突出長さ
S2 突出静電遮蔽板から開口窓までの距離
Vn ノイズ電圧
Vn0 突出静電遮蔽板を設けない場合のノイズ電圧
Vs 信号電圧
Vs0 突出静電遮蔽板を設けない場合の信号電圧
L 奥行き寸法
N 往復動方向
P 被除電部材

Claims (6)

  1. 放電電極と対向電極で構成される放電部に高電圧を印加し、生成された空気イオンを被除電部材に向けて吹き付けるイオン発生器であって、
    前記被除電部材の電位を測定し、本体部に一体に設けられる電位センサーと、
    前記放電部と前記電位センサーとの間に、前記本体部から突出する突出静電遮蔽板と、
    を有するイオン発生器。
  2. 請求項1に記載のイオン発生器において、
    前記突出静電遮蔽板の突出長さが8〜10mmである、
    イオン発生器。
  3. 請求項1または2に記載のイオン発生器において、
    前記電位センサーには、前記除電部材からの電界を取り込む開口窓が形成されている、
    イオン発生器。
  4. 請求項3に記載のイオン発生器において、
    前記突出静電遮蔽板から前記電位センサーの前記開口窓までの距離が2mm以下である、イオン発生器。
  5. 請求項に記載のイオン発生器において、
    前記本体部には、前記空気イオンが吹き出る吹き出し口が形成されており、
    前記放電電極は、前記吹き出し口に沿って間隔を空けて複数配置され、
    前記突出静電遮蔽板は、前記放電電極のいずれに対しても前記開口窓との間に介在する、
    イオン発生器。
  6. 請求項に記載のイオン発生器において、
    前記吹き出し口と前記開口窓は、前記本体の同一面に配置されている、
    イオン発生器。
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