JP2019003739A - イオン発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の少ない簡素な構成で、安定したコロナ放電を発生させることの可能なイオン発生装置を提供する。【解決手段】放電電極10は、互いに向き合うように配置される複数の放電電極本体11、その複数の放電電極本体11同士を接続する放電折返部13、および、放電電極本体11に形成された複数の放電突起12を有する。接地電極20は、互いに向き合うように配置される複数の接地電極本体21、および、その複数の接地電極本体21同士を接続する接地折返部22を有する。筐体30は、放電電極10および接地電極20を収容する。放電電極保持部36は、筐体30の内壁に設けられ、放電電極10のうち放電折返部13側の部位を保持する。接地電極保持部41は、筐体30の内壁に設けられ、接地電極20のうち接地折返部22側の部位を保持する。【選択図】図1

Description

本発明は、イオン発生装置に関するものである。
従来、コロナ放電によりイオン風を発生させるイオン発生装置が知られている。
特許文献1に記載のイオン発生装置は、空気中の塵埃などをイオンにより帯電させて捕集する電気集塵装置として用いられるものである。この装置は、複数の接地電極を積層した外側を外郭部材により囲んで固定し、その複数の接地電極同士の間に配置した複数の板状の放電電極の端部を保持部材で保持した構成である。
特許第5816807号公報
特許文献1に記載のイオン発生装置は、複数の放電電極と複数の接地電極の部品点数が多く、複雑な構成である。また、このイオン発生装置は、複数の放電電極と保持部材との接続箇所が多く、複数の接地電極と外郭部材との接続箇所も多い。そのため、それらの接続箇所で、電圧降下や接触不良が生じるおそれがある。
さらに、このイオン発生装置は、複数の放電電極が、保持部材から外部に露出した構成である。そのため、放電電極に高電圧を印加したとき、放電電極から外部に漏電するおそれがある。したがって、このイオン発生装置は、安定したコロナ放電を発生させることが困難である。
本発明は上記点に鑑みて、部品点数の少ない簡素な構成で、安定したコロナ放電を発生させることの可能なイオン発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、イオン発生装置であって、
導電体により形成され、互いに向き合うように配置される複数の放電電極本体(11)、放電電極本体の端部が折り返されて複数の放電電極本体同士を接続する放電折返部(13)、および、放電電極本体に形成された複数の放電突起(12)を有する放電電極(10)と、
導電体により形成され、互いに向き合うように配置される複数の接地電極本体(21)、および、接地電極本体の端部が折り返されて複数の接地電極本体同士を接続する接地折返部(22)を有し、放電突起と接地電極本体との間にコロナ放電を発生可能な位置に配置される接地電極(20)と、
放電電極と接地電極との間のコロナ放電により生じるイオン風を放出する噴出口(35)を有し、放電電極および接地電極を収容する筐体(30)と、
筐体の内壁に設けられ、放電電極のうち放電折返部側の部位を保持する放電電極保持部(36)と、
筐体の内壁に設けられ、接地電極のうち接地折返部側の部位を保持する接地電極保持部(41)と、を備える。
これによれば、板状の導電体を折り返して放電電極を形成することにより、複数の放電電極本体を配置してイオン風の風量とイオン数を増加させる場合でも、部品点数の増加を防ぎ、構成を簡素なものにすることができる。また、放電電極本体と放電折返部とを一体に形成することにより、放電電極本体と放電折返部との接続箇所で電圧降下や接触不良が生じることを防ぐことができる。接地電極についても同様に、部品点数の増加を防ぐと共に、接続箇所で電圧降下や接触不良が生じることを防ぐことができる。
さらに、筐体の内壁に設けられた放電電極保持部に放電電極が保持されるので、筐体の外側に放電電極が露出する部位が少なくなる。そのため、放電電極に高電圧を印加したときにも、放電電極からの漏電が防がれる。したがって、このイオン発生装置は、コロナ放電を安定して発生させることができる。
なお、上記各構成に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載する具体的構成との対応関係の一例を示したものである。
第1実施形態のイオン発生装置の斜視図である。 第1実施形態のイオン発生装置が備える放電電極の斜視図である。 第1実施形態のイオン発生装置が備える放電電極の展開図である。 第1実施形態のイオン発生装置が備える接地電極の斜視図である。 図1のV−V線の断面図である。 イオン発生装置の筐体が有する放電電極保持部の断面図である。 イオン発生装置の筐体が有する接地電極保持部の断面図である。 放電電極と接地電極との調整方法を説明する説明図である。 放電電極と接地電極との調整方法を説明する説明図である。 第2実施形態に係るイオン発生装置の斜視図である。 第2実施形態のイオン発生装置が備える放電電極の斜視図である。 第2実施形態のイオン発生装置が備える接地電極の斜視図である。 第3実施形態に係るイオン発生装置の斜視図である。 第3実施形態のイオン発生装置が備える放電電極の展開図である。 第4実施形態のイオン発生装置が備える接地電極の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。第1実施形態のイオン発生装置1は、例えば車室内の静電気を除去するためのイオナイザ装置として用いられるものである。
図1に示すように、イオン発生装置1は、放電電極10、接地電極20、および筐体30などを備えている。
図1および図2に示すように、放電電極10は、複数の放電電極本体11、複数の放電突起12、および放電折返部13を有している。複数の放電電極本体11は、その放電電極本体11の面同士が互いに向き合うように配置されている。複数の放電突起12は、放電電極本体11が延びる方向に直交する方向の一方の側に設けられている。放電折返部13は、放電電極本体11の端部が折り返され、複数の放電電極本体11同士を接続している。
図3の展開図に示すように、第1実施形態の放電電極10は、板状の導電体を二点鎖線14で示した所定位置で折り曲げることにより形成されている。これにより、複数の放電電極本体11と複数の放電突起12と放電折返部13を、一体に形成することが可能である。なお、放電電極10は、複数の板状の導電体を溶接などにより接合して形成してもよい。放電電極本体11の数および放電突起12の数などは、任意に設定可能である。
図1および図4に示すように、接地電極20は、複数の接地電極本体21、および接地折返部22を有している。複数の接地電極本体21は、その接地電極本体21の面同士が互いに向き合うように配置されている。接地折返部22は、接地電極本体21の端部が折り返され、複数の接地電極本体21同士を接続している。接地電極20も、板状の導電体を所定位置で折り曲げることにより、複数の接地電極本体21と接地折返部22とが一体に形成されている。なお、接地電極20も、複数の板状の導電体を溶接などにより接合して形成してもよい。接地電極本体21などの数は、任意に設定可能である。
筐体30は、例えば樹脂などの絶縁体により形成され、第1筐体部31、第2筐体部32、および、調整固定部33を有している。第1筐体部31の内側に放電電極10が収容され、第2筐体部32の内側に接地電極20が収容されている。図5に示すように、放電電極10と接地電極20とは、放電突起12と接地電極本体21との間にコロナ放電を発生可能なように所定の間隔をあけて配置される。
第1筐体部31は、外部の空気を取り入れるための空気取入口34を有している。第2筐体部32は、放電電極10と接地電極20との間のコロナ放電により生じるイオン風を放出する噴出口35を有している。したがって、空気取入口34から筐体30の内側に取り込まれた空気は、イオン風となって噴出口35から噴き出される。
第1筐体部31の内壁には、放電電極10のうち放電折返部13側の部位を保持するための放電電極保持部36が設けられている。放電電極保持部36は、筐体30の内壁に凹むように設けられている。図1および図6に示すように、放電電極保持部36に対し、放電電極本体11のうち放電折返部13側の端部が嵌合している。この状態で、放電電極保持部36の底と放電折返部13との間に所定の空間37が形成される。これにより、筐体30と放電電極10との接触面積が小さくなる。したがって、放電電極10に高電圧が印加された場合、沿面放電が生じることが抑制される。
図1に示すように、放電電極10の長手方向の一方の端部15は、第1筐体部31に設けられた切欠部38から外部に露出している。この部位に、高圧電源50から延びる電源側配線51が接続される。放電電極10の長手方向の他方の端部16は、第1筐体部31に設けられたスリット39に嵌合している。放電電極本体11に設けられた段差部17と、第1筐体部31に設けられた凸部40とは、当接している。なお、放電電極本体11に設けられた段差部17と、第1筐体部31に設けられた凸部40とは、離れていてもよい。
図7に示すように、第2筐体部32の内壁には、接地電極20のうち接地折返部22側の部位を保持するための接地電極保持部41が設けられている。接地電極保持部41は、筐体30の内壁に凹むように設けられている。接地電極保持部41に対し、接地電極本体21のうち接地折返部22側の端部が嵌合している。
図1に示すように、接地電極20の長手方向の一方の端部23は、第2筐体部32に設けられた切欠部42から外部に露出している。この部位に、高圧電源50から延びるグランド側配線52が接続される。
図8Aおよび図8Bに示すように、調整固定部33は、第1筐体部31に設けられたねじ穴43と、第2筐体部32に設けられた長穴44と、第1筐体部31のねじ穴43に螺合するねじ45により構成されている。第1筐体部31のうちねじ穴43が設けられた部位311の外側に、第2筐体部32のうち長穴44が設けられた部位321が被さっている。ねじ45は、第2筐体部32の長穴44を挿通し、第1筐体部31のねじ穴43に螺合している。調整固定部33は、第1筐体部31と第2筐体部32とを固定可能であると共に、放電電極保持部36と接地電極保持部41との距離を調整可能である。放電電極保持部36と接地電極保持部41との距離の調整により、放電電極保持部36に保持される放電電極10が有する放電突起12と、接地電極保持部41に保持される接地電極20が有する接地電極本体21との距離が調整される。
図8Aは、ねじ45が長穴44のほぼ中央に位置している状態を示している。この状態で、複数の放電電極本体11が並ぶ方向から見て、放電突起12の大部分と接地電極本体21とが重なるように配置される。図8Aでは、放電突起12の大部分と接地電極本体21とが重なる寸法を矢印αで示している。
これに対し、図8Bは、ねじ45が長穴44の第1筐体部31側に位置している状態を示している。図8Bの状態で、複数の放電電極本体11が並ぶ方向から見て、放電突起12の先端と接地電極本体21とが重なるように配置される。図8Bでは、放電突起12の大部分と接地電極本体21とが重なる寸法を矢印βで示している。放電突起12の大部分と接地電極本体21とが重なる寸法は、図8Aで示した寸法αに比べて、図8Bで示した寸法βの方が小さくなっていることが見て取れる。このようにして、調整固定部33は、放電電極10と接地電極20を、第1筐体部31と第2筐体部32とが接続される方向に位置調整することが可能である。放電電極10と接地電極20との位置調整により、コロナ放電の停止やアーク放電の発生を防ぎ、コロナ放電の状態を安定させることができる。
上述したイオン発生装置1は、高圧電源50から放電電極10に数kVの電圧が印加されると、放電電極10が有する放電突起12の先端の周囲に電界が集中してコロナ放電が発生し、その放電突起12の周囲にある空気分子が電離してイオンに分解される。空気中のイオンのうち、放電電極10と同極性のイオンが電界で加速され、空気分子と衝突しながら風を発生し、噴出口35からイオン風として噴き出される。
以上説明した第1実施形態のイオン発生装置1は、次の作用効果を奏するものである。
(1)第1実施形態では、放電電極10は、複数の放電電極本体11、および、その複数の放電電極本体11同士を接続する放電折返部13を有する。接地電極20は、複数の接地電極本体21、および、その複数の接地電極本体21同士を接続する接地折返部22を有する。筐体30の内壁に設けられた放電電極保持部36に放電電極10のうち放電折返部13側の部位が保持され、接地電極保持部41に接地電極20のうち接地折返部22側の部位が保持される。
これによれば、板状の導電体を折り返して放電電極10を形成することにより、複数の放電電極本体11を配置してイオン風の風量とイオン数を増加させる場合でも、部品点数の増加を防ぎ、構成を簡素なものにすることができる。また、放電電極本体11と放電折返部13とが一体に形成されるので、上述した特許文献1のような電圧降下や接触不良が生じることを防ぐことができる。接地電極20についても同様に、部品点数の増加を防ぐと共に、接続箇所で電圧降下や接触不良が生じることを防ぐことができる。
さらに、筐体30の内壁に設けられた放電電極保持部36に放電電極10が保持されるので、筐体30の外側に放電電極10が露出する部位が少なくなる。そのため、放電電極10に高電圧を印加したときにも、放電電極10からの漏電が防がれる。したがって、このイオン発生装置1は、コロナ放電を安定して発生させることができる。
(2)第1実施形態では、放電電極保持部36の底と放電折返部13との間に所定の空間37が形成される。
これによれば、筐体30と放電電極10との接触面積が小さくなるので、沿面放電が抑制される。そのため、放電電極10の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置1は、コロナ放電が生じなくなることを防ぎ、コロナ放電を安定して発生させることができる。
(3)第1実施形態では、第1筐体部31と第2筐体部32とを固定する調整固定部33は、放電電極保持部36と接地電極保持部41との距離を調整可能な構成である。
これによれば、調整固定部33により放電電極保持部36と接地電極保持部41との距離を調整することにより、放電突起12と接地電極本体21の間隔を調整することが可能である。ここで、放電突起12と接地電極本体21の間隔が広いと、コロナ放電が停止することがある。一方、放電突起12と接地電極本体21の間隔が狭いと、アーク放電となり、両電極が損耗するおそれがある。そのため、このイオン発生装置1は、放電電極保持部36と接地電極保持部41との距離を調整固定部33により調整し、コロナ放電の状態を安定させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して放電電極10、接地電極20および筐体30の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9および図10に示すように、第2実施形態では、放電電極10は、4本の放電電極本体11、複数の放電突起12、および3個の放電折返部13を有している。第2実施形態の放電電極10も、板状の導電体を所定位置で折り曲げて形成されている。なお、放電電極10は、複数の板状の導電体を溶接などにより接合して形成してもよい。
第2実施形態でも、放電電極保持部36の底と放電折返部13との間には、所定の空間37が形成されている。これにより、放電電極10に高電圧が印加された場合、沿面放電が生じることが抑制される。
図11に示すように、接地電極20は、2本の接地電極本体21および1個の接地折返部22を有する第1の接地電極201と、3本の接地電極本体21および2個の接地折返部22を有する第2の接地電極202により構成されている。第1の接地電極201と第2の接地電極202はそれぞれ、板状の導電体を所定位置で折り曲げて形成されている。なお、第1の接地電極201と第2の接地電極202も、複数の板状の導電体を溶接などにより接合して形成してもよい。
図9に示すように、第2実施形態では、第1筐体部31に、突部46および溝部47が設けられている。突部46および溝部47は、放電電極10を保持する放電電極保持部36と、接地電極20を保持する接地電極保持部41との間に設けられている。したがって筐体30に突部46および溝部47を設けることで、放電電極10と接地電極20との間の沿面距離を長くすることが可能である。なお、第1筐体部31には、突部46および溝部47の一方のみが設けられていてもよい。また、突部46および溝部47は、第1筐体部31と共に第2筐体部32に設けられていてもよく、第1筐体部31に代えて第2筐体部32に設けられていてもよい。なお、突部46および溝部47は、放電電極保持部36と接地電極保持部41との間に斜めに設けられていてもよい。
以上説明した第2実施形態では、第1筐体部31に設けられた突部46および溝部47により、放電電極保持部36に保持される放電電極10と、接地電極保持部41に保持される接地電極20との間の沿面距離を長くすることが可能である。そのため、沿面放電が抑制され、放電電極10の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置1は、コロナ放電が生じなくなることを防ぎ、コロナ放電を安定して発生させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態に対して放電電極10の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図12に示すように、第3実施形態では、放電電極10が有する放電折返部13は、放電電極本体11のうち放電突起12とは反対側に設けられている。これにより、放電突起12と放電折返部13との距離が遠くなるので、放電折返部13から生じるコロナ放電を抑制することが可能である。また、放電電極本体11の長手方向の端部のうち放電突起側の部位から生じるコロナ放電が抑制される。
また、放電折返部13は、放電電極保持部36の底面に対して垂直となるように設けられている。なお、「放電折返部13は、放電電極保持部36の底面に対して垂直」とは、放電折曲部と放電電極保持部36の底面とのなす角が90°であることに加え、製造公差などによる±5°程度の誤差を含むものである。これにより、筐体30の内壁に対向する放電折返部13の面積が小さくなるので、沿面放電を抑制することが可能である。
図13の展開図に示すように、第3実施形態の放電電極10は、板状の導電体を二点鎖線18で示した所定位置で折り曲げることにより形成されている。詳細には、第3実施形態の放電電極10は、第1の放電電極本体111、第2の放電電極本体112、複数の放電突起12、および放電折返部13を有している。図13の展開図において、放電電極10を構成する材料となる板状の導電体は、第1の放電電極本体111に設けられた放電突起12と、第2の放電電極本体112に設けられた放電突起12とが反対方向を向くように形成されている。そして、第1の放電電極本体111のうち放電突起12とは反対側の部位111aと、第2の放電電極本体112のうち放電突起12とは反対側の部位112aとが、放電折返部13により接続されている。この構成により、図13の二点鎖線18で示した所定位置で板状の導電体を折り曲げると、放電電極本体11のうち放電突起12とは反対側に放電折返部13が配置される。
また、図12および図13に示すように、第3実施形態では、放電電極本体11の長手方向の端部のうち放電突起12側の部位19が、曲線状に形成されている。これにより、放電電極本体11の長手方向の端部のうち放電突起12側の部位19から生じるコロナ放電を抑制することが可能である。
以上説明した第3実施形態のイオン発生装置1は、次の作用効果を奏する。
(1)第3実施形態では、放電折返部13は、放電電極本体11のうち放電突起12とは反対側に設けられる。
これによれば、放電折返部13と放電突起12との距離が遠くなり、放電折返部13から生じるコロナ放電が抑制される。そのため、放電電極10の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置1は、コロナ放電を安定して発生させることができる。
(2)第3実施形態では、放電折返部13は、放電折返部13を構成する板状の導電体が放電電極保持部36の底面に対して垂直となるように設けられている。
これによれば、筐体30の内壁に対向する放電折返部13の面積が小さくなるので、沿面放電が抑制される。そのため、放電電極10の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置1は、コロナ放電が生じなくなることを防ぎ、コロナ放電を安定して発生させることができる。
(3)第3実施形態では、放電折返部13は、放電電極本体11の長手方向の端部のうち放電突起12側の部位19は曲線状に形成されている。
これによれば、放電電極本体11の長手方向の端部のうち放電突起12側の部位19から生じるコロナ放電が抑制される。そのため、放電電極10の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置1は、コロナ放電を安定して発生させることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第3実施形態に対して放電電極10の構成を変更したものであり、その他については第3実施形態と同様であるため、第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図14に示すように、第4実施形態では、放電電極10は、4本の放電電極本体11、複数の放電突起12、および3個の放電折返部13を有している。第4実施形態の放電電極10も、板状の導電体を所定位置で折り曲げて形成されている。なお、放電電極10は、複数の板状の導電体を溶接などにより接合して形成してもよい。
第4実施形態でも、放電電極10が有する放電折返部13は、放電電極本体11のうち放電突起12とは反対側に設けられている。これにより、放電折返部13と放電突起12との距離が遠くなるので、放電折返部13から生じるコロナ放電を抑制することが可能である。また、第4実施形態でも、放電電極本体11の長手方向の端部のうち放電突起12側の部位19は、曲線状に形成されている。これにより、放電電極本体11の長手方向の端部のうち放電突起12側の部位19から生じるコロナ放電を抑制することが可能である。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(1)例えば、上記各実施形態では、イオン発生装置1は、車室内の静電気を除去するイオナイザ装置として用いられるものを例に説明したが、これに限らない。イオン発生装置1は、車室以外の空間の静電気を除去するもの、または、空気清浄器またはイオン風発生装置として用いてもよい。
(2)例えば、上記各実施形態では、調整固定部33は、第1筐体部31の外側に第2筐体部32が被さる構成として、第1筐体部31にねじ穴43を設け、第2筐体部32に長穴44を設けたが、これに限らない。調整固定部33は、第2筐体部32の外側に第1筐体部31が被さる構成として、第2筐体部32にねじ穴43を設け、第1筐体部31に長穴44を設けてもよい。
また、調整固定部33は、第1筐体部31と第2筐体部32とをねじ45で固定するものに限らない。調整固定部33は、第1筐体部31と第2筐体部32とを例えば接着剤、溶着またはスナップフィットなど、種々の方法により固定してもよい。
(3)例えば、上記各実施形態では、放電電極保持部36は、筐体30の内壁に設けられた凹部に放電電極10のうち放電折返部13側の部位を嵌合させることで放電電極10を保持する構成としたが、これに限らない。放電電極保持部36は、筐体30の内壁と放電電極10とを、接着材、ねじ、またはスナップフィットなど、種々の方法により保持してもよい。また、接地電極保持部41についても、筐体30の内壁と接地電極20とを、接着材、ねじ、またはスナップフィットなど、種々の方法により保持してもよい。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、イオン発生装置は、放電電極、接地電極、筐体、放電電極保持部および接地電極保持部を備える。放電電極は、導電体により形成され、互いに向き合うように配置される複数の放電電極本体、放電電極本体の端部が折り返されて複数の放電電極本体同士を接続する放電折返部、および、放電電極本体に形成された複数の放電突起を有する。接地電極は、導電体により形成され、互いに向き合うように配置される複数の接地電極本体、および、接地電極本体の端部が折り返されて複数の接地電極本体同士を接続する接地折返部を有し、放電突起と接地電極本体との間にコロナ放電を発生可能な位置に配置される。筐体は、放電電極と接地電極との間のコロナ放電により生じるイオン風を放出する噴出口を有し、放電電極および接地電極を収容する。放電電極保持部は、筐体の内壁に設けられ、放電電極のうち放電折返部側の部位を保持する。接地電極保持部は、筐体の内壁に設けられ、接地電極のうち接地折返部側の部位を保持する。
第2の観点によれば、放電電極保持部は、筐体の内壁に凹むように設けられ、放電電極本体のうち放電折返部側の端部が嵌合し、放電電極保持部の底と放電折返部との間に空間が形成される。
これによれば、筐体と放電電極との接触面積が小さくなるので、沿面放電が抑制される。そのため、放電電極の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置は、コロナ放電が生じなくなることを防ぎ、コロナ放電を安定して発生させることができる。
第3の観点によれば、筐体は、第1筐体部、第2筐体部、および調整固定部を有している。第1筐体部には、放電電極保持部が設けられる。第2筐体部には、接地電極保持部が設けられる。調整固定部は、放電電極保持部と接地電極保持部との距離を調整可能であり、且つ、第1筐体部と第2筐体部とを固定する。
これによれば、放電電極保持部と接地電極保持部との距離を調整することにより、放電突起と接地電極本体の間隔を調整することが可能である。そのため、このイオン発生装置は、放電電極保持部と接地電極保持部との距離を調整固定部により調整することで、コロナ放電の停止やアーク放電の発生を防ぎ、コロナ放電の状態を安定させることができる。
第4の観点によれば、筐体は、放電電極保持部と接地電極保持部との間に設けられる突部または溝部を有している。
これによれば、放電電極保持部に保持される放電電極と、接地電極保持部に保持される接地電極との間の沿面距離を長くすることが可能である。そのため、沿面放電が抑制され、放電電極の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置は、コロナ放電が生じなくなることを防ぎ、コロナ放電を安定して発生させることができる。
第5の観点によれば、放電折返部は、放電電極本体のうち放電突起とは反対側に設けられる。
これによれば、放電突起と放電折返部との距離が遠くなるので、放電折返部から生じるコロナ放電が抑制される。また、放電電極本体の長手方向の端部のうち放電突起側の部位から生じるコロナ放電が抑制される。そのため、放電電極の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置は、コロナ放電を安定して発生させることができる。
第6の観点によれば、放電折返部は、放電折返部を構成する板状の導電体が放電電極保持部の底面に対して垂直となるように設けられている。
これによれば、筐体の内壁に向き合う放電折返部の面積が小さくなるので、沿面放電が抑制される。そのため、放電電極の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置は、コロナ放電が生じなくなることを防ぎ、コロナ放電を安定して発生させることができる。
なお、「放電折返部を構成する板状の導電体が放電電極保持部の底面に対して垂直」とは、放電折曲部と放電電極保持部の底面とのなす角が90°であることに加え、製造公差などによる±5°程度の誤差を含むものである。
第7の観点によれば、放電電極本体の長手方向の端部のうち放電突起側の部位は曲線状に形成されている。
これによれば、放電電極本体の長手方向の端部のうち放電突起側の部位から生じるコロナ放電が抑制される。そのため、放電電極の電圧が低下することが防がれる。したがって、このイオン発生装置は、コロナ放電を安定して発生させることができる。
1 イオン発生装置
10 放電電極
11 放電電極本体
12 放電突起
13 放電折返部
20 接地電極
21 接地電極本体
22 接地折返部
36 放電電極保持部
41 接地電極保持部

Claims (7)

  1. 導電体により形成され、互いに向き合うように配置される複数の放電電極本体(11)、前記放電電極本体の端部が折り返されて複数の前記放電電極本体同士を接続する放電折返部(13)、および、前記放電電極本体に形成された複数の放電突起(12)を有する放電電極(10)と、
    導電体により形成され、互いに向き合うように配置される複数の接地電極本体(21)、および、前記接地電極本体の端部が折り返されて複数の前記接地電極本体同士を接続する接地折返部(22)を有し、前記放電突起と前記接地電極本体との間にコロナ放電を発生可能な位置に配置される接地電極(20)と、
    前記放電電極と前記接地電極との間のコロナ放電により生じるイオン風を放出する噴出口(35)を有し、前記放電電極および前記接地電極を収容する筐体(30)と、
    前記筐体の内壁に設けられ、前記放電電極のうち前記放電折返部側の部位を保持する放電電極保持部(36)と、
    前記筐体の内壁に設けられ、前記接地電極のうち前記接地折返部側の部位を保持する接地電極保持部(41)と、を備えるイオン発生装置。
  2. 前記放電電極保持部は、前記筐体の内壁に凹むように設けられ、前記放電電極本体のうち前記放電折返部側の端部が嵌合し、前記放電電極保持部の底と前記放電折返部との間に空間(37)が形成される、請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記筐体は、
    前記放電電極保持部が設けられる第1筐体部(31)と、
    前記接地電極保持部が設けられる第2筐体部(32)と、
    前記放電電極保持部と前記接地電極保持部との距離を調整可能であり、且つ、前記第1筐体部と前記第2筐体部とを固定する調整固定部(33)と、有している、請求項1または2に記載のイオン発生装置。
  4. 前記筐体は、前記放電電極保持部と前記接地電極保持部との間に設けられる突部(46)または溝部(47)を有している、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のイオン発生装置。
  5. 前記放電折返部は、前記放電電極本体のうち前記放電突起とは反対側に設けられる、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のイオン発生装置。
  6. 前記放電折返部は、前記放電折返部を構成する板状の導電体が前記放電電極保持部の底面に対して垂直となるように設けられている、請求項5に記載のイオン発生装置。
  7. 前記放電電極本体の長手方向の端部のうち前記放電突起側の部位(19)は曲線状に形成されている、請求項5または6に記載のイオン発生装置。
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