JP6242747B2 - イソソルビドの製造方法及びそれに用いたイオン液体のリサイクル方法 - Google Patents
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Description
実施例において得られた水相に内部標準物質としてフルクトースを0.01g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(日本分光 RI−2031型)で測定し、内部標準法によってソルビトールに対するイソソルビドの収率、及び1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールと2,5−アンヒドロ−d−ソルビトールとの合計収率を算出した。HPLCの測定条件は、カラム(Waters社製 Xbridge Amideカラム 3.5μm Part no.186004868);4.6×100mm、流速;0.5ml/min、分析時間;15min、移動相成分比; アセトニトリル:水=80:20で行った。
イオン液体の回収率は、反応前のイオン液体と、反応後の塩化メチレンを減圧蒸留した有機相との重量を比較することにより算出した。
50mlナスフラスコにソルビトール0.2020gとイオン液体[TMPA][TFSA]2.7718g(約2ml)およびp−トルエンスルホン酸0.0093g(ソルビトールに対して5mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて130℃で30分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、200mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を200mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。減圧留去したろ液に30mlの水を加えて溶解し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を水相および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.2052g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、0.3ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収量は0.0364gであり、収率は22%であった。1分子脱水した生成物はそのほとんどが1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールであり、収量は0.0467gであり、収率は26%であった。また、このときのイオン液体回収量は2.5985gで、回収率は94%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.2024gとイオン液体[TMPA][TFSA]2.8017g(約2ml)およびp−トルエンスルホン酸0.0118g(ソルビトールに対して5mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて150℃で10分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、200mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を200mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。減圧留去したろ液に30mlの水を加えて溶解し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を水相および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.2015g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収量は0.0639gであり、収率は39%であった。1分子脱水した生成物はそのほとんどが1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールであり、収量は0.0528gであり、収率は29%であった。また、このときのイオン液体回収量は2.3710gで、回収率は85%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.1954gとイオン液体[TMPA][TFSA]2.3472g(約2ml)およびp−トルエンスルホン酸0.0018g(ソルビトールに対して1mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて180℃で10分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、200mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を200mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。減圧留去したろ液に30mlの水を加えて溶解し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を水相および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.2017g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収量は0.0664gであり、収率は41%であった。1分子脱水した生成物はそのほとんどが1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールであり、収量は0.0336gであり、収率は19%であった。また、このときのイオン液体回収量は2.2727gで、回収率は97%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.2029gとイオン液体[TMPA][TFSA]2.3643g(約2ml)およびp−トルエンスルホン酸0.0018g(ソルビトールに対して1mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて180℃で30分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、200mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を200mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。減圧留去したろ液に30mlの水を加えて溶解し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を水相および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.2061g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収量は0.0704gであり、収率は43%であった。1分子脱水した生成物はそのほとんどが1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールであり、収量は0.0071gであり、収率は4%であった。また、このときのイオン液体回収量は2.2493gで、回収率は95%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.1997gとイオン液体[TMPA][TFSA]2.3829g(約2ml)およびp−トルエンスルホン酸0.0058g(ソルビトールに対して3mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて180℃で10分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、200mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を200mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。減圧留去したろ液に30mlの水を加えて溶解し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を水相および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.2042g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収量は0.0904gであり、収率は56%であった。1分子脱水した生成物はそのほとんどが1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールであり、収量は0.0095gであり、収率は5%であった。また、このときのイオン液体回収量は2.293gで、回収率は96%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.1999gとイオン液体[TMPA][TFSA]2.2827g(約2ml)およびp−トルエンスルホン酸0.0096g(ソルビトールに対して5mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて180℃で30分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、200mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を200mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。減圧留去したろ液に30mlの水を加えて溶解し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を水相および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.2016g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収量は0.0632gであり、収率は39%であった。1分子脱水した生成物はそのほとんどが1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールであり、収量は0.0013gであり、収率は1%であった。また、このときのイオン液体回収量は2.1995gで、回収率は96%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.2066gとイオン液体[TMPA][TFSA]2.9637g(約2ml)およびp−トルエンスルホン酸0.0102g(ソルビトールに対して5mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて200℃で10分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、200mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を200mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。減圧留去したろ液に30mlの水を加えて溶解し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を水相および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.1952g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収量は0.0745gであり、収率は45%であった。1分子脱水した生成物はそのほとんどが1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールであり、収量は0.0084gであり、収率は5%であった。また、このときのイオン液体回収量は2.9088gで、回収率は98%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.20gとイオン液体[TMPA][TFSA]2mlおよびp−トルエンスルホン酸0.0004g(ソルビトールに対して0.2mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて150℃で10分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、500mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を500mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。ブフナーロートに残った固体(黒色固体)は150℃のオーブンで乾燥させ、減圧留去したろ液は30mlの水で抽出し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を固体、水相、および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.01g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収率は3.2mol%で、1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールと2,5−アンヒドロ−d−ソルビトールの合計収率は、34.1mol%であった。また、このときのイオン液体回収率は、97.5%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.20gとイオン液体[TMPA][TFSA]2mlおよびp−トルエンスルホン酸0.0095g(ソルビトールに対して5mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて200℃で5分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、500mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を500mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。ブフナーロートに残った固体(黒色固体)は150℃のオーブンで乾燥させ、減圧留去したろ液は30mlの水で抽出し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を固体、水相、および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.01g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収率は34.2mol%で、1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールと2,5−アンヒドロ−d−ソルビトールの合計収率は、12.8mol%であった。また、このときのイオン液体回収率は、99.4%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.20gとイオン液体[TMPA][TFSA]2mlおよびp−トルエンスルホン酸0.0095g(ソルビトールに対して5mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて200℃で30分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、500mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を500mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。ブフナーロートに残った固体(黒色固体)は150℃のオーブンで乾燥させ、減圧留去したろ液は30mlの水で抽出し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を固体、水相、および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.01g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収率は40.5mol%で、1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールと2,5−アンヒドロ−d−ソルビトールの合計収率は、3.2mol%であった。また、このときのイオン液体回収率は、98.8%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.20gとイオン液体[TMPA][TFSA]2mlおよびp−トルエンスルホン酸0.0095g(ソルビトールに対して5mol%)を混合させマイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて200℃で60分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、500mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を500mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。ブフナーロートに残った固体(黒色固体)は150℃のオーブンで乾燥させ、減圧留去したろ液は30mlの水で抽出し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を固体、水相、および有機相に分離した。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.01g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収率は39.3mol%で、1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールと2,5−アンヒドロ−d−ソルビトールの合計収率は、2.1mol%であった。また、このときのイオン液体回収率は、98.3%であった。
50mlナスフラスコにソルビトール0.20gとイオン液体[TMPA][TFSA]2mlを混合させ、マイクロウェーブ(簡易型マイクロ波反応装置、四国計測社製)を用いて220℃で30分間加熱した。次に反応混合物を塩化メチレンで溶解させ吸引ろ過し、500mlナスフラスコに移して塩化メチレンを減圧留去した。次に塩化メチレンで溶解しなかった反応混合物を、メタノールを加えて溶解させ吸引ろ過し、ろ液を500mlナスフラスコに移してメタノールを減圧留去した。ブフナーロートに残った固体(黒色固体)は150℃のオーブンで乾燥させ、減圧留去したろ液は30mlの水で抽出し、塩化メチレン(30ml×10)で洗浄し、水相側と有機相側それぞれを減圧留去し、反応混合物を固体0.0021g、水相0.1811g、有機相2.5909gに分離して得た。
次に、前記水相に内部標準物質としてフルクトースを0.01g、超純水を10ml加え、フィルターに通した後、HPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収率は0.0mol%で、1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールと2,5−アンヒドロ−d−ソルビトールの合計収率は、10.4mol%であった。また、このときのイオン液体回収率は、100.3%であった。
マイクロウェーブを用いた加熱を250℃で30分間に変えたこと以外は、実施例12と同様にして、実施例13の反応混合物を得た。得られた反応混合物を実施例12と同様に操作することにより、固体0.0039g、水相0.2016g、有機相2.4184gを得た。
水相を実施例12と同様にHPLC(ウォーターズXBridgeAmide3.5μm、4.6×100mm、CH3CN−水75:25、3.0ml/min)で測定したところ、ソルビトールに対するイソソルビドの収率は11.2mol%で、1,5−アンヒドロ−d−ソルビトールと2,5−アンヒドロ−d−ソルビトールの合計収率は、23.7mol%であった。また、このときのイオン液体回収率は、94.2%であった。
Claims (4)
- 反応溶媒としてイオン液体を用いて、これにp−トルエンスルホン酸を添加して、ソルビトールをマイクロウェーブにより100〜300℃に加熱することによって、ソルビトールの脱水反応を行う工程を備えることを特徴とするイソソルビドの製造方法。
- 前記p−トルエンスルホン酸は、ソルビトールに対して、0.5〜10mol%であることを特徴とする請求項1記載のイソソルビドの製造方法。
- 前記加熱時間は、5〜60分であることを特徴とする請求項1又は2記載のイソソルビドの製造方法。
- 請求項1乃至3いずれか記載の製造方法によってイソソルビドを製造した後に、イオン液体を回収し、再利用することを特徴とするイオン液体のリサイクル方法。
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