JP6242179B2 - 透明洗浄剤用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は透明洗浄剤用組成物に関する。
洗浄剤に配合されている洗浄成分としては、優れた洗浄力を有し、且つ、洗浄後のさっぱりとした使用感が得られることから、高級脂肪酸塩が汎用されている。また、洗浄剤の剤型も固形状、液状、乳液状、クリーム状、半固形状などの様々な形態で用いられている。
このような洗浄剤の中には、洗浄中の使用感、並びに洗浄後のさっぱり感をより高めるため、タルク、酸化チタン、マイカ、シリカ、ポリエチレン末、ヒドロキシアパタイトなどの適度なスクラブ効果を有する水不溶性粉体が配合されている。また、このような水不溶性粉体は、透明な組成物の外観の美しさを付与するためにも配合されている。
これまで、洗浄剤の組成物中において、上記した水不溶性粉体を安定に配合させ、且つ均一分散させるために種々の陰イオン性の増粘剤が用いられている。水不溶性粉体を安定に配合する具体的な試みとしては、例えば、界面活性剤と、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と、水不溶性成分とを含む透明洗浄剤組成物(例えば、特許文献1を参照)、脂肪酸塩と、アクリル酸アルキルコポリマーと、スクラブ剤とを含む皮膚洗浄料(例えば、特許文献2を参照)、高級脂肪酸塩と、特定の架橋ポリマーと、水不溶性粉末とを含む洗浄剤組成物(例えば、特許文献3を参照)などが提案されている。
上記試みにより、ある程度水不溶性粉体を組成物中に安定配合することはできるものの、高級脂肪酸塩などの塩類を多量に含む組成物では、陰イオン性の増粘剤の増粘効果が著しく低下してしまい、水不溶性粉体を均一に分散させることができないといった問題がある。そのため、高級脂肪酸塩を含む洗浄剤では、組成物中に塩にしていない未中和の高級脂肪酸を残してクリーム状の剤型とすることで粘度維持を図り、水不溶性粉体の分散性を担保するといった試みがなされている。
しかしながら、組成物中に塩にしていない未中和の高級脂肪酸を残すといった試みでは、組成物の性状が不透明となってしまい、審美性に優れた透明の組成物を調製することが非常に困難である。また、流動性が著しく低下し、液状と表現できる外観を失う上、使用できる包材が限定されるといった欠点がある。そのため、洗浄成分として高級脂肪酸塩を配合した透明、且つ流動性を有する洗浄剤用組成物において、水不溶性粉体を安定、且つ均一に配合させる技術提案が急がれる。
特開平11−172296号公報 特開2007−126396号公報 特開2011−162708号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、透明性を維持したまま、水不溶性粉体を流動性のある組成物中で均一に分散配合することができ、優れた保存安定性を有するとともに、高級脂肪酸塩配合洗浄剤特有の優れた洗浄力と洗浄後のさっぱりとした使用感が得られる透明洗浄剤用組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕成分(A):中和率が100%である高級脂肪酸塩、成分(B):両性界面活性剤、成分(C):(メタ)アクリル酸をモノマー成分として含む陰イオン性増粘剤、成分(D):非イオン性増粘剤および/又は酸性多糖増粘剤、並びに成分(E):水不溶性体を含み、前記成分(A)の含有量が3質量%以上、20質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が2質量%以上、4質量%以下であり、常温での粘度が4,000mPa・s以下であることを特徴とする透明洗浄剤用組成物、
〔2〕前記成分(B)がアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤および/又はアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤である前記〔1〕に記載の透明洗浄剤用組成物、
〔3〕前記成分(C)が下記成分(C1)および下記成分(C2)から選ばれたポリマーである前記〔1〕又は〔2〕に記載の透明洗浄剤用組成物、
成分(C1):必須のモノマー成分として、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれた2以上のモノマーを用いて得られるポリマー
成分(C2):必須のモノマー成分として、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれたモノマーと、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル、イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびネオデカン酸ビニルから選ばれたモノマーとを用いて得られるポリマー
〔4〕前記成分(D)がヒドロキシエチルセルロースおよび/又はキサンタンガムである前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載の透明洗浄剤用組成物
に関する。
本発明の透明洗浄剤用組成物は、透明性、且つ流動性を維持したまま、水不溶性粉体を組成物中で均一に分散配合することができ、優れた保存安定性を有するといった効果を奏する。また、本発明の透明洗浄剤用組成物は、高級脂肪酸塩配合洗浄剤特有の優れた洗浄力と洗浄後のさっぱりとした使用感が得られるといった効果を奏する。
本発明の透明洗浄剤用組成物は、成分(A):中和率が100%である高級脂肪酸塩、成分(B):両性界面活性剤、成分(C):(メタ)アクリル酸をモノマー成分として含む陰イオン性増粘剤、成分(D):非イオン性増粘剤および/又は酸性多糖増粘剤、並びに成分(E):水不溶性体を含み、前記成分(A)の含有量が3質量%以上、20質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が2質量%以上、4質量%以下であり、常温での粘度が4,000mPa・s以下であることを特徴とする。
成分(A)の高級脂肪酸塩を構成する脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸などの炭素数12〜22の高級脂肪酸;オリーブ油、ヤシ油、パーム油、綿実油などの植物性油脂;魚油、牛脂などの動物性油脂などが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。好適な成分(A)としては、洗浄力および起泡力の観点から、炭素数12〜22の高級脂肪酸塩を用いることが好ましく、中でも、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩を用いることがより好ましい。本発明においては、透明性を維持する観点から、少なくともラウリン酸塩を用いることが好ましい。
また、高級脂肪酸塩の塩としては、高級脂肪酸をアルカリ剤でケン化、又は中和した、アルカリ金属塩や有機アミン塩などを例示することができる。用いられるアルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機アルカリ;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの有機アルカリなどが挙げられる。使用するアルカリ剤としては、材料入手の容易性および取り扱いの簡便性の観点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを用いることが好ましい。
本発明の透明洗浄剤用組成物に高級脂肪酸塩を含有させるには、高級脂肪酸とアルカリ剤を予め高級脂肪酸塩として調製後に配合しても良く、また、高級脂肪酸とアルカリ剤とを配合して組成物中で高級脂肪酸塩としても良い。本発明においては、組成物を透明とする観点から、高級脂肪酸をアルカリ剤により100%中和した高級脂肪酸塩を用いる。
成分(A)の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、優れた洗浄力と洗浄後のさっぱりとした使用感を付与する観点から、組成物中、3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上である。また、保存安定性の観点から、20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。これらの観点から、成分(A)の含有量は、3〜20質量%であり、より好ましくは5〜15質量%である。
成分(B)の両性界面活性剤としては、例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルフォベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウム型ベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。好適な成分(B)としては、保存安定性の観点から、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤を用いることが好ましい。
具体的なアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。また、具体的なアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
成分(B)の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、泡立ちの観点から、組成物中、0.5質量%以上が好ましく、より好ましくは1質量%以上である。また、保存安定性の観点から、10質量%以下が好ましく、より好ましくは5質量%以下である。これらの観点から、成分(B)の含有量は、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%である。
成分(C)の(メタ)アクリル酸をモノマー成分として含む陰イオン性増粘剤としては、例えば、下記成分(C1)および下記成分(C2)から選ばれたポリマーが挙げられる。成分(C1)は、必須のモノマー成分として、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれた2以上のモノマーを用いて得られるポリマーである。成分(C2)は、必須のモノマー成分として、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれたモノマーと、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテル、イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびネオデカン酸ビニルから選ばれたモノマーとを用いて得られるポリマーである。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」および「メタクリル酸」の双方、若しくは何れか一方を意味する。
具体的な成分(C1)としては、例えば、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.60〜61)で「ACRYLATES COPOLYMER(アクリレーツコポリマー)」と表記される化合物が挙げられる。
上記成分(C1)の市販品としては、例えば、ダウケミカル社製、商品名「アキュリン33」、商品名「アキュリン33A」などが挙げられる。
上記成分(C1)は、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、上記成分(C1)を中和するのに充分な量であり、上記成分(C1)の使用量に応じて適宜配合すれば良い。
具体的な成分(C2)としては、例えば、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.66〜67)で「ACRYLATES/STEARETH−20 METHACRYLATE COPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.67)で「ACRYLATES/STEARETH−20 METHACRYLATE CROSSPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.57)で「ACRYLATES/BEHENETH−25 METHACRYLATE COPOLYMER((アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.68〜69)で「ACRYLATES/VINYL NEODECANOATE CROSSPOLYMER((アクリレーツ/ネオデカン酸ビニル)クロスポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.66)で「ACRYLATES/STEARETH−20 ITACONATE COPOLYMER((アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー)」と表記される化合物;INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第14版,第1巻,CTFA,2012年,p.60)で「ACRYLATES/CETETH−20 ITACONATE COPOLYMER((アクリレーツ/イタコン酸セテス−20)コポリマー)」と表記される化合物が挙げられる。これら成分(C2)は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。
上記成分(C2)の市販品としては、例えば、ダウケミカル社製、商品名「アキュリン22」、商品名「アキュリン88」、商品名「アキュリン28」および商品名「アキュリン38」;アクゾノーベル社製、商品名「STRUCTURE 2001」および商品名「STRUCTURE 3001」などが挙げられる。
上記成分(C2)は、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、上記成分(C2)を中和するのに充分な量であり、上記成分(C2)の使用量に応じて適宜配合すれば良い。
成分(C)の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、後述する成分(E)の均一な分散状態を維持する観点から、組成物中、2質量%以上であり、より好ましくは2.5質量%以上である。また、保存安定性の観点から、4質量%以下であり、より好ましくは3.5質量%以下である。これらの観点から、成分(C)の含有量は、2〜4質量%であり、より好ましくは2.5〜3.5質量%である。
成分(D)の非イオン性増粘剤としては、例えば、寒天などの増粘性海藻抽出物;グアーガム、デキストリン、ローカストビーンガム、タラガムなどの増粘性種子粘質物;プルラン、デキストラン、シクロデキストリンなどの増粘性産生粘質物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの増粘性セルロース化合物などが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。好適な非イオン性増粘剤としては、保存安定性の観点から、増粘性セルロース化合物を用いることが好ましく、中でも、後述する成分(E)の均一な分散状態を維持する観点から、ヒドロキシエチルセルロースを用いることがより好ましい。
また、成分(D)の酸性多糖増粘剤としては、例えば、グルコース、マンノース、ラムノース、アガロース、ラクトース、ラムノース、ガラクトース、アラビノース、キシロースなどの単糖類の1種又は2種以上と、グルクロン酸、ガラクツロン酸、ピルビン酸、ウロン酸などの酸の1種又は2種以上とが主成分として構成されてなる酸性の多糖増粘剤、具体的には、キサンタンガム、ジェランガム、寒天、カラヤガム、ガッティガム、アラビアガムなどが挙げられる。本発明においては、グルロン酸と、マンヌロン酸がピラノース型で1,4−グリコシド結合した構造を有するアルギン酸のナトリウム塩、N−アセチルグルコサミンと、グルクロン酸の二糖単位が連結した構造を有するヒアルロン酸のナトリウム塩などの酸性多糖増粘剤も用いることができる。これら成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。好適な酸性多糖増粘剤としては、後述する成分(E)の均一な分散状態を維持する観点から、キサンタンガムを用いることが好ましい。
成分(D)の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、後述する成分(E)の均一な分散状態を維持する観点から、組成物中、0.05質量%以上が好ましく、より好ましくは0.1質量%以上である。また、保存安定性の観点から、1質量%以下が好ましく、より好ましくは0.5質量%以下である。これらの観点から、成分(D)の含有量は、好ましくは0.05〜1質量%、より好ましくは0.1〜0.5質量%である。
成分(E)の水不溶性体としては、適度なスクラブ効果を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ポリエチレン末、ポリプロピレン末、ヒドロキシアパタイト、タルク、シリコーンパウダー、シリカ、マイカ、酸化チタンなどが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いても良く、2種以上を適宜組み合わせて用いても良い。好適な成分(E)としては、洗浄時の肌上での感触に優れる観点から、ポリエチレン末、ヒドロキシアパタイト、タルクを用いることが好ましい。
用いられる成分(E)の粒径は、特に限定されないが、適度なスクラブ効果を発揮させる観点から、1μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましい。また、刺激の観点から、1,000μm以下であることが好ましく、800μm以下であることがより好ましい。
成分(E)の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、通常、適度なスクラブ効果を発揮させる観点から、組成物中、1質量%以上が好ましく、より好ましくは2質量%以上である。また、刺激の観点から、20質量%以下が好ましく、より好ましくは10質量%以下である。これらの観点から、成分(E)の含有量は、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは2〜10質量%である。
本発明に係る透明洗浄剤用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記に記した成分の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどの多価アルコール;l−メントール、カンファなどの清涼剤;エタノール、抗酸化剤、金属封鎖剤、シリコーン類、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、各種香料、防腐剤、水などを目的に応じて適宜配合しても良い。
本発明における「透明」とは、直径1cmの円環状の透明なガラス容器内に洗浄剤用組成物を入れたときに、ガラス容器を介して背景を目視できることを言う。なお、「透明」には、半透明も含まれる。
本発明の透明洗浄剤用組成物の粘度は、包材からの吐出容易性の観点から、常温で1,000mPa・s以上、4,000mPa・s以下であり、より好ましくは1,500mPa・s以上、3,000mPa・s以下である。尚、本発明でいう「常温」とは、1〜30℃の範囲を言う。
本発明に係る透明洗浄剤用組成物は、シャンプー、ボディシャンプー、ハンドソープ、洗顔料などに好ましく用いることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り「質量%」を表す。また、配合成分は全て純分に換算した。
(試料の調製)
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜6および比較例1〜6の洗浄剤用組成物を調製し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
(試験例1:透明性の持続の評価)
各実施例および各比較例で得られた洗浄剤用組成物を、直径1cmの円環状の透明なガラス容器内に充填し、40℃、湿度60%の恒温恒湿室内にそれぞれ4週間保管した。充填直後の透明性と、4週間保管後の透明性をそれぞれ目視観察して、以下の評価基準に従って目視評価した。
<透明性の持続の評価基準>
○(良好):充填直後からの透明性を維持している
△(不十分):充填直後は透明であったが、4週間後は不透明であった
×(不良):充填直後から不透明である
各実施例および各比較例で得られた洗浄剤用組成物を、直径1cmの円環状の透明なガラス容器内に充填し、40℃、湿度60%の恒温恒湿室内にそれぞれ4週間保管した。充填直後の体の分散性と、4週間保管後の体の分散性をそれぞれ目視観察して、以下の評価基準に従って目視評価した。

<均一分散性の評価基準>
○(良好):充填直後の分散性を維持している
△(不十分):充填直後は均一に分散していたが、4週間後は凝集が認められた
×(不良):充填直後から凝集が認められる
(試験例3:洗浄力の評価)
男性官能評価パネル20名により、各実施例および各比較例で得られた洗浄剤用組成物を入浴時にボディシャンプーの形態で実際に使用してもらい、「洗浄力」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<洗浄力の評価基準>
○(良好):20名中16名以上が洗浄力に優れると回答
△(不十分):20名中10〜15名が洗浄力に優れると回答
×(不良):20名中9名以下が洗浄力に優れると回答
(試験例4:さっぱり感の評価)
同評価パネル20により、試験例3の評価後、温水で洗い流しを行ってもらい、タオルドライ後の「さっぱり感」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<さっぱり感の評価基準>
○(良好):20名中16名以上が洗浄後のさっぱり感に優れると回答
△(不十分):20名中10〜15名が洗浄後のさっぱり感に優れると回答
×(不良):20名中9名以下が洗浄後のさっぱり感に優れると回答
Figure 0006242179
Figure 0006242179
表1および表2の結果から、各実施例の洗浄剤用組成物は、各比較例のものと対比して、透明性を維持したまま、水不溶性粉体を流動性のある組成物中で均一に分散配合することができ、優れた保存安定性を有するとともに、高級脂肪酸塩配合洗浄剤特有の洗浄力と洗浄後のさっぱり感に優れた効果を奏していることが分かる。

Claims (2)

  1. 下記成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、並びに成分(E)を含み、前記成分(A)の含有量が3質量%以上、20質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が2質量%以上、4質量%以下であり、常温での粘度が4,000mPa・s以下であることを特徴とする透明洗浄剤用組成物。
    成分(A):中和率が100%である高級脂肪酸塩
    成分(B):両性界面活性剤
    成分(C):アクリレーツコポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー、(アクリレーツ/ネオデカン酸ビニル)クロスポリマー、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマーおよび(アクリレーツ/イタコン酸セテス−20)コポリマーから選ばれた陰イオン性増粘剤
    成分(D):ヒドロキシエチルセルロースおよび/又はキサンタンガム
    成分(E):ポリエチレン末、ヒドロキシアパタイトおよびタルクから選ばれた水不溶性
  2. 前記成分(B)がアミドプロピルベタイン型両性界面活性剤および/又はアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤である請求項1に記載の透明洗浄剤用組成物。
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