JP6242130B2 - 超音波送信装置及び超音波送信方法 - Google Patents

超音波送信装置及び超音波送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、水中で超音波の送受信を行って物体の探知を行う技術に関する。
水中の物体を探知する装置として、超音波を利用して物体を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の技術では、複数の無指向性送波子を円環状に配置して送波アレイを構成する。そして、搬送波発振器から出力した超音波を、各送波子ごとに設けた位相変調回路と波形生成回路で位相変調した後に、各出力回路で増幅して各送波子から出力される。送波アレイを構成する複数の送波子は、それぞれが出力回路と位相変調回路及び波形生成回路を備えている。
特許第2772647号公報
任意の方向で、より遠方の物体を検知するためには、出力回路及び電源回路を増強する必要が生じる。ここで、複数の送波アレイは、それぞれ出力回路を備えているため、出力回路を構成する増幅器の回路規模や実装部品が大形化すると、複数の出力回路と位相変調回路及び波形生成回路で構成された送波アレイを収容する水密構造の筐体が大形化する、という問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、任意の方向に送波する超音波の出力を増大しながらも装置の大形化を抑制することを目的とする。
本発明は、複数の送波器を環状に配置して超音波信号を送波する超音波送信装置であって、前記複数の送波器は、環状に配置された複数の第1の送波器で構成された第1の送波器アレイと、環状に配置された複数の第2の送波器で構成されて、前記第1の送波器の下方に前記第2の送波器を配置した第2の送波器アレイと、を含み、前記超音波信号を生成する送信波生成部と、前記複数の送波器と前記送信波生成部とを選択的に接続する複数の第1のスイッチと、上下に配置された前記第1の送波器と前記第2の送波器の間をそれぞれ接続可能な複数の第2のスイッチと、入力された指令を前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチへ出力するスイッチ選択部と、前記超音波信号を送波する方位を受け付けて、前記方位に対応する前記送波器を選択し、当該選択された送波器と前記送信波生成部とを接続する指令を前記スイッチ選択部に出力し、前記送信波生成部に超音波信号の出力を指令する制御部と、を備え、前記制御部は、異常を検出すると、前記複数の第2のスイッチを閉じ、上下方向の角度を受け付けると、前記上下方向の角度に応じた位相差の時間を演算し、前記複数の第2のスイッチを開放して、前記第1の送波器に対して所定の超音波信号を出力するよう指令し、前記位相差の時間後に、前記第2の送波器に対して所定の超音波信号を出力するよう指令する
したがって、本発明は、スイッチを介して1以上の送波器へ超音波信号を送信することで、任意の方向に送波する超音波の出力を増大しながらも装置の大形化を抑制することができる。
本発明の第1の実施例を示し、水中音響機器の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施例を示し、送波器アレイの一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例を示し、送波器選択テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施例を示し、送波器アレイの平面図の一例である。 本発明の第1の実施例を示し、制御装置で行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例を示し、整合部選択テーブルの一例を示す図である。 本発明の第3の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施例を示し、送波アレイの一例を示す斜視図である。 本発明の第4の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施例を示し、送波器の出力と時刻の関係を示すグラフである。 本発明の第6の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施例を示し、送波器選択テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示し、超音波送受装置の一例を示す概略図である。超音波送受装置は、船舶500の船体底部に搭載される水中音響機器400と、船舶500側に配置される制御装置で構成される。
水中音響機器400は、円柱状の水密筐体を有し、水密筐体の円周上の表面に送波器アレイと受波器アレイとを備える。超音波送受装置の水中音響機器400は、送波器アレイから超音波を出力し、被検知物体600からの反射波を受波アレイで検知し、送波から受波までの時間に基づいて被検知物体600までの距離を計測する。
図2は、本発明の第1の実施形態を示し、送波器アレイ10の一例を示す斜視図である。送波器アレイ10は、複数(n個)の板状の送波器1−1〜1−nを、円筒状に配置して構成される。そして、送波器アレイ10は、図1に示した水中音響機器400の円柱状の水密筐体の側面となる円周上に配置される。
なお、図示はしないが、受波器アレイも送波器アレイ10と同様に構成されて、水中音響機器400の円周上に配置される。本発明の送波器アレイ10は、複数の送波器1−1〜1−nが、後述するように、スイッチ部を介してひとつの送信波生成部に接続される。なお、以下では、送波器の総称を符号1で表す。
また、図2においては、板状の送波器1−1〜1−nを、円筒状に配置する例を示したが、円筒や円環に限定されるものではなく、水中音響機器400の筐体の水平方向の断面形状等に応じて送波器1を配置すれば良い。また、送波器1の形状は、板状に限定されるものではなく、直方体や円柱などの任意の形状で構成することができる。
図3は、本発明の第1の実施形態を示し、超音波送受装置を構成する超音波送信装置の一例を示すブロック図である。なお、超音波送受装置は、超音波送信装置と超音波受信装置から構成され、超音波受信装置については、周知または公知の技術を適用すれば良いので、本実施例では詳述しない。
超音波送信装置は、制御装置100と、送信する超音波を生成する送信波生成部11と、送波器アレイ10と、超音波を出力する送波器1−1〜1−nを選択するスイッチ部9と、入力装置及び出力装置を備えた端末12と、を主体に構成される。
制御装置100は、演算処理を行うプロセッサ110と、プログラムやデータを格納するメモリ120と、指令の入力や演算結果の出力を行う端末12と接続するインターフェース130と、送信波生成部11及びスイッチ部9に接続されるインターフェース140と、を含む。
送波器アレイ10の送波器1−1〜1−nは、スイッチ部9の要素である複数の9スイッチ9−1〜9−nにそれぞれ接続される。そして、スイッチ部9はひとつの送信波生成部11に接続される。スイッチ部9は、送信波生成部11が出力する超音波信号を、スイッチ9−1〜9−nを介して送波器1−1〜1−nにそれぞれ出力する。スイッチ部9は、インターフェース140を介して接続された制御装置100からの指令に応じて開閉するスイッチ9−1〜9−nを選択する。
送信波生成部11は、ひとつの波形生成部4と、ひとつの電力増幅器6と、ひとつの電力整合部7と、電力増幅器6に電力を供給する高圧電源5とを含む。波形生成部4では制御装置100からの指令に基づいて、予め設定された超音波信号を生成する。電力増幅器6では波形生成部4で生成された超音波信号を増幅する。電力整合部7では、電力増幅器6で増幅された超音波信号を送波器アレイ10のインピーダンスに整合させる。
図3に示す制御装置100のメモリ120には、送信波生成部11、スイッチ部9及び送波器アレイ10を制御する制御部200と、送波器1−1〜1−nの位置関係を示す送波器選択テーブル230が格納される。
図3に示す制御部200は、例えば、制御プログラムで構成され、メモリ120にロードされてからプロセッサ110によって実行される。なお、制御装置100は、ストレージ装置(図示省略)を有していても良く、制御プログラムをこのストレージ装置からメモリ120へロードするようにしてもよい。制御部200は、スイッチ部9を制御するスイッチ制御モジュール210と、超音波信号の送信を制御する送信制御モジュール220と、を含む。
スイッチ制御モジュール210は、端末12で受け付けた送波する方位(送信指示方位)及び角度範囲から、投入するスイッチ9−1〜9−nと、開放するスイッチ9−1〜9−nを決定し、スイッチ部9に指令する。送信制御モジュール220は、送信波生成部11を制御してスイッチ部9へ超音波信号を出力する。
制御部200の各機能を実現するプログラム、テーブル等の情報は、図示しないストレージサブシステムや不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
ここで、超音波送信装置は、端末12を船舶500側に設置し、制御装置100と、送信波生成部11と、スイッチ部9及び送波器アレイ10を水中音響機器400に収容する。なお、制御装置100及び送信波生成部11の高圧電源5については船舶500側に設置しても良い。
図4は、送波器選択テーブル230の一例を示す図である。送波器選択テーブル230は、送波器アレイ10の基準位置からの円周方向の位置を格納する角度2301と、当該角度に対応する送波器1−1〜1−nの識別子を格納する送波器番号2302からひとつのエントリが構成される。図5で示したように、送波器アレイ10の基準位置を送波器1−1とし、送波器1の数をn=12とした例では、角度2301が30°変化すると、送波器番号2302が変化する。この例では、n=12であるので、送波器番号2302=「#1」に対応する送波器1−1の幅方向の中心が水平面内の0°で、送波器1−1の幅方向の両端が+15°と−15°(345°)に対応する。そして、送波器番号2302=「#2」に対応する送波器1−2の幅方向の中心が、「#1」から水平面内で30°の位置にあることを示す。なお、制御装置100は、送波器1−1〜1−nが超音波を出力可能な角度範囲よりも小さな角度範囲で制御しても良い。例えば、送波器1−1がカバーする角度範囲を346°〜15°とし、送波器1−2がカバーする角度範囲を16°〜45°とすることができる。あるいは、送波器1−1〜1−nの幅方向の両端の角度が指定されたときには、当該角度をカバーする隣り合う送波器1も選択するようにしてもよい。
図6は、超音波送信装置の制御装置100の制御部200で行われる処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、制御装置100が端末12から超音波信号を送信する送信指示方位と角度範囲を受け付けたときに実行される。
制御装置100は、端末12から船舶500の針路を基準とする送信指示方位と角度範囲を受け付ける(S1)。送信指示方位は、例えば、船首(針路)方向を0°とし、右舷真横を90°として、針路を基準とする相対的な方位(または角度)で表す。本実施例では、送信指示方位に対して磁方位(または真方位)を絶対方位とする。なお、送波器1−1〜1−nのうちのひとつを選択する場合には、角度範囲を指定しなくても良い。
次に、制御装置100は、送信方位に対応する送波器1−1〜1−nを、送波器選択テーブル230を参照して決定する(S2)。送信指示方位が90°に対応する送波器1は、送波器選択テーブル230より#4となり、送波器1−4が、送信方位に対応する送波器1として選択される。
さらに、制御装置100は、角度範囲が指定されている場合には、船舶500の針路からの角度が90°に角度範囲を加算した値で、送波器1−1〜1−nを選択する。例えば、角度範囲が40°であれば、送信方位を中心として、+20°〜−20°の角度範囲の送波器1−1〜1−nを送波器選択テーブル230から選択する。この例では、送波器番号2302=#3、#5(1−3,1−5)が選択される。
制御装置100は、上記ステップS4で選択した送波器1−3,1−5に対応するスイッチ9−3、9−5を閉じるようスイッチ部9に指令する(S3)。スイッチ部9は、指令されたスイッチ9−3〜9−5を閉じて、送波器1−3〜1−5を送信波生成部11に接続させる。
制御装置100は、送信波生成部11に超音波信号を出力するよう指令する(S4)。指令を受けた送信波生成部11は、波形生成部4が所定の超音波信号を生成し、電力増幅器6で超音波信号を増幅する。そして、電力整合部7で送波器アレイ10のインピーダンスに整合させた超音波信号をスイッチ9−3〜9−5を介して送波器1−3〜1−5から送波する。
以上の処理により、ひとつの送信波生成部11の出力を、スイッチ9−1〜9−nを介して1以上の送波器1−1〜1−nへ超音波信号を送信することで、任意の方向で超音波の出力を増大しながらも装置の大形化を抑制することができる。すなわち、電力増幅器6の出力を従来例よりも増大し、送波器1−1〜1−nのうちのひとつから超音波信号を出力した場合、ひとつの送波器1から送波する超音波の出力は前記従来例よりも増大される。そして、本発明の超音波送信装置では、ひとつの送信波生成部11を水中音響機器400の筐体に収容すれば良いので、前記従来例のように送波器1−1〜1−nと1対1で複数の増幅器を設ける必要がなくなって、電力増幅器6の出力を増大しても筐体の大形化を防ぎながら、任意の方向に送波する超音波の出力を増大させることができるのである。
図7は、本発明の第2の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。制御装置100は、1以上の送波器1−1〜1−nを同時に選択し、超音波信号を送波することができる。複数の送波器1を使用する場合、送波器1−1〜1−nの全体(送波器アレイ10全体)のインピーダンスは変化する。
実施例2の送信波生成部11Aでは、インピーダンスの異なる複数種の電力整合部7−1〜7−nと、電力整合部7−1〜7−nを選択するスイッチ部13を備えて、超音波信号を出力する送波器1の数に応じてインピーダンスを最適化する。このため、制御装置100のメモリ120には、図8で示すように、電力整合部7−1〜7−nのそれぞれのインピーダンスを格納した整合部選択テーブル240を備える。その他の構成は、実施例1と同様である。
図8は、整合部選択テーブル240の一例を示す図である。整合部選択テーブル240は、インピーダンスを格納するインピーダンス2401と、電力整合部7−1〜7−nの識別子を格納する電力整合部番号2402からひとつのエントリが構成される。
制御装置100は、超音波信号を送波する際に、使用する送波器1−1〜1−nの数から送波器アレイ10のインピーダンスを演算する。そして、制御装置100は、演算したインピーダンスと一致または近似する図8の整合部選択テーブル240のインピーダンス2401を選択し、選択したインピーダンス2401に対応する電力整合部7−1〜7−n(#1〜#n)を選択する。そして、制御装置100は、選択した電力整合部7−1〜7−nのスイッチ13−1〜13−nを閉じるようにスイッチ部13に指令する。なお、この処理は、図6に示したステップS4で実行すれば良い。
以上の処理により、複数の送波器1−1〜1−nで超音波信号を出力する場合、送波器アレイ10の全体のインピーダンスを演算し、このインピーダンスに近似又は一致する整合部選択テーブル240の電力整合部7−1〜7−nを使用するので、超音波信号を効率よく出力することが可能となる。なお、スイッチ部13で複数の電力整合部7−1〜7−nを組み合わせて使用するようにしても良い。
図9は、本発明の第3の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。実施例3では、前記実施例1の電力整合部7とスイッチ部9との間に電圧電流検出部15を設け、電力増幅器6から出力された超音波信号の電圧及び電流を検出し、検出した電圧及び電流に応じて高圧電源5が電力増幅器6に供給する電圧を変更する電圧制御部14を備えたものである。その他の構成は前記実施例1と同様である。
スイッチ部9は、任意の数のスイッチ9−1〜9−nを短絡させて、所望の送波器1−1〜1−nを駆動することができる。短絡させるスイッチ9−1〜9−nの数に応じて送波器アレイ10のインピーダンスは変化し、送波器アレイ10に入力される電流が変化する。
そこで、電圧電流検出部15でスイッチ部9を介して送波器アレイ10へ入力される電圧と電流を検出してインピーダンスを算出する。そして、電圧制御部14は、算出されたインピーダンスに基づいて最適な電圧を算出し、当該電圧を電力増幅器6へ供給するように高圧電源5の電圧を制御する。
以上の構成により、複数の送波器1−1〜1−nで超音波信号を出力する場合、送波器アレイ10へ入力される電圧及び電流からインピーダンスを演算し、このインピーダンスに適合する電圧を電力増幅器6に供給して超音波信号を出力することが可能となる。この例では、複数の送波器1を選択した場合でも、1つの送波器1を選択した場合と同等の出力を得ることが可能となる。これにより、使用する送波器1の数に係わらず、一定の距離内の物体を探知することが可能となる。
図10は、本発明の第4の実施例を示し、送波アレイの一例を示す斜視図である。本実施例4の送波器アレイは、実施例1の図2に示した送波器アレイ10の軸方向の下段(下方または水深の増大方向)に、同一の構成の送波器アレイを配置し、水平面内の同一の角度に上下2段の送波器を円環状に配置したものである。
図中上段の円環を構成する送波器を1a−1〜1a−nで示し、上段の送波器アレイ10Aとする。図中下段の円環を構成する送波器を1b−1〜1b−nで示し、下段の送波器アレイ10Bとする。
図11は、本発明の第4の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。実施例4の超音波送信装置は、実施例2に示した送信波生成部11Aとスイッチ部9を、上段の送波器アレイ10Aと下段の送波器アレイ10Bにそれぞれ設け、上段の送波器アレイ10Aと下段の送波器アレイ10Bをスイッチ17で接続可能にし、各スイッチへの指令をスイッチ選択部16で切り換え可能にしたものである。
上段の送波器アレイ10Aはスイッチ部9aに接続され、スイッチ部9aには送信波生成部11A−1からの超音波信号が入力される。なお、送信波生成部11A−1では実施例2で示したように、複数の電力整合部7−1〜7−nを備えてインピーダンスの整合を行う。なお、スイッチ部9aは、スイッチ9−1〜9−nを有し、送波器1a−1〜1a−nにそれぞれ接続される。
下段の送波器アレイ10Bはスイッチ部9bに接続され、スイッチ部9bには送信波生成部11A−2からの超音波信号が入力される。なお、送信波生成部11A−2では実施例2で示したように、複数の電力整合部7−1〜7−nを備えてインピーダンスの整合を行う。なお、スイッチ部9bには、スイッチ9−1〜9−nを有し、送波器1b−1〜1b−nにそれぞれ接続される。
スイッチ選択部16は、制御装置100からのスイッチ9−1〜9−nの選択信号を、スイッチ部9aまたはスイッチ部9bの一方に出力する。また、スイッチ17は、上段の送波器アレイ10Aの送波器1a−1〜1a−nと、下段の送波器アレイ10Bの送波器1b−1〜1b−nを上下方向でそれぞれ接続する複数のスイッチを含む。
上段の送波器アレイ10Aまたは下段の送波器アレイ10Bの何れかが故障すると、制御装置100がスイッチ選択部16に指令してスイッチ17を閉じる。なお、この指令は端末12等から所定の入力を受け付けたときに送信される。なお、制御部200が送波器アレイ10A、10Bの自己診断を行う場合では、制御部200が異常を検知したときに発生する信号またはメッセージを所定の入力としてもよい。
スイッチ17を閉じると、上段の送波器1a−1〜1a−nと下段の送波器1b−1〜1b−nがそれぞれ接続される。したがって、各角度毎に上下2段の送波器アレイ10Aと送波器アレイ10Bがひとつの送波器として機能する。
これにより、上段または下段の送波器の一方が故障しても、他方の送波器で超音波信号の送波を継続することが可能となって、冗長性を確保することができる。
なお、本実施例4では、実施例2と同様の電力整合部7−1〜7−nを用いる例を示したが、実施例3に示した送信波生成部11Bを用いるようにしてもよい。
また、送波器アレイ10A、10B毎に送信波生成部11A−1、11A−2を設けたが、ひとつの送信波生成部11Aから複数の送波器アレイ10A、10Bに超音波信号を供給しても良い。
図12は、本発明の第5の実施例を示し、送波器アレイ10Aの出力と送波器アレイ10Bの出力と時刻の関係を示すグラフである。本実施例5では、前記実施例4の上段の送波器アレイ10Aと下段の送波器アレイ10Bから位相差を設けた超音波信号を出力することで、超音波信号を送波器アレイの所望の上下方向に向けて送波するものである。その他の構成は、図11に示した前記実施例4と同様である。
この場合、スイッチ17はオフに設定され、スイッチ部9a、9bには、同一の角度の送波器に対応するスイッチ9−1〜9−nを閉じる指令が制御装置100からスイッチ選択部16へ指令される。ここでは、角度=0°の送波器1a−1と、送波器1b−1が選択された例を示す。
制御装置100は、端末12から送信指示方位と上下方向の角度を受け付ける。制御装置100は、受け付けた上下方向の角度に応じた所定の時間Δtを演算する。そして、制御装置100は、上段の送波器1a−1の送信波生成部11Aに対して所定の超音波信号を出力するよう指令する。そして、演算した所定の時間Δt後(または前)に、下段の送波器1b−1の送信波生成部11A−2に対して所定の超音波信号を出力するよう指令する。
これにより、図12で示すように、時間Δtの位相差を有する超音波信号が上下に配置した送波器1a−1、1b−1から出力され、位相差に応じて送波される超音波の合成波を所望の角度で上下方向(深度方向)に振ることが可能となる。なお、位相差による送波の中心方向を上下方向に変化させる制御については、公知または周知の技術を用いればよく、例えば、特開平10−90395号公報の技術を利用しても良い。
図13は、本発明の第6の実施例を示し、超音波送信装置の一例を示すブロック図である。また、図14は、第6の実施例を示し、送波器選択テーブルの一例を示す図である。
第6の実施例では、図10に示した上下に重ねた送波器アレイ10A、10Bを用い、図11に示したスイッチ部9a、9b、スイッチ選択部16、スイッチ17をクロスバスイッチ9cに置き換え、メモリ120に格納する送波器選択テーブルを230Aに置き換えたもので、その他は前記実施例4と同様である。
まず、図14の送波器選択テーブル230Aは、送波器アレイの基準位置からの円周方向の位置を格納する角度2301と、上段の送波器1a−1〜1a−nの識別子を格納する送波器番号2302と、上段の送波器1a−1〜1a−nの利用の可否を格納する利用可否2303と、下段の送波器1b−1〜1b−nの識別子を格納する送波器番号2304と、上段の送波器1b−1〜1b−nの利用の可否を格納する利用可否2305と、からひとつのエントリが構成される。
利用可否2303、2305が「可」であれば使用可能であり、「否」であれば使用できないことを示す。利用可否2303、2305は、端末12から設定することができる。
制御装置100は、送波器アレイの角度が決定すると、送波器選択テーブル230Aを参照して、該当する角度の送波器のうち上段と下段のうち使用可能な送波器を選択し、当該送波器に超音波信号を入力するようクロスバスイッチ9cに指令する。例えば、角度=0°が選択されると、下段の送波器番号2304=#b−1(=1b−1)が使用不能であり、上段の送波器番号2302=#a−1(=1a−1)が使用可能であるので、上段の送波器1a−1を選択し、クロスバスイッチ9cに指令する。
これにより、上段または下段の送波器の一方が故障しても、他方の送波器で超音波信号の送波を継続することが可能となって、冗長性を確保することができる。
なお、上記実施例1〜6では、水中音響機器400が、被検知物体600を検出する例を示したが、これに限定されるものではなく、海底の形状や水路の形状を測定するようにしてもよい。
また、上記実施例1〜6では、送信波生成部11の数が1または2の例を示したが、送信波生成部11の数は送波器の数未満であればよい。
また、本発明において説明した計算機等の構成、処理部及び処理手段等は、それらの一部又は全部を、専用のハードウェアによって実現してもよい。
また、本実施例で例示した種々のソフトウェアは、電磁的、電子的及び光学式等の種々の記録媒体(例えば、非一時的な記憶媒体)に格納可能であり、インターネット等の通信網を通じて、コンピュータにダウンロード可能である。
また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1−1〜1−n 送波器
4 波形生成部
6 電力増幅器
7 電力整合部
9、13 スイッチ部
100 制御装置
110 プロセッサ
120 メモリ
200 制御部
210 スイッチ制御モジュール
220 送信制御モジュール
230 送波器選択テーブル

Claims (6)

  1. 複数の送波器を環状に配置して超音波信号を送波する超音波送信装置であって、
    前記複数の送波器は、
    環状に配置された複数の第1の送波器で構成された第1の送波器アレイと、
    環状に配置された複数の第2の送波器で構成されて、前記第1の送波器の下方に前記第2の送波器を配置した第2の送波器アレイと、を含み、
    前記超音波信号を生成する送信波生成部と、
    前記複数の送波器と前記送信波生成部とを選択的に接続する複数の第1のスイッチと、
    上下に配置された前記第1の送波器と前記第2の送波器の間をそれぞれ接続可能な複数の第2のスイッチと、
    入力された指令を前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチへ出力するスイッチ選択部と、
    前記超音波信号を送波する方位を受け付けて、前記方位に対応する前記送波器を選択し、当該選択された送波器と前記送信波生成部とを接続する指令を前記スイッチ選択部に出力し、前記送信波生成部に超音波信号の出力を指令する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    異常を検出すると、前記複数の第2のスイッチを閉じ、上下方向の角度を受け付けると、前記上下方向の角度に応じた位相差の時間を演算し、前記複数の第2のスイッチを開放して、前記第1の送波器に対して所定の超音波信号を出力するよう指令し、前記位相差の時間後に、前記第2の送波器に対して所定の超音波信号を出力するよう指令することを特徴とする超音波送信装置。
  2. 請求項1に記載の超音波送信装置であって、
    前記送信波生成部は、
    複数種の電力整合部を有し、
    前記制御部は、
    前記送信波生成部に接続する前記送波器の数に応じて、前記送波器の全体のインピーダンスを演算し、前記演算したインピーダンスに適合する前記電力整合部を選択することを特徴とする超音波送信装置。
  3. 請求項1に記載の超音波送信装置であって、
    前記送信波生成部は、
    前記超音波信号を生成する波形生成部と、
    前記超音波信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器へ電力を供給する電源と、
    前記増幅器に供給する前記電源の電圧を制御する電圧制御部と、
    前記増幅器が出力した超音波信号の電圧及び電流を検出する検出部と、を有し、
    前記電圧制御部は、
    前記検出した電圧及び電流に応じて前記電源が前記増幅器に供給する電圧を変更することを特徴とする超音波送信装置。
  4. 複数の送波器を環状に配置して超音波信号を送波する超音波送信方法であって、
    プロセッサとメモリを備えた制御装置が、前記超音波信号を送波する方位を受け付ける第1のステップと、
    前記制御装置が、前記方位に対応する前記送波器を選択する第2のステップと、
    前記制御装置が、前記複数の送波器と、超音波信号を生成する送信波生成部とを選択的に接続する複数の第1のスイッチ及び複数の第2のスイッチに指令するスイッチ選択部に対して、前記選択された送波器と前記送信波生成部とを接続する指令を出力する第3のステップと、
    前記制御装置が、前記超音波信号を生成する送信波生成部に対して、前記超音波信号の出力を指令する第4のステップと、
    を含み、
    前記複数の送波器は、
    環状に配置された複数の第1の送波器で構成された第1の送波器アレイと、
    環状に配置された複数の第2の送波器で構成されて、前記第1の送波器の下方に前記第2の送波器を配置した第2の送波器アレイと、を有し、
    前記複数の第2のスイッチは、
    前記スイッチ選択部に接続されて、上下に配置された前記第1の送波器と前記第2の送波器の間をそれぞれ接続可能に構成され、
    前記第3のステップは、
    前記制御装置が、異常を検出すると、前記複数の第2のスイッチを閉じ、上下方向の角度を受け付けると、前記上下方向の角度に応じた位相差の時間を演算し、前記複数の第2のスイッチを開放して、前記第1の送波器に対して所定の超音波信号を出力するよう指令し、前記位相差の時間後に、前記第2の送波器に対して所定の超音波信号を出力するよう指令することを特徴とする超音波送信方法
  5. 請求項4に記載の超音波送信方法であって、
    前記送信波生成部は、複数種の電力整合部を有し、
    前記第4のステップは、
    前記制御装置が、前記送信波生成部に接続する前記送波器の数に応じて、前記送波器の全体のインピーダンスを演算し、前記演算したインピーダンスに適合する前記電力整合部を選択することを特徴とする超音波送信方法。
  6. 請求項4に記載の超音波送信方法であって、
    前記送信波生成部は、
    前記超音波信号を生成する波形生成部と、前記超音波信号を増幅する増幅器と、前記増幅器へ電力を供給する電源と、前記増幅器に供給する電圧を制御する電圧制御部と、前記増幅器が出力した超音波信号の電圧及び電流を検出する検出部と、を有し、
    前記第4のステップは、
    前記電圧制御部が、前記検出した電圧及び電流に応じて前記電源が前記増幅器に供給する電圧を変更することを特徴とする超音波送信方法。
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