JP2006094390A - 音響システム - Google Patents

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Abstract

【課題】接続されているスピーカユニットを検出して所望とする音場、音圧を自由に、且つ、状況に応じて柔軟に形成することができる音響システムを提供する。
【解決手段】音響システムは、コントローラユニット100と、複数のスピーカユニット10,20とを備える。コントローラユニット100にはメインコントローラCPU100が備えられ、スピーカユニット10,20とにはそれぞれ局部コントローラCPU11,CPU21が備えられている。メインコントローラCPU100は、局部コントローラCPU11,CPU21と通信することでスピーカユニット10,20の接続状態を検知するとともに、接続されているスピーカユニットの配列パターンを読み出す、そしてメインコントローラCPU100はこれらスピーカユニット毎に応じた音声信号処理制御命令を生成して各局部コントローラCPU11,CPU21に出力する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、スピーカ等の音響ユニットを複数配列構成し、所定の音場を形成する音響システムに関するものである。
従来、所望の音場を形成する音響装置および音響システムが各種考案されている。
特許文献1、および特許文献2には、所定の平面に配列して配置された複数のスピーカ(発音素子)と、これらに与える音声信号に所定の信号処理を行う信号処理部とを備えたスピーカシステムが開示されている。このスピーカシステムでは、複数のスピーカを壁等の所定平面に所定パターンで配列して配置し、各スピーカに与える音声信号毎に遅延処理を施すことで、所望の音場を形成している。
特開平7−154893号公報 特開平5−91596号公報
ところが、従来の音響装置および音響システムでは、次に示す解決すべき課題が存在した。
特許文献1、特許文献2に記載のスピーカシステムでは、音場、音圧が必要な空間に対して、必要なスピーカ数を配列して配置することで、所望の音場、音圧を形成することができるが、その状況に応じたスピーカ配列パターンを形成する毎に新規に所望の音場、音圧を形成する音声信号制御を最初から設定し直さなければならない。すなわち、ユーザの使用目的や所望とする状況に応じて、各スピーカへの音声信号制御をフレキシブルに対応することができない。例えば、部屋の全体に音場を形成する場合とこの部屋の半分に音場を形成する場合とでは、必要となるスピーカ数および各スピーカへ出力する音声信号の信号処理も異なる。この際、特許文献1,2に示すスピーカシステムでは、新たな音場を形成する毎にスピーカの配列や音声信号の信号処理を構成し直さなければならない。そして、この問題は、スピーカの初期施工状態とスピーカ施工後の追加設置や削減設置との両方に該当する。
したがって、本発明の目的は、スピーカの施行時であっても、その後の追加削減の時であっても、所望とする音場、音圧を自由に、且つ、状況に応じて柔軟に形成することができる音響システムを提供することにある。
この発明の音響システムは、スピーカとして機能する音響素子、および音響素子に対する音声信号の遅延処理を行う信号処理手段をそれぞれに備えた複数の音響ユニットと、複数の音響ユニットの接続状態を検知するとともに、予め記憶された音響ユニットの配列パターンから、接続されている複数の音響ユニットの配列パターンを検出して、この検出結果に基づき所望の音場を実現させる音場制御命令を複数の音響ユニットに出力する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
この構成では、複数の音響ユニットが配列して配置された場合に、使用される音響ユニット数や配列パターンが検知される。例えば、水平方向に配列された音響ユニットの数、垂直方向に配列された音響ユニットの数、各音響ユニットの並び順などの配列情報が検知される。制御手段は、この検知結果に基づき、音場を必要とする空間(再生空間)に対して所望の音場が形成されるように、各音響ユニットへの音声信号に対して遅延処理や振幅処理を施す音場制御命令を生成する。音響ユニットは、この音場制御命令に応じて各音声信号に所定遅延処理および振幅処理を施す。ここで、各音響ユニットはそれぞれより小さな単位である音響素子を複数配列することにより形成されており、音響素子毎の音声信号に対して遅延処理および振幅処理が行われる。そして、各音響ユニットの音響素子それぞれが音響素子毎に個別に遅延処理および振幅処理された音声信号を放音することで、所望の音場が形成される。ここで、配列して配置される音響ユニット数や配列パターンが変化すれば、この変化を検知して、新たな配列パターンにより所望の音場を形成する音場制御命令が生成される。
また、この発明の音響システムは、複数の音響ユニットの配列パターンとこれに応じた信号制御パラメータとを記憶した記憶手段を備え、制御手段で、検出した音響ユニットの配列パターンに基づき、記憶手段から対応する信号制御パラメータを読み出して、音場制御命令を生成することを特徴としている。
この構成では、予め音響ユニットの配列パターンとこれに応じた信号制御パラメータとが記憶されているので、制御手段はこれを読み出すだけで音場制御命令が容易に且つ即座に生成される。
また、この発明の音響システムは、複数の音響ユニットを1つのマスタ音響ユニットとその他のスレーブ音響ユニットとから構成し、マスタ音響ユニットに制御手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、制御手段がマスタ音響ユニットに備えられていることで、これらが別体で存在するよりも音響システム全体の物理的構成要素が少なくなる。
この発明によれば、配列して接続された音響ユニットの数や配列パターンを検出して、この検出結果に応じた遅延処理および振幅処理を各音響ユニットの音響素子毎に行うことで、音響ユニットの配列接続状況に応じて柔軟に遅延処理および振幅処理を変化させて、所望の音場を形成する音響システムを構成することができる。
本発明の実施形態に係る音響システムについて図1〜図3を参照して説明する。なお、以下に示す説明では、スピーカユニットを2つ用いた場合について説明するが、スピーカユニット数は複数であればよい。
図1は本実施形態の音響システムの概略構成を示す斜視図であり、図2は本実施形態の音響システムの概略回路を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の音響システムは、2つの静電型平面スピーカユニット(以下、単に「スピーカユニット」と称す。)10,20と、これらに電気的に接続するコントローラユニット100とからなる。ここで、スピーカユニット10,20が本発明の「音響ユニット」に相当し、コントローラユニット100が本発明の「制御手段」に相当する。
コントローラユニット100は、メインコントローラCPU100と信号処理部DSP100と、スピーカユニットの配列パターンおよび対応する再生空間に対する信号制御パラメータを記憶するメモリM100とを備える。
メインコントローラCPU100は、各スピーカユニット10,20の局部コントローラCPU11,CPU21に接続して、次に示す信号処理を行う。
図3は、スピーカユニットが1つの場合と2つの場合とにおける指向性の設定状態を示す図であり、(a)が1つの場合、(b)が2つの場合を示す。
図4はメインコントローラCPU100の主な処理を示すフローチャートである。
図5はメモリM100に記憶されているパラメータを示す概念図である。
メインコントローラCPU100は、所定のタイミングで局部コントローラCPU11,CPU21と通信を行う(S1)。この際、これら局部コントローラCPU11,CPU21が接続されていれば、接続確認信号が返信されて、メインコントローラCPU100は局部コントローラCPU11,CPU21の接続、すなわちスピーカユニット10,20の接続を検知する(S2)。この際、各スピーカユニット(局部コントローラCPU)に配列番号を予め設定しておき、接続確認信号の返信時にこの配列番号を通信することで、スピーカユニットの配列パターンを検出することができる。
次に、メインコントローラCPU100は、検出した局部コントローラ(スピーカユニット)の配列に対応する信号制御パラメータをメモリM100から読み出す(S3)。
ここで、メモリM100には、図5に示すように、検出した局部コントローラCPUのパターン(配列パターン)と、これらのパターンに応じた信号制御パラメータとが記憶されており、より具体的には配列パターン毎に各スピーカSPに対する遅延制御パラメータおよび振幅制御パラメータ等の信号制御パラメータが記憶されている。例えば、局部コントローラCPU11のみの接続が確認された場合ならば、図3(a)に示すように、スピーカユニット10のみで話者200方向に強い指向性を有する音声信号を放音する信号制御パラメータが記憶されている。また、局部コントローラCPU11,21の接続が確認された場合ならば、図3(b)に示すように、スピーカユニット10,20で話者200方向に強い指向性を有する音声信号を放音する信号制御パラメータが記憶されている。
そして、メインコントローラCPU100は、2つのスピーカユニット10,20により前記再生空間に対する信号制御パラメータに基づく音場を形成するための遅延制御パラメータおよび振幅制御パラメータを含む音場制御命令を生成して、局部コントローラCPU11,CPU21のそれぞれに出力する(S4)。
ここで、メインコントローラCPU100は、局部コントローラCPU11,CPU21にそれぞれ時分割で通信して、それぞれに個別の制御内容を音場制御命令として出力してもよく、2つの局部コントローラCPU11,CPU21に対する制御内容を1つの音場制御命令で出力してもよい。この後者の場合には、音場制御命令に受信すべき局部コントローラが指定されており、各局部コントローラCPU11,CPU21はこのコントローラ指定内容に従い、音場制御命令の必要な情報のみを取得する。
なお、前述の局部コントローラCPUの確認、すなわち、接続されているスピーカユニットの確認は、音響システムの施工時でも、施工後にスピーカユニットを追加や削減する場合でも同様に行うことができる。すなわち、スピーカユニットの接続状態の違いに応じてフレキシブルに処理される。
信号処理部DSP100は、オーディオ再生装置等の外部音源に接続するとともに、各スピーカユニット10,20の信号処理部DSP11,DSP21に接続している。信号処理部DSP100は、再生されたオーディオ信号等のアナログ形式の音声信号を入力してディジタル変換した信号、もしくはディジタル形式のオーディオ信号を、各スピーカユニット10,20の信号処理部DSP11,DSP21に出力する。これら信号処理部DSP11,DSP21が本発明の「信号処理手段」に相当する。
スピーカユニット10は、それぞれで単独にスピーカ機能をなす複数の静電型平面板スピーカ(以下、単に「スピーカ」と称す。)SP11〜SP18を備える。これらスピーカSP11〜SP18は正面視した形状が短冊状(長手方向が短手方向よりも比較的長い長方形状)で形成されており、短手方向を配列方向として所定間隔で配列されている。そして、スピーカユニット10はスピーカSP11〜SP18の配列方向を水平方向として設置されている。ここで、スピーカSPが本発明の「音響素子」に相当する。
また、スピーカユニット10は、それぞれのスピーカSP11〜SP18に接続するアンプPA11〜PA18と、該アンプPA11〜PA18のそれぞれに接続するDAコンバータDA11〜DA18と、該DAコンバータDA11〜DA18に接続する信号処理部DSP11と、この信号処理部DSP11を制御する局部コントローラCPU11とを備える。なお、本実施形態では、スピーカSP、アンプPA、DAコンバータDAをそれぞれ8個備えたスピーカユニットを説明したが、スピーカSP、アンプPA、DAコンバータDAの数はこれに限るものではない。
また、スピーカユニット10には、局部コントローラCPU11および信号処理部DSP11にそれぞれ個別に接続する入出力部(図示せず)がユニット外面に形成されている。この入出力部は配線ケーブルを介してコントローラユニット100に接続されている。また、他の入出力部がスピーカユニット20の入出力部に接続されている。そして、コントローラ側入出力部および配線ケーブルを介して、コントローラユニット100のメインコントローラCPU100からの音場制御命令がスピーカユニット10の局部コントローラCPU11に伝送され、コントローラユニット100の信号処理部DSP100から出力されるディジタル形式の音声信号がスピーカユニット10の信号処理部DSP11に伝送される。また、コントローラ側入出力部とスピーカユニット20側入出力部とを介して、コントローラユニット100のメインコントローラCPU100からの音場制御命令がスピーカユニット20の局部コントローラCPU21に伝送され、コントローラユニット100の信号処理部DSP100から出力されるディジタル形式の音声信号がスピーカユニット20の信号処理部DSP21に伝送される。
局部コントローラCPU11は、前述のメインコントローラCPU100から入力される音場制御命令に基づき、信号処理部DSP11に局部信号処理制御命令を出力する。この局部信号処理制御命令は、各スピーカSP11〜SP18のそれぞれに入力させる音声信号の遅延関係や振幅関係を制御する命令、すなわち、前述したメモリM100に記憶されている遅延制御パラメータおよび振幅制御パラメータを実現する制御命令である。
信号処理部DSP11には、局部コントローラCPU11から局部信号処理制御命令が入力されるとともに、コントローラユニット100の信号処理部DSP100から出力されるディジタル形式の音声信号が入力される。信号処理部DSP11は、局部コントローラCPU11から入力される局部信号処理制御命令に基づき、前記ディジタル形式の音声信号をスピーカSP11〜SP18用の音声信号に変換する。具体的には、入力されるディジタル形式の音声信号から8つの同相、同振幅の音声信号を生成し、前記局部信号処理制御命令に基づく遅延制御処理および振幅制御処理を、生成された各音声信号に行う。そして、これら所定の遅延関係および振幅関係となる8つの音声信号をDAコンバータDA11〜DA18に出力する。
DAコンバータDA11〜DA18のそれぞれは、入力されたディジタル形式の音声信号をアナログ形式の音声信号に変換して、アンプPA11〜PA18のそれぞれに出力する。
アンプPA11〜PA18のそれぞれは、入力されたアナログ形式の音声信号を増幅してスピーカSP11〜SP18のそれぞれに出力する。スピーカSP11〜SP18は、入力された音声信号により振動板が振動することで正面方向に放音する。
このような構成とすることで、スピーカSP11〜SP18から放音される音同士の遅延が所定の関係となるので、この遅延関係に応じて水平方向の指向性が得られる。
スピーカユニット20は、静電型平面板スピーカSP21〜SP28、アンプPA21〜PA28、DAコンバータDA21〜DA28、信号処理部DSP21、および、局部コントローラCPU21を備える。そして、スピーカユニット20の各構成要素は、スピーカユニット10の各構成要素と同じ構造であるとともに、接続関係も同じである。
また、スピーカユニット20には、スピーカユニット10と同様に入出力部が設けられており、この入出力部がスピーカユニット10の2つの入出力部を介してコントローラユニット100の入出力部に接続されている。これにより、局部コントローラCPU21はメインコントローラCPU100に接続し、信号処理部DSP21は信号処理部DSP100に接続している。
このような構成とすることで、スピーカSP21〜SP28から放音される音同士の遅延および振幅が所定の関係となるので、この遅延関係および振幅関係に応じて水平方向に所定の指向性を得られる。
そして、前述のようにコントロールユニット100のメインコントローラCPU100で、スピーカユニット10,20を含む全体の音声信号の遅延処理および振幅処理を指示する音場制御命令が生成されて、局部コントローラCPU11,21で各スピーカSP11〜SP18,SP21〜SP28への音声信号が遅延処理および振幅処理されるので、各スピーカユニット10,20のスピーカSP11〜SP18,SP21〜SP28のそれぞれから放音される音が所定の遅延関係および振幅関係となる。これにより、音響システム全体のスピーカSPによる水平方向への所定の指向性が得られ、所望の音場、音域を形成することができる。
ところで、ユーザは所望の音場、音域を得るために、使用するスピーカユニットの個数を変更することがある。例えば、既に接続されているスピーカユニットだけでは実現できない音圧や周波数特性を得るため、スピーカユニット数を増加させたり、必要以上の数のスピーカユニットが接続されている状態でスピーカユニット数を減少させたりする。
このようにスピーカユニットの接続状態が変化した場合について次に説明する。
(1)2つのスピーカユニットからn個のスピーカユニットに変化する場合
図6(a)はn個のスピーカユニット10〜n0が接続された状態を示す斜視図であり、各スピーカユニットのスピーカSP、およびコントローラユニット100については図示を省略している。
2つのスピーカユニット10,20が接続された状態から、n個のスピーカユニット10〜n0が接続された状態に変化すると、メインコントローラCPU100は、スピーカユニット10〜n0の各局部コントローラと通信が可能となる。このため、メインコントローラCPU100はn個の局部コントローラが接続されていることを検知する。
この際、n個のスピーカユニットの配列位置関係は予めコントロールユニット100のメモリに記憶されており、メインコントローラCPU100はn個の局部コントローラを検知した時点で、n個の配列位置関係を読み出し、接続されているn個のスピーカユニットによるスピーカ配列パターンを検出する。そして、メインコントローラCPU100は、接続が検知されたスピーカユニット10〜n0の配列パターンにより所望の指向性を有する音場を形成する音場制御命令を生成して、各スピーカユニット10〜n0の局部コントローラに出力する。各局部コントローラは、入力された音場制御命令に基づき、スピーカユニットに備えられた複数のスピーカのそれぞれに対して、所定の遅延処理および振幅処理を行う局部信号処理制御命令を出力する。各信号処理部DSPはこの局部信号処理制御命令に従いn個のスピーカユニットに入力させる音声信号に遅延処理や振幅処理や周波数軸方向の処理を行う。これにより、n個のスピーカユニットにより最適な音場を実現することができる。また、スピーカユニット数の水平方向の数が増加することで、スピーカユニット全体としての水平方向の長さが長くなるので、スピーカユニット2個で再生する周波数帯域よりも低い周波数帯域の出力特性を向上することができる。この結果、音響システムとして再生可能な周波数帯域を広くすることができる。
なお、このようにn個のスピーカユニットで音響システムを構成する場合、使用するスピーカユニットを変化させても、その都度、接続されているスピーカユニットと、これらスピーカユニットの配列パターンとを検知して、最適な指向性を得られる遅延処理および振幅処理を行い、所望とする音場を形成することができる。
(2)2つのスピーカユニットからn×(m+1)個のスピーカユニットに変化する場合
図6(b)はn×(m+1)個のスピーカユニット10〜nmが接続された状態を示す斜視図であり、各スピーカユニットのスピーカSP、およびコントローラユニット100については図示を省略している。
2つのスピーカユニット10,20が接続された状態から、n×(m+1)個のスピーカユニット10〜nmが接続された状態に変化すると、メインコントローラCPU100は、スピーカユニット10〜nmの各局部コントローラと通信が可能となる。このため、メインコントローラCPU100はn×(m+1)個の局部コントローラが接続されていることを検知する。
この際、n×(m+1)個のスピーカユニットの配列位置関係は予めコントロールユニット100のメモリに記憶されており、メインコントローラCPU100はn×(m+1)個の局部コントローラを検知した時点で、n×(m+1)個の配列位置関係を読み出し、接続されているn×(m+1)個のスピーカユニットによるスピーカ配列パターンを検出する。そして、メインコントローラCPU100は、接続が検知されたスピーカユニット10〜nmの配列パターンにより所望の指向性を有する音場を形成する音場制御命令を生成して、各スピーカユニット10〜nmの局部コントローラに出力する。各局部コントローラは、入力された音場制御命令に基づき、スピーカユニットに備えられた複数のスピーカのそれぞれに対して、所定の遅延処理および振幅処理を行う局部信号処理制御命令を出力する。各信号処理部DSPはこの局部信号処理制御命令に従い、n×(m+1)個のスピーカユニットに入力させる音声信号に遅延処理や振幅処理や周波数軸方向の処理を行う。これにより、n×(m+1)個のスピーカユニットにより最適な音場を実現することができる。
ここで、n×(m+1)個のスピーカユニットは、水平方向にn個、垂直方向にm+1個の2次元配列パターンで配置されているので、水平方向、垂直方向の2方向に指向性を与えることができる。
なお、このようにn×(m+1)個のスピーカユニットで音響システムを構成する場合、使用するスピーカユニットを変化させても、その都度、接続されているスピーカユニットと、これらスピーカユニットの配列パターンとを検知して、最適な指向性を得られる遅延処理および振幅処理を行い、所望とする音場を水平、垂直方向に形成することができる。
(3)2つのスピーカユニットから1つのスピーカユニットに変化する場合
最初に2つのスピーカユニット10,20が接続されている状態では、メインコントローラCPU100は、前述に示す方法で2つのスピーカユニット10,20の局部コントローラCPU11,CPU21の存在を検知する。そして、2つのスピーカユニット10,20により所望の音場を形成する音場制御命令を生成して、各局部コントローラCPU11,CPU21に出力する。
ここで、コントローラユニット100とスピーカユニット20とを切り離すと、メインコントローラCPU100は局部コントローラCPU21との通信ができなくなる。このため、メインコントローラCPU100は局部コントローラCPU11のみが接続されていることを検知する。すなわち、スピーカユニット10のみが接続されていることを検知する。これにより、メインコントローラCPU100は、スピーカユニット10のみで音場を形成する音場理制御命令を生成して、局部コントローラCPU11に出力する。
局部コントローラCPU11は、入力された音場制御命令に基づき、スピーカユニット10に備えられた複数のスピーカSP11〜SP18のそれぞれに対して、所定の遅延処理および振幅処理を行う局部信号処理制御命令を出力する。信号処理部DSP11はこの局部信号処理制御命令に従いスピーカSP11〜SP18に入力させる音声信号に遅延処理および振幅処理を行う。これにより、1個のスピーカユニット10により最適な音場を実現させる。
以上のように、本発明の構成および制御を用いることにより、接続されるスピーカユニット数に応じて、スピーカユニット毎、ひいてはスピーカ毎に最適な音声信号処理(遅延処理および振幅処理)を行うことができる。これにより、スピーカおよびスピーカユニットの接続状態に応じて最適な音場を形成する音響システムを実現することができる。すなわち、スピーカの設置状況に応じて柔軟に最適な音場を構成し直す音響システムを実現することができる。
言い換えれば、所望とする音場、音域を再生するスピーカ数および配置を行えば、このスピーカ数および配列に応じた最適の遅延、振幅処理が設定される。この結果、再生空間に合わせてスピーカユニットを組み合わせ前記所望の音場、音域を最適条件で実現する音響システムを構成することができる。
なお、前述の説明では、コントロールユニットをスピーカユニットと別体で形成したが、1つのスピーカユニットにコントロールユニットを内蔵してもよい。この場合、コントロールユニットが内蔵されたスピーカユニットをマスタスピーカユニットとし、他のスピーカユニットをスレーブスピーカユニットとして音響システムを構成する。このような構成であっても前述の効果を奏することができる。さらに、コントロールユニットが別体で形成されないことにより、音響システムの構成要素を削減することができ、省スペース化および低コスト化を実現することができる。また、スピーカユニットのみで音響システムが構成されるので、この音響システムの配置の自由度が向上する。
また、前述の説明では、複数のスピーカ(スピーカユニット)による放音の音響システムについて説明したが、これらのスピーカをマイクロフォンとして用いる回路構成とすることで、集音の音響システムとして適用することができる。
本発明に係る音響システムの概略構成を示す斜視図 本発明に係る音響システムの概略回路を示すブロック図 スピーカユニットが1つの場合と2つの場合とにおける指向性の設定状態を示す図 メインコントローラCPU100の主な処理を示すフローチャート メモリM100に記憶されているパラメータを示す概念図 本発明に係る音響システムの他の構成を示す斜視図
符号の説明
10,nm−スピーカユニット
100−コントロールユニット
200−話者
CPU−コントローラ
DSP−信号処理部
DA−DAコンバータ
PA−アンプ
SP−スピーカ
M−メモリ

Claims (3)

  1. スピーカとして機能する複数の音響素子、および該複数の音響素子に対する音声信号の遅延処理を行う信号処理手段をそれぞれに備えた複数の音響ユニットと、
    該複数の音響ユニットの接続状態を検知するとともに、予め記憶された音響ユニットの配列パターンから、接続されている複数の音響ユニットの配列パターンを検出して、この検出結果に基づき所望の音場を実現させる音場制御命令を前記複数の音響ユニットに出力する制御手段と、を備えたことを特徴とする音響システム。
  2. 前記複数の音響ユニットの配列パターンとこれに応じた信号制御パラメータとを記憶した記憶手段を備え、
    前記制御手段は、検出した音響ユニットの配列パターンに基づき、前記記憶手段から対応する信号制御パラメータを読み出して、前記音場制御命令を生成する請求項1に記載の音響システム。
  3. 前記複数の音響ユニットは1つのマスタ音響ユニットとその他のスレーブ音響ユニットとからなり、
    前記マスタ音響ユニットに前記制御手段が備えられている請求項1または請求項2に記載の音響システム。
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