JP6241878B2 - カートリッジ、医療用装置及びその使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カートリッジ、医療用装置及びそれを使用する方法に関する。特に、本発明は、眼の疾患、例えば、糖尿病性網膜症及び黄斑変性などの治療に使用する発光カートリッジ、および補完的保持エレメント(保持器材)に関するが、これらに限定されるわけではない。
光線療法は、治療および美容を目的として幅広く利用されてきた。典型的には、特定の波長の光線を患者に照射することを含んでいる。光線療法は、肝炎(A型、B型またはC型)などの慢性感染症、細菌感染、外傷、前癌状態、季節性情緒障害(SAD)、多岐にわたる皮膚科学的および美容上の目的(例えば、皮膚の若返りなど)、ならびに、様々な眼の疾患(例えば、糖尿病性黄斑浮腫、未熟児網膜症、湿性もしくは乾性の加齢性黄斑変性、ならびに糖尿病性網膜症など)に使用できると考えられる。
糖尿病性網膜症は、眼の網膜に損傷が生じた状態であり、糖尿病がその引き金となっている。詳述すると、糖尿病性網膜症は、高血糖による血管周囲細胞の死および網膜の肥厚によって眼の血管壁に損傷が生じるという網膜微小血管の変化によるものである。この損傷により、血管−網膜バリアの構造が変化し、さらに、網膜血管の透過性が増大することになる。眼内などにあるような細い血管は、血中の糖濃度の制御がうまくいっていない場合に、特に損傷を受けやすい。ブドウ糖及び/又は果糖が過剰に蓄積すると網膜内の血管を損傷する。傷ついた血管は、黄斑上に液体および脂質を漏洩させやすい。ゆえに、この状態が視力障碍、さらには完全失明を招くことになる。この状態は、睡眠中に眼またはまぶたにある程度の光線を照射して、眼が完全に暗順応してしまうことを防ぐことにより治療できる。これは、暗順応中には、眼内の酸素濃度を上昇させる必要があることから、暗順応中は血管の仕事量を増やさなければならないためである。それゆえ、眼が完全に暗順応してしまうことを防ぐことにより、血管にかかるストレスが低下し、長時間にわたって血管を活性化させることができる。糖尿病性網膜症の場合には、好ましくは、眼の暗所視感受性に対応する460〜550nmの波長の光を眼またはまぶたに照射する。
患者が睡眠中に装着するマスクタイプの装置を提供することによって眼およびその周囲に光線を照射することが有効であることがわかっている。該マスクは、患者の眼およびその周囲を覆うように、患者の頭上に確実に装着し、眼を含む領域内に光線源が位置するように作られている。光線源としては、LEDまたはOLEDなどを使用でき、眼およびその周囲に光線を発するようにそれらを配置する。
光線療法用マスクは、通常は、使用者が眠っている、または仮睡状態にある間に装着し、該使用者の片目もしくは両眼に向かって、波長を調整した光線を照射する。光線療法用マスクは、偏頭痛、季節性情緒障害、黄斑変性および糖尿病性網膜症を含む多様な疾患の治療に使用できる。そのような光マスクの例は、GB2410903、WO2005/079716及びWO2010/076706に記載されている。また、光治療マスクには、調整しながら且つ自然に、使用者の睡眠を助けたり覚醒させるのに用いられるものもある。
「ケルヴィン・ヴィジョン・光マスク(Kelvin Vision Light Mask)」(www.kelvinvision.com)は、既知の光照射マスクのもう一つの例である。
開示されている別の装置としては、患者を覚醒状態にするためのプログラム化が可能なマスクが挙げられる(US2007/002692)。これは、発光ダイオード(LEDs)についてのプログラム化が可能なコントローラーを含むマスク様装置であり、使用者の眼およびその周囲に光線が当たるような位置に装着するものである。コントローラーは電池で作動する。光照射強度プロファイルを利用して照射する光線の強度を制御し、使用者が徐々に覚醒するように、光線の強度を時間の経過とともに上げていく。
エレクトロルミネッセンス光線療法装置、例えば、US2005/278003号などに記載されているようなものは、装着型(ウェアラブル)装置であり、ハットもしくはキャップ、眼鏡、アイマスク、またはフェイスマスクなどのような形状にすることができる。それらは、発光ダイオードから光線を送達するか、あるいは、ハットまたはキャップ、眼鏡、アイマスク、もしくはフェイスマスクに接続されたインバータにより作動される光線源からエレクトロルミネッセンス光を送達する。光線の送達は、気晴らしまたは治療を目的として行う。ウェアラブル装置により、使用者の手を使うことなく、該使用者の眼およびその周囲、または皮膚に治療用の光線を送達すると、一定の強さの治療用光線が照射されて、患者をリラックスさせ、皮膚のしわを除去し、およびその他の治癒効果を与える。治癒効果を得るために、患者の皮膚または網膜に適切な波長の光線を十分な強度で長時間照射する。
ドライアイ症候群を治療するための使い捨て睡眠マスクについては、US2008/0251085に記載されている。このマスクは、ドライアイの患者におけるドライアイ症候群の不快感を緩和することを目的としたものであり、薄く可変性で、実質的に水蒸気を透過させない膜を含み、中央部分を介して対峙する2つの眼を覆う部分を有する構造となっている。中央部分は細く形成され、ドライアイ患者の鼻の形状に適合しており、両目を覆うように、概して、ドライアイ患者の眼の周囲の領域の顔の彎曲状態に沿って彎曲した形状を成している。さらに、このマスクは、前記非透過性膜と使用者の眼との間に存在する吸収構造体を有し、これにより、ドライアイ症候群患者の眼の快感さと健康を向上させる物質を吸収し蒸散させることができるようになっている。
しかしながら、上述したような装置には様々な欠点があり、そのため、使用者による装置の最も効果的な使用が妨げられている。例えば、上述したような装置は、一般的に、非常にかさばっていることから、睡眠中に使用者が頭を自然に動かした場合に、睡眠を妨げかねない。また、上述したような装置は非常に重たい。このことによって使用者が目を覚ます、および/または、眼およびその周囲を覆うような理想的な位置から該装置がずれてしまうことになる。このことは、使用者が旅行する場合に、該装置を携帯するのを困難にしている原因でもある。上述したような装置は、マスクを電源に接続するための電線を有することが多く、このこともまた、使用者の睡眠を妨げることになるし、それらが絡まった場合には危険でもある。
本発明は、上掲の問題点を少なくとも部分的にでも軽減しようとするものである。
本発明の第一の態様に従えば、保持装置と作動可能に結合されて光線療法装置を形成するカートリッジであって、
使用者の被処置領域(被治療領域)に向かって光線を発する光線源、及び
前記被処置領域(被治療領域)に応じた所定位置に前記光線源を取り付けるためのマウントエレメントを含み、
前記マウントエレメントが、前記使用者の身体部分(身体の或る部分)を基準にした所定位置に前記カートリッジを配置するように構成されている位置決め部分を有する、カートリッジが提供される。
本発明の第二の態様に従えば、カートリッジと作動可能に結合されて光線療法装置を形成する保持エレメントであって、
使用者の被処置領域(被治療領域)に向けて光線を照射するためにカートリッジを保持するように構成された本体部分;
前記使用者に対して前記保持エレメントを固定するための固定エレメント;
前記使用者の身体部分(身体の或る部分)を基準にした所定位置に前記保持エレメントを配置する位置決め部分
を含む保持エレメントが提供される。
本発明の第三の態様に従えば、第一の態様に従うカートリッジおよび第二の態様に従う保持エレメントを含む部品を有するキットが提供される。
本発明の第四の態様に従えば、次のものを含むアセンブリ(集成装置、組立装置)が提供される:
使用者の被処置領域(被治療領域)に向かって光線を発するための光線源;及び、前記光線源を取り付けるためのマウントエレメントを含むカートリッジであって;前記マウントエレメントが、前記使用者の身体部分(身体の或る部分)を基準にした所定位置に前記カートリッジを配置するように構成されている位置決め部分を有するカートリッジ;並びに
前記カートリッジと作動可能に結合される保持エレメントであって、前記使用者の被処置領域(被治療領域)に応じた所定位置に前記カートリッジを保持するように構成されている本体部分、前記使用者に対して前記保持エレメントを固定するための固定エレメント、及び、前記使用者の身体部分(身体の或る部分)を基準にした所定位置に前記保持エレメントを配置するための位置決め部分を有する保持エレメント。
本発明の第五の態様に従えば、患者に光線を送達するためのアセンブリであって、第一の態様に従うカートリッジおよび第二の態様に従う保持エレメントを含むアセンブリが提供される。
本発明の第六の態様に従えば、使用者の被処置領域(被治療領域)に光線を送達する方法であって、第一の態様に従うカートリッジを提供すること、保持エレメントを用いて該カートリッジを該使用者に固定すること、さらに、あらかじめ設定した量の光線を該使用者に送達することを含む方法が提供される。
本発明に従えば、取り換え可能な光線療法カートリッジであって、マスクなどの独立したアタッチメントデバイス(保持エレメント)を介して使用者の顔面に保持されるカートリッジが提供される。該カートリッジは、眼の方向に光線を発する手段を含み、また、4時間以上の連続使用を可能にする動力源を内蔵している。本発明の特定の実施形態に従えば、この装置は、一定量の光線を一定期間照射するために使用でき、例えば、電源を交換または再充電することなく、1日8時間、1か月以上にわたって使用することができる。もちろん、照射線量は、医師もしくは医療従事者、またはその他の指示者によって指示された治療に応じて決まる。アタッチメントデバイスとカートリッジとを組み合わせて使用すると、1つ又はそれ以上の光源が、使用者の鼻橋(鼻梁、鼻柱)を基準にして片方または両方の眼窩内に自動的に位置付けされる。したがって、当該装置、ならびに照射される光線は、使用者の睡眠中は所定の位置に固定されていることから、該使用者に害を及ぼすことはない。
本発明に従う特定の実施形態では、前記カートリッジエレメントが交換可能かつ再利用可能であるという長所がある。このことから、光線療法装置の電気的部品を含む前記カートリッジは、前記保持エレメントから取り外すことができ、使用者に対して装着手段を提供することができる。また、これにより、使用者が保持エレメントを定期的に洗浄できて、体組織もしくは分泌物の沈着を防ぎ、または、結膜炎などの疾患にかかることも防ぐ。
本発明に従う特定の実施形態には、医師、医療従事者もしくはその他の指示者が、治療のある時期に使用者に対して別異のカートリッジを処方できるという長所があり、これにより、使用者に対してそれぞれ別異の治療法を適用できる。このようにして、特定の使用者/患者に応じた照射光線量が、確実に効果的に送達され、モニターできる。
本発明に従う特定の実施形態には、前記カートリッジが交換可能であることにより、カートリッジおよび保持エレメントを別々に製造し、流通させ、販売できるという長所がある。このことは、光線療法装置全体として環境により配慮していることになる。
カートリッジおよび保持エレメントは、それぞれ薄く可撓性であることから、使用者の装着中の睡眠パターンを邪魔することは最小限に抑えられる。該カートリッジおよび保持エレメントを実質的に平面状で提供することにより、装置のかさ(かさ高性)を減らすことができる。
本発明に従う特定の実施形態においては、前記カートリッジおよび/または保持エレメントの位置決め部分が、光線療法装置を使用者の身体部分を基準にした所定位置に前記装置を配置するのを補助するという長所がある。このことは、前記カートリッジおよび保持エレメントを互いに基準にして配置する際の補助にもなる。
本発明に従う特定の実施形態は、次のような長所を有する:
1)顔面からはみ出すことなく適合するスリムなプロファイルを有することから、使用者は、着用した状態で心地よく眠れる。
2)内蔵電源であることから、使用者の睡眠中に、使用者の邪魔になる、または傷つける(例えば、窒息させるなど)の可能性があるケーブルが不要である。
3)カートリッジ交換式であること。該カートリッジは、別個の(独立した)装着装置(アタッチメントデバイス)によって顔面上に保持されており、このことは、電源が尽きた場合には、該カートリッジを容易に交換できることを意味している。
本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら、実施例に沿って詳述する。
2個の光線源を含む交換可能なカートリッジの斜視図を示す。 保持エレメントおよびカートリッジの斜視図を示す。 保持エレメントおよびカートリッジの別の斜視図を示す。 別の保持エレメントおよびカートリッジの斜視図を示す。 カートリッジの断面図を示す。 別の保持エレメントおよびカートリッジを示す。 別の保持エレメントを示す。 PCB型のカートリッジを示す。 図6の保持エレメントにカートリッジを挿入した状態を示す。
図中の同じ番号は同じ部品を指している。
本発明に従う交換可能/着脱可能なカートリッジ(1)の一つを図1に示す。該カートリッジは、保持エレメント(2)に挿入、保持されることができて、使用者の頭部(head)に着脱可能に固定される、すなわち、頭部または頭部に隣接して配置されることができる。図2aおよび2bに示すように、該カートリッジ(1)および保持エレメント(2)は、被処置領(被治療)域(この場合には、使用者の眼)に光線を照射するための光線療法装置(10)を形成している。本実施形態においては、該装置(10)は、使用者の頭部に装着するマスクタイプの装置として組み立てられている。
再度図1を参照すると、前記カートリッジは、該装置の作動に必要な多数の構成部品を保持するのに適したマウントエレメント(6)を有する。該マウントエレメントは、ほぼ平面であり、該装置が可及的に薄くコンパクトであるように、幅が狭くなっている。該マウントエレメントは、該カートリッジが使用者もしくは医療従事者の取り扱いに耐え、容易に破損することなく使用者に装着されるのに十分な耐久性を有する程度の適切な幅がなくてはならず、さらに、可及的にぴったりと体を傷つけることなく使用者の顔面に適合するようにコンパクトでなければならない。もちろん、マウントを形成している材料によっても、該マウントエレメントの頑強性は決まる。本実施形態においては、該マウントエレメントは、成型ポリマーまたは成形ポリマーから形成されているが、該マウントエレメントは、任意の別異の適切な材料、および/または製造法を用いて形成することもできる。このマウントエレメントは可撓性でもあることから、使用者の顔の形状(輪郭)にある程度合わせることができる。さらに、該マウントエレメントは、前面(7)、および該前面の反対側にある背面(8)を有する。背面は、使用時には、使用者の顔および眼に近い側にくる。図1に示すように、該マウントエレメントは、大略、眼鏡のように2個の楕円形が等位結合した形状を有しており、使用者の眼域(eye area)およびその周辺にほぼ対応するようになっている。
前記カートリッジ(1)は、使用者の片眼もしくは両眼に向かって光線を照射するための1個もしくはそれ以上の照明(3)、すなわち、光線源を含んでいる。本実施態様においては、該光線源はOLEDであり、これは、前記マウントエレメントの背面上に取り付けられている。該光線源(3)または各光線源は、患者の眼またはその他の被処置領域(被治療領域)に応じた所定位置に配置されるように、支持構造もしくはマウントの内部または上に置かれている。
糖尿病性網膜症の治療には、480nm〜500nmを中心波長とする460nm〜550nmの範囲の波長の光線を発するOLEDが特に適していることがわかっている。これは、光線が睡眠中の患者の瞼を通過するときに、510nmを中心波長とする光線が患者の網膜まで到達するからであり、この波長の光線は、糖尿病性網膜症の治療に特に有効である。もちろん、別の症状の治療には、その他の波長範囲または光線の照射が有効であることがわかっている。光線照射のための照射量の処方には、光線を照射する時間、実施頻度、および光線の光度(1平方メートル当たりのカンデラ数、すなわちcd/mとして測定)などの条件も含まれる。もちろん、別の症状に対しては、別の照射量処方が必要であり、例えば、加齢性黄斑変性では、670nm付近の波長の光線が必要である。
本実施形態においては、前記カートリッジは、2つのスイッチ(5)により、長時間の周期で電源を入れたり切ったりできる内蔵動力源(4)を有する。一つの実施形態においては、前記カートリッジのスイッチを入れるために、両方のスイッチを同時に押すこともある。動力源(4)は、可撓性のリチウム電池であり、これも、実質的に平面状に配置することができる。もちろん、任意の動力源を使用でき、たとえば、誘導によって充電し、電気化学的に蓄電、放電するような電源、または、前記装置と一体化している、または分離している太陽光電池などが挙げられる。該動力源(4)は、電力を供給できるように、光線源(3)に連結されている。該光線源(3)は、該光線源の操作を制御できるように、プロセッサ(図示されていない)に連結されており、例えば、処方された処置法に従い、該光線源(3)のスイッチを入れたり切ったりできる。該カートリッジは、該プロセッサに連結されたメモリー(記憶装置:図示されていない)を追有している場合もある。該メモリーは、該光線源(3)から照射される光の強度などの処置法に関して、該プロセッサおよびデータを制御するための指令を保存するように構成されている。
図2aおよび2bに、本実施形態に従う保持エレメント(2)を図示している。該保持エレメントは、大略、フェイスマスク(顔面用マスク)の形状をしており、本体部分(9)および該装置を使用者に固定するためのストラップ部分(11)を含む。該ストラップ部分は、例えば、使用者の両耳に固定する、もしくは互いに結び合わせるための一本の伸縮可能なストラップまたは2本のストラップである。該ストラップ部分(11)は、該本体部分(9)の各末端から伸長している。
本体部分(9)には、本体部分の前面(12)および本体部分の背面(13)があり、これらは側面および底面がつながっており、それらの間にパウチもしくはポケット(14)を形成している。本体部分の背面(13)は、使用時には、使用者の皮膚に面する部分である。パウチ(14)は、前記カートリッジ(1)に適合するような形状および大きさを有する。本体部分の前面および背面(12、13)は、実質的に平面状であり、適度な可撓性を有し、さらに、前記カートリッジと同様に、使用者もしくは医療従事者の取り扱いに耐え、容易に破損することなく使用者に装着されるのに十分な耐久性を有する程度の適切な幅がなくてはならず、しかも、可能な限りぴったりと、体を傷つけることなく使用者の顔面に適合するようにコンパクトでなければならない。本実施形態においては、本体部分の表面および背面(12、13)は、鋳型成型もしくは成形されたポリマー由来の気泡材料(発泡材料)で作られているが、任意のその他の適切な材料および/または製造方法によって前記本体部分を作ることもできる。
本実施形態においては、本体部分の背面(13)には、使用者の眼域に対応する一対の空隙(空所)(図示されていない)があり、これにより、挿入されている前記カートリッジに組み込まれているOLEDから発せられる光線が前記使用者に直接届くようになっている。別の方法としては、例えば、前記本体部分の背面を透過性材料で作り、光線を被処置領域(被治療領域)に到達させることもできる。
図2aおよび2bに示すように、前記カートリッジ(1)は、これを前記開口パウチ(14)内に配置することにより、前記保持エレメントへの取り外し可能な挿入が行える。別の実施形態においては、前記パウチは、使用中に前記カートリッジが外れることを防ぐために、開口部を閉じるようにもできる。これは、例えば、前記パウチの開口端にフックとループを設けることなどによって可能になる。
前記カートリッジ(1)および保持エレメント(2)は、使用者の鼻橋に応じた所定位置(鼻橋を基準にした所定位置)にこれらを配置するための位置決め部分(locating portion:15、16)をそれぞれ有する。詳述すると、本実施形態においては、前記カートリッジ(1)の位置決め部分(15)は、前記カートリッジ(1)が前記使用者の鼻橋によって支えられる(鼻橋に接する)ように、且つ、快適にフィットするように、その大きさおよび形状が構成されている前記カートリッジの一部分である。前記保持エレメント(2)の位置決め部分は、前記保持エレメント(2)および光線療法装置(10)が、前記使用者の鼻橋によって支えられる(鼻橋に接する)ように、且つ、快適にフィットするように、その大きさおよび形状が構成されている前記保持エレメントの一部分である。さらに、前記保持エレメント(2)と前記カートリッジ(1)とは相応する形状を有しているので、前記位置決め部分(15、16)は、該保持エレメント(2)を基準にして、該カートリッジ(1)の位置を決める(配置する)のにも役立つ。
本発明に従う別の実施形態を図3に示す。光線療法装置(20)は、前記装置(光線療法装置)(10)と共通した特徴を多数有しているので、それらについてはここでは省略する。光線療法装置(20)において異なっている点は、カートリッジ(1)が両方の眼域の各々に対して別々に用意されていることである。本実施形態においては、各カートリッジ(1)は、光線源(例えば、OLEDなど)および動力源などについて、それぞれ別異の特徴を備えたものを用意できる。このことは、片眼のみ処置を要する場合、または、各眼に対して異なる処置法を必要とする場合に便利である。
図4は、図3に示すようなカートリッジ(1)の断面図を示す。該カートリッジは、光線源(この場合には、マウント(6)の一方の端に装備されているOLED(3))、および動力源(4)(この場合には、バッテリー)を有する。
本発明に従う更なる実施形態である装置(光線療法装置)(30)を図5に示す。本実施形態においては、カートリッジ(1)は、保持エレメント(2)内に挿入されずに、取り外しできるように保持エレメントの前面に取り付けられている。該保持エレメント(2)には、使用者の眼域に対応する一対の空所(17)が存在し、これによって、カートリッジ上の光線源(3)から発せられた光線は使用者に直接送達することができる。該装置(30)は、使用者の頭部に該装置を固定するためのストラップ(図示されていない)などの固定エレメントを有する。該カートリッジ(1)は、粘着テープ、フックとループに相当する材料などで保持エレメント(2)にしっかりと取り付けられる。
図6〜図8は、本発明に従う更なる実施例を図示している。図6は、保持エレメント(2)を正面から見た図である。該保持エレメントは、基本的には、図2aおよび2bに示したものと同様である。点線(18)は、本体部分の前面(12)と本体部分の背面(13)との側部および底部を縫い合わせてパウチ(図示されていない)を作った時の縫い目を示す。縫い目(18)によって画定されている該パウチは、図7に示すカートリッジ(1)の形状および大きさに適合している。該パウチ内に挿入されると、該カートリッジ(1)は、図8中の点線で示されている保持エレメント(2)にぴったりはめ込まれる。
図7は、OLED(102)を支えているプリント配線板(Printed circuit board:PCB)(120)を示しており、この(光線療法)装置には、各眼に対して1個ずつ、計2個のLEDが組み込まれている。また、該配線板は、図6および図8などに示されているような、大略、アイマスク様の形状をしている。領域Aは、使用者の顔面に該マスクを装着した場合には、ほぼ、使用者の鼻の位置に相当する。図7には、プロセッサ(104)および4個の容量センサ(110)を示しており、これらは、コンプライアンスセンサを形成しており、PCB(120)の周りを互いに隔置されている。容量センサは、PCBからフラップとして伸長しており、使用者の顔面とは反対方向に折り曲げられるようになっている。
図には、OLEDおよびプロセッサ(104)への電力供給を制御するための給電トランジスタチップ(122)も示されている。動力源としては、プリント電源を用いることができ、これは、エンフュセル(Enfucell)社によって製造されているような、薄く、可撓性のある電池である。図7に示す実施形態においては、時計、メモリーおよびアウトプットの機能も果たす単一のプロセッサ(104)が備えられている。図7に示すPCBは、全体として、使用者に対して各種のエレメントの配置するためのマウントと考えることができる。該PCBは、マスクとしてデザインしたり、マスク構造の内部に組み込んだり、またはマスク構造の上に接合することができる。PCB構造上に主電子部品を構成することにより、より簡便でより対費用効果が高い製造工程を得ることができる。もちろん、PCBまたはマウントは、任意の適切な顔面用マスクに適合するような任意の適した形状を有することができる。該PCBまたはマウントは、例えば、包帯または膏薬などの別異の医療用具において使用する場合には、異なるレイアウトおよびデザインを採ることができる。
本発明に従うカートリッジ、保持エレメントおよび装置(光線療法装置)は、使用者の鼻橋に応じて(鼻橋を基準にして)配置され、自給式で封じられた(シール形)デバイスであり、1回に4時間以上にわたって光を照射できる。該カートリッジは、光線が最適条件で吸収されるように特別に設計された窓を通して、睡眠中に、使用者の網膜および黄斑に光を照射するための使用を意図したものである。本デバイスには多数の用途が考えられ、特に、糖尿病性網膜症および加齢性黄斑変性などの症状に対する光線療法に有効であるが、これらに限定されるわけではない。
本発明のカートリッジは、使用者自身が定期的に、例えば、週ごと、月ごとにマスク様のアタッチメント装置(保持エレメント)内に挿入できる。このことは、使用者によって再充電可能なデバイスと比較すると、充電およびマスクへの挿入の際に、使用者によるミスが起こりにくいことを意味している。さらに、失明しかかっている使用者にとっては、カートリッジが正しく挿入されているか、または正しく充電されているかどうかを気にする必要がないことを意味している。
取り外し可能なカートリッジは、処方通りに前記装置が使用者によって使用されていることも確保する。バッテリーが充電された状態で、またはされている間に、使用者のベッド脇に該装置がすべて組み立てられていない場合には、使用者は、再充電可能な装置を充電することを忘れたり、該装置を使用するのを忘れたりする可能性がある。再充電可能なバッテリーを使用すると、装置がより大きくなり、より費用がかかることは確実であり、さらに、そのようなカートリッジ装置は、シール形のユニットではなくなるであろう。
交換可能なカートリッジでは、マスク様アタッチメント装置内に新しいカートリッジを定期的に挿入できることから、次のような利点がある。たとえば、カートリッジを毎週もしくは毎月交換することで、治療が安定して行われており、該カートリッジが常に有効に作動していることが保証される。このことは、医師または眼科専門医が継続的にカートリッジを処方することを可能にし、新しいカートリッジが定期的に使用者に届けられるようになる。交換可能なカートリッジは、治療装置が常に有効であることを保証するものであることから、使用者にとって有益である。
使用者の鼻橋に応じて(鼻橋を基準にして)前記カートリッジを配置することにより、光線照射機能を正確かつ無理のない位置に維持し、常に処置を行いながらも、該使用者は睡眠中に動くことができる。このことは、光線療法が、正しい領域、すなわち瞼に施されていることをも意味している。また、該装置が使用者の鼻を覆うことなく、鼻の両脇に配置されていることから、呼吸が容易であることをも意味している。
本発明の特定の実施形態においては、光線は、有機発光ダイオード(OLEDs)から発せられる。OLEDsは、薄くて軽いのみならず、LEDやLCDよりも可撓性に富んでいる。このことは、可撓性のある基板に容易に取り付けられることを意味している。OLEDsはLEDsよりも輝度が高い。OLEDの有機層は、類似のLEDの無機結晶層よりもはるかに薄いことから、OLEDの導電層及び発光層は多層式にすることができる。OLEDはLEDよりも電力消費量が少なく、視野範囲が広い。また、OLEDはLEDよりも発熱量が少ないことから、使用者に害を及ぼしたり、使用者を覚醒させたりすることが少ないと考えられる。
上述したような詳細なデザインについては、多様な変形が可能である。例えば、上述の実施形態においては、フェイスマスク型の装置に関して記載しているが、該装置は、バンデージ(巻状体)又はプラスターなどのような様式で、身体の別の部位に光線を照射するように構成することもできる。前記カートリッジおよび保持エレメントは、身体の被処置(被治療)部分に合わせて成形できる。
上述のカートリッジは、保持エレメント内に挿入する(図2a、2b、3、6)、または保持エレメントの外表面上に取り付ける(図5)ものとして述べてきたが、当業者であれば理解するように、該カートリッジは、保持エレメントの内側であって、皮膚に面する側にも取り付けられることもできる。例えば、該カートリッジは、光線源が使用者の眼に隣接するように、マスク型保持エレメントの内側の面に、着脱可能な様式で取り付けられることもできる。
上述の光線源はOLEDとして記載しているが、無機量子ドット型光線源などのその他の照明装置を用いることもできる。
さらに、本発明は、以下のパラグラフに記載している内容を含む。
パラグラフ1:交換可能なカートリッジであって、全体として該カートリッジの内部に組み込まれているか又は該カートリッジに固定されている1個若しくはそれ以上の光線源及び内蔵動力源を有していて、該カートリッジが、別個の着脱可能なマスク様アタッチメント装置によって使用者の顔面に取り付けられると、該カートリッジから発せられる光線は、該使用者の片眼もしくは両眼に向けられ、さらに、前記光線源は、片眼もしくは両眼の眼窩内に位置づけられており、その位置は、該使用者の鼻橋を基準にして(鼻橋に対応して)制御されることを特徴とするカートリッジ。
パラグラフ2:前記光線源から発せられる光線の波長が480〜550nmの範囲であることを特徴とする、パラグラフ1に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ3:前記内蔵動力源は、1個もしくはそれ以上のバッテリーによって提供されることを特徴とする、パラグラフ1に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ4:前記バッテリーが再充電可能であることを特徴とする、パラグラフ3に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ5:前記内蔵動力源は、1個もしくはそれ以上の印刷電池によって提供されることを特徴とする、パラグラフ4に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ6:前記カートリッジは、使用者の鼻橋を基準にして(鼻橋に対応して)1個もしくはそれ以上の光線源の位置決めを行う手段を有することを特徴とする、パラグラフ1に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ7:前記光線源は、1個もしくはそれ以上の有機発光ダイオードによって提供されることを特徴とする、パラグラフ1に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ8:交換可能なカートリッジであって、450〜580nmの範囲の波長の光線を発することができる1個もしくはそれ以上の光線源及び内蔵動力源が、全体として該カートリッジの内部に組み込まれているか又は該カートリッジに固定されており、該カートリッジが、別個の着脱可能なマスク様アタッチメント装置によって使用者の顔面に取り付けられると、該カートリッジから発せられる光線は、該使用者の片眼もしくは両眼に向けられ、さらに、前記光線源は、片眼もしくは両眼の眼窩内に位置付けられており、その位置は、該使用者の鼻橋を基準にして(鼻橋に対応して)制御されることを特徴とするカートリッジ。
パラグラフ9:前記内蔵動力源は、1個もしくはそれ以上のバッテリーによって提供されることを特徴とする、パラグラフ8に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ10:前記バッテリーが再充電可能であることを特徴とする、パラグラフ9に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ11:前記内蔵動力源は、1個もしくはそれ以上の印刷電池によって提供されることを特徴とする、パラグラフ10に記載の交換可能なカートリッジ。
パラグラフ12:前記カートリッジは、使用者の鼻橋を基準にして(鼻橋に対して)1個もしくはそれ以上の光線源の位置決めを行う手段を有することを特徴とする、パラグラフ8に記載の交換可能なカートリッジ。
当業者であれば、上述の実施形態の任意のものに関して記載した特徴は、別の実施形態と相互に交換可能であることは明らかである。上述の実施形態は、本発明の多様な特徴を具体的に説明するための例示である。
本発明の明細書および請求項の全般において、「〜を含む」および「〜を有する」、ならびにそれらの類義語は、「〜を含むがこれらに限定されるわけではない」という意味であり、その他の部位、付加物、構成要素、物質、または工程を除外するものではない。本発明の明細書および請求項全般において、特に言及していない限り、単数形の事象は、複数形を包含する。特に、不定冠詞を用いている場合には、特に要求していない限り単数形とともに、複数形も包含すると解釈すべきである。
本明細書の特定の態様、実施形態もしくは実施例とともに記載されている特徴、物質、特性、化合物、化学部位もしくは官能基は、明細書における記述と矛盾しない限りは、本明細書に記載されている以外のその他の任意の態様、実施形態もしくは実施例に適用できるものとする。本明細書(任意の請求の範囲、要約書および図面を含む)に開示されているすべての特徴、ならびに/または、開示されている任意の方法のすべての工程は、そのような特徴および/もしくは工程のうちの少なくともいくつかが相互に排反する組み合わせを除いては、任意に組み合せられる。本発明は、前述の任意の実施形態によってその詳細を制限されるものではない。本発明の範囲は、本明細書(任意の請求項、要約書および図面を含む)に開示されている特徴の中の任意の新規なひとつ、もしくは任意の新規な組み合わせ、あるいは、開示されている任意の方法の工程のうちの新規なひとつ、もしくは新規な組み合わせにも及ぶ。
本明細書に関連して、本明細書と同時に、もしくは先行して申請され、本明細書とともに一般公開されたすべての論文および文献にも留意することが必要であり、そのようなすべての論文および文献の内容を参照として本明細書中に取り入れておく。

Claims (8)

  1. 保持装置と作動可能に結合されて光線療法装置を形成するカートリッジであって、
    使用者の少なくとも片方の眼に向かって光線を照射するための光線源;および、
    前記少なくとも片方の眼に応じた所定位置に前記光線源を取り付けるためのマウントエレメントを含み、
    使用者の顔面に適合するように、実質的に平面状で可撓性を有するカートリッジであって、
    前記マウントエレメントは、前記使用者の顔面を基準にした所定位置に前記カートリッジを配置するように構成されている位置決め部分を有し、
    前記カートリッジが、前記保持装置内に挿入可能に形成され、前記保持装置内に保持されて形成されることを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記位置決め部分が保持装置の対応する受入れ部分に配置されるように構成されていることにより、前記使用者の顔面を基準にした所定位置に前記カートリッジを配置できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記カートリッジは、保持装置内に挿入された状態で配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカートリッジ。
  4. 前記位置決め部分は、前記カートリッジを使用者の鼻橋によって支えられるように配置するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカートリッジ。
  5. 前記光線源は、1個またはそれ以上のOLEDであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカートリッジ。
  6. 前記光線源は、450〜580nmの範囲の波長を有する光線を発するように調整されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のカートリッジ。
  7. 前記カートリッジと一体的に配備されている動力源を追有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のカートリッジ。
  8. 使用者の少なくとも片方の眼に向かって光線を発するための光線源、及び、前記光線源を取り付けるためのマウントエレメントを含み、使用者の顔面に適合するように実質的に平面状で可撓性を有するカートリッジであって、
    前記マウントエレメントは、前記使用者の顔面を基準にした所定位置に前記カートリッジを配置するように構成されている位置決め部分を有するカートリッジ、並びに、
    前記カートリッジに作動可能に結合されている保持エレメントであって、使用者の少なくとも片方の眼に応じた所定位置に前記カートリッジを保持するように構成されている本体部分、前記使用者に対して前記保持エレメントを固定するための固定エレメント、及び、前記使用者の顔面を基準にした所定位置に前記保持エレメントを配置するための位置決め部分を有する保持エレメント
    を含み、
    前記本体部分が、本体部分の前面および背面を含み、これらは側面および底面がつながっており、それらの間に前記カートリッジを収納するためのパウチが形成され、
    前記本体部分の前面および背面は、平面状で可撓性を有し、該本体部分に隣接する前記カートリッジを対面配置で保持するように構成されていることを特徴とするアセンブリ。
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