JP6240942B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機(パチンコ機)に関する。
遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機が知られている。このような遊技機では、遊技の進行や演出に係る種々の遊技部品が遊技盤に設けられている。例えば、液晶表示器や、始動口、発射された遊技球を遊技領域の上部まで案内する一対のレール、演出効果を高めるための飾り部材などが設けられている。
そして、近年では、遊技の進行過程や演出の多様化が望まれていることもあり、遊技盤に設けられる遊技部品の点数が増加する傾向にある。例えば、特許文献1には、液晶表示器や、始動口、一対のレール、飾り部材に加えて、V入賞口や、振り子部材、案内部材などが設けられた遊技機が開示されている。
特開2015−100645号公報
しかしながら、上述したような遊技機では、遊技部品の点数が増加することに伴って、遊技盤に遊技部品を組み付ける際の工数も増加してしまうという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技盤に遊技部品を組み付ける際の工数を低減させることができる遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の前方に、該遊技領域が遊技者側から視認可能なように設けられた透明板と、
を備えた遊技機であって、
遊技球は、外レールと前記外レールに沿わせて設けられた内レールとの間を通って、前記遊技領域に放出されるものであり、
前記外レールおよび前記内レールのうち、前記外レールは前記遊技盤に設けられており、前記内レールは、先端が前記遊技盤を窪ませて設けられた凹部に入り込んでおり当該先端が前記遊技盤に当接しない状態で、前記透明板における前記遊技盤側の面に設けられている
ことを特徴とする。
本発明によれば、遊技盤に遊技部品を組み付ける際の工数を低減させることができる。
本実施例のパチンコ機1の正面図である。 本実施例の遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。 本実施例の制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施例のセグメント表示部80の構成を示す説明図である。 本実施例の演出表示装置41の表示内容を例示する説明図である。 本実施例の透明板ユニットUを示す分解斜視図である。 変形例1の透明板ユニットUを示す分解斜視図である。 変形例2の遊技盤20と透明板ユニットUを示す分解斜視図である。 変形例2の遊技盤20と後側透明板50を示す断面斜視図である。 変形例3の透明板ユニットUを示す分解斜視図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例において、特段の説明がない限りは、パチンコ機正面に向かって右側を「右」と表現し、左側を「左」と表現する。
また、以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の進行態様:
C.透明板ユニット:
D.変形例:
D−1.変形例1:
D−2.変形例2:
D−3.変形例3:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20(図2参照)が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠3に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠を形成している。
前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、窓部4aの右下方には小窓部4bが形成されている。前面枠4の裏側(後部側、遊技盤20側)には、2枚の透明板が重ねられた透明板ユニットUが、窓部4aおよび小窓部4bを覆うように取り付けられている。遊技者は、窓部4a(透明板ユニットU)を通して奥側に配置された遊技盤20を視認可能である。また、遊技者は、小窓部4b(透明板ユニットU)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部80(図1では図示省略)を視認可能である。詳しくは後述するが、セグメント表示部80とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
前面枠4における窓部4aの上方には上部ランプ5aが設けられ、窓部4aの周縁部における右部には右サイドランプ5bが設けられ、窓部4aの周縁部における左部には左サイドランプ5cが設けられている。また、前面枠4における窓部4aの左右上方には上部スピーカー6aが設けられており、本体枠2の下部の前面には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c、上部スピーカー6a、下部スピーカー6bは、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、カードユニット242(図3参照)を介して貸し出される遊技球や、パチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて貸し出された遊技球や、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニット261(図3参照)に接続されている。この発射装置ユニット261には、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニット261に伝達され、発射装置ユニット261に内蔵された発射モーター262(図3参照)が回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の縁部には遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10aが設けられており、下皿部8の左方には遊技者による押込操作や回転操作が可能なジョグシャトル10bが設けられている。これらの演出ボタン10aやジョグシャトル10bは、何れも遊技者によって操作される演出操作部であり、所定の条件成立時に遊技者によって操作されると、所定の遊技演出が行われる。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、遊技領域21に放出された後、遊技領域21の上方から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
ここで、本実施例のパチンコ機1では、外レール22と、左内レール51(図2では図示せず)とを備えており、発射装置ユニット261から発射された遊技球は、これらの間を通って遊技領域21に放出される。もっとも、これらのうち、外レール22は遊技盤20に設けられているものの、左内レール51は遊技盤20に設けられていない。それに代えて、「左内レール領域A51」が外レール22に沿わせて設けられている(図2参照)。詳しくは後述するが、本実施例では、左内レール51は透明板ユニットUの裏側(後部側、遊技盤20側)に設けられており、前面枠4が遊技盤20(中枠3)に対して閉じられた状態であるときに、「左内レール領域A51」に左内レール51が配置された状態となる。発射装置ユニット261から発射された遊技球は、このように配置された左内レール51と、上述の外レール22との間を通って遊技領域21に放出されることとなる。
尚、以下では、前面枠4が遊技盤20(中枠3)に対して閉じられることを、「前面枠4が閉鎖される」とも表現し、前面枠4が遊技盤20(中枠3)に対して開けられることを、「前面枠4が開放される」とも表現する。
遊技領域21の略中央には中央装置40が設けられており、中央装置40のほぼ中央には、演出表示装置41が設けられている。演出表示装置41は液晶表示器によって構成されており、その表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能である。尚、演出表示装置41の詳しい表示内容については、後述する「遊技の進行態様」において説明する。
また、遊技盤20には、演出表示装置41の周縁部の上部から左部に沿わせるようにして、屋根部42が設けられている。屋根部42は、前方(遊技者側、透明板ユニットU側)に突出した形状であり、この屋根部42が設けられていることによって、演出表示装置41の表示画面前方への遊技球の進入を防止している。また、演出表示装置41の左下方には屋根部42の左下端部に隣接してワープ部43が設けられている。ワープ部43の内部には球通路が設けられており、遊技球は球通路を左から右に通過することが可能である。
遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の下方には、開口部の大きさが不変(一定)であり遊技球が常時入球可能な始動口である第1始動口24が設けられている。第1始動口24に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1始動口24の内部の通路には第1始動口センサー24s(図3参照)が設けられており、第1始動口24に入球した遊技球を検知可能である。また、第1始動口21の下方には、遊技盤20を装飾する装飾部23が設けられている。
また、遊技領域21における第1始動口24(装飾部23)の下方には、遊技球の入球可能性が変化する入球口(始動口)である第2始動口25が設けられている。すなわち、第2始動口25は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉26を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。図2では、第2始動口25が開放状態となっている様子が示されている。第2始動口25に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第2始動口25の内部の通路には第2始動口センサー25s(図3参照)が設けられており、第2始動口25に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21において中央装置40(演出表示装置41)の右方には、普通図柄作動ゲート27が設けられており、普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知するゲートセンサー27s(図3参照)が設けられている。
また、遊技領域21における第1始動口24の右方には、略長方形状に大きく開口された大入賞口28(可変入球口)が設けられている。大入賞口28は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉29を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能な開放状態とに変化可能である。図2では、大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。大入賞口28に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。大入賞口28の内部の通路には大入賞口センサー28s(図3参照)が設けられており、大入賞口28に入球した遊技球を検知可能である。
また、普通図柄作動ゲート27の右方から大入賞口28の下方にかけては「右内レール領域A52」が設けられており(確保され)、大入賞口28の下方における「右内レール領域A52」より内側には「案内部領域A53」が設けられている(確保されている)。これらのうち、「右内レール領域A52」には右内レール52(図2では図示せず)が配置され、「案内部領域A53」には案内部53(図2では図示せず)が配置される。すなわち、詳しくは後述するが、透明板ユニットUの裏側(後部側、遊技盤20側)には、上述した左内レール51だけでなく、右内レール52と案内部53も設けられており、前面枠4が閉鎖された状態であるときに、右内レール52が「右内レール領域A52」に配置され、案内部53が「案内部領域A53」に配置された状態となる。
尚、案内部53の上面は、右から左にかけて下方に傾斜して形成されている。遊技領域21を流下して案内部53の上面に到達した遊技球は、この上面を左方に向かって転動可能である。従って、案内部53を、遊技球の転動に影響を与える部位(遊技部品)として捉えることもできる。また、案内部53は、その形状によって遊技盤20を装飾している。従って、案内部53を、遊技盤20を装飾する部位(遊技部品)として捉えることもできる。また、左内レール51および右内レール52は、遊技領域21の端(境界)の一部を規定しており、換言すると、遊技球が遊技領域21から側方に飛び出すことを防止している。従って、左内レール51および右内レール52を、遊技領域21を規定する部位(遊技部品)や遊技球の転動に影響を与える部位(遊技部品)として捉えることもできる。
上述した各遊技装置(遊技部品)の周辺には、遊技球が入球可能なその他入球口30や、遊技球の流下経路に影響を与える風車型ホイール31や多数の障害釘32が設けられている。遊技領域21の最下部であって第2始動口25の左下方と右下方には、2つのアウト口33が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、大入賞口28、その他入球口30の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口33から遊技盤20の裏側に排出される。
上述した第1始動口24には、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下する遊技球が入球可能である。これに対して、第2始動口25、普通図柄作動ゲート27、大入賞口28には、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が入球可能(または通過可能)である。以下では、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「左打ち」とも表現し、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口24、第2始動口25、その他入球口30の何れかに遊技球が入球した場合は、3個の遊技球が遊技者に払い出され、大入賞口28に遊技球が入球した場合は、13個の遊技球が遊技者に払い出される。
遊技盤20における遊技領域21の右下方には、LEDの組合せによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部80が設けられている。セグメント表示部80は、前面枠4に設けられた小窓部4b(図1参照)を通して遊技者に視認される。尚、セグメント表示部80の詳しい表示内容については、後述する遊技の進行態様において説明する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、大入賞口28へ入球した遊技球を検知する大入賞口センサー28s、普通図柄作動ゲートを通過した遊技球を検知するゲートセンサー27sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、大入賞口センサー28s、ゲートセンサー27sなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応するコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口25に設けられた開閉扉26に開閉動作を行わせるための(第2始動口25を開放状態、閉鎖状態にするための)始動口ソレノイド26mや、大入賞口28に設けられた開閉扉29に開閉動作を行わせるための(大入賞口28を開放状態、閉鎖状態にするための)大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部80などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、始動口ソレノイド26m、大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部80に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、ランプ制御基板226、演出操作基板228が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた遊技演出を行う。すなわち、画像音声制御基板230に対しては、出力画像や出力音声を指定するコマンドを送信し、ランプ制御基板226に対しては、上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c(以下「各種ランプ5a〜5c」ともいう)の発光パターンを指定するコマンドを送信したりすることによって、遊技の演出を行う。また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10aやジョグシャトル10b(以下「演出操作部9a,9b」)に対する遊技者の操作を検知すると、該操作に対応する遊技演出を行う。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する音声データを音声ROM236から読み出して、該音声データに基づく音声を、アンプ基板224を介して、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から出力する。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン241(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット242、払出モーター243などが接続されている。球貸ボタン241が操作されると、この信号は、払出制御基板240を介してカードユニット242に伝達される。カードユニット242は、払出制御基板240とデータを通信しながら、払出モーター243を駆動して遊技球の貸し出しを行う。また、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信した場合も、払出モーター243を駆動して遊技球の払い出しを行う。
また、払出制御基板240には発射制御基板260が接続されており、発射制御基板260には、遊技球を発射させるための発射モーター262や遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263等を有する発射装置ユニット261が接続されている。発射制御基板260は、タッチスイッチ263を介して遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知すると、発射モーター262を駆動することによって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
B.遊技の進行態様 :
本実施例のパチンコ機1では、主に主制御基板200のCPU201によって次のように遊技が進行される。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、上皿部7に貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、遊技者は所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(左打ちを行ったり)、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(右打ちを行ったり)することができる。
<特別図柄の変動表示>
図2を用いて前述したように、第1始動口24には左打ちされた遊技球が入球可能である。左打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sにより検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。また、図2を用いて前述したように、第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能である。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sにより検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。ここで、第1特図、第2特図について説明する。
図4は、セグメント表示部80を拡大して示す説明図である。前述したように、セグメント表示部80は遊技盤20における遊技領域21の右下方に設けられており(図2参照)、遊技者は前面枠4の小窓部4b(図1参照)を通してセグメント表示部80を視認可能である。図4に示すように、セグメント表示部80には、第1特図を表示する第1特図表示部81と、第2特図を表示する第2特図表示部82が設けられており、これらの表示部にはそれぞれ8個のLEDが配置されている。第1特図および第2特図(以下、これらを特に区別をしない場合は、まとめて「特別図柄」という)は、それぞれの表示部において、8個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、8個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、第1特図として、大当り図柄1〜100、外れ図柄101の101種類の図柄を停止表示可能であり、第2特図として、大当り図柄201〜300、外れ図柄301の101種類の図柄を停止表示可能である。これらの図柄の種類は、点灯するLEDの組合せの相違によって識別可能である。遊技球が第1始動口24に入球することに基づく大当り判定(以下「第1特図についての大当り判定」ともいう)の結果が大当りである場合は、第1特図が大当り図柄1〜100の何れかで停止表示され、第1特図についての大当り判定の結果が外れである場合は、第1特図が外れ図柄101で停止表示される。また、遊技球が第2始動口25に入球することに基づく大当り判定(以下「第2特図についての大当り判定」ともいう)の結果が大当りである場合は、第2特図が大当り図柄201〜300の何れかで停止表示され、第2特図についての大当り判定の結果が外れである場合は第2特図が外れ図柄301で停止表示される。こうして特別図柄(第1特図または第2特図)を大当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(以下「確定表示」ともいう)を行う。以下では、特別図柄が変動表示を開始してから、所定の変動時間の経過により当該変動表示が終了して、特別図柄が大当り図柄または外れ図柄で確定表示されるまでの遊技、すなわち、特別図柄の1回の変動表示結果が得られるまでの遊技を「図柄変動遊技」とも表現する。
<大当り遊技>
第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示されると、大入賞口28が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。図2を用いて前述したように、大入賞口28には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中は右打ちが行われることとなる。
本実施例のパチンコ機1では、停止表示された大当り図柄の種類によって、1回の大当り遊技におけるラウンド遊技の回数が異なる。すなわち、第1特図が大当り図柄1〜50で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、4回のラウンド遊技が行われる4ラウンド大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄51〜90で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は40%の確率で)、6回のラウンド遊技が行われる6ラウンド大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄91〜94で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は4%の確率で)、7回のラウンド遊技が行われる7ラウンド大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄95〜100で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)、16回のラウンド遊技が行われる16ラウンド大当り遊技が行われる。また、第2特図が大当り図柄201〜250で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)4ラウンド大当り遊技が行われ、第2特図が大当り図柄251〜290で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は40%の確率で)6ラウンド大当り遊技が行われ、第2特図が大当り図柄291〜294で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は4%の確率で)7ラウンド大当り遊技が行われ、第2特図が大当り図柄295〜300で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)16ラウンド大当り遊技が行われる。
本実施例のパチンコ機1において、1回のラウンド遊技は、9個の遊技球が入球した場合(9カウント)または30秒が経過した場合に終了するので、ほとんどの場合において1回のラウンド遊技では117個(9カウント×払出数13個)の遊技球が払い出される。従って、当然ながら、ラウンド遊技回数の多い大当り遊技の方が、ラウンド遊技回数が少ない大当り遊技よりも遊技者に多くの遊技球が払い出されることとなる。このため、ラウンド遊技回数のより多い大当り遊技が行われることを遊技者に期待させることができる。尚、このことは、遊技者にとっての有利度合が互いに異なる複数の大当り遊技(特定遊技)を実行可能であると捉えることができる。
上述した大当り遊技の実行中は、セグメント表示部80のラウンド表示部85に実行中の大当り遊技の種類(ラウンド遊技回数)が表示される。すなわち、図4に示すように、ラウンド表示部85には3個のLEDが配置されており、このラウンド表示部85では、3個のLEDのうち左のLEDを点灯することで4ラウンド大当り遊技の実行中であることを示し、中のLEDを点灯することで6ラウンド大当り遊技の実行中であることを示し、右のLEDを点灯することで7ラウンド大当り遊技の実行中であることを示し、3個全てのLEDを点灯することで16ラウンド大当り遊技の実行中であることを示す。
<特別図柄の保留>
遊技球が第1始動口24に入球すると、上述したように第1特図についての大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24に入球して直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留に基づいて大当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部80の第1特図保留表示部83に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部83には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部83では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
また、遊技球が第2始動口25に入球すると、上述したように第2特図についての大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示も、遊技球が第2始動口25に入球して直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第2特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第2特図保留に基づいて大当り判定や第2特図の変動表示を行う。このような第2特図保留も4個を上限として記憶される。第2特図保留の記憶数(第2特図保留数)は、セグメント表示部80の第2特図保留表示部84に表示される。すなわち、図4に示すように、第2特図保留表示部84にも2個のLEDが配置されており、この第2特図保留表示部84では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第2特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第2特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第2特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第2特図保留数が4個であることを示す。
尚、本実施例のパチンコ機1では、何れかの特別図柄の変動表示中や、何れかの特別図柄の確定表示中、大当り遊技中は、第1特図保留や第2特図保留が記憶されていても、これらの保留に係る大当り判定や変動表示は行わない。また、第1特図保留および第2特図保留のうち第1特図保留のみが記憶されている場合は、最先に記憶された第1特図保留に係る大当り判定および第1特図の変動表示を行うが、第2特図保留が記憶されている場合は第1特図保留が記憶されているか否かに拘わらず、最先に記憶された第2特図保留に係る大当り判定および第2特図の変動表示を行う。すなわち、第2特図を第1特図に優先して変動表示させる(いわゆる第2特図の優先変動機能を有する)。
<普通図柄の変動表示、普図当り遊技>
図2を用いて前述したように、普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能である。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sにより検知されると、所定の判定乱数(普図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部80には、普通図柄を表示する普図表示部86が設けられており、普図表示部86には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部86において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は、普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は、普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技が行われる。
<普通図柄の保留>
遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、普図当り判定や普通図柄の変動表示が行われるものの、これらの普図当り判定や変動表示は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留も4個を上限として記憶される。普図保留の記憶数(普図保留数)は、セグメント表示部80の普図保留表示部87に表示される。すなわち、図4に示すように、普図保留表示部87には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部87では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り遊技中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
<遊技状態>
ここで、本実施例のパチンコ機1では、大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態と、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態とが適宜設定される。これらのうち大当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態は、「大当り判定において大当りと判定される確率が低い(99.9分の1の確率である)低確率状態」または「大当り判定において大当りと判定される確率が高い(11.9分の1の確率である)高確率状態」に設定される。また、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態は、「第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い非電サポ状態」または「第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い電サポ状態」に設定される。尚、以下では、高確率状態が設定された状態で実行可能な図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)の回数を「高確回数」とも表現し、電サポ状態が設定された状態で実行可能な図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)の回数を「電サポ回数」とも表現する。
本実施例のパチンコ機1では、何れの大当り遊技が行われた場合であっても、大当り遊技終了後は高確率状態と電サポ状態が併せて設定されるものの、電サポ回数が大当り遊技の開始契機となった大当り図柄の種類によって異なる。すなわち、高確回数については、何れの大当り図柄が停止表示された場合であっても6回に設定される。これに対して、電サポ回数については、第1特図が大当り図柄1〜45で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は45%の確率で)25回に設定され、第1特図が大当り図柄46〜50、51〜90、91〜94で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は5%+40%+4%=49%の確率で)50回に設定され、第1特図が大当り図柄95〜100で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)100回に設定される。また、第2特図が大当り図柄201〜245で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は45%の確率で)25回に設定され、第2特図が大当り図柄246〜250、251〜290、291〜294で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は5%+40%+4%=49%の確率で)50回に設定され、第2特図が大当り図柄295〜300で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は6%の確率で)100回に設定される。
尚、高確回数が6回に設定された後に図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)が6回行われた場合は、高確率状態は終了し、電サポ状態が設定されたまま低確率状態が設定される。また、25回、50回、100回の電サポ回数が設定された後に該電サポ回数と同数の図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)が行われた場合は、電サポ状態は終了し、非電サポ状態が設定される。遊技者にとっては、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも有利な状態であることから、より多くの電サポ回数が設定されることを遊技者に期待させることができる。
ここで、セグメント表示部80には、上述した電サポ状態の設定中であることを示す電サポ表示部88が設けられている。すなわち、図4に示すように、電サポ表示部88には、3個のLEDが配置されており、電サポ状態の設定中は、この3個のLEDを点灯することによって電サポ状態の設定中であることを示す。また、図4に示すように、セグメント表示部80には、右打ちを行うことを示す右打ち表示部89が設けられている。電サポ状態の設定中は第2始動口25への遊技球の入球頻度が高く、且つ、第2始動口25は右打ちされた遊技球が入球可能であるので、電サポ状態の設定中は右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。また、大入賞口28も右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中も右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。そこで、電サポ状態の設定中および大当り遊技中は、右打ち表示部89に配置された2個のLEDを点灯することによって右打ちを行うことを示す。
<演出表示装置41の表示内容>
上述したような遊技の進行は、主に主制御基板200のCPU201によって行われる。本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。このような演出は、主にサブ制御基板220のCPU221によって行われる。
例えば、演出表示装置41では、第1特図または第2特図の変動表示(図柄変動遊技)に合わせた各種の演出(以下「図柄変動演出」ともいう)が行われる。すなわち、第1特図表示部81または第2特図表示部82にて特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41においても3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を一斉に開始し、その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で変動表示を行う。そして、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
図5(a)には、3つの識別図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左識別図柄41aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次に、右識別図柄41cが停止表示され、最後に中識別図柄41bが停止表示される。これら演出表示装置41で停止表示される3つの識別図柄41a,41b,41cの組合せは、前述した第1特図表示部81または第2特図表示部82で停止表示される特別図柄(第1特図または第2特図)と対応するように構成されている。例えば、第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は、演出表示装置41の3つの識別図柄41a,41b,41cが同じ図柄となる図柄組合せ(以下「ゾロ目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が「外れ図柄」で停止表示される場合は、3つの識別図柄41a,41b,41cは同じ図柄で揃わない図柄組合せ(以下「バラケ目」ともいう)で停止表示される。尚、停止表示された識別図柄41a、41b、41cは、特別図柄の確定表示時間が経過するまで停止表示された状態となる(確定表示される)。
このように、第1特図表示部81または第2特図表示部82で表示される特別図柄と、演出表示装置41で表示される3つの識別図柄41a,41b,41cとは、表示内容が互いに対応しており、変動表示中の特別図柄が停止表示する際には、3つの識別図柄41a,41b,41cも停止表示するようになっている。しかも、図2に示すように、演出表示装置41は、第1特図表示部81または第2特図表示部82(セグメント表示部80)よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置41の画面を見ながら遊技を行うことが通常である。従って、図5(b)に示すように、演出表示装置41の表示画面上で初めに停止表示される左識別図柄41aと、続いて停止表示される右識別図柄41cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中識別図柄41bも同じ図柄で停止して、「大当り遊技が開始されるのではないか」と、遊技者は識別図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように、2つの識別図柄を同じ図柄(ゾロ目となり得る態様)で停止させて最後の識別図柄を変動表示させた状態で行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、このリーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めることが可能である。
また、演出表示装置41の表示画面上の下部には、第1特図保留数を示すための第1保留表示領域41dと、第2特図保留数を示すための第2保留表示領域41eとが設定されている。本実施例のパチンコ機1では、第1保留表示領域41dに第1特図保留数と同数の「保留図柄(図中、小さい円形の図柄)」を表示することで第1特図保留数を示し、第2保留表示領域41eに第2特図保留数と同数の「保留図柄」を表示することで第2特図保留数を示す。従って、図7に示す例では、第1特図保留数および第2特図保留数が共に4個であることが示されている。尚、当然ながら、演出表示装置41の表示画面上に表示された保留図柄によって示される保留数と、セグメント表示部80の第1特図保留表示部83および第2特図保留表示部84にて示される保留数とは一致する。
C.透明板ユニットUの構成 :
次に、透明板ユニットUの詳しい構成について説明する。尚、前述したように、透明板ユニットUは、前面枠4の裏側(後部側、遊技盤20側)に、窓部4aおよび小窓部4bを覆うように取り付けられている。
図6には、本実施例の透明板ユニットUの分解斜視図が示されている。透明板ユニットUは、図6に示すように、遊技者側(前方側)に位置する前側透明板60と遊技盤20側(後方側)に位置する後側透明板50とを有している。前側透明板60と後側透明板50は、互いに所定の間隔(例えば2mm〜15mm)をあけて、保持枠(図示省略)に保持されている。このように2枚の透明板を重ねることによって、遊技盤20に対する不正行為(いわゆるゴト行為)や、遊技球が後側透明板50に衝突した際の衝撃音、遊技球の衝突によって後側透明板50が破損した際の事故などを抑制している。
本実施例では図6に示すように、これら2枚の透明板のうち、前側透明板60は前後面共に平坦(平ら)に形成されている。これに対して、後側透明板50は、前面は平坦(平ら)に形成されているものの、後面(遊技盤20側の面)には遊技盤20側(後方側)に向かって突出した突出部が設けられている。詳しくは、後側透明板50の後面には、前面枠4が閉鎖された状態において遊技盤20の左内レール領域A51(図2参照)に対応する位置に左内レール51が設けられ、右内レール領域A52に対応する位置に右内レール52が設けられ、案内部領域A53に対応する位置に案内部53が設けられている。
従って、このような後側透明板50(透明板ユニットU)が取り付けられた前面枠4が閉鎖されると、図2を用いて前述したように、左内レール領域A51に左内レール51が配置され、右内レール領域A52に右内レール52が配置され、案内部領域A53に案内部53が配置された状態となる。
尚、本実施例においては、後側透明板50が本発明における「透明板」に相当し、左内レール51、右内レール52、案内部53が本発明における「突出部」に相当する。
以上のように本実施例のパチンコ機1では、本来(従来技術)であれば遊技盤20に設けられる遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)を、後側透明板50に設けることとした。こうすると、遊技盤20に設ける遊技部品の点数を低減させることができ、ひいては、遊技盤20に遊技部品を組み付ける際の工数も低減させることができる。この結果、生産性に優れたパチンコ機1を提供することができる。
尚、前側透明板60は、ガラス製であっても合成樹脂製であってもよい。これに対して、後側透明板50は、ガラス製であっても合成樹脂製であってもよいが、特に、後側透明板50と、後側透明板50に設けられた遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)とを一体成型することとすると、これらの遊技部品を後側透明板50とは別に生産したり、後側透明板50に遊技部品を組み付けたりする必要がなくなるので、さらに生産性に優れたパチンコ機1を提供することができる。
また、上述したように本実施例のパチンコ機1では、遊技盤20に設けられた遊技部品の点数を低減させることができるので、遊技盤20に対するメンテナンス(釘調整や各種点検など)を行い易くすることができる。すなわち、前面枠4が閉鎖された状態においては、遊技盤20上に配置された遊技部品は本来(従来技術)の点数と変わらないものの、メンテナンスを行うべく前面枠4を開放すると、後側透明板50に設けられた遊技部品は遊技盤20上から取り除かれることとなる。このため、前面枠4を開放した状態においては遊技盤20上における作業スペースを確保することができ、遊技盤20に対するメンテナンスを行い易くすることができる。
尚、後側透明板50に設けられた遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)は、他の遊技部品と比較して「メンテナンス頻度が低い遊技部品(メンテナンスが不要な遊技部品)」である。従って、メンテナンスを行うべく前面枠4を開放すると、「メンテナンス頻度が低い遊技部品」が遊技盤20上から取り除かれることとなる。このような観点からも、前面枠4を開放した状態においては遊技盤20上における作業スペースを確保することができ、遊技盤20に対するメンテナンスを行い易くすることができるといえる。
ここで、パチンコ機1の機種を変更するに際しては、パチンコ機1全体を交換するのではなく、遊技盤20を交換する場合がある(いわゆる面替え)。このような場合は、遊技盤に左内レール51、右内レール52が設けられていると、遊技盤20の交換に伴って左内レール51、右内レール52も交換されることとなる。もっとも、左内レール51、右内レール52の構成は、遊技盤20の交換前後で同じであることもある。この点、本実施例のパチンコ機1は、左内レール51、右内レール52が後側透明板50に設けられているので、遊技盤20を交換後も左内レール51、右内レール52を再利用することができる。
また、本実施例のパチンコ機1では、後側透明板50の後面(遊技盤20側の面)に遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)が設けられているので、パチンコ機1の外側から遊技領域21に異物を挿入する不正を抑制することができる。ここで、遊技上の不正行為の中には、ピアノ線を遊技領域21に挿入して釘を曲げるピアノ線ゴトや、セル板と称されるプラスチック板を遊技領域21に挿入して遊技球の流下経路を変化させるセル板ゴトなどの遊技領域21に異物を挿入する不正が存在する。このような不正は、後側透明板50の後面(遊技盤20側の面)に沿わせて異物を挿入することによって行われる。この点、本実施例のパチンコ機1では、後側透明板50の後面(遊技盤20側の面)に遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)が設けられているので、これらの遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)が異物の挿入の妨げとなり、ひいては、遊技領域21に異物を挿入する不正を抑制することができる。本実施例のパチンコ機1では、遊技部品のうち、左内レール51や右内レール52などの遊技領域21を規定する遊技部品が後側透明板50の後面(遊技盤20側の面)に設けられているので、特にこのことによって、遊技領域21に異物を挿入する不正を抑制することができる。
尚、前面枠4が閉鎖された状態であっても、後側透明板50の後面(遊技盤20側の面)に設けられた遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)が遊技盤20に当接しないように構成してもよい。こうすると、前面枠4を閉鎖したときの衝撃などによって、遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53)や遊技盤20が破損したり摩耗したりすることを防止することができる。
D.変形例 :
次に、本発明の変形例について説明する。
D−1.変形例1 :
上述した実施例では、本発明における「突出部」として後側透明板50に左内レール51、右内レール52、案内部53を設けることとしたが、こられに限らず、種々の遊技部品を本発明における「突出部」として設けることができる。変形例1では、上述した左内レール51、右内レール52、案内部53に加えて、図7に示すように、装飾部54、屋根部55、ワープ部56が設けられている。
すなわち、変形例1において、遊技盤20には装飾部23(図2参照)は設けられておらず、これに代えて、「装飾部領域A54(図示省略)」が設けられており、且つ、後側透明板50における該「装飾部領域A54」に対応する位置に装飾部54が設けられている。また、遊技盤20には屋根部42(図2参照)は設けられておらず、これに代えて、「屋根部領域A55(図示省略)」が設けられており、且つ、後側透明板50の該「屋根部領域A55」に対応する位置に屋根部55が設けられている。さらに、遊技盤20にはワープ部43(図2参照)は設けられておらず、これに代えて、「ワープ部領域A56(図示省略)」が設けられており、且つ、後側透明板50の該「ワープ部領域A56」に対応する位置にワープ部56が設けられている。
従って、変形例1のような後側透明板50(透明板ユニットU)が取り付けられた前面枠4が閉鎖されると、装飾部領域A54に装飾部54が配置され、屋根部領域A55に屋根部55が配置され、ワープ部領域A56にワープ部56が配置された状態となる。
このような変形例1においても、上述した実施例と同様の効果を奏することができる。尚、変形例1で新たに後側透明板50に設けられた遊技部品(装飾部54、屋根部55、ワープ部56)も、他の遊技部品と比較して「メンテナンス頻度が低い遊技部品(メンテナンスが不要な遊技部品)」である。従って、メンテナンスを行うべく前面枠4を開放すると、これらの「メンテナンス頻度が低い遊技部品」が遊技盤20上から取り除かれることとなる。このような観点からも、前面枠4を開放した状態においては遊技盤20上における作業スペースを確保することができ、遊技盤20に対するメンテナンスを行い易くすることができるといえる。
尚、上述した遊技部品以外にも、外レール22や、第1始動口24、第2始動口25、普通図柄作動ゲート27、その他入球口30、風車型ホイール31、障害釘32などの遊技部品の全部または一部を、本発明における「突出部」として後側透明板50に設けることとしてもよい。
D−2.変形例2 :
次に、変形例2について説明する。図8は、変形例2の遊技盤20と透明板ユニットUを示す分解斜視図である。図8では、遊技盤20に設けられた各種遊技部品(中央装置40や各種制御基板等)については、その図示を省略している。図8に示すように変形例2では、遊技盤20の「後側透明板50に設けられた遊技部品に対応する領域」が窪ませて設けられている。すなわち、後側透明板50に設けられた遊技部品(左内レール51、右内レール52、案内部53、装飾部54、屋根部55、ワープ部56)のそれぞれに対応する遊技盤20の領域(左内レール領域A51、右内レール領域A52、案内部領域A53、装飾部領域A54、屋根部領域A55、ワープ部領域A56)が窪ませて設けられている。そして、前面枠4が閉鎖された状態においては、後側透明板50に設けられた遊技部品の先端が、遊技盤20を窪ませて設けられた領域に入り込んだ状態となる。このことについて図9を用いてより詳しく説明する。
図9は、前面枠4が閉鎖された状態における遊技盤20と後側透明板50との位置関係を示す斜視図であり、なかでも、図9(b)は図9(a)の斜視図を「A」面で切断した図である。図9(b)に円で囲んで示すように変形例2では、前面枠4が閉鎖された状態において、左内レール51の先端は左内レール領域A51に入り込んだ状態となり、屋根部55の先端は屋根部領域A55に入り込んだ状態となる。このことは、後側透明板50に設けられた他の遊技部品についても同様であり、右内レール52の先端は右内レール領域A52に入り込んだ状態となり、案内部53の先端は案内部領域A53に入り込んだ状態となり、装飾部54は装飾部領域A54に入り込んだ状態となる。
以上のように変形例2では、前面枠4が閉鎖された状態においては、後側透明板50に設けられた遊技部品の先端が「遊技盤20の対応する領域(遊技盤20を窪ませて設けられた領域)」に入り込んだ状態となる。このため、後側透明板50の後面(遊技盤20側の面)に沿わせて異物を挿入することだけでなく、遊技部品の先端と遊技盤20との間に異物を挿入することも困難となり、遊技領域21に異物を挿入する不正をさらに抑制することができる。
また、変形例2では、図9(b)に示すように後側透明板50に設けられた遊技部品の先端は遊技盤20に当接していない。これは、遊技部品の先端が「遊技盤20の対応する領域(遊技盤20を窪ませて設けられた領域)」に入り込んだ構成とすると、後側透明板50に設けられた遊技部品の先端を遊技盤20に当接させなくても、上述したように、遊技部品の先端と遊技盤20との間に異物を挿入することを困難にすることができるためである。従って、変形例2では、遊技部品の先端と遊技盤20との間に異物を挿入することを困難にさせつつも、前面枠4を閉鎖したときの衝撃などによって、遊技部品や遊技盤20が破損したり摩耗したりすることを防止することができる。
尚、後側透明板50に設けられた遊技部品のそれぞれに対応する遊技盤20の領域である左内レール領域A51、右内レール領域A52、案内部領域A53、装飾部領域A54、屋根部領域A55、ワープ部領域A56、すなわち、遊技盤20を窪ませて設けられた領域が、本発明における「凹部」に相当する。
D−3.変形例3 :
次に、変形例3について説明する。図10は、変形例3の透明板ユニットUを示す分解斜視図である。変形例3では、後側透明板50に設けられた遊技部品の先端に、衝撃を吸収可能な衝撃吸収部が設けられている。詳しくは、図10に示すように、後側透明板50に設けられた左内レール51、右内レール52、案内部53、装飾部54、屋根部55、ワープ部56のそれぞれの先端に、衝撃吸収部C51〜C56が設けられている。衝撃吸収部C51〜C56は、遊技部品の先端と比較して衝撃の吸収率が高ければよく、例えば、遊技部品の先端形状に合わせて成型された合成ゴムなどが採用される。このような衝撃吸収部C51〜C56は、前面枠4が閉鎖された状態において遊技盤20に当接する。
以上のように、変形例3では、後側透明板50に設けられた遊技部品の先端に当接部C51〜C56が設けられており、前面枠4が閉鎖された状態においては、衝撃吸収部C51〜C56が遊技盤20に当接する。このため、遊技部品の先端と遊技盤20との間に隙間が形成されることを抑制できるので、遊技部品の先端と遊技盤20との間に異物を挿入することを困難にすることができる。また、前面枠4を閉鎖したときの衝撃を衝撃吸収部C51〜C56が吸収するので、遊技部品や遊技盤20が破損したり摩耗したりすることを抑制することができる。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施例および変形例では、透明板ユニットUを前面枠4の裏側に取り付けることとしたが、前面枠4に、後側透明板50の側部を挿入可能な溝部と、前側透明板60の側部を挿入可能な溝部とを設け、これらの溝部それぞれに後側透明板50と前側透明板60を挿入することとしてもよい。
また、上述した実施例では、高確率状態や電サポ状態は、所定回数の図柄変動遊技が行われると終了することとしたが、これらの遊技状態(一方または両方)は次に大当り遊技が行われるまで継続することとしてもよい。
また、上述した実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、次のような遊技機として捉えることもできる。すなわち、
遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の前方に、該遊技領域が遊技者側から視認可能なように設けられた透明板と、
を備えた遊技機であって、
前記透明板における前記遊技盤側の面には、前記遊技盤に向かって突出した突出部が設けられている
遊技機として捉えることもできる。
このような遊技機では、本来(従来技術)であれば遊技盤に設けられる遊技部品を、突出部として透明板に設けることが可能となる。このため、遊技盤に設ける遊技部品の点数を低減させることができ、ひいては、遊技盤に遊技部品を組み付ける際の工数も低減させることができる。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、
前記突出部は、前記遊技領域における遊技球の転動に影響を与える部位である
遊技機として捉えることもできる。
「遊技球の転動に影響を与える部位」としては、「メンテナンス頻度が高い部位(またはメンテナンスが必要な部位)」と「メンテナンス頻度が低い部位(またはメンテナンスが不要な部位)」とが存在する。そして、本発明において、「遊技球の転動に影響を与える部位」のうち「メンテナンス頻度が低い部位」を突出部として透明板に設けることとすると、透明板を遊技盤から離した場合に、遊技盤上から「メンテナンス頻度が低い部位」が取り除かれることとなる。この結果、遊技盤上における作業スペースを確保することができ、遊技盤の「メンテナンス頻度が高い部位」などに対するメンテナンスを行い易くすることができる。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、
遊技球はレールに案内されて前記遊技領域に放出されるものであり、
前記突出部は、前記レールの少なくとも一部である
遊技機として捉えることもできる。
遊技機の機種を変更するに際しては、遊技機全体を交換するのではなく、遊技盤を交換する場合がある(いわゆる面替え)。このような場合は、遊技盤にレールが設けられていると、遊技盤の交換に伴ってレールも交換されることとなる。もっとも、レールの構成は、遊技盤の交換前後で同じであることもある。この点、本発明は、レールが突出部として透明板に設けられているので、遊技盤を交換後も該レールを再利用することができる。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、
前記突出部は、前記遊技盤を装飾する部位である
遊技機として捉えることもできる。
遊技盤を装飾する部位は、他の部位と比較して「メンテナンス頻度が低い部位(メンテナンスが不要な部位)」である。この点、本発明は、このような「メンテナンス頻度が低い部位(メンテナンスが不要な部位)」である遊技盤を装飾する部位を、突出部として透明板に設けているので、透明板を遊技盤から離した場合に、遊技盤上から「メンテナンス頻度が低い部位」が取り除かれることとなる。この結果、遊技盤上における作業スペースを確保することができ、遊技盤の「メンテナンス頻度が高い部位」などに対するメンテナンスを行い易くすることができる。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、
前記遊技盤における前記突出部側の面には凹部が設けられており、
前記突出部の先端は、前記凹部に入り込んでいる
遊技機として捉えることもできる。
このような遊技機では、遊技部品の先端と遊技盤との間に異物を挿入することが困難となるので、遊技領域に異物を挿入する不正を抑制することができる。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、
前記突出部の先端には、衝撃を吸収可能な衝撃吸収部が設けられている
遊技機として捉えることもできる。
このような遊技機では、突出部が遊技盤に当接した場合の衝撃を衝撃吸収部が吸収するので、突出部や遊技盤が破損したり摩耗したりすることを抑制することができる。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、20…遊技盤、U…透明板ユニット、50…後側透明板(透明板)、51…左内レール(突出部)、52…右内レール(突出部)、53…案内部(突出部)、54…装飾部(突出部)、55…屋根部(突出部)、56…ワープ部(突出部)、A51…左内レール領域(変形例2では凹部)、A52…右内レール領域(変形例2では凹部)、A53…案内部領域(変形例2では凹部)、A54…装飾部領域(変形例2では凹部)、A55…屋根部領域(変形例2では凹部)、A56…ワープ部領域(変形例2では凹部)、C51〜C56…衝撃吸収部。

Claims (1)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の前方に、該遊技領域が遊技者側から視認可能なように設けられた透明板と、
    を備えた遊技機であって、
    遊技球は、外レールと前記外レールに沿わせて設けられた内レールとの間を通って、前記遊技領域に放出されるものであり、
    前記外レールおよび前記内レールのうち、前記外レールは前記遊技盤に設けられており、前記内レールは、先端が前記遊技盤を窪ませて設けられた凹部に入り込んでおり当該先端が前記遊技盤に当接しない状態で、前記透明板における前記遊技盤側の面に設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
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