JP6685489B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機(パチンコ機)に関する。
遊技球が入球可能な始動口が遊技領域に設けられた遊技機が知られている。このような遊技機では、始動口に遊技球が入球すると、識別情報(例えば、装飾図柄など)を変動表示させ、該識別情報が特定態様(例えば、いわゆるゾロ目など)で停止表示されると、可変入球口が入球可能状態となる特定遊技(例えば、小当り遊技や大当り遊技など)が実行可能となる。
近年では、上述した識別情報の変動表示に伴って、当該識別情報が特定態様で表示される可能性を示唆する演出を行うことが一般的となっている。例えば、特許文献1には、識別情報の変動表示に伴って複数のキャラクターのうち何れかを表示可能であり、表示されたキャラクターによって識別情報が特定態様で表示される可能性を示唆する演出を行う技術が開示されている。
特開2014−176643号公報
しかしながら、上述の演出は、識別情報の変動表示と比較して一段と派手になる傾向にあり、このため、識別情報の変動表示結果が遊技者にとって認識し難くなる虞があるという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、上述したような演出を行いつつも、識別情報の変動表示結果を遊技者に認識させ易い遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
識別情報を変動表示可能であり、前記識別情報が特定態様で表示される場合に、可変入球口が入球可能状態となる特定遊技を実行する遊技機において、
前記識別情報が前記特定態様で表示された場合に、当該識別情報が表示された状態で、当該識別情報が前記特定態様で表示されたことを示唆する示唆画像を表示可能であり、
前記示唆画像としては、第1の態様の示唆画像と、前記第1の態様よりも表示サイズの大きな第2の態様の示唆画像とを表示可能であり、
前記第2の態様の示唆画像は、前記第1の態様の示唆画像が表示された状態で表示されるものであり、
前記第2の態様の示唆画像が表示されるに際しては、前記第1の態様の示唆画像の色彩を変化させる
ことを特徴とする。
本発明によれば、識別情報の変動表示結果を遊技者に認識させ易くすることができる。
本実施例のパチンコ機1の正面図である。 本実施例の遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。 本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施例のセグメント表示部50の構成を示す説明図である。 本実施例の一種大当り遊技の種類を示す説明図である。 本実施例の二種大当り遊技の種類を示す説明図である。 本実施例の演出表示装置41の表示内容を例示する説明図である。 本実施例の非電サポ状態における遊技の進行態様を示す説明図である。 本実施例の電サポ状態における遊技の進行態様を示す説明図である。 本実施例の主制御基板200のCPU201よって実行される遊技制御処理を示すフローチャートである。 本実施例の変動パターン選択テーブルを概念的に示す説明図である。 本実施例の変動パターン選択テーブルの種類を示す説明図である。 本実施例のサブ制御基板220のCPU221よって実行される演出制御処理を示すフローチャートである。 本実施例のサブ制御基板220のCPU221の受信コマンドに対応する処理を示す説明図である。 本実施例の電サポ状態中の演出を例示する説明図である。 本実施例の電サポ状態中の演出を例示する説明図である。 本実施例の電サポ状態中の演出を例示する説明図である。 本実施例の電サポ状態中の演出を例示する説明図である。 本実施例の電サポ状態中の演出を例示する説明図である。 本実施例の電サポ状態中の演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。 変形例を例示する説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例においては、特に断りがない限りは、パチンコ機正面に向かって右側を「右」と表現し、左側を「左」と表現する。
また、以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の内容:
C.遊技制御処理:
D.演出制御処理:
E.電サポ状態中の各種演出:
F.変形例:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20(図2参照)が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠3に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠を形成している。
前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aにはガラス板等の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20の遊技領域を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部50(図2参照)を視認可能である。詳しくは後述するが、セグメント表示部50とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
前面枠4における窓部4aの上方には上部ランプ5aが設けられ、窓部4aの周縁部における右部には右サイドランプ5bが設けられ、窓部4aの周縁部における左部には左サイドランプ5cが設けられている。また、前面枠4における窓部4aの左右上方には上部スピーカー6aが設けられており、本体枠2の下部の前面には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c、上部スピーカー6a、下部スピーカー6bは、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、カードユニット242(図3参照)を介して貸し出される遊技球や、パチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて貸し出された遊技球や、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニット261(図3参照)に接続されている。この発射装置ユニット261には、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニット261に伝達され、発射装置ユニット261に内蔵された発射モーターが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の縁部には遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10aが設けられており、下皿部8の左方には遊技者による押込操作や回転操作が可能なジョグシャトル10bが設けられている。これらの演出ボタン10aやジョグシャトル10bは、何れも遊技者によって操作される演出操作部であり、所定の条件成立時に遊技者によって操作されると、所定の遊技演出が行われる。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出され、遊技領域21の上方から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
遊技領域21の略中央には中央装置40が設けられており、中央装置40のほぼ中央には、演出表示装置41が設けられている。演出表示装置41は液晶表示器によって構成されており、その表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能である。尚、演出表示装置41の詳しい表示内容については後述する。
遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の下方には、開口部の大きさが不変(一定)であり遊技球が常時入球可能な始動口である第1始動口24が設けられている。第1始動口24に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1始動口24の内部の通路には第1始動口センサー24s(図3参照)が設けられており、第1始動口24に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の右下には、遊技球が通過可能な普通図柄作動ゲート27が設けられており、普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知するゲートセンサー27s(図3参照)が設けられている。また、普通図柄作動ゲート27の下方には、遊技球の入球可能性が変化する入球口(始動口)である第2始動口25が設けられている。すなわち、第2始動口25は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉26(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。図2では、第2始動口25が開放状態となっている様子が示されている。第2始動口25に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第2始動口25の内部の通路には第2始動口センサー25s(図3参照)が設けられており、第2始動口25に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第1始動口24の下方には、略長方形状に大きく開口された大入賞口28が設けられている。大入賞口28は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉29(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能な開放状態とに変化可能である。図2では、大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。大入賞口28に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。大入賞口28の内部の通路には大入賞口センサー28s(図3参照)が設けられており、大入賞口28に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第2始動口25の下方(遊技領域21の右下隅部)には、遊技盤20面から前方(遊技者側)に突出した突出体33が設けられている。突出体33の上面は、左側から右側にかけて下方へ傾斜しており、遊技球が右側から左側(パチンコ機1中央側)に転動可能な転動面34となっている。この転動面34の中途部(遊技球の転動方向の中途部)には、小入賞口35(可変入球口)が設けられている。この小入賞口35は、パチンコ機1の前後方向に摺動可能(移動可能)な開閉扉36(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉36が前方側に摺動(移動)して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉36が後方側に摺動(移動)して遊技球が入球可能な開放状態とに変化可能である。小入賞口35に入球した遊技球は、突出体33内部に設けられた通路37(図中の破線部分)を通って特定口38(いわゆる「V」、図中の破線部分)に導かれる。突出体33の前壁は少なくとも一部が透明板によって形成されており(光透過性を有しており)、遊技者は突出体33の前壁を通して、小入賞口35に入球した遊技球が特定口38に導かれる様子を視認可能である。小入賞口35の内部には小入賞口センサー35s(図3参照)が設けられており、小入賞口35に入球した遊技球を検知可能である。また、特定口38の内部には特定口センサー38s(図3参照)が設けられており、特定口38に入球した遊技球を検知可能である。
また、上述した各遊技装置の周辺には、遊技球が入球可能なその他入球口30や、遊技球の流下経路に影響を与える風車型ホイール31や多数の障害釘(図示省略)が設けられている。また、遊技領域21の最下部にはアウト口32が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、大入賞口28、小入賞口35、その他入球口30の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口32から遊技盤20の裏側に排出される。
上述した第1始動口24には、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下する遊技球が入球可能である。これに対して、普通図柄作動ゲート27、第2始動口25、大入賞口28、小入賞口35には、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が入球可能(または通過可能)である。以下では、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「左打ち」とも表現し、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口24に遊技球が入球した場合は3個の遊技球が遊技者に払い出され、第2始動口25に遊技球が入球した場合は4個の遊技球が遊技者に払い出され、その他入球口30に遊技球が入球した場合は5個の遊技球が遊技者に払い出される。また、大入賞口28に遊技球が入球した場合は14個の遊技球が遊技者に払い出され、小入賞口35に遊技球が入球した場合は3個払い出される。
遊技盤20における遊技領域21の右下方には、LEDの組合せによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者に視認される。尚、セグメント表示部50の詳しい表示内容については後述する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、大入賞口28へ入球した遊技球を検知する大入賞口センサー28s、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球を検知するゲートセンサー27s、小入賞口35に入球した遊技球を検知する小入賞口センサー35s、特定口38に入球した遊技球を検知する特定口センサー38sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、これらのセンサーなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応するコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口25に設けられた開閉扉26に開閉動作を行わせるための(第2始動口25を開放状態、閉鎖状態にするための)第2始動口ソレノイド26mや、大入賞口28に設けられた開閉扉29に開閉動作を行わせるための(大入賞口28を開放状態、閉鎖状態にするための)大入賞口ソレノイド29m、小入賞口35に設けられた開閉扉36に開閉動作を行わせるための(小入賞口35を開放状態、閉鎖状態にするための)小入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第2始動口ソレノイド26m、大入賞口ソレノイド29m、小入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、ランプ制御基板226、演出操作基板228が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた演出を行う。すなわち、画像音声制御基板230に対しては、出力画像や出力音声を指定するコマンドを送信し、ランプ制御基板226に対しては、上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c(以下「各種ランプ5a〜5c」ともいう)の発光パターンを指定するコマンドを送信することによって、演出を行う。また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10aやジョグシャトル10b(以下「演出操作部10a,10b」ともいう)に対する遊技者の操作を検知すると、該操作に対応する演出を行う。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する音声データを音声ROM236から読み出す。そして、該音声データに基づく音声を、アンプ基板224を介して、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から出力する。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン241(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット242、払出モーター243などが接続されている。球貸ボタン241が操作されると、この信号は、払出制御基板240を介してカードユニット242に伝達される。カードユニット242は、払出制御基板240とデータを通信しながら、払出モーター243を駆動して遊技球の貸し出しを行う。また、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信した場合も、払出モーター243を駆動して遊技球の払い出しを行う。
また、払出制御基板240には発射制御基板260が接続されており、発射制御基板260には、遊技球を発射させるための発射モーター262や遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263等を有する発射装置ユニット261が接続されている。発射制御基板260は、タッチスイッチ263を介して遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知すると、発射モーター262を駆動することによって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
B.遊技の内容 :
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(左打ちを行ったり)、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(右打ちを行ったり)することができる。
本実施例のパチンコ機1では、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態が適宜設定される。詳しくは、第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態が「第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い(第2始動口25が開放状態となる頻度が低い)非電サポ状態」または「第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い(第2始動口25が開放状態となる頻度が高い)電サポ状態」に設定される。そして、非電サポ状態では、第2始動口25よりも第1始動口24に遊技球が入球し易く、電サポ状態では、第1始動口24よりも第2始動口25に遊技球が入球し易い。このため、非電サポ状態では、遊技者に左打ちを行わせる(第1始動口24への入球を狙わせる)ことができ、電サポ状態では、遊技者に右打ちを行わせる(第2始動口25への入球を狙わせる)ことができる。
尚、セグメント表示部50には、上述した電サポ状態中であることを示す電サポ表示部58が設けられている。すなわち、図4に示すように、電サポ表示部58には、3個のLEDが配置されており、電サポ状態中は、この3個のLEDを点灯することによって電サポ状態中であることを示す。また、図4に示すように、セグメント表示部50には、右打ちを行うことを示す右打ち表示部59が設けられている。電サポ状態中は第2始動口25への遊技球の入球頻度が高く、且つ、第2始動口25は右打ちされた遊技球が入球可能であるので、電サポ状態中は右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。そこで、電サポ状態中は、右打ち表示部59に配置された2個のLEDを点灯することによって右打ちを行うことを遊技者に促す。
<特別図柄の変動表示>
図2を用いて前述したように、第1始動口24には(主に非電サポ状態中に)左打ちされた遊技球が入球可能である。左打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sにより検知されると、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」、「小当り」、「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。また、図2を用いて前述したように、第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能である。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sにより検知されると、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」、「小当り」、「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。ここで、第1特図、第2特図について説明する。
図4は、セグメント表示部50を拡大して示す説明図である。前述したように、セグメント表示部50は遊技盤20における遊技領域21の右下方に設けられており(図2参照)、遊技者は前面枠4の小窓部4c(図1参照)を通してセグメント表示部50を視認可能である。図4に示すように、セグメント表示部50には、第1特図を表示する第1特図表示部51と、第2特図を表示する第2特図表示部52が設けられており、これらの表示部にはそれぞれ9個のLEDが配置されている。第1特図および第2特図(以下、これらを特に区別をしない場合は、まとめて「特別図柄」という)は、それぞれの表示部において、9個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、9個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、第1特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄101〜300)、211種類の小当り図柄(小当り図柄101〜311)、1種類の外れ図柄(外れ図柄101)を停止表示可能であり、第2特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄401〜600)、211種類の小当り図柄(小当り図柄401〜611)、1種類の外れ図柄(外れ図柄401)を停止表示可能である。これらの図柄の種類は、点灯するLEDの組合せの相違によって識別可能である。
遊技球が第1始動口24に入球することに基づく特図当り判定(以下「第1特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第1特図が大当り図柄101〜200の何れかで停止表示され、第1特図についての特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、第1特図が小当り図柄101〜311の何れかで停止表示され、第1特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は、第1特図が外れ図柄101で停止表示される。尚、第1特図についての特図当り判定では、約226分の1の確率で「大当り」と判定され、約20分の1の確率で「小当り」と判定される。
また、遊技球が第2始動口25に入球することに基づく特図当り判定(以下「第2特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第2特図が大当り図柄401〜600の何れかで停止表示され、第2特図についての特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、第2特図が小当り図柄401〜611の何れかで停止表示され、第2特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は第2特図が外れ図柄401で停止表示される。尚、第2特図についての特図当り判定では、約226分の1の確率で「大当り」と判定され、約4分の1の確率で「小当り」と判定される。つまり、特図当り判定にて「大当り」と判定される確率は、第1特図と第2特図とで互いに同じであるものの、「小当り」と判定される確率は、第1特図より第2特図の方が高く設定されている。
特別図柄(第1特図または第2特図)を大当り図柄、小当り図柄、外れ図柄の何れかで停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(以下「確定表示」ともいう)を行う。以下では、特別図柄が変動表示を開始してから確定表示されるまでの遊技、すなわち1回の変動表示の結果が得られるまでの遊技を「図柄変動遊技」とも表現する。
<大当り遊技>
本実施例のパチンコ機1では、大入賞口28が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を実行可能である。大入賞口28に遊技球が入球すると多くの遊技球が払い出される(1個の遊技球が入球する毎に14個の遊技球が払い出される)ので、大当り遊技は遊技者にとって有利な遊技である。図2を用いて前述したように、大入賞口28には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、当然ながら、大当り遊技中は右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。そこで、大当り遊技中も、電サポ状態中と同様に、セグメント表示部50の右打ち表示部59に配置された2個のLEDを点灯することによって右打ちを行うことを促す。本実施例では、このような大当り遊技として、開始契機が互いに異なる「一種大当り遊技」と「二種大当り遊技」とを実行可能である。
<一種大当り遊技>
一種大当り遊技は、第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示された場合(第1特図または第2特図についての特図当り判定の結果が「大当り」である場合)に開始される。この一種大当り遊技としては、「停止表示された大当り図柄の種類」および「大当り図柄が停止表示された際の遊技状態」に応じて、「ラウンド遊技回数」および「大当り遊技終了後の遊技状態」が異なる複数種類を実行可能である。
すなわち、図5(a)に示すように、非電サポ状態にて第1特図が大当り図柄101〜300で停止表示された場合は(非電サポ状態にて第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、4回のラウンド遊技が行われ、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる一種大当り遊技(以下「4R電サポの一種大当り遊技」ともいう)が行われる。また、非電サポ状態にて第1特図が大当り図柄201〜300で停止表示された場合は(非電サポ状態にて第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、6回のラウンド遊技が行われ、大当り遊技終了後の遊技状態が非電サポ状態となる一種大当り遊技(以下「6R非電サポの一種大当り遊技」ともいう)が行われる。
また、図5(b)に示すように、電サポ状態にて第1特図が大当り図柄101〜120で停止表示された場合は(電サポ状態にて第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は10%の確率で)、4R電サポの一種大当り遊技が行われる。また、電サポ状態にて第1特図が大当り図柄121〜200で停止表示された場合は(電サポ状態にて第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は40%の確率で)、4回のラウンド遊技が行われ、大当り遊技終了後の遊技状態が非電サポ状態となる一種大当り遊技(以下「4R非電サポの一種大当り遊技」ともいう)が行われる。また、電サポ状態にて第1特図が大当り図柄201〜300で停止表示された場合は(電サポ状態にて第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、6R非電サポの一種大当り遊技が行われる。
また、図5(c)に示すように、非電サポ状態にて第2特図が大当り図柄401〜500で停止表示された場合は(非電サポ状態にて第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、4R電サポの一種大当り遊技が行われる。また、非電サポ状態にて第2特図が大当り図柄501〜600で停止表示された場合は(非電サポ状態にて第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、15回のラウンド遊技が行われ、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる一種大当り遊技(以下「15R電サポの一種大当り遊技」ともいう)が行われる。
また、図5(d)に示すように、電サポ状態にて第2特図が大当り図柄401〜480で停止表示された場合は(電サポ状態にて第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は40%の確率で)、4R非電サポの一種大当り遊技が行われる。また、電サポ状態にて第2特図が大当り図柄481〜500で停止表示された場合は(電サポ状態にて第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は10%の確率で)、4R電サポの一種大当り遊技が行われる。また、電サポ状態にて第2特図が大当り図柄501〜600で停止表示された場合は(電サポ状態にて第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、15R電サポの一種大当り遊技が行われる。
<二種大当り遊技>
以上は一種大当り遊技について説明した。これに対して、二種大当り遊技は、遊技球が特定口38(図2参照)に入球した場合に開始される。すなわち、本実施例のパチンコ機1では、第1特図または第2特図が何れかの小当り図柄で停止表示された場合(第1特図または第2特図についての特図当り判定の結果が「小当り」である場合)に小入賞口35(図2参照)が開放状態となる小当り遊技が行われる。そして、この小当り遊技中に小入賞口35に入球した遊技球が特定口38に入球すると、二種大当り遊技が開始される。この二種大当り遊技としては、「停止表示された小当り図柄の種類」および「小当り図柄が停止表示された際の遊技状態」に応じて、「ラウンド遊技回数」および「大当り遊技終了後の遊技状態」が異なる複数種類を実行可能である。
すなわち、図6(a)に示すように、非電サポ状態にて第1特図が小当り図柄101〜311で停止表示された場合は(非電サポ状態にて第1特図が小当り図柄で停止表示されて二種大当り遊技が開始される場合は100%の確率で)、4回のラウンド遊技が行われ、大当り遊技終了後の遊技状態が非電サポ状態となる二種大当り遊技(以下「4R非電サポの二種大当り遊技」ともいう)が行われる。また、図6(b)に示すように、電サポ状態にて第1特図が小当り図柄101〜311で停止表示された場合も(電サポ状態にて第1特図が小当り図柄で停止表示されて二種大当り遊技が開始される場合も100%の確率で)、4R非電サポの二種大当り遊技が行われる。
また、図6(c)に示すように、非電サポ状態にて第2特図が小当り図柄401〜500で停止表示された場合は(非電サポ状態にて第2特図が小当り図柄で停止表示されて二種大当り遊技が開始される場合は約47%の確率で)、4回のラウンド遊技が行われ、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる二種大当り遊技(以下「4R電サポの二種大当り遊技」ともいう)が行われる。また、非電サポ状態にて第2特図が小当り図柄501〜611で停止表示された場合は(非電サポ状態にて第2特図が小当り図柄で停止表示されて二種大当り遊技が開始される場合は約53%の確率で)、15回のラウンド遊技が行われ、大当り遊技終了後の遊技状態が電サポ状態となる二種大当り遊技(以下「15R電サポの二種大当り遊技」ともいう)が行われる。
また、図6(d)に示すように、電サポ状態にて第2特図が小当り図柄401〜420で停止表示された場合は(電サポ状態にて第2特図が小当り図柄で停止表示されて二種大当り遊技が開始される場合は約9%の確率で)、4R電サポの二種大当り遊技が行われる。また、電サポ状態にて第2特図が小当り図柄421〜500で停止表示された場合は(電サポ状態にて第2特図が小当り図柄で停止表示されて二種大当り遊技が開始される場合は約38%の確率で)、4R非電サポの二種大当り遊技が行われる。また、電サポ状態にて第2特図が小当り図柄501〜611で停止表示された場合は(電サポ状態にて第2特図が小当り図柄で停止表示されて二種大当り遊技が開始される場合は約53%の確率で)、15R電サポの二種大当り遊技が行われる。
尚、本実施例のパチンコ機1では、電サポ状態が設定された場合、大当り遊技が開始されることなく図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)が99回行われると、非電サポ状態が設定される。換言すると、電サポ状態が設定された場合は、電サポ状態にて実行可能な図柄変動遊技の残り回数(以下「電サポ回数」ともいう)が99回に設定される。遊技者にとっては、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも有利な状態であることから、電サポ状態においては、非電サポ状態が設定される前に大当り遊技が開始されることを遊技者に期待させることができる。
本実施例のパチンコ機1において、1回のラウンド遊技は、10個の遊技球が入球した場合(10カウント)または30秒が経過した場合に終了するので、ほとんどの場合において1回のラウンド遊技では140個(10カウント×払出数14個)の遊技球が払い出される。従って、当然ながら、ラウンド遊技回数の多い大当り遊技の方が、ラウンド遊技回数が少ない大当り遊技よりも遊技者に多くの遊技球が払い出されることとなる。このため、ラウンド遊技回数のより多い大当り遊技が行われることを遊技者に期待させることができる。尚、このことは、遊技者にとっての有利度合が互いに異なる複数の大当り遊技を実行可能であると捉えることができる。
上述した大当り遊技の実行中は、セグメント表示部50のラウンド表示部55に実行中の大当り遊技のラウンド遊技回数が表示される。すなわち、図4に示すように、ラウンド表示部55には3個のLEDが配置されており、このラウンド表示部55では、3個のLEDのうち左のLEDを点灯することでラウンド遊技回数が4回の大当り遊技の実行中であることを示し、中のLEDを点灯することでラウンド遊技回数が6回の大当り遊技の実行中であることを示し、右のLEDを点灯することでラウンド遊技回数が15回の大当り遊技の実行中であることを示す。
<特別図柄の保留>
遊技球が第1始動口24に入球すると、上述したように第1特図についての特図当り判定や変動表示が行われるものの、これらの特図当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留に基づいて特図当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部53には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部53では、2個のLEDのうち両方を消灯することで第1特図保留数が0個であることを示し、1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
また、遊技球が第2始動口25に入球すると、上述したように第2特図についての特図当り判定や変動表示が行われるものの、これらの特図当り判定や変動表示も、遊技球が第2始動口25に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第2特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第2特図保留に基づいて特図当り判定や第2特図の変動表示を行う。このような第2特図保留は1個を上限として記憶される。第2特図保留の記憶数(第2特図保留数)は、セグメント表示部50の第2特図保留表示部54に表示される。すなわち、図4に示すように、第2特図保留表示部54にも2個のLEDが配置されており、この第2特図保留表示部54では、2個のLEDを消灯することで第1特図保留数が0個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第2特図保留数が1個であることを示す。
尚、本実施例のパチンコ機1では、何れかの特別図柄の変動表示中や、何れかの特別図柄の確定表示中、大当り遊技中、小当り遊技中は、第1特図保留や第2特図保留が記憶されていても、これらの保留に係る特図当り判定や変動表示は行わない。また、第1特図保留および第2特図保留のうち第1特図保留のみが記憶されている場合は、最先に記憶された第1特図保留に係る特図当り判定および第1特図の変動表示を行うが、第2特図保留が記憶されている場合は第1特図保留が記憶されているか否かに拘わらず、第2特図保留に係る特図当り判定および第2特図の変動表示を行う。すなわち、第2特図を第1特図に優先して変動表示させる(いわゆる第2特図の優先変動機能を有する)。
<普通図柄の変動表示、普図当り遊技>
図2を用いて前述したように、普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能である。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sにより検知されると、所定の判定乱数(後述する普図当り判定乱数)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、普図表示部56には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部56において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技が行われる。
上述した非電サポ状態や電サポ状態は、普通図柄の変動表示の態様や普図当り遊技の態様を異ならせることによって設定される。つまり、非電サポ状態においては、普通図柄の変動時間として長い時間が選択され易く(1000m秒、2000m秒、3000m秒の何れかが均等に選択され)、普図当り遊技中は第2始動口25が短時間(16m秒×1回)だけ開放状態となる。これに対して、電サポ状態においては、普通図柄の変動時間として短い時間が選択され易く(1000m秒、1252m秒、1500m秒の何れかが均等に選択され)、普図当り遊技中は第2始動口25が長時間(840m秒×2回)開放状態となる。これによって、非電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が低くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も低くなる。これに対して、電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が高くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も高くなる。
<演出表示装置41の表示内容>
上述したような遊技を行うための処理は、主に主制御基板200のCPU201によって行われる。本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。このような演出を行うための処理は、主にサブ制御基板220のCPU221によって行われる。
例えば、演出表示装置41では、第1特図または第2特図の変動表示(図柄変動遊技)に合わせた演出(以下「図柄変動演出」ともいう)が行われる。すなわち、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41において3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を一斉に開始する。その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で識別図柄41a,41b,41cの変動表示を行う。そして、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
図7(a)には、3つの識別図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左識別図柄41aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次に、右識別図柄41cが停止表示され、最後に中識別図柄41bが停止表示される。これら演出表示装置41で停止表示される3つの識別図柄41a,41b,41cの組合せは、前述した第1特図表示部51または第2特図表示部52にて停止表示される特別図柄(第1特図または第2特図)と対応するように構成されている。例えば、第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は、演出表示装置41の3つの識別図柄41a,41b,41cが同じ図柄となる図柄組合せ(以下「ゾロ目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が小当り図柄で停止表示される場合は、3つの識別図柄41a,41b,41cが特殊な組み合わせ(例えば「2−4−6」、以下「特殊目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が外れ図柄で停止表示される場合は、3つの識別図柄41a,41b,41cは同じ図柄で揃わない図柄組合せ(特殊目を除く、以下「バラケ目」ともいう)で停止表示される。尚、停止表示された識別図柄41a、41b、41cは、特別図柄の確定表示時間が経過するまで停止表示された状態となる(確定表示される)。
このように、第1特図表示部51または第2特図表示部52で表示される特別図柄と、演出表示装置41で表示される3つの識別図柄41a,41b,41cとは、表示内容が互いに対応しており、変動表示中の特別図柄が停止表示する際には、3つの識別図柄41a,41b,41cも停止表示するようになっている。しかも、図2に示すように、演出表示装置41は、第1特図表示部51または第2特図表示部52(セグメント表示部50)よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置41の画面を視認しながら遊技を行うことが通常である。従って、図7(b)に示すように、演出表示装置41の表示画面上で初めに停止表示される左識別図柄41aと、続いて停止表示される右識別図柄41cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中識別図柄41bも同じ図柄で停止して、「大当り遊技が開始されるのではないか」と、遊技者は識別図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように、2つの識別図柄(複数の識別図柄のうち1つを除いた識別図柄)を同じ図柄(ゾロ目となり得る態様)で停止させて最後の識別図柄を変動表示させた状態で行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、このリーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めることが可能である。
また、演出表示装置41の表示画面上の下部には、第1特図保留数を示すための第1保留表示領域41dと、第2特図保留数を示すための第2保留表示領域41eとが設定されている。本実施例のパチンコ機1では、第1保留表示領域41dに第1特図保留数と同数の「保留図柄(図中、小さい円形の図柄)」を表示することで第1特図保留数(上限数は4個)を示し、第2保留表示領域41eに第2特図保留数(上限数は1個)と同数の「保留図柄」を表示することで第2特図保留数を示す。従って、図7に示す例では、第1特図保留数が4個であり、第2特図保留数が1個であることが示されている。尚、当然ながら、演出表示装置41の表示画面上に表示された保留図柄によって示される保留数と、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53および第2特図保留表示部54にて示される保留数とは一致する。
<遊技の主な進行態様>
本実施例のパチンコ機1では主に次のような態様で遊技が進行される。図8および図9は、本実施例の主な遊技の進行態様を示す説明図である。なかでも、図8には、非電サポ状態における遊技の進行態様が示されており、図9には、電サポ状態における遊技の進行態様が示されている。
非電サポ状態中は、普通図柄作動ゲート27に遊技球を通過させても第2始動口25が開放状態になる頻度が低いため、「右打ち」を行っても第2始動口25には遊技球を入球させ難い。従って、図8に示すように、非電サポ状態中は、「左打ち」を行うことによって、第1始動口24への入球を狙う遊技(以下「第1特図主体の遊技」ともいう)が主に行われる。左打ちを行うことにより、第1始動口24に遊技球が入球すると(ev.1)、第1特図の変動表示が行われる(ev.2)。第1特図についての特図当り判定では約226分の1の確率で「大当り」と判定されるので、ほとんどの場合は、第1特図は外れ図柄で停止表示される(ev.3)。このような第1特図の変動表示を繰り返しているうちに、第1特図についての特図当り判定で「大当り」と判定されると、大当り図柄が停止表示されて(ev.4)、一種大当り遊技が行われる(ev.5)。
そして、この一種大当り遊技が終了すると、図5(a)を用いて前述したように、50%の確率で遊技状態が非電サポ状態に設定され(ev.6)、50%の確率で遊技状態が電サポ状態に設定される(ev.7)。これらのうち、遊技状態が非電サポ状態に設定された場合は(ev.6)、第2始動口25が開放状態になる頻度が低いままであるので、上述した左打ちを行う遊技(図8に示す第1特図主体の遊技)が繰り返されることとなる。
非電サポ状態においては、以上のような遊技が主に行われるので一種大当り遊技が実行されることを遊技者に期待させると共に、一種大当り遊技の終了後に電サポ状態が設定されることを遊技者に期待させるという遊技性を実現することができる。尚、第1特図についての特図当り判定においては約20分の1で「小当り」と判定されるため、左打ちを行っていても(非電サポ状態中であっても)小当り遊技が行われることがある。そして、小当り遊技中に小入賞口35(特定口38)に遊技球を入球させれば二種大当り遊技が開始される。もっとも、この場合は左打ちを行っている状態であるので、小当り遊技が開始されてから右打ちに変更しても、遊技球が小入賞口35に到達する前に小当り遊技が終了してしまう。このため、非電サポ状態中に二種大当り遊技が行われることは希である。
遊技状態が電サポ状態に設定された場合は(ev.7)、次のような遊技が行われる。すなわち、電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態になる頻度が高く、遊技球を第2始動口25に入球させ易い。従って、図9に示すように、電サポ状態中は、「右打ち」を行うことによって第2始動口25への入球を狙う遊技(以下「第2特図主体の遊技」ともいう)が主に行われる。そして、第2始動口25に遊技球が入球すると(ev.11)、第2特図の変動表示が行われる(ev.12)。第2特図についての特図当り判定では約4分の1の確率で「小当り」と判定される。従って、高い頻度で、第2特図が小当り図柄で停止表示されて(ev.13)小当り遊技が行われる(ev.14)。そして、小当り遊技中に小入賞口35に入球した遊技球が特定口38に入球すると(ev.15)、二種大当り遊技が行われる(ev.16)。もちろん、小当り遊技が行われても遊技球が特定口38に入球しなければ(ev.19)二種大当り遊技は行われない。
そして、二種大当り遊技が終了すると、図6(d)を用いて前述したように、約62%(9%+53%)の確率で遊技状態が電サポ状態に設定され(ev.17)、約38%の確率で遊技状態が非電サポ状態に設定される(ev.18)。これらのうち、遊技状態が電サポ状態に設定された場合は(ev.17)、第2始動口25が開放状態になる頻度が高いままであるので、上述した右打ちを行う遊技(図9に示す第2特図主体の遊技)が繰り返されることとなる。
これに対して、遊技状態が非電サポ状態に設定された場合は(ev.18)、図8を用いて前述した左打ちを行う遊技(第1特図主体の遊技)が行われることとなる。もっとも、この場合は、第2特図保留が記憶されていることがある。つまり、今回終了した二種大当り遊技が開始される前に(電サポ状態中に)第2特図保留が記憶され、該第2特図保留が記憶されたままになっていることがある。このような場合は、二種大当り遊技終了後(非電サポ状態設定後)、先ずは、第2特図についての特図当り判定(第2特図の変動表示)および第2特図の変動表示が行われる。以下では、このように非電サポ状態が設定されて最初に行われる第2特図の変動表示を「第2特図の初回変動」とも表現する。
第2特図についての特図当り判定では「小当り」と判定される確率が高いので、当然ながら、「第2特図の初回変動」においても「小当り」と判定されて小当り遊技が行われる可能性が高い。そして、この小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球したら、二種大当り遊技が行われることとなる。従って、大当り遊技終了後に遊技状態が非電サポ状態に設定されても、「第2特図の初回変動」が終了するまでは、小当り遊技が開始されること(遊技球が特定口38に入球すること)を遊技者に期待させて、右打ちを行わせることができる。そして、このような過程で二種大当り遊技が行われた場合は、図6(c)を用いて前述したように、100%(47%+53%)の確率で遊技状態が電サポ状態に設定される。尚、「第2特図の初回変動」は、その後に行われる第1特図の変動表示よりも小当り遊技が行われる可能性が高い(ひいては二種大当り遊技が行われる可能性が高い)ので、「泣きの1回」と呼ばれることもある。
尚、第2特図についての特図当り判定でも約226分の1の確率で「大当り」と判定されるので、当然ながら非電サポ状態中も、第2特図が大当り図柄で停止表示されて(ev.20)一種大当り遊技が行われることがある(ev.21)。そして、この一種大当り遊技が終了すると、図5(d)を用いて前述したように、60%(10%+50%)の確率で遊技状態が電サポ状態に設定され(ev.22)、40%の確率で遊技状態が非電サポ状態に設定される(ev.23)。これらのうち、遊技状態が電サポ状態に設定された場合は(ev.22)、第2始動口25が開放状態になる頻度が高いままであるので、上述した右打ちを行う遊技(図9に示す第2特図主体の遊技)が繰り返されることとなる。
これに対して、遊技状態が非電サポ状態に設定された場合は(ev.23)、図8を用いて前述した左打ちを行う遊技(第1特図主体の遊技)が行われることとなるものの、この場合も、上述したような「第2特図の初回変動」が行われることとなる。つまり、今回終了した一種大当り遊技が開始される前に(電サポ状態中に)第2特図保留が記憶され、該第2特図保留が記憶されたままになっていることがある。従って、この場合も、「第2特図の初回変動」が終了するまでは、小当り遊技が開始されること(遊技球が特定口38に入球すること)を遊技者に期待させて、右打ちを行わせることができる。
以上のように、電サポ状態中は(右打ちを行う遊技では)、高い頻度で第2始動口25に遊技球が入球し、高い頻度で小当り遊技が実行される。そして、小当り遊技が実行されれば、遊技球が特定口38に入球しさえすれば、二種大当り遊技が行われる。すなわち、電サポ状態中は、持ち球の減少を抑えつつ比較的早い段階で二種大当り遊技が行われることを期待させる遊技性を実現することができる。また、大当り遊技が行われた結果、非電サポ状態が設定されたとしても、「第2特図の初回変動」で二種大当り遊技が開始されることを遊技者に期待させる遊技性を実現することができる。
C.遊技制御処理 :
図10は、遊技の進行に係る制御を行うための遊技制御処理を示すフローチャートである。遊技制御処理は、主制御基板200のCPU201によって、所定周期毎に(例えば4msec毎に発生するタイマ割り込みに基づいて)行われる。以下、フローチャートに従って、主制御基板200のCPU201が行う遊技制御処理について説明する。尚、以下の説明では、CPU201の初期化処理や、割り込み禁止処理、割り込み許可処理などの周知の処理については、その説明を省略している。
<出力処理>
図10に示すように、主制御基板200のCPU201は遊技制御処理を開始すると先ず、出力処理(S100)を行う。本実施例のパチンコ機1では、後述する各種処理において、サブ制御基板220を初めとする各種制御基板に向けて送信する各種コマンドをRAM203に確保された出力バッファに記憶する。出力処理(S100)では、このように出力バッファに記憶された各種コマンドを各種制御基板に向けて送信する。こうすることにより、例えば、サブ制御基板220では、遊技の進行に合わせた演出の制御が行われることになり、払出制御基板240では、払出モーター243の駆動制御(遊技球の払い出し)が行われることとなる。
<入力処理>
主制御基板200のCPU201は、続いて、入力処理(S200)を行う。本実施例のパチンコ機1では上述したように、第1始動口24、第2始動口25、その他入球口30、大入賞口28、小入賞口35の何れかに遊技球が入球した場合は遊技球が払い出される。そこで、入力処理(S200)では、これらの入球を検知するセンサー類(第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、大入賞口センサー28s、小入賞口センサー35s等)について、遊技球を検知したか否かを判断する。その結果、遊技球を検知している場合は、払い出す遊技球の数を示す払出コマンドを上述した出力バッファに記憶する。こうして出力バッファに記憶された払出コマンドは次回の出力処理(S100)で払出制御基板240に向けて送信される。
<乱数更新処理>
主制御基板200のCPU201は、続いて、乱数更新処理(S300)を行う。本実施例のパチンコ機1では上述したように、所定の判定乱数に基づいて特図当り判定や普図当り判定が行われる。詳しくは、特図当り判定は「特図当り判定乱数」に基づいて行われ、普図当り判定は「普図当り判定乱数」に基づいて行われる。また、本実施例のパチンコ機1における特別図柄の変動表示は後述する変動パターンに基づいて行われるが、この変動パターンは「変動パターン選択乱数」に基づいて選択される。また、本実施例のパチンコ機1では、特図当り判定結果が「大当り」である場合は200種類の大当り図柄のうち何れかの大当り図柄が停止表示され、特図当り判定結果が「小当り」である場合は211種類の大当り図柄のうち何れかの大当り図柄が停止表示されるが、これらの図柄の種類は「図柄選択乱数」に基づいて選択される。乱数更新処理(S300)では、これらの乱数を更新する。尚、これらの乱数の更新は、乱数更新処理(S300)においてだけでなく、遊技制御処理を終了してから次の遊技制御処理を開始する(次のタイマ割り込み)までの期間にも行うこととしてもよい。また、乱数更新の専用回路を設けて、この専用回路で乱数を更新することとしてもよい。
<始動口等センサー検出処理>
主制御基板200のCPU201は、続いて、始動口等センサー検出処理(S400)を行う。この始動口等センサー検出処理(S400)では、先ず、ゲートセンサー27sの検知結果に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したか否かを判断する。その結果、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した場合は、普図当り遊技中、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中の何れかであるか否かを判断する。その結果、普図当り遊技中、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中の何れでもない場合は、普図当り判定乱数を取得すると共に該普図当り判定乱数を記憶する。
こうしてゲートセンサー27sに係る処理を行ったら、続いて、第1始動口センサー24sの検知結果に基づいて、遊技球が第1始動口24に入球したか否かを判断する。その結果、遊技球が第1始動口24に入球した場合は、第1特図保留数が上限値である4個に達しているか否かを判断する。そして、第1特図保留数が4個に達していなければ、特図当り判定乱数、変動パターン選択乱数、図柄選択乱数を取得すると共にこれらの乱数を第1特図保留として記憶する。第1特図保留は、記憶した順序を識別できるように、RAM203に確保された第1特図保留記憶領域に記憶される。
ここで、第1特図の変動表示(図柄変動遊技)は、第1特図保留として取得された特図当り判定乱数、変動パターン選択乱数、図柄選択乱数に基づいて行われる。また、第1特図の変動表示に合わせて行われる演出(図柄変動演出)も、第1特図保留として取得された特図当り判定乱数、変動パターン選択乱数、図柄選択乱数に基づいて行われる。従って、第1特図保留を記憶した場合は、未だ該第1特図保留に基づく変動表示が開始されていなくても(変動開始条件が成立していなくても)、該第1特図保留に基づく変動表示や演出(第1特図保留に基づく図柄変動遊技や図柄変動演出)の態様を判定することが可能である。例えば、第1特図保留に基づく変動表示が行われる前であっても、該第1特図保留に基づく変動表示が行われた場合に大当り図柄が停止表示されるか否かや、リーチ演出が行われるか否か等を判定することが可能である。このような判定は事前判定と称されるものであって、本実施例のパチンコ機1では、第1特図保留を記憶すると、該第1特図保留について事前判定を行い、該事前判定結果を該第1特図保留と対応付けて記憶する。
こうして、第1特図保留を記憶すると共に該第1特図保留についての事前判定結果を記憶したら、この事前判定結果を示す事前判定結果コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された事前判定結果コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。こうすることによって、サブ制御基板220は、第1特図保留の事前判定結果に基づいて種々の演出を実行することが可能となる。尚、遊技球が第1始動口24に入球していなかった場合や、第1特図保留数が既に4個に達していた場合は、新たな第1特図保留は記憶せず、事前判定も行わない。
こうして第1始動口センサー24sに係る処理を行ったら、続いて、第2始動口センサー25sの検知結果に基づいて、遊技球が第2始動口25に入球したか否かを判断する。その結果、遊技球が第2始動口25に入球した場合は、第2特図保留記憶領域に第2特図保留が記憶されているか否かを判断する。そして、第2特図保留が記憶されていなければ、特図当り判定乱数、変動パターン選択乱数、図柄選択乱数を取得すると共にこれらの乱数を第2特図保留記憶領域に第2特図保留として記憶する。第2特図保留を記憶したら、該第2特図保留についても上述と同様の事前判定を行い、該事前判定結果を該第2特図保留と対応付けて記憶する。こうして、第2特図保留を記憶すると共に該第2特図保留についての事前判定結果を記憶したら、この事前判定結果を示す事前判定結果コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された事前判定結果コマンドも、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。こうすることによって、サブ制御基板220は、第2特図保留の事前判定結果に基づいて種々の演出を実行することが可能となる。尚、遊技球が第2始動口25に入球していなかった場合や、第2特図保留数が既に記憶されていた場合は、新たな第2特図保留は記憶せず、事前判定も行わない。すなわち、本実施例のパチンコ機1では、第2特図保留は1個までしか記憶しないこととしている。
<普通動作処理>
主制御基板200のCPU201は、続いて、普通動作処理(S500)を行う。この普通動作処理(S500)では、普通図柄を変動表示させたり、普図当り遊技を実行したりする処理が行われる。すなわち、主制御基板200のCPU201は先ず、普図当り遊技中、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中の何れかであるか否かを判断する。そして、普図当り遊技中、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中の何れでもない場合は、上述の始動口等センサー検出処理(S400)にて普図当り判定乱数を記憶したか否かを判断する。その結果、普図当り判定乱数を記憶した場合は、記憶した普図当り判定乱数を読み出し、該普図当り判定乱数に基づいて普図当り判定を行う。
普図当り判定を行ったら、該普図当り判定の結果が普図当りであるか否かを判断する。その結果、普図当り判定の結果が普図当りである場合は、今回の普通図柄の変動表示にて停止表示する図柄(停止図柄)として普図当り図柄を記憶する。すなわち、今回の普通図柄の変動表示の結果として普図表示部56の左のLED(図4参照)を点灯することを記憶する。これに対して、普図当り判定の結果が普図外れである場合は、今回の普通図柄の変動表示にて停止表示する図柄(停止図柄)として普図外れ図柄を記憶する。すなわち、今回の普通図柄の変動表示の結果として普図表示部56の右のLED(図4参照)を点灯することを記憶する。
こうして、今回の普通図柄の変動表示の結果として普図表示部56の左のLEDを点灯すること、あるいは、普図表示部56の右のLEDを点灯することを記憶したら、普通図柄の変動時間を設定する。詳しくは、非電サポ状態中であれば、1000m秒、2000m秒、3000m秒の何れかを設定し、電サポ状態中であれば、1000m秒、1252m秒、1500m秒の何れかを設定する。普通図柄の変動時間を設定したら、普通図柄の変動表示を開始する。そして、今回の普図当り判定の対象となった普図当り判定乱数を記憶領域から消去する。
以上は、普図当り遊技中、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中の何れでもない場合の処理について説明した。これに対して、普通図柄の変動表示中である場合は、変動表示中の普通図柄の変動時間が経過したか否かを判断する。その結果、変動時間が経過したと判断された場合は、変動表示中の普通図柄を予め記憶しておいた態様で停止表示する。すなわち、普図当り判定の結果が普図当りであった場合は普図表示部56の左のLEDを点灯した状態とし(普図当り図柄を停止表示し)、普図当り判定の結果が外れであった場合は普図表示部56の右のLEDを点灯した状態した状態とする(外れ図柄を停止表示する)。このように普通図柄を停止表示したら、普通図柄の確定表示が開始されるので、普通図柄の確定表示時間を設定する。
これに対して、普通図柄の確定表示中である場合は、確定表示時間が経過したか否かを判断する。その結果、確定表示時間が経過した場合は、今回停止表示(確定表示)された普通図柄が普図当り図柄(普図表示部56の左のLEDの点灯)であるか否かを判断する。その結果、停止表示された普通図柄が普図当り図柄であった場合は、普図当り遊技における第2始動口25の開放パターン(開放回数、開放時間、閉鎖時間など)を設定する。詳しくは、非電サポ状態中であれば、第2始動口25が短時間(16m秒間×1回)開放状態となる開放パターンを設定し、電サポ状態中であれば第2始動口25が長時間(840m秒×2回)開放状態となる開放パターンを設定する。こうして開放パターンを設定したら、普図当り遊技を開始する。
これに対して、普図当り遊技中である場合は、上述の開放パターンで第2始動口25が開放状態・閉鎖状態となるように、第2始動口ソレノイド26mを制御して開閉扉26を動作させる。そして、この開放パターンに従う制御が終了したら普図当り遊技を終了する。
<特別動作処理>
主制御基板200のCPU201は、続いて、特別動作処理(S600)を行う。この特別動作処理(S600)では、特別図柄(第1特図または第2特図)を変動表示させたり、大当り遊技を実行したり、小当り遊技を実行したりする処理が行われる。すなわち、主制御基板200のCPU201は先ず、大当り遊技中、小当り遊技中、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示中、特別図柄(第1特図または第2特図)の確定表示中の何れかであるか否かを判断する。その結果、これらの何れでもない場合は、第2特図保留記憶領域に第2特図保留が記憶されているか否かを判断する。その結果、第2特図保留記憶領域に第2特図保留が記憶されている場合は、該第2特図保留(特図当り判定乱数、変動パターン選択乱数、図柄選択乱数)を読み出す。そして、読み出した第2特図保留に含まれる特図当り判定乱数に基づいて特図当り判定を行う。
これに対して、第2特図保留が記憶されていない場合は、今度は、第1特図保留記憶領域に第1特図保留が記憶されているか否かを判断する。その結果、第1特図保留記憶領域に第1特図保留が記憶されている場合は、記憶されている第1特図保留のうち最先に記憶された第1特図保留(特図当り判定乱数、図柄選択乱数、変動パターン選択乱数)を読み出す。そして、読み出した第1特図保留に含まれる特図当り判定乱数に基づいて特図当り判定を行う。
ここで、本実施例のパチンコ機1では、特図当り判定乱数は、0〜65535の範囲で更新される乱数(65536個の値をとることが可能な乱数)であり、第1特図保留または第2特図保留として取得した特図当り判定乱数が「大当り」に対応する値の何れかであれば「大当り」と判定する。このような「大当り」に対応する値を適宜設定することによって、第1特図についての特図当り判定および第2特図についての特図当り判定の双方において「大当り」と判定される確率が約226分の1に設定される。また、第1特図保留として取得した特図当り判定乱数が「小当り」に対応する値の何れかであれば「小当り」と判定する。このような「小当り」に対応する値を適宜設定することによって、第1特図についての特図当り判定において「小当り」と判定される確率が約20分の1に設定され、第2特図についての特図当り判定において「小当り」と判定される確率が約4分の1に設定される。
そして、特図当り判定の結果が「大当り」である場合は、今回読み出した第1特図保留または第2特図保留に含まれる図柄選択乱数に基づいて、今回の特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)にて停止表示する大当り図柄の種類を選択する。すなわち、図5を用いて前述したように、本実施例のパチンコ機1では、第1特図としては大当り図柄101〜300を停止表示可能であり、第2特図としては大当り図柄401〜600を停止表示可能である。そこで、第1特図保留を読み出した場合は、大当り図柄101〜300に図柄選択乱数が割り振られた図柄選択テーブル(図示省略)を参照して、第1特図保留として読み出した図柄選択乱数に対応する大当り図柄を、停止表示する図柄として選択する。また、第2特図保留を読み出した場合は、大当り図柄401〜600に図柄選択乱数が割り振られた大当り図柄選択テーブルを参照して、第2特図保留として読み出した図柄選択乱数に対応する大当り図柄を、停止表示する図柄として選択する。尚、大当り図柄選択テーブルは、主制御基板200のROM202に予め記憶されている。
また、特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、今回読み出した第1特図保留または第2特図保留に含まれる図柄選択乱数に基づいて、今回の特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)にて停止表示する小当り図柄の種類を選択する。すなわち、図6を用いて前述したように、本実施例のパチンコ機1では、第1特図としては小当り図柄101〜311を停止表示可能であり、第2特図としては小当り図柄401〜611を停止表示可能である。そこで、第1特図保留を読み出した場合は、小当り図柄101〜311に図柄選択乱数が割り振られた小当り図柄選択テーブル(図示省略)を参照して、第1特図保留として読み出した図柄選択乱数に対応する小当り図柄を、停止表示する図柄として選択する。また、第2特図保留を読み出した場合は、小当り図柄401〜611に図柄選択乱数が割り振られた小当り図柄選択テーブルを参照して、第2特図保留として読み出した図柄選択乱数に対応する小当り図柄を、停止表示する図柄として選択する。尚、小当り図柄選択テーブルも、主制御基板200のROM202に予め記憶されている。
一方、特図当り判定の結果が「外れ」である場合においては、第1特図保留を読み出した場合は外れ図柄101を停止表示する図柄として選択し、第2特図保留を読み出した場合は外れ図柄401を停止表示する図柄として選択する。尚、停止表示する図柄として選択された大当り図柄、小当り図柄、外れ図柄は、RAM203に確保された停止図柄記憶領域に記憶される。
こうして停止表示する図柄を選択したら、特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)の変動パターンを選択する。変動パターンとは、特別図柄(第1特図または第2特図)が変動表示を開始してから停止表示するまでの時間(変動時間)であり、各変動パターンには他の変動パターンと識別するための情報(変動パターンID)が付されている。変動パターンを選択する処理では変動パターン選択テーブルを参照する。変動パターン選択テーブルとは、図11に示すように、複数の変動パターン(変動パターンID、変動時間)に変動パターン選択乱数が割り振られたテーブルである。変動パターンを選択する処理では、このような変動パターン選択テーブルを参照して、第1特図保留または第2特図保留として今回読み出した変動パターン選択乱数に対応する変動パターンを、今回の変動パターンとして決定する。従って、各変動パターンが選択される確率は、取得可能な変動パターン選択乱数のうち各変動パターンに割り振られた乱数の割合によって決定される。
このように選択された変動パターンは後述の変動パターン指定コマンドとして、サブ制御基板220に向けて送信される。サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、該変動パターン指定コマンドに基づいて今回の図柄変動遊技の変動パターンを認識し、認識した変動パターンに基づく(対応する)演出パターンで図柄変動演出を実行する。
上述した変動パターンを選択する処理では、常時同じ変動パターン選択テーブルを参照するのではなく、種々の遊技進行状況に対応する変動パターン選択テーブルを参照する。詳しくは、図12に示すように、特別図柄の種類(第1特図または第2特図)や、現在設定されている遊技状態、特図当り判定の結果、記憶されている第1特図保留および第2特図保留の数などに対応する変動パターン選択テーブルを参照する。また、図示は省略するが、今回開始される一種大当り遊技の種類(図5を用いて前述した一種大当り遊技の種類)や、図9を用いて前述した「第2特図の初回変動」であるか否かにも対応する変動パターン選択テーブルを参照する。こうすることで、種々の遊技進行状況に対応する変動パターンを選択可能となり、ひいては、サブ制御基板220のCPU221は種々の遊技進行状況に対応する演出パターンで図柄変動演出を実行可能となる。例えば、サブ制御基板220のCPU221は、特図当り判定の結果が「大当り」である場合は、リーチ演出の後に識別図柄41a,41b,41cをゾロ目で停止表示する図柄変動演出を実行し、特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、識別図柄41a,41b,41cを特殊目で停止表示する図柄変動演出を実行し、特図当り判定の結果が外れである場合は、識別図柄41a,41b,41cをバラケ目で停止表示する図柄変動演出を実行する。また、特図当り判定の結果が外れである場合において所定の変動パターンが選択された場合はリーチ演出を行う(その後にバラケ目で停止表示させる)。尚、各変動パターン選択テーブルは、主制御基板200のROM202に予め記憶されている。
こうして、今回の特別図柄の変動表示にて停止表示させる図柄を選択すると共に、今回の特別図柄の変動表示の変動パターンを選択したら、特別図柄の変動表示を開始する。そして、今回選択された変動パターンを示す変動パターン指定コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された変動パターン指定コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。また、今回の特図当り判定の対象となった第1特図保留または第2特図保留を、第1特図保留記憶領域または第2特図保留記憶領域から消去する。
以上は、大当り遊技中、小当り遊技中、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示中、特別図柄の確定表示中の何れでもない場合の処理について説明した。これに対して、特別図柄の変動表示中である場合は、変動表示中の特別図柄の変動時間が経過したか否かを判断する。その結果、変動時間が経過したと判断された場合は、変動表示中の特別図柄を予め停止図柄記憶領域に記憶しておいた図柄で停止表示する(確定表示を開始する)。このように特別図柄が停止表示されたら、特別図柄の確定表示が開始されるので、特別図柄の確定表示時間を設定する。そして、特別図柄を停止表示したことを示す変動停止コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された変動停止コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
以上は、特別図柄の変動表示中である場合の処理について説明した。これに対して、特別図柄の確定表示中である場合は、確定表示時間が経過したか否かを判断する。その結果、確定表示時間が経過した場合は、今回停止表示(確定表示)された特別図柄が大当り図柄、小当り図柄、外れ図柄の何れであるか否かを判断する。その結果、停止表示された特別図柄が外れ図柄であった場合は、電サポ状態が設定されているか否かも判断し、電サポ状態が設定されている場合は、電サポ回数を1回減算する。その結果、電サポ回数が0回になったら、電サポ状態に代えて非電サポ状態を設定する。このように遊技状態を設定した場合は、設定された遊技状態を示す遊技状態指定コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された遊技状態指定コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
これに対して、停止表示された特別図柄が小当り図柄であった場合も、先ずは、電サポ状態が設定されているか否かを判断し、電サポ状態が設定されている場合は、電サポ回数を1回減算する。その結果、電サポ回数が0回になったら、電サポ状態に代えて非電サポ状態を設定する。また、小当り図柄が停止表示されたことを受けて、小当り遊技における小入賞口35の開放パターン(開放回数、開放時間、閉鎖時間など)を設定する。本実施例のパチンコ機1では、小当り遊技中は、小入賞口35が1.6秒間開放状態となるので、このような小入賞口35の開放パターンを設定する。こうして小入賞口35の開放パターンを設定したら、小当り遊技を開始する。そして、小当り遊技の開始を示す小当り遊技開始コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。出力バッファに記憶された小当り遊技開始コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
これに対して、停止表示された特別図柄が大当り図柄であった場合は、一種大当り遊技における大入賞口28の開放パターン(開放回数、開放時間、閉鎖時間など)を設定する。図5を用いて前述したように、本実施例のパチンコ機1では、停止表示された大当り図柄の種類などによって一種大当り遊技中のラウンド遊技の回数が異なる。従って、停止表示された大当り図柄の種類などに対応して大入賞口28の開放パターンを設定する。こうして大入賞口28の開放パターンを設定したら、一種大当り遊技を開始する。そして、一種大当り遊技の開始を示す大当り遊技開始コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。この大当り遊技開始コマンドには、今回開始する一種大当り遊技の種類(図5参照)を示す情報も含まれている。出力バッファに記憶された大当り遊技開始コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
以上は、特別図柄の確定表示中である場合の処理について説明した。これに対して、小当り遊技中である場合は、上述の開放パターンで小入賞口35が開放状態・閉鎖状態となるように、小入賞口ソレノイド35mを制御して開閉扉36を動作させる。そして、小当り遊技中に小入賞口35から入球した遊技球が特定口38に入球したら、その旨を示す特定口入球コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された特定口入球コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
そして、上述の開放パターンに従う小入賞口ソレノイド35mの制御(開閉扉36の動作)が終了したら、今回の小当り遊技中に小入賞口35に遊技球が入球したか否かを判断する。その結果、小入賞口35に遊技球が入球しなかった場合は、そのまま小当り遊技を終了する。そして、小当り遊技の終了を示す小当り遊技終了コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された大当り遊技終了コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
これに対して、今回の小当り遊技中に小入賞口35に遊技球が入球した場合は、該遊技球が特定口38に入球したか否かを判断する。そして、遊技球が特定口38に入球したら、先ず、小当り遊技の終了を示す小当り遊技終了コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。そして、小当り遊技中に遊技球が小入賞口35に入球したことを受けて、二種大当り遊技を開始すべく、二種大当り遊技における大入賞口28の開放パターン(開放回数、開放時間、閉鎖時間など)を設定する。図6を用いて前述したように、本実施例のパチンコ機1では、停止表示された小当り図柄の種類などによって二種大当り遊技中のラウンド遊技の回数が異なる。従って、停止表示された小当り図柄の種類などに対応して大入賞口28の開放パターンを設定する。こうして大入賞口28の開放パターンを設定したら、二種大当り遊技を開始する。そして、二種大当り遊技の開始を示す大当り遊技開始コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。この大当り遊技開始コマンドには、今回開始する二種大当り遊技の種類(図6参照)を示す情報も含まれている。出力バッファに記憶された大当り遊技開始コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
以上は、小当り遊技中である場合の処理について説明した。これに対して、大当り遊技中(一種大当り遊技中または二種大当り遊技中)である場合は、上述の開放パターンで大入賞口28が開放状態・閉鎖状態となるように、大入賞口ソレノイド29mを制御して開閉扉29を動作させる。そして、ラウンド遊技の開始時には、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドをRAM203の出力バッファに記憶し、ラウンド遊技の終了時には、ラウンド遊技の終了を示すラウンド遊技終了コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶されたラウンド遊技開始コマンド、ラウンド遊技終了コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。
また、上述の開放パターンに従う大入賞口ソレノイド29mの制御(開閉扉29の動作)が終了したら大当り遊技を終了する。そして、大当り遊技の終了を示す大当り遊技終了コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された大当り遊技終了コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。大当り遊技を終了したら、該大当り遊技の種類(図5、図6参照)に応じて、遊技状態を非電サポ状態または電サポ状態に設定する。そして、遊技状態を電サポ状態に設定した場合は、電サポ回数を99回に設定する。このように遊技状態を設定したら、設定された遊技状態を示す遊技状態指定コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。このように出力バッファに記憶された遊技状態指定コマンドは、次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。尚、「小当り遊技」は本発明における「特定遊技」に相当する。
<保留数処理>
主制御基板200のCPU201は、続いて、保留数処理(S700)を行う。この保留数処理(S700)では、第1特図保留記憶領域に記憶されている第1特図保留の数、および、第2特図保留記憶領域に記憶されている第2特図保留の数を読み出して、これらの数を示す保留数伝達コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。こうして出力バッファに記憶された保留数伝達コマンドも次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。こうすることによって、サブ制御基板220は、第1特図保留の数や第2特図保留の数に対応する保留図柄を演出表示装置41に表示する等、これらの数に基づいて種々の演出を実行することが可能となる。
D.演出制御処理 :
図13は、演出に係る制御を行うための演出制御処理を示すフローチャートである。演出制御処理は、サブ制御基板220のCPU221によって、所定周期毎(例えば10msec毎に発生するタイマ割り込みに基づいて)行われる。以下、フローチャートに従って、サブ制御基板220のCPU221が行う演出制御処理について説明する。尚、以下の説明では、CPU221の初期化処理や、割り込み禁止処理、割り込み許可処理などの周知の処理については、その説明を省略している。
演出制御処理を開始すると、サブ制御基板220のCPU221は先ず、コマンド解析処理を行う(S800)。ここで、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からコマンドを受信するたびに、外部割り込み処理として、受信したコマンドをRAM223の受信コマンド記憶領域に記憶している。コマンド解析処理(S800)では、この受信コマンド記憶領域に記憶されたコマンド、すなわち、主制御基板200から受信したコマンドに対応する演出を決定し、この演出を行うために画像音声制御基板230やランプ制御基板226等に送信するコマンドをRAM223に確保された出力バッファに記憶する。
サブ制御基板220のCPU221は、続いて、出力処理を行う(S900)。この処理では、RAM223の出力バッファに記憶されたコマンドを画像音声制御基板230やランプ制御基板226等に送信する。サブ制御基板220からコマンドを受信すると、画像音声制御基板230は、受信したコマンドに対応する画像を演出表示装置41に表示すると共に、受信したコマンドに対応する音声を各種スピーカー6a,6b等から出力する。また、ランプ制御基板226は、受信したコマンドに対応する発光パターンで各種ランプ5a〜5c等を発光させる。
以上のように、サブ制御基板220は、画像音声制御基板230やランプ制御基板226等と協働して各種演出を実行するが、本明細書では説明の便宜上、このような各種演出を実行することを、単に「サブ制御基板220のCPU221が各種演出を実行する」とも表現する。
図14には、主制御基板200から受信したコマンドに対応して、サブ制御基板220のCPU221が行う処理を示している。図14に示すように、サブ制御基板220のCPU221は、事前判定結果コマンドを受信した場合は、事前判定結果に基づく演出である事前演出を行う。例えば、事前判定結果に対応するキャラクター等の画像を演出表示装置41に表示させたり、演出表示装置41の第1保留表示領域41dや第2保留表示領域41fに表示する保留図柄の態様を事前判定結果に対応する態様としたりする。尚、事前判定演出は、事前判定結果コマンドを受信した場合において、常時行う必要はなく、所定の条件が成立したら(例えば所定の実行抽選に当選したら)行うこととしてもよい。
また、図14に示すように、サブ制御基板220のCPU221は、保留数伝達コマンドを受信すると、このコマンドによって示される第1特図保留数および第2特図保留数と同数の保留図柄を、演出表示装置41の第1保留表示領域41dや第2保留表示領域41fに表示する。尚、第1特図保留数および第2特図保留数の両方を常時表示する必要はなく、例えば、左打ちが行われる非電サポ状態、すなわち、第1特図主体の遊技が行われる状態においては、第1特図保留数を表示し、右打ちが行われる非電サポ状態、すなわち、第2特図主体の遊技が行われる状態においては、第2特図保留数を表示することとしてもよい。
また、図14に示すように、サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示に合わせて、変動パターン指定コマンドが示す変動パターンに対応する図柄変動演出(識別図柄41a,41b,41cの変動表示を含む)を開始する。
ここで、本実施例のパチンコ機1では、図7(b)を用いて前述したリーチ演出として、リーチ演出A〜Gの7種類のリーチ演出を実行可能である。図柄変動演出は、変動パターンに対応して行われるので、図柄変動演出の一環として行われるこれらのリーチ演出もそれぞれに対応する変動パターンが選択された場合に行われる。詳しくは、特図当り判定の結果が大当りである場合に各リーチ演出に対応する変動パターンが選択されると、この変動パターンに対応するリーチ演出が行われた後、識別図柄41a,41b,41cがゾロ目で停止表示する図柄変動演出が行われる。また、特図当り判定の結果が外れである場合に各リーチ演出に対応する変動パターンが選択されると、この変動パターンに対応するリーチ演出が行われた後、識別図柄41a,41b,41cがバラケ目で停止表示する図柄変動演出が行われる。
各リーチ演出A〜Gの実行確率、すなわち、各リーチ演出A〜Gに対応する変動パターンが選択される確率は、図9を用いて前述した変動パターン選択テーブルにおいて、各変動パターンに割り振られる変動パターン選択乱数の割合によって設定されている。本実施例のパチンコ機1では、特図当り判定の結果が大当りである場合は、「リーチ演出Aの実行確率」が最も低く、リーチ演出B→リーチ演出C→リーチ演出D→リーチ演出E→リーチ演出F→リーチ演出Gとなるにつれて高く設定されている。逆に、特図当り判定の結果が外れである場合は、「リーチ演出Aの実行確率」が最も高く、リーチ演出B→リーチ演出C→リーチ演出D→リーチ演出E→リーチ演出F→リーチ演出Gとなるにつれて低く設定されている。従って、特図当り判定結果が大当りである確率(以下「大当り期待度」ともいう)は、リーチ演出Aが実行された場合が最も低く、リーチ演出Bが実行された場合→リーチ演出Cが実行された場合→リーチ演出Dが実行された場合→リーチ演出Eが実行された場合→リーチ演出Fが実行された場合→リーチ演出Gが実行された場合となるにつれて高くなる。この結果、大当り期待度のより高いリーチ演出が行われることを遊技者に期待させることができる。
リーチ演出A〜Gの態様としては、これらの相違を遊技者が識別可能な態様であればよく、例えば、リーチ演出A〜G間で、表示されるキャラクター画像が互いに異なる態様や、表示される背景画像が互いに異なる態様、表示される色彩が互いに異なる態様、リーチ演出の開始時に停止表示されるゾロ目となり得る識別図柄(左識別図柄41a,右識別図柄41bなど)が互いに異なる態様などが採用される。
上述したような図柄変動演出の実行中に変動停止コマンドを受信すると、サブ制御基板220のCPU221は、識別図柄41a,41b,41cをゾロ目、特殊目、バラケ目の何れかで停止表示する。
また、図14に示すように、サブ制御基板220のCPU221は、小当り遊技開始コマンドを受信すると、小当り遊技中であることを示す小当り遊技演出を開始する。そして、小当り遊技中に小当り遊技終了コマンドを受信すると、サブ制御基板220のCPU221は、小当り遊技演出を終了する。また、小当り遊技中に特定口入球コマンドを受信すると、遊技球が特定口38に入球したことを示す特定口入球演出を実行する。
また、図14に示すように、サブ制御基板220のCPU221は、大当り遊技開始コマンドを受信すると、大当り遊技中であることを示す大当り遊技演出を開始する。例えば、大当り遊技が開始されるタイミングで、大当り遊技の開始を示すファンファーレ演出を実行すると共に、大当り遊技中であることを示す動画(いわゆるムービー)の表示を開始する。また、開始された大当り遊技のラウンド遊技回数(4ラウンド大当り遊技、6ラウンド大当り遊技、15ラウンド大当り遊技の何れか)を示唆する演出や、開始された大当り遊技終了後に設定される遊技状態(非電サポ状態または電サポ状態)を示唆する演出を実行する。本実施例のパチンコ機1では、このような大当り遊技演出として、態様(例えば、表示する動画など)が互いに異なる複数の大当り遊技演出を実行可能であり、何れの大当り遊技演出を実行するかは、所定の抽選結果や、大当り遊技の種類に応じて決定される。
大当り遊技中にラウンド遊技開始コマンドを受信すると、サブ制御基板220のCPU221は、ラウンド遊技中であることを示すラウンド遊技演出を(例えば、大当り遊技演出に重ねて)開始する。例えば、実行中の大当り遊技におけるラウンド遊技の回数を示す演出(例えば、1R,2R,3R・・・を表示する演出など)を開始する。そして、ラウンド遊技終了コマンドを受信すると、ラウンド遊技演出を終了し、大当り遊技終了コマンドを受信すると、大当り遊技演出を終了する。
また、図14に示すように、サブ制御基板220のCPU221は、遊技状態指定コマンドを受信すると、設定された遊技状態に対応する演出を開始する。例えば、識別図柄41a,41b,41cやその背景画像を遊技状態に対応する態様(色彩や形状など)とする演出を実行したり、電サポ状態が設定された場合は残りの電サポ回数を表示する演出を開始したりする。
E.電サポ状態中の各種演出 :
本実施例のパチンコ機1では、概ね上述したような演出が実行されるが、特に電サポ状態中の演出に特徴を有している。この電サポ状態中の演出は、当然ながら、上述した演出の一環として行われる。以下では、電サポ状態中の演出について詳しく説明する。
図15〜図19は、本実施例の電サポ状態中の演出を例示する説明図である。本実施例のパチンコ機1において、電サポ状態中は、電サポ状態であることを示唆する背景画像が演出表示装置41の表示画面に表示される。例えば、所定のキャラクターが登場する動画(図15〜図17中の「Movie」)が表示される。また、図15(a)に示すように、識別図柄41a,41b,41cは表示画面の左上領域に非電サポ状態中より小さく表示される。換言すると、電サポ状態中は、識別図柄41a,41b,41cの表示領域は表示画面の左上領域に非電サポ状態中より小さく設定されている。ここで、電サポ状態であることを示唆する背景画像(例えば、上述の動画)は、電サポ状態が設定されたことに対する遊技者への特典として表示される場合もある。このような場合は、識別図柄41a,41b,41cを非電サポ状態中より小さく表示することによって、特典である背景画像を遊技者に視認し易くすることができる。
<特図当り判定の結果が「外れ」の場合>
また、表示画面の左下領域には、枠画像80が表示され、この枠画像80の内側の表示領域では、識別図柄41a,41b,41cとは別の識別図柄(以下「スロット図柄81」ともいう)が変動表示される。このスロット図柄81は、識別図柄41a,41b,41cの変動表示の開始タイミング(すなわち特別図柄の変動表示の開始タイミング)に同期して、変動表示を開始する。そして、図15(b)に示すように、識別図柄41a,41b,41cがバラケ目(図中の「6−1−2」)で停止表示される場合、すなわち、特図当り判定の結果が「外れ」である場合は、識別図柄41a,41b,41cが停止表示されるタイミング(すなわち特別図柄が外れ図柄で停止表示されるタイミング)に同期して、スロット図柄81を「NG」の文字を付した「NG図柄」で停止表示する。
<特図当り判定の結果が「小当り」の場合>
これに対して、識別図柄41a,41b,41cが特殊目(2−4−6)で停止表示される場合、すなわち、特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、図16(a)に示すように、識別図柄41a,41b,41cが特殊目で停止表示されるタイミング(すなわち特別図柄が小当り図柄で停止表示されるタイミング)より前に(変動表示中に)、スロット図柄81を「V」の文字を付した「小V図柄」で停止表示する。詳しくは後述するが、本実施例では、「V」の文字を付した図柄としては、上述の「小V図柄」以外にも、該「小V図柄」より大きい「大V図柄82」を表示することがある。
このようにスロット図柄81が「小V図柄」で停止表示されるタイミングにおいては、該「小V図柄」にはピンク(特定色、第1の色彩)の色彩が施されている。そして、停止表示された「小V図柄」を遊技者に視認させるための時間が経過したら、図16(b)に示すように、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒(特定色を含まない色彩、第2の色彩)に変化させる。換言すると、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるものの、該「小V図柄」を表示したままにする。
そして、このように「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるタイミング、あるいは、該タイミングから所定の時間経過後に、「V」の文字を付した「大V図柄82」を表示画面の中央に表示する。この際、「小V図柄(スロット図柄81)」の表示領域から「大V図柄82」の表示領域に移動する「軌跡画像83(図中の星を模した画像)」を表示する。
このように、「小V図柄」に付した図柄(V)と同じ図柄(V)の文字を付した「大V図柄82」を表示画面の中央に表示した状態の場合、スロット図柄81が中央に移動したように見えるため、移動した図柄が変動図柄と定義されてしまう恐れがあるが、スロット図柄81を表示画面上に残しておくことで、移動した図柄は変動図柄と関連しない図柄と定義することが可能となる。
尚、識別図柄41a,41b,41cが確定表示されるまでは変動表示中であるため、識別図柄41a,41b,41cに同期するスロット図柄81も変動表示中であること示すために「NG図柄」や「小V図柄」を表示する前や、「小V図柄」が表示され「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させた後も確定表示されるまで仮停止状態(揺れ変動)とすることで、まだ変動中であることを示すようにする構成が好ましい。
また、図16(b)に示すように、表示画面の右下領域には、「大V図柄82」を表示するタイミングと同期して、特定口38(小入賞口35)の位置を指し示す「矢印画像84」を表示する。この「矢印画像84」は特定口38(小入賞口35)を狙うことを遊技者に催促する画像である。ここで、図9を用いて前述したように、本実施例のパチンコ機1では、小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球すると、二種大当り遊技が開始される。そこで、特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、識別図柄41a,41b,41cの変動表示中に(小当り遊技が開始される前に)、小当り遊技の開始に備えて特定口38(小入賞口35)を遊技者に狙わせるべく、「矢印画像84」を表示する。
特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、上述した枠画像80、「小V図柄」、「大V図柄82」、「矢印画像84」を表示した後に、図17(a)に示すように、識別図柄41a,41b,41cが特殊目(図中の「2−4−6」)で停止表示される(特別図柄が小当り図柄で停止表示される)。そして、小当り遊技が開始されたら、図17(b)に示すように、「大V図柄82」、「矢印画像84」を表示したまま、特殊目(識別図柄41a,41b,41c)を消去するタイミング(図柄確定時)に同期して、枠画像80、「小V図柄(スロット図柄81)」、特殊目(識別図柄41a,41b,41c)の表示を終了する(消去する)。すなわち、小当り遊技中は、背景画像(図中の「Movie」)に重ねて、「大V図柄82」、「矢印画像84」が表示されることとなる。そして、小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかった場合は、小当り遊技の終了に伴って、「大V図柄82」、「矢印画像84」の表示を終了(消去)する。尚、この場合は、小当り遊技が終了する際に、小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかったことを示唆する情報を表示することとしてもよい。
これに対して、小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球した場合、すなわち、大当り遊技(二種大当り遊技)が開始されることが確定した場合は、図18に示すように大当り遊技が開始されることが確定したことを示唆する「大当り確定情報85(図中の「V BONUS確定」)」を表示する。この場合は、当然ながら、二種大当り遊技が開始されることに伴って、大当り遊技演出が開始されることとなる。
尚、「スロット図柄81」は本発明における「識別情報」に相当し、「小V図柄」は本発明における「特定態様」に相当する。従って、「スロット図柄81」を変動表示させるサブ制御基板220のCPU221は、本発明における「識別情報表示手段」に相当する。また、「大V図柄82」は本発明における「示唆情報」に相当する。従って、スロット図柄81が「小V図柄」で停止表示された場合に、「小V図柄(スロット図柄81)」が停止表示された状態で、スロット図柄81が「小V図柄」で停止表示されたことを示唆する「大V図柄82」を表示するサブ制御基板220のCPU221は、本発明における「示唆情報表示手段」に相当する。
<特図当り判定の結果が「大当り」の場合>
一方、識別図柄41a,41b,41cがゾロ目で停止表示される場合、すなわち、特図当り判定の結果が「大当り」である場合は、特図当り判定の結果が「小当り」である場合と同様のタイミングで、スロット図柄81を「小V図柄(当り図柄)」で停止表示する(図16(a)参照)。すなわち、識別図柄41a,41b,41cがゾロ目で停止表示されるタイミング(特別図柄が大当り図柄で停止表示されるタイミング)より前に(変動表示中に)、スロット図柄81をピンクの色彩が施された「小V図柄」で停止表示する。
その後、特図当り判定の結果が「小当り」である場合と同様のタイミングで、「軌跡画像83」、「大V図柄82」、「矢印画像84」を表示する(図16(b)参照)。すなわち、停止表示された「小V図柄」を遊技者に視認させるための時間が経過したら、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒(特定色を含まない色彩、第2の色彩)に変更する。また、このように「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるタイミング、あるいは、該タイミングから所定の時間経過後に、「大V図柄82」を表示画面の中央に表示する。この際、「小V図柄(スロット図柄81)」の表示領域から「大V図柄82」の表示領域に移動する「軌跡画像83」を表示する。
もっとも、識別図柄41a,41b,41cの変動表示中においては、特図当り判定の結果が「小当り」の場合は、大当り遊技(二種大当り遊技)が行われることは確定していないものの(小当り遊技が行われることが確定しているだけであるものの)、特図当り判定の結果が「大当り」の場合は、識別図柄41a,41b,41cがゾロ目で停止表示して大当り遊技(一種大当り遊技)が行われることが確定している。そこで、特図当り判定の結果が「大当り」の場合は、識別図柄41a,41b,41cの変動表示が終了する前に(特別図柄の変動表示が終了する前に)、「大当り確定情報85」を表示する。詳しくは、図19(a)に示すように、識別図柄41a,41b,41cを変動表示させたまま、「枠画像80」、「小V図柄(スロット図柄81)」、「大V図柄82」、「矢印画像84」の表示を終了(消去)し、「大当り確定情報85」を表示する。そして、その後に、図19(b)に示すように、識別図柄41a,41b,41cがゾロ目(図中の「7−7−7」)で停止表示される。
<電サポ状態中の演出の実行タイミング等>
図20は、上述した電サポ状態中の演出の実行タイミングを示すタイムチャートである。なかでも、図20(a)には、特図当り判定の結果が「小当り」である場合のタイムチャートが示されており、図20(b)には、特図当り判定の結果が「大当り」である場合のタイムチャートが示されている。
電サポ状態中は、識別図柄41a,41b,41cの変動表示(特別図柄の変動表示)の開始タイミングでスロット図柄81の変動表示を開始する。そして、特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、図20(a)に示すように、識別図柄41a,41b,41cが「特殊目」で停止表示される前に(特別図柄が小当り図柄で停止表示される前に)、スロット図柄81をピンクの色彩の「小V図柄」で停止表示させる。そして、停止表示された「小V図柄」を遊技者に視認させるための時間が経過したら、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させる。すなわち、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるものの、該「小V図柄」を表示したままにする。
そして、このように「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるタイミング、あるいは、該タイミングから所定の時間経過後に、「大V図柄82」を表示画面の中央に表示する。この際、「小V図柄(スロット図柄81)」の表示領域から「大V図柄82」の表示領域に移動する「軌跡画像83」を表示する。
ここで、本実施例のパチンコ機1において、電サポ状態中は、上述したように識別図柄41a,41b,41cだけでなくスロット図柄81によっても、特図当り判定の結果を遊技者に示唆する。このため、電サポ状態中は、識別図柄41a,41b,41cだけでなくスロット図柄81にも遊技者を注目させることができ、遊技興趣を高めることが可能となる。また、このことによって、特図当り判定の結果を遊技者にとって認識し易くすることも可能となる。
さらに、本実施例のパチンコ機1では、スロット図柄81が「小V図柄」で停止表示された場合は、該「小V図柄」が停止表示されたことを示唆する「大V図柄82」を表示する。このため、「小V図柄」が停止表示されたこと(特図当り判定が「小当り」であり小当り遊技が開始されること)を遊技者に認識し易くすることができ、このことによっても、遊技興趣を高めることができる。また、本実施例のパチンコ機1では、小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球すると二種大当り遊技が開始されるので、当然ながら、小当り遊技が開始される場合は特定口38への遊技球の入球を狙うことが遊技者にとって有益である。この点、本実施例のパチンコ機1は、上述のように「小V図柄」が停止表示されたこと(特図当り判定が「小当り」であり小当り遊技が開始されること)を遊技者に認識し易くすることができるので、特定口38への遊技球の入球を遊技者に意識させることができる。また、この際は「矢印画像84」も表示するので、このことによっても、特定口38への遊技球の入球を遊技者に意識させることができる。これらの結果、遊技興趣を高めることができる。
もっとも、先に記載したようにスロット図柄81が「小V図柄」で表示された場合に「大V図柄82」を表示することとすると、スロット図柄81の表示が「大V図柄82」の表示領域で行われているように遊技者が感じてしまう虞があり、ひいては、スロット図柄の表示位置について遊技者に混乱を招きかねない。この点、本実施例のパチンコ機1は、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるものの、該「小V図柄」を表示したまま「大V図柄82」を表示する。すなわち、スロット図柄81の表示位置を遊技者に認識させた状態で「大V図柄82」を表示することとなる。この結果、上述の混乱を招いてしまうことを抑制することができる。
また、本実施例のパチンコ機1では、「大V図柄82」を表示する際に停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させ、「大V図柄82」を「小V図柄」が停止表示された際の色彩であるピンクの色彩で表示する。このため、「小V図柄」と「大V図柄82」との関連性を遊技者に印象付けることができる。例えば、遊技者に対して、「小V図柄」を構成する要素の全部または一部が抜け出して「大V図柄82」に変化したように感じさせることができる。この結果、「大V図柄82」はスロット図柄81が「小V図柄」で停止表示されたことを示唆していることを遊技者に認識し易くすることができ、遊技興趣を高めることが可能となる。さらに、この際は、「小V図柄(スロット図柄81)」の表示領域から「大V図柄82」の表示領域に移動する「軌跡画像83」を表示するので、このことによっても、「小V図柄」と「大V図柄82」との関連性を遊技者に印象付けることができる。例えば、遊技者に対して、「小V図柄」を構成する要素の全部または一部が抜け出して「大V図柄82」に変化したように感じさせることができる。従って、このことによっても、「大V図柄82」はスロット図柄81が「小V図柄」で停止表示されたことを示唆していることを遊技者に認識し易くすることができる。
また、本実施例のパチンコ機1では、「大V図柄82」の表示領域はスロット図柄81の表示領域よりも大きい。このため、スロット図柄81が小V図柄で表示されたことを遊技者に印象付けることができ、ひいては、小当り遊技が行われることを遊技者に印象付けることができる。この結果、遊技興趣を高めることが可能となる。
図20(a)を用いて上述したように、本実施例のパチンコ機1では、特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、識別図柄41a,41b,41cが「特殊目」で停止表示されるまでの間に、「小V図柄(スロット図柄81)」、「大V図柄82」、「軌跡画像83」、「矢印画像84」を表示する。すなわち、「小V図柄(スロット図柄81)」、「大V図柄82」、「軌跡画像83」、「矢印画像84」が表示されてから、小当り遊技が開始されるまでの間には、少なくとも、識別図柄41a,41b,41cの確定表示時間以上の時間を確保することができる。このため、遊技者に対して、特定口38への遊技球の入球を意識させる時間を長く確保することが可能となる。
そして、識別図柄41a,41b,41cが「特殊目」で確定表示されることで(特別図柄が小当り図柄で確定表示されることで)小当り遊技が開始されると、「大V図柄82」と「矢印画像84」を表示したまま、「特殊目(識別図柄41a,41b,41c)」と「小V図柄(スロット図柄81)」の表示を終了する(消去する)。これによって、小当り遊技が開始されたことを遊技者に認識し易くすることができる。
そして、小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球することで二種大当り遊技が行われることが確定すると、「大V図柄82」と「矢印画像84」の表示を終了(消去)して、「大当り確定情報85」を表示する。この「大当り確定情報85」の表示は小当り遊技終了まで継続される。これによって、小当り遊技終了後に大当り遊技(ここで二種大当り遊技)が行われることを遊技者に印象付けることができる。
尚、図20(a)に示すように、スロット図柄81が「小V図柄」で停止表示されてから小当り遊技が開始されるまでの間に、小当り遊技が開始されるまでの時間経過を示唆する経過情報を表示することとしてもよい。この経過情報としては、時間経過と共に変化する内容であればよく、例えば、カウントダウン表示や、所定の表示領域(棒状や円弧状の表示領域など)の色彩が時間経過と共に変化する表示などを採用することができる。このような構成とすることによって、小当り遊技が所定時間経過後に開始されることや、特定口38への遊技球の入球を遊技者に意識させることができる。
一方、特図当り判定の結果が「大当り」である場合は、特図当り判定の結果が「小当り」である場合と同様のタイミングで、スロット図柄81を「小V図柄」で停止表示する。すなわち、図20(b)に示すように、識別図柄41a,41b,41cが「ゾロ目」で停止表示される前に(特別図柄が大当り図柄で停止表示される前に)、スロット図柄81をピンクの色彩の「小V図柄」で停止表示させる。
その後、特図当り判定の結果が「小当り」である場合と同様のタイミングで、「軌跡画像83」、「大V図柄82」、「矢印画像84」を表示する。すなわち、停止表示された「小V図柄」を遊技者に視認させるための時間が経過したら、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させる。換言すると、停止表示された「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるものの、該「小V図柄」を表示したままにする。
そして、このように「小V図柄」の色彩をピンクから白黒に変化させるタイミング、あるいは、該タイミングから所定の時間経過後に、「大V図柄82」を表示画面の中央に表示する。この際、「小V図柄(スロット図柄81)」の表示領域から「大V図柄82」の表示領域に移動する「軌跡画像83」を表示する。
上述したように本実施例のパチンコ機1では、特図当り判定の結果が「大当り」である場合も、特図当り判定の結果が「小当り」である場合と同様に、「小V図柄」、「大V図柄82」、「軌跡画像83」、「矢印画像84」を表示する。従って、上述した特図当り判定の結果が「小当り」である場合と同様に、スロット図柄の表示位置について遊技者に混乱を招くことを抑制することができると共に、「小V図柄」と「大V図柄82」との関連性を遊技者に印象付けることができる。
もっとも、特図当り判定の結果が「大当り」の場合は、識別図柄41a,41b,41cの変動表示中であっても、大当り遊技(一種大当り遊技)が行われることが確定している。そこで、特図当り判定の結果が「大当り」の場合は、図20(b)に示すように、識別図柄41a,41b,41cの変動表示が終了する前に(特別図柄の変動表示が終了する前に)、「大当り確定情報85」を表示する。そして、その後、識別図柄41a,41b,41cがゾロ目で停止表示される。
このように特図当り判定の結果が「大当り」である場合は、識別図柄41a,41b,41cが「ゾロ目」で停止表示されるまでの間に、「小V図柄(スロット図柄81)」、「大V図柄82」、「軌跡画像83」、「矢印画像84」、「大当り確定情報85」を表示する。
ここで、電サポ状態中は、第2始動口25への入球頻度が高いため、図9を用いて前述したような第2特図の変動表示が主体の遊技(第2特図主体の遊技)が行われる。そして、第2特図についての特図当り判定で「小当り」と判定される確率は、第1特図についての特図当り判定で「小当り」と判定される確率よりも高いため、第2特図主体の遊技においては、高い頻度で小当り遊技が行われることとなる。従って、電サポ状態中は、図16および図17を用いて前述した演出(「小V図柄」や「大V図柄82」の表示など)が高い頻度で行われ、これらの演出が行われるたびに、遊技者は、遊技球が特定口38に入球して二種大当り遊技が行われることを期待することとなる。換言すると、電サポ状態中は、図16および図17を用いて前述した演出(「小V図柄」や「大V図柄82」の表示など)を高い頻度で行うことによって、二種大当り遊技の実行を期待している遊技者の興趣を高める遊技性を実現している。もっとも、第2特図主体の遊技中であっても、当然ながら、特図当り判定で「大当り」と判定される場合(一種大当り遊技が行われる場合)がある。そして、この場合に、特図当り判定で「小当り」と判定された場合と大きく異なる演出を行うこととすると、上述の遊技性が希釈化されて(損なわれて)、遊技興趣が低下する虞がある。この点、本実施例のパチンコ機1では、特図当り判定で「大当り」と判定された場合も、特図当り判定で「小当り」と判定された場合と同様の演出(「小V図柄(スロット図柄81)」、「大V図柄82」、「軌跡画像83」、「矢印画像84」、「大当り確定情報85」の表示)を行うこととしたので、遊技者に対して、特図当り判定で「小当り」と判定されたように(二種大当り遊技が開始されたように)感じさせることができる。この結果、上述の遊技性が希釈化されること(損なわれること)を抑制することができる。
また、本実施例のパチンコ機1では、前述したように遊技状態が電サポ状態から非電サポ状態に移行した場合は「第2特図の初回変動」が行われる場合がある。この「第2特図の初回変動」は、その後に行われる第1特図の変動表示よりも小当り遊技が行われる可能性が高い。そして、当然ながら、該小当り遊技中に遊技球が特定口38に入球すると、二種大当り遊技が開始される。しかし、遊技者の中には、この二種大当り遊技が開始される機会を逃してしまう者も存在する。すなわち、非電サポ状態が設定されたことを受けて左打ちに戻してしまい、「第2特図の初回変動」で小当り遊技が行われても、該小当り遊技中に右打ちを行えない者も存在する。そこで、本実施例のパチンコ機1では、「第2特図の初回変動」における特図当り判定の結果が「小当り」である場合は、確定表示時間を他の変動表示よりも長く設定することとしている。例えば、他の変動表示の確定表示時間は0.5秒に設定し、「第2特図の初回変動」における特図当り判定の結果が「小当り」である場合の確定表示時間は20秒に設定している。こうすると、非電サポ状態が設定されたことを受けて左打ちを行っている遊技者に対して、右打ちに戻すための時間を確保することができ、二種大当り遊技が開始される機会を逃すことを抑制することができる。また、この確定表示時間(20秒間)を利用して、遊技者に右打ちを促す演出を実行することとしてもよい。こうすると、二種大当り遊技が開始される機会を遊技者が逃すことをさらに抑制することができる。
F.変形例 :
次に本発明の変形例について説明する。上述した実施例では、変形例では、スロット図柄81が「小V図柄」で表示されたことを示す情報(示唆情報)として「大V図柄82」を表示することとしたが、識別図柄41a,41b,41cが「特殊目(特定態様)」で表示されたことを示す情報(示唆情報)として「大V図柄82」を表示することとしてもよい。具体例を示すと、図21(a)に示すように、識別図柄41a,41b,41cとして停止表示可能な図柄のうち「特殊目(2−4−6)」を構成する図柄にはピンクの色彩の「小V図柄91」が付されている。詳しくは、左識別図柄41aとして停止表示可能な「2」の数字を意匠化した図柄、中識別図柄41bとして停止表示可能な「4」の数字を意匠化した図柄、右識別図柄41cとして停止表示可能な「6」の数字を意匠化した図柄のそれぞれに、ピンクの色彩の「小V図柄91」が付されている。そして、図21(a)に示すように識別図柄41a,41b,41cが「特殊目(2−4−6)」で停止表示されると、図20(b)に示すように、識別図柄41a,41b,41cの確定表示が終了するまでの間に、「特殊目(2−4−6)」を構成する図柄に付された「小V図柄91」の色彩をピンクから白黒に変化させる(態様を変化させる)と共に「大V図柄82」を表示する。この際、「小V図柄91」の表示領域から「大V図柄82」の表示領域に移動する「軌跡画像92(図中の星を模した画像)」を表示する。また、特定口38(小入賞口35)の位置を指し示す「矢印画像84」を表示する。尚、「小V図柄91」の色彩をピンクから白黒に変化させる際に、数字を意匠化した図柄の色彩も元の色彩から変化させてもよい。
このような構成とすると、「特殊目(2−4−6)」が停止表示されたこと(特図当り判定が「小当り」であり小当り遊技が開始されること)を遊技者に認識し易くすることができるので、特定口38への遊技球の入球を遊技者に意識させることができる。また、この際は「矢印画像84」も表示するので、このことによっても、特定口38への遊技球の入球を遊技者に意識させることができる。これらの結果、遊技興趣を高めることができる。
もっとも、先に記載したように識別図柄41a,41b,41cが「特殊目(2−4−6)」で停止表示された場合に「大V図柄82」を表示することとすると、識別図柄41a,41b,41cの表示が「大V図柄82」の表示領域で行われているように遊技者が感じてしまう虞があり、ひいては、識別図柄41a,41b,41cの表示位置について遊技者に混乱を招きかねない。この点、上述した構成では、停止表示された「特殊目(2−4−6)」に付された「小V図柄91」の色彩をピンクから白黒に変化させるものの、識別図柄41a,41b,41c(小V図柄91)を表示したまま「大V図柄82」を表示する。すなわち、識別図柄41a,41b,41c(小V図柄91)の表示位置を遊技者に認識させた状態で「大V図柄82」を表示することとなる。この結果、上述の混乱を招いてしまうことを抑制することができる。このことは、次のように捉えることもできる。すなわち、「小V図柄91」に付した図柄(V)と同じ図柄(V)の文字を付した「大V図柄82」を表示画面の中央に表示した状態の場合、識別図柄41a,41b,41cが中央に移動したように見えるため、移動した図柄が変動図柄と定義されてしまう恐れがあるが、識別図柄41a,41b,41c(小V図柄91)を表示画面上に残しておくことで、移動した図柄は変動図柄と関連しない図柄と定義することが可能となる。
また、「大V図柄82」を表示する際に停止表示された「小V図柄91」の色彩をピンクから白黒に変化させ、「大V図柄82」を特殊目が停止表示された際の「小V図柄91」の色彩であるピンクの色彩で表示する。このため、「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」と「大V図柄82」との関連性を遊技者に印象付けることができる。例えば、遊技者に対して、「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」を構成する要素の全部または一部が抜け出して「大V図柄82」に変化したように感じさせることができる。この結果、「大V図柄82」は「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」が停止表示されたことを示唆していることを遊技者に認識し易くすることができ、遊技興趣を高めることが可能となる。さらに、この際は、「小V図柄91」の表示領域から「大V図柄82」の表示領域に移動する「軌跡画像92」を表示するので、このことによっても、「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」と「大V図柄82」との関連性を遊技者に印象付けることができる。例えば、遊技者に対して、「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」を構成する要素の全部または一部が抜け出して「大V図柄82」に変化したように感じさせることができる。従って、このことによっても、「大V図柄82」は「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」が停止表示されたことを示唆していることを遊技者に認識し易くすることができ、遊技興趣を高めることが可能となる。
また、「大V図柄82」の表示領域は1つの小V図柄91の表示領域よりも大きい。このため、スロット図柄81が小V図柄91で表示されたことを遊技者に印象付けることができ、ひいては、小当り遊技が行われることを遊技者に印象付けることができる。この結果、遊技興趣を高めることが可能となる。尚、「大V図柄82」の表示領域を識別図柄41a,41b,41cの表示領域よりも大きくすると、このような効果を更に高めることができる。
尚、上述の変形例においては識別図柄41a,41b,41cが本発明における「識別情報」に相当し、「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」が本発明における「特定態様」に相当する。従って、識別図柄41a,41b,41cを変動表示させるサブ制御基板220のCPU221は、本発明における「識別情報表示手段」に相当する。また、「大V図柄82」は本発明における「示唆情報」に相当する。従って、識別図柄41a,41b,41cが「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」で停止表示された場合に、「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」が停止表示された状態で、「特殊目(特殊目に付した図柄:小V図柄91)」が停止表示されたことを示唆する「大V図柄82」を表示するサブ制御基板220のCPU221は、本発明における「示唆情報表示手段」に相当する。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施例では、本発明の「第2識別情報」としてスロット図柄81(NG図柄、小V図柄)を採用したが、「第2識別情報」としては、遊技者が識別することが可能であればよく、同時に変動表示する複数の識別図柄や、種々の文字、記号、形状の図柄など、種々の識別情報を採用することが可能である。
また、上述した実施例では、スロット図柄81が「小V図柄」で停止表示された場合は、その色彩をピンクから白黒に変化させることとしたが、変化の前後でその態様が異なっていればよく、他の色彩に変化させる構成や、形状を変化させる構成、大きさを変化させる構成、透過率(いわゆる画像のアルファ値)を変化させる構成など種々の構成を採用可能である。
また、上述した実施例では、電サポ状態中に、スロット図柄81、「大V図柄82」、「軌跡画像83」、「矢印画像84」、「大当り確定情報85」を表示する演出を行うこととしたが、所定の遊技状態中や、所定の遊技状態が設定されてから所定回数の図柄変動遊技が行われるまでの期間中に、当該演出を行うこととしてもよい。例えば、非電サポ状態中や、電サポ状態が設定されてから50回の図柄変動遊技が行われるまでの期間中に、スロット図柄81、「大V図柄82」、「軌跡画像83」、「矢印画像84」、「大当り確定情報85」を表示する演出を行うこととしてもよい。
また、上述した実施例では、一種大当り遊技および二種大当り遊技を実行可能な構成としたが、これらのうち何れかのみを実行可能な構成としてもよい。その場合は、当然ながら、図20(a)を用いて上述した演出と、図20(b)を用いて上述した演出のうち、何れか一方が行われることとなる。また、上述した実施例および変形例では、小入賞口35が本発明の「可変入球口」に相当し、小当り遊技が本発明の「特定遊技」に相当することとしたが、大入賞口28が本発明の「可変入球口」に相当し、大当り遊技が本発明の「特定遊技」に相当することとしてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、特殊目として、「2」の数字を意匠化した図柄、「4」の数字を意匠化した図柄、「6」の数字を意匠化した図柄の組み合わせ(2−4−6)を採用したが、その他の数字を意匠化した図柄の組み合わせを特殊目として採用してもよい。
また、上述した変形例では、数字を意匠化した図柄のうち、特殊目を構成する図柄の全てに「小V図柄91」を付する構成としたが、特殊目を構成する図柄の全てではなく、何れか1つまたは2つに付する構成としてもよい。また、特殊目を構成する図柄に「小V図柄91」を付さないこととし、特殊目が停止表示された場合に、特殊目を構成する図柄を模した図柄を「大V図柄82」に代えて表示することとしてもよい。この際には、特殊目を構成する図柄を表示したままとし、その全てまたは一部の表示態様(例えば色彩)を変化させることとしてもよい。
また、上述した実施例では、電サポ状態は所定回数の図柄変動遊技が行われると終了することとしたが、電サポ状態は次に大当り遊技が行われるまで継続することとしてもよい。
また、上述した実施例においては、遊技状態として、特図当り判定にて「大当り」と判定される確率の低い低確率状態と、該確率が低確率状態より高い高確率状態とを、設定可能であることとしてもよい。
また、上述した実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、24…第1始動口、25…第2始動口、28…大入賞口、27…普通図柄作動ゲート、35…小入賞口(可変入球口)、38…特定口、41…演出表示装置、41a,41b,41c…識別図柄(変形例では識別情報)、50…セグメント表示部、81…スロット図柄(識別情報)、82…大V図柄(示唆情報)、83…軌跡画像、84…矢印画像、85…大当り確定情報、91…小V図柄(識別情報の一部)、92…軌跡画像、200…主制御基板、201…CPU、220…サブ制御基板、221…CPU(識別情報表示手段、示唆情報表示手段)。

Claims (1)

  1. 識別情報を変動表示可能であり、前記識別情報が特定態様で表示される場合に、可変入球口が入球可能状態となる特定遊技を実行する遊技機において、
    前記識別情報が前記特定態様で表示された場合に、当該識別情報が表示された状態で、当該識別情報が前記特定態様で表示されたことを示唆する示唆画像を表示可能であり、
    前記示唆画像としては、第1の態様の示唆画像と、前記第1の態様よりも表示サイズの大きな第2の態様の示唆画像とを表示可能であり、
    前記第2の態様の示唆画像は、前記第1の態様の示唆画像が表示された状態で表示されるものであり、
    前記第2の態様の示唆画像が表示されるに際しては、前記第1の態様の示唆画像の色彩を変化させる
    ことを特徴とする遊技機
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