JP6240831B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技メダル等の遊技媒体の投入により遊技を可能にする回胴式遊技機、その他のスロットマシン、アーケードゲーム機等の遊技機に関する。
この種の遊技機は、特許文献1等に開示されているように、メダル投入口から投入されたメダルの通路に所定間隔を隔てて一対のメダル通過センサーを配置し、上流側センサーがオフからオンの後、下流側センサーがオフからオンになり、上流側センサーがオンからオフの後、下流側センサーがオンからオフになるという一連の正規順序で検出がされると、1枚のメダルの投入を検出し、正規順序以外で検出がされるとメダル逆流エラーとしてエラー停止させる仕様をもつ。
特開2005−279246号公報
メダル逆流エラーの検出は、メダルに糸を付けて、メダル通過センサーを行ったり来たりさせ、メダルの投入なしで遊技をする不正行為を見逃さないことに主眼を置き、このような投入異常検出処理は、不正な改造その他の変更を防止する観点から、本来、主基板すなわち主制御装置の制御領域(4.5KB等)とデータ領域(3.0KB等)を合わせた規定容量内の使用領域とは別の記憶領域である別領域に記述でき、このようにすれば、使用領域内に記述できる遊技制御処理に充てる容量を増やすことができて好ましいと考えられる。
しかし、単純にメダル逆流エラー検出等の投入異常検出処理を別領域に移行させてしまうと、逆流エラーが検出されてエラー停止する場合は不正を見逃さない目的に沿うことになるが、逆流エラーの検出はなく正規順序でメダルが投入されて遊技を可能にする場合は、別領域に記述した処理は通常の遊技を進めるための遊技制御処理に他ならないことになり、主基板についての厳格な規定容量内の制限を設けた意義が損なわれ、公正さを欠く恐れがある。
本発明の課題は、使用領域と別領域の役割分担の公正さを担保しながら、投入異常の検出と通常の遊技進行とを両立でき、セキュリティを維持しつつ遊技制御処理に充てる容量を増やすことができる遊技機を提供することにある。
図面の符号を括弧内に付記して例示する。
遊技の進行を制御する遊技制御処理を記述する使用領域と、前記遊技制御処理以外の別処理モジュールを記述する別領域とを区分したメモリー(ROM,RWM)をもつメインCPUを備え、遊技媒体の投入により遊技を可能にする遊技機を前提とする。
以上の遊技機において、
前記別領域には、遊技媒体の投入異常を検出する投入異常検出処理(E_MDCHK)を記述していると共に、
前記使用領域には、遊技媒体の投入を検出する投入検出処理(MDL_SNSのステップS17,18)を記述しており、
前記使用領域から呼び出す前記別領域での前記投入異常検出処理の実行により遊技媒体の投入異常を検出したとき、投入異常検出フラグに異常を示す値をセットした後、前記別領域から前記使用領域にリターンさせ、前記使用領域にて前記投入異常検出フラグを参照することにより所定のエラー処理を行い、
前記使用領域から呼び出す前記別領域での前記投入異常検出処理の実行により遊技媒体の投入異常を検出しなかったとき、前記投入異常検出フラグに異常を示す値をセットすることなく前記使用領域にリターンさせ、前記使用領域にて前記投入検出処理の実行に基づいて遊技媒体の投入を検出し、遊技を進める仕様にしている。
これにより、別領域に記述した投入異常検出処理の実行により遊技媒体の投入異常を検出したとき、所定のエラー処理を行い、別領域に記述した投入異常検出処理の実行により遊技媒体の投入異常を検出しなかったとき、使用領域に記述した投入検出処理の実行に基づいて遊技媒体の投入を検出するため、投入異常がない場合は使用領域に記述した投入検出処理により遊技を進めることになるため、別領域に記述した投入異常検出処理は、専ら不正な改造その他の変更を防止する観点から設けられたものとなる。よって、使用領域と別領域の役割分担の公正さを担保できながら、投入異常の検出と通常の遊技進行とを両立でき、セキュリティを維持しつつ遊技制御処理に充てる容量を増やすことができる。
以上のもので、前記投入異常検出処理は、遊技媒体の通路の上流と下流とに所定間隔を隔てて配置した一対の通過センサー(上流側;SEN1,下流側;SEN2)のオンオフが正規順序に従うか否かにより遊技媒体の逆流の有無を調べる仕様にしていると共に、
前記投入検出処理は、前記通過センサーの何れの今回状態も遊技媒体の通過を検出するものでなく(オールオフ)、かつ、前記通過センサーの何れかの前回状態が遊技媒体の通過を検出するものである場合(オールオフ以外)、一の遊技媒体の投入を検出する仕様にしている。
これにより、別領域に記述した投入異常検出処理の実行により、不正行為の介在が疑われる遊技媒体の逆流を検出できると共に、使用領域の投入検出処理を少ないステップ数で有効に記述でき、所期の目的が効果的に達成できる。
以上のもので、前記投入異常検出処理では、一対の通過センサー(上流側;SEN1,下流側;SEN2)のオンオフをオールオフの00(SEN2=0,SEN1=0)、オールオンの11(SEN2=1,SEN1=1)、何れか一方のみオンの01(SEN2=0,SEN1=1)及び10(SEN2=1,SEN1=0)のビット情報で識別するものとしており、前回のオンオフ状態から正規に変化した場合の正規オンオフ状態を8ビット毎の情報により区分して定義したパターンデータ(T_MDL_PTN)を設け、今回のオンオフ状態が前回のオンオフ状態から変化した場合に今回のオンオフ状態と前記パターンデータの対応する正規オンオフ状態とを照合することにより今回のオンオフ状態の正当性を判定する仕様にしており、
前記別領域のメモリアドレスに、前回のオンオフ状態のビット情報の値が小さいものから順番(00,01,10,11の順)に、対応する前記パターンデータの正規オンオフ状態(00000001B,00000011B,00000000B,00000010B)を連続して記憶している仕様にしている。
これにより、前回のオンオフ状態に対して正規オンオフ状態を取得する際、前回のオンオフ状態のビット情報をパターンデータの開始アドレスからのオフセットに用いることができ、簡単かつ少ないステップ数の命令により、前回のオンオフ状態に対応する正規オンオフ状態を適切に取得でき、遊技媒体の逆流による投入異常の有無を簡単かつ確実に検出することができる。
本発明遊技機の斜視図。 遊技機のメダルセレクターの説明図。 遊技機の制御装置のブロック図。 メインCPUのメモリーマップ。 使用領域に記述する遊技メダル検出処理フロー。 別領域に記述する投入異常検出処理フロー。
図1に、本発明を適用する回胴式遊技機を示す。回胴式遊技機は、一般にパチスロと呼ばれ、遊技機規則、すなわち平成16年(2004年)1月30日の国家公安委員会規則第1での改正を経た昭和60年(1985年)2月12日の国家公安委員会規則第4「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」に適合するスロットマシンである。以下、用語及びその技術内容は現行の遊技機規則に準ずる。
遊技機筐体8Bは、ハニカムリアキャビネット8R及びキャビネット枠8W、扉状の上下フロントキャビネット8E,8Fを備える。上フロントキャビネット8Eには、動画等をフルカラーで映し出す上部液晶表示装置71、サーチライトを模したドットマトリクス表示装置73、リールパネル8、展開及び収納可能な組ランプe1〜3をもつ左上可動ランプE1,同組ランプe4〜6をもつ右上可動ランプE2,同組ランプe7〜9をもつ左下可動ランプE3,同組ランプe10〜12をもつ右下可動ランプE4、左上ランプE5,右上ランプE6、リールパネル8を囲む門型ランプE7〜E11を備える。下フロントキャビネット8Fには、操作部8S、演出用のアタックビジョンボタンABを兼用し且つ上部液晶表示装置71と協働した動画等を表示させるアタックビジョンATVから成る下部液晶表示装置72、その両脇のサイドランプE12,E13を備える。91〜94はBGMや各種効果音等を出音するスピーカ、8Mはメダル払出口、8Gはメダル受皿である。なお、左右は、遊技機に対面した遊技者目線における左右を意味する。以下、同様である。
リールパネル8の透明な表示窓80の内部には、複数の可変表示要素となる左リール1L、中リール1C、右リール1Rを備え、それぞれのリール帯10L,10C,10Rの外周に全部で21コマ又は20コマ配列した図柄のうち連続する3コマを窓越しに臨ませている。定常回転時を含む通常の正転時、各図柄は上から下にスクロールする。表示窓80の窓越しに表示される複数列及び複数段の図柄表示位置、すなわち、左・中・右リール1L,1C,1Rの3列とそれぞれの上・中・下の3段との、列と段で特定される3×3=9個の図柄表示位置において、例えば中段ライン(左中−中中−右中)のみを有効ラインとしている。なお、他のラインを含めて2本以上のラインを有効ラインとしてもよい。
操作部8Sには、遊技媒体たる遊技メダルを投入するメダル投入口2i、開始ボタンbi・上下左右の移動ボタンb1〜4・終了ボタンboをもち、音量、画像輝度、BGM、キャラクター等を選択変更できる実機カスタマイズボタンBT、貯留装置の電磁的記録すなわちクレジットから一回の遊技に必要な規定数例えば3枚(3BET)の掛けメダルを引き落とすベットボタン3、クレジットに残る数のメダルをメダル受皿8Gに落す精算ボタン4、各リール1L,1C,1Rの可変表示(回転)を開始させるスタートスイッチとなるスタートレバー5、各リール1L,1C,1Rに対応して設け、対応するリールの可変表示(回転)を個別に停止させるストップスイッチとなる左ストップボタン6L、中ストップボタン6C、右ストップボタン6R、メダル投入口2i下流のメダル詰り時に押すリジェクトボタン2R、ドアキー穴8Kを備える。
また、現時のクレジット数を表示させるクレジット表示器DL1、入賞による払出メダル枚数を表示させると共に適合する停止操作情報を報知するアシストタイムATの作動時にそのAT指示情報のコードを表示させるメインモニタMAを兼ねるペイアウト表示器DL2、充当掛けメダルが1枚、2枚、3枚になる毎に点灯させる1〜3枚ランプEL1〜3、掛けメダルが受付可能なとき点灯させるベットランプELb、スタートレバー5による始動操作が可能なとき点灯させるスタートランプELs、再遊技に係る図柄の組合せが表示されたとき点灯させるリプレイランプELrを含む遊技基本ランプ類30を備える。
ベットランプELbの点灯時、掛けメダルが0の状態でメダル投入口2iからメダル1枚を入れると1枚ランプEL1が点灯し、さらに1枚入れると2枚ランプEL2が点灯し、さらに1枚入れると3枚ランプEL3が点灯し、規定数に達する。規定数の掛けメダルになると、スタートランプELsが点灯し、スタートレバー5による始動操作が可能になる。規定数に達した状態からスタートレバー5を操作しないでメダル投入口2iにさらにメダルを入れると、クレジット表示器DL1のカウンタを進め、所定上限数である50枚まで貯留可能となる。入賞により払出されたメダルも50枚まではクレジットに加算され、50枚を超えて払出されたメダルは、メダル払出口8Mからメダル受皿8Gに受止められる。
図2に示すように、メダル投入口2iから投入された遊技メダルMDは、セレクタ本体21と該本体にバネ22aで圧接する押し板ガイド22の間の垂下レール2A、これに連続する、円弧レール2B、レール下端23aに対し上端23bが前傾する傾斜レール2Cから成るメダル通路20をもつメダルセレクター2を通り、シュート本体24aとカバー体24bによりメダル払出口8Mからのセル板挿入等による不正メダル抜き行為を不可能とするアール状のインナーレール24cをもつRシュート24を経て、筐体8Bの内底部に配置するメダル払出装置のホッパータンクに放出される。押し板ガイド22は、リジェクトボタン2Rの押し下げによりセレクタ本体21から離間する。
垂下レール2Aの裏には、遊技メダルMDと干渉して奥に退避するセンサーレバー25の揺動により遊技メダルMDの投入を検出するメダル投入センサーSEN0を設けている。傾斜レール2Cの終端近くには、数珠繋ぎで遊技メダルMD1,MD2が通過しても、先行メダルの通過時と後続メダルの通過時の間に必ずオールオフ状態が検出され、かつ、一枚の遊技メダルによりオールオン状態が検出される関係となる、所定高さ位置において所定間隔を隔てたダブルホトセンサーから成る一対のメダル通過センサーSEN1,SEN2を設けている。ダブルホトセンサーの各発光部及び受光部は、傾斜レール2C部分の通路を挟んで前後に対面させている。ダブルホトセンサーは、透過型又は反射型の一対のセンサー部をもつパッケージセンサーでも、単独のセンサーを組合せてもよい。Rシュート24の出口部には、内から外にのみ遊技メダルMDを通すゲート26の揺動により遊技メダルMDの放出を検出するRシュートセンサーSEN3を設けている。
主に傾斜レール2C周りの物理的な形状及び寸法により、遊技メダルMDが所定の規格内例えば沖縄規格以外の通常規格の場合は直径24.7〜25.3mm・厚さ1.5〜2.1mmにあるか否かを選別するメダル選別機能を果たす。また、スタートレバー5の操作から一遊技終了までの間、再遊技の作動中、50枚のフルクレジット状態で且つフル掛けメダルの状態時、設定変更操作時、精算ボタン4による精算時、エラー検出時等に、セレクタ本体21の裏側に設けるブロッカーソレノイドの非通電により、遊技メダルMDの上端保持用ガイドプレート27による保持の解除と共に爪状のブロッカー部28を前方に突出させて遊技メダルMDを傾斜レール2Cから弾き、キャンセルシューター29及びこれに連続するキャンセル通路を経てメダル受皿8Gに戻すメダル受付不可機能を果たす。
メダル通過センサーSEN1,2により、遊技メダルMDの一枚毎の正常投入を検出するメダル検知機能を果たすと共に、最も安易な糸付きメダルの投入による不正行為の関与が疑われる逆流による異常投入検出機能をも果たす。この他、メダル投入センサーSEN0のオンが所定限度以上例えば532.576ms以上継続した場合、メダル通過センサーSEN1又は2のオンが所定限度以上例えば131.648ms以上継続した場合、ゴミ等による自然な滞留が主原因と考えられる異常投入検出をする。また、ブロッカーソレノイドを非通電とした後、所定限度以上例えば269.280ms以上経過してもメダル通過センサーSEN2のオン状態が継続した場合、或は、メダル通過センサーSEN1,2によるメダル検出数とRシュートセンサーSEN3の検出数との間に限度以上の誤差が生じるRシュートエラーの場合、メダルセレクター2とRシュート24とのメダルの受継ぎ不良及びインナーレール24cの汚れ等が主な原因と考えられるその他の異常投入検出をする。
図3に示すように、遊技機筐体8Bの内部に組込む制御装置CNは、遊技の進行を管理し、内部抽せん、入賞によるメダルの払出し、再遊技の作動、役物の作動、アシストタイムATの作動等の遊技者利益に関係する主遊技制御を実行させる所謂メイン側と呼ばれる遊技機規則でいう主基板に対応する主制御装置MCと、この主制御装置MCから一方向性通信仕様に従って送信する情報を受信して主制御装置MCでの決定事項に基づいて演出制御を実行させる所謂サブ側と呼ばれる遊技機規則でいう周辺基板に対応する周辺制御装置SCとを含む。一方向性通信仕様とは、主基板に関して遊技機規則で規定する「周辺基板が送信する信号を受信することができるものでないこと」を満たす通信仕様をいう。
主制御装置MCは、読み出し専用のリードオンリーメモリROM及び読み書き可能なリードライトメモリーRWMを内蔵したZ80互換チップから成る8ビットのメインCPUを備え、例えば12MHzのシステムクロック動作環境下で使用している。メインCPUは、基本的なZ80仕様に所定の遊技機用拡張仕様を適用している。
メインCPUの入力ポートI1には、各リール1L,1C,1Rのインデックスセンサ11L,11C,11R(IDs)、各ストップボタン6L,6C,6R、ベットボタン3、精算ボタン4、スタートレバー5、メダル投入センサーSEN0、メダル通過センサーSEN1,2、RシュートセンサーSEN3、メダル払出装置HPの出口に設けるメダル払出センサーSEN4の各信号を入力している。出力ポートO1から、各ストップボタン6L,6C,6Rの内蔵LED61,62,63を、モータドライバDr1を介して各リール1L,1C,1Rに駆動軸SHを結合させる各ステッピングモータ12L,12C,12R(SM)を、LEDドライバDr2を介して遊技基本ランプ類30を、ソレノイドドライバDr3を介してブロッカーソレノイド28sを、モータドライバDr4を介してメダル払出装置HPのメダル払出モータHPmを各制御している。
各インデックスセンサIDsは、各リールの内側に取付ける半円帯状のインデックスID(1Li,1Ci,1Ri)のオンエッジとオフエッジとを半周毎に検出し、最先のオンエッジ又はオフエッジの検出が全リールについてされた後、ストップボタン6L,6C,6Rの受付を可能にする。各ステッピングモータSMは、鉄芯外周に多数のロータ小歯をもつ永久磁石内蔵式のロータRmと、磁極内周に複数のステータ小歯をもつ複数組の磁極にA相、B相、C相(Aバー相(Aの反転相))、D相(Bバー相(Bの反転相))の巻線を巻回したステータSwとを有し、定常回転時、一の巻線をオンにする1相励磁と、一の巻線及び隣接する他の巻線をオンにする2相励磁とを、一割込み時間例えばt=1.49ms毎に交互に繰返す1−2相励磁により、励磁パルスの1ステップ更新により半ステップ角(2ステップ更新により1ステップ角)ずつ変位させ、504のステップ更新で一回転させる。また、励磁パルスのステップ更新方向を変更することにより正転と逆転とを可能にしている。
メインCPUのROM上には、スタートレバー5の操作を契機に、ハード又はソフトウェア上で高速更新する例えば2バイトカウンタから抽出する乱数値が、その取り得る0〜65535の範囲内において役に対応づけて区分した何れの当せんエリアに属するかに応じて、入賞、再遊技の作動、役物の作動に係る何れかの当せん役又は不当せんを決定する内部抽せん手段K、スタートレバー5の操作後で且つ前遊技の開始から4.1秒経過後に全リールを正転側に加速処理して定常回転速度に到達させる回胴回転装置制御手段V1と各リールを対応するストップボタンの操作により個別に停止させて有効ラインに当せん役に対応した図柄の組合せの表示を許容させる回転停止装置制御手段V2とを含むリール制御手段V、遊技結果が入賞なら所定配当数のメダルを払出すメダル払出手段M、遊技結果が再遊技の作動なら次ゲームの掛けメダルを同一規定数で自動投入するメダル自動投入手段N、遊技結果が役物作動中等への移行を伴うのなら遊技状態を移行させる遊技状態移行手段J、所定のフリーズ抽せんにより当せん役別に定めた所定確率により各リールを逆回転等させる所定の回胴演出の当否を決定するフリーズ抽せん手段W、その当せんに係る回胴演出を実行させる回胴演出実行手段Gを設けている。
また、メインCPUのROM上には、アシストタイムATの作動を内部当せん役等と関連付けた所定作動条件下で決定するAT作動決定手段H1、アシストタイムATの作動を延長させることとなる継続ゲーム数等の上乗せを内部当せん役等と関連付けた所定上乗せ条件下で決定するAT上乗せ決定手段H2、アシストタイムATの作動決定から作動終了までを管理するAT継続管理手段H3、押し順小役についての正解押し順等のAT指示情報を主制御装置MCで管理するペイアウト表示器DL2の表示機能を借りて構築するメインモニタMAに出力させると共に周辺制御装置SCで管理する上部液晶表示装置71等に出力させるAT指示情報出力手段H4を設けている。
周辺制御装置SCは、外付けする読み出し専用のリードオンリーメモリROMと、内蔵及び外付けする読み書き可能なリードライトメモリーRWMをもつ32ビットRISC(Reduced Instruction Set Computer)チップマイコンから成るサブCPUを備え、例えば約200MHzのシステムクロック動作環境下で使用している。サブCPUは、リアルタイムオペレーティングシステムRTOS(Real−Time Operating System)の管理下、画像演出や音声演出等に関するタスクに割当てるCPU時間、優先順位を制御することにより、適切且つ効率的なタスクの並行処理を可能にしている。
サブCPUの入力ポートI2には、主制御装置MCからの送信情報、実機カスタマイズボタンBT、アタックビションボタンABの信号を入力している。主制御装置MCからの送信情報すなわち周辺制御装置SCの受信情報には、メイン側初期化完了情報、ベットボタン3の操作情報を含むメダル投入情報、スタートレバー5の操作情報を含むリール始動情報、内部抽せんによる当せんフラグ情報、ストップボタン6L,6C,6Rの操作情報、遊技結果情報、遊技状態情報、フリーズ及び回胴演出情報、AT作動情報、AT指示情報、AT上乗せ情報、AT終了情報、エラー情報等、主制御装置MCで検出し又は決定若しくは実行する各種情報が含まれる。
サブCPUは、I2Cのマイクロコントローラとしても機能し、CPU内蔵I2CのシリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAに、リアルタイムクロックRTCのシリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAを接続している。シリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAとは、それぞれ、抵抗rpを介してサブCPUの主動作電位vdd=3.3Vにプルアップしている。リアルタイムクロックRTCの時計機能は、遊技機の電源オンオフに拘らず、二次電池等のバックアップ電源Btにより例えば10年以上の長期間にわたり継続的に維持される。
サブCPUのROM上には、主制御装置MCからの受信情報に基づいて、上部液晶表示装置71にAT指示情報出力手段H4から出力するAT指示情報に従ったナビ例えば正解押し順が「左中右」ならストップボタン位置に対応させて「123」等を表示させる表示ナビ手段X1、この表示ナビに連動してスピーカ91〜94から操作すべきストップボタンが左か中か右かを音声で知らせる音声ナビ手段X2、遊技状態、回胴演出、AT期間等に応じて液晶表示装置71,72及びドットマトリクス表示装置73に映し出す動画展開等を変更表示させる画像演出手段X3、これに連動して各種ランプE1〜E13の点灯及び発光色を制御するランプ演出手段X4、スピーカ91〜94から効果音やBGMを出音させる音声演出手段X5、可動ランプE1〜E4の展開及び収納を制御するメカ演出手段X6、アタックビジョンボタンABの押圧に連動させて振動発生装置90を駆動する振動演出手段X7等を設けている。
サブCPUのCPU内蔵バスにはI2CコントローラI2Cnを接続しており、このI2CコントローラI2CnのシリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAを、表示窓80に臨む9つの図柄をリール帯10L,10C,10Rの背面から照明するリールバックランプBL1〜9を制御するLDEドライバDr5、可動ランプE1〜4を制御するLEDドライバDr6、その他の上フロントキャビネット8Eに設けるランプE5〜11を制御するLEDドライバDr7、下フロントキャビネット8Fに設けるランプE12,13を制御するLEDドライバDr8の各シリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAに接続している。
上部液晶表示装置71及び下部液晶表示装置72は、VDP(Video Display Processor)、出力ポートO2、LCDドライバDr9,10を介して制御している。ドットマトリクス表示装置73は、出力ポートO2、LEDドライバD11を介して制御している。可動ランプE1〜4を駆動するステッピングモータm1〜4は、出力ポートO2、モータドライバDr12を介して制御している。振動発生装置90は、出力ポートO2、モータドライバDr13を介して制御している。スピーカ91〜94からの音声は、音声IC、出力ポートO2、パワーアンプDr14を介して制御している。アタックビジョンボタンABをロックしてその押圧を禁止するアタックビジョンロッカーARは、出力ポートO2、ソレノイドドライバDr15を介して制御している。
図4に、主制御装置MCのメインCPUのROM及びRWMのメモリーマップを示す。内部抽せん手段K、リール制御手段V、メダル払出手段M、メダル自動投入手段N、遊技状態移行手段J、フリーズ抽せん手段W、回胴演出実行手段G、AT作動決定手段H1、AT上乗せ決定手段H2、AT継続管理手段H3、AT指示情報出力手段H4を各機能させ、遊技の進行を制御する遊技制御処理のプログラム命令コードは、使用領域における規定容量(制御領域4.5KB)内のアドレス0000H〜11FFHに記述し、同遊技制御処理のプログラムデータは、使用領域における規定容量(データ領域3.0KB)内のアドレス1200H〜1DF3Hに記述している。
未使用領域、コメント領域の後ろ、アドレス1F00H〜2FBFHに、不正な改造その他の変更を防止する観点からのセキュリティ関連処理及び遊技機規則で定める試験関連信号処理等を担う、遊技制御処理以外の別処理モジュールのプログラム命令コード及びデータを記述している。プログラム管理エリア、ハード的に領域のないエリアの後ろ、アドレスF000H〜F1FFHの512バイトに使用領域のRWMを、アドレスF200H〜F3FFHの512バイトに別領域のRWMを設けている。F400H〜FFFFHはハード的に領域のないエリアである。なお、使用領域における遊技制御処理のプログラム命令コード及び別領域における別処理モジュールのプログラム命令コードは、アセンブラ言語で記述している。
使用領域のRWMのうち、F000H〜F13FHに使用領域のプログラムに係るタイマ、カウンタ、フラグ等のワーク領域を確保し、未使用領域の後ろ、F1C0H〜F1FFHに使用領域のスタック領域を確保している。
別領域のRWMのうち、F200H〜F20FHの未使用領域の後ろ、F210H〜F22FHに別領域のプログラムに係るタイマ、カウンタ、フラグ等のワーク領域を確保し、F230H〜F246Hに別領域のスタック領域を確保している。F247H〜F3FFHは未使用、F400H〜FFFFHはハード的に領域のないエリアである。
図5に、使用領域に記述する遊技メダル検出処理MDL_SNSの要部を示す。この処理は、遊技制御処理のメインルーチンから、規定数の掛けメダル投入下におけるスタートレバー5の操作待ち期間において繰返し呼び出される。メインルーチンから遊技メダル検出処理が呼び出されると(ステップS00)、入力ポートI1に割付けたポート1(入力ポート1)の現在状態を取得する(S01)。入力ポート1はハイレベル(例えば+5V)がオフ、ローレベル(例えば0V)がオンとなる負論理としているため、正負の論理を反転し(S02)、00000011Bと論理積をとってメダル通過センサーSEN1,2のみのセンサービットを取得し(S03)、使用領域のRWMに確保するメダル通過センサービット今回状態_SNS_NOWに格納することにより該今回状態を設定し(S04)、これと同じ今回状態をHレジスタに一旦退避しておく(S05)。続いて、割込みを禁止し(S06)、使用領域で使用しているメインCPUの全内部レジスタを使用領域のスタック領域に退避して保護する(S07)。
保護するメインCPUの内部レジスタは、次のとおりである。
1)Qレジスタ;遊技機用拡張仕様の8ビット専用レジスタ。キューレジスタと呼ぶ。
上位はF0H固定で、主に拡張データ転送命令(LDQ;ロードQ)により、F000H〜F0FFHのRWMアクセスに使う。
2)Iレジスタ;割込み先アドレスの上位8ビットを記憶する専用レジスタ。
3)Aレジスタ;演算処理やデータ転送に使う8ビットのアキュムレータ。
4)Fレジスタ;各種演算結果を保持する8ビットのフラグレジスタ。
s(最上位ビット)は、演算結果が負のとき1にセットされるサインフラグ。
zは、演算の結果、全ビットが0のとき1にセットされるゼロフラグ。
tzは、データ転送命令(LD;ロード)の実行により、全ビットが0のとき1にセットされる(値の変わる)遊技機用拡張仕様の特定ビットフラグ。ティーゼットフラグと呼ぶ。第2ゼロフラグともいう。
hは、プログラマーが関与できないハーフキャリーフラグ。
*は、未定義。
p/vは、パリティオーバーフローフラグ。
nは、プログラマーが関与できない加減算フラグ。
cは、演算の結果、桁上げ又はボロー発生時に1がセットされるキャリーフラグ。
なお、Fレジスタは、AレジスタとペアレジスタAFを構成する。
5)B,C,D,E,H,Lレジスタ;8ビットの汎用レジスタ。
BC,DE,HLの16ビットのペアレジスタとなる。
6)IX,IYレジスタ;インデックスアドレッシング用16ビット専用レジスタ。
IXh,IYhは上位8ビット,IXl,IYlは下位8ビットを示す。
ステップS07に続いて、別領域に記述する投入異常検出処理E_MDCHKをサブルーチンコール命令により呼び出し、不正行為の関与が疑われる遊技メダルの逆流の有無を調べる(S08)。別領域の投入異常検出処理E_MDCHKからの復帰後、使用領域のスタック領域に退避した全レジスタを復帰させ(S09)、割込みを許可する(S10)。
別領域の投入異常検出処理E_MDCHKにより正常(0)又は異常(1)が記憶される投入異常検出フラグ(逆流エラーフラグ)_MPE_FLGの内容を別領域のRWMから参照のため取得し(S11)、異常(1)の場合(S12でYES)、入力ポートI1に割付けた負論理のポート0(入力ポート0)の立下りエッジをクリアし(S13)、メインルーチンにリターンさせる(S14)。異常の場合、メダルの投入を検出することなく、エラー終了し、メインルーチンから別途呼び出すエラー管理処理により所定のエラー処理を実行することになる。
投入異常検出フラグ(逆流エラーフラグ)_MPE_FLGの内容が正常(0)の場合(S12でNO)、初期値をオール0(オールオフ)としたメダル通過センサービット前回状態_SNS_OLDをAレジスタに一旦退避し(S15)、ステップS05でHレジスタに退避しておいたメダル通過センサービット今回状態を前回状態に上書きして該前回状態を更新し(S16)、Hレジスタに退避しておいたメダル通過センサービット今回状態がオール0(オールオフ)で該今回状態がメダル通過センサーSEN1及びSEN2何れについてもメダルを検出しているオン状態でなく(S17でNO)、かつ、Aレジスタに退避した前回状態がオール0(オールオフ)でなくメダル通過センサーSEN1又はSEN2何れか一つ以上がメダルを検出していた状態であったとき(S18でYES)、Rシュートエラー関連のカウンタ等の処理を経て(S19)、メダル投入数をプラス1する(S20)。
ステップS17,S18により、少ないステップ数により使用領域にて有効に投入検出が行え、ステップS20を経て正常に1枚のメダルが掛けメダル又はクレジットに加算され、正常終了によりメインルーチンにリターンする(S22)。なお、ステップS17でYES、すなわちメダル通過センサービット今回状態がオール0(オールオフ)でなくメダル通過センサーSEN1又はSEN2何れか一つ以上がメダルを検出しているメダル検出途中にあるとき、入力ポート0に割付けたスタートレバー5の立下りエッジをクリアした後(S21)、メダル投入数を加算することなく、メインルーチンに正常にリターンする(S22)。また、ステップS18でNO、すなわち今回も前回もメダル検出状態でない場合、メダル投入数を加算することなく、メインルーチンに正常にリターンする(S22)。
ステップS14からエラーによりリターンした場合、メインルーチンから別途呼び出す使用領域に記述したエラー管理処理が呼び出され(S23)、遊技の進行を中断して上部液晶表示装置71に注意マークと逆流エラーを示す「E1」のエラーコードを表示すると共に、「係員をお呼び下さい。」の表示及び音声によるメッセージを出すエラー発生時設定処理をする(S24)。遊技者は遊技を進めることができず、遊技場の係員を呼ぶしか手立てはなくなる。糸付きメダル等により不正を働いた者は、この時点でその場から逃げる恐れが高いが、遊技場側の実害は最小限に止まる。不正行為は介在せず、メダルセレクター2内部のゴミ詰り等により逆流エラーが生じる場合も考えられ、この場合、善良な遊技者は遊技島に設置したナンバーランプ等により係員を呼び出すことになる。
逆流エラーは、遊技場係員の持つキーをドアキー穴8Kに差し込んで回し、フロントキャビネット8E,8Fの扉を開くことにより解除される。この解除条件を満たすまではエラー発生時設定処理のままに置かれる(S25でNO)。エラー解除条件を満たすと(S25でYES)、逆流エラー発生前の状態に復帰させるエラー解除時設定処理をした後(S26)、エラー管理処理を終了してメインルーチンにリターンする(S27)。
図6は、別領域に記述するメダル逆流による投入異常検出処理E_MDCHKを示す。この処理は、メダルセレクター2のメダル通路20の上流と下流とに所定間隔を隔てて配置した一対のメダル通過センサーSEN1,SEN2のオンオフが正規順序に従うか否かにより遊技メダルの逆流の有無を調べるものであり、図5のステップS08から呼び出される。投入異常検出処理E_MDCHKが呼び出されると(S30)、使用領域のRWMに格納されたメダル通過センサービット今回状態_SNS_NOWを参照のため取得すると共に(S31)、同じく使用領域のRWMに格納されたメダル通過センサービット前回状態_SNS_OLDを参照のため取得し(S32)、前回状態と今回状態とを比較して(S32)、変化がない場合は(S34でYES)、即リターンする(S42)。
前回状態と今回状態が正規に変化する態様は、備考欄のとおり、0がオフ、1がオンで、最下位ビットにSEN1、次ビットにSEN2を割付けた8ビットのメダル通過センサービットで示すと、
ア)00000000B=00Hの次の正規状態は00000001B、
イ)00000001B=01Hの次の正規状態は00000011B、
ウ)00000011B=03Hの次の正規状態は00000010B、
エ)00000010B=02Hの次の正規状態は00000000Bの
4パターンに限定される。先行メダルと後続メダルが数珠繋ぎで通過しても同じである。
別領域のデータとして定義する、メダル通過パターンテーブルT_MDL_PTNから始まる4バイトには、前回状態のビット情報の値が小さいものから順番に、すなわちア)の00H,イ)の01H,エ)の02H,ウ)の03Hの順に、対応する正規状態00000001B,00000011B,00000000B,00000010Bを連続して記憶している。よって、前回状態に対して次の正規状態を取得する際、前回状態のビット情報00H,01H,02H,03Hをパターンテーブルの開始アドレスからのオフセットに用いることができる。
前回状態と今回状態が変化した場合(S34でNO)、HLレジスタにメダル通過パターンテーブルT_MDL_PTNの開始アドレスをセットし(S35)、ステップS32で前回状態(00H,01H,02H,03Hの何れか)を格納したAレジスタをオフセットとし、このAレジスタをHLレジスタの下位バイトに加算することにより前回状態に対応した次の正規状態のパターンが記憶されたアドレスを算出し(S36)、HLレジスタの内容自体により対応する正規状態を取得する(S37)。今回状態と正規状態とを比較し(S38)、同じの場合(S39でYES)、逆流エラーなしの正常とし、リターンさせる(S42)。今回状態が正規状態と同じでない場合(S39でNO)、優位性ありのフラグ「1」を取得して(S40)、投入異常検出フラグ(逆流エラーフラグ)_MPE_FLGに「1」をセットしてリターンさせる(S42)。
図6に示した命令コード及びメダル通過パターンテーブルT_MDL_PTNのデータは使用領域でなく、別領域に記述しているため、この分、使用領域の容量を節約できることになる。以上の説明中、具体的数字やアドレス等は一例示に過ぎないのは言うまでも無い。
1L;左リール,1C;中リール,1R;右リール
2i;メダル投入口、2;メダルセレクター
3;ベットボタン、4;精算ボタン
5;スタートレバー、6L,6C,6R;各ストップスイッチ
71;上部液晶表示装置、72;下部液晶表示装置
73;ドットマトリクス表示装置、ATV;アタックビジョン
8;リールパネル、80;表示窓、90;振動発生装置
E1,E2,E3,E4;可動ランプ
SEN1;メダル通過センサー1、SEN2;メダル通過センサー2
CN;制御装置、MC;主制御装置、SC;周辺制御装置
K;内部抽せん手段、V;リール制御手段
V1;回胴回転装置制御手段、V2;回転停止装置制御手段
M;メダル払出手段、N;メダル自動投入手段、J;遊技状態移行手段
W;フリーズ抽せん手段、G;回胴演出実行手段
H1;AT作動決定手段、H2;AT上乗せ決定手段
H3;AT継続管理手段、H4;AT指示情報出力手段
X1;表示ナビ手段、X2;音声ナビ手段、X3;画像演出手段
X4;ランプ演出手段、X5;音声演出手段、X6;メカ演出手段
X7;振動演出手段

Claims (3)

  1. 遊技の進行を制御する遊技制御処理を記述する使用領域と、前記遊技制御処理以外の別処理モジュールを記述する別領域とを区分したメモリーをもつメインCPUを備え、遊技媒体の投入により遊技を可能にする遊技機において、
    前記別領域には、遊技媒体の投入異常を検出する投入異常検出処理を記述していると共に、
    前記使用領域には、遊技媒体の投入を検出する投入検出処理を記述しており、
    前記使用領域から呼び出す前記別領域での前記投入異常検出処理の実行により遊技媒体の投入異常を検出したとき、投入異常検出フラグに異常を示す値をセットした後、前記別領域から前記使用領域にリターンさせ、前記使用領域にて前記投入異常検出フラグを参照することにより所定のエラー処理を行い、
    前記使用領域から呼び出す前記別領域での前記投入異常検出処理の実行により遊技媒体の投入異常を検出しなかったとき、前記投入異常検出フラグに異常を示す値をセットすることなく前記使用領域にリターンさせ、前記使用領域にて前記投入検出処理の実行に基づいて遊技媒体の投入を検出し、遊技を進める仕様にしていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記投入異常検出処理は、遊技媒体の通路の上流と下流とに所定間隔を隔てて配置した一対の通過センサーのオンオフが正規順序に従うか否かにより遊技媒体の逆流の有無を調べる仕様にしていると共に、
    前記投入検出処理は、前記通過センサーの何れの今回状態も遊技媒体の通過を検出するものでなく、かつ、前記通過センサーの何れかの前回状態が遊技媒体の通過を検出するものである場合、一の遊技媒体の投入を検出する仕様にしている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記投入異常検出処理では、一対の通過センサーのオンオフをオールオフの00、オールオンの11、何れか一方のみオンの01及び10のビット情報で識別するものとしており、前回のオンオフ状態から正規に変化した場合の正規オンオフ状態を8ビット毎の情報により区分して定義したパターンデータを設け、今回のオンオフ状態が前回のオンオフ状態から変化した場合に今回のオンオフ状態と前記パターンデータの対応する正規オンオフ状態とを照合することにより今回のオンオフ状態の正当性を判定する仕様にしており、
    前記別領域のメモリアドレスに、前回のオンオフ状態のビット情報の値が小さいものから順番に、対応する前記パターンデータの正規オンオフ状態を連続して記憶している仕様にしている請求項2記載の遊技機。
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