JP6239570B2 - 床束を用いた床支持構造 - Google Patents
床束を用いた床支持構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6239570B2 JP6239570B2 JP2015222832A JP2015222832A JP6239570B2 JP 6239570 B2 JP6239570 B2 JP 6239570B2 JP 2015222832 A JP2015222832 A JP 2015222832A JP 2015222832 A JP2015222832 A JP 2015222832A JP 6239570 B2 JP6239570 B2 JP 6239570B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- receiving
- support structure
- joist
- bundle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Description
この場合、2つの緩衝部材の相乗効果によって、緩衝部材の厚みを薄く構成することができ、緩衝部材の変形による床の撓みを小さくすることができる。
この場合、3つの緩衝部材の相乗効果によって、大きな緩衝効果を得ながら、緩衝部材の厚みを薄く構成することができ、緩衝部材の変形による床の撓みを小さくすることができる。
図1〜図6に、本発明の床束を用いた床支持構造の一実施形態を示す。
図1〜図2に示される床構造体1は、例えば、体育館や多目的ホール等の振動が多発する建築物で採用されて好適なものであって、スラブ2上に床束3を設置し、床束3上に大引4を載置し、大引4上に、緩衝部材としての根太パッド5を介して、根太6を水平面上でその大引4と直角をなして交差するように載置し、根太6上に捨板合板7を介して床材8を敷設して構成するようにしている。
ここで、大引4は、天板部4aと、この天板部4aの左右両側に連設される一対の側板部4bと、これら側板部4bのそれぞれの下端縁から内向きに延設される一対の内折曲板部4cとを有する断面C状の鋼製部材からなるものである。
また、図3に示されるように、根太6は、天板部6aと、この天板部6aの左右両側に連設される一対の側板部6bと、これら側板部6bのそれぞれの下端縁から外向きに延設される一対の外折曲板部6cとを有する断面ハット状の鋼製部材からなるものである。
図3及び図6に示されるように、根太パッド5は、中央に丸孔9を有し、大引4上で根太6を実質的に支える根太パッド本体5aを備え、この根太パッド本体5aの両端縁から根太6の一対の外折曲板部6cに掛止可能な掛止片5bが形成されてなるものである。
そして、根太パッド5としては、荷重を受けても必要以上に圧縮変形せずに厚みが薄くてもクッション性に優れる防振ゴム(JIS K 6386 A(08)−J1[HA=40])からなるものを好適に用いることができる。
ここで、根太パッド5の厚みは、特に限定されるものではないが、3mm程度のものを用いるようにする。
図1〜図2に示されるように、この床構造体1において用いられる床束3は、高さ調整可能で該床束3の本体部分を構成する床束本体3aと、この床束本体3aの上部に取り付けられて大引4を受け止める大引受10とを備えている。
床束本体3aは、主に支持台11と支持ボルト12とにより構成されている。
支持ボルト12には、支持板部11aを挟むように上下に配される調整ナット13,14が螺合され、支持板部11aと上側の調整ナット13との間には、スプリングワッシャ15が介挿され、上下の調整ナット13,14の締め付けにより、支持台11に対し支持ボルト12を調整ナット13,14の締付位置で固定することができ、支持ボルト12に対する上下の調整ナット13,14の螺合位置を調整することにより、支持台11に対する支持ボルト12の高さ位置を調整することができる、言い換えれば床束本体3aの高さを調整することができるようになっている。
大引受10は、支持ボルト12の上部に螺着されており、これにより、支持ボルト12は、大引受10と螺合し、この大引受10を貫通するようにしている。
図4(a)に示されるように、大引受10は、支持ボルト12と螺合可能な雌螺子16を中央に有する四角板状の大引受本体10aを備え、この大引受本体10aの左右両側縁から下向きに張り出すようにフランジ部10bが形成されてなるものである。
大引受10において、両側部に下向きのフランジ部10bを設ける構成を採用することにより、後述する床組施工時における支持ボルト12に対する大引受10の回転操作の際に大引4に干渉することなく断面係数を大きくして強度アップを図ることができる。
図2に示されるように、大引受10においては、大引受本体10aの雌螺子16が支持ボルト12の上部に螺合された状態で、大引受本体10aの下面に当接可能に支持ボルト12に螺合している調整ナット17の締め付けにより、支持ボルト12に対して固定されるようになっている。
図1〜図3に示されるように、大引受10には、大引4と間に介在するように緩衝部材20が装着されている。
緩衝部材20は、荷重を受けても必要以上に圧縮変形せずに厚みが薄くてもクッション性に優れる防振ゴム(JIS K 6386 A(08)−J1[HA=40])からなるものを好適に用いることができる。
図4(b)及び(c)に示されるように、この緩衝部材20は、支持ボルト12が挿通可能な挿通孔21を中央に有する四角板状で大引受本体10aの上面の大部分を覆うことができる所定厚み寸法の緩衝部材本体20aを備え、この緩衝部材本体20aの前後両端縁から大引受本体10aの前後両端部に掛止可能な掛止片20bが形成されてなるものである。
ここで、緩衝部材20の厚みは、特に限定されるものではないが、6mm程度のものを用いるようにし、より大きな緩衝作用を必要とする場合には、それ以上の厚みのものを用いるようにすることもできる。
図1〜図2に示されるように、支持ボルト12の上端部には、大引4における一対の側板部4bの間で一対の内折曲板部4cの上方に配されるように大引止25が螺着されている。
図5(a)に示されるように、大引止25は、四角板状部材に所要のプレス加工等を施してなり、大引4の内部に長手方向に沿って差し込み可能で左右両側部が後述する大引止パッド28を介して一対の内折曲板部4cと当接可能とされており、プレス加工によって形成されたボス26を中央に有する大引止本体25aを備えている。
ボス26には、支持ボルト12と螺合する雌螺子27が形成されている。
大引止本体25aにおける大引4の長手方向に沿う両端側には、上方に向かって傾斜するように反り上がり部25bが一体的に屈曲形成されている。
大引止25において、両端部に反り上がり部25bを設ける構成を採用することにより、大引止25を大引4の内部に差し込みやすくなって組付作業性が良くなる、断面係数が大きくなるので強度が上がる、両端に切断バリがあったとしてもその切断バリが大引4の内折曲板部4cに接触するのを防いで耳障りな金属接触音の発生を回避することができる、大引止25に巻き掛けられた後述の大引止パッド28が大引4の長手方向にずれるのを防ぐことができる等の効果を得ることができる。
図2並びに図5(b)及び(c)に示されるように、大引止25には、大引止本体25aの上面全体を覆い、該大引止25の両端部に設けられた反り上がり部25bで大引4の長手方向へのずれが防止された状態で、一対の内折曲板部4cとの間に介在するように該大引止25の両側部に巻き掛けるようにした大引止パッド28が装着されている。
大引止パッド28は、荷重を受けて弾性変形することで大引止25の締付力を調整するもので、例えば、ゴムや合成樹脂などの弾性材、好ましくは機械的強度や伸縮性に優れる天然ゴム(JIS K 6386NR)からなるものを好適に用いることができ、大引止25におけるボス26を受け入れ可能な挿通孔29を中央に有し、大引止本体25aの上面全体を覆うとともに、大引止25の両側部に巻き掛け可能なように、厚みが1mm程度の比較的薄肉の長方形シート状に形成されている。
まず、床束3における大引止パッド28が装着された状態の大引止25を両端部の反り上がり部25bが大引4の長手方向に沿うように大引4の内部に差し込み、大引4における一対の内折曲板部4cと大引止25との間に大引止パッド28を介在させるとともに、大引4における一対の内折曲板部4cと大引受10との間に緩衝部材20を介在させた状態で、一対の内折曲板部4cをそれら大引止25と大引受10とによって挟持するようにして大引4に床束3を組み付ける。
このとき、大引受10が大引4を押し付ける方向に進むように支持ボルト12に対する大引受10の回転操作を行って、緩衝部材20を一対の内折曲板部4cに押し付け、緩衝部材20を圧縮して予圧を与え、大引4から床束本体3aへと伝わろうとする振動の固有振動数等を考慮して該振動を緩衝部材20で効果的に吸収できる弾性特性となるように大引4との接触圧を調整する。
そして、大引4に組み付けられた床束3をスラブ2上の所定位置に支持パッド30を介して載置し、例えば、鋲打銃等を用いて支持台11の固定板部11cをスラブ2に図示されない鋲で打ち付けることで床束3をスラブ2上に固定する。
大引4の高さ位置の調整が済んだら、大引4に対して水平面上で直角をなして交差するように根太6を、根太パッド5を介して大引4上に載置し、両者を、例えば、タッピングスクリュー32を用いて締結・固定する。
こうして、主に床束3、大引4、根太パッド5及び根太6よりなる床組の施工が完了する。
床組の施工が完了したら、根太6上に捨板合板7を載置し、両者を、例えば、タッピングビス33を用いて締結・固定する。
そして、捨板合板7上に接着剤34を用いて床材8を貼付・固定することにより、床材8の敷設施工が完了する。
上記の床束3を用いた床構造体1において、床材8上で、例えば、人が飛び跳ねる等によって発生した振動は、床材8から捨板合板7、根太6、大引4及び大引受10を介して床束本体3aへと伝わろうとするが、大引4と根太6との間に根太パッド5が、大引4と大引止25との間に大引止パッド28が、大引4と大引受10との間に緩衝部材20が、それぞれ配設されているので、該振動が根太パッド5、大引止パッド28及び緩衝部材20で吸収され、騒音等の不具合の発生を防ぐことができる。
図7〜図9に、本発明の床束を用いた床支持構造の変形実施形態を示す。
そして、受ナット36は、スプリングワッシャ37を介して、支持ボルト12に螺合している調整ナット17の締め付けにより、支持ボルト12に対して固定されるようになっている。
本変形実施形態においては、3つの緩衝部材の相乗効果によって、大きな緩衝効果を得ながら、緩衝部材の厚みを薄く構成することができ、緩衝部材の変形による床の撓みを小さくすることができる。
ここで、根太パッド5及び緩衝部材20には、上記実施形態と同様に、防振ゴム(JIS K 6386 A(08)−J1[HA=40])を用いることができるが、天然ゴム(JIS K 6386NR)や塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料製のものを用いることもできる。
これにより、大引受10と支持ボルト12とが接触することによって金属音が発生することを防止することができる。
これにより、緩衝部材35と受ナット36の一体性を高めることができる。
3 床束
3a 床束本体
4 大引
5 根太パッド(緩衝部材)
6 根太
8 床材
10 大引受
11 支持台
12 支持ボルト
20 緩衝部材
25 大引止
28 大引止パッド
35 緩衝部材
36 受ナット
Claims (4)
- 床束本体の上に大引受を取り付け、該大引受の上に大引及び根太を載置し、該根太の上に床材を敷設してなる床束を用い、大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにした床支持構造において、大引と大引受との間に介在させ、大引受によって支持される緩衝部材に、大引受を貫通する支持ボルトに上方から螺着した、大引の長手方向に沿う両端側に上方に向かって傾斜するように反り上がり部が屈曲形成され、大引の長手方向に沿って内部に差し込み可能な四角板状部材からなる大引止によって、大引止の反り上がり部を除く上面を覆って大引止の両側部に巻き掛けるように装着した大引止パッド及び断面C状の鋼製部材からなる大引の内折曲板部を介して圧縮力を付与するようにしたことを特徴とする床束を用いた床支持構造。
- 床束本体の上に大引受を取り付け、該大引受の上に大引及び根太を載置し、該根太の上に床材を敷設してなる床束を用い、大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ緩衝部材を介在するようにし、かつ、大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにした床支持構造において、大引と大引受との間に介在させ、大引受によって支持される緩衝部材に、大引受を貫通する支持ボルトに上方から螺着した、大引の長手方向に沿う両端側に上方に向かって傾斜するように反り上がり部が屈曲形成され、大引の長手方向に沿って内部に差し込み可能な四角板状部材からなる大引止によって、大引止の反り上がり部を除く上面を覆って大引止の両側部に巻き掛けるように装着した大引止パッド及び断面C状の鋼製部材からなる大引の内折曲板部を介して圧縮力を付与するようにしたことを特徴とする床束を用いた床支持構造。
- 大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に介在させる緩衝部材に、大引受と支持ボルトとの間に形成される隙間に挿入される立ち上がり部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の床束を用いた床支持構造。
- 根太と大引との間に配設する緩衝部材に、根太に掛止される掛止片を形成したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の床束を用いた床支持構造。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014230872 | 2014-11-13 | ||
JP2014230872 | 2014-11-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016102398A JP2016102398A (ja) | 2016-06-02 |
JP6239570B2 true JP6239570B2 (ja) | 2017-11-29 |
Family
ID=56088156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015222832A Active JP6239570B2 (ja) | 2014-11-13 | 2015-11-13 | 床束を用いた床支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6239570B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50130821U (ja) * | 1974-04-10 | 1975-10-27 | ||
JPS5391220U (ja) * | 1976-12-25 | 1978-07-26 | ||
JPS57137559A (en) * | 1981-02-14 | 1982-08-25 | Bridgestone Tire Co Ltd | Flower underlayer system |
JPS58181859U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-05 | 株式会社淀川製鋼所 | 床下支持装置 |
-
2015
- 2015-11-13 JP JP2015222832A patent/JP6239570B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016102398A (ja) | 2016-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101724535B1 (ko) | 에너지 소산형 가새댐퍼 | |
US20090038882A1 (en) | Angled connector | |
KR101573849B1 (ko) | 통신케이블 트레이용 방진구 | |
JP6239570B2 (ja) | 床束を用いた床支持構造 | |
JP6193811B2 (ja) | 遮音床構造 | |
JP5405940B2 (ja) | アクティブマスダンパーの防音支持装置 | |
JP5566047B2 (ja) | 仕口補強用具 | |
JP6172959B2 (ja) | 粘性壁の構造 | |
JP5072036B2 (ja) | 仕口補強用具を備えたブレース構造 | |
JP4592609B2 (ja) | 通信ケーブル固定具 | |
JP6357411B2 (ja) | 床下用ダンパ及び床下ダンパシステム | |
JP5640302B2 (ja) | 床支持構造 | |
JP6001899B2 (ja) | 遮音床構造 | |
JP2017145662A (ja) | 連結構造及び壁材 | |
KR101697726B1 (ko) | 높이 조절 가능한 행거 | |
JP6079457B2 (ja) | 建築物 | |
JP6977313B2 (ja) | 構造体の制振構造 | |
JP3174297U (ja) | 家具転倒防止金具 | |
JP2010180576A (ja) | 床構造 | |
JP2016133720A (ja) | シンバルの弱音装置 | |
JP2005207097A (ja) | 建物の床支持構造 | |
JP5404080B2 (ja) | 床構造 | |
JP5953174B2 (ja) | 振動抑制吊構造 | |
JP6618305B2 (ja) | 床構造及び床構造に用いられる粘弾性体 | |
KR20190129714A (ko) | 바닥구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170222 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170421 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6239570 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |