JP6239570B2 - 床束を用いた床支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、床材を支える床束を用いた床支持構造に関し、特に、体育館や多目的ホール等の振動が多発する建築物の床材を支えるのに用いられて好適な床束を用いた床支持構造に関するものである。
例えば、体育館や多目的ホール等の建築物において、スラブ上に床束を設置し、床束上に大引及び根太を載置し、根太上に捨板合板を介して床材を敷設して床を構成するようにしたものが知られている。
従来の床束を用いた床支持構造としては、床束本体の上部に大引を受け止める大引受を取り付け、大引を所定の高さ位置で支持するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4101376号公報
ところで、従来の床束を用いた床支持構造では、床の振動が、根太、大引及び大引受を介して直接的に床束本体に伝わるため、騒音等の不具合が発生するという問題があった。
本発明は、上記従来の床束を用いた床支持構造の有する問題点に鑑み、床から根太、大引及び大引受を介して床束本体に伝わる振動を吸収して、騒音等の不具合の発生を防ぐことができる床束を用いた床支持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本第1発明の床束を用いた床支持構造は、床束本体の上に大引受を取り付け、該大引受の上に大引及び根太を載置し、該根太の上に床材を敷設してなる床束を用い大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにした床支持構造において、大引と大引受との間に介在させ、大引受によって支持される緩衝部材に、大引受を貫通する支持ボルトに上方から螺着した、大引の長手方向に沿う両端側に上方に向かって傾斜するように反り上がり部が屈曲形成され、大引の長手方向に沿って内部に差し込み可能な四角板状部材からなる大引止によって、大引止の反り上がり部を除く上面を覆って大引止の両側部に巻き掛けるように装着した大引止パッド及び断面C状の鋼製部材からなる大引の内折曲板部を介して圧縮力を付与するようにしたことを特徴とする。
また、同じ目的を達成するため、本第2発明の床束を用いた床支持構造は、床束本体の上に大引受を取り付け、該大引受の上に大引及び根太を載置し、該根太の上に床材を敷設してなる床束を用い大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ緩衝部材を介在するようにし、かつ、大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにした床支持構造において、大引と大引受との間に介在させ、大引受によって支持される緩衝部材に、大引受を貫通する支持ボルトに上方から螺着した、大引の長手方向に沿う両端側に上方に向かって傾斜するように反り上がり部が屈曲形成され、大引の長手方向に沿って内部に差し込み可能な四角板状部材からなる大引止によって、大引止の反り上がり部を除く上面を覆って大引止の両側部に巻き掛けるように装着した大引止パッド及び断面C状の鋼製部材からなる大引の内折曲板部を介して圧縮力を付与するようにしたことを特徴とする。
また、本第2発明の床束を用いた床支持構造において、大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に介在させる緩衝部材に、大引受と支持ボルトとの間に形成される隙間に挿入される立ち上がり部を形成することができる。
また、本第1及び第2発明の床束を用いた床支持構造において、根太と大引との間に配設する緩衝部材に、根太に掛止される掛止片を形成することができる。
本第1発明の床束を用いた床支持構造によれば、大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにすることにより、床から根太、大引及び大引受を介して床束本体に伝わる振動を、緩衝部材によって吸収して、騒音等の不具合の発生を防ぐことができる。
この場合、2つの緩衝部材の相乗効果によって、緩衝部材の厚みを薄く構成することができ、緩衝部材の変形による床の撓みを小さくすることができる。
また、本第2発明の床束を用いた床支持構造によれば、床束本体の上に大引受を取り付け、該大引受の上に大引及び根太を載置し、該根太の上に床材を敷設してなる床束を用いた床支持構造において、大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ緩衝部材を介在するようにし、かつ、大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにすることにより、床から根太、大引及び大引受を介して床束本体に伝わる振動を、緩衝部材によって吸収して、騒音等の不具合の発生を防ぐことができる。
この場合、3つの緩衝部材の相乗効果によって、大きな緩衝効果を得ながら、緩衝部材の厚みを薄く構成することができ、緩衝部材の変形による床の撓みを小さくすることができる。
また、本第2発明の床束を用いた床支持構造において、大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に介在させる緩衝部材に、大引受と支持ボルトとの間に形成される隙間に挿入される立ち上がり部を形成することにより、大引受と支持ボルトとが接触することによって金属音が発生することを防止することができる。
また、本第1及び第2発明の床束を用いた床支持構造において、大引と大引受との間に介在させ、大引受によって支持される緩衝部材に、大引受を貫通する支持ボルトに上方から螺着した大引止によって、大引を介して圧縮力を付与するようにすることにより、緩衝部材に付与する圧縮力を調整することによって、振動の吸収性能及び変形性能を調節することができる。
また、大引止に、大引止の上面を覆い、該大引止の両側部に巻き掛けるように大引止パッドを装着するようにすることにより、荷重を受けて弾性変形する大引止パッドによって、大引止の締付力を調整することができる。
また、根太と大引との間に配設する緩衝部材に、根太に掛止される掛止片を形成することにより、緩衝部材を安定して設置することができる。
本発明の一実施形態に係る床束を用いた床支持構造を示す斜視図である。 同床束を用いた床支持構造の正面断面図である。 図2のA矢視図である。 同床束を用いた床支持構造で用いられる大引受と緩衝部材とを示す図で、(a)は大引受の全体斜視図、(b)は緩衝部材の全体斜視図、(c)は大引受に緩衝部材が装着された状態の全体斜視図である。 同床束を用いた床支持構造で用いられる大引止と大引止パッドとを示す図で、(a)は大引止の全体斜視図、(b)は大引止パッドの全体斜視図、(c)は大引止に大引止パッドが装着された状態の全体斜視図である。 大引と根太との間に介挿される根太パッドの全体斜視図である。 本発明の変形実施形態に係る床束を用いた床支持構造を示す正面断面図である。 同床束を用いた床支持構造で用いられる大引受を示す図で、(a)は大引受の平面図、(b)は大引受に緩衝部材及び受ナットを組み合わせた状態を示す正面断面図である。 同床束を用いた床支持構造で用いられる緩衝部材を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)は底面図である。
次に、本発明の床束を用いた床支持構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
<実施形態の説明>
図1〜図6に、本発明の床束を用いた床支持構造の一実施形態を示す。
<床構造体の説明>
図1〜図2に示される床構造体1は、例えば、体育館や多目的ホール等の振動が多発する建築物で採用されて好適なものであって、スラブ2上に床束3を設置し、床束3上に大引4を載置し、大引4上に、緩衝部材としての根太パッド5を介して、根太6を水平面上でその大引4と直角をなして交差するように載置し、根太6上に捨板合板7を介して床材8を敷設して構成するようにしている。
ここで、大引4は、天板部4aと、この天板部4aの左右両側に連設される一対の側板部4bと、これら側板部4bのそれぞれの下端縁から内向きに延設される一対の内折曲板部4cとを有する断面C状の鋼製部材からなるものである。
また、図3に示されるように、根太6は、天板部6aと、この天板部6aの左右両側に連設される一対の側板部6bと、これら側板部6bのそれぞれの下端縁から外向きに延設される一対の外折曲板部6cとを有する断面ハット状の鋼製部材からなるものである。
<根太パッドの説明>
図3及び図6に示されるように、根太パッド5は、中央に丸孔9を有し、大引4上で根太6を実質的に支える根太パッド本体5aを備え、この根太パッド本体5aの両端縁から根太6の一対の外折曲板部6cに掛止可能な掛止片5bが形成されてなるものである。
そして、根太パッド5としては、荷重を受けても必要以上に圧縮変形せずに厚みが薄くてもクッション性に優れる防振ゴム(JIS K 6386 A(08)−J[H=40])からなるものを好適に用いることができる。
ここで、根太パッド5の厚みは、特に限定されるものではないが、3mm程度のものを用いるようにする。
<床束の概略説明>
図1〜図2に示されるように、この床構造体1において用いられる床束3は、高さ調整可能で該床束3の本体部分を構成する床束本体3aと、この床束本体3aの上部に取り付けられて大引4を受け止める大引受10とを備えている。
<床束本体の説明>
床束本体3aは、主に支持台11と支持ボルト12とにより構成されている。
支持台11は、左右方向に水平に延びる支持板部11aを有し、この支持板部11aの左右両側に、下方に向けて末広がり状に形成された一対の脚部11bを連設するとともに、一対の脚部11bのそれぞれの下端縁から水平外向きに固定板部11cを延設してなるものである。
支持ボルト12は、支持台11の支持板部11aを貫通するとともに、大引4における一対の内折曲板部4cの間の開口を通して大引4の内部に差し込んだ状態で上下方向に配設されている。
支持ボルト12には、支持板部11aを挟むように上下に配される調整ナット13,14が螺合され、支持板部11aと上側の調整ナット13との間には、スプリングワッシャ15が介挿され、上下の調整ナット13,14の締め付けにより、支持台11に対し支持ボルト12を調整ナット13,14の締付位置で固定することができ、支持ボルト12に対する上下の調整ナット13,14の螺合位置を調整することにより、支持台11に対する支持ボルト12の高さ位置を調整することができる、言い換えれば床束本体3aの高さを調整することができるようになっている。
<大引受の説明>
大引受10は、支持ボルト12の上部に螺着されており、これにより、支持ボルト12は、大引受10と螺合し、この大引受10を貫通するようにしている。
図4(a)に示されるように、大引受10は、支持ボルト12と螺合可能な雌螺子16を中央に有する四角板状の大引受本体10aを備え、この大引受本体10aの左右両側縁から下向きに張り出すようにフランジ部10bが形成されてなるものである。
大引受10において、両側部に下向きのフランジ部10bを設ける構成を採用することにより、後述する床組施工時における支持ボルト12に対する大引受10の回転操作の際に大引4に干渉することなく断面係数を大きくして強度アップを図ることができる。
図2に示されるように、大引受10においては、大引受本体10aの雌螺子16が支持ボルト12の上部に螺合された状態で、大引受本体10aの下面に当接可能に支持ボルト12に螺合している調整ナット17の締め付けにより、支持ボルト12に対して固定されるようになっている。
<緩衝部材の説明>
図1〜図3に示されるように、大引受10には、大引4と間に介在するように緩衝部材20が装着されている。
緩衝部材20は、荷重を受けても必要以上に圧縮変形せずに厚みが薄くてもクッション性に優れる防振ゴム(JIS K 6386 A(08)−J[H=40])からなるものを好適に用いることができる。
図4(b)及び(c)に示されるように、この緩衝部材20は、支持ボルト12が挿通可能な挿通孔21を中央に有する四角板状で大引受本体10aの上面の大部分を覆うことができる所定厚み寸法の緩衝部材本体20aを備え、この緩衝部材本体20aの前後両端縁から大引受本体10aの前後両端部に掛止可能な掛止片20bが形成されてなるものである。
ここで、緩衝部材20の厚みは、特に限定されるものではないが、6mm程度のものを用いるようにし、より大きな緩衝作用を必要とする場合には、それ以上の厚みのものを用いるようにすることもできる。
緩衝部材20において、掛止片20bを設ける構成の採用により、後述する床組施工において、支持ボルト12に対する大引受10の回転操作で緩衝部材20を一対の内折曲板部4cに押し付けて大引4との接触圧を調整する際に、緩衝部材20が大引受10から外れることなく、緩衝部材20が大引受10に装着された状態を安定的に保持することができる。
<大引止の説明>
図1〜図2に示されるように、支持ボルト12の上端部には、大引4における一対の側板部4bの間で一対の内折曲板部4cの上方に配されるように大引止25が螺着されている。
図5(a)に示されるように、大引止25は、四角板状部材に所要のプレス加工等を施してなり、大引4の内部に長手方向に沿って差し込み可能で左右両側部が後述する大引止パッド28を介して一対の内折曲板部4cと当接可能とされており、プレス加工によって形成されたボス26を中央に有する大引止本体25aを備えている。
ボス26には、支持ボルト12と螺合する雌螺子27が形成されている。
大引止本体25aにおける大引4の長手方向に沿う両端側には、上方に向かって傾斜するように反り上がり部25bが一体的に屈曲形成されている。
大引止25において、両端部に反り上がり部25bを設ける構成を採用することにより、大引止25を大引4の内部に差し込みやすくなって組付作業性が良くなる、断面係数が大きくなるので強度が上がる、両端に切断バリがあったとしてもその切断バリが大引4の内折曲板部4cに接触するのを防いで耳障りな金属接触音の発生を回避することができる、大引止25に巻き掛けられた後述の大引止パッド28が大引4の長手方向にずれるのを防ぐことができる等の効果を得ることができる。
<大引止パッドの説明>
図2並びに図5(b)及び(c)に示されるように、大引止25には、大引止本体25aの上面全体を覆い、該大引止25の両端部に設けられた反り上がり部25bで大引4の長手方向へのずれが防止された状態で、一対の内折曲板部4cとの間に介在するように該大引止25の両側部に巻き掛けるようにした大引止パッド28が装着されている。
大引止パッド28は、荷重を受けて弾性変形することで大引止25の締付力を調整するもので、例えば、ゴムや合成樹脂などの弾性材、好ましくは機械的強度や伸縮性に優れる天然ゴム(JIS K 6386NR)からなるものを好適に用いることができ、大引止25におけるボス26を受け入れ可能な挿通孔29を中央に有し、大引止本体25aの上面全体を覆うとともに、大引止25の両側部に巻き掛け可能なように、厚みが1mm程度の比較的薄肉の長方形シート状に形成されている。
以上に述べたように構成される床束3を用いた床構造体1の施工について図1〜図2を用いて以下に説明する。
<床組施工手順の説明>
まず、床束3における大引止パッド28が装着された状態の大引止25を両端部の反り上がり部25bが大引4の長手方向に沿うように大引4の内部に差し込み、大引4における一対の内折曲板部4cと大引止25との間に大引止パッド28を介在させるとともに、大引4における一対の内折曲板部4cと大引受10との間に緩衝部材20を介在させた状態で、一対の内折曲板部4cをそれら大引止25と大引受10とによって挟持するようにして大引4に床束3を組み付ける。
このとき、大引受10が大引4を押し付ける方向に進むように支持ボルト12に対する大引受10の回転操作を行って、緩衝部材20を一対の内折曲板部4cに押し付け、緩衝部材20を圧縮して予圧を与え、大引4から床束本体3aへと伝わろうとする振動の固有振動数等を考慮して該振動を緩衝部材20で効果的に吸収できる弾性特性となるように大引4との接触圧を調整する。
大引4に対する緩衝部材20の接触圧の調整が完了したら、調整ナット17の締め付けにより、支持ボルト12に対して大引受10を固定する。
そして、大引4に組み付けられた床束3をスラブ2上の所定位置に支持パッド30を介して載置し、例えば、鋲打銃等を用いて支持台11の固定板部11cをスラブ2に図示されない鋲で打ち付けることで床束3をスラブ2上に固定する。
次いで、支持ボルト12に対する上下の調整ナット13,14の螺合位置を調整することにより、支持台11に対する支持ボルト12の高さ位置を調整して、大引受10上に載置された大引4を所定の高さ位置に調整し、大引4が所定の高さ位置となったら調整ナット13,14を締め付けて支持台11に対し支持ボルト12を固定する。
大引4の高さ位置の調整が済んだら、大引4に対して水平面上で直角をなして交差するように根太6を、根太パッド5を介して大引4上に載置し、両者を、例えば、タッピングスクリュー32を用いて締結・固定する。
こうして、主に床束3、大引4、根太パッド5及び根太6よりなる床組の施工が完了する。
<床材敷設施工手順の説明>
床組の施工が完了したら、根太6上に捨板合板7を載置し、両者を、例えば、タッピングビス33を用いて締結・固定する。
そして、捨板合板7上に接着剤34を用いて床材8を貼付・固定することにより、床材8の敷設施工が完了する。
<作用効果の説明>
上記の床束3を用いた床構造体1において、床材8上で、例えば、人が飛び跳ねる等によって発生した振動は、床材8から捨板合板7、根太6、大引4及び大引受10を介して床束本体3aへと伝わろうとするが、大引4と根太6との間に根太パッド5が、大引4と大引止25との間に大引止パッド28が、大引4と大引受10との間に緩衝部材20が、それぞれ配設されているので、該振動が根太パッド5、大引止パッド28及び緩衝部材20で吸収され、騒音等の不具合の発生を防ぐことができる。
また、大引受10が大引4を押し付ける方向に進むように支持ボルト12に対する大引受10の回転操作を行って、緩衝部材20を一対の内折曲板部4cに押し付け、緩衝部材20を圧縮し予圧を与えて大引4との接触圧を調整することにより、大引4から床束本体3aへと伝わろうとする振動の固有振動数等を考慮して該振動を緩衝部材20で効果的に吸収することができる弾性特性となるように調整することができる。
<変形実施形態の説明>
図7〜図9に、本発明の床束を用いた床支持構造の変形実施形態を示す。
ところで、上記実施形態においては、緩衝部材として、根太パッド5及び緩衝部材20を設けるようにしたが、本変形実施形態においては、さらに、大引受10と大引受10を下方から支持する支持ボルト12に螺合している受ナット36との間に防振ゴム(JIS K 6386 A(08)−J[H=50]を好適に用いることができる。)からなる緩衝部材35を介在するようにしている。
そして、受ナット36は、スプリングワッシャ37を介して、支持ボルト12に螺合している調整ナット17の締め付けにより、支持ボルト12に対して固定されるようになっている。
本変形実施形態においては、3つの緩衝部材の相乗効果によって、大きな緩衝効果を得ながら、緩衝部材の厚みを薄く構成することができ、緩衝部材の変形による床の撓みを小さくすることができる。
ここで、根太パッド5及び緩衝部材20には、上記実施形態と同様に、防振ゴム(JIS K 6386 A(08)−J[H=40])を用いることができるが、天然ゴム(JIS K 6386NR)や塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材料製のものを用いることもできる。
この場合において、大引受10と大引受10を下方から支持する受ナット36との間に介在させる緩衝部材35に、大引受10の透孔10cと支持ボルト12との間に形成される隙間に挿入される立ち上がり部35aを形成することができる。
これにより、大引受10と支持ボルト12とが接触することによって金属音が発生することを防止することができる。
また、受ナット36の上面に立ち上がり縁部36aを形成し、この立ち上がり縁部36aが緩衝部材35の下端面に形成した環状溝35bに嵌入されてなるようにすることができる。
これにより、緩衝部材35と受ナット36の一体性を高めることができる。
なお、本変形実施形態のその他の構成及び作用は、上記実施形態と同様である。
以上、本発明の床束を用いた床支持構造について、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の床束を用いた床支持構造は、床から根太、大引及び大引受を介して直接的に床束本体に伝わる振動を吸収して、騒音等の不具合の発生を防ぐことができることから、例えば、体育館や多目的ホール等の振動が多発する建築物における床構造体の構成部材の用途に好適に用いることができる。
1 床構造体
3 床束
3a 床束本体
4 大引
5 根太パッド(緩衝部材)
6 根太
8 床材
10 大引受
11 支持台
12 支持ボルト
20 緩衝部材
25 大引止
28 大引止パッド
35 緩衝部材
36 受ナット

Claims (4)

  1. 床束本体の上に大引受を取り付け、該大引受の上に大引及び根太を載置し、該根太の上に床材を敷設してなる床束を用い大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにした床支持構造において、大引と大引受との間に介在させ、大引受によって支持される緩衝部材に、大引受を貫通する支持ボルトに上方から螺着した、大引の長手方向に沿う両端側に上方に向かって傾斜するように反り上がり部が屈曲形成され、大引の長手方向に沿って内部に差し込み可能な四角板状部材からなる大引止によって、大引止の反り上がり部を除く上面を覆って大引止の両側部に巻き掛けるように装着した大引止パッド及び断面C状の鋼製部材からなる大引の内折曲板部を介して圧縮力を付与するようにしたことを特徴とする床束を用いた床支持構造。
  2. 床束本体の上に大引受を取り付け、該大引受の上に大引及び根太を載置し、該根太の上に床材を敷設してなる床束を用い大引と大引受との間及びその上方で交差する根太と大引との間に、それぞれ緩衝部材を介在するようにし、かつ、大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に防振ゴムからなる緩衝部材を介在するようにした床支持構造において、大引と大引受との間に介在させ、大引受によって支持される緩衝部材に、大引受を貫通する支持ボルトに上方から螺着した、大引の長手方向に沿う両端側に上方に向かって傾斜するように反り上がり部が屈曲形成され、大引の長手方向に沿って内部に差し込み可能な四角板状部材からなる大引止によって、大引止の反り上がり部を除く上面を覆って大引止の両側部に巻き掛けるように装着した大引止パッド及び断面C状の鋼製部材からなる大引の内折曲板部を介して圧縮力を付与するようにしたことを特徴とする床束を用いた床支持構造。
  3. 大引受と大引受を下方から支持する受ナットとの間に介在させる緩衝部材に、大引受と支持ボルトとの間に形成される隙間に挿入される立ち上がり部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の床束を用いた床支持構造。
  4. 根太と大引との間に配設する緩衝部材に、根太に掛止される掛止片を形成したことを特徴とする請求項1、又はに記載の床束を用いた床支持構造。
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