JP6238462B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技盤の盤面との間に遊技球が流下可能な間隔を空けて設けられた前板と、
前記前板よりも上方で、遊技球が流下可能な間隔を左右に空けて、前記遊技盤に打ち付けられた一対の遊技釘と、
前記前板の上部から上方に向かって前記一対の遊技釘の間に突設された凸部と
を備え、
前記凸部の高さは、前記遊技領域を流下する一の遊技球が該凸部の上端および前記一対の遊技釘の一方の遊技釘に接した状態で、該一の遊技球に接する他の遊技球が他方の遊技釘および前記盤面に接した場合に、当該他の遊技球の重心が該他方の遊技釘よりも前記一対の遊技釘の外側に位置する高さに設定されている
ことを特徴とする。
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20(図2参照)が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠3に対してパチンコ機1の前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出した状態となる。中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠を形成している。
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出され、遊技領域21の上方から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4a(透明板4b)を通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者が視認可能である。
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板などから構成されている。機能に着目して大別すると、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で遊技者が発射ハンドル9を回転させると、上皿部7に貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に向けて発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、遊技者の所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射したり(左打ちを行ったり)、中央装置40の右方の領域を流下するように遊技球を発射したり(右打ちを行ったり)することができる。
図4は、上部で球詰まりが生じる従来例の普通図柄作動ゲート27の構成を示した説明図である。まず、上段の図4(a)には、従来例の普通図柄作動ゲート27が斜視図で示されている。図示した従来例の普通図柄作動ゲート27は、遊技盤20の盤面20aの前方に盤面20aと略平行に配置される前板27aと、盤面20aに接して取り付けられる取付板27dと、取付板27dから前方に突出して設けられて前板27aを左右両側で支持する一対の支柱27cとを備えている。
D−1.第1実施例 :
図5は、第1実施例の普通図柄作動ゲート27の構成を示した説明図である。まず、図5(a)には、第1実施例の普通図柄作動ゲート27が斜視図で示されている。第1実施例の普通図柄作動ゲート27においても、上述した従来例(図4(a)参照)と同様に、前板27a、一対の支柱27c、および取付板27dを備えており、前板27aと盤面20a(取付板27d)との間隔や、一対の支柱27cの間隔は、遊技球が流下可能に遊技球の直径よりも広く設定されている。また、前板27aよりも上方には、遊技球が流下可能に遊技球の直径よりも広い間隔を空けて左右一対の遊技釘32L,32Rが遊技盤20に打ち付けられている。ただし、第1実施例の普通図柄作動ゲート27では、前板27aの上部から上方に向かって一対の遊技釘32L,32Rの間に凸部27bが突設されている。この凸部27bおよび前板27aは、透明な樹脂材料で支柱27cおよび取付板27dと一体成形されている。尚、凸部27bの上端には、盤面20a側に向かって下る傾斜が付けられている。
図6は、第2実施例の普通図柄作動ゲート27の構成を示した説明図である。まず、図6(a)には、第2実施例の普通図柄作動ゲート27が斜視図で示されている。第2実施例の普通図柄作動ゲート27においても、前述した従来例(図4(a)参照)と同様に、前板27a、一対の支柱27c、および取付板27dを備えており、前板27aと盤面20a(取付板27d)との間隔や、一対の支柱27cの間隔は、遊技球が流下可能に遊技球の直径よりも広く設定されている。また、前板27aよりも上方には、遊技球が流下可能に遊技球の直径よりも広い間隔を空けて左右一対の遊技釘32L,32Rが遊技盤20に打ち付けられている。ただし、第2実施例の普通図柄作動ゲート27では、前板27aよりも上方に、盤面20aから前方に突出した突出部27eが設けられている。
図8は、変形例の普通図柄作動ゲート27の構成を示した説明図である。まず、図8(a)には、変形例の普通図柄作動ゲート27が斜視図で示されている。変形例の普通図柄作動ゲート27においても、前述した従来例や実施例と同様に、前板27a、一対の支柱27c、および取付板27dを備えており、前板27aよりも上方には、左右一対の遊技釘32L,32Rが遊技盤20に打ち付けられている。そして、変形例の普通図柄作動ゲート27は、前述した第1実施例における凸部27b、および前述した第2実施例における突出部27eの両方を併せて備えている。
また、上述した実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
<把握例1>
遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技盤の盤面との間に遊技球が流下可能な間隔を空けて設けられた前板と、
前記前板よりも上方で、遊技球が流下可能な間隔を左右に空けて、前記遊技盤に打ち付けられた一対の遊技釘と、
前記前板の上部から上方に向かって前記一対の遊技釘の間に突設された凸部と
を備え、
前記凸部の高さは、前記遊技領域を流下する一の遊技球が該凸部の上端および前記一対の遊技釘の一方の遊技釘に接した状態で、該一の遊技球に接する他の遊技球が他方の遊技釘および前記盤面に接した場合に、当該他の遊技球の重心が該他方の遊技釘よりも前記一対の遊技釘の外側に位置する高さに設定されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、前板の上部に設けた凸部の高さを適切に設定して凸部の上端に接する一の遊技球の位置を高めることで、その一の遊技球に接する他の遊技球が一対の遊技釘の外側に逃げて不安定になるので、2つの遊技球が前板の上端部と盤面との間に挟まる球詰まりを抑制することができる。
<把握例2>
上述した遊技機では、
前記前板と前記盤面との間に流下した遊技球を検知する検知手段を備えていてもよい。
ここで、「検知手段」としては、ゲートのように前板と盤面との間を下方へと通過していく遊技球を検知するものや、入賞口(始動口)のように前板と盤面との間に流下して遊技盤の後方へと入球した遊技球を検知するものなどを例示することができる。
検知手段を備える場合には、前板の上部で球詰まりが生じると、遊技球を検知できず遊技者に不利益となることがあることから、上述のような構成を適用して球詰まりを回避することにより、遊技球の検知漏れをなくし、遊技者の不利益を防止することが可能となる。
<把握例3>
また、こうした遊技機では、
前記凸部は、前方側から後方側を視認可能な透明材料で形成されている
こととしてもよい。
このようにすれば、前板の上部に凸部を設けていても、一対の遊技釘の間を通って前板と盤面との間に流下する遊技球の視認性を確保しておくことができる。
<把握例4>
また、こうした遊技機では、
前記凸部は、前記一対の遊技釘の中央に位置して、左右対称に形成されている
こととしてもよい。
このようにすれば、一の遊技球が左右一対の遊技釘の何れに接した状態であっても、他の遊技球を一対の遊技釘の外側に逃がして前板の上部での球詰まりを抑制することができる。
<把握例5>
また、こうした遊技機では、
前記盤面には、前記他の遊技球が接する部分から前方に突出した突出部が設けられている
こととしてもよい。
こうすると、他の遊技球は、突出部が設けられていない場合に比べて、突出部によって前方に押し出され、それに伴って一の遊技球の側方に回り込むので、他の遊技球の重心が一対の遊技釘の外側にさらに食み出す。このように凸部に加えて突出部を備えることで、他の遊技球が一対の遊技球の外側に逃げる量を増大させることができるので、より他の遊技球を不安定にして一対の遊技釘の外側へと流下させることが可能となる。
4b…透明板、 20…遊技盤、 20a…盤面、
21…遊技領域、 22…外レール、 23…内レール、
24…第1始動口、 24s…第1始動口センサー、 25…第2始動口、
25s…第2始動口センサー、 26…開閉扉、 27…普通図柄作動ゲート、
27a…前板、 27b…凸部、 27c…支柱、
27d…取付板、 27e…突出部、 27f…傾斜面、
27g…開口部、 27s…ゲートセンサー(検知手段)、 28…大入賞口、
28s…大入賞口センサー、 29…開閉扉、 30…その他入球口、
31…風車型ホイール、 32…遊技釘、 33…アウト口、
40…中央装置。
Claims (1)
- 遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技盤の盤面との間に遊技球が流下可能な間隔を空けて設けられた前板と、
前記前板よりも上方で、遊技球が流下可能な間隔を左右に空けて、前記遊技盤に打ち付けられた一対の遊技釘と、
前記前板の上部から上方に向かって前記一対の遊技釘の間に突設された凸部と
を備え、
前記凸部の高さは、前記遊技領域を流下する一の遊技球が該凸部の上端および前記一対の遊技釘の一方の遊技釘に接した状態で、該一の遊技球に接する他の遊技球が他方の遊技釘および前記盤面に接した場合に、当該他の遊技球の重心が該他方の遊技釘よりも前記一対の遊技釘の外側に位置する高さに設定されている
ことを特徴とする遊技機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015205561A JP6238462B2 (ja) | 2015-10-19 | 2015-10-19 | 遊技機 |
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