JP5917920B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のパチンコ機は、遊技盤面に固定されて遊技領域に設けられた通過チャッカー(スルーチャッカー)を備えており、この通過チャッカーは、遊技球が通過する球通過路(ゲート孔)と、遊技球の通過を検知する通過センサを有している。そして、球通過路の内径は、遊技球が通過する通過経路全体に亘って、同一径となっている。
このため、遊技盤の構成が、例えば、通過チャッカーが遊技盤面上で下方側に配置されており、さらに、通過チャッカーの上方に、釘等の遊技球が接触する構成が配置されていない構成である場合、遊技盤面上に発射された遊技球が、殆ど減速せずに通過チャッカーへ進入し、通過チャッカーに進入した遊技球が高速で球通過路を通過した場合に、通過センサの検出性能が遊技球の速度に対応できず、通過センサが遊技球の通過を検出できないという問題が発生する可能性がある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものである。本発明は、通過センサが検出する遊技球の速度を、通過チャッカーに進入する時点の速度よりも減速させることが可能な遊技機を提供することを目的としている。
前記球通過路のうち前記通過センサよりも上方の部分を前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見た最小幅は、前記遊技球の直径未満である。
また、発明1の遊技機は、前記球通過路のうち前記通過センサよりも上方の部分に設けられ、且つ前記球通過路の中心へ向けて突出する上側インナーリブと、前記球通過路のうち前記通過センサよりも下方の部分に設けられ、且つ前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見て前記上側インナーリブへ向けて突出する下側インナーリブと、を備えている。
そして、前記上側インナーリブは、前記球通過路のうち前記通過センサよりも上方の部分を前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見た最小幅が遊技球の直径未満となるように、前記球通過路の中心へ向け、且つ遊技盤が有する遊技盤面に沿って横方向へ突出している。
さらに、前記下側インナーリブは、前記上側インナーリブと前記下側インナーリブとの間の前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見た最短距離が前記遊技球の直径未満となるように、前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見て前記上側インナーリブへ向けて突出している。
これにより、通過チャッカーへ進入する遊技球を、通過センサが検出する前に球通過路の最小幅の部分と接触させることが可能となるため、通過センサが検出する遊技球の速度を、通過チャッカーへ進入する時点の速度よりも減速することが可能となる。
これにより、通過チャッカーへ進入する遊技球を、通過センサが検出する前に上側インナーリブと接触させることが可能となるため、通過センサが検出する遊技球の速度を、通過チャッカーへ進入する時点の速度よりも減速することが可能となる。
これにより、従来の遊技機から通過チャッカーの構成のみを変更することで、遊技盤の構成を変化させることなく、通過センサが検出する遊技球の速度を、通過チャッカーへ進入する時点の速度よりも減速することが可能となる。
これにより、通過チャッカーに進入する遊技球の横方向の位置と、通過チャッカーから排出される遊技球の横方向の位置を近似させることが可能となる。
これにより、通過センサの検出性能が遊技球の速度に対応できないという状況の発生を抑制して、通過センサが遊技球の通過を検出できないという状況の発生を抑制することが可能となる。これに加え、球通過路を通過する遊技球が通過センサに衝突した際に、通過センサが遊技球から受ける衝撃を低減することが可能となるため、遊技球が球通過路を通過する際に、通過センサが故障する可能性を低減することが可能となる。
以下、本発明の第一実施形態(以下、「本実施形態」と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(遊技機の全体構成)
まず、図1を用いて、本実施形態の遊技機の全体構成を説明する。
図1は、本実施形態の遊技機1の概略構成を示す図であり、遊技機1の斜視図である。
図1中に示すように、遊技機1は、枠本体2と、前枠4と、前扉6と、受皿ユニット8と、発射ハンドル10を備えている。
枠本体2は、木材等を材料として用い、矩形状に形成されている。
前枠4は、枠本体2の前側に配設されており、枠本体2に対して開閉可能に取付けられている。また、前枠4の前側には、遊技盤(図示せず)が配設されている。なお、遊技盤に関する説明は、後述する。
透明板6aは、遊技盤の遊技領域の前側に対応する位置に配設されている。なお、遊技領域とは、後述する発射装置から発射された遊技球が流下する領域である。
装飾部6bは、透明板6aの周囲に配設されており、前方に向かって膨出する形状に形成されている。また、装飾部6bには、複数の音抜孔6cが設けられている。
受皿ユニット8は、受皿8aと、演出操作装置8bを有している。
受皿8aは、前扉6の下方に配設されており、遊技球(貸し球、払出球)を受け入れ可能に形成されている。
発射ハンドル10は、受皿ユニット8の側方に配設されており、図示しない発射装置に接続されている。発射装置は、遊技者によって発射ハンドル10の操作が行われると、遊技盤が有する遊技盤面(図示せず)の遊技領域に向けて、遊技球を発射する。
次に、図1を参照しつつ、図2を用いて、遊技盤100が有する遊技盤面102の構成を説明する。
図2は、遊技盤面102の構成を示す正面図である。
図2中に示すように、遊技盤面102には、演出図柄表示装置104と、第一普通図柄抽選ゲート106と、中央一般入賞口108と、左側一般入賞口110と、普通電動役物120と、特別電動役物130と、右側一般入賞口140と、第二普通図柄抽選ゲート142と、遊技状態表示装置144と、特別図柄表示装置146と、普通図柄表示装置148と、アウト口150と、可動役物152と、複数の釘Nが設けられている。
また、演出図柄表示装置104は、演出画像を表示することが可能な、第一の表示領域R1と、第二の表示領域R2と、第三の表示領域R3を有している。
第一の表示領域R1、第二の表示領域R2、第三の表示領域R3は、それぞれにおいて、独立して演出図柄(図示せず)の変動表示及び停止表示を行うことが可能である。なお、演出図柄は、数字及び図柄を含んで構成されている。
一方、演出図柄の停止表示とは、第一の表示領域R1と、第二の表示領域R2と、第三の表示領域R3のそれぞれにおいて、演出図柄を停止させた状態で表示することである。
また、第一普通図柄抽選ゲート106には、第一始動ゲートスイッチ(図示せず)が配設されている。なお、第一始動ゲートスイッチに関する説明は、後述する。
すなわち、第一普通図柄抽選ゲート106及び第一始動ゲートスイッチは、遊技球が上下方向に通過可能な球通過路と、遊技球の球通過路の通過を検出する通過センサを備え、遊技盤の遊技領域に設けられた通過チャッカーを形成している。
また、中央一般入賞口108の内部には、中央一般入賞口スイッチ(図示せず)が配設されている。なお、中央一般入賞口スイッチに関する説明は、後述する。
すなわち、例えば、中央一般入賞口108の場合は、遊技球が中央一般入賞口108を通過すると共に、中央一般入賞口スイッチが設けられた領域を、遊技球が通過することと同義である。このことは、以下に説明する「左側一般入賞口110、始動入賞口、大入賞口、右側一般入賞口140」についても同様である。
また、左側一般入賞口110は、三つの入賞口(左上一般入賞口110a、左中一般入賞口110b、左下一般入賞口110c)から構成されている。
普通電動役物120は、第一普通図柄抽選ゲート106の右側に配置されている。
また、普通電動役物120は、始動入賞口(図示せず)と、始動入賞口側開閉部材124と、前板128と、一対の横板(図示せず)と、ガイドリブGRを備えている。
また、始動入賞口内には、始動入賞口スイッチ(図示せず)が配設されている。なお、始動入賞口スイッチに関する説明は、後述する。
始動入賞口側開閉部材124は、始動入賞口ソレノイド(図示せず)によって開閉される板状の部材である。なお、図2中には、閉止状態の始動入賞口側開閉部材124を図示している。また、始動入賞口ソレノイドに関する説明は、後述する。
また、始動入賞口は、通常時には始動入賞口側開閉部材124が閉止状態となり、遊技球の入球が不可能となっているが、後述するように、普通図柄抽選に当選した場合には、始動入賞口側開閉部材124が所定パターンで開放状態となり、遊技球の入球が可能となる。
また、前板128は、透明な樹脂材料(アクリル等)等、可視光の透過性を有する材料を用いて形成されている。これにより、遊技者は、前板128を通して、始動入賞口及び始動入賞口側開閉部材124を視認可能となっている。なお、可視光の透過性を有する材料には、透明な樹脂材料以外に、半透明の樹脂材料を含む。これは、ガイドリブGRを形成する材料に関しても、同様である。
また、左側横板及び右側横板は、前板128とは別体で形成されている。したがって、前板128は、左側横板及び右側横板を介して、遊技盤構成板材100rに取り付けられている。具体的には、前板128の長手方向の両端側は、それぞれ、接着等の固着手段により、左側横板及び右側横板に取り付けられている。なお、左側横板及び右側横板を、前板128と一体で形成してもよい。
すなわち、本実施形態では、ガイドリブGRを、遊技盤構成板材100rと一体に形成した場合を説明する。なお、左側横板が遊技盤構成板材100rと別体で形成されている場合であっても、ガイドリブGRを遊技盤構成板材100rと一体に形成してもよい。
ガイドリブGRの基端側は、左側横板の上端と連続している。これにより、ガイドリブGRと近い方の横板とガイドリブGRとの最小隙間、すなわち、左側横板ガイドリブGRとの隙間は「0」であり、遊技球の直径未満となっている。
特別電動役物130は、普通電動役物120の右上側に配置されており、大入賞口(図示せず)と、左右一対の大入賞口側開閉部材134を備えている。
また、大入賞口内には、大入賞口スイッチ(図示せず)が配設されている。なお、大入賞口スイッチに関する説明は、後述する。
左右一対の大入賞口側開閉部材134は、それぞれ、大入賞口の右側及び左側に配置されており、遊技盤100(遊技盤構成板材100r)の板厚方向(図2では紙面を貫通する方向)に延材する軸回りに回転駆動可能に支持されている。
また、大入賞口は、後述する特賞状態が発生されていない場合(通常時)には、大入賞口側開閉部材134が閉止状態となり遊技球の入球が不可能となっているが、特賞状態が発生された場合には、大入賞口側開閉部材134が所定パターンで開放状態となり、遊技球の入球が可能となる。
また、右側一般入賞口140の内部には、右側一般入賞口スイッチ(図示せず)が配設されている。なお、右側一般入賞口スイッチに関する説明は、後述する。
また、第二普通図柄抽選ゲート142には、第二始動ゲートスイッチ(図示せず)が配設されている。なお、第二始動ゲートスイッチに関する説明は、後述する。
遊技状態表示装置144は、LED等によって構成された、遊技機1の遊技状態を表示する装置であり、中央一般入賞口108の右側において、普通電動役物120の下方に配置されている。
特別図柄表示装置146は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成された、特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な装置であり、遊技状態表示装置144の右側に配置されている。
ここで、特別図柄表示装置146において停止表示された特別図柄が特定の図柄となって発生する遊技状態を「特賞状態」という。特賞状態とは、大入賞口を開放状態にする等、遊技者に対して所定の遊技価値を付与する有利な遊技状態をいう。
また、普通図柄表示装置148は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行う機能を有しており、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果を表示する。
可動役物152は、演出図柄表示装置104の上方に配置されている。
また、可動役物152には、モータ(図示せず)及びランプ(図示せず)が配設されている。そして、可動役物152は、作動状態となった際、モータにより所定パターンで揺動するとともに、ランプにより所定パターンで発光する。
複数の釘Nは、遊技盤面102上において、第一普通図柄抽選ゲート106、中央一般入賞口108、左側一般入賞口110、始動入賞口、大入賞口、右側一般入賞口、第二普通図柄抽選ゲート142等に向かって遊技球が誘導されるように配置されている。
次に、図1及び図2を参照しつつ、図3を用いて、第一普通図柄抽選ゲート106及び第一始動ゲートスイッチで形成されている通過チャッカー160の詳細な構成を説明する。
図3は、通過チャッカー160の構成を示す図であり、図3(a)は、通過チャッカー160の正面図、図3(b)は、図3(a)のB線矢視図、図3(c)は、図3(a)のC線矢視図、図3(d)は、通過チャッカー160を右上方から見た斜視図である。なお、図3(b)及び図3(c)中には、説明のために、遊技盤100を図示している。
図3中に示すように、通過チャッカー160は、第一始動ゲートスイッチ200と、センサ保持ケース162と、ゲート部164を備えている。
ゲート部164は、ベース部168と、左側横板部170と、右側横板部172と、前飾り部174を備えている。
ベース部168は、ベース本体部168aと、センサ取り付け用開口部168bと、左側横板支持ピン168cと、右側横板支持ピン168dと、左側横板支持部168eと、右側横板支持部168fと、ベース取付けピン168gと、センサ保持爪168hを備えている。
ベース本体部168aは、板状に形成されており、遊技盤面102上に配置されている。
左側横板支持ピン168cは、ベース本体部168aの一方の面(表側の面)において、センサ取り付け用開口部168bの左下方から突出している。
左側横板支持部168eは、ベース本体部168aの表側の面において、左側横板支持ピン168cの左下方から突出しており、略台形に形成されている。
右側横板支持部168fは、ベース本体部168aの表側の面において、右側横板支持ピン168dの右下方から突出しており、略台形に形成されている。
センサ保持爪168hは、ベース本体部168aの裏側の面から突出しており、第一始動ゲートスイッチ200のうち、ベース本体部168aの裏側に配置された部分を保持している。
左側横板部170は、板状に形成されており、左側横板支持ピン168cを介してベース本体部168aに取り付けられている。これにより、左側横板部170は、ベース本体部168aの表側の面上において、センサ取り付け用開口部168bの左側に配置されている。
左上側インナーリブIRLHは、左側横板部170の一方の面のうち、センサ取り付け用開口部168bよりも上方の位置から、ゲート孔166の中心を通過する鉛直線Lへ向けて突出しており、前方(遊技盤100の前方)から見て、センサ取り付け用開口部168bの上方に配置されている。
なお、左上側インナーリブIRLHの突出量を2[mm]と設定した理由としては、遊技球の直径が11[mm]である場合、左上側インナーリブIRLHの突出量を2[mm]を超える値に設定すると、左側横板部170と右側横板部172との間で遊技球が停止する(球詰まりが発生する)可能性が増加するおそれがあるとともに、通過チャッカー160に進入した遊技球が左上側インナーリブIRLHに対して加える衝撃力が増加するおそれがあるためである。
これにより、左上側インナーリブIRLHと左下側インナーリブIRLLとの間には、センサ取り付け用開口部168b内に挿通された第一始動ゲートスイッチ200と、この第一始動ゲートスイッチ200のうちゲート孔166が形成されている部分を保持しているセンサ保持ケース162を配置する左側センサ配置凹部176Lが形成されている。
右側横板部172は、左側横板部170と同様、板状に形成されており、右側横板支持ピン168dを介してベース本体部168aに取り付けられている。これにより、右側横板部172は、ベース本体部168aの表側の面上において、センサ取り付け用開口部168bの右側に配置されている。
また、右側横板部172の一方の面(図(a)では、左側の面)には、右上側インナーリブIRRHと、右下側インナーリブIRRLと、右側センサ配置凹部176Rが設けられている。
以上により、本実施形態では、左上側インナーリブIRLHの突出量を2[mm]と設定するとともに、右上側インナーリブIRRHの突出量を1[mm]と設定することにより、通過チャッカー160へ遊技球が進入する方向から見た球通過路の最小幅Wminを、11[mm]未満とした場合について説明する。
すなわち、右下側インナーリブIRRLは、右側横板部172の一方の面の、遊技球の通過経路と対向する部分のうち、第一始動ゲートスイッチ200よりも遊技球の通過経路の下流側に設けられ、且つゲート孔166の径方向と直交する方向から見て左上側インナーリブIRLHへ向けて突出している。
以上により、本実施形態では、遊技球が上下方向に通過可能な球通過路のうち、第一始動ゲートスイッチ200よりも上方の部分を通過チャッカー160へ遊技球が進入する方向から見た最小幅Wminを、遊技球の直径未満としている。
なお、本実施形態では、一例として、右下側インナーリブIRRLの突出量を、2[mm]と設定した場合について説明する。
したがって、本実施形態では、各インナーリブ(左上側インナーリブIRLH、左下側インナーリブIRLL、右上側インナーリブIRRH及び右下側インナーリブIRRL)を、通過チャッカー160に進入する遊技球の横方向の位置と、通過チャッカー160から排出される遊技球の横方向の位置が等しくなるように形成している。
また、右側センサ配置凹部176Rは、左側センサ配置凹部176Lと同様、センサ取り付け用開口部168b内に挿通された第一始動ゲートスイッチ200と、この第一始動ゲートスイッチ200のうちゲート孔166が形成されている部分を保持しているセンサ保持ケース162を配置可能に形成されており、その深さ(図3(a)中では横方向の長さ)は、2[mm]に設定されている。
すなわち、ゲート孔166は、左側横板部170と右側横板部172により、横方向から挟まれているとともに、ベース部168と前飾り部174により、前後方向(遊技盤100の厚さ方向)から挟まれている。
したがって、本実施形態の遊技機1で遊技を行う遊技者には、通過チャッカー160を通過する遊技球の移動経路が、通過チャッカー160の上方から下方へ向かう直線軌道として視認されることとなる。このため、遊技者に対し、遊戯における違和感を低減させることが可能となる。
次に、図1から図3を参照しつつ、図4を用いて、遊技機1の内部構成を説明する。
図4は、遊技機1の内部構成を示すブロック図である。
図4中に示すように、遊技機1は、第一始動ゲートスイッチ200、第二始動ゲートスイッチ202、始動入賞口スイッチ204、中央一般入賞口スイッチ206、左側一般入賞口スイッチ208、右側一般入賞口スイッチ210、大入賞口スイッチ212を備えている。
第二始動ゲートスイッチ202は、第二普通図柄抽選ゲート142への遊技球の通過を検出すると、この検出を含む情報信号を、主制御装置220に出力する。
始動入賞口スイッチ204は、始動入賞口への遊技球の入球を検出すると、この検出を含む情報信号を、主制御装置220に送信する。
左側一般入賞口スイッチ208は、左側一般入賞口110への遊技球の入球を検出すると、この検出を含む情報信号を、主制御装置220に出力する。
右側一般入賞口スイッチ210は、右側一般入賞口140への遊技球の入球を検出すると、この検出を含む情報信号を、主制御装置220に出力する。
また、遊技機1は、図4中に示すように、制御部として、主制御装置220と、演出制御装置240と、表示制御装置250と、ランプ制御装置252と、効果音制御装置254と、役物制御装置256を備えている。
主制御装置220は、主制御側入力ポート222と、主制御側出力ポート224と、主制御側CPU226を備えている。
主制御側入力ポート222は、第一始動ゲートスイッチ200、第二始動ゲートスイッチ202、始動入賞口スイッチ204、大入賞口スイッチ212、中央一般入賞口スイッチ206、左側一般入賞口スイッチ208、右側一般入賞口スイッチ210からそれぞれ出力された情報信号を、主制御側CPU226に出力する。
主制御側ROM228には、主制御装置220で実行される遊技機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。
主制御側RAM230は、主制御装置220に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を、一時的に記憶する。
また、主制御装置220は、第一始動ゲートスイッチ200、第二始動ゲートスイッチ202、始動入賞口スイッチ204から入力された情報信号に応じて、各種の乱数値を取得する抽選処理を実行する。そして、主制御装置220は、取得した各種乱数値に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。
なお、本実施形態では、一例として、主制御装置220の構成を、第二始動ゲートスイッチ202から入力された情報信号に応じて実行する普通図柄抽選の当選確率が、第一始動ゲートスイッチ200から入力された情報信号に応じて実行する普通図柄抽選の当選確率よりも低い値とする場合を説明する。
また、主制御装置220は、中央一般入賞口スイッチ206、左側一般入賞口スイッチ208、右側一般入賞口スイッチ210、大入賞口スイッチ212から入力された情報信号に応じて、賞球を払い出すための処理を実行する。
ここで、上記の賞球としては、中央一般入賞口108、左側一般入賞口110、右側一般入賞口140、大入賞口にそれぞれ入球した遊技球数に応じた数が払い出される。
また、主制御装置220は、特別図柄表示装置146、普通図柄表示装置148、遊技状態表示装置144、賞球払出制御装置258、始動入賞口ソレノイド260、大入賞口ソレノイド262等を、直接制御(ポート出力制御)する。
演出制御側CPUは、演出制御側ROM242と、演出制御側RAM244を備えており、演出制御側ROM242に記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御装置250、ランプ制御装置252、効果音制御装置254及び役物制御装置256を、それぞれ制御する。
演出制御側RAM244には、主制御装置220から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が、一時的に記憶される。
また、演出制御装置240は、主制御装置220から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出を決定する。そして、演出制御装置240は、決定した演出に応じた演出制御コマンドを生成し、この生成した演出制御コマンドを出力することによって、表示制御装置250、ランプ制御装置252、効果音制御装置254及び役物制御装置256を、それぞれ制御する。
表示制御装置250が備えるROMには、演出表示を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。
表示制御装置250が備えるRAMには、表示制御装置250が備えるCPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶されている。すなわち、表示制御装置250が備えるRAMは、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
ランプ制御装置252は、ランプ266の点灯、点滅、消灯等を制御する装置であり、演出制御装置240から受信した演出制御コマンドに応じて、この受信した演出制御コマンドが指示するランプ演出に対応する制御データを、表示制御装置250が備えるROMから読み出す。これにより、ランプ制御装置252は、表示制御装置250が備えるROMから読み出した制御データに基づいて、ランプ266の点灯、点滅、消灯等を行う。
次に、図1から図4を参照しつつ、図5を用いて、特別図柄抽選に当選すると発生する特賞状態について説明する。
図5は、規定されている特賞状態の種別を示す図である。
本実施形態の遊技機1では、図5中に示すように、特賞状態の種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」及び「小当たり」の4つが規定されている。
主制御装置220は、「通常大当たり」に当選した場合に、特別図柄表示装置146において、特別図柄を「通常当たり図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、演出図柄表示装置104において「通常当たり図柄」を停止表示させる場合、例えば、第一の表示領域R1、第二の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「2,2,2」等の偶数の同一の数字が揃う組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
ここで、低確率状態とは、特別図柄抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態をいう。
ここで、本実施形態では、上述したように、通常状態において、第一始動ゲートスイッチ200から入力された情報信号に応じて実行する普通図柄抽選の当選確率を1/20とし、第二始動ゲートスイッチ202から入力された情報信号に応じて実行する普通図柄抽選の当選確率を1/300としている。このため、本実施形態では、一例として、上記の時短状態となると、第二始動ゲートスイッチ202から入力された情報信号に応じて実行する普通図柄抽選の当選確率を、1/300から1/30(10倍)に変化させる。
このとき、演出制御装置240は、演出図柄表示装置104において演出図柄を「確変1図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、演出図柄表示装置104において「確変1図柄」を停止表示させる場合、例えば、第一の表示領域R1、第二の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,1,1」等、奇数の同一の数字が揃う組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
ここで、確率変動状態とは、特別図柄抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態をいう。
このとき、演出制御装置240は、演出図柄表示装置104において演出図柄を「確変2図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、演出図柄表示装置104において「確変2図柄」を停止表示させる場合、例えば、第一の表示領域R1、第二の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,3,5」等、規則性のある不揃いの組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
このとき、演出制御装置240は、演出図柄表示装置104において演出図柄を「小当たり図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、演出図柄表示装置104において「小当たり図柄」を停止表示させる場合、例えば、第一の表示領域R1、第二の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,3,5」等、規則性のある不揃いの組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
ここで、各回のラウンドにおける大入賞口の開放動作は、所定の時間(例えば、30[s])が経過するか、所定数(例えば、10個等)の遊技球が入球するまで継続する。また、当たり時における大入賞口の開放動作は、特別遊技状態の種別に応じて設定されたラウンド回数だけ繰り返し行われる。
このとき、演出制御装置240は、演出図柄表示装置104において演出図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように表示制御を行う。
ここで、演出図柄表示装置104において「はずれ図柄」を停止表示させる場合、例えば、第一の表示領域R1、第二の表示領域R2、第三の表示領域R3において、「1,1,2」等、規則性のない不揃いの組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
なお、特賞状態の種別は、上記した種別に限られるものではなく、他の種別を備える構成としてもよい。また、上記した特賞状態の種別を全て備える必要はなく、遊技機の特性に応じて、各特賞状態の種別を個々に組み合わせて構成してもよい。
次に、図1から図5を参照しつつ、図6を用いて、主制御装置220から演出制御装置240に出力される制御コマンドについて説明する。
図6は、主制御装置220から演出制御装置240に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図6中に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。
具体的には、主制御装置220は、ストローブ信号の1つ目の立ち上がりを契機として、モードデータを送信し、次いで、ストローブ信号の2つ目の立ち上がりを契機として、イベントデータを出力する。
また、主制御装置220から演出制御装置240に出力される制御コマンドとしては、図6中の「機能」欄に示すように、状態指定コマンド、変動時間指定コマンド、図柄停止指定コマンド、特別遊技状態開始指定コマンド、特別遊技状態終了指定コマンド、デモ画面表示指定コマンド等がある。
変動時間指定コマンドは、演出図柄の変動表示の時間(変動時間)を指定するコマンドである。本実施形態では、変動時間として、n種類(n=68)の変動時間(例えば、2[s]、30[s]、120[s]等)が設定されている場合を説明する。したがって、本実施形態では、変動時間指定コマンドは、n種類の変動時間のうち、いずれかの変動時間を指定するコマンドとなる。
図柄停止指定コマンドは、演出図柄の停止表示を指定するためのコマンドである。また、図柄停止指定コマンドは、演出図柄の停止表示時に出力される。ここで、演出図柄の停止表示時は、特別図柄の停止表示時と略一致している。
特別遊技状態終了指定コマンドは、特別遊技状態の終了を指定するためのコマンドである。また、特別遊技状態終了指定コマンドは、特別遊技状態の終了時に出力される。
デモ画面表示指定コマンドは、デモ画面の表示を指定するためのコマンドである。また、デモ画面表示指定コマンドは、演出図柄の変動表示が行われていない状態が所定時間(例えば、30[s])継続した状態の検出時に出力される。
次に、図1から図6を参照しつつ、図7を用いて、主制御装置220で実行される遊技制御処理を説明する。
主制御側CPU226は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクル(例えば、2[ms])を実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、主制御側ROM228の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させて、図7のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図7は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する処理である、当たり決定乱数更新処理を実行する。
ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを発生させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、「当たり決定乱数」と記載する場合がある)、当たり種別決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
ステップS104では、主制御側入力ポート222を介して、各スイッチ(第一始動ゲートスイッチ200、第二始動ゲートスイッチ202、始動入賞口スイッチ204、中央一般入賞口スイッチ206、左側一般入賞口スイッチ208、右側一般入賞口スイッチ210、大入賞口スイッチ212)が出力した情報信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、始動情報を更新する始動情報更新処理を実行し、ステップS108に移行する。
始動情報更新処理では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第一始動ゲートスイッチ200、第二始動ゲートスイッチ202が出力した情報信号を入力したか否かを判定する。そして、第一始動ゲートスイッチ200、第二始動ゲートスイッチ202が出力した情報信号を入力したと判定した場合には、主制御側RAM230の始動情報記憶領域における始動情報の記憶更新処理を実行する。
始動情報の記憶更新処理では、主制御側RAM230の始動情報記憶領域における始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定する。そして、始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合には、当たり決定乱数値、当たり種別決定乱数値、変動時間決定乱数値等を、対応する乱数カウンタから取得(抽選)し、取得した各乱数値(始動情報)を、主制御側RAM230の始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する。
ステップS108では、当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。当たり判定処理については、後述する。
ステップS110では、大入賞口を所定パターンで開放させる当たり処理を実行し、ステップS112に移行する。
また、当たり処理では、特別遊技状態(通常大当たり、確変1大当たり、確変2大当たり、小当たり)の開始を指定する特別遊技状態開始指定コマンドを、主制御側RAM230の所定領域に格納する。これにより、後述するステップS116のポート出力処理では、特別遊技状態開始指定コマンドが、主制御側出力ポート224を介して演出制御装置240に出力される。
ステップS116では、主制御側出力ポート224を介して、主制御側RAM230に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して、元の処理に復帰する。
ポート出力処理では、演出制御装置240に対して、制御コマンドが出力される。この際、演出制御装置240に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、その後、モードデータ及びイベントデータからなる制御コマンドを出力する。
また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置146、普通図柄表示装置148、遊技状態表示装置144、賞球払出制御装置258、始動入賞口ソレノイド260、大入賞口ソレノイド262等にも、制御信号が出力される。
次に、ステップS108の当たり判定処理を説明する。
図8は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理では、ステップS108において実行されると、図8中に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中か否かを判定し、演出図柄が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS202に移行する。一方、演出図柄が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS214に移行する。
ステップS204では、主制御側RAM230の始動情報記憶領域から当たり決定乱数値を読み出し、ステップS206に移行する。
さらに、「はずれ」であることが決定された場合には、「はずれ」に対応する状態指定コマンドを主制御側RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、状態指定コマンドが、主制御側出力ポート224を介して演出制御装置240に出力される。
ここで、主制御側ROM228には、当たり種別決定乱数値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、始動情報の当たり種別決定乱数値を読み出し、この読み出した当たり種別決定乱数値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して、当たりの種別を決定する。
ステップS210では、演出図柄の変動時間を決定する当たり時変動時間決定処理を実行し、一連の処理を終了して、元の処理に復帰する。
ここで、主制御側ROM228には、当たり種別、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された、複数の当たり時用変動時間決定テーブルが格納されている。各当たり時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数値と変動時間番号との対応が登録されている。
また、当たり時変動時間決定処理では、変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置146において特別図柄の変動表示を開始するとともに、設定したタイマによる変動時間の計測を開始する。
ここで、主制御側ROM228には、現在の始動情報記憶数と、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された、複数のはずれ時用変動時間決定テーブルが格納されている。各はずれ時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数値と変動時間番号との対応が登録されている。
また、はずれ時変動時間決定処理では、変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置146において特別図柄の変動表示を開始するとともに、設定したタイマによる変動時間の計測を開始する。
ステップS214では、変動時間タイマに基づいて、変動時間が経過したか否かを判定する。
ステップS216では、図柄停止指定コマンドを主制御側RAM230の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して、元の処理に復帰する。
これにより、ステップS116のポート出力処理では、図柄停止指定コマンドが、主制御側出力ポート224を介して演出制御装置240に出力される。
以下、図1から図8を参照しつつ、図9を用いて、上記の構成を備えた遊技機1の動作・作用を説明する。
遊技機1で遊技を行う遊技者は、発射ハンドル10を操作して、遊技盤面102上に、遊技球を発射する。
ここで、本実施形態では、通常状態において、第一始動ゲートスイッチ200から入力された情報信号に応じて実行する普通図柄抽選の当選確率を1/20とし、第二始動ゲートスイッチ202から入力された情報信号に応じて実行する普通図柄抽選の当選確率を1/300としている。
第一普通図柄抽選ゲート106を通過するように遊技盤面102上に発射された遊技球は、演出図柄表示装置104の左側を流下して、第一普通図柄抽選ゲート106へ向けて遊技盤面102上を移動する。
このため、通過チャッカー160へ進入する遊技球Bは、通過チャッカー160へ進入する方向に関わらず、ゲート孔166を通過する前に左上側インナーリブIRLHと接触するため、ゲート孔166を通過する遊技球Bの速度は、通過チャッカー160へ進入する時点の速度よりも減速されることとなる。
すなわち、通過チャッカー166へ進入する遊技球Bは、第一始動ゲートスイッチ200が検出する前に球通過路の最小幅Wminの部分と接触するため、第一始動ゲートスイッチ200が検出する遊技球Bの速度は、通過チャッカー160へ進入する時点の速度よりも減速している。
また、本実施形態の遊技機1では、左上側インナーリブIRLH、左下側インナーリブIRLL、右上側インナーリブIRRH及び右下側インナーリブIRRLを、通過チャッカー160に進入する遊技球の横方向の位置と、通過チャッカー160から排出される遊技球Bの横方向の位置が等しくなるように形成している。
第一始動ゲートスイッチ200が出力した情報信号の入力を受けた主制御装置220は、1/20の当選確率で普通図柄抽選を実行する。
始動入賞口が開放状態となると、遊技者は、遊技球が始動入賞口へ入球するように、遊技盤100内において、演出図柄表示装置104よりも右側へ遊技球を発射する(いわゆる「右打ち」)。
そして、特別図柄抽選に当選すると、大入賞口ソレノイド262へ制御信号が出力され、閉止状態であった左右一対の大入賞口側開閉部材134が大入賞口ソレノイド262により駆動されて開放状態となり、大入賞口が閉止状態から開放状態となる。
以下、本実施形態の効果を列挙する。
(1)本実施形態の遊技機1では、遊技球Bが上下方向に通過可能な球通過路のうち、第一始動ゲートスイッチ200よりも上方の部分を、通過チャッカー160へ遊技球が進入する方向から見た最小幅Wminが、遊技球の直径未満としている。
このため、通過チャッカー160へ進入する遊技球Bを、第一始動ゲートスイッチ200が検出する前に球通過路の最小幅Wminの部分と接触させることが可能となるため、第一始動ゲートスイッチ200が検出する遊技球Bの速度を、通過チャッカー160へ進入する時点の速度よりも減速させることが可能となる。
これにより、第一始動ゲートスイッチ200による遊技球Bの通過の検出に対し、安定性を向上させることが可能となるため、遊技機1の動作の安定性を向上させることが可能となる。
これにより、第一始動ゲートスイッチ200が高い安定性で遊技球Bの通過を検出可能な時間を長期化することが可能となり、遊技機1の動作を、長期間に亘って安定させることが可能となる。
このため、通過チャッカー160へ進入する遊技球を、第一始動ゲートスイッチ200が検出する前に左上側インナーリブIRLHと接触させることが可能となり、第一始動ゲートスイッチ200が検出する遊技球Bの速度を、通過チャッカー160へ進入する時点の速度よりも減速させることが可能となる。
これに加え、第一始動ゲートスイッチ200が高い安定性で遊技球Bの通過を検出可能な時間を長期化することが可能となり、遊技機1の動作を、長期間に亘って安定させることが可能となる。
このため、遊技盤100が配設されている前枠4と前扉6との距離を増加させる等の調整を必要とせずに、各インナーリブの形状を、球通過路のうち第一始動ゲートスイッチ200よりも上方の部分を通過チャッカー160へ遊技球Bが進入する方向から見た最小幅Wminが、遊技球Bの直径未満となる形状とすることが可能となる。
これにより、コストの増加及び製造効率の低下を抑制することが可能であるとともに、ゲート孔166を通過する遊技球Bの速度を、通過チャッカー160へ進入する時点の速度よりも減速することが可能な遊技機1を製造することが可能となる。
このため、通過チャッカー160へ進入する時点から、減速してゲート孔166を通過して第一始動ゲートスイッチ200により通過を検出され、通過チャッカー160から排出された時点まで遊技球Bを視認する遊技者に対して、遊技球Bの移動経路を、直線軌道として視認させることが可能となる。
その結果、通過チャッカー160へ進入する遊技球Bのうち、大部分の遊技球Bが左上側インナーリブIRLHに与える衝撃力を低減させることが可能となり、左上側インナーリブIRLHを含む左側横板部170の損傷を抑制することが可能となる。
以下、本実施形態の変形例を列挙する。
(1)本実施形態では、右上側インナーリブIRRHを、右側横板部172の一方の面のうち左上側インナーリブIRLHと対向する部分よりも上方の位置に設け、右下側インナーリブIRRLを、右側横板部172の一方の面のうち左下側インナーリブIRLLと対向する部分よりも下方の位置に設けたが、各インナーリブの構成は、これに限定するものではない。すなわち、例えば、図10中に示すように、左上側インナーリブIRLHを、左側横板部170の一方の面のうち右上側インナーリブIRRHと対向する部分よりも上方の位置に設け、左下側インナーリブIRLLを、左側横板部170の一方の面のうち右下側インナーリブIRRLと対向する部分よりも下方の位置に設けてもよい。なお、図10は、本実施形態の変形例を示す図である。
(4)本実施形態では、第一普通図柄抽選ゲート106及び第二普通図柄抽選ゲート142のうち、第一普通図柄抽選ゲート106のみに、通過センサよりも遊技球Bの通過経路の上流側に設けられ、且つゲート孔166の中心を通過する鉛直線Lへ向けて突出するインナーリブを備えた構成としたが、これに限定するものではなく、第一普通図柄抽選ゲート106に加え、第二普通図柄抽選ゲート142に対しても、上記のインナーリブを設けた構成としてもよい。
100 遊技盤
102 遊技盤面
106 第一普通図柄抽選ゲート
142 第二普通図柄抽選ゲート
160 通過チャッカー
162 センサ保持ケース
164 ゲート部
166 ゲート孔
168 ベース部
168a ベース本体部
168b センサ取り付け用開口部
168c 左側横板支持ピン
168d 右側横板支持ピン
168e 左側横板支持部
168f 右側横板支持部
168g ベース取付けピン
168h センサ保持爪
170 左側横板部
172 右側横板部
174 前飾り部
176L 左側センサ配置凹部
176R 右側センサ配置凹部
200 第一始動ゲートスイッチ
N 釘
IRLH 左上側インナーリブ
IRLL 左下側インナーリブ
IRRH 右上側インナーリブ
IRRL 右下側インナーリブ
L 鉛直線
Wmin 通過チャッカー160へ遊技球が進入する方向から見た、遊技球が上下方向に通過可能な球通過路の最小幅
P 通過チャッカー160を通過する遊技球の通過経路
B 遊技球
IRB 本体部側インナーリブ
IRF 前飾り側インナーリブ
Claims (1)
- 遊技球が上下方向に通過可能な球通過路と、前記遊技球の前記球通過路の通過を検出する通過センサと、を備え、遊技盤の遊技領域に設けられた通過チャッカーを有し、前記通過センサによる前記遊技球の通過の検出を契機として抽選を行う遊技機であって、
前記球通過路のうち前記通過センサよりも上方の部分に設けられ、且つ前記球通過路の中心へ向けて突出する上側インナーリブと、
前記球通過路のうち前記通過センサよりも下方の部分に設けられ、且つ前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見て前記上側インナーリブへ向けて突出する下側インナーリブと、を備え、
前記上側インナーリブは、前記球通過路のうち前記通過センサよりも上方の部分を前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見た最小幅が遊技球の直径未満となるように、前記球通過路の中心へ向け、且つ遊技盤が有する遊技盤面に沿って横方向へ突出しており、
前記下側インナーリブは、前記上側インナーリブと前記下側インナーリブとの間の前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見た最短距離が前記遊技球の直径未満となるように、前記通過チャッカーへ前記遊技球が進入する方向から見て前記上側インナーリブへ向けて突出していることを特徴とする遊技機。
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