JP6237566B2 - 電池監視制御装置及び断線検知方法 - Google Patents

電池監視制御装置及び断線検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、電池の状態を監視する複数の監視部に電流を供給し、一つの制御部から双方向に電流を送出する環状電力線を有する電池監視制御装置及び該環状電力線の断線検知方法に関する。
電動フォークリフト、ハイブリッド車又は電気自動車等には、複数の充電可能な単電池を直列に接続した組電池を有する電池モジュールを複数備え、高電圧の電力を供給する電池パックが実装される。このような電池パックは、内部の各電池の状態を監視し、各電池の状態を適正に保つよう制御する電池監視制御装置を備えている。
電池監視制御装置の従来の構成例を図9に示す。電池監視制御装置100は、電池パック内の各電池26の電圧、電流、温度等の状態を検出し、検出した状態情報から電池26の残容量等の演算や異常状態の判定を行い、各電池の充放電の制御や異常に対する対処等の種々の処理を行う。
上述の種々の処理を行うために、電池監視制御装置100は、電池モジュール20a,20b,20c,20d毎に備えられる例えば電池監視ECU(Electronic Control Unit)等の複数の監視部21a,21b,21c,21dと、該監視部21a,21b,21c,21dとCAN通信等の通信線で接続される例えば電池制御ECU等の一つの制御部10とを備える。
図9等では4個の監視部21a,21b,21c,21dを有する電池監視制御装置100を示しているが、監視部21a,21b,21c,21dの搭載数は、4個に限られるものではなく、電池パック内の組電池の構成(直列数や並列数)に応じて増減する。
各監視部21a,21b,21c,21dは、個別に区別する必要がない場合に単に監視部21と記し、また、各電池モジュール20a,20b,20c,20dも個別に区別する必要がない場合に単に電池モジュール20と記す。
制御部10は、電源部11から供給される直流電圧をDC/DCコンバータ12により所定の直流電圧に変換し、低損失レギュレータ(LDO:Low Drop Out)13により安定化した直流電流を、環状電力線30に送出する。
なお、電源部11は、各電池モジュール20の電池26から直流電力を取込んで制御部10に供給する構成としてもよいし、また、電池26以外の別の電力源から取出した直流電力を制御部10に供給する構成としてもよい。
制御部10は、環状電力線30に対して、第1のコネクタ14fを介して第1の方向(例えば反時計回り方向)31fに電流を送出し、また、第2のコネクタ14sを介して、第1の方向31fと反対方向の第2の方向(例えば時計回り方向)31sに電流を送出する。
各監視部21は、環状電力線30の第1の方向31fからの電流が入力される第1のコネクタ22fと、環状電力線30の第2の方向31sからの電流が入力される第2のコネクタ22sとを備える。従って、各監視部21には、第1及び第2のコネクタ22f,22sを介して環状電力線30から第1及び第2の方向31f,31sの電流が流入する。
各監視部21は、環状電力線30から第1及び第2のコネクタ22f,22sを介して流入する電流を、低損失レギュレータ(LDO)23により安定化させ、負荷部24に送出する。負荷部24は、マイクロコンピュータやロジック回路等を含み、各電池26の種々の状態を監視し、各電池26の充放電の制御や異常に対する対処等を行う監視処理部を備える。
また、各監視部21は、各電池モジュール20の各電池26の電圧、電流、温度等を監視する監視回路25を備え、監視回路25で監視される電池26の監視結果は、負荷部24の監視処理部に通知される。監視回路25は、電池モジュール20の電池26から動作電流が供給される。
環状電力線30を用いて各監視部21へ電流を供給することにより、環状電力線30の一箇所に断線が発生しても、各監視部21には、第1又は第2の方向31f,31sのいずれか一方から電流が供給されるので、各監視部21は停止することなく動作を継続することができる。
本発明に関連する先行技術として、環状電力線に複数の電源制御装置を接続し、各電源制御装置で、両側の環状電力線から流入する電流を検知し、該電流の検知情報を各電源制御装置間で相互に通知して環状電力線の短絡又は断線等の異常を検知する車内電源ネットワークが特許文献1によりが知られている。
特開2006−34068号公報
環状電力線30により電流が供給される各監視部21の負荷部24は、環状電力線30の一箇所に断線が発生しても、第1又は第2の方向31f,31sのいずれか一方から継続的に電流が供給されるため、各監視部21は停止することなく動作を継続するが、環状電力線30に断線が発生したことを電池監視制御装置で検知することができない。
上記課題に鑑み、本発明は、電池の状態を監視する複数の監視部に電流を供給し、一つの制御部から双方向に電流を送出する環状電力線の断線を簡易な構成で検知することができる電池監視制御装置及び断線検知方法を提供することを目的とする。
本発明に係る一つの形態としての電池監視制御装置は、電池の状態を監視する複数の監視部に電流を供給し、一つの制御部から双方向に電流を送出する環状電力線を有する電池監視制御装置であって、前記環状電力線の第1の方向への送出電流又は該第1の方向と反対方向の第2の方向への送出電流のいずれか一方の電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段で検出された検出電流値を取得し、前記検出電流値と、予め記憶された所定の電流値との差分値を算出し、前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線の有無を判定する断線判定手段と、を備えたものである。
また、前記環状電力線の第1の方向への送出電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第1の方向と反対方向の第2の方向への送出電流の電流値を検出する第2の電流検出手段と、前記第1及び第2の電流検出手段でそれぞれ検出された第1及び第2の検出電流値を取得し、前記第1の検出電流値と前記第2の検出電流値との差分値を算出し、前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線の有無を判定する断線判定手段と、を備えたものである。
本発明によれば、環状電力線に送出される電流の値を所定の電流値と比較することにより、環状電力線の断線を簡易な構成で検知することができる。また、環状電力線に送出される双方向の電流の値同士を比較することにより、負荷変動により電流が変動する場合でも、環状電力線の断線を簡易な構成で検知することができる。
電池監視制御装置の第1の実施形態の構成例を示す図である。 断線発生箇所の第1の例を示す図である。 断線発生箇所の第2の例を示す図である。 断線発生箇所の第3の例を示す図である。 第1の実施形態の断線検知の動作例のフローを示す図である。 電池監視制御装置の第2の実施形態の構成例を示す図である。 第2の実施形態の断線検知の動作例のフローを示す図である。 、電流検出回路の構成例を示す図である。 電池監視制御装置の従来の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、電池監視制御装置の第1の実施形態の構成例を示す。図1に示す構成例の各構成要素に関して、図9で説明した構成要素と同一のものには同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
第1の実施形態では、制御部10に一つの電流検出回路15を備える。電流検出回路15は、環状電力線30に送出する第1の方向31f又は該第1の方向と反対方向の第2の方向31sのいずれか一方の環状電力線30の電流値を検出するように設けられる。
図1では、電流検出回路15を第1の方向31fの環状電力線30の電流値を検出するように設けているが、電流検出回路15を第2の方向31sの環状電力線30の電流値を検出するように設けてもよい。
制御部10の断線判定部16は、電流検出回路15で検出された環状電力線30の電流値を検出電流値として取得し、該検出電流値と、断線が生じていないときの正常電流値である予め記憶された所定の電流値との差分値を算出し、その差分値と所定の閾値との大小比較を基に、断線の有無及び断線箇所を判定する。断線判定部16は、マイクロコンピュータやロジック回路を用いて構成することができる。
断線が生じていないとき、環状電力線30から各監視部21の負荷部24へ、第1の方向31fと第2の方向31sとからほぼ均等に電流が供給される。すなわち、第1の方向31fと第2の方向31sとには、それぞれ、各監視部21の負荷部24で消費される電流の総和電流値の半分の電流値の電流が流れる。このときの電流値が正常電流値である。
ここで、一例として、監視部21が4個備えられ、各監視部21の負荷部24で均等にI(アンペア)の電流が消費される例について説明する。この場合、断線が生じていないとき、第1の方向31fと第2の方向31sとには、各監視部21の負荷部24で消費される電流I(アンペア)の総和である4×I(アンペア)の半分の電流である2×I(アンペア)の電流が正常電流値としてそれぞれ送出される。
従って、電流検出回路15から取得される検出電流値が、正常電流値である2×I(アンペア)にほぼ等しく、検出電流値と正常電流値との差分値が所定の閾値以下であるとき、断線判定部16は、断線が発生していないと判定する。なお、所定の閾値は、検出電流値及び正常電流値のバラツキによる差分値の誤差を許容するための許容誤差閾値である。
次に断線が発生した場合について説明する。図2に示すように断線箇所X1で断線が発生したとする。すると、第1の方向31fからは、監視部21aの負荷部24にのみI(アンペア)の電流が流れ、第2の方向31sからは、監視部21b,21c,21dに3×I(アンペア)の電流が流れる。
従って、断線判定部16は、電流検出回路15から取得される検出電流値I(アンペア)が、正常電流値である2×I(アンペア)と異なり、その差分値I(アンペア)が所定の許容誤差閾値を越えることとなり、断線が発生していると判定する。
また、電流検出回路15から取得される検出電流値の大きさI(アンペア)と断線箇所判定用の複数の閾値との大小比較により、第1の方向31fの一つ目の監視部21aとその次の監視部21bとの間で、断線が発生していると判定する。
或いは、検出電流値I(アンペア)から正常電流値2×I(アンペア)を差し引いた差分値(−I(アンペア))と断線箇所判定用の複数の閾値との大小比較により断線箇所を判定するようにしてもよい。
また、図3に示すように断線箇所X2で断線が発生したとする。すると、第1の方向31fからは、監視部21a,21b,21cの負荷部24に3×I(アンペア)の電流が流れ、第2の方向31sからは、監視部21dにI(アンペア)の電流が流れる。
従って、断線判定部16は、電流検出回路15から取得される検出電流値3×I(アンペア)が、正常電流値である2×I(アンペア)と異なり、その差分値I(アンペア)が所定の許容誤差閾値を越えることとなり、断線が発生していると判定する。
また、電流検出回路15から取得される検出電流値の大きさ3×I(アンペア)と断線箇所判定用の複数の閾値との大小比較により、第1の方向31fの三つ目の監視部21cとその次の監視部21dの間で、断線が発生していると判定する。
或いは、検出電流値3×I(アンペア)から正常電流値2×I(アンペア)を差し引いた差分値(I(アンペア))と断線箇所判定用の複数の閾値との大小比較により断線箇所を判定するようにしてもよい。
また、図4に示すように断線箇所X3で断線が発生したとする。すると、第1の方向31fからは、監視部21a,21bの負荷部24に2×I(アンペア)の電流が流れ、第2の方向31sからは、監視部21c,21dに2×I(アンペア)の電流が流れる。
このように、第1の方向31fと第2の方向31sとから、それぞれ同数の監視部21の負荷部24に電流が供給される、環状電力線30の中央の位置X3で断線が発生すると、電流検出回路15から取得される検出電流値2×I(アンペア)と正常電流値2×I(アンペア)とが同一の電流値となるため、断線か正常かを区別することができない。
そこで、この断線を検出するために、制御部10内に、電流検出回路15を設けた第1の方向31fの環状電力線30と反対方向の第2の方向31sの環状電力線30に電流を送出する給電路にスイッチ17を設ける。
そして、スイッチ17を一時的にオフにし、第2の方向31sの環状電力線30への電流送出を遮断する。すると、断線が発生していない場合には、第1の方向31fから、監視部21a,21b,21c,21dの負荷部24の全てに電流が供給され、電流検出回路15から取得される検出電流値は4×I(アンペア)となる。
これに対して、断線が発生している場合には、第1の方向31fから、監視部21a,21bの負荷部24にしか電流が供給されないため、電流検出回路15から取得される検出電流値は2×I(アンペア)となる。
従って、断線判定部16は、スイッチ17を一時的にオフにしたときに、電流検出回路15から取得される検出電流値と正常電流値との差分値を算出し、該差分値が所定の閾値より小さいときは断線が発生していると判定し、また、断線の発生箇所は、環状電力線30の中央の位置である、監視部21bとその次の監視部21cの間であると判定する。
或いは、断線判定部16は、スイッチ17を一時的にオフにしたときに、電流検出回路15から取得される検出電流値が、予め記憶された全監視部21の負荷部24で消費される電流の総和に等しいかどうかを判定し、等しい場合には断線は無いと判定し、異なる場合には断線有りと判定するようにしてもよい。
或いは、断線判定部16は、スイッチ17を一時的にオフにしたときに、電流検出回路15から取得される検出電流値が、スイッチ17をオンしたときの検出電流値と等しい場合には断線有りと判定し、また、断線の発生箇所は、環状電力線30の中央の位置である、監視部21bとその次の監視部21cの間であると判定するようにしてもよい。
予め所定の電流値として記憶しておく正常電流値は、全監視部21の起動時の初期値の電流値、又は全監視部21が低消費電力モードで動作しているときの電流値など、定常状態の動作時の電流値を、制御部10内の記憶部に記憶しておく。そして、断線判定部16は、該正常電流値の記憶時と同一の動作時に電流検出回路15から取得される検出電流値を正常電流値と比較して、断線の有無及び断線箇所の判定を行う。
図5に第1の実施形態の断線検知の動作例のフローを示す。制御部10の断線判定部16は、電流検出回路15により、環状電力線30の一方の方向の環状電力線(例えば第1の方向31fへ電流を供給する環状電力線)への電流の検出電流値を取得する(S51)。
次に、断線判定部16は、検出電流値と予め記憶された正常電流値との差分値を算出する(S52)。該差分値を所定の閾値と比較し、該差分値が所定の閾値より大きい場合(S53でNoの場合)、環状電力線30に断線があると判定し、また、該差分値又は検出電流値から断線箇所を判定する(S58)。
検出電流値と正常電流値との差分値が所定の閾値より小さい場合(S53でYesの場合)、環状電力線30の中央位置での断線の有無を判定するために、環状電力線30の他方の方向の環状電力線30(例えば第2の方向31sへ電流を供給する環状電力線30)への電流送出を、スイッチ17をオフにすることにより遮断する(S54)。
そして、他方の方向の環状電力線30への電流遮断時の検出電流値と正常電流値との差分値を算出する(S55)。該差分値を所定の閾値と比較し、該差分値が所定の閾値より小さい場合(S56でYesの場合)、環状電力線30の中央の位置に断線があると判定する(S58)。また、該差分値が所定の閾値より大きい場合(S56でNoの場合)、断線がないと判定する(S57)。
なお、ステップS55及びステップS56において、検出電流値と予め記憶された全監視部21の負荷部24で消費される総電流値とを比較して、それらが一致する場合には、断線無しと判定し、不一致の場合には、断線有りと判定してもよい。
監視部21が奇数個設けられている場合には、デイジーチェーン接続の環状電力線30の中央位置で断線することは無いので、ステップS54、ステップS55及びステップS56の動作を省くことができる。
次に第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態の構成例を示す。第2の実施形態では、制御部10に第1及び第2の電流検出回路18f,18sを備える。第1の電流検出回路18fは、環状電力線30に送出する第1の方向31fの電流の値を検出し、第2の電流検出回路18sは、第1の方向31fと反対方向の第2の方向31sに送出する電流の値を検出する。
制御部10の断線判定部16は、第1の電流検出回路18fから取得される第1の検出電流値と、第2の電流検出回路18sから取得される第2の検出電流値との差分値を算出し、その差分値を基に、断線の発生の有無及び断線箇所を判定する。
断線が発生していない場合には、第1の検出電流値と第2の検出電流値は、ほぼ等しい値となるので、その差分値はほぼゼロになるのに対して、断線が発生すると、断線箇所に応じて第1の検出電流値と第2の検出電流値とに偏りが生じ、異なる電流値となる。
例えば、図2に示した箇所X1で断線が発生したとすると、第1の検出電流値から第2の検出電流値を差し引いた差分値は、I−3×I=−2×I(アンペア)となり、この差分値と所定の複数の閾値との大小比較により、断線判定部16は、第1の方向31fの一つ目の監視部21aとその次の監視部21bとの間で、断線が発生していると判定する。
また、図3に示した箇所X2で断線が発生したとすると、第1の検出電流値から第2の検出電流値を差し引いた差分値は、3×I−I=2×I(アンペア)となり、この差分値と所定の複数の閾値との大小比較により、断線判定部16は、第1の方向31fの三つ目の監視部21cとその次の監視部21dの間で、断線が発生していると判定する。
また、図4に示すように環状電力線30の中央位置X3で断線が発生したとすると、第1の検出電流値から第2の検出電流値を差し引いた差分値は、2×I−2×I=0(アンペア)となり、断線が発生していない場合と同一となり、この断線を検出することができない。
この断線を検出するには、図4に示したように、第1の方向31f又は第2の方向31sのいずれか一方の方向の環状電力線30への電流送出を遮断するスイッチ17を設け、一時的にスイッチ17をオフにして第1又は第2の検出電流値が、2×I(アンペア)となるか4×I(アンペア)となるか否かを判定することにより、断線の有無を判定する。
2×I(アンペア)の場合、断線有りと判定し、4×I(アンペア)の場合、断線無しと判定する。第2の実施形態では、各監視部21の負荷部24で消費される電流が変動する場合でも、任意のタイミングで断線検出を行うことができる。
図7に第2の実施形態の断線検知の動作例のフローを示す。制御部10の断線判定部16は、第1及び第2の電流検出回路18f,18sにより、環状電力線30の双方の方向(第1及び第2の方向31f,31s)の環状電力線30への送出電流の第1及び第2の検出電流値を取得する(S71)。
次に、断線判定部16は、第1の検出電流値と第2の検出電流値の差分値を算出する(S72)。該差分値を所定の閾値と比較し、該差分値が所定の閾値より大きい場合(S73でNoの場合)、環状電力線30に断線があると判定し、また、該差分値から断線箇所を判定する(S78)。
第1の検出電流値と第2の検出電流値との差分値が所定の閾値より小さい場合(S73でYesの場合)、環状電力線30の中央位置での断線の有無を判定するために、環状電力線30の一方の方向の環状電力線30への電流送出を遮断する(S74)。
そして、一例として、一方の方向の環状電力線30への電流遮断時の検出電流値と、ステップS71で取得した元の検出電流値との差分値を算出する(S75)。該差分値を所定の閾値と比較し、該差分値が所定の閾値より小さい場合(S76でYesの場合)、環状電力線30の中央の位置に断線があると判定する(S78)。また、該差分値が所定の閾値より大きい場合(S76でNoの場合)、断線が無いと判定する(S77)。
監視部21が奇数個設けられている場合には、デイジーチェーン接続の環状電力線30の中央位置で断線することは無いので、ステップS74、ステップS75及びステップS76の動作を省くことができる。
なお、第1の方向31fと第2の方向31sとでは、環状電力線30のハーネスの長さや、制御部10コネクタ14f,14s又は監視部21のコネクタ22f,22sの接触抵抗等のバラツキにより、電流値に若干の偏差が生じる。従って、この偏差を、上述の差分値又は該差分値と比較する所定の閾値に含めておくことにより、より精度良く断線の判定及び断線箇所の判定を行うことができる。
そのため、断線が発生していない状態で、第1の検出電流値と第2の検出電流値との偏差を予め検出して記憶部に記憶しておき、断線判定部16は、第1の検出電流値と第2の検出電流値との差分値から、該偏差を差し引いた補正値を用いて、断線の有無及び断線の発生箇所を判定する。或いは、該差分値と比較する所定の閾値を該偏差の分だけずらした値に設定するようにしてもよい。
図8は、電流検出回路15(又は18)の構成例を示す。電流検出回路15(又は18)は、環状電力線30の第1又方向31f又は第2方向31sの環状電力線への給電路に、抵抗値の小さいシャント抵抗Rsを挿入し、該シャント抵抗Rsの両端の電圧Viを、入力抵抗R1を介して演算増幅器Aに入力する。
演算増幅器Aには、入力抵抗R1及び帰還抵抗R2が接続され、演算増幅器Aは、入力電圧Viを増幅し、出力電圧Vo(=−Vi×R2/R1)を出力する。演算増幅器Aの出力電圧Voは、断線判定部16のマイクロコンピュータのアナログポートに入力され、断線判定部16では該出力電圧Voをデジタル信号に変換し、環状電力線30の第1又方向31f又は第2方向31sの検出電流値として取得する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
100 電池監視制御装置
10 制御部
11 電源部
12 DC/DCコンバータ
13 低損失レギュレータ(LDO)
14f 第1のコネクタ
14s 第2のコネクタ
15 電流検出回路
16 断線判定部
17 スイッチ
18f 第1の電流検出回路
18s 第2の電流検出回路
20a〜20d 電池モジュール
21a〜21d 監視部
22f 第1のコネクタ
22s 第2のコネクタ
23 低損失レギュレータ(LDO)
24 負荷部
25 監視回路
26 電池

Claims (8)

  1. 電池の状態を監視する複数の監視部に電流を供給し、一つの制御部から双方向に電流を送出する環状電力線を有する電池監視制御装置であって、
    前記環状電力線の第1の方向への送出電流又は該第1の方向と反対方向の第2の方向への送出電流のいずれか一方の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段で検出された検出電流値を取得し、前記検出電流値と、予め記憶された所定の電流値との差分値を算出し、前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線の有無を判定する断線判定手段と、
    を備えた電池監視制御装置。
  2. 前記断線判定手段は、前記検出電流値の大きさ又は前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線箇所を判定することを特徴とする請求項1に記載の電池監視制御装置。
  3. 前記電流検出手段により検出される前記一方の方向への送出電流と反対方向への送出電流を遮断するスイッチを備え、
    前記断線判定手段は、前記スイッチがオンの状態のときの前記検出電流値と、前記スイッチをオフにしたときの前記検出電流値との比較の結果を基に、又は、前記スイッチをオフにしたときの前記検出電流値と所定の電流値との比較の結果を基に、前記環状電力線の断線の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池監視制御装置。
  4. 電池の状態を監視する複数の監視部に電流を供給し、一つの制御部から双方向に電流を送出する環状電力線を有する電池監視制御装置であって、
    前記環状電力線の第1の方向への送出電流を検出する第1の電流検出手段と、
    前記第1の方向と反対方向の第2の方向への送出電流の電流値を検出する第2の電流検出手段と、
    前記第1及び第2の電流検出手段でそれぞれ検出された第1及び第2の検出電流値を取得し、前記第1の検出電流値と前記第2の検出電流値との差分値を算出し、前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線の有無を判定する断線判定手段と、
    を備えた電池監視制御装置。
  5. 前記断線判定手段は、前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線箇所を判定することを特徴とする請求項4に記載の電池監視制御装置。
  6. 前記断線判定手段は、予め記憶された、前記環状電力線に断線が発生していないときの前記第1の検出電流値と前記第2の検出電流値との偏差により、前記差分値を補正し、補正後の前記差分値と前記所定の閾値との大小比較を行う、又は、前記偏差の分だけずらした前記所定の閾値と前記差分値との大小比較を行う
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の電池監視制御装置。
  7. 電池の状態を監視する複数の監視部に電流を供給し、一つの制御部から双方向に電流を送出する環状電力線の断線検知方法であって、
    前記環状電力線の第1の方向への送出電流又は該第1の方向と反対方向の第2の方向への送出電流のいずれか一方の電流値を検出する電流検出ステップと、
    前記電流検出ステップで検出された検出電流値を取得し、前記検出電流値と、予め記憶された所定の電流値との差分値を算出し、前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線の有無を判定する断線判定ステップと、
    を含む断線検知方法。
  8. 電池の状態を監視する複数の監視部に電流を供給し、一つの制御部から双方向に電流を送出する環状電力線の断線検知方法であって、
    前記環状電力線の第1の方向への送出電流を検出する第1の電流検出ステップと、
    前記第1の方向と反対方向の第2の方向への送出電流の電流値を検出する第2の電流検出ステップと、
    前記第1及び第2の電流検出ステップでそれぞれ検出された第1及び第2の検出電流値を取得し、前記第1の検出電流値と前記第2の検出電流値との差分値を算出し、前記差分値と所定の閾値との大小比較の結果を基に、前記環状電力線の断線の有無を判定する断線判定ステップと、
    を含むことを特徴とする断線検知方法。
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