JP6237517B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。
従来、DC−DCコンバータ等の電源装置には、直流電力を昇圧又は降圧するためのトランスと、トランスの出力を整流する整流回路と、整流回路の出力電力を平滑化する平滑回路とが配線されている。そして、整流回路はダイオード等の半導体素子によって構成され、平滑回路はチョークコイルとコンデンサとによって構成されている。かかる電源装置の例として、ベースプレートに搭載された整流回路を構成する半導体素子に、チョークコイルを積層配置したものが開示されている。この構成では、上述の如く積層配置することにより、ベースプレートに搭載される部品が二次元的に広がることを防止して、小型化を図っている。
特開2012−213309号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、交流電力が通電するトランスが半導体モジュールの上に配置されているため、交流電力が通電する部分が比較的外側に近い位置に位置している。そのため、当該交流電力が通電する部分に発生するノイズが外部に漏洩しやすいという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、小型化しつつ、ノイズの漏洩を抑制できる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一次コイル及び二次コイルを備えたトランスと、
該トランスの一次コイル側に接続された一次側回路部を構成する一次側電子部品と、
上記トランスの二次コイル側に接続された二次側回路部を構成する二次側電子部品と、
上記二次側回路部に接続された平滑回路の一部を構成するチョークコイルと、
上記トランス、上記一次側電子部品、上記二次側電子部品及び上記チョークコイルが搭載されるベースプレートと、
を備え、
上記トランスは、上記ベースプレートの搭載面に搭載されており、
記チョークコイルは、上記ベースプレートに設けられた固定台を介して上記ベースプレートの搭載面の法線方向に上記トランスに積層配置されて、上記トランスと上記チョークコイルとの間に隙間が形成されているとともに、
上記一次側電子部品及び上記二次側電子部品は、上記ベースプレートに立設されており、
上記トランスは、上記ベースプレート、上記一次側電子部品、上記二次側電子部品及び上記チョークコイルによって、少なくとも四方から囲まれて形成される包囲空間内に位置していることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置においては、トランスは、ベースプレートに搭載されている。そして、ベースプレート、一次側電子部品、二次側電子部品及びチョークコイルのいずれかがトランスに積層されているとともに、他のものはベースプレートに立設している。これにより、上記電力変換装置は、ベースプレートの搭載面の面方向に二次元的に広がることが防止されて、ベースプレートの搭載面の法線方向における投影面積が小さくなり、小型化される。さらに、トランスは、ベースプレート、一次側電子部品、二次側電子部品及びチョークコイルによって、少なくとも四方から囲まれて形成される包囲空間内に位置している。すなわち、トランスはベースプレートの法線方向に挟まれるとともに、さらにベースプレートの法線方向に直交する方向のうち、少なくとも互いに対向する二方又は互いに直交する二方から囲まれることとなる。その結果、交流電力が通電するトランスから発生するノイズが外部に漏洩することが防止され、装置全体として、ノイズの漏洩が抑制される。
以上のごとく、本発明によれば、小型化しつつ、ノイズの漏洩を抑制できる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の断面模式図。 実施例1における、電力変換装置の制御基板を取り外した状態の上面模式図。 実施例1における、電力変換装置の断面模式図。 実施例2における、電力変換装置の断面模式図。 実施例3における、電力変換装置の断面模式図。 実施例4における、電力変換装置の制御基板を取り外した状態の上面模式図。
本発明の電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド自動車に使用することができる。
(実施例1)
本例の実施例に係る電力変換装置につき、図1〜図3を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、トランス10、一次側電子部品20、二次側電子部品30、チョークコイル40及びベースプレート50を備える。
トランス10は、一次コイル11及び二次コイル12を備える。
一次側電子部品20は、トランス10の一次コイル11側に接続されて一次側回路部2を構成している。
二次側電子部品30は、トランス10の二次コイル12側に接続されて二次側回路部3を構成している。
チョークコイル40は、二次側回路部3に接続された平滑回路の一部を構成している。
ベースプレート50には、トランス10、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40が搭載されている。
一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40のうちのいずれか(本例では、チョークコイル40)は、ベースプレート50の搭載面51aの法線方向Zにトランス10に積層配置されている。
さらに、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40のうちのトランス10に積層配置されていないもの(本例では、一次側電子部品20及び二次側電子部品30)は、ベースプレート50に立設されている。
そして、トランス10は、ベースプレート50、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40によって、少なくとも四方から囲まれて形成される包囲空間R内に位置している。
以下、本例の電力変換装置1について、詳述する。
本例において、電力変換装置1は、DC−DCコンバータであり、例えば電気自動車やハイブリッド自動車に搭載され、直流電源の高圧の直流電力を低圧の直流電圧に降圧し、補機用バッテリに供給するために用いられる。
ベースプレート50は、矩形の平板状の底板部51と、底板部51の外周部に沿って立設された4つの第1側壁52、第2側壁53、第3側壁54、第4側壁55とを有する。底板部51の反対側は開口しており、図示しない蓋部が着脱可能に取付けられる。図1、図3に示すように、底板部51に垂直な方向を高さ方向Zとする。また、図1、図2に示すように、第1側壁52と第2側壁53とは互いに対向しており、両者が対向する方向であって、底板部51に平行な方向を幅方向Xとする。また、第3側壁54と第4側壁55とは互いに対向しており、両者が対向する方向であって、底板部51に平行な方向を奥行き方向Yとする。
トランス10において、一次コイル11及び二次コイル12はコア13に巻回されるように配置されている。図1に示すように、トランス10は、ベースプレート50における底板部51の内側底面である搭載面51aに平行に配置されている。トランス10における一方の主面10a(搭載面51aと反対側の面)側にはチョークコイル40が配設されている。なお、本明細書において、「主面」とは、その表面のうち、最も広い面積を有する面をいうものとする。
チョークコイル40は、入力フィルタ回路部を構成する平滑回路の一部を形成している。チョークコイル40は、コイル41がコア42に巻回されてなる。チョークコイル40は、図1に示すように、固定台43に固定されている。図3に示すように、固定台43は、ベースプレート50の搭載面51aに平行な矩形の板状をなす天板部43aと、天板部43aにおいて対向する一対の辺から、天板部43aに垂直に形成された一対の脚部43bとを有する。すなわち、固定台43は、図3に示すように、断面コ字状を成している。
天板部43aは、トランス10の一方の主面10aよりも大きく、一対の脚部43bの高さ方向Zにおける長さ(すなわち、固定台43の高さ)は、トランス10の高さ方向Zの長さ(すなわち、トランス10の厚さ)よりも若干大きくなっている。これにより、図3に示すように、トランス10の一方の主面10aと天板部43aとの間に若干の隙間が形成されている。そして、チョークコイル40は、チョークコイル40の一方の主面40a(ベースプレート50に対向する面)が天板部43aに当接するように、天板部43aのトランス10側と反対側の面に搭載されている。これにより、トランス10とチョークコイル40とが固定台43を介して積層配置されている。
トランス10の一次コイル11には、一次側回路部2を構成する一次側電子部品20が接続されている。本例では、一次側電子部品20は、複数のスイッチング素子を内蔵した半導体モジュールからなり、一次側回路部2はスイッチング回路を構成している。スイッチング素子としては、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)又はMOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)を用いることができる。なお、一次側電子部品20は必ずしも半導体モジュールである必要はなく、例えば、ディスクリートの半導体部品であってもよい。
図1に示すように、一次側電子部品20は、ベースプレート50の搭載面51aに立設されており、ベースプレート50の一方の第1側壁52とは、反対側の第2側壁53に沿って設けられている。これにより、一次側電子部品20の一方の主面20aがトランス10に対向することとなる。なお、本明細書において、「主面」とは、最も広い面積を有する面をいうものとする。一次側電子部品20は、第1接続部材71を介してトランス10の一次コイル11に接続されている。
トランス10の二次コイル12には、二次側回路部3を構成する二次側電子部品30が接続されている。二次側電子部品30は、複数のダイオードを内蔵したダイオードモジュールからなり、二次側回路部3は整流回路を構成している。二次側電子部品30は、複数のMOSFETを内蔵した半導体モジュールであってもよい。さらに、二次側電子部品30は、ディスクリートの半導体部品であってもよい。
図1に示すように、二次側電子部品30は、ベースプレート50の搭載面51aに立設されており、ベースプレート50の第1側壁52と反対側の第2側壁53に沿って設けられている。これにより、二次側電子部品30の一方の主面30aがトランス10に対向することとなる。すなわち、一次側電子部品20と二次側電子部品30とはそれぞれの主面20a、30aが互いに対向している。二次側電子部品30は、第2接続部材72としてのバスバを介してトランス10の二次コイル12に接続されている。
図1〜図3に示すように、ベースプレート50、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40によって、四方から囲まれた空間(包囲空間)Rが形成されている。そして、トランス10は、当該包囲空間R内に位置している。すなわち、トランス10は、ベースプレート50とチョークコイル40とによって高さ方向Zから挟まれているとともに、一次側電子部品20と二次側電子部品30とによって幅方向Xの両方から挟まれている。なお、電力変換装置1は、制御回路が形成された制御基板80を備える。制御基板80は、積層配置されたトランス10及びチョークコイル40を覆うように、ベースプレート50と反対側に設けられている。
本例の電力変換装置1において、一次側回路部2を構成する一次側電子部品20はスイッチング回路を構成しており、直流電力を交流電力に変換している。そして、当
該一次側回路部2で変換された交流電力は、第1接続部材71を介してトランス10の一次コイル11に伝達される。そして、当該交流電力は、トランス10において降圧される。降圧された交流電力は二次コイル12から、第2接続部材72を介して二次側電子部品30に伝達される。二次側回路部3を構成する二次側電子部品30は整流回路を構成しており、当該降圧された交流電力を直流電力に変換する。その後、当該直流電力は、第3接続部材73を介して平滑回路を構成するチョークコイル40に伝達される。チョークコイル40では、当該直流電力から高周波成分を除去して当該直流電力を平滑化する。
従って、上記包囲空間R内に位置するトランス10、第1接続部材71及び第2接続部材72には、交流電力が通電しており、直流電力が通電する領域は包囲空間Rの外側に位置していることとなる。すなわち、当該交流電力が通電する領域は直流電力が通電する領域に囲まれている。
本例の電力変換装置1においては、トランス10はベースプレート50に搭載されている。そして、ベースプレート50、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40のいずれかがトランス10に積層配置されているとともに、他のものはベースプレート50に立設している。これにより、電力変換装置1は、ベースプレート50の搭載面51aの面方向に二次元的に広がることが防止されて、ベースプレート50の搭載面51aの法線方向Zにおける投影面積が小さくなり、小型化される。さらに、トランス10は、ベースプレート50、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40によって、少なくとも四方から囲まれて形成される包囲空間R内に位置している。すなわち、トランス10はベースプレート50の法線方向Zに挟まれるとともに、さらにベースプレート50の法線方向Zに直交する方向のうち、少なくとも互いに対向する二方(本例では、幅方向Xにおける両方向)から囲まれることとなる。その結果、交流電力が通電するトランス10から発生するノイズが外部に漏洩することが防止され、装置全体として、ノイズの漏洩が抑制される。
本例では、トランス10と一次側電子部品20とを接続する第1接続部材71、及びトランス10と二次側電子部品30とを接続する第2接続部材72のうちの少なくとも一部(本例では両接続部材の全部)が包囲空間R内に位置している。これにより、トランス10で発生するノイズに加えて、第1接続部材71及び第2接続部材72を通電する交流電力に起因するノイズの漏洩も低減される。
また、本例では、チョークコイル40がトランス10に積層配置されているとともに、第1接続部材71及び第2接続部材72の全部が包囲空間R内に位置している。これにより、交流電力の通電に起因するノイズの漏洩を一層防止することができる。
本例では、固定台43を介して、トランス10にチョークコイル40が積層されており、トランス10とチョークコイル40との間に若干の隙間が形成されている。これにより、トランス10とチョークコイル40との間の放熱を促すことができ、両者の間に熱がこもることを防止することができる。
本例では、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40のうち、チョークコイル40をトランス10に積層配置するとともに、一次側電子部品20と二次側電子部品30とによって、トランス10を幅方向Xから挟むこととした。これに限らず、チョークコイル40に替えて、一次側電子部品20及び二次側電子部品30の一方をトランス10に積層配置するとともに、一次側電子部品20及び二次側電子部品30の他方とチョークコイル40とによってトランス10を幅方向Xから挟むこととしてもよい。なお、制御基板80を設ける位置は積層配置されたトランス10及びチョークコイル40を覆う位置に限らず、適宜変更することができる。
また、本例では、包囲空間Rは、ベースプレート50、一次側電子部品20、二次側電子部品30及びチョークコイル40によって四方から囲まれる空間とした。これに替えて、一次側電子部品20又は二次側電子部品30をフレキシブル基板を備える電子部品とするとともに、当該フレキシブル基板を備える電子部品を湾曲させてトランス10の幅方向Xの一方と奥行き方向Yの一方の二方向に位置するように配設することができる。そして、この場合には、包囲空間Rを五方又は六方から囲まれる空間とすることができる。かかる場合には、ノイズの漏洩抑制効果を一層向上させることができる。
また、本例では、第1接続部材71及び第2接続部材72の全部が包囲空間R内に位置していることとしたが、両者のいずれか一方の一部又は全部が包囲空間R内に位置していてもよい。この場合には、両者の全部が包囲空間R内に位置する場合に比べて、ノイズの漏洩を防止する効果は若干低下するが、かかる場合であってもノイズの漏洩抑制効果を奏する。
以上のごとく、本例によれば、小型化しつつ、ノイズの漏洩を抑制できる電力変換装置1を提供することができる。
(実施例2)
本例の電力変換装置1は、実施例1における固定台43(図1)が設けられておらず、図4に示すように、チョークコイル40の主面40aはトランス10の主面10aに当接した状態で積層配置されている。その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
本例の電力変換装置1においても、固定台43が設けられていることによる作用効果を除いて、実施例1の場合と同等の作用効果を奏する。
(実施例3)
本例の電力変換装置1は、図5に示すように、実施例1におけるトランス10、チョークコイル40及び固定台43(図1参照)に替えて、トランス10とチョークコイル40とを一体的に備えるチョークコイル一体型トランス400を備える。その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
チョークコイル一体型トランス400は、第1コア410、第2コア420及び第3コア430を備える。第1コア410は、E型コアであって、高さ方向Zに突出する内側磁脚412と一対の外側磁脚413とを有する。第2コア420は、2つのE型コアの背面(磁脚が突出している側の面と反対側の面)同士を接合した形状であって、高さ方向Zの一方に突出する内側磁脚421a及び一対の外側磁脚422aと、高さ方向Zの他方に突出する内側磁脚421b及び一対の外側磁脚422bとを有する。第3コア430はI型コアである。
そして、第1コア410は、背面(磁脚が突出している側の面と反対側の面)410aが搭載面51aに当接するよう配置されている。第2コア420は、高さ方向Zにおいて第1コア410に積層されて、それぞれの内側磁脚411、421aの高さ方向の端面同士が対向するとともに、それぞれの外側磁脚412、422aの高さ方向の端面同士が対向するように配置されている。第3コア430は、第2コア420の内側磁脚411b、421bの高さ方向の端面に当接するように配置されている。
内側磁脚411、421aには一次コイル11及び二次コイル12が巻回されてトランス10が形成されている。また、内側磁脚421bには、コイル41が巻回されてチョークコイル40が形成されている。そして、トランス10とチョークコイル40とは、各コア410、420、430を共用している。すなわち、チョークコイル一体型トランス400において、ベースプレート50側にトランス10を構成する一次コイル11及び二次コイル12が配設され、一次コイル11及び二次コイル12におけるベースプレート50の搭載面51aと反対側にチョークコイル40を構成するコイル41が配設されている。
これにより、チョークコイル一体型トランス400において、トランス10における交流電力が通電される領域の法線方向Zに、チョークコイル40における直流電力が通電される領域が積層配置されていることとなる。
本例の電力変換装置1によれば、トランス10とチョークコイル40とが一体的に構成されているため、高さ方向Zに小さくしやすいことから、装置全体の小型化に寄与する。また、本例の電力変換装置1においても、固定台43が設けられていることによる作用効果を除いて、実施例1の場合と同等の作用効果を奏する。
(実施例4)
本例の電力変換装置1では、図6に示すように、一次側電子部品20は、その主面20aが幅方向Xの一方に対向するように配置されており、二次側電子部品30は、その主面30aが、奥行き方向Yの一方に対向するように配置されている。これにより、一次側電子部品20と二次側電子部品30は、それぞれの主面20a、30aが、トランス10とチョークコイル40との積層方向(すなわち、ベースプレート50の法線方向Z)から見て直交するように配設されている。なお、実施例1の電力変換装置1の場合と同等の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。本例においても、トランス10は、ベースプレート50の法線方向Zに挟まれるとともに、さらにベースプレート50の法線方向Zに直交する方向のうち、互いに直交する二方(幅方向Xの一方と奥行き方向Yの一方)から囲まれることとなる。その結果、交流電力が通電するトランス10から発生するノイズが外部に漏洩することが防止され、装置全体として、ノイズの漏洩が抑制される。
1 電力変換装置
10 トランス
20 一次側電子部品
30 二次側電子部品
40 チョークコイル
50 ベースプレート
71 第1接続部材
72 第2接続部材

Claims (3)

  1. 一次コイル(11)及び二次コイル(12)を備えたトランス(10)と、
    該トランス(10)の一次コイル(11)側に接続された一次側回路部(2)を構成する一次側電子部品(20)と、
    上記トランス(10)の二次コイル(12)側に接続された二次側回路部(3)を構成する二次側電子部品(30)と、
    上記二次側回路部(3)に接続された平滑回路の一部を構成するチョークコイル(40)と、
    上記トランス(10)、上記一次側電子部品(20)、上記二次側電子部品(30)及び上記チョークコイル(40)が搭載されるベースプレート(50)と、
    を備え、
    上記トランス(10)は、上記ベースプレート(50)の搭載面(51a)に搭載されており、
    記チョークコイル(40)は、上記ベースプレート(50)に設けられた固定台(43)を介して上記ベースプレート(50)の搭載面(51a)の法線方向に上記トランス(10)に積層配置されて、上記トランス(10)と上記チョークコイル(40)との間に隙間が形成されているとともに、
    上記一次側電子部品(20)及び上記二次側電子部品(30)は、上記ベースプレート(50)に立設されており、
    上記トランス(10)は、上記ベースプレート(50)、上記一次側電子部品(20)、上記二次側電子部品(30)及び上記チョークコイル(40)によって、少なくとも四方から囲まれて形成される包囲空間(R)内に位置していることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 上記トランス(10)と上記一次側電子部品(20)とを接続する第1接続部材(71)、及び上記トランス(10)と上記二次側電子部品(30)とを接続する第2接続部材(72)のうちの少なくとも一部が上記包囲空間(R)内に位置していることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 記第1接続部材(71)及び上記第2接続部材(72)の全部が上記包囲空間(R)内に位置していることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置(1)。
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