JP6237094B2 - 非水電解質二次電池用負極及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池 - Google Patents
非水電解質二次電池用負極及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6237094B2 JP6237094B2 JP2013213380A JP2013213380A JP6237094B2 JP 6237094 B2 JP6237094 B2 JP 6237094B2 JP 2013213380 A JP2013213380 A JP 2013213380A JP 2013213380 A JP2013213380 A JP 2013213380A JP 6237094 B2 JP6237094 B2 JP 6237094B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative electrode
- secondary battery
- electrolyte secondary
- component
- carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
[1].(A)SiO2中にSiが分散した粒子と、(B)o−トリジン骨格を有するモノマー成分を含むものから合成され、前記モノマー成分が全モノマー成分の25〜50モル%、引張弾性率が2,500MPa以上、引張伸度が25%以下のポリアミドイミド樹脂と、(C)炭素繊維及びカーボンブラックから選ばれる補助導電材と、(D)イオン性液体、グリコールエーテル、クラウンエーテル及びポリフッ化ビニリデンから選ばれる物質とを含有する非水電解質二次電池用負極。
[2].(A)粒子が、更にカーボンで被覆された被覆粒子である[1]記載の非水電解質二次電池用負極。
[3].(C)成分が、炭素繊維及びカーボンブラックである[1]又は[2]記載の非水電解質二次電池用負極。
[4].(C)成分の炭素繊維が、中空炭素繊維である[1]〜[3]のいずれかに記載の非水電解質二次電池用負極。
[5].(C)成分の炭素繊維が、外径6〜20nm、アスペクト比2〜30のペンシル状構造単位集合体である[4]記載の非水電解質二次電池用負極。
[6].(D)成分が、グリコールエーテル及びクラウンエーテルから選ばれる物質である[1]〜[5]のいずれかに記載の非水電解質二次電池用負極。
[7].更に、黒鉛を含有することを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の非水電解質二次電池用負極。
[8].[1]〜[7]のいずれかに記載の非水電解質二次電池用負極を含むリチウムイオン二次電池。
[9].(A)SiO2中にSiが分散した粒子と、(B)o−トリジン骨格を有するモノマー成分を含むものから合成され、前記モノマー成分が全モノマー成分の25〜50モル%、引張弾性率が2,500MPa以上、引張伸度が25%以下のポリアミドイミド樹脂と、(C)炭素繊維及びカーボンブラックから選ばれる補助導電材と、(D)イオン性液体、グリコールエーテル、クラウンエーテル及びポリフッ化ビニリデンから選ばれる物質とを含む原料に、溶剤を混練してスラリーとし、これをシート状の集電体に塗布して真空乾燥することを特徴とする、[1]記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
[10].(C)成分が、炭素繊維及びカーボンブラックである[9]記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
本発明の非水電解質二次電池用負極は、(A)SiO2中にSiが分散した粒子と、(B)o−トリジン骨格を有するモノマー成分を含むものから合成され、前記モノマー成分が全モノマー成分の25〜50モル%、引張弾性率が2,500MPa以上、引張伸度が25%以下のポリアミドイミド樹脂と、(C)炭素繊維及びカーボンブラックから選ばれる補助導電材と、(D)イオン性液体、グリコールエーテル、クラウンエーテル及びポリフッ化ビニリデンから選ばれる物質とを含有するものである。
この粒子は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な粒子である。Siの粒子がSiO2中に分散した状態、その粒径はレーザー回折散乱式粒度分布測定法等により確認することができ、Si粒子の粒径は0.1〜50μmが好ましく、1〜20μmがより好ましい。
本発明のポリアミドイミド樹脂は特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。乾燥皮膜の引張弾性率(以下、弾性率と記載する場合がある)が2,500MPa以上のものが好ましい。この範囲とすることで、非水電解質二次電池としての充放電サイクル特性がより向上する。引張弾性率は2,500〜7,000MPaが好ましい。さらに、充放電サイクル特性をより向上させる点から、引張伸度は25%以下が好ましく、3〜25%がより好ましい。
本発明において、ポリアミドイミド樹脂の弾性率は下記の方法により測定される。
ポリエステルフィルム上にポリアミドイミド樹脂の溶液を採りガラス棒で塗工する。これを120℃で15分間乾燥させた後、皮膜をはく離して240℃で2時間乾燥をさせ乾燥皮膜を得る。得られた皮膜を20mm/min.の速度で引っ張り、応力−ひずみ曲線を得て弾性率と引張伸度を算出する。また。同様の方法でポリイミド樹脂等を測定することができる。
本発明におけるポリアミドイミド樹脂は、
(I)多価カルボン酸無水物及び/又は多価カルボン酸から選ばれる酸成分と、
(II)多価イソシアネート及び/又は多価アミン類から選ばれる成分とを反応させて得ることができる。
(C)補助導電材は、炭素繊維及びカーボンブラックから選ばれ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。炭素繊維としては特に限定されず、気相成長炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維等が挙げられる。中でも、分散性及び導電性に優れるものが好ましく、負極中において、導電性を有するアスペクト比4〜50の炭素繊維が好ましい。特に、製造性の点から、調製中に容易に繊維が折れて短くなり、分散性に優れ、かつ折れて短くなっても導電性を有するものを用いて、負極を調製することが好ましい。より具体的には、外径6〜20nm、アスペクト比2〜30のペンシル状構造単位集合体を負極の製造に用いることで、導電性を有するアスペクト比4〜50の炭素繊維となって負極中に配合され、サイクル特性が向上する。上記ペンシル状構造単位集合体は互いに黒鉛基底面を介して連結した中空炭素繊維であり、該中空炭素繊維に加えられたずり応力に対し、隣接する構造単位集合体の黒鉛基底面間で滑りを生じ得る連結構造を、繊維中に少なくとも1個内包するものが挙げられる。このような中空炭素繊維としては、例えば、一酸化炭素から調製される気相成長炭素が挙げられ、触媒存在下で、一酸化炭素と水素から調製される気相成長炭素が挙げられる。このような炭素繊維としては、具体的に宇部興産株式会社のAMC361(登録商標)等が挙げられる。
電解液浸透性の確認は、以下の方法で行う。作製した電極を2cm2に打ち抜き、電解液溶媒成分である炭酸エチレンと、炭酸ジエチルの1対1体積分率で混合した溶液を、ドライルーム中で打ち抜いた電極に対しマイクロピペットで1cc滴下し、電極が電解液溶媒成分で均一化した時点を終点としてストップウォッチで測定する。滴下後終点までの時間が30秒以下のものを、本発明の「電解液浸透性を高める物質」とする。なお、上記確認方法では同一処方で作製した電極による結果の差は3%以内であり、測定に問題はない。なお、上記確認方法は実電池で電解液を入れてから実際に使用開始するまでの時間(0.5〜48時間)からみると極めて短い時間での判断である。この数値の根拠は、(1)表面が濡れた状態と内部まで浸透した状態を目視で判断することは極めて困難なこと、(2)滴下後終点までの時間が30秒以下の電池複数個と、滴下後終点までの時間が60秒以上の電池複数個を、電解液を入れてから実際に使用開始するまでの時間を短く(0.5時間)した場合には、滴下後終点までの時間が30秒以下の電池が平均的に予定容量に達したデータが確認されたが、滴下後終点までの時間が60秒以上電池では予定容量に達しない電池が複数個確認された。このことから、本発明では、滴下後終点までの時間が30秒以下のものを、「電解液浸透性を高める物質」と定義した。
(R1〜R4は、互いに同一もしくは異なる炭素数1〜18のアルキル基又はアルコキシアルキル基である。また、R1〜R4のうち2つが同じ官能基を共有する環状構造を有していてもよい。R1とR2が炭素数4の飽和炭化水素基で結ばれている場合を特に、ピロリジニウムカチオンと称し、R1とR2が炭素数5の飽和炭化水素基で結ばれている場合を特に、ピペリジニウムカチオンと称す。)
本発明の非水電解質二次電池用負極は、(A)SiO2中にSiが分散した粒子と、(B)弾性率が2,500MPa以上のポリアミドイミド樹脂と、(C)炭素繊維及びカーボンブラックを含む補助導電材と、(D)電解液浸透性を高める物質を含有するものである。(A)成分の含有量は、負極に対して70〜99.9質量%が好ましく、80〜99質量%がより好ましく、80〜95質量%がさらに好ましく、80〜88質量%が特に好ましい。(B)成分の含有量は、負極に対して0.1〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。なお、上記は固形分含有量である。(C)成分含有量は、負極に対して0.01〜10.00質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜2.0質量%である。(D)成分含有量は、負極に対して0.1〜5.0質量%が好ましく、0.2〜1.0質量%がより好ましい。
本発明の非水電解質二次電池用負極を用いて、リチウムイオン二次電池を製造することができる。この場合、得られたリチウムイオン二次電池は、上記負極を用いる点に特徴を有し、その他の正極、電解質、非水溶媒、セパレータ、集電体等の材料及び電池形状等は公知のものを使用することができ、特に限定されない。例えば、正極活物質としてはLiCoO2、LiNiO2、LiMn2O4、Li(Mn1/3Ni1/3Co1/3)O2、V2O5、MnO2、TiS2、MoS2等の遷移金属の酸化物及びカルコゲン化合物等が用いられる。電解質としては、例えば、六フッ化リン酸リチウム、過塩素酸リチウム等のリチウム塩を含む非水溶液が用いられ、非水溶媒としてはプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ビニレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネート等を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。また、それ以外の種々の非水系電解質や固体電解質も使用できる。
<導電性粒子の調製>
平均粒子径が5μm、BET比表面積が3.5m2/gの珪素酸化物SiOx(x=1.01)100gをバッチ式加熱炉内に仕込んだ。油回転式真空ポンプで炉内を減圧しつつ炉内を1,000℃に昇温し、1,000℃に達した後にCH4ガスを0.3NL/min流入し、5時間のカーボン被覆処理を行った。なお、この時の減圧度は800Paであった。処理後は降温し、97.5gのSiO2中にSiが分散した粒子をカーボン被覆した黒色粒子を得た。得られた黒色粒子は、平均粒子径5.2μm、BET比表面積が6.5m2/gで、黒色粒子に対するカーボン被覆量5.1質量%の導電性粒子であった。
2Lの4つ口フラスコ内に窒素ガスを流しながら、多価カルボン酸無水物としてトリメリット酸無水物192g(1.0モル)、多価イソシアネートとしてo−トリジンジイソシアネート132g(0.5モル)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート120g(0.48モル)、NMP1105gを仕込み100℃まで昇温した(o−トリジン骨格を有するモノマー成分は25モル%)。3時間後に温度を160℃まで昇温しそのまま6時間反応を行った後、NMP416gにて希釈を行い冷却した。90℃になったところでブロックイソシアネートとしてバイエル社製DesmodurCT−stable 12gを投入し3時間撹拌した。得られたポリアミドイミド樹脂溶液をJIS C2351の方法で試験を行い、不揮発分22.5質量%(200℃、2時間)、粘度は110dPa・s/30℃の値を得た。また、乾燥皮膜の弾性率は2,956MPa、引張伸度は20.4%であった。
上記導電性粒子88質量部に3μm人造黒鉛粉末1.0質量部と微細な炭素繊維として外径6〜20nm、アスペクト比2〜30のペンシル状構造単位集合体である宇部興産株式会社のAMC361(登録商標)を0.25質量部及びアセチレンブラック(AB)を0.75質量部及び上記ポリアミドイミド樹脂溶液10質量部とを混合し、更にNMP20質量部を加えてスラリーとし、このスラリーにイオン性液体のN−メチル−N−プロピルピペリジニウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(PP13−TFSI)をバインダー重量の0.2質量部を加えてスラリーとした。このスラリーを厚さ12μmの銅箔に塗工時のギャップを変えて数種類の厚さで塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を200℃で2時間真空乾燥した後、2cm2に打ち抜き、負極とした。この負極の電解液浸透性確認は、11秒であった。
日本化学工業社製LiCoO2(商品名 セルシードC−10)94質量部を用いて、電気化学工業社製アセチレンブラック3質量部と呉羽化学社製ポリフッ化ビニリデン(PVdF)(商品名 KF−ポリマー)3質量部とを混合し、更にNMP30質量部を加えてスラリーとし、このスラリーを厚さ15μmのアルミ箔に塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を150℃で10時間真空乾燥した後、2cm2に打ち抜き、正極とした。
ここで、得られた負極の充放電特性を評価するために、対極に金属リチウムを使用し、非水電解質として六フッ化リン酸リチウムをエチレンカーボネートとジエチルカーボネートの1/1(体積比)混合液に1モル/Lの濃度で溶解した非水電解質溶液を用い、セパレータに厚さ30μmのポリエチレン製微多孔質フィルムを用いた評価用リチウムイオン二次電池をアルゴングローブボックス中で調製した。
実施例1で得られた導電性粒子88質量部に3μm人造黒鉛粉末1.0質量部と微細な炭素繊維として宇部興産株式会社のAMC361(登録商標)を0.25質量部及びアセチレンブラックを0.75質量部及び実施例1のポリアミドイミド樹脂溶液10質量部とを混合し、更にNMP20質量部を加えてスラリーとし、このスラリーにエチレングリコールエーテルとしてジブチルグリコール溶液をバインダー重量の0.2質量部を加えてスラリーとした。このスラリーを厚さ12μmの銅箔に塗工時のギャップを変えて数種類の厚さで塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を200℃で2時間真空乾燥した後、2cm2に打ち抜き、負極とした。この負極の電解液浸透性確認は、13秒であった。得られた負極を実施例1と同様にして試験を行った。結果を表1に示す。
実施例1で得られた導電性粒子88質量部に3μm人造黒鉛粉末1.0質量部と微細な炭素繊維として宇部興産株式会社のAMC361(登録商標)を0.25質量部及びアセチレンブラックを0.75質量部及び実施例1のポリアミドイミド樹脂溶液10質量部とを混合し、更にNMP20質量部を加えてスラリーとし、このスラリーにクラウンエーテルとして12クラウン4エーテル粉末をバインダー重量の0.2質量部を加えてスラリーとした。このスラリーを厚さ12μmの銅箔に塗工時のギャップを変えて数種類の厚さで塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を200℃で2時間真空乾燥した後、2cm2に打ち抜き、負極とした。この負極の電解液浸透性確認は、15秒であった。得られた負極を実施例1と同様にして試験を行った。結果を表1に示す。
実施例1で得られた導電性粒子88質量部に3μm人造黒鉛粉末1.0質量部と微細な炭素繊維として宇部興産株式会社のAMC361(登録商標)を0.25質量部及びアセチレンブラックを0.75質量部及び実施例1のポリアミドイミド樹脂溶液10質量部とを混合し、更にNMP20質量部を加えてスラリーとし、このスラリーにPVdF樹脂をバインダー重量の0.5質量部を加えてスラリーとした。このスラリーを厚さ12μmの銅箔に塗工時のギャップを変えて数種類の厚さで塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を200℃で2時間真空乾燥した後、2cm2に打ち抜き、負極とした。この負極の電解液浸透性確認は、17秒であった。得られた負極を実施例1と同様にして試験を行った。結果を表1に示す。
実施例1で得られた導電性粒子88質量部に3μm人造黒鉛粉末1.0質量部と微細な炭素繊維として宇部興産株式会社のAMC361(登録商標)を0.25質量部及びアセチレンブラックを0.75質量部及び実施例1のポリアミドイミド樹脂溶液10質量部とを混合し、更にNMP20質量部を加えてスラリーとした。このスラリーを厚さ12μmの銅箔に塗工時のギャップを変えて数種類の厚さで塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を200℃で2時間真空乾燥した後、2cm2に打ち抜き、負極とした。この負極の電解液浸透性確認は、85秒であった。
実施例1で得られた導電性粒子90質量部に新日本理化社製リカコートEN−20(登録商標)のポリイミド樹脂溶液10質量部とを混合し、更にNMP20質量部を加えてスラリーとした。このスラリーを厚さ12μmの銅箔に塗工時のギャップを変えて数種類の厚さで塗布し、80℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を200℃で2時間真空乾燥した後、2cm2に打ち抜き、負極とした。この負極の電解液浸透性確認は、75秒であった。
ポリエステルフィルム上にポリアミドイミド樹脂・ポリイミド樹脂の溶液を採り、ガラス棒で塗工した。これを120℃で15分間乾燥させた後、皮膜をはく離して240℃で2時間乾燥をさせ、乾燥皮膜を得た。得られた皮膜を20mm/min.の速度で引っ張り、応力−ひずみ曲線を得て弾性率を算出した。
Claims (10)
- (A)SiO2中にSiが分散した粒子と、(B)o−トリジン骨格を有するモノマー成分を含むものから合成され、前記モノマー成分が全モノマー成分の25〜50モル%、引張弾性率が2,500MPa以上、引張伸度が25%以下のポリアミドイミド樹脂と、(C)炭素繊維及びカーボンブラックから選ばれる補助導電材と、(D)イオン性液体、グリコールエーテル、クラウンエーテル及びポリフッ化ビニリデンから選ばれる物質とを含有する非水電解質二次電池用負極。
- (A)粒子が、更にカーボンで被覆された被覆粒子である請求項1記載の非水電解質二次電池用負極。
- (C)成分が、炭素繊維及びカーボンブラックである請求項1又は2記載の非水電解質二次電池用負極。
- (C)成分の炭素繊維が、中空炭素繊維である請求項1〜3のいずれか1項記載の非水電解質二次電池用負極。
- (C)成分の炭素繊維が、外径6〜20nm、アスペクト比2〜30のペンシル状構造単位集合体である請求項4記載の非水電解質二次電池用負極。
- (D)成分が、グリコールエーテル及びクラウンエーテルから選ばれる物質である請求項1〜5のいずれか1項記載の非水電解質二次電池用負極。
- 更に、黒鉛を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の非水電解質二次電池用負極。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の非水電解質二次電池用負極を含むリチウムイオン二次電池。
- (A)SiO2中にSiが分散した粒子と、(B)o−トリジン骨格を有するモノマー成分を含むものから合成され、前記モノマー成分が全モノマー成分の25〜50モル%、引張弾性率が2,500MPa以上、引張伸度が25%以下のポリアミドイミド樹脂と、(C)炭素繊維及びカーボンブラックから選ばれる補助導電材と、(D)イオン性液体、グリコールエーテル、クラウンエーテル及びポリフッ化ビニリデンから選ばれる物質とを含む原料に、溶剤を混練してスラリーとし、これをシート状の集電体に塗布して真空乾燥することを特徴とする、請求項1記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
- (C)成分が、炭素繊維及びカーボンブラックである請求項9記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013213380A JP6237094B2 (ja) | 2012-12-18 | 2013-10-11 | 非水電解質二次電池用負極及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池 |
KR1020130138089A KR20140079281A (ko) | 2012-12-18 | 2013-11-14 | 비수전해질 2차전지용 부극과 그 제조방법 및 리튬 이온 2차전지 |
CN201310699399.2A CN103872298B (zh) | 2012-12-18 | 2013-12-17 | 非水电解质二次电池用负极及其制造方法、以及锂离子二次电池 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012275821 | 2012-12-18 | ||
JP2012275821 | 2012-12-18 | ||
JP2013213380A JP6237094B2 (ja) | 2012-12-18 | 2013-10-11 | 非水電解質二次電池用負極及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014139920A JP2014139920A (ja) | 2014-07-31 |
JP6237094B2 true JP6237094B2 (ja) | 2017-11-29 |
Family
ID=51416530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013213380A Expired - Fee Related JP6237094B2 (ja) | 2012-12-18 | 2013-10-11 | 非水電解質二次電池用負極及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6237094B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107112507A (zh) * | 2014-10-30 | 2017-08-29 | 科罗拉多州立大学董事会(法人团体) | 稳定的硅‑离子液体界面锂离子电池组 |
KR101795778B1 (ko) | 2016-05-13 | 2017-11-08 | 주식회사 이지 | 탄소 복합 실리콘 음극 활물질의 제조 방법, 이에 의하여 제조된 탄소 복합 실리콘 음극 활물질 및 이를 포함하는 리튬 이차전지 |
JP7067908B2 (ja) * | 2016-12-26 | 2022-05-16 | キヤノン株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形物 |
JP6988169B2 (ja) | 2017-05-26 | 2022-01-05 | トヨタ自動車株式会社 | 非水電解質二次電池用負極の製造方法、および非水電解質二次電池の製造方法 |
WO2019022044A1 (ja) * | 2017-07-24 | 2019-01-31 | 株式会社村田製作所 | 二次電池用負極、二次電池、電池パック、電動車両、電力貯蔵システム、電動工具および電子機器 |
KR102621697B1 (ko) * | 2018-08-16 | 2024-01-04 | 현대자동차주식회사 | 전고체 전지용 바인더 용액, 이를 포함하는 전극 슬러리 및 이를 사용한 전고체 전지의 제조방법 |
KR20200094428A (ko) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 에스케이이노베이션 주식회사 | 이차전지 및 이의 제조방법 |
EP4075545A4 (en) * | 2019-12-13 | 2024-03-13 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | NON-AQUEOUS ELECTROLYTE SECONDARY BATTERY |
WO2024053110A1 (ja) * | 2022-09-09 | 2024-03-14 | 株式会社レゾナック | 電極材料、エネルギー貯蔵デバイス用電極及びエネルギー貯蔵デバイス |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3422390B2 (ja) * | 1995-02-15 | 2003-06-30 | 東洋紡績株式会社 | 非水電解質二次電池 |
US6416901B1 (en) * | 1999-07-06 | 2002-07-09 | Mitsubishi Chemical Corporation | Electrochemical cell having an interface modifying component and associated fabrication process |
JP2004022294A (ja) * | 2002-06-14 | 2004-01-22 | Toyota Motor Corp | 電池用電極およびその製造方法ならびに電池 |
JP5256403B2 (ja) * | 2004-09-06 | 2013-08-07 | 有限会社ジーイーエム | リチウム二次電池用負極活物質粒子と負極及びそれらの製造方法 |
WO2006067891A1 (ja) * | 2004-12-22 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 複合負極活物質およびその製造法ならびに非水電解質二次電池 |
WO2006068066A1 (ja) * | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 非水電解液二次電池用もしくは非水電解液電気化学キャパシタ用の複合電極活物質およびその製造法 |
JP2007242386A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電極およびそれを用いた蓄電素子 |
WO2008035707A1 (fr) * | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Sony Corporation | Electrode, procede de fabrication associe et batterie |
US8178009B2 (en) * | 2006-11-07 | 2012-05-15 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Slurry for secondary battery electrode, electrode for secondary battery, process for production of electrode for secondary battery, and secondary battery |
JP5297109B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2013-09-25 | 日立マクセル株式会社 | 非水電解質二次電池 |
JP2011048969A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Toyobo Co Ltd | リチウムイオン二次電池用負極及びこれを用いた二次電池 |
JP5985137B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2016-09-06 | 日立マクセル株式会社 | 非水二次電池の製造方法 |
JP2011233349A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Hitachi Maxell Energy Ltd | 非水二次電池 |
JP5489353B2 (ja) * | 2010-07-02 | 2014-05-14 | 日立マクセル株式会社 | 非水電解液二次電池 |
JP5500047B2 (ja) * | 2010-11-02 | 2014-05-21 | 信越化学工業株式会社 | 非水電解質二次電池用負極材及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池及び電気化学キャパシタ |
WO2012067102A1 (ja) * | 2010-11-16 | 2012-05-24 | 日立マクセルエナジー株式会社 | 非水二次電池 |
JP2013069517A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 負極ペースト、負極電極及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池 |
-
2013
- 2013-10-11 JP JP2013213380A patent/JP6237094B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014139920A (ja) | 2014-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6237094B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極及びその製造方法、ならびにリチウムイオン二次電池 | |
JP5493617B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池 | |
JP6390622B2 (ja) | 蓄電デバイス用ポリイミドバインダー、それを用いた電極シート及び蓄電デバイス | |
KR101568334B1 (ko) | 비수전해질 이차전지용 부극재 및 그 제조 방법 그리고 리튬 이온 이차전지 및 전기화학 캐패시터 | |
KR101489608B1 (ko) | 황화물 고체 전해질 재료 및 리튬 고상 전지 | |
JP6010279B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極活物質の製造方法 | |
US9099717B2 (en) | Method for manufacturing negative electrode active material for non-aqueous electrolyte secondary battery, negative electrode active material for non-aqueous electrolyte secondary battery, negative electrode material for non-aqueous electrolyte secondary battery, negative electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery, and non-aqueous electrolyte secondary battery | |
US10868303B2 (en) | Negative electrode active material, material of mixed negative electrode active material, negative electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery, lithium ion secondary battery, method for producing negative electrode active material and method for producing lithium ion secondary battery | |
KR20140079281A (ko) | 비수전해질 2차전지용 부극과 그 제조방법 및 리튬 이온 2차전지 | |
US20100009261A1 (en) | Negative electrode material, making method, lithium ion secondary battery, and electrochemical capacitor | |
WO2017085911A1 (ja) | 負極活物質、混合負極活物質材料、非水電解質二次電池用負極、リチウムイオン二次電池、負極活物質の製造方法、及びリチウムイオン二次電池の製造方法 | |
KR20100107396A (ko) | 비수 전해질 2차 전지용 부극재 및 그것의 제조 방법, 및 리튬 이온 2차 전지 | |
JP6237093B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池 | |
KR20160104560A (ko) | 비수전해질 이차 전지용 부극 활물질, 비수전해질 이차 전지용 부극 및 비수전해질 이차 전지, 및 비수전해질 이차 전지용 부극재의 제조 방법 | |
US20130078511A1 (en) | Negative electrode paste, negative electrode and method for manufacturing negative electrode, and non-aqueous electrolyte secondary battery | |
US10508038B2 (en) | Carbon material, method for manufacturing same, and use thereof | |
TW202245313A (zh) | 負極活性物質、混合負極活性物質材料、及負極活性物質的製造方法 | |
JP2018049811A (ja) | 負極活物質、混合負極活物質材料、及び負極活物質の製造方法 | |
KR20180071296A (ko) | 부극 활물질, 혼합 부극 활물질 재료, 비수 전해질 이차 전지용 부극, 리튬 이온 이차 전지, 및 부극 활물질의 제조 방법 | |
KR20220038494A (ko) | 이차 전지, 전해액 및 이차 전지를 포함하는 장치 | |
WO2016104024A1 (ja) | リチウムイオン電池 | |
CN114744183A (zh) | 负极活性物质及制造方法、混合负极活性物质材料、负极、锂离子二次电池及制造方法 | |
Hu et al. | Synthesis and electrochemical performance of NbC-modified LiFePO4/C as cathode material for lithium-ion batteries | |
JP2012074339A (ja) | 電極材料、該電極材料を用いた蓄電デバイス、リチウムイオン二次電池、及び電極材料の製造方法。 | |
US12074312B2 (en) | Negative electrode for lithium secondary battery and method of manufacturing the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160905 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170627 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170818 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171016 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6237094 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |