JP6236974B2 - 地盤アンカーおよび地盤アンカーの構築方法 - Google Patents

地盤アンカーおよび地盤アンカーの構築方法 Download PDF

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本発明は、地盤アンカーおよび地盤アンカーの構築方法に関する。
地盤アンカーとして、緊張力を付与したPC鋼より線を、一端を基礎に他端を支持層に定着させることで引抜抵抗体として機能させて地震力に抵抗するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の地盤アンカーでは、PC鋼より線に付与された緊張力により、基礎と支持層との間の地盤に鉛直荷重が作用するため、該地盤の耐力を確保するために地盤改良を行っている。
一方、マイクロパイルと称されている杭径300mm以下の小径の杭が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載のマイクロパイルは、複数の鋼管セグメントが鋼管用継手を介して軸方向に連結されてなる丸型鋼管がグラウトで地盤に定着された構成である。
特開2008−223430号公報 特許第4617315号公報
特許文献1に記載の地盤アンカーに替えて特許文献2に記載のマイクロパイルを地盤アンカーとして用いることが考えられる。ここで、特許文献2に記載のマイクロパイルのように、円筒状の鋼材である鋼管セグメントを連結する場合、一般に鋼管用継手はネジ式の継手構造になるが、鋼管セグメントにネジ部を形成するのは加工費が高くなり高コストになる。また、鋼管セグメントを螺合させて連結する際に、直径が200mmを超える鋼管セグメントを吊り上げて回転させなければならず、作業性にも課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鋼材を軸方向に連結してなる連結体をグラウトで地盤に定着させることで地盤アンカーを構築するにあたり、鋼材の加工にかかるコストを低減すると共に、鋼材同士を連結する際の作業性を向上させることを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る地盤アンカーは、角形鋼管である複数の鋼材が材軸方向に連結されてなる連結体が、地盤に形成された円筒状の掘削孔内において、当該連結体の全長に亘ってグラウトで地盤に定着された地盤アンカーであって、
前記連結体の連結部では、互いに連結される前記角型鋼管の各辺の平板部に跨るように添え板が配され、該添え板が、各角型鋼管側の各辺においてボルトにより前記平板部に固定されることで、前記平板部同士が連結されていることを特徴とする。
また、本発明に係る地盤アンカーの構築方法は、角形鋼管である複数の鋼材を材軸方向に連結してなる連結体を、地盤に形成された円筒状の掘削孔内において当該連結体の全長に亘ってグラウトで地盤に定着させることにより地盤アンカーを構築する方法であって、互いに連結される前記角型鋼管の平板部に跨るように添え板を配し、該添え板を、各角型鋼管側においてボルトにより前記平板部に固定することで、前記鋼材同士を連結することを特徴とする。
本発明によれば、鋼材を軸方向に連結してなる地盤アンカーをグラウトで地盤に定着させることで地盤アンカーを構築するにあたり、鋼材の加工にかかるコストを低減すると共に、鋼材同士を連結する際の作業性を向上させることができる。
一実施形態に係る地盤アンカーを示す立面図である。 角型鋼管のジョイント部を示す立断面図である。 角型鋼管のジョイント部を示す平断面図である。 地盤アンカーの底部の平断面図である。 (A)〜(G)は、地盤アンカーの施工手順を示す立断面図である。 地盤アンカーの施工手順を示す立断面図である。 地盤アンカーの施工手順を示す立断面図である。 角型鋼管のジョイント部の変形例を示す立断面図である。 地盤アンカーの削孔径と角型鋼管の辺の長さとの関係を示す平断面図である。 地盤アンカーの削孔径と角型鋼管の辺の長さとの関係を示す平断面図である。 角型鋼管のジョイント部の変形例を示す立断面図である。 地盤アンカーの変形例を示す平断面図である。 地盤アンカーの変形例を示す平断面図である。 地盤アンカーを斜めに構築した例を示す立面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る地盤アンカー10を示す立面図である。この図に示すように、地盤アンカー10は、複数の鋼管セグメント22が軸方向に連結されてなる角型鋼管20と、該角型鋼管20と地盤との間に充填されたグラウト12と、角型鋼管20の頭部に設けられた頭部定着部14とを備えている。
図2は、角型鋼管20のジョイント部21を示す立断面図であり、図3は、ジョイント部21を示す平断面図である。これらの図に示すように、ジョイント部21では、上側の鋼管セグメント22の下端と下側の鋼管セグメント22の上端との断面形状及び断面寸法が同一であり、これらが軸方向に突き合わされている。また、ジョイント部21では、鋼管セグメント22の各辺毎に縦長の矩形状のプレート24、25と、該プレート24、25を鋼管セグメント22の各辺に締結する複数のボルト26及びナット27とを備えている。
プレート24は鋼管セグメント22の内側に、プレート25は鋼管セグメント22の外側に、共に上下の鋼管セグメント22に跨るように配されており、プレート24、25で上下の鋼管セグメント22の各辺が挟まれている。内側のプレート24には、複数のボルト孔24Aが縦に(長手方向に)形成され、外側のプレート25には、複数のボルト孔25Aが縦に(長手方向に)形成されている。また、内側のプレート24には、ボルト孔25A毎にナット27が溶接されている。また、鋼管セグメント22の各辺の上部及び下部には、複数のボルト孔22Aが縦に(軸方向に)形成されている。
ボルト26は、鋼管セグメント22の外側からボルト孔25A、22A、24Aに通されてナット27と螺合しており、下側の複数のボルト26及びナット27によりプレート24、25の下部が、下側の鋼管セグメント22の各辺の上部に締結され、上側の複数のボルト26及びナット27によりプレート24、25の上部が、上側の鋼管セグメント22の各辺の下部に締結されている。これにより、上下の鋼管セグメント22の各辺が、プレート24、25と複数のボルト26及びナット27とにより連結されている。
図4は、地盤アンカー10の底部の平断面図である。この図及び図1に示すように、角型鋼管20は、地盤アンカー10の底部まで延びており、その底部の外壁には、グラウト12との付着を補強する複数の付着補強材28が設けられている。付着補強材28は、角型鋼管20の外壁面から突出する部材であり、例えば、鋼製のアングル、L形鋼等を鋼管セグメント22の外壁面に溶接することにより形成されている。
図5〜図7は、地盤アンカー10の施工手順を示す立断面図である。まず、図5(A)、(B)に示すように、ケーシング削孔を実施する。この工程では、二重管掘削型のロータリーパーカッション式削孔機械を用いてケーシング50の頭部にケーシングセグメント52を継ぎ足しながら削孔する。削孔完了後、削孔ロッド54は孔内から引き抜くのに対して、ケーシング50は孔内に残置する。ここで、ケーシング50は外径φ245mm、内径φ220.4mmの円筒状で先端にビットが設けられた削孔用鋼管である。
次に、図5(C)、(D)に示すように、角型鋼管20を孔内に挿入する。この工程では、角型鋼管20を、その頭部に鋼管セグメント22を継ぎ足しながら孔底まで到達するように挿入する。図5(C)に示すように、角型鋼管20の頭部を地上で保持し、その上方に鋼管セグメント22を吊持した状態で、角型鋼管20の頭部に鋼管セグメント22を連結する。
ここで、鋼管セグメント22は、その軸方向一端にプレート24、25をボルト26及びナット27により固定した状態で現場に搬入する。そして、図6及び図7に示すように、鋼管セグメント22を、プレート24、25を固定した軸方向一端を上に、軸方向他端を下にして建て込む。この際、鋼管セグメント22の各辺の下端を、角型鋼管20の各辺の頭部のプレート24、25の間に差し込む。そして、ボルト26を、上側の鋼管セグメントの外側からボルト孔25A、22A、24Aに通してナット27に螺合させ、ボルト26及びナット27でプレート24、25の上部及び鋼管セグメント22の各辺の下端を締め付ける。
次に、図5(E)に示すように、ケーシング50を引き上げて一又は複数のケーシングセグメント52を孔内から引き抜き、引き抜いたケーシングセグメント52をケーシング50の頭部から取り外す。この状態で、孔底から所定範囲の孔壁が露出する。次に、図5(F)に示すように、孔壁が露出した範囲にグラウトを加圧注入する。そして、最終的には、全てのケーシングセグメント52を孔内から引き抜き、この状態で、孔内の上端までグラウト12を加圧注入する。そして、角型鋼管20内にグラウトを充填して地盤アンカー10の構築を完了する(図5(G)参照)。
図8は、角型鋼管20のジョイント部21の変形例であるジョイント部121を示す立断面図である。この図に示すように、ジョイント部121では、上側の鋼管セグメント22の下端と下側の鋼管セグメント22の上端との断面形状及び断面寸法が同一であり、これらが軸方向に突き合わされている。また、ジョイント部121は、角筒形状の鋼管124と、該鋼管124を上側の鋼管セグメント22の各辺に締結する複数のボルト26及びナット27とを備えている。
鋼管124は鋼管セグメント22の内側に、上下の鋼管セグメント22に跨るように配されており、下側の鋼管セグメント22の内壁上端に溶接されている。鋼管124の上側半分の範囲には、複数のボルト孔124Aが縦に(長手方向に)形成され、また、該範囲の内側面には、ボルト孔124A毎にナット27が溶接されている。また、鋼管セグメント22の各辺の下部には、複数のボルト孔22Aが縦に(軸方向に)形成されている。
ボルト26は、鋼管セグメント22の外側からボルト孔22A、124Aに通されてナット27と螺合しており、複数のボルト26及びナット27により、鋼管124の上部の各辺と、上側の鋼管セグメント22の各辺の下部とが締結されている。これにより、上下の鋼管セグメント22の各辺が、鋼管124と複数のボルト26及びナット27とにより連結されている。
図9は、地盤アンカー10の削孔径Aと角型鋼管20の辺の長さBとの関係を示す平断面図であり、図10は、地盤アンカー100の削孔径Aと角型鋼管20の辺の長さBとの関係を示す平断面図である。これらの図に示すように、削孔径Aは、地盤アンカー10、100の双方で245mmであり、ケーシング50の内径Cは、地盤アンカー10、100の双方で220.4mmである。それに対して、角型鋼管20の辺の長さBは、地盤アンカー10で125mm、地盤アンカー100で150mmであり、対辺の一方のボルト26の頭部から他方のボルト26の頭部までの長さDは、地盤アンカー10、100の双方で181mmである。また、地盤アンカー10の角型鋼管20の厚みは12mm、プレート24、25の厚みも12mmである。さらに、ボルト26は、12−M20の高力ボルトであり、ボルト26の首下の長さは70mmである。
ここで、地盤アンカー10、100の双方で、ボルト26の頭部とケーシング50の内壁との間には隙間があり、孔壁とボルト26の頭部との間にはグラウトを充填するための十分な隙間ができる。従って、地盤アンカー10のように角型鋼管20の外側にプレート25を設ける構成であれば、角型鋼管20の辺の長さBを125mm程度にまで広く設定でき、地盤アンカー100のように角型鋼管20の外側にプレート25を設けない構成であれば、角型鋼管20の辺の長さBを150mm程度にまで広く設定できる。
地盤アンカー10において角型鋼管20の辺の長さBを125mmに設定した場合、削孔径Aと角型鋼管20の辺の長さBとは、A/B=1.96の関係になる。また、地盤アンカー100において角型鋼管20の辺の長さBを150mmに設定した場合、削孔径Aと角型鋼管20の辺の長さBとは、A/B=1.63の関係になる。
さらに、地盤アンカー10において、削孔径Aと角型鋼管20の辺の長さBとの関係を、A/B=2.0とする場合、角型鋼管20の辺の長さBは、122.5mmとなり、対辺の一方のボルト26の頭部から他方のボルト26の頭部までの長さDは、178.5mmとなる。この場合でも、孔壁とボルト26の頭部との間にグラウトを充填するための十分な隙間を確保できる。一方、地盤アンカー100において、削孔径Aと角型鋼管20の辺の長さBとの関係を、A/B=1.5とする場合、角型鋼管20の辺の長さBは、163.3mmとなり、対辺の一方のボルト26の頭部から他方のボルト26の頭部までの長さDは、194.3mmとなる。この場合でも、孔壁とボルト26の頭部との間にグラウトを充填するための十分な隙間を確保できる。即ち、角型鋼管20の外側にプレート25を設けるか否かで、削孔径Aと角型鋼管20の辺の長さBとの関係は、A/B=1.5〜2.0と変化する。
以上説明したように、本実施形態に係る地盤アンカー10は、複数の鋼管セグメント22が材軸方向に連結されてなる角型鋼管20がグラウト12で地盤1に定着された構成であり、角型鋼管20のジョイント部21では、ネジ式の継手構造によらずに、鋼管セグメント22の各辺同士がボルト26を用いて連結されている。これによって、鋼管セグメント22にネジ部を形成することを不要にして加工費を抑え、鋼管セグメント22のコストを低減することができる。また、鋼管セグメント22の連結を、上下の鋼管セグメント22の各辺をボルト26を締めるという簡単な作業で実施でき、ネジ式継手で連結する場合のように鋼管セグメント22を吊り上げて回転させるような大掛かりな作業を不要にでき、作業性を向上できる。
また、本実施形態に係る地盤アンカー10では、角型鋼管20のジョイント部21において、上下の各辺に跨るようにプレート24、25が配され、該プレート24、25がボルト26で上下の各辺に固定されることで、上下の各辺が連結されている。ここで、丸型鋼管の連結で添え板を用いる場合には、添え板を鋼管の曲率に合せて湾曲させなければならず、その精度を確保するのが難しい。それに対して、本実施形態では、材軸方向に延びる平板部(各辺)を有する角型鋼管20を用いたことにより、平板であるプレート24、25を角型鋼管20に隙間がない状態で当接させ、ボルト26及びナット27で締め付けることを容易に実現できる。
また、丸型又は角型の鋼管セメント同士を、外側に張り出したフランジをボルトで材軸方向に締め付けて連結する場合には、ボルトの頭部の直径分以上の長さだけ、丸型又は角型の鋼管の外側にジョイント部が張り出すことになる。それに対して、本実施形態では、角型鋼管20から外側に出る長さは、プレート25の厚み分とボルト26の頭部の高さ分とだけになり、前者に比して短くなる。これによって、本実施形態によれば、前者に比して、ボルト26の頭部がケーシング50内に収まり易くなり、角型鋼管20の辺の長さBを大きく設定できる。従って、角型鋼管20の断面を大きくできることによって、地震、風による引抜荷重に対する地盤アンカー10の耐力を向上できる。
また、本実施形態では、ボルト26の頭部が節効果を発揮することにより、角型鋼管20とグラウト12との付着性が高まり、地盤アンカー10の応力伝達性能が高まる。ここで、本実施形態では、ジョイント部21のコストや施工の手間を低減できることにより、ジョイント部21の増加が可能であり、これによって、地盤アンカー10の応力伝達性能を向上できる。
さらに、本実施形態では、PC鋼より線ではなく角型鋼管20を用いたことにより、PC鋼より線を用いる場合に比して、基礎3と支持層5との間の軟弱層4に作用する鉛直荷重を低減でき、軟弱地盤4の耐力を確保するための地盤改良を不要にできる。
図11は、角型鋼管20のジョイント部21の変形例であるジョイント部221を示す立断面図である。この図に示すように、ジョイント部221では、下側の鋼管セグメント22の頭部から角筒形状の小径部224が突出している。この小径部224の各辺は、鋼管セグメント22の各辺よりも厚みの分だけ短くなっており、小径部224は上側の鋼管セグメント22の下部に挿入されている。
小径部224には、複数のボルト孔224Aが縦に(長手方向に)形成され、また、ボルト孔124A毎にナット27が溶接されている。また、鋼管セグメント22の各辺の下部には、複数のボルト孔22Aが縦に(軸方向に)形成されている。
ボルト26は、鋼管セグメント22の外側からボルト孔22A、224Aに通されてナット27と螺合しており、複数のボルト26及びナット27により小径部224の上部が、上側の鋼管セグメント22の各辺の下部に締結されている。これにより、上下の鋼管セグメント22の各辺が、小径部224と複数のボルト26及びナット27とにより連結されている。
図12は、地盤アンカー10の変形例である地盤アンカー300を示す平断面図である。この図に示すように、地盤アンカー300では、断面形状が十字状の鋼材セグメント322が材軸方向に連結されてなる連結体320が、グラウト12で地盤に定着されている。この連結体320のジョイント部321では、鋼材セグメント322の各平板部322A毎に、プレート24、25、ボルト26及びナット27が設けられている。プレート24、25は、上下の平板部322Aに跨ると共に上下の平板部322Aを挟むように設けられており、ボルト26及びナット27により上下の平板部322A及びプレート24、25が締結されている。これによって、上下の鋼材セグメント322の各平板部322Aが連結されている。
図13は、地盤アンカー10の変形例である地盤アンカー400を示す平断面図である。この図に示すように、地盤アンカー400では、断面形状がH字状の鋼材セグメント422が材軸方向に連結されてなる連結体420が、グラウト12で地盤に定着されている。この連結体420のジョイント部421では、鋼材セグメント422の各平板部422A毎に、プレート24、25、ボルト26及びナット27が設けられている。プレート24、25は、上下の平板部422Aに跨ると共に上下の平板部422Aを挟むように設けられており、ボルト26及びナット27により上下の平板部422A及びプレート24、25が締結されている。これによって、上下の鋼材セグメント422の各平板部422Aが連結されている。
図14は、地盤アンカー10を斜めに構築した例を示す立面図である。この図に示すように、本実施例では、基礎3から下方に向って図中左側へ傾斜する複数の地盤アンカー10と、基礎3から下方に向って図中右側へ傾斜する複数の地盤アンカー10とが地盤1に構築されている。これらの複数の地盤アンカー10は、地震・風による引抜荷重に対して抵抗する。
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、上述の実施形態では、ボルト26を水平に(材軸方向に対して直角に)したが、鋼材セグメントとケーシングとの間のスペースに余裕がある場合には、ボルト26を鉛直に(材軸方向に対して平行に)してもよい。
1 地盤、2 建物、3 基礎、4 軟弱層、5 支持層、10 地盤アンカー、12 グラウト、14 頭部定着部、20 角型鋼管、21 ジョイント部、22 鋼管セグメント、22A ボルト孔、24 プレート、24A ボルト孔、25 プレート、25A ボルト孔、26 ボルト、27 ナット、28 付着補強材、50 ケーシング、52 ケーシングセグメント、54 削孔ロッド、100 地盤アンカー、121 ジョイント部、124 鋼管、124A ボルト孔、221 ジョイント部、224 小径部、224A ボルト孔、300 地盤アンカー、320 連結体、321 ジョイント部、322 鋼材セグメント、322A 平板部、400 地盤アンカー、420 連結体、421 ジョイント部、422 鋼材セグメント、422A 平板部

Claims (3)

  1. 角形鋼管である複数の鋼材が材軸方向に連結されてなる連結体が、地盤に形成された円筒状の掘削孔内において、当該連結体の全長に亘ってグラウトで地盤に定着された地盤アンカーであって、
    前記連結体の連結部では、互いに連結される前記角型鋼管の各辺の平板部に跨るように添え板が配され、該添え板が、各角型鋼管側の各辺においてボルトにより前記平板部に固定されることで、前記平板部同士が連結されていることを特徴とする地盤アンカー。
  2. 前記掘削孔の削孔径Aと前記角型鋼管の辺の長さBとは、A/B=1.5〜2.0の関係にあることを特徴とする請求項1に記載の地盤アンカー。
  3. 角形鋼管である複数の鋼材を材軸方向に連結してなる連結体を、地盤に形成された円筒状の掘削孔内において当該連結体の全長に亘ってグラウトで地盤に定着させることにより地盤アンカーを構築する方法であって、
    互いに連結される前記角型鋼管の平板部に跨るように添え板を配し、該添え板を、各角型鋼管側においてボルトにより前記平板部に固定することで、前記鋼材同士を連結することを特徴とする地盤アンカーの構築方法。
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