JP6236742B2 - 搗精装置 - Google Patents

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Description

本発明は、未熟米が多数混入した玄米や、胴割れ米が多数混入した玄米など、硬い米と軟らかい米が混合した品質の悪い原料玄米(低品位玄米)であっても砕米の発生を低減して搗精することができる搗精装置に関する。
精米工場などに設置されている精穀機を稼働する際は、作業者があらかじめ玄米の性状(水分や品種や産地や収穫後の調製方法等)を確認した後、これに基づいて作業者が経験や勘によって抵抗蓋の付勢力を増減調節したり、搗精室内の充満度を調節したりして搗精が開始される。これは、玄米の性状に応じて精穀機の最適な条件を設定することで、搗精度や歩留を著しく向上させることに寄与されるからである。しかしながら、このような人手による精穀機の付勢力の増減調節は再現性が乏しく、設定基準もあいまいなものであった。
図6は従来の横型の精穀機の側縦断面図であり、この図に示すように、精穀機は中空部103を備えた精穀転子102を回転可能な主軸104に軸装するとともに、該主軸104及び精穀転子102を除糠筒105内に回転可能に横設し、主軸104に内部送風路から精穀転子102の中空部103に噴気する噴気孔107を設け、精穀転子102の外周面には軸方向に撹拌用突条114(図7参照)を設けて主要部が構成される。そして、米の出口となる排穀口106近傍には、排穀口106の開口部を閉鎖可能とした蓋体111と、該蓋体111の中心を回動自在に支持し、かつ、米の流出圧に抗して排穀口106を閉鎖する方向に蓋体111を付勢する付勢支持アーム112と、該付勢支持アーム112から延設され、前記蓋体111の付勢力の増減調節が可能な分銅113とが設けられている。
一方、図7は同様の横型の精穀機の精穀部を示す正縦断面図であり、この図に示すように、精穀転子102は、撹拌突条114の取り付け方向にあっては半径rよりも大きい半径Rにより偏心して形成され、さらに、除糠筒105が多角形に形成されている。
以上の構成において、精穀機の除糠筒105内にて精穀転子102を回転させると、米粒同士には粒々摩擦による摩擦力が生じて精米作用が生じる。また、上記偏心して形成された精穀転子102と、多角形に形成された除糠筒105とにより、搗精室115では圧力の高い部分と低い部分とが生じるため、精米作用とともに脱芽作用が生じるようになる。このとき、作業者はあらかじめ玄米の性状(水分や品種や産地や収穫後の調製方法等)を確認した後、これに基づいて作業者が経験や勘によって抵抗蓋111の付勢力を増減調節するため分銅113の個数を加減調節することになる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の横型の精穀機において搗精時の歩留を上昇させるには、例えば、上記精穀転子102の偏心度合を大きくして搗精圧力を高めるとか、除糠筒105の内側をエンボス加工して凹凸に形成し、搗精室115内の内部圧力を変化させるといった方法がある。しかし、胴割れ米を多く含む玄米や、未熟米を多く含む玄米については、搗精室115の内部圧力を上げて搗精すると砕米が多く発生して整粒歩留を下げる要因になっていた。
特公昭34−4129号公報
本発明は上記問題点にかんがみ、胴割れ米を多く含む玄米や、未熟米を多く含む玄米であっても、砕粒を発生させず、整粒歩留を向上することができる搗精装置を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を設け、その間隙を搗精室に形成した研削式精穀処理部と、回転可能な主軸に摩擦式精白ロールを軸着するとともに、該摩擦式精白ロールの周囲には間隙を介して摩擦式除糠金網筒を設け、その間隙を搗精室に形成した摩擦式精穀処理部と、を連座して構成される搗精装置であって、
前記摩擦式精穀処理部の摩擦式除糠金網筒には、内壁面に短尺状の抵抗バーが複数設けられ、前記摩擦式精穀処理部の摩擦式精白ロールの長手方向には、前記摩擦式精白ロールの円周方向への回転により、前抵抗バーと重畳して穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の撹拌バーが複数備えられ、前記抵抗バーが前記摩擦式除糠金網筒の精品排出側寄りの位置に設けられる、という技術的手段を講じた。
また、請求項2記載の発明は、前記抵抗バー該抵抗バーの長さHと前記摩擦式除糠金網筒の長さLとを対比したときに、H:L=1:2.5〜3.5の範囲となるように設定されていることを特徴とする。
そして、請求項記載の発明では、前記抵抗バー該抵抗バーと前記摩擦式精白ロールの撹拌バーとの間隙を3.5〜7.0mmとなるよう前記搗精室方向への突出厚さ決定されることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記抵抗バーは、前記摩擦式除糠金網筒が断面視正多角形であった場合、多角状の内壁面に一つ飛ばしで設けられることを特徴とする。
本発明の搗精装置に原料玄米が供給されると、まず、研削式精穀処理部において米粒の表面が研削式精白ロールの砥粒により研摩されて表皮が削られる。このとき、搗精室では原料玄米が流動しているが、研削式精白ロールとの衝突する衝撃により脱芽が行われる。ここで、原料玄米を100重量%とすると、5〜20重量%の玄米が脱芽されることになる。
次に、原料は摩擦式精穀処理部に供給される。摩擦式精穀処理部では米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮が剥(は)がされる。このとき、前工程の研削式精穀処理部において十分に脱芽が行われているため、後工程の摩擦式精穀処理部の搗精室内の圧力を低圧にすることができる。摩擦式精穀処理部の搗精室では、摩擦式除糠金網筒の内壁面に設けた複数の抵抗バーと摩擦式精白ロールに設けた撹拌バーとの重畳により玄米が撹拌され、複数の抵抗バーに玄米の胚芽部が複数回衝突することによる衝撃で脱芽が行われる。そして、原料玄米を100重量%とすると、摩擦式精穀処理部において60〜95重量%の玄米が脱芽されることになる。
以上のように、摩擦式除糠金網筒の内壁面に設けた複数の抵抗バーと、摩擦式精白ロールに設けた撹拌バーとにより、粒々同士の圧力に依存するのではなく、衝撃のみで脱芽されるようになり、未熟米と胴割米の混入率が多い低品位玄米であっても、粒々同士の大きな摩擦圧力が生じないために、砕米の発生する割合が従来の2分の1から3分の1の割合に激減させることが可能となる。特に、前記抵抗バーを前記摩擦式除糠金網筒の精品排出側寄りの位置に設けることで、搗精室の精品排出側寄りの圧力のみを高めて搗精を行い、砕米の発生を抑えることができる。
また、請求項2によれば、前記抵抗バーは該抵抗バーの長さHと前記摩擦式除糠金網筒の長さLとを対比したときに、H:L=1:2.5〜3.5の範囲となるように設定してあるから、抵抗バーの長さHを摩擦式除糠金網筒の長さLと略同じ長さとした場合と比較して、搗精室内の圧力を大幅に下げることができ、粒々同士の圧力に依存せず、衝撃のみで脱芽され、砕米の発生する割合を減少させることができる。
請求項によれば、前記抵抗バーは、該抵抗バーと前記摩擦式精白ロールの撹拌バーとの間隙を3.5〜7.0mmとなるよう、前記搗精室方向への突出厚さを決定すると、研削式精穀処理部において、5〜20重量%の玄米の脱芽を行い、摩擦式精穀部において、60〜95重量%の玄米の脱芽を行うことが可能な搗精装置を実現することができる。
請求項によれば、前記抵抗バーは、前記摩擦式除糠金網筒が断面視正多角形であった場合、多角形を形成する内壁面に一つ飛ばしで設けることで、搗精室内の圧力を下げるとともに、衝撃のみで脱芽され、砕米の発生する割合を減少させることができる。
本発明の搗精装置に係る全体構成図である。 同上の側縦断面図である。 搗精部を示す正縦断面図である。 図4(a)は半割状の片方の網体の縦断面図であり、図4(b)は同上の内壁側が表れる平面図である。 摩擦式精穀処理部の搗精室における作用図である。 従来の横型の精穀機の側縦断面図である。 同上の精穀部を示す正縦断面図である。
本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の搗精装置に係る全体構成図であり、図2は図1の側縦断面図であり、図3は搗精部を示す正縦断面図である。
本発明の搗精装置1は、機台5上に横型の精穀機を上下に複数台設置した形式であり、上から下に向かって一番機2と二番機3と三番機4とを連設して構成されている(図1参照)。
上記搗精装置1の一例として、一番機2は横型研削式精穀機を、二番機3には横型摩擦式精穀機を、三番機4は同じく横型摩擦式精穀機それぞれ選択するとよい。ここで、研削式精穀機とは、米粒の表面をヤスリや砥石でこすって表皮を削る精穀方式であり、摩擦式精穀機とは米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮を剥ぐ方法である。そして、二番機3及び三番機4には、除糠の促進を顕著に行うように共用の送風ファン6が設けられており、さらに、三番機4には水分添加装置7が付設されている。この構成により、初工程の一番機2では原料となる玄米の表面を粗く削ることで表面の摩擦係数を増加させておき、次工程の二番機3では送風ファン6により除糠を促進させながら比較的軽い圧力で十分な精穀作用を行わせ、最後の工程の三番機4では送風ファン6による除糠の促進とともに、水分を添加して仕上げ精穀を行うことができる。
そして、上記搗精装置1を複数台設置した構成であると、摩擦精穀工程を後寄りに配置しているから、搗精初期に過剰な圧力が生じることがなく、米粒の頭欠損傷や、精穀初期の米粒の歪(ひずみ)による胴割れ亀裂など複数の砕米発生要因を防ぐことができるのである。
前記搗精装置1の一番機2は、機体上部から原料玄米を供給する原料供給口8と、機体上部に横設した研削式精穀処理部9と、研削精穀処理が終了した米粒を排出する精品排出口10とを備えている。そして、精品排出口10近傍には、精品排出口10の開口部を閉鎖可能とした蓋体11と、該蓋体11に支持し、かつ、米の流出圧に抗して精品排出口10を閉鎖するための分銅12とが設けられている。そして、精品排出口10と二番機3との間は排出シュート13により連絡されている。
次に、二番機3は、排出シュート13と連絡する原料供給口14と、機体中央部に横設した摩擦精穀処理を行う摩擦式精穀処理部15と、摩擦精穀処理が終了した米粒を排出する精品排出口16とを備えている。該精品排出口16が形成される排出シュート17には、内部に精品排出口16の開口部を閉鎖可能とした蓋体18と、該蓋体18に支持し、かつ、米の流出圧に抗して精品排出口16を閉鎖するための自動分銅19とが設けられている(図2参照)。
さらに、三番機4は、前記排出シュート17と連絡する原料供給口20と、機体下部に横設した摩擦精穀処理を行う摩擦式精穀処理部21と、摩擦精穀処理が終了した米粒を排出する精品排出口22とを備えている。精品排出口22には、排出シュート23が接続され、精品排出口22を閉鎖可能とする蓋体24と、蓋体24の押圧力を調節する分銅25が設けられる。そして、排出シュート23には精品を機外に取り出す精品排出樋26を接続する。該三番機4は、水分添加装置7を除くと前記二番機3とほぼ同じ構成となっている。
次に図2を参照して搗精装置1の内部構造を説明する。図2において、一番機2となる横型の研削式精穀処理部9は、主軸27を軸受28,28によって機台5の上部に横設し、該主軸27に軸着した複数の研削式精白ロール29及び送穀螺旋30と、研削式精白ロール29の周囲に間隙を介して横設した研削式除糠金網31と、該研削式除糠金網31の周囲に間隙を介して横設した除糠カバー32とにより構成される。そして、研削式除糠金網31と除糠カバー32との間隙の空間に除糠室33を形成する一方、研削式除糠金網31と研削式精白ロール29外周面との間隙の空間を搗精室34に形成する。前記除糠室33には排糠管35を接続して図示しない集塵用ファンに向けて吸引・排出するようになっている。また、前記主軸27には駆動プーリ36を軸着し、図示しないモータのモータ軸との間に連動・連結したVベルトを介してモータの動力を主軸27に伝達できる構成である。
次に、二番機3となる横型の摩擦式精穀処理部15は、主軸37を軸受38,38によって機台5の中央部に横設し、該主軸37に軸着した摩擦式精白ロール39及び送穀螺旋40と、摩擦式精白ロール39の周囲に間隙を介して横設した摩擦式除糠金網41と、該摩擦式除糠金網41の周囲に間隙を介して横設した除糠カバー42とにより構成される。そして、摩擦式精白ロール39は偏心させることなく主軸37と同心円状のロールとなし(図3参照)、該摩擦式精白ロール39周面には、長尺状の撹拌バー39aを複数個取り付ける。また、図2のように、前記摩擦式除糠金網41と除糠カバー42との間隙の空間に除糠室43を形成する一方、摩擦式除糠金網41と摩擦式精白ロール39外周面との間隙の空間を搗精室44に形成する。前記除糠室43には排糠管45を接続して図示しない集塵用ファンに向けて吸引・排出するようになっている。また、前記主軸37には駆動プーリ46を軸着し、図示しないモータのモータ軸との間に連動・連結したVベルトを介してモータの動力を主軸37に伝達できる構成である。また、主軸37には送風ファン6の内部送風路から摩擦式精白ロール39の中空部60に噴気する噴気孔61を設け(図3参照)、摩擦式精白ロール39の撹拌バー39a背面には、搗精室44内に向けて噴気するための噴気孔62が設けられている。以上が二番機2の主要構成であるが、三番機4についても二番機3の構成とほぼ同様であるので、説明は省略する。
図3に示すように、前記摩擦式除糠金網41は、断面視略六角状の筒を長手方向に沿って半割状に2分割した形状の2つの網体47,48から構成されている。各網体47,48の端縁部からフランジ部47a,47b,48a,48bを突出させ、フランジ部47a,48a及びフランジ部47b,48b同士を当接させてスペーサ49a,49bを介してクランプ50a,50bで締結することにより、断面視正六角形の筒状に形成することができる。さらに、摩擦式除糠金網41には、網体47,48の内壁面の一部に、抵抗バー51a,51b,51c,51dが取り付けられる。
該抵抗バー51a,51b,51c,51dは断面視正八角形の摩擦式除糠金網41のすべての内壁面ではなく、一つおきの内壁面に取り付けるのがよい。すなわち、図4は半割状の片方の網体47の縦断面図(図4の(a))であり、内壁側が表れる平面図(図4の(b))であるが、前記抵抗バー51a,51bは、網体47の内壁面n1〜n4のうち一つおきの内壁面n1と内壁面n3(すなわち、奇数番号の内壁面)とにそれぞれ取り付けることになる。そして、この抵抗バー51の形状としては短尺の角柱状であり、その長さは、網体47の長さLの約3分の1の長さ(好ましくは、抵抗バー長さHと網体長さLとの比が、H:L=1:2.5〜3.5、より好ましくは、H:L=1:3)とするのがよい。そして、抵抗バー51a,51bのそれぞれを、網体47の内壁面n1及び内壁面n3に固設すべく、止めネジ52及びナット53によって穀粒の排出側(精品排出口)寄りの位置に取り付けることになる。また、図3に示すように、抵抗バー51の取り付け位置は、摩擦式精白ロール39の回転方向R寄りの網体47の内壁面に取り付けるのがよい。これにより、抵抗バー51の長さHを摩擦式除糠金網41の長さLと同じ長さにした場合と比べて、搗精室44内の圧力を大幅に下げることができ、粒々同士の圧力に依存せず、衝撃のみで脱芽され、砕米の発生する割合を減少することができる。
前記抵抗バー51の搗精室44側に突出する角部は、0.1mm〜0.3mmのC面取により形成するのがよい。また、抵抗バー51の搗精室44側への突出厚tは、図3に示すように、摩擦式精白ロール39の撹拌バー39aの回転軌跡Pと前記抵抗バー51との間隙Qの距離が、3.5〜7.0mmとなるような範囲に設定するとよい。
次に、上記構成の搗精装置1の作用を説明する。
搗精装置1の原料供給口8から投入された原料玄米は、まず、一番機となる研削式精穀処理部9において米粒の表面が研削式精白ロール29の砥粒により研摩されて表皮が削られる。このとき、搗精室34では原料玄米が流動状態になり、玄米の胚芽部が研削式精白ロール29との衝突する衝撃により脱芽が行われる。一番機においては、原料玄米を100重量%とすると、5〜20重量%の玄米が脱芽されることになる。
研削式精穀処理部9の精品排出口10から排出される原料は、次いで、二番機の摩擦式精穀処理部15の原料供給口14に供給される。摩擦式精穀処理部15では米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮が剥(は)がされる。このとき、前工程の研削式精穀処理部9において十分に脱芽が行われているため、後工程の摩擦式精穀処理部15の搗精室内の圧力を低圧にすることができる。すなわち、図4(a)及び図5に示すように、搗精室44内において抵抗バー51と撹拌バー39aとの間隙Qを3.5〜7.0mmとなるように、抵抗バー51の突出厚tを決定することと、抵抗バー51の角部Cが0.1〜0.3mmのC面取により形成することによる相乗効果により脱芽が促進される。すなわち、搗精室44では摩擦式除糠金網41の内壁面に取り付けた複数の抵抗バー51と撹拌バー39aとの重畳により玄米が撹拌されて、複数の抵抗バー51に玄米の胚芽部が複数回衝突することによる衝撃で脱芽が行われる。二番機においては、原料玄米を100重量%とすると、60〜95重量%の玄米が脱芽されることとなる。
摩擦式精穀処理部15の精品排出口16から排出される原料は、次いで、三番機の摩擦式精穀処理部21の原料供給口20に供給される。摩擦式精穀処理部21では上記同様米粒同士を互いに摺り合わせて表面の表皮が剥(は)がされる。しかし、摩擦式精穀処理部21においては、水分添加装置7から精穀室44内に向けて霧状の水分が添加されるために、低負荷で米粒の温度を低く維持しながら搗精することができ、砕米の発生を少なくすることができる。また、摩擦式精穀処理部21から排出される原料の表面の素地をきめ細かくして光沢を高くすることができる。これにより、原料玄米100重量%とすると、摩擦式精穀処理部21において95重量%の玄米を脱芽することができる。
以上のように、摩擦式精穀処理部15及び摩擦式精穀処理部21の摩擦式精白ロール39を偏心させることなく、主軸37と同心円状となし、摩擦式精白ロール39の周面に複数の撹拌バー39aを設け、摩擦式除糠金網41の内壁面に複数の抵抗バー51を設けることにより、摩擦式精穀処理部15及び摩擦式精穀処理部21の搗精室44内の圧力を低圧とすることが可能となり、粒々同士の圧力に依存するのではなく、衝撃のみで脱芽することができる。このため、未熟米と胴割米の混入率が多い低品位玄米においては、粒々同士の摩擦圧力が生じないために、砕米の発生する割合が従来の2分の1から3分の1の割合に激減することが可能となるのである。
平成24年韓国産の短粒種の玄米により搗精試験を行った。白度は株式会社ケット科学研究所製の玄米・精米白度計C−300により測定した。
最初に、本発明の特徴を有しない標準の摩擦式精白ロール(偏心ロール)及び標準の摩擦式除糠金網(抵抗バーなし)を用いた搗精装置により搗精試験を行った。その結果は下記表1となった。
Figure 0006236742
次に、本発明の摩擦式精白ロール(同心円ロール、撹拌バーを除く二番機の摩擦式精白ロールの胴径を141mm、撹拌バーを除く三番機の摩擦式精白ロールの胴径を139mmに設定)及び摩擦式除糠金網(抵抗バーあり)を用いた搗精装置により搗精試験を行った。その結果は下記表2となった。
Figure 0006236742
さらに、本発明の摩擦式精白ロール(同心円ロール、撹拌バーを除く二番機の摩擦式精白ロールの胴径を139mm、撹拌バーを除く三番機の摩擦式精白ロールの胴径を141mmに設定)及び摩擦式除糠金網(抵抗バーあり)用い、摩擦式精白ロールを変更したときの搗精試験を行った。その結果は下記表3となった。
Figure 0006236742
表1と表2とを対比すれば、表1の二番機の砕米率が8.85%であるのに対し、表2の二番機の砕米率が3.45%であり、また、表1の三番機の砕米率が9.07%であるのに対し、表2の三番機の砕米率が5.15であり、従来の約2分の1に砕米率が削減されていることが分かる。
さらに、表1と表3とを対比すれば、表1の二番機の砕米率が8.85%であるので対し、表3の二番機の砕米率が5.08であり、また、表1の三番機の砕米率が9.07%であるのに対し、表3の三番機の砕米率が4.79%であり、従来の約3分の1から2分の1に砕米率が削減されていることが分かる。
以上のように本発明によれば、二番機及び三番機の摩擦式精白ロールを偏心させることなく、主軸と同心円状となし、摩擦式精白ロールの周面に複数の撹拌バーを設け、摩擦式除糠金網の内壁面に複数の抵抗バーを設けることにより、各精穀機の搗精室内の圧力を低圧とすることが可能となり、粒々同士の圧力に依存するのではなく、衝撃のみで脱芽することができる。このため、未熟米と胴割米の混入率が多い低品位玄米においては、粒々同士の摩擦圧力が生じないために、砕米の発生する割合が従来の2分の1から3分の1の割合に激減することが可能となる。
なお、本発明の搗精装置は、上記実施の形態に限らず、種々の設計変更が可能である。
本発明は、穀粒の精穀や、コーヒー豆の研磨に適用することができる。
1 搗精装置
2 一番機
3 二番機
4 三番機
5 機台
6 送風ファン
7 水分添加装置
8 原料供給口
9 研削式精穀処理部
10 精品排出口
11 蓋体
12 分銅
13 排出シュート
14 原料供給口
15 摩擦式精穀処理部
16 精品排出口
17 排出シュート
18 蓋体
19 自動分銅
20 原料供給口
21 摩擦式精穀処理部
22 精品排出口
23 排出シュート
24 蓋体
25 分銅
26 精品排出樋
27 主軸
28 軸受
29 研削式精白ロール
30 送穀螺旋
31 研削式除糠金網
32 除糠カバー
33 除糠室
34 搗精室
35 排糠管
36 駆動プーリ
37 主軸
38 軸受
39 摩擦式精白ロール
40 送穀螺旋
41 摩擦式除糠金網
42 除糠カバー
43 除糠室
44 搗精室
45 排糠管
46 駆動プーリ
47 網体
48 網体
49 スペーサ
50 クランプ
51 抵抗バー
52 止めネジ
53 ナット
60 中空部
61 噴気孔
62 噴気孔

Claims (4)

  1. 回転可能な主軸に研削式精白ロールを軸着するとともに、該研削式精白ロールの周囲には間隙を介して研削式除糠金網筒を設け、その間隙を搗精室に形成した研削式精穀処理部と、回転可能な主軸に摩擦式精白ロールを軸着するとともに、該摩擦式精白ロールの周囲には間隙を介して摩擦式除糠金網筒を設け、その間隙を搗精室に形成した摩擦式精穀処理部と、を連座して構成される搗精装置であって、
    前記摩擦式精穀処理部の摩擦式除糠金網筒には、内壁面に短尺状の抵抗バーが複数設けられ、前記摩擦式精穀処理部の摩擦式精白ロールの長手方向には、前記摩擦式精白ロールの円周方向への回転により、前抵抗バーと重畳して穀粒の移動に抵抗を付与する長尺状の撹拌バーが複数備えられ、前記抵抗バーが前記摩擦式除糠金網筒の精品排出側寄りの位置に設けられていることを特徴とする搗精装置。
  2. 前記抵抗バーは該抵抗バーの長さHと前記摩擦式除糠金網筒の長さLとを対比したときに、
    H:L=1:2.5〜3.5
    の範囲に設定されてなる請求項1記載搗精装置。
  3. 前記抵抗バーは、該抵抗バーと前記摩擦式精白ロールの撹拌バーとの間隙を3.5〜7.0mmとなるよう、前記搗精室方向への突出厚さを決定してなる請求項1又は2に記載の搗精装置。
  4. 前記抵抗バーは、前記摩擦式除糠金網筒が断面視正多角形であった場合、多角形を形成する内壁面に一つ飛ばしで設けられてなる請求項1乃至のいずれかに記載の搗精装置。
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